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神と黒蟹県
神と黒蟹県
絲山秋子/文藝春秋
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総合評価

63件)
3.7
8
27
17
3
1
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    黒蟹県に住んでる人、移住してきた人、そしてしばしば降臨している神など、黒蟹県で過ごしている者たちのそれぞれの日々が描かれている。 神以外の登場人物のストーリーが別に伏線になるわけでもなく、あまり印象に残らなかった。 この本の楽しみ方がわからないまま終わった。 ただ人々の生活を楽しめばよかったのか、神の成長?を楽しむのか?自分には理解が難しい本だった。

    3
    投稿日: 2026.04.01
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    本や映画を面白くないと表現するのは、自分にそれを楽しめる知識やスキルが無いと言っているのと同じだと思っていて、つまりすごく恥ずかしいことなんだけど… 最初から最後までなにが面白いのか全然わからなかった泣 あの市とあの市はどーでこーで、どんないざこざがあって、みたいな描写がめっちゃ多いんだけどこれは田舎の人が読むとあるあるで面白いのかなぁ。。。 お弁当の事を箱庭である、ひとつの小さな世界であると表現しているところは素敵でした

    0
    投稿日: 2026.03.13
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    架空の土地をやたらとリアルに描いていて面白い。広島・岡山あたりがモデルかな? 「赤い髪の男」が良かった。馬鹿にした方はすぐ忘れるけどされた方はずっと傷が残る、それは本当にそう。

    0
    投稿日: 2026.03.09
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    架空の黒蟹県と県内の市町村を舞台にした8編のショートストーリー。登場人物に加え時折神が降臨するファンタジックな寓話。

    0
    投稿日: 2026.01.28
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    日本であることには間違いないのが残念~黒蟹県は日本のどこにでもある地方。そこに住む人々と半知半能の神のくらし~「末端というのはすなわち先端だ。新しいことはいつだって小さな村や町から始まる。」そうだとも思うし、そうじゃないとも思う。実在と架空が入り交じるが日本人向けの小説なので日本からは離れられない。絲山さんはデビューから20年なんだって。絲山さんって神楽坂の新潮社に行くイメージだったのに、賞を貰ったのは文藝春秋の文學界だったんだ

    0
    投稿日: 2025.12.21
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    海の仙人が良かったので、続けて同じ作者さん。 やけにディティールが細かい架空の黒蟹県の人々。 内容も、架空のものと実在のものが入り混じり、これはどっちた??ってなりながら読むのが楽しい。 ないようは、本当になんてことはない、黒蟹県の住人たちの世界を覗き見しているような感じ。 その中に当たり前のようにファンタジーが混ざってるのも面白い。 いい意味で、毒にもクスリにもならない、でもところどころでくすりとなる、あっさり読後感な一冊。

    12
    投稿日: 2025.09.22
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    なんとも気楽で神様らしくない神様の登場は、黒蟹県の人々を俯瞰で見るような視点があって面白い。 絲山秋子氏の作品としては息抜きできるような軽い作風なので、半日で読み切ってしまうほど読みやすかった。

    1
    投稿日: 2025.08.30
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    好きです。 架空の県に住まう人々の日々。そして神。あるあるのようでいてフィクション。架空と実在の物の名前が混在していて楽しいです。 ストーリー的に面白いというより、完全に文章を楽しむ本。絲山さんのセンスにハマるか否かでしょうか。 雉倉さんのおばちゃんとの付き合い方とか、十和島さんの町内会のやりとり、赤髪の男のスタンス、そして所々の神。淡々としているようで、確かにと思う所もあり、ユーモラスな文章が好きです。 楽しい読書時間だったけれど、時間を経たら内容絶対忘れちゃう〜。刹那的。☆3.5

    1
    投稿日: 2025.07.21
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    黒蟹県という架空の県に住む人たちのオムニバス。 近隣の市となにかと仲が悪い、というのは高崎と前橋、大宮と浦和(同じさいたま市なのに)なんかのイメージだろうか 宮城や岩手みたいに県庁所在地が圧倒的存在だと、険悪になりようがないからあんまりピンとこないものがあるが。 ストーリーよりむしろ表現が面白くて笑った 下記は頼りにならない男三兄弟に囲まれる十和島所長の章。どれもおかしい > 同窓会に行けば若作りでてかてか光っている人もおじいさんみたいにすっかりしぼんでしまった人もいる。決して中身を見てはいけない玉手箱みたいな人、埃を被った貯金箱みたいな人、ガレージの脇に放置されたソファみたいな人、ひび割れた長靴みたいな人、床の間の壺のような人もいる。 > (恋愛について) > あれって一体なんだったんですかね?わたくしのところには取説も施工説明書もきてなかったんですよ。工具も何もなしに、よその現場をちらっと見た記憶だけでパワーエートスの設置工事をするようなものです。 > > 「親しくなる」と「つき合う」の間には何か部品をかまさなければいけなかったんですか。それとも養生さえしておけばそれでよかったんですか。「同衾」は同梱なんですかそれともオプションで別注なんですか。 > 部下の営業が顧客との連絡の行き違いを「最近水星が逆行してますからねえ」と煙に巻くなんていうのもおかしい。それで通用するんか! 「所長から怒られが発生しました」っていう言い回しが「賑わいの創出」と構造が同じ、と言うのもおかしい。 「赤い髪の男」はかつて海外で活躍する建築家だったが、恋愛リアリティ番組で恥をかいたことを気に病んでいる。出身校を「マサ工です」と言う。棚元県の昌森工業のことだと思わせて実はマサチューセッツ工科大学だ、なんていうところも架空と実在の校名が混じっていておかしい。 この小説は全編、この調子で架空の名詞と実在の名詞が混ざっている。県と市はもちろん、植物、方言、食べ物、店名など。よくこんなに「らしい」名前を思いつくなぁ。でも楽しいだろうなぁ。 絲山さんは転勤していたしドライブも好きだから、いろんな地をまわって「らしい」名前のストックがあるのかなぁ。 地図がある小説は好きではないのだが、これは例外。内容と立地はあまり関係ないので。

    1
    投稿日: 2025.07.17
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    架空の「黒蟹県」で暮らしを営む人々と、そこに寄り添い楽しむ神様の様子が描かれる。 黒蟹県の作りこみが、架空の路線図や地図を作る趣味の人のそれに近く、地域同士の張り合いなどまで描かれていてとてもリアルでした。一方、そこにこだわり過ぎて話が頭に入ってこないような印象があり、ユーモラスな神様が登場するまではもう一つ面白みを感じるに至らなかった。地方の説明が長いため、ちょっと読み進めるのに集中力が必要かも

    1
    投稿日: 2025.05.12
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    これは…思いがけない面白さ! 架空の「微妙県」黒蟹県を舞台にした日常。普通の人々の普通の日々に、ちょっとした普通でないことが混じり、めちゃくちゃ身近なあれこれの中に架空の事物がてんこ盛り。神もいる。全知全能ではなく半知半能くらいなところがかわいい。蕎麦屋に通ったり滝を見に行ったりお弁当について考えたり人間に叱られたりする。 何が起きた?と説明できるほどのことは起こらないのに、クスッと笑えて、不意に心を貫くような言葉が残る。読み返したくなり、覚えておきたくなる文がいくつもある。何がなんだかわからないけど、良いものを読んだと思う、多分。そんな本。 中でも、書き写さずにいられなかった1行をひとつ。 「どうして自分に許せる孤独と許せない孤独があるんだろうね」 ほんとにね、そうだよね。でも「許せる孤独がある」って、それが分かるだけで、ほんのちょっとだけ救われるところもあるように思うよ。 なお、手に取るきっかけになったのはデイリーポータルZのこちらの記事でした。 https://dailyportalz.jp/kiji/book-review-parikko02

    15
    投稿日: 2025.04.10
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    架空の地方に住む人たちの話で軽快。 脇役で登場する人は地方にありがちな同じ苗字で、メインの人は聞き馴染みのない苗字。 現実と架空をさまよう展開もだが、独特のユニークな表現もこの作家の魅力で、本作も冴えている。 勉強机と壁の間には「消しゴムの墓場」が、洗濯機と壁の間には「靴下の墓場」がございますけれども 細やかな気遣いは出来ても思い切って空振りをすることは恐ろしくてできない。それを他人はケチというのだった。 廃業や精算はプラスには見えなくても、立派な仕事だと思う。時代をひとつ先に進めるために避けられないプロセスなのだ。 撤退の判断と実行こそ尊い。

    11
    投稿日: 2025.02.15
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    小説って基本フィクションなのに、こうも架空の地名、人名だらけだと物語に入っていき辛い。 神の中途半端な感じが面白かった。 「なんだかわからん木」「キビタキ街道」「神と提灯行列」が良かった。

    3
    投稿日: 2025.02.06
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    架空の『微妙に』『地味』な県、黒蟹県を舞台にした連作集。 癖の強い市長がいて、地域同士の確執があり、めんどくさい地域もあればこれといった特徴もない地域もある。 移住してくる人、生まれた時から住んでいる人、一度出て行ってまた戻ってきた人、様々な人がいてその中に神が交わる。 架空の場所や物と実在の物が交わるように、人々の人生のリアルな部分と神のとぼけた部分が交わる。 先の話に出てきた名前だけの登場人物の物語が後に出てきたり、脇役で出てきた人が後に主人公となって描かれたり、様々な視点で楽しめるのも連作集の楽しいところ。 黒蟹県の様々な地域の様々な人たちの物語が多視点で楽しめた。 時折出てくる神のキャラクターが良かった。神なのに何でも出来るわけでも何でもお見通しというわけではないところが良い。

    45
    投稿日: 2025.01.25
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    日本にある架空の県である黒蟹県を舞台に、その地域で暮らす人々と、人に紛れながら人々を見守る神様の話が書かれた短編集。お話ごとに主人公が変わり、別のお話で少し顔を見せたりする。黒蟹県での当たり前の生活が書かれている印象。 お話の中に実在の単語と架空の単語が混ざって登場し、各話の最後に黒蟹辞書として、お話し中に出た一部の単語が実在/架空であるかの解説がされる。これが答え合わせのようで、個人的にはちょっと面白かった。 お話では、人に頼まれてお弁当の審査員をすることになった神様が弁当とは何か、を考える「神とお弁当」が好みだった。確かに神様ならヒトの弁当ってのはもらえないよなぁ。

    2
    投稿日: 2025.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めましての作家さん。 以前からお名前は存じていたので書評を見て興味を覚えて読了。 虚と実がない交ぜになった言葉のチョイスがおもしろい。 創作の架空のことかと思いきや本当にあったり、逆もあり。 言葉遊びのセンスが良い。 舞台はどこかにある架空の県の地方都市。 それぞれの短編の主人公達の淡々とした生活と、生きていく上での悩みとまでいかない、不安とまで行かないけれど何となくの不都合が積み重なった人生が「あるある」という感じ。 地方都市のあるあるはどこか真面目な「翔んで埼玉」のような感じ。 どこかにある、どこにでもあるような感じと、そこで異性に紛れて過ごす神様のあんばいが良かった。

    0
    投稿日: 2025.01.13
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    全国ネットのテレビ番組や全国紙で報道されるのは、多くが48都道府県あるうちのほんの一部の都府県から見える景色。 でも、そうでない所から見える景色や、そうでない所で繰り広げられていることは確かにある。 それを大々的に可視化する必要はないかもしれないけど、ないことにしてはいけないなと思った。 と、たいそうなことを言いつつ、単純に面白かった。 神がお弁当の審査員になる話が一番好き。

    0
    投稿日: 2024.11.28
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    短編連作/あっけらかんとしている/ユーモラスでもある/言葉がおもしろい。気負いが感じられず伸びやかだ。実際は呻吟してたのかもしれないけど/初めて読む著者やけどその文章だけで楽しいという体験を久しぶりに味わいました/本来六角柱で半知半能の神は人間の姿で彷徨する/登場人物たちは皆どことなく孤独だ。でもけっこう満たされてるようでもある/枯れた人向きという気がする/いつもならその本の単語集を作るのだけどこの本では著者自ら作ってくれているのでメモのみ。 ■黒蟹営業所:三ヶ日凡(ナミ)は黒蟹営業所に赴任した。 好き嫌いの原因の殆どはその土地ではなく、自分自身の故郷との接し方や、恥の感情からくるものだと凡は考えている。(p.28) 廃業や清算はプラスには見えなくても、立派な仕事だと思う。(p.31) 撤退の判断と実行こそ尊いと凡は思う。(p.31) 蓄積がないということはこんなにも心が楽になるものなのだろうか。(p.33) からっぽな二人がただすれ違う、これが引き継ぎである。(p.34) ■忸怩たる神:半知半能の神は人間の姿で顕現し蕎麦を食べているけど本来は六角柱なのだ。そして星字峡に行きたい。 なにしろ秘境百選に入っていないほどの秘境ですから(p.39) 「きんつば派と落雁派があってよ。ウチはガチのきんつば派だからバレると厄介なんだ」(p.42) ヤンキーも世襲なのだ。(p.44) みんな異世界ファミレスって呼んでる(p.46) 蓮翔(れんと)は瞬時に敵味方を判別する。基準は「なめているかどうか」だった。(p.50) 一人一人がそもそも違う世界に隔離されていて、別のものを見てるんじゃないかって思うんだ。(p.55) 人間は透明なチューブですよ(p.56) 神はその思考の殆どを直感に頼っているのでわからないことは永遠にわからない。(p.58) ■花辻と大日向:世界的ミュージシャンの「花辻」の花園平と中辻えみりを県庁の役人、大日向が半ば押しつけぎみに鷹狩案内する。 「どこにも行けなくて、どこからも見えなくなってしまう線路なんだ」p.78 ■神とお弁当:神は弁当コンテストの審査員にされてしまった。 一定の条件から相手の人生を思い描き、ときには性格まで決めつけてしまう人間の想像力は、神の予想よりはるかに豊かなものであった。(p.86) 「弁当を開くと魔法が解ける?」(p.100) 「ついに俺様は弁当を手に入れた」(p.111) ■なんだかわからん木:十和島絵衣子の《実家の裏庭になんだかわからん木が生えた。》p.116 自由人の「自由」にわたくしは「あてにならない」というルビをふっている。(p.117) 人間の生活は自然への抵抗である。(p.121) しかし人間もまた「なんだかわからん木」なのではないか。(p.121) 世のおばちゃん方がなぜ飴を持ち歩き、人にくれたがるのか、やっとわかった。(p.127) わたくしが立っている場所のグランドラインの水平は取れていないらしい。(p.131) にゃあとした顔の山猫が「とびどぐもたないでください」と言いながら心の中に降臨する。(p.133) 公共というものはそういうものなのかもしれない。キリがないけど完璧も目指さない。(p.134) 俺がやるのにやったのにという言葉を何万回と聞いてきたが一つとして実績はない。(p.142) ■キビタキ街道:キビタキ街道にかかっている橋は醜いと評判。雉倉豪はそこを走る。 神は幽霊や妖怪を信じない。(p.147) 他人の子供は成長が早い。(p.151) 細やかな気遣いはできても思い切って空振りをすることは恐ろしくてできない。それを他人はケチというのだった。(p.155) 「自然は、パフォーマンスしないから」(p.160) おばさんたちと遊びに行くのは、ノンアルコールビールを飲むことにも似ていた。(p.161) 男同士の会話というものは社会のようなものを背負ったりしていなければタイトルがついていない本のようにおぼつかない。(p.161) それでも流れたい。(p.166) おれはもう、強く望むことを望まないのだ。責任が負える範囲を縮小し続けるしかないのだ。(p.173) ■赤い髪の男:赤い髪の男は元ガソリンスタンドを借りてカフェを開いた。 「人なんて変わんないよ。だって人は人だからね」(p.186) これも、不連続に注目せずにはいられない人間の習性なのだろうか。(p.189) 一般に人間は断絶を恐れる。(p.189) 僕らは大抵、「ひとつ前のふっかつの呪文」を失くしてしまっている、と赤い髪の男は思った。(p.195) しかしここでの日々は「こんなもの」「こんなこと」のやり取りが関係を作っていくのだった。(p.197) 「どうして自分に許せる孤独と許せない孤独があるんだろうね」(p.198) まだ僕は化け物になる可能性がある、と赤い髪の男は思う。(p.202) ■神と提灯行列:神は笛島光という実業家として顕現し妻である者と暮らした。四半世紀がたち、人類は火星に立とうとしていた。 立ち去った後には元通りにすること、後世に影響を与えないということが神々の掟であった。(p.210) 「どうでもいいや」と日常や責任を棚上げする喜びは神にも理解できた。(p.213)

    0
    投稿日: 2024.11.07
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    架空の街で様々な経験をしていく神と、普通の人々を描いた作品。つかみ所のない日々の感情を的確にことばに著してくれていて、ありがたい。

    0
    投稿日: 2024.10.26
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    おもしろかった。 現実にちょっぴりのファンタジーという設定が好きだから刺さった。 神様出てくるし。 読み始めの話の主人公は赴任してきたばかりだったけれど、読んでいくうちに黒蟹県に親しみを持つようになってきた。 キャラクターにも親しみを持った。 映像で見てみたい気もする。

    1
    投稿日: 2024.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    架空の地方都市を舞台にした短編連作。 地方の市井の人々の生活を描いているかと思えば、ふいにファンタジー(といってもかなり地味な)が入り混じる。全てが架空なのだが、その中に確実にある人間の感情が提示される。 結婚せず真面目に働いて定年近くになった女性の感慨。 地方特有の人間関係の温かさもあれば、ホモソーシャル的関係や「町の偉人」をお祭りにしたてる自治体への冷めた目。 一話ごとに出てくるモノが架空の設定か実在するものか、解説があるのも面白かった。

    0
    投稿日: 2024.10.08
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    タイトルに惹かれ、初めて絲山さんの作品を読みました。すごく不思議な内容でしたが、登場人物のセリフがとても心に刺さったり説得力があったりし、現実的な部分と架空の部分の線引きが絶妙でした。

    0
    投稿日: 2024.08.29
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    愛ある毒舌が癒しを生み、日常に潜むユートピアを浮き彫りにする。著者が楽しみながら書いている様子が伺えて、読んでいて心地よい。

    0
    投稿日: 2024.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地方に暮らすいろんな人と神のお話。 地方(田舎の方)に暮らす人の感覚とかすごくわかるなぁと。 黒蟹は、なんとなく北陸のイメージで読んでしまいました。 赤い髪の彼の話が1番好きだったかな。 割と長い時間軸で色んな人を見たので面白かったです。 あと絲山さんの文章は、途中でメモしたいワードがたくさん。おばさん、おばあさんである時間の長さとか。『賑わいの創出』と『怒られの発生』とか。ヤンキーの世襲とか。面白かったなぁ。

    0
    投稿日: 2024.07.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    旅する感があります。 神さま…と。 章末の黒蟹辞典が面白い。 架と、実。 キリ蕎麦と、テラ蕎麦。 架の方言。 落雁と、きんつば。 所々登場の神。 お弁当コンテスト。 『なんだかわからん木』 『赤い髪の男』 が、よかった。 そして、神は⁉︎

    0
    投稿日: 2024.07.02
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    どこかに現存してそうなリアリティのあるフィクション。出てくる神は人間味あふれてていいな。絲山さんの作品好き。

    0
    投稿日: 2024.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほんとにありそう!と思える設定の細かさがすごい。出てくる人がちょっとずつ交わる(コーキと再会,とかはない)感じが絲山さんらしい。何ともほっこりした読後感。

    1
    投稿日: 2024.07.01
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    地味で微妙な架空の県、黒蟹県。架空なのに、というか架空ゆえに、リアリティがありすぎる。誰もが「あの地域かな?」と自分の知っている地名を思い浮かべたくなるような、地味でありがちな日常。 各章ごとにその回に出てきた言葉の辞典がついているが、それが架空のものと現実のものがないまぜになっていて面白い。 「半知半能の神」がときどき出てきて、でもすごいことが起きるわけでもなくて、どこで暮らしても人間ってなんかみんな同じような感じで変だよな。。 と混乱してくる。

    0
    投稿日: 2024.06.02
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    図書館本 行ってみたいな黒蟹県。 神が60代無職枠で審査員してみたり、落雁ときんつばの戦いがあったり、地味にクスッとなるところがまた心地よい。

    18
    投稿日: 2024.05.22
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    現代の日本の地方都市、どこにでも起こりそうな日常を描いている。 架空の地方都市で架空の言葉や場所、物質等を作り出し、ストーリーが展開していく。 不思議な小説。

    0
    投稿日: 2024.04.27
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    黒蟹県という架空の都市を舞台にした、そこに住む人々の短編集。 なんとなく想像はできつつもつまるところ絵を結ばないが雰囲気だけは想像できる世界。架空と現実とがいい具合に混ざっているので、全く存在しないことであってもすんなりと読めてしまう。話の終わりに用意された黒蟹辞典でそれが架空が実際かを判断して、架空であれば頷き実際であって驚く。いかに自分がよくわからいものでも想像で補完して読み進めているのだと実感する。 神という立ち位置はその地に存在し生活をしながら、そこで実際に生きる人とは指先で触れ合うような関わりをする。神にとっては薄い紙越しに見る世界なのかもしれない。だから関わって仕舞えばそれは誰かの見た夢になるのだろう。

    0
    投稿日: 2024.04.25
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    初めて絲山秋子さんを読みましたが、不思議な読書体験でした。 読み始めは馴染みのない田舎文化に入り込めず、期待外れかと思っていたのに、読み終わってみれば、なんだか懐かしさまで感じるほど親しんでいた。 ふとした場面にはっとする言葉が散りばめられていて、油断ならない。 こういうのが癖になるんだろうなと思います。

    0
    投稿日: 2024.04.21
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    黒蟹県(架空)を舞台にした短編8話。 独立した話ではなく、登場人物やお店の名前などは共通する。そして異彩を放つのは、所々に現れる神。 神も神だが、登場する人たちも総じて緩い。 読んでて楽しいとはこのことかな。 しかし一方で、教訓的なことや人生訓を想起させるような含蓄のある話もあり、飽きない内容だった。 本文より、 世のおばちゃん方がなぜ飴を持ち歩き、人にくれたがるのか、やっとわかった。唾液の分泌が不安定でふとした弾みに口のなかがカラカラになっていることに気づくのだ。だから飴を持ち歩く。人にあげるということは自分でも舐めていいということだ。不調を隠しつつ愛嬌を前面に出して恩を売る。さっと差し出す迷いのなさと社会性の高さ。これこそがおばちゃんである。 閉経こそ赤飯を炊いたり鏡割りをしたり二階の屋根から餅を投げたりして祝うべきものではないだろうか。これからはいつだって温泉旅行に行けますから誘ってくださいねと紅白饅頭を配ってもいいのではないか。人からもらいたくはないけど。 まあ、それ以前に更年期症状でだるくて動きたくもないのだけれど。 人々は不便でも貧しくても変わらない暮らしが継続することを内心望んでいたりする。見た目の対称性や反復するリズムを好む。予測不能な自由より把握できる不自由を選んでしまう。それなのに退屈する。だからこそぎこちなさやためらい、突然現れる小さな反乱、不穏な気配、刺激に惹きつけられるのではないか。 そうなのか!(?)

    16
    投稿日: 2024.04.20
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    “黒蟹県”なる架空の微妙な県を舞台に、普通の人々と半知半能の神が普通に関わったり関わらなかったりする八編からなる短編集。各編で登場人物が変わったり、神が主人公になったり、前の編の主人公が後の主人公と関わったりして、黒蟹県のリアリティが補強されていき、架空と現実が混じり合って、なんとも不可思議な黒蟹ワールドを構築している。 植物とか鉱石とか機械とかの名前がサラッと出てくるけど、それが架空だったり、実物だったりして、各編の最後に辞書索引みたく、文中の単語が引かれていて、架空か実物かを解説しているのもクスリとさせられる。なんとも不思議な本だなと思ったら、作者さんの過去作には神が出てくるのが多いらしく、お得意の手法と言えるのかもしれない。誤解を恐れず言えば、長嶋有+万城目学的世界観というか(逆にわからん)。 基本とぼけたような静かな文体で、登場人物や登場神には何も起こらないようでいて、心の中のザワザワやモヤモヤを静かに炙り出していく。全体的には前半軽やかでクスリな場面が多く、後半はちょいと重めな雰囲気になってくる。そして最後は、まぁ、そこは読んでみてはのお楽しみ。 個人的には「なんだかわからん木」がぐっときた。

    12
    投稿日: 2024.04.20
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    うーーん、何だか難しかった。 架空と実在に翻弄され、最後までわかったようなわからなかったような…何とも言えない読後感。

    5
    投稿日: 2024.04.08
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    半知半能であれ、天界と人間界とを姿を変えつつ往来する神。降臨先は黒蟹県という、それこそ半都半村の微妙な地方都市だ。まあ神にも縄張りはあるようなので、好きな処に出向くわけにもいかないんだろう。この黒蟹県が架空の県にも関わらず、どこにでもあるあるの風土と住民を抱えた地味県ってのがこの御伽の肝なのだ。今や寂れつつある街でも、そこに暮らす者には誇りがある。住民間では、落雁派ときんつば派に分かれて対立があったりする。そんな彼らと神との交流は、どこかしらズレてはいる。神は死なずとも人間は死ぬならば、すべてが一期一会。

    0
    投稿日: 2024.04.05
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    架空の黒蟹県を作り、よくある隣市との小競り合いなどを描いた作品。架空とはいえ作り込みががしっかりしているのでもう少し物語を広がらせても良かったのにと少し残念で勿体無いような気がした。面白い作品だった。

    0
    投稿日: 2024.03.26
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    架空の黒蟹県を舞台にした連作短編集。 最初の『黒蟹営業所』を読んだときは「これ面白いのかなぁ」と、ちょっと思った。 でも次の『忸怩たる神』から、じわじわと面白くなる。個人的に好きなのは『なんかわからん木』 あと黒蟹辞典も好き。本文を読みながら「これ絶対、架空のものだろー」と思ったものが実在したり、逆に実在するものが架空のものに思えてきたり。そういう体験も面白かった。

    0
    投稿日: 2024.03.14
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    絲山秋子さん好きにはたまらない魅力が詰まった作品です。ファンタジーですが、細部の地方都市のリアリティが抜群にうまい。黒蟹辞典と地図で何時間でも妄想が掻き立てられます。

    2
    投稿日: 2024.03.04
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    ⚫︎受け取ったメッセージ 神視点で「人々」を愛することを教えてくれるお話 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 「黒蟹とはまた、微妙ですね」 微妙、などと言われてしまう地味な県は全国にたくさんあって、黒蟹県もそのひとつだ。 県のシンボルのようにそびえたつのは黒蟹山、その肩に目立つ北斎が描いた波のようにギザギザの岩は、地元では「黒蟹の鋏」と呼ばれ親しまれている。県庁や裁判所を有し、新幹線も停まる県のビジネス拠点としての役割を担う紫苑市と、かつての中心地で歴史的町並みや重要文化財である黒蟹城を擁する灯籠寺市とは、案の定、昔からの遺恨で仲が悪い。空港と見まごうほどの巨大な敷地を持つショッピングモールの先には延々と荒れ地や牧草地が続き、廃業して解体されてしまって今はもう跡地すらどこだかわからない百貨店に由来する「デパート通り」はいつまで経っても改称されず、同じ姓を持つ住民ばかりの暮らす村がある。 つまり、わたしたち皆に馴染みのある、日本のどこにでもある「微妙」な県なのだ。 この土地に生まれ暮らす者、他県から赴任してきた者、地元テレビ出演のために訪れた者、いちどは故郷を捨てるもひっそり戻ってきた者、しばしば降臨する神(ただし、全知全能ならぬ半知半能の)。そういった様々な者たちのささやかでなんてことないが、ときに少しの神秘を帯びる営みを、土地を描くことに定評のある著者が巧みに浮かび上がらせる。 ⚫︎感想 地方に、本当に居そうな様々な人々の生活の中に溶け込んで生活する神。神の優しい眼差しで人々を見る視点を与えてくれるので、人間が愛おしくなるお話だった。神が人々の生活に紛れ込んで生活するので、本当にこういうことがあるのだったら、人にはいつもいつも親切にしたいなぁと思ったり、自分も神視点で人々を眺めるといいかもしれないと思ったりした。 穏やかな気持ちになれるお話だった。 心に響く文にも出会えた。 表紙絵も、中の地図もたのしい!

    38
    投稿日: 2024.03.02
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    まったく架空の地なんだがいかにも郷土史とか銘菓名産等ありそうで、こういう作品大好き! 隣と町や市との関係とか、ジワジワ来る。あの人がここに!という私の好きな連作短編集

    1
    投稿日: 2024.02.16
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    最近 ほとんど「小説」からは 遠ざかっていたので 行きつけの図書館の司書さんから ーこれ 面白いかも と 手渡されたとき 少し前に 新聞の書評欄にに載っていた 一冊であったことを 思い出した 帰ってから 読み進めていくと これが 当たり! 絲山秋子さんご自身が 楽しんでいらっしゃるなぁ と思われるところが 随所に 改めて フィクションの醍醐味を 味合わせてもらえました

    8
    投稿日: 2024.02.15
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    黒蟹県!? 三ヶ日凡(みつかび なみ)が主人公のフィクションかと思いきや、黒蟹県なる架空の県とこの県に御座す神が主人公?の連作短編集でした。聞きなれない言葉や単語が出てくると思ったらしっかり各章の最後に黒蟹辞典なるものが付いており架空のものと実在するものが解るようになっていました。そして、最後のほうは脳が勝手に本当にある県だとバグっていました。神様もなんか勝手に県内を人間として散策してるし。神様、自分のした行いに拒絶して勝手に世界を滅ぼそうとしないで(笑)

    10
    投稿日: 2024.02.14
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    文字通り黒蟹県に降り立ち、そこで暮らす神様と市井の人々の物語。 架空の商品や出来事満載の中、実在するものが折々挟み込まれるのが紛らわしくて幻惑される。神が一体何をしたかったのかはよくわからないが、少なくとも歴史は変わらないだろう。更には、黒蟹県と近隣自治体との関係性も、そこに暮らす人々の人生も、おそらく何も変わらないだろう。誰も神とは知らないひとりの男がある時黒蟹県にいたというだけのことなのだ。

    0
    投稿日: 2024.02.06
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    なんのこっちゃなタイトルだが、そのまんまだった(笑)。架空の黒蟹県を舞台に、そこに住む人々と降臨した神の姿を描いた連作短篇集である。神といってもほとんどなんの力も持たず、人の姿をして日常生活を送っているという地味さ!  絲山さんには地方都市とそこに生きる人々を魅力的に描いた作品が多いが、まったく架空の都市を創造し、方言やら名産品やらを散りばめ、血の通った人々を配するなんて、あなたこそが神だとひれ伏したくなった。

    1
    投稿日: 2024.01.30
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    8話の連作短編。ある架空の県の話だが、ディテールの描写が面白い。町の様子とか、植物の名前とか、人の心の動きとか。よく観察して丁寧に日常を生きてる人なんだろうな、この人は、と思う。8つの話の中でどれが好きだったか。第一話、第三話…と奇数番目の4話が良かった。それらは何故か神が出てこない4つの話だった。

    1
    投稿日: 2024.01.30
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    読み始めて これ書くの楽しかっただろうな〜 と思った。 架空の県の架空の街。架空の会社と物。架空だけど異世界ファンタジーじゃなくて現実世界に実際にあるかのような地方都市。 そこで生きる普通の人々と、人間の姿で生きる神の話。 取り立てて何か起きるわけでもなく、日常の暮らしや独白。エッセイのような読みやすさで延々と読める。 あるあるが沢山でクスッと笑えて、絲山さんらしい痛快さが良い。 旦那さんに掻い摘んで少し読んで聞かせたら「漫才みたいだね」と。 そう言われると漫談みたいだと思う。表現の面白さや言葉の選び方が最高。テンポもいい。 私が好きなのは恋愛を語る50代女性が、 「私のところに恋愛の取り扱い説明書って来ました?」 っていうところ。 恋愛についての説明がめちゃくちゃ面白くて、上手いこと言うなぁ〜と感心しまくりでした。 あと、中年男性だって流れるプールで流されたい!なんで中年男性はジムで鍛えるとかストイックじゃないといけないんだ!とか、分かる!私も流されるの大好き。 で、その後、なんなら生まれ変わって流しそうめんになって、箸の間をすり抜けて「うひゃー!」と叫びたいとか。それもなんか分かる(苦笑) でも、面白いだけでなく、神を登場させることで人間というものを浮かび上がらせて、心に響くところやハッとさせられるところも多い、ちゃんとした文学小説です。 終わってしまってさみしい。ぜひ第二弾も書いて欲しい。

    8
    投稿日: 2024.01.29
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    絲山秋子の神と黒蟹県を読みました。 神様が黒蟹県という架空の県で人間として暮らすのですが、私的にはイマイチでした。 絲山秋子は川端康成賞や芥川賞などを受賞しているのですが、他の作品は読んでないので何とも言えませんが、つまらなくは無いのですがイマイチとても面白いとも思えませんでした

    7
    投稿日: 2024.01.28
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    実在と架空が入り混じる黒蟹県と神の話 p198娘が生まれてからおふくろが『ばあちゃん』になって。俺はおふくろの息子をそのときやめたのかもしんないな それなら男が子を持つのも悪くないな

    0
    投稿日: 2024.01.25
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    虚実織り混ぜ、というか架空の事物にあふれる架空の黒蟹県で、なぜか神様が降臨し人間社会でさまざまな体験をする。 人間ではないのに人間くさい神様が可笑しい。 お弁当にあこがれる神様が、おせち料理をもらって歓喜の声を上げると、神様が住む四畳半には光が満ちあふれ、七色の花びらが花吹雪となって舞い散るのだ。

    0
    投稿日: 2024.01.22
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    黒蟹県の人々と神の視点から、黒蟹県を描写する。 物語自体は全く普遍的だが、黒蟹県人の地域的な視点、ひいては個人視点と、それらを俯瞰した神の視点により、普遍的な風景から重要なことが浮かび上がってくる。 売却済

    0
    投稿日: 2024.01.21
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    黒蟹県という架空の地方を舞台としている。ユートピアでもその逆でもなく、実際に日本にありそうな地味な地方であり、近隣の市同士が落雁派と金鍔派で仲違いしていたりする。 特定の主人公はおらず、章ごとに複数の登場人物が出てくるが、各自の物語に影響を与えることもなく群像劇にはならない。 唯一、神が偶数章に登場するが、半知半能であり、迷子の小鳥は探せても、料理の味の違いはよくわからず、印象に残らない人物に扮してはいるが、見破られそうになったりしている。住民を見つめる神も人間みたいだ。 所々に架空の植物、方言、習慣などが散りばめられており、また嘘みたいな実在の動物、建物、地名も入り混じって渾然一体となっている。それ自体も遊びのようだ。 全体の雰囲気は暢気といってよく、ほんのり人類が愛おしくなるような、AIが書かなそうな面白い小説である。

    0
    投稿日: 2024.01.10
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    とにかく面白かった。 登場人物の内面を、軽やかに、しかし深層を適切に表現する文章を追う内に、ページを捲る手が止まりませんでした。

    0
    投稿日: 2024.01.08
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    蟹に反応してしまった。架空の町を舞台にしたオムニバス短編集。手探りで進む内容が面白くて次は何かと手が止まらない。楽しかった。

    4
    投稿日: 2024.01.06
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    神から眺めた『人間というもの』が鋭くユーモアたっぷりに描かれている。物語に登場する黒蟹県や市町村は架空だが、ふと身近な場所に思えてならない。牧歌的でありつつも説得力のある筆力に唸る。

    0
    投稿日: 2024.01.04
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    架空の県と不思議な地名と名前の人々。 各章の終わりに、黒蟹辞典なるものが添えられていて、これまた興味深く、紐解いてみたくなる。 著者の頭の中には、この辞書がぎっしり詰まって整然とした別世界が織りなしているんだろうな。 そして、装丁がなんともユニーク。 県のロゴとして最高だ!!

    8
    投稿日: 2024.01.04
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    黒蟹県という架空の県に暮らす人々を描いた連作短編。 描かれているのはごく普通の暮らしなので、わざわざ架空の県にしなくてもと思いましたが、そういえば絲山さんは『まっとうな人生』で富山を描いたり、元々はどちらかと言えば土着型。やはり、それでは色々差支えがあって書き難さがあるために、わざわざ地図やロゴまで描き、黒蟹県を創作した様です。章間に置かれた「黒蟹辞典」もおしゃれです。 時々奇妙な神が姿を見せます。何せ全知全能ならぬ半知半能。人々の上に「君臨する」わけでなく、いつの間にか隣にひっそりと立っているのです。 住民のごく普通の生活、あるあるを描きながら、そこにスルり神様が割り込んでくる感じです。ただし全編を通しての何かテーマがあるという感じはしません。 中々面白いのですが、感想は書きにくい。 2023年中に読み終えられそうだったのですが、最後の一章が年越しとなりました。年末のドタバタにまぎれ、上手く読めていない気がするので、再読したいですね。

    4
    投稿日: 2024.01.03
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    地味でビミョーな架空の県「黒蟹県」を舞台に、そこを訪れ、そこに暮らし、そこで働く人々のありそうで無さそうな、無さそうでありそうな日々のあれこれをユーモアたっぷりに描く連作短編集。 巻頭の地図や短編ごとの末尾の「黒蟹辞典」など、架空の県の設定をよくぞここまでという造り込みにリアリティが増す。 どこの田舎にもある地元ならではの軋轢や人間関係のあれこれ、そこに余所者として関わってくるどこか人間味のある“神”の姿がいい。 さりげなく深い人生哲学が描かれている「赤い髪の男」が一番好き。

    0
    投稿日: 2023.12.24
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    いかにフィクションといえども、こんなに普通とおかしみの境目が感じられないってすごい。 自分の身の回りにもこんなフィクションがたくさん転がっているんじゃないか。 もしそうならなんだかすごく愉快だなと思う。 神 がいい。

    3
    投稿日: 2023.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ありそうで、なさそうで、でもやっぱりあるなという妙なリアリティと、ゆるーいところに時折投入される鋭いまなざしにドキリとさせられる 平凡な毎日だけど小さな変化は必ずあってそこに焦点を当てる、地味だけど何かしら知りえた満足感があって面白味が増幅される

    0
    投稿日: 2023.12.19
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    楽しみにしていた単行本、読了しました。ひとつひとつのお話は文學界で読んできたけれど、こうしてまとまっているとひとつの物語になっているようで、最後はちょっとさみしくなってしまいました。と言ってるそばからまたその、隣にいる人が神かもしれないのに⁉️さみしさの原因は狐のほうかな。うん。

    8
    投稿日: 2023.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本のどこにでもあるような地味な県、「黒蟹県」、って、もうその名前を聞いただけでなにかありそな気配むんむん。 そんなどこにでもあるような地方都市では、これまたどこにでもあるような市同士のあれこれもあるわけで。 ビジネス拠点となっている紫苑市と、かつての中心地だった灯籠寺市、このライバル関係がすでに面白い。 ことあるごとに張り合う市民たちの郷土愛にニヤリとしたりクスっとしたり。 そこに加わる他の町村民もそれぞれに愛が深い。そんななかでまじめに働く人たちの、そして時折降臨してくる半知半能の神の、その大きな事件もない、特別なこともない、何気ない毎日を描いた連作短編集。 いや、この何も起きない、何も変わらない日々が、ものすごく尊いのだよ。 だれにでも自分だけの人生があって、それは「神」もまたそうで。何も変わらない毎日でも、それでも知らなかったことを知ったり、知らなかった人と知り合ったり、小さな変化はやっぱりあるわけで。その小さなカケラを丁寧に紡いでいったとても心地よい小説なのだ。一章ごとに挟まれる用語解説「黒蟹辞典」も面白すぎる! 土地の設定から架空の用語まで、これ本当は日本のどこかにあるんじゃないかって思えてくるくらいリアル。 それにしても仙人だの神だのを描かせたら絲山さんは天下一品だな、いやほんと。愛おしい。

    3
    投稿日: 2023.11.13
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    【架空の県を舞台にした連作小説集】黒蟹は日本のどこにでもある、地味な県だ。そこで紡がれる人々の営みを、土地を描くことに定評のある著者が巧みに浮かび上がらせる。

    0
    投稿日: 2023.10.16