
総合評価
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powered by ブクログ大学生の織辺玲は、図書館で調べ物中に、閉架書庫の中に奇妙な空間を見つける。次の瞬間、背後から現れたのは、文学部心理学科の准教授・有島雨月。 驚く玲に、雨月は意味のわからない質問を重ねる。 実は彼は催眠術「らしきもの」が使え、玲の見たものを聞き出そうとしたのだが、何故か玲には全く効かなかったのだ。 雨月に興味を持たれた玲だが、彼女の方にも雨月に相談したい事があり……。 催眠術がないことを証明したい准教授と、催眠術が全く効かない女子大生の心理学ミステリ。 タイトルや表紙などから受けるイメージよりストーリーはシリアスめですが、主人公の玲や雨月の友人の警部補さんが明るいので、そこまで暗くならずに読めます。 雑学的な話も多く、興味深いです。とくに、日常に潜む悪意や詐欺の手口に少しだけ詳しくなれる……かも。 まだ明らかになっていない伏線がありそうなので、続きが出るならぜひ読んでみたいです。 作者さんのnoteでスピンオフストーリーも読めるのでそちらもぜひ(読了後推奨)。
27投稿日: 2025.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さらさらっと読めました。 まだ、玲ちゃんに催眠術?がかからないのか、お父さんの事件はどうなったのか、はっきりしない事があるので、続編が出るなら読みたいです。
0投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
玲ちゃんが逞しい一方で、雨月先生の口調があまり定まっておらず、今誰が喋ってるんだと混乱することもあったが、最後の解釈を聞いて納得。 なるほどなと。 毒舌なのに急に子供っぽい甘えた喋りになるので、玲ちゃんとどっちが大人何だかと思っていたのだが、ある意味勘違いではなかった。 扱う事件はどれも決して子供騙しではなかったけれども。 それぞれ最初は単独の案件だったが、最後に繋がっていくのは何だか妙な怖さがあった。 どの事件も感覚的に現代の「闇」部分を見せられたような、そんな怖さがあったので。 事件に明るい暗いという尺度を持ち出すのは間違いかもしれないが、この話の事件はどの内容でも陰鬱な感じがしたので。 投げ銭やら脱出ゲームやら身近な現代ネタを持ち出していることもあり、実感しやすかったのもあるのだろう。 雨月先生の凄まじい過去、特に行方不明になっている人の件は、実は生きていて、しかも敵方になっている……なんて王道ネタを想像していたら、予想の斜め上方向の決着を見て驚いた。 ええ、その立ち位置は想像していなかった! 雨月先生の精神的にはよかったのかもしれないが、個人的にはなかなか珍しいパターンだと思った。 これはシリーズ化を見越してのこと、なのかもしれない。
2投稿日: 2023.04.08
