Reader Store
逆転正義
逆転正義
下村敦史/幻冬舎
作品詳細ページへ戻る

総合評価

26件)
3.9
7
8
7
1
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    YouTubeの『ほんタメ』で作家のお宅訪問で知った下村さん。初めて下村さんの作品を読んでみました。イヤミスみもあり、『世にも奇妙な~』みもあり、どのお話も短くまとまっていて読みやすく楽しかったです。続編?の『暴走正義』も手元にあるので楽しみだけど、次はがっつり長編を読んでみたいです。

    1
    投稿日: 2025.11.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    逆転正義という本のタイトル通り、どんでん返しが多発する短編集です。ひとつずつがつながるわけではなく、完全に独立した話が続きます。 面白いのもあれば、イマイチなのもあります。好みによるかな?最後の話は、ちょっと泣けます。

    7
    投稿日: 2025.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返しの短編集。中山七里らしい巧妙な仕掛けをギュッと詰め、どの話も満足のいく騙され方をする。本当に無駄のない文章で、これだけ密度の高い短編を作れるのは流石だと思う。読書初心者におすすめしやすい一冊!

    1
    投稿日: 2025.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現代社会の「正義」を巡る複雑さと危うさを巧みに描いたミステリー短編集として、非常に印象深い作品だった。 各話の叙述トリックとどんでん返しが鮮やかで、読み進めるごとに視点の変化がもたらす驚きと深みが楽しめた。 実際には叙述トリックを多用した本格ミステリではあるものの、単なるエンタメに留まらず、倫理や社会の矛盾について深く問いかける作品だった。 短編集ながらどの章も読み応えがあったが、特に最後の「死は朝、羽ばたく」は個人的にはお気に入りで、文中の違和感、叙述トリックを用いたどんでん返し、社会的な問いかけの全てが物語の中でうまく調和している短編だった。

    6
    投稿日: 2025.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    凄く面白かった 特に最後の死刑囚の話が好き 途中の赤ちゃん掻き出す描写だけ無理すぎて少し飛ばしちゃったけど

    0
    投稿日: 2025.09.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすかったけど違和感が多々。 いじめを見てみぬふりしてたんじゃなくて、 様子を見てたんだ、っていやなんか早く行動しろって思うし まさかのお願いしていじめられるというのは自分の身を削りすぎだし、 40歳でJKおばさんやってる人と同棲生活しちゃう17歳はちょっと頭弱すぎだし、 先祖代々で人を恨むって意味わかんないしきたりだし、しかも結局勘違いだし、 死刑執行人=殺人者という見せ方をするために 死刑囚の家族に「人殺し!」と言われるとか いやあんたの家の子が死刑になるようなことしたからですよ、って感じだし ミスリードに無理矢理感があって種明かしされても、うぅ〜ん?という感想。

    1
    投稿日: 2025.09.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返しモノが好きなので、レビュー見て購入。短編だと難しいのでは?と思ったが、無駄のない情報と読みやすい文体、そしてどんでん返しに楽しく読むことができた(といっても重めの話も多いのだが)。 全体を通して ・一見加害者にも背景がある ・過去に罪を犯したからと言って第三者が『正義』を振りかざして攻撃していい理由にはならない ・その自称『正義』が加害になることもある ・加害者と思いきや被害者、被害者と思いきや加害者という可能性もある ・正義とは?罪とは? といったテーマが感じられた。 どんでん返しを楽しむのはもちろん、いろいろ考えさせられる内容だ。 自分の価値観もひっくり返される、という意味で『どんでん返し』なのかもしれない。 どの話も面白かったが、一番最後の『死は朝〜』は展開の予測がつかず、衝撃と真相にいろんな気持ちがこみ上げてきて泣いてしまった。 スカッとジャパン(懐かしい)的な後味の良さもある(笑) この話が最後でよかったな… 読めなかった、という点では『保護』も面白かった。 小説ならではだなぁ。 頭の中に浮かんでいた映像が見事にガラガラと崩れ落ち、再編成される。 どんでん返しモノの好きな瞬間は、読み返して「ああーーー!確かにそう書いてる!!(あるいは書いてない!!)」と衝撃を受ける瞬間。たまらないですね。 この作品で作者さんを知ったのですが、他の作品も面白そうなので読んでみようと思う。 唯一『ストーカー』に関してはいろいろツッコミどころがあった…(笑) あと読んでてしんどい(笑)

    0
    投稿日: 2025.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    スピード感があって一話ずつがあっという間。 毎話ラストの種明かしではいろんな事が一度に明らかになり、これがこうであれがこうでと情報処理に忙しい。短編集なので短いスパンで何度も忙しい。 ちょっと狙いすぎな感じもあったけど楽しかった。 今回もSNSが絡んでいたり叙述トリックがあったりで、この作者の本は3冊目だがどれも好きな感じ。 他の作品も読んでみたい。

    66
    投稿日: 2025.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    出張のお供で購入。各章ごとに読み切りなのでさくっと読み切れました。 読み手が想像する結末をひっくり返す(えっそれ?)というオチが多く、どんでん返し好きならハマるかも。 鬱ぽい展開、結末が多いのですこし覚悟はいる。 あくまで短編もののどんでん返しなので、衝撃は少ないです。しかし複数の話が詰め込まれているので、その分味わうことができる。

    1
    投稿日: 2025.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    短編にも関わらず緻密なミスリードによるどんでん返しを楽しめる。 それぞれ社会問題に一石を投じるような構成も上手い。 限りなく星5に近いクオリティ(個人的に本格物が好きなので、リアル系の作品はそこまで高評価できないだけ)。 特に2章目の叙述トリックは鮮やかで、油断して読んだら久々に度肝を抜かれた。 すぐさま読み返してしまうほど。 全体に考えさせられるというか後味の悪いストーリーが多いが、最終話が救いのある展開で読後感は良し。 手軽に読めるので是非読んでいただきたい。

    1
    投稿日: 2025.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    終盤に前提をひっくり返してくれる系の短編集 「死は朝〜」は大学で死刑制度を研究していたから考えさせられた。 1番好きなのは「保護」 人間、性差とか人種とかよりなによりも年齢のバイアスが1番強い気がする

    1
    投稿日: 2025.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    202505/タイトルや帯からも、全篇大どんでん返しミステリ短編集というのがうたわれているので、ついつい疑いの目で読んでしまったし若干無理くり感ある話もあったけど、それでも意外さ・予想外の真相や結末に驚きがあってとても楽しめた。下村敦史のすごさを改めて味わえる一冊。

    0
    投稿日: 2025.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    題名通りに、それまでの話が最後に逆転する6編の短編集。 どの短編も読者の思い込みをひっくり返し、特に『保護』や『完黙』や『ストーカー』には、「やられた!」と、著者の企みに翻弄された。

    8
    投稿日: 2025.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『逆転正義』 ○著者名 下村敦史(しもむらあつし) ○ブックデザイン 鈴木成一デザイン室 ○幻冬舎 ○6つの短編ミステリー小説 ○Audible +図書館 ◯どんな本? 正義の意味を問い直す短編ミステリーで、予想外の展開と、深いメッセージが詰まっている魅力あふれる一冊! ――――――――――――― (あらすじ) 1つ目のお話の『見て見ぬふり』。 主人公の松木冬樹(まつきふゆき)は、クラスメイトが、ひどいいじめを受けているのを見て、何とかしなければと思う気持ちに駆られる。 勇気を振り絞り、職員室へ向かい、担任の先生に報告するが、先生の無関心な反応に冬樹は大きな失望を感じる。 それでも諦めきれず、冬樹は先輩に相談することに決めた。 すると、先輩は加害者たちを実名でTwitterに晒すという過激な行動に出てしまい… この作品には、6つの短編が収められている。そして全篇に、驚きの大どんでん返しが待っている! ――――――――――――― (主な登場人物の魅力と特徴) 『見て見ぬふり』のみ。 ・主人公・松木冬樹(まつきふゆき) 高校一年生。 過去のトラウマから、クラスのいじめに立ち向かう決意を持つ。 ・三ツ谷(みつや) 冬樹のクラスメイト。 現在いじめのターゲットになっている。 ・石澤(いしざわ) 冬樹の担任。 いじめを見ても何もしない。 冬樹に失望を与える。 ・古島大介(ふるしまだいすけ) いじめの中心人物。 ―――――――――――――― (舞台や世界観) 一つ目のお話の『見て見ぬふり』の舞台は都立新明高校だ。 物語は主に教室で展開されていて、青春の真っ只中にいる高校生たちが直面する現実的な問題、特にいじめや正義について描かれている。 友人や先輩、教師との関わりの中で、自分の正義や立場について悩み、葛藤する。 ―――――――――――――― (ページをめくりたくなる展開) 一つ目のお話『見て見ぬふり』では、教室でのいじめに立ち向かう主人公・松木冬樹の奮闘が描かれている。 冬樹は勇気を振り絞って担任の先生に報告するが、思わぬ反応に失望する。 しかし冬樹は諦めずに先輩に相談し、状況は意外な方向へ進んでいき、ハラハラドキドキが止まらない! この作品には6つの短編が収められていて、どれも驚きのどんでん返しが待っている。 いじめや自殺、SNS、麻薬、ストーカー、殺人、そして刑務所といった、社会問題が描かれていて、一見すると、こうした問題は自分とは関係のないことのように思えるかもしれない。 しかし、実際には誰にでも加害者や被害者になる可能性があるということを示していると感じた。 読み進めるうちに、衝撃的な真実が明らかになり、社会の現実について再考させられる。 どんでん返しの面白さを楽しみながら、たくさんのことを学べる一冊で、ページをめくる手が止まらなくなるだろう。 ――――――――――――― (ひとこと) どんでん返しがとても面白かったです。 それまでの見方が、一気に変わる瞬間の衝撃は癖になります。 タイトルの意味が理解できて、スッキリ大満足です!

    22
    投稿日: 2025.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何かもう、どのお話も結構嫌な気持ちになるので寝る前には読まない方が良い気がします。 とは言え、凄く読みやすい文章とページを捲る手が止められない吸引力があって、あっという間に読み終えてしまいました。 小説だからこその驚きが感じられるお話もありましたし、面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    足下が崩壊するような、どんでん返しっていいですね! 本書を読むと何も信じれなくなり、宙に浮かされて巴投げされたような気持ちになります。 見て見ぬふり:クラスで起きているイジメを、見て見ぬ振りが出来なかった主人公は、加害者達をSNSで告発するのだが・・・ 保護:人生彼女無しのサラリーマンが仕事帰りにコンビニの前で佇むセーラー服の彼女を保護する!? 危険な香りがプンプンしました!!! 完黙:麻薬の売人が捕まった!!!取調官はあの手この手で売人の背後を突き止めようとするが。売人の口は完全に閉ざされていた・・・ 二年後売人は釈放されるのだが・・・ ストーカー:人を殺めたばかりの部屋に彼氏がやって来た!!! 彼氏の優しさに見え隠れするウザさの正体と、人を殺めたトイレを彼氏から守る事は出来るのか? 罪の相続:息子を殺めた男に拉致される? 男が恨んでいるのは主人公の祖父? 祖父の秘密と罪の清算は時代を超えて、今を生きる物達に襲い掛かる!! 死は朝、羽ばたく:刑務所を出所したばかりの男が若者達に絡まれ、『服役者だった事をバラされたくなかったらカネハラエ』と脅される・・・ 刑務所の中で反省した受刑者達は本当に罪を許されているのか? 白眉は保護! 滑るくらい騙された!!!

    55
    投稿日: 2025.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    下村さんのどんでん返し短編集! •「みてみぬふり」…教室では、同級生の三ツ谷が、古島達3人に毎日弁当を捨てられたり暴力を振るわれていたりと、いじめが止まらなかった。 冬樹は、いじめの状況を担任の石澤に相談するも、石澤は状況を目の当たりにしながら何も行動しない… みかねた冬樹は先輩に相談すると、捨てアカウントでいじめの事実をSNSで#拡散希望と付けて名前付きで投稿してしまう。 あっという間に投稿は広まり、三ツ谷へといじめはなくなったので、冬樹は内心清々していたが、古島が自殺未遂を起こしてしまう… 2年前に三ツ谷の兄がいじめられていた時、担任は石澤であったのだ。 三ツ谷は敢えて古島達お願いして、いじめられているふりをして、石澤先生が助けてくれるか試していたのだ。 しかし2年前石澤は何もしなかったわけではなく、彼なりに働きかけていたのだ… 第三者視点で、世間一般的な「悪人」を、正義感だけを理由に、相手を叩きのめしたいという感情に任せて徹底的にバッシングできる世の中。 まるで中世ヨーロッパで行われてきた魔女狩りのようで、魔女側になるのもおそろしいが、自分が魔女狩りをする側にならないように、正義を振りかざすことで悲劇につながることのないように気をつけようと思いました。 •「保護」…コンビニの前で雨の中、傘もささずに立ち尽くしている制服姿の春子を放って置けず、アパートの自室へ匿う事にした満雄。 40歳と17歳、2人の歳の差をしっかりと意識しながらも、満雄は女性と付き合った事がないなりに、春子と少しずつ距離が縮まり、いずれ2人は結ばれるが… いや〜〜〜やられた!!! まさか春子が40歳の引きこもりで、満雄が17際の中卒サラリーマンだったとは… 最初に春子の顔を見た時に驚いたり(女子高生だと思っていたため)、28歳の上司に怒られていたり、女性経験がなかったり、そりゃ17歳なら普通だわな!と伏線にも納得できました… と同時に、40歳でいまだに職につかず、養われていながらも親の介護に疲れたもいう理由で家出をして、挙げ句の果て17歳の少年に匿ってもらう春子の、常識の無さに鳥肌が立ちました… ここから短くします。 「完黙」…麻薬の密売人の話。逮捕されても、背後にいる組織の存在は決して明かさない。その理由は、裏の世界で信用を得るためである。 だがまさか、その先再逮捕された時に全てを麻取にバラし、組織の幹部達もろともぶっ潰すためだったとは(薬により亡くなった奥さんと娘の復讐を果たすため)全くよそうできませんでした。 アングラ的スリルもあり、読んでいてドキドキしました。 •「ストーカー」…風呂場にて、ある「殺人」を犯した直後に彼氏が急に家に!現場を見られるわけにはいかないので早く帰って欲しいのに中々帰らない彼…どうする?! まさかストーカーが、その「彼」で、殺人というのは、身籠った子供を体内から掻き出してトイレに落としたことだったとは…しかもその赤ちゃんは助かり、殴り殺したはずの彼までなんと生きていたという、お先真っ暗エンド… •「罪の相続」…祖父が、戦時中に食料の代わりに身体を差し出してきた女性と関係を持ったことにより、女性の孫にあたる人物に”罪の相続”として息子を殺された主人公の話。 まさか犯人が子供で、家で祖父が”罪は相続されるもの”という教えに沿って起こしてしまった事件であったとは…息子の罪を隠すために、父親が罪を被ろうとしていたのだ… •「死は朝、羽ばたく」…刑務所を出ると、少年3人達にカツアゲの脅しをかけられ続ける主人公。 まさか主人公が、前科者の出所者ではなく、刑務官だったとは… 彼は死刑のスイッチを押す役割を担い、精神的負担の重さに耐えきれずに辞職した直後だったのだ。 死刑囚からの手紙に書いてある、「死にたくないと思いながら死んでいくことこそが罪を償うためには必要だ」という言葉が、あまりに重くて恐ろしさすら感じた。 六つの話全てがどんでん返しで、どの話もどんでん返しの火力がとてつもなく高かった! どんでん返し選抜!!!

    10
    投稿日: 2025.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集なので軽く読めますが、しっかり途中まで騙されてひっくり返されました。 私は先入観や固定観念が強い傾向にあるので、余計に騙されやすかったのかも。 「保護」、「ストーカー」、「死は朝、はばたく」の3つが好みです。

    2
    投稿日: 2025.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「保護」の章が一番好きでした。全体的にどんてん返しがちゃんとしててよかったです。下村敦史さんニ作目でした。

    1
    投稿日: 2025.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    1話と3話 …展開が同型である印象 伏線という伏線が仕込まれていた覚えもさほどなく、種明かしされても「あっ、ふーん」という印象 2話 …こちらは最後になるまで予想のつかない展開、秀逸に思われる 叙述トリックとして優れている 4話 …はじめから「ここに叙述トリックのタネが仕込んであるんだなあ」と丸わかり。そのうえ描写はキツくて気持ち悪い 5話 6話 読んでいないが 読むかはわからない

    1
    投稿日: 2025.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1短編目、そういうことか人の思い込みとは本当に怖いものだなあとしみじみ。 パターンは同じだったが、読みやすい小説であった。

    1
    投稿日: 2025.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編の中で何度もひっくり返る。 ひっくり返りすぎてついていけない話も。 個人的には最初の「見てみぬふり」と 最後の「死は朝、羽ばたく」が好きだった。 ひっくり返すには辻褄を合わせなきゃいけない分 作家さんは大変だろうな。 初めましての作家さんでした。 テーマがどれも良いので、欲を言えば、考えさせられるポイントがもう少し欲しかったかなー

    9
    投稿日: 2025.06.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    目で見えるものしか見ていない人がふと覚えた違和感、その違和感の謎が解明していくミステリー。 人は目に見えるもの、自分の知っていること以外の解像度は低いもの。それなのに自分の持ってるスケールで全てを図ろうとする。正義が自分にとってだけの正義にならないための警告小説。

    3
    投稿日: 2025.06.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    六つの「正義」が主軸となった短編集。それぞれ異なる価値観が提示され、読むたびに正しさとは何かを問い直される。緻密に構築されたミスリードに翻弄される快感も相まって、知的な刺激と純粋な読書の愉しみが見事に両立している作品だった。

    0
    投稿日: 2025.05.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    事の真相が七転び八……二転三転する叙述ミステリーで、特に「死は朝、羽ばたく」は1番ひっくり返った。◝(๑꒪່౪̮꒪່๑)◜

    0
    投稿日: 2025.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下村敦史『逆転正義』幻冬舎文庫。 6編収録のどんでん返しミステリー短編集。何れの短編も設定やテイスト、仕掛けが異なり、十二分に楽しめる。 『見て見ぬふり』。理屈っぽい感じのどんでん返しで、その真相は言い訳にしか聞こえない。 報道などで知る限り、最近の虐めはかなり陰湿で執拗になっているようだ。さらにはSNSの普及が、陰湿な虐めに輪を掛けているらしい。昔は虐めなどは余り無く、子供同士の喧嘩はあったが、決着が着けばまた普通に遊んでいた。 高校のクラスで、ある日突然始まった陰湿で過激な虐め。主人公の冬樹が見るに見兼ねて職員室に向かい、担任に密告するのだが、担任は見て見ぬふりを決め込む。冬樹は堪らず、先輩に相談すると、その先輩が加害者3人の実名をネットに晒し、大炎上してしまう。 『保護』。二度読み必須の叙述ミステリー。そっちがあっちで、あっちがそっちだったとは。 雨の中、早川満雄がコンビニで保護した濡れたセーラー服の彼女は、そのまま早川のアパートの部屋で暮らし始める。 『完黙』。なかなか先の読めない展開と結末、爽快感と感動の結末に脱帽した。 報道を見る限り、薬物は若年層にも蔓延しているようだ。大麻やコカイン、違法薬物などが様々な形で国内に入り込み、知らぬ間に身近に忍び寄るというのには恐怖を感じる。 ヤクの売人の42歳の大重泰三はある日、麻取の捜査官に捕まるが、完黙を貫き、2年半の刑期を務めると、再びヤクの売人に戻る。2年半もの間、完黙を貫いたことで暴力団組織から厚い信頼を得た大重はプロスポーツ選手や芸能人を相手にする売人へとのし上がる。 『ストーカー』。これも二転三転の見事なプロットと叙述ミステリー。 いきなり花村美里という女性が自宅で遺体を処理していると思われる場面から始まる。そこに現れた恋人。 『罪の相続』。親の因果が子に報いを地でいくようなストーリー。そういうことかと上手い捻りに驚いた。 息子を殺害された曽我部邦和は何者かに襲われ、拉致される。 『死は朝、羽ばたく』。いつの時代にも死刑の是非について議論されるが、今の法律をきっちり守るのであれば、死刑判決が確定したら、直ぐに刑を執行すべきだと思う。刑が確定してから何十年も生かされる死刑囚と数年で刑が執行される死刑囚では何が違うのかよく解らない。 これは全く結末が読めなかった。 札幌刑務所から出て来た奥村健三は3人の若者に前科者だと絡まれる。 本体価格720円 ★★★★

    71
    投稿日: 2025.05.24