特に鮭好きというわけでは無かったが、鮭への思い入れ溢れる本書を見ていて完全に引き込まれてしまった。写真が美しいし、米との相性や、保存法、調理法、そしておにぎりのアイデアなど、どれも日常的でいて非日常的な不思議な魅力にすっかりやられてしまった。 鮭の種類の紹介もアカデミックなのに興味をそそる。鮭を極めた筆者のなせる技だろうか。 とはいえ、巷の我々一般庶民はスーパーのノルウェー産やチリ産の鮭と向き合う機会が圧倒的に多いのでそのあたりも分け隔て無く扱って貰えると尚嬉しい。