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星のように離れて雨のように散った
星のように離れて雨のように散った
島本理生/文藝春秋
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総合評価

39件)
3.5
6
13
12
6
0
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    「青い夕方」とは、どんな空なのか、、、 この小説には青い色が散りばめられている。青いノートや青い服などが出てくるが、「青い夕方」という表現もその一つだ。 主人公の「春」についてだけでなく、「亜紀」についても語られていて、人間の弱さやどうしようもなさが描かれていた。登場人物達があまりにも、自身や周りと真摯に向き合おうとし過ぎる気もして、読んでいて苦しくなった。

    15
    投稿日: 2026.04.25
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    目の前でウサギが跳ね損じたような本 危うさや尊さを目で追う。 うっかり全てに手を差し伸べ、善意たるもので正しい方へと導く。どれだけ手入れをしても錆が増す。 筋肉は使わなければ退化するのみですね。 髪が短い女の子は、サバサバし過ぎているのではなく、むしろ女性性という名の柔らかく手厚いものが剥き出しになっているように感じる なぜ私はこの物語を1.2倍速で脳に注いでしまうのだろう。ポカリスエットのように濃度が似ているからなのか、それともあまりにも主人公のもつ温度感に同化しているからなのか。 私と混ざる前の、ただそこに単体として存在していた彼のことが本当に好きだった。 これか、私が人と時間を重ねるたびに怖くなるものは。出会った頃の君は魅力的で、個としての存在を纏っていた。極端な私と混ざることで削がれたあなたの手を握れなくなる。 中学生くらいから常々思うのは、家族でも親戚でもない大人という存在が欲しかった。 他人という距離から届く言葉は、時に私を救う。 私が跳び間違えた時、そんな日もあるなんて言葉をかけてくれませんか。

    1
    投稿日: 2026.04.19
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    読み終わった今、なんだか不思議な体験をした感じ。ドラマを一気見したような、、表現力が相まって映像として脳内再生されていたような、、そんな感じ。 島本理生さんの作品は初めて読んだ。春も亜紀もそれぞれに抱えてるものがあって、お互い見て見ぬ振りをして相手に寄りかかってしまっていて、やってること若いなって思った。だけど、そういう自分の弱いところを認めたり消化したりすることって歳とれば自然とできることではなくて、周りからの声があったり、自分自身と向き合う何かきっかけがないと難しいことだと思う。 銀河鉄道の夜と宮沢賢治の話があることで、よりその部分が強調されていた気がする。 親しい人との距離感は、お互いに近寄ってみたり引いてみたりしないことには、ちょうど良さはわからない。だからこそ、恋愛って難しいのかなって思った。

    0
    投稿日: 2026.04.12
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    作品を通して登場人物が語る結婚観や自分自身と向き合うことなど、頭の中のメモ帳に残しておきたくなる言葉が多くて、島本さんの小説には毎回共感させられる。好きだー。

    0
    投稿日: 2026.03.04
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    宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」から主人公の過去に迫る、という物語の構成に興味を持って読み始めた。 文学作品を読んだという充実感が得られる作品だった。

    0
    投稿日: 2026.02.21
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    主人公の春が恋人の亜紀くんとの関係に向き合う中で、自身の過去や隠れた本心を確かめていく物語。 誰にでも複雑なバックグラウンドがあり、それを苦しく感じてしまう。 他人から目を逸らしているつもりでも実際は自分から目を逸らしたかったり、自分の事だって、自身が思っているよりも他人の方がよくわかっていたり。 他者との関わり合いの中で自分を再認識していく過程がとても美しく感じました。 世界はどこまでも主観でしか捉えられないけれど、その主観でさえも本心とは違うのが難しいですね。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    何だかとても気になるタイトルで購入したけれども、ずっと積読していてようやく読もうと思った14作目の島本 理生作品。 島本 理生作品にしては珍しく、クズな男性キャラクター(父親は例外です❗️)が登場しないので、思っていた以上にテンポ良くサクサクと読むことができました。お互いに大きく傷つきたくないと、腫れ物に触る様な付き合いをしている春と亜紀君の関係に、少しヒヤヒヤして読んでいましたが、島本作品の中でも決して悪くない読後感です。 一番好きなキャラクターは、作家の吉沢 樹先生です❗️彼の春に対する冷静な観察と対応が、亜紀君との不穏な空気の繋ぎ止めの様に思えて、安心して見ていられます。 あとがきにて、文庫版で春と亜紀君のラストを改稿してあるのを知りましたが、単行本のラストを読んでいないのではっきりとは言えませんが、個人的に改稿は正解だと感じました。 また本書を読んで、宮沢 賢治の『銀河鉄道の夜』と村上 春樹の『ノルウェイの森』を再読したくなりました❗️

    20
    投稿日: 2025.12.02
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    お互いに好き合っているのに、核の部分を見つめずに、避けるからこそすれ違いというものが生まれる。私もそういう経験をしたからこそ、心が痛くなった。亜紀君のような彼と付き合った経験があるから、重ね合わせて当時の心情を思い出し、涙してしまった…。

    1
    投稿日: 2025.11.01
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    島本理生さんの表現が大好き。一文にハッとするほど囚われて動けなくなってしまうような、一冊の中で何度もそんなふうになってしまう。

    1
    投稿日: 2025.09.11
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    卒論修論はみんな無理やり捻り出してるんだなって思った。 後出しジャンケンが多くて、この本も作者が無理やり捻り出したのかなって思ってしまった。

    0
    投稿日: 2025.06.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルがとても美しく興味を持ったので 手に取って読んでみました。 宮沢賢治作品はもちろん「銀河鉄道の夜」も 読んだことがないので(本好きと言えないのか?) 全編純文学のようで読みづらいと言うか 読書と言うより勉強している気分になりました。 主人公、春とその恋人亜紀に魅力を感じなくて むしろ春の周りの人達がとても素敵だなと。 こんな人達が自分の周りにいてくれたら(特に売野さん) 道を踏みはずないかもしれないと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.08
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    銀河鉄道の夜を通した賢治の宗教観と、小説を書くという振る舞いを通して、自らの内面や、他者との関係性に向き合う話。 2020年が舞台なので、コロナ禍ならではの描写が生々しく、あの日々がこうして文学の中に記録されていくんだな。 主人公は、上品で頭が良くて、頑な。 自分の価値を信じられないと言うけれど、実は自己評価が誰よりも高く、だからこそ世間や他者の視線や評価を求め苦しむ、どこにでもいる女性。 彼女を魅力的に感じて、見守りたいと思えるかどうかで、大分評価が変わるかな…と思った。 個人的には、主人公が他者の言葉で自らの傷に気付かされる場面が多く(というか全てこれで)、そこでようやく「そうだ、そういえば私ってこうだった」と過去の出来事や記憶を初めて提示してくる書き方が、いまいち肌に合わなかった。 トラウマで記憶に蓋をしているので仕方がないのだけど… 妙に観察眼が鋭く、物分かりの良い他者が「あなたはこうです」と結論を出してくれるまで、読み手は主人公の感情を想像できず、寄り添えない。 彼女が突然キレたり、洋服選びが極端だったことを明かされたりするたび、あっそうなの!?と突き放されてしまう気がして、ちょっと辛かった。 ミステリーの文脈なのかもしれないけど、人の内面を描く話で、主人公に感情移入できないのは読みづらいかも。

    0
    投稿日: 2025.03.31
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    主人公、春の修士論文のテーマは、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と、幼い頃失踪した父親をモデルにした小説。 結婚を前提に同棲してほしいという恋人。 大学院の友人、篠田君と売田さん。 アルバイト先のミステリー作家、吉沢さん。 島本理生さんらしい主人公だなと思った。 儚くて、危うげで、影があって。 ぱっと見はか弱くも芯がある孤高のひと、のような印象を受けるけれど、 本当はただただ自信がなくて、気づかないままに自分を誤魔化して他人に媚びたり、おもねったりする。 * 売田さんの語る「ノルウェイの森」がよかった。 ”私がもっと知りたいのは、そういう危うい女の子たちが本当に救われたら男の子たちはどうするのかなっていうことかもしれない” 売田さんみたいなお友達が欲しい。一緒にホテルでだらだらケンタッキーとTopsのチョコレートケーキ食べたい。 * ”私は根本的な思い違いをしていた。 それは、相手の意に沿わなければ、その相手を否定したことになると思っていたことだ。” * 島本理生さんの描くメンヘラ炸裂主人公、全然嫌いではないのだけれど、読んでいるうちにモヤモヤするのはきっと、嫉妬だろうなと思う。 人はそんなにきれいにまっすぐメンヘラできないし、売田さんみたいにまっすぐ意見を言ってくれる友達も、吉沢さんみたいに正しいことを率直な言葉で教えてくれる大人も、いない。

    0
    投稿日: 2025.03.02
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    自分がフタしてきたことを、自分の外に出して触らないと、まわりとの接続が上手くいかない。 不快なことに変わりはないけれど、ひとりでフタを開けなくてもいい。

    0
    投稿日: 2024.12.14
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    島本さんの描く女主人公はいつも出自が変わっていて、学生時代はその子の悲壮感みたいなものにあこがれてたなあ、と思い出した。

    0
    投稿日: 2024.10.10
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    「私のことを愛してるってどういうこと?」 幼い頃に失踪した父の記憶と、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を織り交ぜ 主人公の春が自身の過去と、彼氏(亜紀)との未来に向き合っていくストーリー 亜紀くんが赤の他人に対して感じた嫌悪感を、自分に向けられたものだと春が感じてしまったのは あの夜に喧嘩していた精神的に危うい父と叔母に 血縁者である自分とを重ねてしまったからだと思う 銀河鉄道の夜で ジョバンニは神様は1人です。と言われたことに対して〝ほんとうのほんとうのかみさまはひとりです〟 と言い返した。 信じるものがあって、だけどそういう人たちのためにも頑張ろうと誓った。 だからジョバンニとカンパネルラはどこまでも一緒に行くことはできなかったのかなと思います。(p204) 春は銀河鉄道の夜を研究することで、 信じるものはあってもいい。 異なるものが同じ場所に存在していい。 亜紀くんに〝危うい雰囲気〟と言われても彼が守ると言ってくれたならそれに甘えればいいんじゃないか 嫌いな自分にフタをせずに素直に言いたいことを言えばいいと気付かされたんじゃ無いかなと思いました 春は今後 「愛してる」に意味を求めなくても、 自分にも愛してると言えるように自分とそれから亜紀くんに向き合っていくのだと思う。 最後の2行が 春が変わろうと決心した〝春自身の言葉〟で 心にジーンときました

    11
    投稿日: 2024.10.03
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    自分の気持ちを認めて前に進むためには、やはり何かを介在させる必要があるのかも。 自分一人で考えていてもグルグルと同じ感情や思考が回るだけ。 なんでそう考えるの? そう思う背景には何かあるの? 口ではそう言ってるけど態度はこうだよね 主観と客観の橋渡しをしてくれるのは他者の存在。 自分と違うものを少しでも受け入れてみようという窓がないと、その橋はかからないのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.07.18
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    春は自分の過去と向き合うため、納得するために大学院の卒論に宮沢賢治の銀河鉄道の夜の研究をする。 恋人の亜紀君との関係はギクシャク わだかまりは曖昧にしておくのが良いのか、とことん向き合うのがいいのか 向き合うならどんなやり方で? 何にせよ、人のせいにしてはいけない。 タイトルが良い

    7
    投稿日: 2024.05.13
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    面白かった。小説としてストーリーが面白いし、この作家の書く文章が好きだと思った。 ただ取り扱っているテーマとして、宗教だったり神だったり少し考えることが必要だったりもする。 また再読したい。 個人的には、ノルウェイの森の考察を売野さんが語る場面が好きだった。

    0
    投稿日: 2024.04.14
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    島本さんの作品って私が読んだ中では日常がキラキラしてる光のような作品が多いけど、たまに人間の本質に目を向けたどこか危うい闇のような作品がある。 今回は後者だったけど、少し自分の生い立ちや抱えてる闇とリンクするところがあってすごく考えさせられた。 幼少期の経験、親の人柄ってその人の人格形成に大きく関わるってのは分かってて。それが春にとって闇を生み出してた。それを認めること、向き合うこと、知ることってすごく必要なんだな。 私は常にいい子でいたい。幼いときからのその感情がずっと消えない。だから他人の顔色を伺いすぎるし自分の思いなんて押し殺しちゃう。 何を言っても自分の意見が罷り通らない環境で自分の意見を口に出すことなんてしなくなった。 今でも怖いんだ、周りの人が離れてくのが、失望されるのが。自分ってなんなんだろう。私も春のように自分のルーツを見直すことで自分の闇の原因を知って変わりたい。 でも今日まで確実にその闇は晴れていってて。それって対話があったから。自分の考えを言葉にどんどんできるようになってきた。 作中でも言及されているように読むこと、話すことが与える影響って大きい。 深すぎて、でも私の深いところに刺さりすぎて読んでいて苦しかった。 でもこの本に出逢えたことって私にとってすごく意味のあることなんだろうな。

    0
    投稿日: 2024.04.07
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    どこか陰のある彼女と、そんな彼女を支える彼氏のお話と思いきや。 彼女が不安定だから支えたい。自分が彼女を幸せにしてあげたい。そうやって相手に自分の存在意義を見出すのは、逆に依存していることになるんだなと思った。 春はその不健康さに気づいていたから、自分と混じり合う前のそのままの亜紀くんが好きだった、と過去形で語るのかな。 春と亜紀(あき)。 けして隣り合わない季節を名に持つ二人の未来は、どうなるのだろう。 今まで避けてきた対話を通して、理解し合える関係になれたらいいなと思う。

    6
    投稿日: 2024.03.31
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     心の傷に気付いてない、気付いて必死に生きているあなたに読んでほしい本。 誰もに心の傷がある。大人になって、ひしひしと鮮明になる傷。私自身、日々、表現することで自分を救っている。  世の中、孤独でなく孤高に生きなければと焦っている。その葛藤の中で、人は弱くて脆い。結果、恋愛や酒やタバコなどを求め依存。自分の傷を埋めようと必死な人々がたくさんいる。その気持ちも大いに分かる。しかし、埋めようともがいた結果、何も残らなくて虚しくなる。それが人間。 この小説を読んで、 「自分の傷は自分で治す」 ことがいかに大事か、主人公や取り巻く環境における人々の心の変容を通して感じた。  主人公が、恋愛から抜け出した夏、「今年は自分で自分を一つ一つ拾って大切にしよう」とする結末。人間の強さが垣間見られる。私自身も、人や自分と丁寧に対話して向き合い、互いの中の優しく光る星を見つけるように生きていきたい。 周囲に気を遣い、感情をあまり出さない訓練を無意識にした春はどこか自分と重なる。「かんじょうのままやりたいことをやり、言いたいことを言ったほうがいい」と後押しする吉沢さんの言葉に私も救われる。 余談であるが、私の名前の候補の一つが「はる」だったな。この小説を読み返して、また違った感情になる日を楽しみに本棚に添える。

    1
    投稿日: 2024.03.10
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    就活で自信をなくした主人公が、恋人との関係が苦しくなることで自分の足りないもの(自己肯定感?)に気付く話。 幼少期の経験から、何でも自分が悪いと考える癖があったが、周りの人たちとの交流によって、 例え理不尽な扱いを受けても自分が間違ってるわけではないこと、相手と同化しなくても(相手と意見を異にしても)自分として存在していいことに気付く。結局、春が亜紀君と苦しい関係になってしまったのは、春が亜紀君と同化してしまった自分自身に苦しくなってしまったからでは? 私自身も同じような考え方をすることがあるので、篠田君が言うように私と他人の問題を区別していきたい。あと、言わない訓練を積みすぎていて本音がわからなくなっているので、これからは上部の言葉を使うのはやめて欲に忠実に生きていく!

    0
    投稿日: 2024.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    若い頃の不安定な心の描写がリアルだった。ずっと一緒にいたいという彼には躊躇するけど、元カノの話をされると嫉妬したりする。上手いなあ。 銀河鉄道の夜をもっと読み込んでからこの本を読むと、もっと良かったかも。

    6
    投稿日: 2024.02.16
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    修士論文に取り組む春は、彼から結婚を迫られるがどこか躊躇する。子供の頃に、父親が宗教にはまった末に失踪するという過去があるからか、どこか危ういところのある春だが、クラスメートやバイト先の作家と話をすることで、意識の下に埋もれていた自分の本心に気付く。 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と、その背後にある賢治の思想、そして、春の過去が緩やかに繋がっていく、不思議なストーリー。

    35
    投稿日: 2024.02.14
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    今まで読んだ島本理生さんの作品と ちょっと雰囲気が違う? 『銀河鉄道の夜』を読んでいたら もう少し面白かったカモ。 島本さんの本を読んでいると 主人公が落ち着いてる性格が多いせいか 冷静に周りを見れるモチベーションになる。 落ち着く、というのかな。うん。

    0
    投稿日: 2024.01.26
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    恋愛の話だと思ってたら、途中から宗教的な話も絡んで難しくなった 生きること、依存すること、愛すること、誰の影響で今の自分がいるのか、自分は何を指針に生きていけばいいのか。 色々難しかったけどなんか良かった←

    0
    投稿日: 2024.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の春が、いろんな人と関わる中で自分のことを振り返る物語。 恋愛、結婚、家族、文学、宗教。いろいろな要素が絡み合っていた。難しい話もあったけど、2020年のコロナ禍の生活についても触れられていて親近感が湧いた。 自分の中にある見たくないものにフタをする感じ、その見たくないものを他人で埋めようとする感じが少し分かる。 自分と混ざる前の単体のあなたが好きだった、みたいなセリフに共感。自分と関わることで、相手の価値が下がる感じがするの分かる。

    0
    投稿日: 2023.12.25
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    ファーストラブがよかったのでこの本を読む前からすごくドキドキしていた。 読んでみるとやっぱりいい。宗教とか論文とかテーマが難しかったけど、時々すごくいい文章だなって思う箇所があって。 春が最後には過去と向き合えてよかった。 銀河鉄道の夜、まだ読んだことがないのでまた読んでからこの本を読むとさらに楽しくなるんだろうな。

    0
    投稿日: 2023.12.05
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    平易な文章だが、物語の進行と共に私の内面を抉られた。そこから見えた事と向き合う時が来るのかもしれない。そんなことを思った。オススメです❗

    0
    投稿日: 2023.11.26
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    複雑な家族関係の春は日本文学の修士論文に取り組むなかで、彼氏との関係に疑問を抱くようになる。時はコロナ禍、友人や大人たちと大人数で会うことがなくなった反面、より密に会話を交わすようになった。論文の主題となる宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を探り、自分の過去と向き合い、自分の人間関係をつぶさに見つめていく。 恋愛だけが物語として進むのではなく、常に宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の研究が物語の根底に流れていて、読み終えたとき読者は長い旅路を終えたような気持ちになる。 いや、終えたというか、まだ道半ばだが、人生は悩みの連続でそれから逃れることはできないということを認識しつつも、一つの区切りがつけられた登場人物達が愛おしい。 『銀河鉄道の夜』以外にも文学作品が引き合いに出され、文学と宗教を巡る個々の考え方も心地良く、自分の考え方も含めて思考が広がる感覚があった。 どうしてもこのコロナ禍に描いておかねばという筆者の気持ちが伝わるような気がする。 人間関係は本当に難しい。

    4
    投稿日: 2023.11.12
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    危ういものにふれて自分の弱さと向き合いはじめる 宮沢賢治と主人公そしてその父と叔母 蓋をした感情の表出が周りの登場人物の言葉と 物語がリンクして解けていく感じが絶妙

    12
    投稿日: 2023.10.29
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    正直あんまり本編の内容というか課題?テーマ?みたいなものがわからなくて、主人公たちの抱えているものがやや繊細すぎるというか、言語化しがたいものだと感じたので、私のような人間にはちょっと消化不良感がある。 「そもそも何を食べ始めてたのかわからないままごちそうさましてしまい空腹感が残る食事」みたいな印象だった。 ずっとキャラクターたちがなんかよくわからん難しいことを喋っており、こういう会話で解決するタイプの小説は絵面に派手さがないから私の消化不良感も発生したのかと思ったり。 もちろん人と人との対話、新しい関係の模索は素晴らしいものだが、他の島本理生さんの作品みたいに惹きつけられる勢いというか、歪みというか、凹凸みたいなものは感じなかった。 私は若いから、もっと情熱的な愛だの恋だの憎しみだのが好きなのかもしれない。 たとえ歪でも。 綺麗な話ではあるんだけど、なんだか説話みたいなんだ。思考というか、主張が物語の形にかろうじてなっているような。 私はもっと感情が見たかった。いや、私が読み取れていないだけかもしれないけど。 同じ島本理生さんの文学寄りっぽい作品だと「夜はおしまい」とか「あられもない祈り」も読んだけど、それらはすっごく好きだから。 多分私が求めてるのは「激しさ」なんだろうな。 設定でもストーリー展開でも。 なんというか、キャラクターの食べているものぐらい刺激的な要素がこの本にもあったらいいのにと思った。 売野さんに買ってきてもらうか? でも、主人公が同級生の子たちや信頼できる大人と話して自分を洗い出すというか、頭ごなしに否定されずに立て直しを図って、それを見ていてくれる人がいるみたいな、他人との距離感がすごい良かった。 こういう主人公、他の島本理生さんの作品にはあまり見られないと思う。いや、意外とこういう展開も多いのか? 「夏の裁断」とか「私たちは銀のフォークと薬を手にして」とか、主人公が周りの人と思い合って、少しくらいは明るい感じで終わってくれるのはもしかしたら島本さん本人の心境の変化かなぁなんて、本の感想から脱線して邪推してみたり? そういう作品が個人的に好きかどうかはともかく、興味深いね。 作家さんも一人の人間なので、彼ら彼女らがベターな心境にあるなら、好き嫌い以前に私も読書家としてでなく一人の人間として「よかったね」って思うよ。

    0
    投稿日: 2023.10.29
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    春、そして亜紀くんの感情が読めなかった。あまり理解できなかった。特に、恋人にコップを投げて割ってしまったり、雷がこわいとバイト先で寝てしまったり、バイト先の雇用主である作家をあなたがお父さんだったら…といった発言をしたり。 これは経験したことのない感情だからか、深く読めていないからか…ちゃんと読み直したいな。 p.37 私にしてみれば、知っていることばかりが、重なるよりも、Wi-Fiがない環境で、パソコンメールが送れずに困っていたら「そんなのスマホのテザリングでできるよ。春、どうせ動画もほとんど見ないから、月々の通信料って余ってるでしょう」と教えてくれる方が、よほど尊いのだけど。 p.45 「そうですか。今年は皆、本当に金属だから。勉強も大事だけど、同じ学問を愛する者同士の何気ない対話に、1番、学ぶことが多いものですしね」 p.103 「仲良くなる相手ってそういうものじゃない?お互いに憧れるところや持ってないものがあって、嫉妬よりは好意の方が上回るかなって言う位のバランスが、良い友達なんじゃないかな」 p.108 「うん。一緒に暮らしたいけど、結婚したくない人も居るし、結婚したいけど、一緒に暮らしたくない人も居るし、その両方いらなくても愛はある人だって、きっと居るやん?そういうのって話し合って、少しずつすり合わせて、初めて理解し合えるものなんじゃない?結婚しよう、だからそのために一緒に暮らそう、前から決めてました。そんなふうに言われたら、原さん、イエスかノーしかないやん。達成すべき目的定めてからそれに従って動くって、受験勉強や仕事だったら正しくても、2人で生きる事はちょっとちゃうかなぁって私は感じた」「そうだ、君はちょっと強引なんだよ。一見正しくて、まっすぐで、だから、私はいつだって反論できないけど、でも、その正しさは、私にとっての正しさじゃないし」 p.119 自分から望んだ形で、誰かに見守られて眠りたかったこと。何の役にも立たない。自分の形で。 p.120 異性としてだけ求められたら失望するのに、異性としての価値を見出してもらえないと不安になる。そういうものも、きっとわかっているのだ。私よりも長く生きてきて、たくさんの経験をした目の前の男性は。雨と風と雷に洗い流された夕暮れの空は、びっくりするほど星は綺麗だった。銀河鉄道に乗ったジョバンニが、カムパネラと乗客の女の子が話している様子に、つい嫉妬と孤独を覚える場面を思い出した。相手を恨みながら、そんな気持ちを抱えた自分を見をして苦しいと悲しむ。嫉妬は、恋愛だけなものじゃないのだ。それなら私は、嫉妬こそ大事に見つめてみるべきかもしれない。疎まずに。 p.211 「俺たちの性別を決める染色体があって、女性はXXXで、男性はXY。そして色を認識するために必要な遺伝子は、エックス2だけ入っている。だから女性はたとえ1つが不具合を起こしていても、もう一つのエックス染色体が補ってくれるけど、男はもともと1つしかないから、性別的に男の方が染色異常が多い」

    2
    投稿日: 2023.10.19
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    普通に生きてこられてた自分は普通だけど、ものすごく幸せなのだと感じた。 主人公の心情を理解出来ない部分が多かったため、銀河鉄道の夜や宮沢賢治について理解を深めた上でもう一度読み直そうと思う。

    0
    投稿日: 2023.10.18
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    今月は、島本理生さんの小説を読ませていただきました。恋愛となるまでの不安定な期間を揺れ動く言動で表現するのが上手い方だなと思いました。 こちらは、コロナ禍に、書かれたようです。小説の中にも窮屈な行動制限の様子が時折出てきます。 大学院生の私は、修士論文に「銀河鉄道の夜」を選びます。妹トシと賢治の宗教観の語らいの予測など、面白いなと。もう少し、踏み込んで島本さんの宮沢賢治論を織り込んでいただいても良かったかな。 主人公の大学院生は、小学校の時父親が失踪。そこに宗教との関わりもある。そのあたりに彼女が自分の過去を受け入れられていない理由と思います。そして、優しい恋人の大きすぎる許容や安直すぎる理解。不満はない、愛情はある。なのに一緒にいると息苦しい。このあたりの心情は、痛い感じですね。贅沢な〜と思っても、その微妙な違和感がだんだん大きくなっていくみたいな。 若さも加わった不安をお互いの傷を理解して、恋人再開できそうです。

    67
    投稿日: 2023.09.23
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    ゆっくりと自分と向き合う主人公。そしてそれを支える仲間達。大きな展開はなくも、静かで色々考えさせられる物語でした。

    6
    投稿日: 2023.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん…難しい 「銀河鉄道の夜」読んでない私が読んだら あかん本でしたな ほぼほぼ意味わからんかった とにかく春の性格が 私には「めんどくさ」と思えて仕方ない 亜紀もなんかシャンとせんし まぁ、それが島本理生先生の本じゃん? とは思ったけども… 春と亜紀の名前が男女逆な気がして 途中、せめて春と秋にしてくれたら 読みやすいのに…と考えてたら 最後に納得した 春がヨルシカにハマったの なんか「ぽいなぁ」と思った とにかく私は「銀河鉄道の夜」読んでないから この程度の感想しか書けないわ〜 島本先生、あとがきまで書いてくれてるのに 申し訳ないという気分になった 「生まれる森」読んでみよかな

    1
    投稿日: 2023.09.08
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    【孤独をおぼえる人に光射す物語】修士論文で扱う宮沢賢治の未完『銀河鉄道の夜』。物語に導かれるように、私は過去の記憶が蘇る。恋人との関係にも疑問が生まれ……。

    0
    投稿日: 2023.07.13