
総合評価
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powered by ブクログ小川洋子さんの美しいと思うもの スポーツ選手のパーツから動物、カタツムリの殻にまで とりわけ「ハダカデバネズミの皮膚」には驚かされる 「ハダカデバネズミが、小説の中で自分が作り出した動物だったらよかったのに」には笑った なんて「作家」! 矜持なき美はないのだと、 誰よりも美しい文章を紡ぐ作家の目が言っていた
0投稿日: 2026.02.25
powered by ブクログハードル選手がハードルを飛び越える瞬間に見せる足裏、石川佳純さんのボールを見つめる視線、羽生善治さんが駒を指す中指、等。 筆者により、思いがけない身体の美しさが浮かび上がる随筆です。
0投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ「そういうところに気がつくのか」と、筆者の広く鋭い視点に驚いた。対象に強く関心を持つということかもしれないし、私が対象と意識しないものにも広く細かく関心を持つ、ということかもしれない。 表現力は言わずもがなであるが、様々なことを感じることと考えること、それが並外れているのだろう。 フィギュア・スケートの高橋大輔選手についての章がとくに熱がこもっていて、かつ話の膨らみが面白かった。 他には、幸せな気分にさせてくれる「赤ん坊の握りこぶし」、一流選手の煌めきと苦悩に痺れる「ハードル選手の足の裏」も好きだ。
1投稿日: 2025.04.30
powered by ブクログ小川洋子さんの世界観がとても好き。 優しさもあり、すごく遠くから客観的に見てるものや事は羨ましく思えてしまう。 私という人間も、どんなふうに見えるのかな…そんな贅沢な考え事をいつもしてしまいます。
1投稿日: 2024.12.11
powered by ブクログ細部に宿った魂について書いたエッセイ。バレエダンサーの爪先、力士の膝、シロナガスクジラの骨……それぞれに細部に込められた魂や芸術がある。
6投稿日: 2024.12.09
powered by ブクログとても素敵な言葉、文章が散りばめられているのだけれど、著者の小説に比べて何か足りない。 そこもう少し深く知りたい、というところで終わってしまっている感じがした。 もっと書きたいことがあったはずだけれど、と 紙面の文字制限のせいかかなり削られた印象を持った。 その分こちらの本から派生して、次の小説が生まれるのだろうと想像する。 「棋士の中指」 感覚機能の不思議さ。 人がいるのにうるさくない。 体験したことのない静かさに興味を持った。 [本分より引用] 英文学者で翻訳家の加瀬尚紀は、タイトル戦の観戦記者の経験から、対局中の雰囲気について、 「あれほどの静けさは、ほかの世界では経験できません」と語っている 「ゴリラの背中」 自分の経験からもなるほどと思わされた内容だった。思わず、見えないのに自分の背中を見てしまう。
2投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スポーツ選手、将棋の棋士、俳優、文楽の人形遣い、赤ちゃんなどの体の一部に焦点を当てたエッセイ。他にもレース編みをする人の指先、とか、動物の体に着目したものも。「ハダカデバネズミの皮膚」っていうのが面白かった。それぞれ写真が添えてあり、「外野手の肩」のエッセイではイチロー選手が遠投しているときの写真が載っている。本当に、美しい。「力士のふくらはぎ」では、もうほぼ、後ろに倒されているのに、それでも相手より持ちこたえようと、ひざから下の力だけで自分の全身を支えているありえない写真が。 「その時」体の一部がどうなっているのか、なぜこんなにも美しいのかと、小川洋子さんにしか綴れない言葉で綴っている。本当に、小川洋子さんの表現は素敵です。 ハダカデバネズミはその名の通り、裸で(毛が無い)、歯が出っ張っている。何とも言えない外見なのだが、それを「美しいと表現しても何の不都合もない」と小川洋子さんは言う。 鍛え抜かれたスポーツ選手や芸術家、その道を究めた人たちの身体の細部の美しさや、進化を究めた動物たちの身体のつくりがなぜ美しいのか独特の言葉で、ユーモアもたっぷりに書かれていてとても面白かったです。
13投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ身体の細部についての随筆16篇。 いつもながら観察力と表現力に驚く。 スポーツ選手や動物などの説明だけではなく自身のエピソードも折り込まれており気軽に楽しく読める。 バレリーナの足の指、赤ちゃんの手の指、なぜそうなったのか。 考え出すと眠れない。
3投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ小川洋子さんの身体の描写というと 妊娠カレンダーのドロっとした内臓に触れる感じを思ったが、そういうのは出てこなくて からだ というそれを覆うレイヤーみたいなのを言葉にしていったかんじ 人から動物、人形、 からだを持つものの多様なこと シロナガスクジラの軽い骨から人形の空洞への繋がりでこの本に流れる身体を取り巻くレイヤーみたいのに気づいた
1投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログ16篇のお話が入っていますが、シロナガスクジラのお話が好きでした。一度その大きさを体感してみたいなぁ。 目に見える姿形の美だけでなく、その奥深くにある美しさにも目を向けることで得られる愉しさもきっとある。 生き物の身体の細部を観察して愛でてみたくなるような、新しい視点を分けてもらいました。
4投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログ雨降りの日曜朝。 コメダだモーニングしながらゆったり気分で読了。 アメリカンとトーストと静かな言葉の美しさをからだに取り込んだ束の間の穏やかな時間。 傘にあたる雨はやさしい。掃除機をかけて。 さて、次は何を読もうかな。
2投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログ小川洋子さんの優しい痛みを伴うお話が好きで、よく読むんだけど。こちらは、お友達にお勧めしてもらったエッセイ。人間の体の部位をこんなにも美しく語れるなんて、さすが小川洋子さん。その中でも、「声」についてのエッセイが良かった。ここだけ、体の部位じゃないんだもんな。考えてみると、「声」って不思議。臓器で空気を振動させて音を作り出す。その空気の震えがあなたの鼓膜を揺らす…。なんか、すごくない?(語彙力!)私の妹が沖縄三線の新人賞コンテスト?に出た時のこと。古典だから、歌詞なんて全くわからない。にもかかわらず、まったくの門外漢の私にも良い歌はわかる。声って楽器なんだな、と思った。ヨガのYouTubeも見るんだけど、繰り返し見るのは、やっぱり声が好きな人(トーンだけでなく、ブレスのタイミング大事)。今日も歌おう。
2投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ体に関する(特にスポーツに基づいて)気付きを書いている☺️言葉が巧みで、想いを細かい描写で表現できることはスゴい。 将棋の話が心に残る
1投稿日: 2024.03.22
powered by ブクログ小川洋子さんの書く、何気ない物事の細部に目を凝らすようなエッセイがとても好き。今回は色々な分野のプロの方々や動物たちのからだの動きや思考についての考察で、やっぱり好きだった。高橋大輔選手のプログラムを見返したくなった。
1投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ小川さんの描写はさすがに細かく、鋭い観察眼というのがよくわかる。そうなのだが、それぞれに写真が添えられていて、その写真がみんな素晴らしい。
1投稿日: 2024.02.18
powered by ブクログ目をキラキラさせてテレビのスポーツ中継を、赤ちゃんを、舞台を食い入るように見つめる女性の姿が浮かぶようだった、でも小川洋子の作品はどれもそう 残酷さも醜さもひっくるめて愛おしく見つめる視点から描かれる世界だから好きなんだと思う 瞬間の美しさを捉えて逃さない忘れないことは素敵だ
2投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログこういう観点からのものを読ませてもらえるから、小川洋子を読んでいるんだなあと思った。 バレリーナの爪先について、折に触れ考えてしまうだろう。赤ちゃんの握りこぶしが一番染み入りました。
1投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ現代の作家で、言葉の使い方が、最も好きな作家さん 一つ一つのテーマに対して少し冗長になるとことがあったのが残念
5投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログイチロー選手が打球をつかみとり、ふりかえり、すぐさまホームに向かって投げる。見方のミットに吸い込まれていく。その肩をとおし、人々は記憶に刻まれた太古の肉体の美と再会する。と、いうふうに表現する小川洋子さんの文章がすごくいい。 他には、ミュージカル俳優の声、棋士の中指、ゴリラの背中、バレリーナの爪先、卓球選手の視線、フィギュアスケーターの首、ハダカデバネズミの皮膚、力士のふくらはぎ、シロナガスクジラの骨、文楽人形遣いの腕、ボート選手の太もも、ハードル選手の足の裏、レース編みをする人の指先、カタツムリの殼、赤ん坊の握りこぶし。 改めて考えてみると共感することばかり。一瞬のからだの美しさをとらえた随筆。楽しく読めた。
2投稿日: 2023.12.09
powered by ブクログ小川洋子さんのフィルターを通して生身の「からだ」を観察すると、「人間と人間以外」を分けて考えることは無意味だな、とつくづく思わされる。超一流のアスリートから生まれたての赤ちゃんまで。文章も写真もすべて美しい。
3投稿日: 2023.12.02
powered by ブクログしじみさんの本棚からメモメモ そして、本を借りるためだけ(笑)に通っている整形外科医院の本棚からお借りしてきました おー、さすが小川洋子さん! エッセイってこうなきゃ 有名人やふつうの人、またマイナーな小動物にまで 科学者の目で細やかな観察 そして詩人の目で掬い取る むむむ やっぱ好きです 小川洋子さん! 興味深くため息をつきながら本を閉じました ≪ 魂は からだの細部に やどるのね ≫
25投稿日: 2023.09.11
powered by ブクログ小川洋子先生、福井晶一氏マジで好きなんだな……と他のエッセイを含めて再確認。 あとフィギュアスケート選手で高橋大輔をチョイスするの、めちゃめちゃ”わかる”。 ハダカデバネズミという名の過不足なさ加減、すごいな…。
0投稿日: 2023.09.10
powered by ブクログ魂は身体の細部にこそ宿る。イチローの肩、羽生善治の震える中指、ゴリラの背中、高橋大輔の魅惑的な首、ハダカデバネズミのたっぷりとした皮膚のたるみ、貴ノ花のふくらはぎ、赤ん坊の握りこぶし…。自分にはないからだの美しさにハッとさせられる。そこに惹きつけられるのは、その部位が雄弁に何かを語っているように感じるからかもしれない。そこに物語を見出すんだなきっと。細部はその人自身を映し出すのか。
0投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログからだについてのエッセイ集。 アスリート、動物などいろいろな「からだ」についての美しさについて。 小川さんから見た世界の美しさが文章にしたためられている。
0投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログ「赤ん坊の握りこぶしの中にはいつでも、生きるに値すると思わせてくれる世界が広がっている」 まど・みちおさんの詩が、東京バンドワゴンの我南人の口調を連想させる…。 ナメクジが大嫌いなのだが、カタツムリからの進化ということを初めて知った。別ものだと思っていた。どっちもキモチワルイが。
1投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログ外野手の肩、ゴリラの背中、シロナガスクジラの骨が好きだった。 題名の通り、体って美しい。 それを語る視点が独特で面白かった。
1投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログ著者らしい注目の仕方で、独特の切り取り方をされたからだのある部分の美しさと、見つめる著者の目の熱さが伝わる一冊。
0投稿日: 2023.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
6ページの文章と1枚の写真から成る16編のエッセイで、それぞれが完全に独立しているので好きな所から読める。 文章は短いけれど視点が鋭くて無駄がなく、エッセンスがギューッと濃縮された感じだ。 最初は「外野手の肩」…外野手とはイチローのこと。 外野からホームベースへの返球を見て、これだけの表現ができるのかと驚いてしまう。 2番目に読んだのが、最後の「赤ん坊の握りこぶし」。 ネタバレになるが、一部分を少し要約して紹介する。 生後二、三カ月の赤ん坊が、片手を上げ、自分の握りこぶしを真剣に見つめている。 (どうやら、この赤ん坊は小川洋子さんご本人のようだ。ここから話が始まる。) 赤ん坊は生まれた時、自分の身体について何も知らない。 ある日、枝分かれした棒状の五本が、折れ曲がりながらいろいろな形を生み出している、手、というものの存在に気づく。 それが自在に動き、姿を変える過程と、自らの意志との間にどうもつながりがあるようだと感じるのも、不思議な体験に違いない。 こんな感じで、全16編で「何と、そこを見ているのか!」という新鮮な発見に巡り合える。 同じものを見ていても物理的な形や姿だけでなく、小川洋子さんにはその内面にある本質まで見えていることが伝わってくる。 小川洋子さん、情報の input 能力も凄いが、それを既知の知識と融合し、的確に分析し伝える output 能力にも長けている。 有名なアスリートや芸術家を取り上げたものが多いのだが、一般人の営みを題材にした「レース編みをする人の指先」も良かった。
51投稿日: 2023.07.21
powered by ブクログ以外な内容が新鮮だった イチローの肩、レイザービームのようにまっすぐ キャッチャーミットに収まるのを何回か見た 本人は何でも無いかのように振る舞っていた シルバーバックの背中 確かに貫禄があって 安心感さえ覚える フィギュアの高橋大輔のステップ 表現力 作者は彼の首に注目していた 感じ方はいろいろあって面白い バレリーナの爪先も 鍛えれば人間の可能性は広がる
0投稿日: 2023.07.16
powered by ブクログ小川洋子さんの観察眼はとてもとてもすごい! 色々なものを色々な視点から切り取って観察し、美しさ繊細さ力強さを言葉で巧みに表現しています。 私ももっとよく見よう。見たい。と思わされました。
2投稿日: 2023.07.12
powered by ブクログ小川洋子の不思議な魅惑的な文章が出来上がる 頭の中を見た感じ。 一瞬をとらえた写真も素敵。 それにしてもハダカデバネズミには 世の中にこんな生き物がいたのかと驚かされた。 不思議な本の表表紙の作品は、 中谷ミチコさんの「すくう、すくう、すくう」だそうです。
0投稿日: 2023.06.20
powered by ブクログ小川さんの文章と写真がマッチしており、時折ハッとさせられました。短めの文章でありながらその中身の濃さと美しさに圧倒された一冊。
0投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログ美しさ、は女性だけにある言葉じゃないことに、改めて気づきます。そして、読み進めると、目に映す全てのモノに対する時間的な深みを、面白く感じるようになっていきます。
2投稿日: 2023.06.12
powered by ブクログからだのパーツに注目して書かれたエッセイ。 観察眼が素晴らしく、自分が今までに美しいと感じていたもの(イチロー選手の肩とか)を言語化するとこうなるのか!と感心した。 また、見過ごしてしまいそうなものにも美を見出していて、興味深く読んだ。
10投稿日: 2023.06.10
powered by ブクログ何気ない仕草、表情など。作家の手にかかると何故かくも魅力的になるのか。からだの美を描く珠玉のエッセイ。 文藝春秋に連載されていたエッセイ。外野手の肩に始まり赤ん坊の握りこぶしまで。作家の方の目の付け所と筆力は素晴らしい。名文を補足する写真も良い。
0投稿日: 2023.06.05
powered by ブクログ16篇の体の一部分に凝縮されたエッセイ。 運動選手、人形遣いからハダカデバネズミやカタツムリまでその目の付け所が奥ゆかしい。そして、小川さんに指摘されるとそこから目が離せないような気持ちになる。
0投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログ同じものを見ても、きっと私はそう感じない。 だからこそ面白い。バレリーナの爪先、フィギュアスケートの高橋選手の話が印象的。 1つの話が3~4ページなので、隙間にサクッと読めるのがいい。
0投稿日: 2023.06.02
powered by ブクログ紹介記事が面白そうだったので図書館で借りてみた。 羽生やイチロー等興味深い名前があったので楽しみに読んだが、あまりに短く内容も乏しいので少しがっかり、 もう少し深く掘り下げて欲しかったのが正直な感想。 読んでみて何も残らなかった。 ただ、流石に文章は整然として作者の思い入れは伝わる。
1投稿日: 2023.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小川洋子さんの「からだの美」、2023.3発行、16のエッセイ、一気に読了。全てに感動。特に馴染み深い将棋、相撲、野球の3つについては、著者の目のつけどころに感銘を覚えました。①棋士の中指(羽生善治):敗者が負けを認め、頭を下げる瞬間が美しい。ガッツポーズも雄たけびもない。時に勝者の方が尚深く頭を下げている。相手を尊重する気持ちと、将棋に対する畏怖の念。②力士のふくらはぎ(貴ノ花):行司差し違え、かばい手で北の富士の勝ち。貴ノ花のふくらはぎは、死に体ではない。かばわれる必要なし。③外野手の肩(イチロー)
0投稿日: 2023.05.30
powered by ブクログ小川洋子さんの小説からも読み取れるが 身体の動きに関わる表現や心情が繊細なのは こういう観察、考察、想像があってこそなんだなと こういう本が出せるのには納得できる
0投稿日: 2023.05.17
powered by ブクログしばらく小川洋子さんは満腹気味でゲップでそう。「オ」の棚を通り過ぎるときは迂回したり背表紙に視線あわせないように通るのですがそうなると必然的に小川糸さん、恩田陸さんもスルーしてしまうので残念に思ってしまう。 後ろ髪引かれながら奥に進むとあまり目立たない場所なんですが本殿の裏にあるお稲荷様のように新刊のラックが置かれているのです。覗いてみるとなんと小川洋子さんの新刊が立てかけてあって開いてみよやと言わんばかりに鎮座していらっしゃるではないですかぁあww 妖狐かぁああ!! って、叫びたくなるのを抑えて、神託に「謹んでお受けいたします。」と柏手を打つよりほかありませんでした。(てへぺろ) とゆうことで読んでみました。今回はエッセイだったので気楽に読めてホッとしました。しかし流石は小川洋子さん時には解説者のように、時には生物学者のように観察し、詩人のように優雅な言語を使い絶妙の表現を駆使して絶賛褒めまくる。決して凄いとか綺麗とか可愛いとか日常にありふれた言葉を用いない。イチローの肩に始まり赤ちゃんの握り拳に至るまで。舐め尽くすようにいじり回して的確に表現している。写真も掲載されているのですがあわせて見入って納得してしまう。ゴリラの背中に、バレリーナの爪先立、高橋大輔の天を仰ぐようにのけぞる首、かと思えばハダカデバネズミの貧相にたるんだ皮膚にまで美を感じてしまう。これは行き過ぎではありませんかと否定したくなるのだが、高橋大輔のカラー写真の後に紹介されればマインドコントロールされそうでした。しかも、デバネズミもカラー扱いっw イチローや石川佳純は白黒写真だとゆのに。 カタツムリと赤ちゃんのこぶしもカラーでしたが他の12項目は白黒なんです。 で何が言いたかったんだろう。ふと思うと、推しのいいとこ褒めまくりじゃないですかぁあww もうこうなったらピンポンダッシュして逃げ去る悪ガキの如く振舞いたくなってしまいました。
34投稿日: 2023.05.11
powered by ブクログ野球選手(例えてイチロー)のその時々に使われる筋肉、フィギュアスケーター(例えて高橋大輔)のうなじ、ヨット選手の体の動き、などなど。 ありありと目に浮かぶがごとくの素晴らしい描写。 さすがにプロの文筆家だな(当たり前だけど) イチローにしても高橋大輔にしても小川さんは熱烈なファンなんだろうな。 そうでなければここまで細かい観察はできない。 ふふっと笑ってしまったのは、外野手のたたずまいの説明というか、外野手の心の内を想像して書いている下り。 タイムを取ってマウンドのあたりで数人が作戦会議をしたり、はっぱをかけてる時の外野手の疎外感・・・って。 仲間の声より、スタンドの観客の声の方がよく聞こえるだろう・・・って。 そんな外野手でも、いつ、どんな球がどんなふうに飛んできても対応できるように、体は万全にスタンバイしている、とちゃんと締めくくっててよかった。 今シーズン、ヤンキースとの試合で、あわやホームランかと思われた大谷の打球をジャンプしてキャッチした、ジャッジ選手。 まさにこのことだった。
3投稿日: 2023.05.08
powered by ブクログそこに注目したかー。と思わず唸ってしまった小川さんのエッセイです。 ゴリラの、、、 イチロー選手の、、、 おばあさんの、、、 いいエッセイ。です。
0投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログ小川さんが、様々な対象の肉体の美しさに考察を巡らすエッセイ集。 冒頭に置かれたのは「外野手の肩」と題する1篇で、プロ野球選手の話だった。そこから単純にスポーツ誌(文藝春秋だからナンバーあたり)に連載されたのものかと思いきや、なんと文藝春秋本誌だった。そして読み進むうちに人間だけでなく動物まで対象となっていることに気づく。肉体を持っているのは人間だけではないから当たり前だが。 にしても、小川さんの文章の流れるような美しさは特筆ものだ。
1投稿日: 2023.05.05
powered by ブクログ小川洋子の作品にはいつも、どこか少しだけ過剰だったり欠けていたりする人物が登場する。 その歪みこそがその人の魂を映す鏡であり、それだけに純粋で美しい。 このエッセイにはそんな小川洋子らしさが溢れている。
1投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログこれが感性というものか。 何気ない身体の一部分に“美”を見いだす。 ある種のフェティシズムだ。 おそらく自分が同じものを見ても、こんな風に感情が湧き上がることはないだろう。 それが少し悔しい。 多くの人が見逃してしまうであろう細部に反応し、そこに尊さを感じられる筆者を心底素敵だと思った。
3投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログ色んな分野に興味を示し、観察し、魅力を感じていて、世界の広さに尊敬すると共に、それぞれが作家さんらしい着眼点だなと思った。 よく知らない分野の話もあったが、筆者が心踊ったであろう感覚が文章から伝わってきて、興味が湧いた。
2投稿日: 2023.04.23
powered by ブクログ身体の一部にまつわる丁寧な考察エッセイ。 スポーツ選手からカタツムリまで。筆者の柔らかく深い考察で読み解かれる“からだの美”に強く引き込まれて読了。
5投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログスポーツ選手、芸術家、はたまた動物たち…。彼らの美しい瞬間は、周りの音がすっと消えて静けさに包まれる。 どの章も筆者の胸の高鳴りが伝わってくる。丁寧な観察に基づいた穏やかな文章だけど、触れると熱い。心が震えるものに出会った時、その感動を自分もこんな風に表現できたらいいのになぁと憧れる。
4投稿日: 2023.03.25
powered by ブクログ野球で投げる肩をみるとき、木を削る手の運びをみるとき、体操選手が空中で描く弧みるとき、画家が描く筆をみるとき、その人の意図を超えた様な、神聖と無心の宿りを感じる。この世の全ての造形は神さまが創ったのだと思い知る。小川洋子さんが綴られた物語の世界では、どれも朝露や波打ち際の泡のように、儚く美しく、得た感動は長く細く、わたしの奥底に息づく。
4投稿日: 2023.03.14
powered by ブクログ●なぜ気になったか 羽生善治さんの「勝ち手が見えたときの震える手」をみたとき美しいと思った。著者が美を感じた「からだ」に関する随筆集で、羽生さんの手の美しさはどう表現されているのだろう? ●読了感想 やはり芥川賞はじめ、さまざまな賞を受賞している作家さんだけのことはある。着眼されたものに対して、よくぞこんな豊かな表現を生み出せるものだと凄ささえ感じた。「からだの美」という「言葉の美」 #からだの美 #小川洋子 23/3/7出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き https://amzn.to/3YG4Ow1
3投稿日: 2023.03.07
powered by ブクログ【魂は身体の細部にこそ宿る極上の随筆16篇】羽生善治の震える中指、?橋大輔の首の美しさ、ゴリラの背中、赤ん坊の握りこぶし――身体が眩く光る瞬間を切り取る、静謐な眼差し。
0投稿日: 2023.01.30
