
総合評価
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powered by ブクログそこには、こころを癒(いや)してくれる秘密がある―― 東京・丸の内の片隅に、ぽつんと暖簾(のれん)をかかげる小料理屋。 少しさびしそうな美人女将の手料理をもとめて今宵もこころに疵(きず)を負った客が訪れる――。 居心地のよい“おばんざい屋”の物語 「いいですか、ここにいて」 「え?」 「わたし、ひとりでここに座っていて……いいですか?」 女将は少しだけ驚いたように目を見開いたけれど、すぐやわらかな笑顔になった。 「もちろんですわ。うちはね、女性でお1人でみえるお客様がとても多いんですよ」 (中略) 「いえ……なんとなく、今……ここにいてもいいよ、って言って貰えそうな場所が見つからなくて」(本文より) 「祥伝社」HPより 6つの短編集. 柴田よしきさんのこの手の小説は、派手なしかけはないのになぜかほろりとくる. 丸の内の小料理屋に通う人びとの人間模様. それぞれが思うことに、共感したり、反発したり、少しの勘違いや臆病で、180度感情が変わることもある. それを見ていると、人って不思議なもんだな、人の縁って不思議なもんだなと思う.
7投稿日: 2024.12.31
powered by ブクログ「ふたたびの虹」の続編。「ばんざい屋」のお客のおりなす謎解きを女将が人情豊かに解き明かして行く短編連作ミステリー。心が暖まる物語構成なので気持ちよく読了しました‼️ 女将自身の謎解きもあるので恋人の清水との兼ね合いが又魅力ですね
6投稿日: 2021.07.27
powered by ブクログ舞台は東京丸の内の片隅の 小料理屋。 そこに集まる人たちの人間模様が 美味しそうな料理の描写と共に描かれていました。 グルメな人には お勧めの一冊でした~ たまには こういう ほっこり系も良いですね。
3投稿日: 2022.05.22
powered by ブクログ女将さんが素敵なばんざい屋シリーズ第二弾。 前作に比べると女将さん自身のことより、やって来るお客さんが中心だったけど、今回もお腹にも心にも染みわたる連作短編集でした。 女将さんのお客さんへの心遣いがとてもいいな。 疲れた気持ちにそっと出されるおばんざい。 肩肘張らずに行けるこんなお店、何処かにないかな。
3投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログ前作『ふたたびの虹』よりも、こちらのほうが面白かった。女将さんの事よりも常連客の話が中心だったのも良かったのかもしれない。 黒豆のごはん、黒豆入りのチーズケーキ、大根のステーキ、今回の料理は食べてみたい、作ってみたいものが多かった。
3投稿日: 2020.03.19
powered by ブクログふたたびの虹の続編で魅力的な女将のその後が気になってたから楽しめたましたが、女将自身のストーリーはあまりなくちょっと残念。女将の作る料理や料理に対する思いが伝わって美味しそうで…またまたその後が読めることを期待してます。
2投稿日: 2017.04.16
powered by ブクログ小料理屋『おばんざい』の続編。 今回はスピンオフ的な、お店の常連さん達のお話。 自分の過去を閉ざしていた女将さんに、3.4ヶ月に一度 幸せな時間が訪れているのは本当に嬉しかったなぁ。多くの言葉を交わさずとも美味しい料理を通して心を通わせているんだね。 季節感を大切にした美味しそうな料理が今回も多数登場。どれも物凄く愛情を込めて創られているから、美味しい以上の温かさが心に染みわたるんだろうなぁ。 会社やライバル、果てには自分自身に対して苛立っている時には、優しい女将さんと美味しいお酒、温かい料理が並ぶがおばんざい屋で心の平穏を取り戻したいものです。 移転先は我が家の近くでお願いします。
2投稿日: 2015.09.16
powered by ブクログ竜の涙 霧のおりてゆくところ 気の弱い脅迫者 届かなかったもの 氷雨と大根 お願いクッキー
1投稿日: 2015.05.16
powered by ブクログシリーズもの。今作は、常連さんがクローズアップされていたので、ちょっと物足りない。それでも、良いな~、と思える作品。 清水さんの出番少なすぎ!! 移転先の展開に期待します。
1投稿日: 2015.04.09
powered by ブクログばんざい屋シリーズの第二弾。 今回はおかみさんではなく、常連女性達の人生模様が描かれています。 ウェット感が強すぎて、爽快さに欠けるかな。単純だけど、もう少し暖かいハッピーさが欲しかったです。
1投稿日: 2014.12.28
powered by ブクログ都会の片隅でひっそりとある『ばんざい屋』。訪れる客の心を癒す・・・ 前作を読んでないのですが、これだけでも十分面白かったです。 おかみさんが出す料理がどれもおいしそう!私もそこで癒されたいなぁ・・・ 続きも読みたいです!解説にもありましたが、ばんざい屋さんが帰ってきますように・・・私もそう願います!
1投稿日: 2014.08.01
powered by ブクログ前作の続き、というよりスピンオフ的な 女将の物語じゃなくてばんざい屋とその参加者たちの話なのがよかった。
1投稿日: 2014.02.05
powered by ブクログ美味しそうな料理が沢山出てくるお話。それだけじゃないけど(笑) 「転機」を迎えた女が出てくる。 それぞれ事情が異なり、それぞれを違った目線で見ている。人の事情って人それぞれ違うのは、まあそうなんだけど。なんだろう、ライバル視しても見守ってても、そうじゃなくて、もっと先を見据えていても、そう、事情が異なるからね。自分を語ると他人からのと印象が異なるのが不思議。 でもだからと言って、他人から見られてる印象が違うかと言えばそういうわけでもなく、読み手からすると凄くしっくりくるのはこっち。 だからこそ、大袈裟に言えば「事実は奇なり」。 人は自分と、他人という鏡に写した自分と、両方で成ってるのかも。
1投稿日: 2013.08.05
powered by ブクログばんざい屋シリーズの2冊目です。 おかみさんは、立ち退きをきっかけに新しいスタートを切り、常連客の女性達も自分の道へ巣立っていく。 再生の話に感じました。
1投稿日: 2013.03.15
powered by ブクログ都会の片隅で、ひっそりと営まれるばんざい屋。素朴だけれど女将の心のこもったお料理が、今夜も訪れる人たちの心を癒してくれます… あ~こんなお店があったら、常連になりたいなあ~
1投稿日: 2013.01.16
powered by ブクログ「ふたたびの虹」に続くばんざい屋シリーズ第2作。 行きたい、行きたい、行きたい。 こんな店があったら、行ってみたいものです。
1投稿日: 2013.01.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
目次 ・竜の涙 ・霧のおりてゆくところ ・気の弱い脅迫者 ・届かなかったもの ・氷雨と大根 ・お願いクッキー ずっと図書館で見かけていた背表紙。 ばんざい屋シリーズ、読んだことあるような気はするんだけどなあ…。 予約した本が4冊ばかり届かなかったので、読んでいないなら借りようと思って図書館でぱらぱらページをめくったら、どうも読んだことがない気がして借りてきました。 だけど、ちらちら見え隠れする女将の私生活について、全く覚えていないので、念のため調べてみたら『ふたたびの虹』の方も読んでなかったわ! シリーズ読破した気でいたけど、まさかの2からスタートとは。 丸の内にあるビルの一階で細々営業している「ばんざい屋」。 再開発でビルの立て直しが決まり、店をたたむか移転するかで迷う日々。 そして近くの広告代理店で働く女性たちが出てくる話があったり、出てこない話があったり。 ゆるくつながる連作短篇。 頑張っているのに認められない自分っていうのは、男女問わずある話だと思うけど、結果を出して出世して、なのに結託した男どもに足を引っ張られるっていうのは、女性あるあるなんだろうなあ。 男の人が結託した女の人たちに足を引っ張られる場合、たいてい引っ張られるだけの理由が男性側にあるからね。 これもまたジェンダーバイアスなのかもしれないけれど。 学生時代からの付き合いなのに、ついに男女の仲になることのなかった有美と淳史。 何かあるとともに美味しいものを食べに行く、だけの関係。 でも、有美は確かに、自分とは違って堅実な淳史を好きだった。 そんな淳史が会社を辞めてアメリカの企業で働くという。 「待っててくれ」も「一緒に行こう」もない関係。 でも、一時帰国した時はまた、美味しいものを食べに…って、半年で結婚したい女性が現れ、アメリカ永住を決めたんかい、淳史! ちょっとどついていいですか? 単発の話だけど、『氷雨と大根』が好き。 同じ文化で生きてこなかった者同士が分かり合えることって、できるのだろうか。 アメリカで暮らす娘とその彼氏について悩む初老の男性。 ばんざい屋からの帰りに強盗に襲われ、重傷を負う。 ばんざい屋で女将から料理の説明を受けながら、旺盛な食慾を見せるその娘と彼氏を見て、分かり合えるかどうかはわからなくても、まず一歩を踏み出すことだ、と思う女将。 相手を知りたいと思う心、大切にしたい想い、これがあれば大丈夫と思う。
0投稿日: 2024.05.31
powered by ブクログ丸の内のばんざい屋に通ってくるお客さんたちの話。どちらかというと、このお客さんたちが話の主流。女性が仕事を続けるのは大変で、ばんざい屋がそんな彼女たちを癒している。優しい女将、美味しい料理。こんなお店が見つかるといいだろうな。
0投稿日: 2022.11.12
powered by ブクログ人は好きになるということは自分よりも下だと認識しているから。 人に嫌われないのは軽くみられる。 焦らない、急がない、無理をしない。
0投稿日: 2013.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前作「ふたたびの虹」の続編。 ばんざい屋にくるお客さんのお話を中心に・・・ アラサーの働く女の人に共感を呼びそうな内容で。 人間って大変で、ひねくれていて、あたたかい。 美味しそうな料理と一緒に 何度も味わえる、そういう小説。 今回はハードワークな女性が登場。 仕事と結婚のなんといっても出産。 仕事も結婚もタイムリミットはゆるい 或いは、人によってはないけれど、 出産はリミットがある。 30代を間近に迎えるときに感じて その後は多分3年ごとぐらいに いろいろ思うんだろう。 いや、「思うんですよー」と 職場の子は言っていた。 女将の経験を含んだやさしい振る舞いは 彼女達の癒しだろう。 人を癒す人はそれだけ 深い思いと経験を持ってるってこと。 数じゃなくて深さね。 立ち退きになってしまうのは残念だけど、 前向きな決断だな。 新装開店、楽しみにしています。 できれば、私の心の近くで開店してほしい。 これは、日本酒飲みたくなるね。 まぁ、飲みながら読みましたけどね。
0投稿日: 2013.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。 竜の涙・・という表現はステキだなーと改めて思ってみたり 竜の涙は六甲や富士山なんですが。
0投稿日: 2012.11.24
powered by ブクログ丸の内で“おばんざい”を出す小料理屋「ばんざい屋」を舞台とした連作短編集『ふたたびの虹』の続編。(『ふたたびの虹』は相田翔子主演・『七色のおばんざい』というタイトルで、NHKでドラマ化された) 柴田よしきの作品でもっとも好きな『ふたたびの虹』の続編なので、大きな期待を持って読んだ。ハートウォーミングなヒューマンドラマ。前作同様、とても良かった。 もし読んでみようという方がいたら、ぜひ前作『ふたたびの虹』から読むことをお薦めする。 何より魅力的なのが、「ばんざい屋」で女将が作る料理の描写。こんな料理屋があったら常連客が通いつめるのも道理。女将の細やかな心配りと、客との適度な距離感がさぞ居心地が良いのだろうと、小説の中の客がうらやましくなる。 この雰囲気は北森鴻のビアバー・香菜里屋(『花の下にて春死なむ』など4作の連作短編集の舞台)に似ている。 「ばんざい屋」と「香菜里屋」が実在したら、交互に通いつめるのだが。
0投稿日: 2012.11.20
powered by ブクログ待ちに待ったばんざい屋シリーズ第二弾。期待に違わず楽しく読めた。単なるグルメ本ではなく、働く女性に向ける著者の温かい眼差しが嬉しい。こんなお店、私も行きたいよう!と、普段の食生活を省み思うのであった…。三作目も、待ってます!
0投稿日: 2012.11.19
powered by ブクログ小料理屋ばんざい屋を舞台にした「ふたたびの虹」の続編。 1作目のような謎解き要素はうすれている。 また、前作は、女将さんの陰の部分がクローズアップされて いたが、今作は、陽の部分、という感じがする。 女将さんの女将としての良い意味での余裕、遊び心が お客さんを癒してゆく様が描かれていたように思う。
0投稿日: 2012.11.13
powered by ブクログ丸の内の片隅に佇む小料理屋さん。こんな素敵な女将のお料理を口にしたら、普段溜め込んでるアレコレもふっとお酒と一緒に流れて行ってくれそう。
0投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログ女将の優しさに癒されながら読みました。 出勤時のJRの中で読んでいて思わず涙ぐんだり・・・ 心にしみます。 この本の中で一番共感したのは 篠田真由美さんの解説にある 「どこかにないのか、私のばんざい屋は!」 私もそう思いながら読んでた!!!と思い、うれしかったです。
0投稿日: 2012.11.03
powered by ブクログ柴田氏が描写する料理や食事風景はとても好きだ。 とても美味しそうで、こんなお店があったら自分も通いたいと思うだろう。 ところで≪不倫≫なしの恋愛は書けないのだろうか?
0投稿日: 2012.10.30
powered by ブクログ『ふたたびの虹』の続編。東京の丸の内にあるばんざい屋が舞台。 今作も悪くはないんだけど、前作の方が好きだったな。
0投稿日: 2012.10.22
