
総合評価
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powered by ブクログ著者の作品は4作ぐらい読んでるんだけど、笑っちゃうぐらいな〜んも覚えてない。 なぜかササらないのでしょう。私の感性のモンダイ。 作家としては素晴らしいと思う。 「職業としての小説家」読んで、誠実な作家だなあと感動したし。 この短編集は大丈夫。←エラそう 短いとわかるのかも。長いと忘れるBBAか。 幻想と現実の境目が物語を生むのかな。 数日前テレ東「あちこちオードリー」に爆笑問題太田光(この人も春樹ギライ)が、春樹作品を「セックスしてサンドイッチ食ってる」って。同感で腹よじれた。
0投稿日: 2026.05.22
powered by ブクログ久しぶりに村上春樹をよんだけど、同じムラカミでも村上龍と対立的な作家だからか、村上龍に傾倒してる今はあまり入り込めなかった エッセイに想像の余地のある非現実を混ぜたような短編集で、現実にはありえない事ばかりだけど現実に起きたことを作者が書き綴っているかのような感覚で読むことが出来た
0投稿日: 2026.05.17
powered by ブクログ村上春樹の作品に登場する主人公はいつも社会的弱者である。それぞれの人物は個性がはっきりとしていて、それが故に対人関係でうまくいかないこともある。人との出会いを通じて、自らの考えが改まっていく主人公の姿から違いを認め合う大切さを教えてもらった。
0投稿日: 2026.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹作品のあエッセイ?読破完了。 ノルウェイの森や騎士団長殺し等名だたる作品を読まずして、本作を読みました。 個人的に普通に面白い作品、ぐらいの感想。ただ、作中に出てくる品川猿の逸話は、紛れもなく面白い作品。猿に関するエピソードは本当か否か判別が付け難い。また、最後の、恥を知りなさい。このエピソードも教えて〜イヤミスならぬイヤエツのように感じた。
0投稿日: 2026.05.06
powered by ブクログ私小説風の中に不思議な要素が入り込んだ短編集。恋人不在時にその兄から朗読を頼まれたとか、ピアノ教室が一緒だった女の人から招待状を貰ったらそんな会は無かったとか(それぞれ別の作品だけど)ギリギリありそうな話が展開されている。そんな中で宿泊先で喋る猿が恋する人の名前を盗む品川猿の話が不思議な味わいで面白かった。というか猿のキャラクターが出色。 表題作は書き下ろしのためか、謎だけ提示して不気味に終わっている印象。オチの付け方次第ではミステリーにもホラーにでも恋愛モノにもなるのに冒頭でぶち切られたような感がある。大先生の執筆されている本なので意図があるのだろうが自分にはサッパリ分からなかった。
12投稿日: 2026.05.06
powered by ブクログなぜか気になっていたが読めなかった作品というものは、きっと、読むタイミングではなかったのだろう、それでも、こうやって読むタイミングが来たということは…と、思ったのだが、正直言って期待を上回ることもなく…。 ただ、残念と思うこともなく。 また、いつかのタイミングで読み直す事だろう。
1投稿日: 2026.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「しかしたとえ愛は消えても、愛がかなわなくても、自分が誰かを愛した、誰かに恋したという記憶をそのまま抱き続けることはできます。それもまた、我々にとっての貴重な熱源となります。」
2投稿日: 2026.04.29
powered by ブクログ村上春樹らしい文章がわかってきた。やれやれ。 以下そう感じた文章を抜粋 ・風はなく、鳥も鳴かず、犬も吠えない ・自分が世界中から見捨てられてしまったような気持ちになった ・そうするのがいちばん正しいだろうという気がした ・人生における大事な出来事がおおかたそうであるように ・半ばあきれたみたいに、半ば感服したみたいに どの短編も不思議な読み味の内容だった。 特に、醜い女性の話と品川猿の話が印象に残った。 最後の一人称単数のオチが1番分からなかった。どういう意味だったんだ。
1投稿日: 2026.04.27
powered by ブクログ記憶の曖昧さの中で進んでいく8つの短編集。日常の延長のような語りの中に、さりげなく非現実が入り込むのが印象的だった。 なかでも「品川猿の告白」は設定がユニークで面白かった。
22投稿日: 2026.04.27
powered by ブクログフィクションが入り交じったエッセイとして読んだ。共感できるところ、書き口の独特さで読ませるところがあるなと思いながら読み進めたが表題作である最後の1編で突き放された。 全然意味が汲み取れなかった。 そもそもこれは小説だったのか(=フィクションだったのか)、私小説だったのか、なんだったんだろうと考えさせられた。
0投稿日: 2026.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹さんの短編小説集「一人称単数」を読みました。う~ん、やっぱり引き込まれます。何なんだろう。どの作品もストーリーとしてとても面白いというのではなく、いろんな形で心に引っかかる作品というのか、とても印象に残る作品。語り口は相変わらず独特で滑らか。このなかにwith the beatlesというのがあって、物語もちょっと奇妙で面白い話(というと少し不謹慎かもしれない。だって昔の彼女が自殺したという結末なので・・・)なのだけど、割と冒頭近くに、自分が歳をとって、自分が歳をとることは自然と受け入れるのだけど、自分の周りにいた美しく溌剌とした女の子たちが、今ではおそらく孫の二人や三人いるであろう年齢になっているという事実だ。・・・自分が少年の時に抱いていた夢のようなものが、既に効力を失ってしまったことを改めて認めなくてはならないからだろうという話が出てくること。これが何だかとても印象深く心に残った。あとは、「謝肉祭」という作品。この作品のお陰で、自分も今はシューマンの「謝肉祭」を聴きながらこの感想を書いている。あと、人間の言葉をしゃべり旅館で働いている猿、品川猿の話。やっぱり面白い。読み始めたら止まらなくて一気に読んでしまいました。
0投稿日: 2026.03.30
powered by ブクログ村上春樹に手が伸びない人でも読みやすい。 小説の人間関係がわからなくなったり、わからないまま仕方なく読み進めたり、20ページ読んでも集中できず中断したりする人は自分だけじゃないんだと安心しました。
0投稿日: 2026.03.19
powered by ブクログ短篇集なのでさくさく系かとおもったら違った。カンガルー日和がすきなので、ギャップがあって読むの苦労した。品川の猿がなぞに集中して読めた。
0投稿日: 2026.03.17
powered by ブクログ村上春樹さんの作品を今回で初めて読んだ。全体を通して思ったことは下ネタが多いなということと独特の空想感があるなということだ。正直少し拍子抜けした感じは否めないが不思議な気持ちにはなったしもう1回読んでみようかなという気持ちも芽生えた。ただ、思ったより女性が怒りそうな描写が多いようには感じたが、これが村上春樹なのだと思えば逆に清々しくも思えた。
0投稿日: 2026.03.16
powered by ブクログ不思議な感覚になる 初の村上春樹。友人に勧められ、読んでみることに。全8作の短編集。最初は主人公はバラバラであると思っていたのだが、後半にかけておそらく同じ人物が主人公なのではないかなと考えた。 音楽に関する教養が出る作品だと思う。ほとんどの話にクラシックやジャズなどの作品が登場していた。知らないものばかりで、知識をつけなければと思った。 現代では使わないような(少なくとも若者層には伝わらないような)漢字を取り入れていたり、言い回しが難しいところに村上春樹みを感じた。 1番好きだった話は最後のもので、主人公の思考回路にとても共感を覚えた。しかし、1番謎めいていた話もそれである。純文学を感じた。 村上春樹の物語の進め方は思考を書くことなのだと知った。鉤括弧をよく用いるのは、漫画のようで読みやすかった。 1人旅の時に読みたい本
0投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログ村上春樹の作品を初めてよんだ 短編集だから初めてにピッタリだとおもう 「遠距離恋愛のガールフレンドを相手方家族とのドライブ帰りに自分勝手な理由で振り」、「雑誌に架空のレコードをでっちあげた記事を書き」、「知人(女性)の顔の悪さを長々と評する」・・とか伏線回収が綺麗に終わるとかではないが凄い考えるし引き込まれる文章力が凄い
0投稿日: 2026.03.15
powered by ブクログはじめての村上春樹。 石のまくらに、「ヤクルトスワローズ詩集」 かなりのヤクルトファンだということがわかった、風の歌を聴けを読みたくなった
0投稿日: 2026.03.05
powered by ブクログこれを読んでいて、いつもの難解な(?)違和感を感じる装丁が村上春樹の装丁の正解なんだなと、つくづく思わされた。
10投稿日: 2026.02.27
powered by ブクログAudibleにて読みました。池松壮亮さんの朗読でした。(最近はAudibleが豪華声優さんで面白いです。) 初めての村上春樹で、短編集を手に取りました。 これが村上春樹の好き嫌いの分かれる感じか?という独特のワールドでした。女性である私は言いたいことたくさん、ツッコミどころ満載。それも楽しむのがハルキ二ストなのかな? 余裕があれば長編も読んでみたいです。今度は活字で。
28投稿日: 2026.02.25
powered by ブクログ自分は情景描写やセリフの意図や意味を追ってしまう。けど、一人称単数の最後のようにどんなに完璧な正解を出されても納得できないような展開があるのが面白いようで、しばらく読まなくてもいいかなと思ってしまう理由になる。
0投稿日: 2026.02.10
powered by ブクログ今年は村上春樹を読むぞ~という気持ちになり、村上春樹初め。品川猿がファンタジーエッセイみたいな世界で読みやすかった。表題作の一人称単数が全然分からなかった。でもこの分からなさが私にとっての村上春樹だ…。
1投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ行きずりの女から送られてきた歌集。中心が沢山あって外周を持たない円。実在しないレコードの批評記事。すり替えられたアイデンティティ…。日常の風景の隙間に突然混入する非現実。現実と非現実の曖昧な境界を描いた8編のメタフィクション。 「一人称単数」(2023)村上春樹 #読書好きな人と繋がりたい
0投稿日: 2025.11.15
powered by ブクログはじめての村上春樹でした。3.4年前からずっと読みたくてやっと購入。この本を読んだ友人が「石のまくらに」の話をしていて、面白そうだと思ったのだった。 個人的には、「石のまくらに」「品川猿の告白」「一人称単数」が好きだった。文体がすごく読みやすく、すらすらと読めた。結構短いというのもあるからかもしれない。けど、ジャズや野球に関することが出てくるときは、全く知識がないのであまり楽しめなかった。他にも村上春樹の作品を読みたいと思えました
4投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どれもファンタジーとリアリティが7:3くらいの割合で混じっていて彼らしさを感じる。 個人的にはクリームの話が好み。「中心を複数持つ外周を持たない円」という無理難解な概念自体はどうでもいいのだが、「君の頭は難しいことを考えるためにある」という言葉がなんだか心に残る。 世間的には『品川猿』が人気っぽいのも納得。 人語を操る従業員の猿という奇妙な設定、性欲を満たすべく女性から名前を盗むという突拍子もない発想、そしてその行為はもうやめたと言っていたのにふとした時に名前を忘れる女性との出会い。 不気味さが面白い。
1投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ現実と虚構の狭間に漂うような自分の好きな雰囲気の作品を集めた短編集。 中でも"クリーム"に登場する謎の問いかけをする老人、"チャーリー・プレイズ・ボサノヴァ"に登場する物語の中にしか存在しないはずのレコード、"品川猿の告白"に登場する人間と話すことの出来る猿が好きだった。 1番面白かった話は「品川猿の告白」だった。 人気のない街で泊まった旅館で経験した不思議な話という設定も良かったし、その後猿によって引き起こされたであろう事件まで書いていたのが良かった。 一人称単数の結末で主人公が見た景色はなんだったのかが気になる。 海辺のカフカほど壮大ではないが1歩だけ現実からはみ出すような雰囲気が好きだった。
2投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ村上春樹の短編小説は、自分にちょうどいい。 長編になると、途端に主人公の男のナルシズムによる得も言われぬ気持ち悪さ、また出てくる女性の妙な生々しさ、性的描写など、春樹ワールドにお腹いっぱいになってしまう。 短編はその全てがちょうどいいくらいに腹を満たしてくれるため、読了後の満足感も高い。 ◯石の枕に 一度だけ一晩を共にした女性から短歌が贈られてきた話。 女性は報われない恋をしており、その恋愛の切実な想いが短歌に込められていた。 村上春樹が書く、さして美人ではない女の描写が非常にリアルで脳内にその像が浮かんでくる。 行きずりの、もう二度と出会うことはない女性だが、短歌を通してその女性の奥深いところを知り、 切実さ、悲壮さを感じとる余韻が良い。 ◯クリーム 昔同じピアノ教室に通っていたさして親しくもない女性から何故かピアノリサイタルの招待状が送られてきた。 しかし書かれていた場所に行っても何もなく、途方に暮れ、公園に立ち寄ったところ、向かいのベンチにいた老人に 「中心がいくつもある円」について問われる。 分からないと答えると この世の中、価値のある手に入れることが難しいものを時間をかけて成し遂げたとき、それが人生のクリームになると言われた。 人生はときとして、説明もつかない筋もとおらない、しかし心をひどくかき乱されることがある。 それが例えば今日起こったピアノリサイタルの出来事のように。 でも、人生の中ではしょうもないことの一つ そんなものに心を乱されるよりも「中心がいくつもある円」人生の核を考え抜かなければならない。 ◯チャーリー・パーカープレイズボサノヴァ ジャズミュージシャンであるチャーリー・パーカーがボサノヴァのアルバムを出した、という架空の記事を書いた主人公が、ニューヨークのレコード店で全く同じタイトルのアルバムを見つける。 そして、その夜、夢の中で主人公はバードがボサノヴァを演奏する夢を見た。 レコード屋の真顔でジョークを言う店主が好きだ。 現実でもたまに出会う、冗談なのか真面目に言っているのか判別しにくいような人に魅力を感じる。 ◯ウィズ・ザ・ビートルズ 学生時代、ビートルズのレコードを大事に抱いた美しい女の子を見た。 その少女は一度見たきり、同じ学校なのにもう二度と見かけることはなく、主人公の心に焼き付けられた情景だった。 間もなくして、別の少女と付き合うことになるが、彼女にそういった感情を持つことはなかった。 その18年後、彼女の兄と再会し、彼女が自殺したことを、知る。 彼女と付き合っていた頃、偶然彼女の家で兄と二人きりになり、どういう成り行きか、芥川の歯車を朗読する場面がある。(本当に一体どういう成り行きなのか) こう云う気持ちの中に生きているのは何とも言われない苦痛である。誰か僕が寝ている間にそっと首を絞めてくれないか。 この話は主人公が若い頃強烈に眩しい、恋とか愛とかいう類として刻まれた情景と、死に関する事柄がふんわりと絡み合っている。 ◯ヤクルトスワローズ詩集 ◯謝肉祭 彼女は、これまで僕が知り合った中でもっとも醜い女性だった。 冒頭からぶっ飛ばしてくれるパワーワード。 夏帆という短編小説の冒頭の衝撃に近い。 容姿に対して敏感な世の中と真っ向から対抗するかのような直球の言葉。 逆に嫌いじゃない。 ◯品川猿の告白 珍しくファンタジーのようなお話。 群馬の山奥の寂れた宿屋の温泉で、人の言葉を話す猿と出会う。 その猿は人間の女性に恋をし、恋した相手の名前を盗んで自分のものにするという。 それからしばらくして、筆者は自分の名前だけが思い出せない女性に出会う。 村上春樹もこのような話を書くのだなぁと意外に思った。 主人公が温泉に使っていると突如「失礼します」と人語を話す猿が登場するのはシュールで面白い。 ◯一人称単数
1投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ村上春樹氏の長編小説のファンタジー要素が苦手で短編集や旅行記(エッセイ)ばかり読んでいる。この作品も短編集なのだが、日頃の生活に何気なく起こる居心地の悪さや、説明のつけられない体験をアンニュイに、かつ少しファンタジー要素を加えて、氏の簡潔な小気味良い言葉で綴られている。
9投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ人生はしょうもないこととしょうもあることの繰り返し、今の自分はそんな選択の結果!村上春樹読みやすい〜ブスの表現の仕方がすごくて笑った
0投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログコアなファンじゃないから頓珍漢な感想しか書けないけど、なんとなーくワンパターンと感じていた長編とは違い、適度にファンタジー色が抜けててスイスイ読めた。
0投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ初村上春樹。なにを伝えたいのか読み取れなかった、それとも何かを伝えたいとおもってないのか。ちょっと私には難しかった。
0投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログねじまき鳥はパズルのピースを組み立てるみたいにいろいろ考えあわせて、読みを深めていけて楽しかったけど、これは、読んでいるときもちょっと鼻についたし、読みを深めようという気もしなくて…。村上春樹の最近の小説は、どうにもこうにも。【2025年6月19日読了】
0投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ村上春樹らしくリズムが良い惹き込まれる文章で、サクサク読める。 現実なのか虚構なのか、何とも言えない不思議な世界観の作品もあり、良い意味で春樹らしさが滲み出ている。クリーム、ヤクルトスワローズ詩集は人生の金言となるような言葉も出てきて興味深い話だった。 ただ、全体的にパンチが弱くあまり印象に残らなかった。やはり長編を読んでナンボの人だと思う。
11投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ村上春樹、最新短編集。 作品によってバラつきがあるが、『クリーム』がかなり良い。これだけでも読む価値があると思う。
1投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ村上春樹さんの本を読んでみようと思い手に取る 独特な世界観と描写 性的な描写も所々にでてきて わたしには生理的に合わない 読んでいてあまり気持ちがよくなかった りゆはわからない
1投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ好きな作家さんですが、今回の短編集は残念ながらあまり夢中で読めませんでした。何作かの内容が、マニアックすぎたからだったかもしれないです。ジャズやクラシック、はたまたビートルズが好きな人でないとついていけないんじゃないかなと感じる話もありました。カタカナに追われて話を純粋に楽しめないというか。私だけかもしれませんけど。。
2投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ初めての村上春樹作品。 帯に人生にあるいくつかの大事な分岐点。そして私は今ここにいる。8作からなる短編小説集、とあるけど、実際に村上春樹として文章にも出てくる場面もあるので、小説と言うよりエッセイ?私小説のようにも感じた。 私は音楽にあまり詳しくないから、音楽の説明や音に対する描写がつぶさに見える文章に少し困惑した作品も多かった。 ヤクルト・スワローズ詩集と品川猿の告白、最後の一人称単数はあーなるほどそうなんだー、と納得しながらクスッとして読んだ。 まあでも文章は独特の雰囲気だと全体を通して感じた。コレが村上春樹作品?まだ全貌はわからないので、他作品も読んでみますか。
16投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログすき。昔の短編ばっか読んでるから毛色が違くて少し戸惑ったけど、それでも好き。 発達障害系のいわゆる特性を持ってそうな人が多く出てきた印象。勿論いつもおかしな人はいるけど、より現代的。 最初の話以外性表現もほぼないのでなんだか穏やかすぎるくらい穏やかに読めた。
6投稿日: 2025.07.11
powered by ブクログヤクルトスワローズ詩集、好きだな。 お父さんとのエピソードが好き。 他のエピソードはあまり記憶に残らなかったかなー。 品川猿とかは村上春樹の短編らしくて面白かった。 あとはクリームは示唆に富む話ではあった(面白いかどうかは別) 他の短編集の方が好き!
1投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ昔、村上春樹が大好きでしたが、おそらく20年ほど遠ざかっていました。たまたま旅行に出るときの駅の書店で見つけて懐かしく、短編集ということもあって手に取りました。 人生の中で大事だけれど取り返しがつかないものが短い話の中にそれぞれの形で表されていて、そんなところに村上春樹らしさが感じ取れて、久し振りに良いなと思いました。
0投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログフィクションのようなノンフィクションのような。 「クリーム」がとても好きだった。 「そんなときは何も思わず何も考えず、ただ目を閉じてやり過ごしていくしかないんじゃないかな。大きな波の下をくぐり抜けるときのように」という言葉を大事にしたいと思った。
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ個々の独立した話が詰め込まれた短編集。ノスタルジックな話もあれば、なんじゃこりゃ的な話もあり。個人的には、ジャズの話が好きだった。
6投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログ短編だからサクサク読めた。 エッセイ?なようなファンタジーのような不思議な話がたくさん。 だいたい村上春樹が経験してる話なんだろうか。だとしたら、豊富な人生経験が羨ましい、というか経験をここまで(多少真実からは曲げているにせよ)詳細に思い出して書けるのが羨ましいと思う。 自分も人に語れる人生を送りたい。
8投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ8つの短編を含む短編集であるが、私は本書を「職業としての小説家」という村上春樹の「小説家論」と並行して読んだ。 「職業としての小説家」は、ブグログの感想に書いたが、非常に印象に残る本で、それを読むと、村上春樹が、いかに真剣に誠実に小説に取り組んでいるかが分かる。何というか、そういった本と、並行して読んでいた短編集なので、村上春樹に敬意を払いながら、やや背筋が伸びる感じで、本書を読んだ。 内容は、「背筋を伸ばして」読むような短編集ではないのだけれども、真剣に読むことによって、この短編集の面白さを、より発見できたような気がする。
24投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ短編集。記憶に残ったお話をいくつか記録。 ▼ウィズ•ザ•ビートルズ 同じ高校に通っていた、ビートルズのLPを抱えた一人の少女の記憶から始まり、僕の初めてのガールフレンドの話に移る。彼女の家で彼女との待ち合わせまでの時間を彼女の兄と過ごした日。それから十八年経ち、彼女の兄と再会し、彼女が自殺をしていたことを知る。 最初の記憶の中の彼女は現実に存在してたのか?最初のガールフレンドとなった彼女はどうして自殺したのか?答えがこのお話にあるわけもないので、この話は一体なんだったんだろう、と言う気持ち。まあそれを言ったらこの短編集というか村上春樹の小説すべてが、これ一体なんなの?という感想になる気もするけど。 内容があるわけでもないのになんかやけに長かったな、という印象だった。 ▼品川猿の告白 これ面白かった。とある温泉宿に泊まった日のこと、そこで働いている1匹の日本語を話せる猿と出会い、彼の身の上話を聞く。 恋をした相手の名前を盗むことでその恋を自分の中で成就させる猿。旅行から帰り日常に戻るとあの猿の存在は夢だったのかも…と思うけれど、あるとき出会った女性から自分の名前を思い出せない瞬間があるという悩みを打ち明けられ、あの猿のことを思い出す。 村上春樹の小説、絶対にそんな文脈じゃないところでセックスの話題もしくは単語を出してくるので腹立つんだけど、この猿の話も突然「自分の元飼い主たちは仲が良くてだから夜の情事も激しかった」とかマジでいらない情報話出してきてイライラした。 自分は猿なので…と謙虚に装いつつ、他人に迷惑をかけることよりも自分の恋情を満たすための行動を取るあたりがなんだか浅ましさを感じた。実際に恋した相手と結ばれることはないからせめて名前だけを盗む、って結局自分の一方的な感情で相手にめちゃくちゃ迷惑かけてるじゃん。これも一種の性加害なのでは?想いを抱くのは自由だけど、実際に肉体に手を出さなければ何をしてもいいわけじゃないよね。 お話は面白かったけど、この猿結局再犯してるわけだし、性犯罪の再犯率…みたいなことを考えた。
1投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ東京奇譚集で出会った品川猿のことをすっかり忘れていたので、読み進めるたびに「あ、あ、この人(猿)知ってるぞ…!」とワクワク。村上さんのどこまで現実?な世界観が好きです。私もこんな生活がしたい…
2投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログ最近読書を始めたからおすすめの本を紹介して欲しい、と友達に相談したら貸してくれた本。 ちなみに、村上春樹は初めて読んだ。 この歳になって村上春樹さえ読んだことないの、恥ずかしい…と思っていたので、友達のチョイスはベリーグッド。 それで感想なんですが、 逢瀬の描写が、率直に言って、気持ち悪い。。 文学にすれば、それが尊いものに見えることはあるんよ。その逆。びっくり。下品。 短編集じゃん?一つだけならまだしも、ほぼ全ての作品に、なんかこう、えっちなモノ入れたいんだね、この人は??全然面白くないよ…。素直に気持ち悪いよ…。 とにかく、酷かった… どんだけセックスの話したいんだよ、中2か?!?… 世間では何故認められているの?私には合わなかっただけなの?私の知能が足りていない? ショック。ショックでした。 途中離脱。最後まで読み切れなくてごめんなさい。
0投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ面白かった。ほいほいと数日間で読んだ。 「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」は素敵な話だと思った。音楽が好きな人なら憧れるような体験だ。 「品川猿の告白」は、非現実的で、でももしかしたらそんなこともあるのかもしれないと思った。 「ウィズ・ザ・ビートルズ」も印象深かった。人生にたった二度の交わりでも、人生を変えてしまうような交流って存在すると思う。 人生のクリーム
2投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログなんだかいつもに増して固有名詞が多様されている気がするのか気のせいだろうか。ビートルズやらチャーリーパーカーやら...
1投稿日: 2025.03.24
powered by ブクログエッセイなのか物語なのか下調べせずに作家さんの名前だけで読みましたが、なかなか難しかったです。 音楽の知識がないので音楽家の名前も難しかった...年齢を重ねて読めばまた違った感想になりそうかな?品川猿の告白が好きでした。
1投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログひさびさに村上春樹ワールド!!すき! 意味わからないな難しいな、こうかな、って考察するけどそれがあってるかもわからない、みたいな意味の分からなさもすき!!
1投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログ石のまくらに 最後の短歌を理解しようと思ったけどどうしてもわからなかった クリーム 信仰は中心がたくさんあって外周がない円だとは思えなかったけど、クリームの考え方はおもしろかった チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ 夢について色々考えた ウィズ・ザ・ビートルズ ほんの数回しか会ってないのにずっと記憶に残る人っているなあ ヤクルトスワローズ詩集 勝利にこだわらない美徳 謝肉祭(carnaval) 人の美醜って主観だと思ってるから村上春樹の書き方あんま好きじゃないかもだけど、なんか色々考えれそうな文章だった 品川猿の告白 文章って目的ないといけないのかな、と考えた 一人称単数 よくわからなかった、後で考えよう。
1投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ村上節炸裂です。 しかし若い頃の❓はなく少し笑ってしまう部分も 私も昭和生まれなのかな? そう子供の頃、臭いが苦手で食べられなかった納豆が今ではむしろ好物であるみたいに。 違うか? 初めてのスキーが1日目転けまくって、寒くてもうええわ!と思ったのが、次の日何故か滑れる様になっていてアレ?面白いかもって感じたみたいに!やな。
2投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログ短編集なので読みやすい。村上春樹の短編は長編と比べて作品の言わんとしていること、世界観がより明確になっているような気がする。
0投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編小説集(エッセイも混じってる)でサクサク読みやすい 著者の本は初めて読んだ 言葉の使い回しとか、文章表現や喩えは個人的に好きなのが多かった。 ジャズ、クラシック、短歌、スワローズなど、ウィットに富んだ引用が多くて興味深かった 温泉入ってたら猿入ってきた、とかストーリーだけ切り出すとそこまで捻られたものではないが、猿なのにやたら律儀でかしこまった人みたいな語り口調で話してるのが面白かった。 この本にあるように、なんかその人の名前は覚えてないしもう会うことはないけれど、言われたことや発言はやたら記憶してるみたいなことって往々にあるよな、という感じがした。
1投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログのんびりした世界観だが、深く読み込めば面白さが増す作品だと思う。 数年後にもう一度読みたい。 ★印象に残ったフレーズ とりたてて美人という顔立ちではないものの、そこにはうまく完結した雰囲気のようなものが漂っていた。
0投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログやっぱり村上春樹は短編より長編が好きだ‥ ショパンの音楽についてはそれほど恒常的な熱意を抱くことができなかった。少なくとも朝起きて最初に聴きたくなる音楽ではない。 モーツァルトのピアノ•ソナタは美しくチャーミングだが、正直なところさすがに聴き飽きた。 バッハの平均律は見事な作品だが、身を入れて聴くにはいささか長すぎた。体調を整える必要がある。 ベートーヴェンのピアノ•ソナタは時として生真面目すぎるところが耳につく。解釈もいちおう行き着くところまで行き着いている(と我々は考えた)。 ブラームスのピアノ作品はたまに聴くと素晴らしいが、しょっちゅう耳にしているとくたびれる。しばしば退屈もする。 ドビュッシーとラヴェルのピアノ音楽は、それを聴く時刻とシチュエーションを選ばないと、心には届かないかもしれない。 僕らが文句なく素晴らしい、いわば究極のピアノ音楽として選んだのは、シューベルトのいくつかのピアノ•ソナタと、シューマンのピアノ音楽だった。
0投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログ東京奇譚集で読んだ「品川猿」の続編 「品川猿の告白」が読みたくて手に取った。 東京奇譚集を読んだときにも感じたことだが… どの短編も 読んでいてどこか地に足がついていない…着地していない… というか すこし地面から足が離れている 浮いているような感じがする。 「○○な感じ…」で終わり 結論はなく そこから先は読み手にゆだねられた感じ なんだかふわふわした感じの短編集 読みながら ふと自分のこととして思ってみたり イメージを膨らませてみたり… なんてことなくさらっと読み終えてしまったり… 余韻が残るような 残らないような… ふとした時に また読み返してみるのもありかもしれない。
6投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログどの話も良かったけれど、性的な表現が自分はダメになってました。自分が歳を取ったからか、村上春樹が歳をとったからか…。
0投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログ「チャーリー•パーカー•プレイズ•ボサノヴァ」と「ウィズ•ザ•ビートルズ」が好き。品川猿は前にも見たことあるなーと思ったら、続編ですねー
0投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログ最後の章の一人称単数はよくわからなかった 全体的には面白かった 『チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ』 夢の感覚って不思議。 現実との相違に気づくことはできてもそれをよりリアルに再現することはできない。 そして潜在的な何かから生じているもののはずなのに、一度覚醒し、コンマ1秒でも別のことを考えようものならその内容は一瞬にして忘れてしまう。 ただ何らかのフックによって思い出すこともできれば、どうしても思い出せないこともある。 そもそも思い出そうとしている部分は本当にみた夢なのか?夢とは記憶なのか? 彼の潜在意識としてのCharlie Parker plays ボサノヴァ、その出現の仕方にキュンキュンした。 と 『ヤクルトスワローズ詩集』 このふたつがお気に入りかな お勧めされた謝肉祭も面白かった けどどうしても動物の謝肉祭が頭に流れてきてしまって、それを流しながら読んでいた笑
0投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログ面白い!最後の一人称単数は難しかったけど、ネットで感想見てなるほどなぁと思った。私は謝肉祭とヤクルトスワローズ詩集が好き。
0投稿日: 2024.12.09
powered by ブクログよく知った近所の道を歩いていたら、いつの間にか外国の知らない町に迷い込んだような気分になる一冊だった。 高校時代や若い時代のエピソードが多かったので、古い本かと思いきや2020年発行と比較的最近のものだったので驚いた。 文中に「やれやれ」が登場した際はひとりにやにやしてしまった。 シューマンの謝肉祭、ジョン・コルトレーン、ジョニ・ミッチェル、ビートルズの”オール・マイ・ラヴィング”など好みの音楽が多かったこともあり、読了後、本書に登場する音楽をYou Tubeで順番に聞いてみた。”Charie Parker Plays Bossa Nova"を聞きながら第三章を読み返した。こんな本の読み方をしたのは初めてだ。 石のまくらに クリーム チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles 「ヤクルト・スワローズ詩集」 謝肉祭 (Carnaval) 品川猿の告白 一人称単数
1投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログ短編集である。いつもように日常性が少し非日常になるところはこの作家らしい。今回感じたのは、まあネタバレでもないのでいっておくとそれなりに年をとったのだなあというものだった。
0投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ個人的に久々の村上春樹! 最近、村上春樹の小説が面白くなってきたのは自分が歳をとったから? 短めの短編でスラスラと行けます! 品川猿って東京奇譚集にもあった作品で本作は続編かなぁ? 相変わらず主人公、何もしてないのにモテ過ぎ! 石のまくらに:昔、一度だけ関係を持った短歌を作る女性の話 クリーム:昔、同じピアノ教室に通っていた女の子からピアノリサイタルの誘いが来る?僕はその会場に行ってみるのだが・・・ チャーリー・パーカー・ブレイズ・ボサノヴァ:主人公が大学生の時に書いた架空のアルバムレコード解説の話。自分が書いた架空のアルバムは存在するのか??? with the Beatles:ビートルズについての話かと思いきや、ビートルズのアルバムを持っていた女の子の話かと思いきや、昔付き合っていた女の子との話! 『ヤクルトスワローズ詩集』:村上春樹がかつてヤクルトスワローズの試合を観て書き溜めた詩集を自費出版で500部作って売ってたそうですがその話の真相は・・・ →本作では詩集に触れるだけです 謝肉祭:主人公と醜い女性の出会いから別れまでの話!?音楽の話で盛り上がる! 品川猿の告白:温泉宿に泊まったら喋る猿が!?東京奇譚集に登場した品川猿の続編か? 一人称単数:表題作 主人公がオシャレして一人でBARを訪れた時の話!?ありそうな話!?あったら自分はどう対応するか?誤解は解くか?悔い改めるか? どの話も良い意味で心に引っかからない、すぐに忘れちゃいそうでいつまでも少しだけ心に引っかかってそうな気がします。 品川猿のように・・・
37投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログ村上春樹のこういうところが好きだったはずなのに、短編集になると「まだこの感じをやっているのか」とくどい気持ちになってしまった。 卒論で村上春樹作品を主題に扱ったのだけど、文中に数多く仕込まれるメタファーについては敢えて分析しないと教授へ伝えたところ、それが賢明である(触れる必要が無い)と同意されたことをよく覚えている。 こういうところが好きだったはずなんだけれど。
2投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログオーディブルにて視聴。 池松壮亮の不思議な語り口が村上ワールドとマッチしていて、聞き入った。 現実にはありえないんだけど、 あり得てしまいそうな村上ワールド。 温泉宿の猿の話が好きで 人間にも猿にも馴染めず ひっそりと生きて 強く誰かを思ったり、でも孤独で 孤独に耐えながらも 気がつかないような、犯罪とも言えないようなことをしている話がおもしろかった。
0投稿日: 2024.10.13
powered by ブクログ初めて村上春樹さんの本を読んだ。 読んでいて、現実と空想が自分の中で入り混じってすごく不思議な気持ちになる。 「クレム・ド・ラ・クレム」、ビートルズのところ、すごく好きな感じの話だった。あんな体験、本の中で味わえてすごくウキウキ、切なく、いろんな気持ちになった。 また村上さんの本読みたい!
1投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログ何を伝えたいのかさっぱり分からない。面白いと思うところもなくて、この人の本は向いていないのかもしれない。
2投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ20代前半、僕が自己形成期間に最も読んだ作家=村上春樹の、「ひとり語り」の作品だけで構成された短編集。 知らない女性と自然な成り行きで夜を共にする感じとか、かつて付き合っていた女性の死をあとから人伝に聞く感じとか、この世ならざるものとの会話とか、ペリー・コモ・シングズ・ジミ・ヘンドリックスとか、随所に「らしさ」を感じられる。 ひとり語り→いち個人の視野の限界→さいごの短編「一人称単数」で身に覚えの無いことで叱責を受ける感じは、表題作の役割としては分かるんだけど、「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」以降「品川猿の告白」まで加速度的に面白くなってきた勢いからの、最後の短編で奈落の底に突き落とされるような、なんともいやーな気持ちで読み終わりました。 好きな作品は、と聞かれるなら、やはり「品川猿の告白」。 いや、春樹の筆力が最も現れるのは、まるでノンフィクションかのようなタッチで書かれたフィクションだが、「かつて書いた『まるでノンフィクションかのようなタッチで書かれたフィクション』をめぐる冒険をまるでノンフィクションのようなタッチで書いたフィクション作品」であるところの「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」も捨てがたい。
4投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログ初めての村上春樹の作品のため、他と比較したわけではないが、彼の作品は、多くの純文学のように自分の心に照らし合わせて深読みしたり、あるいはミステリーのようにあらすじを後から思い出せるような衝撃的な展開があったりするようなものではない。むしろ、普段生活の中では到底使わないであろうしゃれた表現と、文に漂うリズムを楽しむために読むものに感じた。 いずれの短編も現実には到底ありえなさそうなことが出てくるが、彼の筆致により「そういうこともあるのかもな。」と思わせてくれる。 毎日仕事終わりに楽しみにとって置くタイプの小説ではないかもしれないが、たまにできた夜の一人時間、ラガヴーリンをロックで飲みながら、俺は何を読まされているんだとちょっとメタに読むのが最高に楽しい、と感じた。
7投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログこの本で感じたのは『リアル』と『虚構』の境界線のあやふやさだ。 村上春樹のエッセイとして読者は読み進める。 しかし誘われるのは村上春樹の妄想による創造の世界だ。 この世界で彷徨う読者をほくそ笑んで眺めているのだろうか。 どの話も終わった後は跡形もなく消えてしまって かわりに余韻だけはずっと心に残り続けるような 不思議な読後感を味わった。 そもそもこの本に興味を持ったきっかけは 『ヤクルトスワローズ詩集』が収録されているからだった。 村上さんがヤクルトファンだという事は噂レベルで知っていたが、 村上春樹という存在とヤクルトスワローズの世界があまりにもかけ離れすぎていて 同じ世界線にこの2つが存在することに現実味を感じられないでいた。 なのに『詩集』って、、、そんなに好きなの? もしかしたらヤクルトが得点する度に傘を振り回し、東京音頭を熱唱する村上春樹に出会えるかもしれない。 あの村上春樹が本当にヤクルトスワローズを愛しているのか明らかにしたかった。 結果、居住の条件は神宮の徒歩圏内、観戦は基本現地というガチファンだった。 そして弱いチームを応援することに独自の美学を持っていた。 とはいえ、これまで実体験と虚構が入り混じる中で 村上春樹の遊びごとにさんざん振り回されてきた。 『ヤクルトスワローズ詩集』が本当に存在するのかも疑わしい。。。 そこで調べてみたらヤクルトスワローズのファンクラブサイトにたどり着いた。 https://www.yakult-swallows.co.jp/pages/fanclub/honorary_member/murakami ここで村上さんがファンクラブ名誉会員として寄稿しているものによると どうやら『ヤクルトスワローズ詩集』は本当に実存するものらしい。 そして同じ村上姓として村上宗隆選手を「うちの宗隆くん」と呼び、まるで親戚の子みたいにひときわ期待を寄せていた。 世界に誇る「2大村上」が人知れず繋がっていたことに興奮を覚えた。 この寄稿が書かれたのは宗隆選手が19歳の頃だ。 私が思うに現在24歳の宗隆選手は日本を代表するスラッガーに成長したと思うが 果たして春樹さんのお眼鏡に叶う「ほんもののスラッガー」になっているのか、その後の宗隆論が気になってしまった。
17投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログ品川猿の告白が一番よかった。 古い宿の素晴らしい温泉につかっている時に現れた一見普通の猿。その猿が丁寧な言葉遣いで突然「お寒うございますね」と話しかけてくる。 主人公は驚きながらも、もっと話が聞きたいと思い、部屋でその猿が持ってきてくれた気の利いたおつまみをつまみながら瓶ビールを一緒に飲み、猿の身の上話を聞く。 村上ワールドという感じで個人的には好き。
2投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログ3月に買って途中で読みかけのまま本棚に放置し、今日やっと読み終わった。 村上春樹の短編小説は初めて読んだが、個人的に長編小説の方が好きだった。 淡々とした雰囲気の話が多く、寝る前に読むのがおすすめ。
1投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログ何のジャンルに入るのだろうか。エッセイのような私小説の8話短編集。 どこか不思議な話が綴られている…春樹氏にかかれば、全て謎めいた話になるのだけど。 ジャズやビートルズ、クラッシックの音楽に絡んだ作品もたくさん。私は疎くて残念ながらも『謝肉祭』はシューマン♪ 謝肉祭♪を聴きながら読んだ。 『品川猿の告白』は「東京奇譚集」にも出てきた話とリンクしていた。『ウィズ・ザ・ビートルズ』が1番好き♡ 今後も春樹氏の文章リズムに時々触れたい。
13投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログこれ、書いたのが村上春樹じゃなくて、たとえば町上夏樹っていう新人作家だったら、たぶん、評価はみんな、5割減だったんじゃない?(爆) 『女のいない男たち』、『神の子どもたちはみな踊る』という短編集がよくて。 村上春樹は、むしろ短編の方が小説らしく小説を書くんだなーと読んでみたのだけれど、これは全然小説らしくない。 ていうか。 これ、実は買ってから読み出すまで、数週間かかった。 ていうのも、買ってすぐ、ペラペラめくっていて、1話目「石のまくらに」が例によって、いくのいかないの、他の男の名前を呼ぶからどーとかという話だったからだ(^^ゞ 村上春樹のエッチはてろんとしているから、何のコーフンも呼び起こさないwから、ほぼ、どーでもいいんだけど。 最初に目に入ってきたのが例によって例のごとくの内容なことに、「また、その話なのぉ?」とさすがにウンザリしてしまったのだ。 ていうかー、世のハルキストの方たちが常に村上春樹の小説を絶賛するのは、村上春樹がいつもそれを書くからなんだろうか? まぁ、自分も去年の暮に『みみずくは黄昏に飛びたつ』買って読んで以来、村上春樹の小説ばかり読んでいたので、一応はファンの端くれなんだろうけど。 村上春樹の小説を礼賛しまくるファンが村上春樹の小説のどんなところを評価しているのか、未だにわからない(^^ゞ てことで、★は本来なら2つ。 一つ増やしたのは、村上春樹はこれを書くことで、今の日本人に問うてるんじゃないのかな?という気がしたから。 いや、そうなのかはわからない。 たんに、そういう風にでも思わないと、ツマンナすぎてやってらんないからかもしれない(^^ゞ というのも、3話目「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」の出だしはライナーノーツなのだ(ただし、空想のレコード)。 ライナーノーツって、大嫌いなんだよね。 自分が買ったレコードのそのミュージシャンがいかにスゴイか、そのアルバムがいかに傑作か、ズラズラ、ズラズラ書いてあって。 それを読むことで、「あー、やっぱり、これ大傑作なんだ。俺って、やっぱりセンスがよくてカッコイイよなぁー」と、一人悦に入るためのものって気がしちゃってさ。 ていうか、あかの他人である音楽評論家のツマンナイ興に無理やり付き合わされているようで、ハラが立ってくるのだ(爆)←なら読まなきゃいいだろ!w 1話目、「石のまくらに」は上記にも書いたように、ペラペラめくっていて目に入ってきた「またこれ?」な内容にウンザリしちゃったんだけど。 読んでみると、「またこれ?」でありつつ、ビミョーに違うようにも思えるお話。 例によって20歳の学生の主人公が、バイト先の年上の女性の送別会(のようなもの)の後、いつものごとく、するするとエッチに至るというお話wなんだけど、その後がなぁ〜んか違う。 余韻かな? 違うのは。 たぶん、その余韻は、送られてきたその女性がつくった短歌の歌集が影響しているんだろう。 どうでもいいことだけど、著者はエッチの場面で女性の胸とソコについては書くけど、それ以外の部位についてはほとんど触れない(描写しない)。 もちろん、そういうのは人それぞれだから、それをとやかく言うことではないんだけれど。 ただ、村上春樹のエッチシーンにウンザリする人が多いのは、そういう即物的に感じる書き方にあるんじゃないのかな? 2話目、「クリーム」は意味深。 ただ、お話としては面白くない(^^ゞ 浪人中の「僕」が、昔同じピアノ教室に通っていた女の子から独奏会の招待状を受け取る。 行くんだけど、そんなものは開かれていない。 そんな「僕」は公園で老人と話をすることになって……、 みたいなお話。 つまり、その老人の話の内容というのがいろいろ示唆に富んでいるという、よくあるパターンのお話だ。 そういえば、社会人になって、すぐの頃。 上司から「これについて考えてこい」出された課題を数日後に見せた時、「キミは考えるということがどういうことなのか、わかってないんじゃないか?」と怒られたことを思い出した(^_^;) 3話目、「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」は、上にも書いたように冒頭が空想のレコードのライナーノーツになっていて。 ライナーノーツを読むのが大嫌いな自分としては、それだけでウンザリ。 というか、さすが村上春樹。 そのライナーノーツを、まさにライナーノーツって感じで書いている(爆) 個人的な興にノリまくって、たかがレコード一枚のことを世紀の大事件みたいに浮かれまくって書いているだ(^^ゞ 自分も音楽はかなり好きだから、そう書きたい気持ちはわからなくないけど。 ただ、自分は音楽ファンがそういうノリや興をあらわにしているのを見るのが好きじゃないのだw お話そのものは、収録曲まで架空で作ったアルバムを主人公はある時……、 みたいなお話。 そういえば、中古盤屋巡りをよくしていた頃、グラム・パーソンズのバーズ加入前のバンドである「インターナショナル・サブマリン・バンド」のアルバムを3種類見つけたことがあった。 その内一枚は、ジャケットからして私家盤ぽかったこともあって。 「もしかしてライブだったりする?」と、ワクワクしながら3枚とも買ってしまったなんてことがあったが(^^ゞ それを踏まえると、これって、音楽ファンあるあるなお話なのかもしれない。 4話目、「ウィズ・ザ・ビートルズ」は、例によって、魅力的な女の子が出てくるシーンから始まるwのだけど、お話の本筋にその人は関係ない。 そのガクっとする流れは結構好き(^^ゞ お話そのものはその女の子ではなく、最初に付き合った女の子とのデートの約束の行き違いで始まる、その子のお兄さんとのおしゃべりのお話だ。 18年くらい経って、そのお兄さんとバッタリ会った主人公は思わぬことを聞かされる……、 みたいなお話。 これも、意味深。 そういえば、アマゾンのレビューとかに「その時代にパナソニックはない」と書いていた人がいたけど。 それを見た時は、「どーでもいいじゃん。フィクションなんだもん」と思ったんだけど、実際読んでみると、「パナソニック」の文字(というより、その音感かもしれない)にすごく違和感があった。 そう考えると、さすがは村上春樹。さり気なく時代の空気まで表現しちゃっているってことなのかな?と、ちょっと感心したんだけど。 ただ、その後で、その頃、スニーカーって言ってたのかな?と再び違和感を覚えたのも確かだ。 5話目、「ヤクルト・スワローズ詩集」は村上春樹信奉者以外は、ほぼどーでもいいお話(^^ゞ 野球を観に行くのが好きで、ヤクルト・スワローズが好きで。 あの時はどうこう、この時はどうこう…。 村上春樹だろうが、名のない一般庶民だろうが、人はみな、その人ながらの愉しみを楽しむことで日々を暮らしている。 そういう意味で、この本のテーマに、ちゃんと沿っているお話なんだと思う。 6話目、「謝肉祭」はこれまでと違って、引っかかるという意味で小説らしいお話。 恋愛感情抜きで楽しいおしゃべりが出来る、ある女性の回想(?)のようなお話なのだが。 似ている価値観に基づいて語り合う音楽のおしゃべりの場面が心地よい。 ただ、その女性が……、 みたいなお話。 前から感じていたけど、村上春樹って、女性の外見にすごくこだわるよね。 身も蓋もない言い方しちゃうならば、ブスは徹底的にこき下ろすみたいなさ(^_^;) ま、男にしても、女にしても、誰だって、心の中に多かれ少なかれ、そういうこだわりはあって、その価値観で他人を切り捨てたりしているっていうのはあるんだろうから。 世間で今言われているキレイゴトや正しいっぽいこと言って、「俺/わたしは偉いよね?」と思うことで気持ちよくなっているよりはマシなんだけどさ。 ただ、思うに、学生の時、村上春樹が身近にいたら、絶対仲良くならなかった気がするなぁー(^^ゞ ていうか、ジャズファンって時点で「アイツ、ダセぇよ」と陰口叩き合う仲だったと思う(爆) このお話の中に出てくる、“仮面”という例え。 あるいは、“幸福というのはあくまで相対的なものなのよ。違う?”という言葉。 それらを読んでいて、初めて、「あ、つまり、著者はこの短編集をそのテーマに沿って書いたのかな?」と思った。 これは、あくまで自分が感じた、いかにも自分っぽい想像wだけど。 著者がこの短編集でしたかったのは、SNS等ネットの中にある幸せや楽しさを、幸福や興の価値観(スケールと言った方がいいかもしれない)としてしまっている現在の世の中に対する、皮肉を込めた問いかけなんじゃないのかな? 毎日、ごきげんにビール飲んで試合に一喜一憂することが楽しいヤクルト・スワローズのファンの人が、SNSでたまたま見た、どこの馬の骨とも知らない他人の一年で唯一の(なおかと、盛りに盛った)イベントを見て、「俺/わたしって、ツマラナイ人生おくってるんだなぁー」と意気消沈。 粛々と不幸せを消費している……、 今って、なんか、みんなそんな感じじゃない?みたいに(^^ゞ このお話のその女性のその一件も、無駄に他人を羨むことで粛々と不幸せを消費した果ての結果なんだとしたら哀しい。 ていうか。 最後まで読んで思ったんだけど、冒頭にある、その女性の容姿の否定的な言及は全く逆なのかもしれない。 つまり、その女性の容姿というのは、一見して普通にキレイ、あるいは、人目を引くほどキレイだった。 ただ、そのキレイさというのは、今の最大公約数的なキレイさ、つまり、今(現在)、世間にあるキレイの流行りを集めて作ったみたいなキレイさで(ナンチャラ姉妹みたいな?w)。 その人本来持っていたキレイを、今のキレイの基準通りに化粧等で塗り潰したような顔だった。 あるいは、そこまでいかなくても、取り繕った顔を普通の顔として見せている? そう、営業スマイルが地の顔になっちゃった人と言ったらわかりやすいのかもしれない。 その人本来持っていたキレイを化粧等で塗り潰した顔、営業スマイルが地の顔になっちゃった人、いずれにしても、主人公はそれが「仮面」ように感じて、その無機質さに嫌悪を覚えたことで「醜い」という、かなりキツい言葉で表現したということなのかもしれない。 つまり、その人が「仮面」をつけているのは、裏にその理由(ネタバレになるので書けない)があったからということになるんだけど。 ただ、個人的には、主人公とその女性の音楽をめぐるおしゃべりが面白かったこともあって。 その女性は容姿にすぐれなかったからこそ、魅力的な感性を磨いた。 でも、その一方で……、みたいに、女性の豊かな感性と裏にあったことは、誰もが多かれ少なかれ持つ二面性と思いたいかなぁー。 7話目、「品川猿の告白」は、にっぽん昔話みたいなお話。 寓話なのかな? ただ、何を寓しているのかわからない。 個人的にはこの短編集は、6話目の「謝肉祭」に出てきた、“幸福というのはあくまで相対的なものなのよ。違う?”という問いかけが一つのテーマになっているような気がすることもあって。 こんなことだって、人々の愉しみを楽しむ幸せなんだから、それを楽しむことで満足する。 それこそが幸せなんじゃない?ということなのかと思わないでもないのだが。 ただ、なぁ〜んか違う気がするかなぁー。 ていうか、これ、落語にしたら面白そうだ。 お話は、ある温泉地を訪れた主人公が温泉に浸かっていると、猿が「背中をお流しましょうか?」と話しかけてくる。 猿の話の面白さに、主人公が仕事が終わったらおしゃべりしにこない?と誘うと。 猿はやってきて、ビールを酌み交わす。 その後、猿は奇妙な自らの愉しみを話し出す……、 みたいなお話。 どーでもいい話だけど、村上春樹の小説に出てくる猿だけあって。 猿が以前、飼われていた家の夫婦の夫婦生活を話しだしたところでは「猿よ、お前もか…」と大笑い(^^ゞ 8話目、「一人称単数」は意外や意外、結構面白かったw お話は、ある春の宵、きまぐれでスーツを着た主人公がバーに入る。 すると、そこに居合わせた50歳くらいの女性客が「失礼ですが…」と話しかけてくる。 読んでいた本がつまらなかった主人公がそれに応じると、その女性はいきなり「そんなことをしていて、なにが愉しい?」とからんできて……、 みたいなお話。 なにが面白いって、世間にある著者の小説のエッチシーンの不快さを訴える人の多さを思えば、これ、実際にあってもおかしくないかも?wと想像できちゃうところが面白い(^^ゞ (ただ、お話の中で女性が言うそれはウィキペディアにある、女性作家の村上春樹評と似ている気もする) いや、著者の小説に(アホな)エッチシーンは付きもの(憑き物?w)なんだから。 それはわかりきったことなんだから、なにも世の流行りに素直に従うことなく読まなきゃいいじゃん!って話なんだよね。 とはいえ、つい読んじゃって。 やっぱりそこにあるエッチシーンに不快さをもよおすというのが一般庶民というか、消費社会というものなんだよね(爆) ただ、著者はいくらなんでもそういうお話としては書いていない。 たぶんw それは、お話にその女性が登場する前、バーの鏡に写っている、普段着ないスーツを着ている自らを見ていた時、それが自分でないような気がしてくるシーンがあるのを見てもそんな気がする。 その女性が、主人公が思うように(その女性が知っている)誰かと勘違いしているのか。 その女性が言うように、知り合いの知り合いとして一度会っているのかはわからない。 ただ、その女性が言う、「(前略)よくよく考えてごらんなさい。三年前に、どこかの水辺であったことを(後略)」という言葉は妙に意味深だ。 だって、その女性は主人公を責めているのだ。 であれば、「どこか」みたいに曖昧な言葉を使ったり、水辺みたいに抽象的な言葉を使わないはずだ。 もちろん、「どこかの水辺であったこと」に主人公が関係しているのであれば、当然それがどこかはわかるはずだから、「どこかの水辺」とあえてぼかして言っているのかもしれないが。 ただ、だとしたら、「あの川」や「あの湖」、「あの岬」みたいな言葉を使うんじゃない? (とか書くと、「あれはメタファーだ」とかなんだとか、ハルキストにバカにされるんだろうけどさw) おそらく、このお話というのは、6話目の「謝肉祭」に出てきた“仮面”というテーマを引き継いでいる(そして、それは7話目の猿も同じなのかもしれない)ような気がするんだけど、その入れ繰りはわからないなぁー(^^ゞ ていうか、この本。 8話目の「一人称単数」を一話目に持ってきてたら、全然印象が違った気がするんだけど?
8投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログ最後の一編にいろんな意味でぞわぞわした。 作品の好みで言うなら品川猿の告白が1番好き。謝肉祭も良かった。 本人の身に本当に起こったことなのか、そう見せかけた物語なのかはわからないけど、登場人物が違っても8編全てが地続きになってる感じが良かった。 ヤクルトスワローズ詩集も久しぶりに読めて嬉しかった。
2投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログ品川猿の告白が、妙な話だけどいい。 昔読んだカエルくんの話を思い出した。カエルくんは、今どうしているのだろう? 後は、読後に妙な嫌な感じを残していく短編が多かった。村上春樹さん自身の体験を思い出して書いたのか、そのままではなく別の話に置き換えたのか? ぐさっと嫌な感じを残すわけではないので、村上春樹本を読み慣れている人は楽しめると思う。
4投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログフィクションなのかノンフィクションなのか、小説なのかエッセイなのか?そんな短編集 若い頃、村上春樹の本を夢中で読んでいた時期があったけど何を思っていたのか全く記憶がない。 村上春樹を読んでいる自分にちょっと酔っていたのかなぁ〜 感想はなかなか言葉にしにくいけど品川猿はちょっと面白かった。
6投稿日: 2024.05.27
powered by ブクログクリームの中のクリーム。自然界には決して存在しないもの。それは人為の業である。而して芸術とは鑑賞と理解に努力を要求するものだ。
1投稿日: 2024.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今までに比べて村上春樹の世界観の良さは残りつつ初めてでも読みやすい本だと思った。ただ、謝肉祭の女性の話がどうしても苦手だった。美人な女性は男性にチヤホヤされ、同性に羨望の眼差しでみられ、人生で得することが多い的なことが書いてあったが、いかにもおじさんの考えだなと思った。女性の目線から見れば、チヤホヤされるのも羨望の眼差しでみられるのも、全く良いことではない。 また、醜さを彼女はたのしんでいたというのが、そんなわけないだろ!と思ってしまった。 今回は私にはあっていない本でした。
2投稿日: 2024.05.10
powered by ブクログ品川猿の話はなかなか面白いと思った。 どうにも一編読んでから次を読んでいく気になれず、読破までかなり時間がかかった。
0投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログ村上春樹のいつものモヤモヤ短編集。が、ヤクルトと品川猿は面白かった。短編小説と認識して読んでいたら、ヤクルトでいきなり、エッセイとなりまた幻想の世界に入って行く。ウイズザビートルズは、オーディブルで聴いたので、ナレーターの下手くそな大阪弁が耳障りで頭に入らなかった。これは本で読み直しが必要。村上春樹の本は短編集よりエッセイがいい。
0投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログどの話もパッとしない、ボンヤリとしていて印象に残らない。特に自身の野球に関する思い出の話はつまらなかった。
0投稿日: 2024.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【記憶に揺さぶられる今の自分とか。】 8作の短編からなる。 主人公の多くが過去を回想する―記憶を語っている。いろいろな設定で。勝手にあえて語る、ふと思い出したきっかけの出来事があり、語る、後日談と共に語る … 記憶って、何をいつまで覚えているかも、思い出すタイミングも、思い出すかどうかさえも、 自分で選べない不思議。 その時どれだけ印象深かったか、みたいなのが因子なのだろうと思うけれど、その印象強さ自体が、一般化も出来ず、自分がコントロールできない域にあり、それが人間。 行ったことない場所を一人歩いていて、 ふと、旅先なんかで歩いた道とか、地域を思い出したりする。そしてその偶発性を楽しむかのように、またどこかに出かけてみるのかもしれない。 未知なものへの好奇心も、そんな記憶から生まれるのかもしれない。 内面が映し出される、意図せずに。
2投稿日: 2024.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
個人的に、非常に満足度は高い。読めば読むほど考えさせられる。何というか、得られる栄養素の多い短編小説集であった。 本書では一貫して、「自己」について問われていたように思う。 特に最終話、表題にもなっている『一人称単数』では、”私”は「自分というコンテントが、今ある容れ物にうまく合っていない、そこにあるべき整合性がどこかの時点で損なわれてしまった」感覚に陥っている。 SNSが普及し、自らを”魅せる”機会が増えてきたこの時代、他者からの評価や話題性を原動力の源泉とし、自己の粉飾に勤しむ人も多い。しかし、バーチャルな世界での粉飾した”私”というコンテントが、容れ物としての、三次元に生きる肉体としての”私”と乖離し始めたとき、私という概念が、多重性を持つようになる。 ”私”という一人称が、”複数”の意味を持つようになる。 これはSNSに限らない。社会において、絶対的な ”私” は存在するのだろうか。 単数としての ”私” はどこにあるのか。そもそも、 "私" は単数なのか。 何が仮初めで、何が本質か。―――「いったい、私は誰なのか。」 "私" という自己について、考えを巡らせる手掛かりを得られる一冊だった。
0投稿日: 2024.04.08
powered by ブクログ現実なのかそうじゃないのか、メッセージ性があるのかないのか、どこか曖昧でハッピーエンドというわけでもない結末でモヤモヤが残りました。 村上春樹先生の本を初めて読んだのでこれが村上ワールドか!と知りました。 様々な解釈ができ、自分について考えるきっかけになる本です。
0投稿日: 2024.04.04
powered by ブクログエッセイ的な小説が多かった。改めて思うのは、この人、やっぱり話がうまいなぁということ。 「『ヤクルト・スワローズ詩集』」や「品川猿の告白」なんて、話の持っていきかたやとじ方に面白さを通り越して、感心する感じでした。 気軽によめる村上春樹という感じで、これはこれでいいのではないでしょうか。
0投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログ初めて村上春樹作品を読了した。「ノルウェイの森」がなんとなく合わなくて途中で読むのをやめた。今作は短編集だったこともあり、もう一度読んでみようと思い、読んだ。 面白かったし、なんとなく村上春樹の読み方みたいなものが分かった気がした。でもやっぱり、女性描写の湿度の高さが合わないなとも思った。 本当なのか創作なのか分からないのが面白い。「品川猿」の異質感も良かったし、「ウィズ・ザ・ビートルズ」のお兄さんとの会話や時間が印象的だった。人づてで聞いて存在は知ってるけど全然親しくはない人との不思議な時間ってあるよな〜と思った。
2投稿日: 2024.03.19
powered by ブクログ人生には分岐点がある。 とある出来事(他人の言動や何かしらの経験)がその後の人生を分けたり、はたまた長い時を経てその意味が後から分かることもある。そのような出来事は誰しもいくつか経験しているだろう。 この本を読んで、他人の(筆者の)「人生の象徴的な出来事」を走馬灯のように振り返っているような気持ちになった。もっと詳しく言うと、夢の中で他人の人生を断片的に見させられているような不思議な感覚に包まれた。 物語を読んですぐ自分の経験とシンクロし共感することもあるだろうし、読んだ時はイマイチよく分からなくても後の人生のどこかのタイミングで思い出し、「あの本のあの一説はこのようなことを言いたかったのかもしれない」とこの本を思い出すこともあるだろう。 手元に残してまたいつか読み直したいと思える作品だった。
2投稿日: 2024.03.13
powered by ブクログ久々の村上春樹作品。やっぱり素晴らしい。 心に留まる言葉や文章。更に深読みして考察が次から次へと頭の中で交錯して、いくらでも語れてしまう。 今まで長編も短編もエッセイもほぼ網羅してきた私としては、ここに来て、すごいの出してきたな、という感想。 若き時代から年老いた今までを思い返している。 エッセイを読んでいる人ならば、誰もがこの主人公「僕」や「私」が村上春樹本人であることは間違いなく明らか。 これは、エッセイ?自伝まとめ?私小説的終活?と不安に思えてしまうほど、リアリティがあり、非現実的な不可思議さもあって、物語に入り込んでしまう。 「石のまくらに」 「クリーム」 「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」 「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles」 「『ヤクルト・スワローズ詩集』」 「謝肉祭(Carnaval)」 「品川猿の告白」 「一人称単数」(書き下ろし) 以上の8編で構成されており、リアルと非リアルの狭間で、どこからフィクションなのか境目が曖昧で戸惑う感覚に陥る。 「僕」がおそらく意識せず知らぬ間に、当時の彼女達を傷つけたであろう後悔や懺悔的なものを感じさせる。 そんな自分を戒めるため、最終編で、70過ぎた自分が気取ってる訳では無いが、ネクタイを締めスーツを着て1人でバーで酒を飲んでいると、見知らぬ女性に「恥を知りなさい」と責め立てられ、自虐的に締め括られている。 ●石をまくらに 一夜を共に過ごした、名前も忘れた彼女の短歌の歌集だけが手元に残る。 歌集に収められていた短歌の多くは死(斬首)のイメージを追い求めていた。 ”石のまくら/に耳をあてて/聞こえるは/流される血の/音のなさ、なさ” “たち切るも/たち切られるも/石のまくら/うなじつければ/ほら、塵となる” 死んでしまって、そのうち忘れ去られても、それらの言葉達は、身を切り、血を流して、何かの形で後世残される。 当時の僕は、彼女を助けられなかった。 ●クリーム 公園で過呼吸になった自分に老人から「中心がいくつもあってやな、いや、ときとして無数にあってやな、しかも外周を持たない円のことや(中略) そういう円を、きみは思い浮かべられるか?」と訊ねられる。 これは暗喩で、全ての村上春樹が生み出した作品の事では無いだろうか。 小説の核が幾つもある。それらから膨らんだり、合体されたりして、数々の短編や長編の作品となっている。 中心となる核は沢山あるけれど、そこに外周は持たない。 ”でもそれはおそらく具体的な図形としての円ではなく、人の意識の中にのみ存在する円なのだろう。(中略)たとえば心から人を愛したり、なにかに深い憐れみを感じたり、この世界のあり方についての理想を抱いたり、信仰あるいは信仰に似たものを見いだしたりするとき、ぼくらはとても当たり前にその円のありようを理解し、受け入れることになるのではないかーそれはぼくの漠然とした推論に過ぎないわけだけれど。” ● チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ 自分の空想のなかでしか無いはずのものが、現実に存在した。しかし、入手し損ねた。まやかしにあったような出来事。 ● ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles 好きでも嫌いでも、常に耳にしてきた、ビートルズ全盛期時代。 当時の彼女の家で、何故か引きこもりの彼女の兄と2人きりになってしまい、僕は芥川龍之介の「歯車」の「飛行機」を朗読した。 「歯車」は芥川龍之介の最後の作品で、自死後に刊行されている。心を病んで、不眠症になり、薬が手放せない。そんな「僕」が主役の私小説。 最後は、「誰か僕の眠っているうちにそっと絞め殺してくれるものはないか?」と締め括られている。 「歯車」を読めば分かるが、今回の短編集の作風が、この「歯車」に寄せてきている、もしくは意識している気がするのは、私だけだろうか? 「僕」が死と向き合う私小説と言う意味合いで。 その数年後、元彼女の自殺を兄から聞かされた僕は、処女作「風の歌を聴け」や「ノルウェイの森」を描くキッカケとなったのでは無いのだろうか。 彼女を理解し救う事は出来なかった僕。 ● 「『ヤクルト・スワローズ詩集』」 野球に詳しくないけれど、今までのエッセイから、作者が生粋のヤクルトファンであることは知っている。 “人生は勝つことより、負けることの方が数多いのだ。そして人生の本当の知恵は「どのように相手に勝つか」よりはむしろ、「どのようにうまく負けるか」というところから育っていく。” “僕も小説を書いていて、彼と同じような気持ちを味わうことがしばしばある。そして世界中の人々に向かって、片端から謝りたくなってしまう。「すみません。あの、これ黒ビールなんですが」と” こんなところが、皮肉めいて好きだ。 ● 謝肉祭(Carnaval) 50代の僕が40歳の女性F*とクラシックの演奏会で知り合う。 僕は彼女のことを、「僕が記憶している中でももっとも醜い女性だった」としつこく形容する。 どこがどうと直接的な説明をしないのは、作品を読んだ誰かが不快に感じたり悲観したりしないよう気遣いであろうか。 それともテーマとなる「謝肉祭」の素顔を決して見せない「仮面」を意識しているのかもしれない。 (荒っぽい逆の意味で)その醜さを美しさの象徴である「ヴィーナスの誕生を想起させる」とまで形容された絶世の醜女F*は、話が上手で頭の回転も速く、音楽の趣味も良い、演奏の出来や演奏者の体調までも的確に指摘する程の鋭い感性の持ち主で、服装の好みが良く、身に着けているジュエリーも完璧で、実に魅力的な女性なのだ。 代官山の緑に囲まれた瀟洒な3LDKのマンションに暮らし、アキュフェーズのハイエンドのプリメインアンプにリンの大型のスピーカーとCDプレーヤーまで揃えている。 僕とF*は、無人島に持っていくピアノ音楽をひとつだけ選ぶとしたら、シューマンの「謝肉祭(Carnaval)」を選ぶ、と言うことで意見が一致し意気投合する。 「シューマンはもともと分裂的な傾向があり、その上、若い頃に罹った梅毒により、頭がだんだん正常でなくなった。謝肉祭は初期の作品だから、彼の内なる妄想である悪霊たちははっきりとは顔を出してはいない。 が、至る所に陽気な仮面をかぶったものたちが溢れている。 でもそれはただの単純に陽気な、カルナヴァルじゃない。 この音楽には、やがて彼の中で魑魅魍魎になってゆくはずのものが次々に顔を見せているの。 ちょっと顔見せみたいに、みんな楽し気な仮面をかぶってね。 あたりには不吉な春先の風が吹いている。そしてそこでは血の滴るような肉が全員に振る舞われる。 謝肉祭、これはまさにそういう種類の音楽なの 」 「私たちは誰しも、多かれ少なかれ仮面をかぶって生きている。まったく仮面をかぶらずにこの熾烈な世界を生きてゆくことはとてもできないから。 悪霊の仮面の下には天使の素顔があり、天使の仮面の下には悪霊の素顔がある、どちらか一方だけということはあり得ない。それが私たちなのよ。それがカルナヴァル。 そしてシューマンは、人々のそのような複数の顔を同時に目にすることが出来た─仮面と素顔の両方を。なぜなら彼自身が魂を深く分裂させた人間だったから。仮面と素顔との息詰まる狭間に生きた人だったから」 と彼女は語る。 数々の謝肉祭を聴き、「ルビンシュタインのピアノは人々のつけた仮面を力尽くで剝いだりしない。彼のピアノは風のように仮面と素顔との狭間を優しく軽やかに吹き抜けていく」と僕は結論付ける。 実際、彼女には別の裏の顔があり、最後には高齢者を狙った資産運用詐欺事件の犯人としてハンサムな夫と共に逮捕される。 そして、僕が詐欺に引っ掛からなかったのは、彼女自身を見た目では判断せず、仮面の裏の素顔を見透かされてるようなそんな気がしたからでは無いだろうか。 本当は「容姿端麗の仮面を被った女性だったけれど、素顔(本性)はとっても醜かった」ということを皮肉を込めて言いたかったのかもしれない。 ● 品川猿の告白 ”テーマ?そんなものはどこにも見当たらない。ただ人間の言葉をしゃべる老いた猿が群馬県の小さな町にいて、温泉宿で客の背中を流し、冷えたビールを好み、人間の女性に恋をし、彼女たちの名前を盗んでまわったというだけのことだ。そんな話のどこにテーマがあり、教訓があるだろう?” 嗚呼やっぱりこれらは、フィクションか、と言う確信と共に安堵しながらも、挑戦的なものを感じる。 そして、なるほど、そうか。 自分が「僕(私)」主人公になって、今までの人生の様々の苦難に手を加えてフィクションに仕立て上げ昇華させる方法があったか。と目から鱗。 ノンフィクションは特定の誰かを傷つけるけれど、フィクションは誰も傷つけようがない。 私も何か残せれるのでは無いかと僭越ながら思ってしまう。 ●一人称単数 村上春樹と言えば、洒落た格好をしてジャズの流れるバーのカウンターでひとりギムレットを飲む。そんな気取ったイメージが一人歩きしている。 見知らぬ50代の女性から「恥を知りなさい」と身に覚えのない口撃を受ける。 何とも自虐的な締めくくりである。 ただ、一人称単数に回帰したことで、新たな村上春樹が生み出されるのではないかと期待も持たされる。
11投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログ表題作の短編「一人称単数」はかなり私小説っぽい。そういう意味で興味深かった。他、「クリーム」が面白かった。
0投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ久しぶりの村上春樹。 長編はいくつか読んでいるけど、短編は初めて読んだので新鮮だった。 作中で、「象徴的示唆などない」と書かれていたが、どの話もそれを表すように特にオチもメッセージ性もない(と自分は思った)。 ただ、村上春樹というのはただ文字をなぞっているだけで心地好い。 なんでもない穏やかな休日に、またはゆったりした夜の時間に、お酒片手に読みたくなる本。
1投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログ自伝とも感じられる,過去の自分をちょっとだけ変化させる切っ掛けとなった日常の8つの出来事を切り取った短編集.フィクションなのかノンフィクションなのか,小説とはその境目が曖昧模糊なものであり,如何様にも人生を捉え変革しうる可能性があることを示唆する,ある種の人間賛歌なのかも知れない.
1投稿日: 2024.03.01
powered by ブクログ村上春樹の短編小説はあまり面白くないのが多いのだが、これは面白かった。村上春樹は長編小説で不思議な世界を描くことが多いのだが、品川猿なんていうのは騎士団長並みに面白いと思いました。
24投稿日: 2024.02.28
powered by ブクログ完全に時代錯誤でタブーな表現とかが満載で、それが村上春樹やから許されてるんやとしたらなんか周りにイエスマンしかおらん大物芸人みたいでダサいなぁと思った。あれ?この人ってもっと偉大な作家じゃなかったっけ?って思えるくらい、チー牛感溢れるエッセイ?妄想?でした。あー、つまらんかったー!
2投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ純文学を読みたくなり又吉直樹、村上春樹と続けて読んだ。 情景や感情の表現に理解できたりできなかったりしたが、様々な表現や描写の仕方に驚きや共感を感じることも多かった。 梶井基次郎の檸檬や桜の樹の下は好きで何度も読み返したが、やはり純文学の感情を言語化した描写は好きだなぁと思ったし、自分もそんな表現ができたら素敵だなと思った。 一人称単数の中では「ウィズ・ザ・ビートルズ」と「謝肉祭」が特に好きだと思った。
7投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
村上春樹読みにくいって嫌煙してたけど、この短編集はめちゃ読みやすい 石のまくらに 二度と会わない取るに足らない女性の短歌を暗記してるのが男のキモさ全開で共感した。 クリーム 奇妙な出来事の真相が結局明かされないままでモヤモヤする。 人生のクリームについての問いを投げかけられた気分。 謝肉祭 クラシック聴く習慣が無いから、演奏についての議論が新鮮で面白かった。 ブサイクだから性的な関係に発展しないのではなく、仮面の下を覗きたくないから友人に留まったのが新しい視点だった 品川猿の告白 猿が上品に人語を喋ってて、主人公がそれに順応してるのが笑える。 一人称単数 普段着ないスーツ、鏡に映る自分、見知らぬ街並み。 とにかく不安になる。 ウィズ・ザ・ビートルズ 一度しか会ってないのに忘れられない女性の記憶エモいな〜 他人の自殺の理由は永遠に分からない ヤクルト・スワローズ詩集 野球のルール分からないしビールも飲めないけど、球場でビール飲んで野球観戦するの楽しそうだな〜〜って思った
3投稿日: 2024.02.05
powered by ブクログひさしぶりの村上春樹。単行本で読んで以来、3年以上ぶりの再読だけど、なんだかとても記憶に新しいように錯覚した。 収録されている8篇とも、まるで春樹さんの実在の記憶ように感じられてしまう短編集。こういう話だけ聞いていたい時もある。むしょうに本作のあとがきが読みたかった。 それと、3月に催される『春のみみずく朗読会』に行けることになった。今のいちばんの楽しみです。
4投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「一人称単数」という題に惹かれ手に取った本。主人公がある1人の人間(猿)に出会った話。読み終わってから思えば全編日常のようで非日常の話だったなと思う。短編集で読みやすかった。
2投稿日: 2024.01.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて触れた村上春樹作品でした。 感じ取れることがかなり抽象的な作品がほとんどの短編集で、自分には面白さ、良さがあまり理解しきれませんでした。 ただ、作品自体はどの作品も音楽と官能表現が多く、そういったことがひとつ軸としてある短編集なのかと感じました。 中でも「ウィズ・ザ・ビートルズ」のガールフレンドのお兄さんが1番好きで印象に残っています。 これに懲りず、他の村上春樹作品も読んでみようかなと思います。
2投稿日: 2024.01.14
