
総合評価
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powered by ブクログ田舎暮らしを始めた作家の太郎が、新しい生活に戸惑いながらも、周りの人たちに溶け込もうとする姿は好感が持てた。 田舎ならではの、時に明け透けで親しみやすさもあるけれど、反面、表面からはわからない、何代も前から続く因縁のような複雑な関係性もあって、その中で事件を解決しよう、調査しようとする太郎の行動力は頼もしかったし、誰が味方で、誰が嘘をついているのか、隠し事があるのか、ちょっとドキドキしながら読みました。ストーリーも面白かったです。
3投稿日: 2022.10.31
powered by ブクログ丁寧な田舎暮らしの描写のお陰で、 そこに住んだことがあるような、住みたくなるような、 ちょっと憧れすら感じてしまいました。 ここでホントに事件が起きるのかな? と思いつつ、ジワジワと居心地の悪さが増してきて、 最後の最後まで「犯人」が分からないのはさすが。 一気に読み切った一冊でした。
2投稿日: 2022.10.29
powered by ブクログ2022.19th 池井戸先生としては珍しいミステリー作品。 最後のところで唐突にいい話感出そうとしてきたのは正直??でしたが、かなり面白い作品ではないかなと思います(^^)
2投稿日: 2022.10.26
powered by ブクログ『半澤直樹シリーズ』や『下町ロケット』や『陸王』やその他諸々の池井戸潤先生の作品を読んできたけれども、本作はそれらの作品のようにのめり込めなかったです。
2投稿日: 2022.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本を買いましたが、結局オーディブルで聴きました。 昔、知り合いに岐阜出身の人がおり、また自身も近くの県出身なので、方言や食べ物の習慣等懐かしみながら聴きました。 池井戸さんの小説を読むのは初めてでしたが、言葉の遣い方が脚本のようで、ストーリーがとてもわかりやすかった。 「ずっと田舎に住んでる人は、田舎の良さをわかっていないところがある」 「何事も比較対象がなければ、評価することができないからだ」と言う言葉がずっと読み進めてもついてきた。 都会の人から見た美しい田舎が描かれている。まさに、スーパーナチュラルなたことが起こりそうな気配だ。その言葉のたびに、なんだかクスッと笑ってしまう。 また、私の夫はこのような田舎の風習の残る地方出身であるが、家を構えた途端に役を担ったり、当番を任されたり、と言うのも、夫の話を聞いていると当たり前のようで、もし私が夫と知り合わなければ、そこまで知らなかった田舎の慣例である。コロナ禍から地方移住が人気だが、この本はミステリーでありながらも、非常に参考になると思った。 地方に旅行に行くとよく見かける太陽光パネルも、このような流れの結果なのだと知り、勉強になった。 人が死んだり、放火があったりと、物々しい事が起こる一方で、先ほど書いた通り、笑ってしまうような表現も各所に散りばめられていて小説のジャンルがミステリーであることを時々忘れていた。 犯人は一転二転して、仲間の中にいなかったことに胸を撫で下ろした一方で、あやがいつも誰かに助けられて、実は良い運命を辿りそうな予感が、ここまで人を振り回しておきながら、、と沸々とした。また、もっと早く和尚が全貌を明らかにしていたら?などと、和尚は容疑者の一人であったので仕方がないのだが、色々と考えてしまった。 全体的にはスピード感ある展開でとても面白かった。 昨今、また信仰宗教について話題に上っているので、このタイミングで読んだことも良かったと思う。 信仰宗教に関わる人たちは傷つき、何かに救いを求めている。その縋る気持ちが度々、世界中で大きな問題に発展してしまうのは、これからもずっと続く人類の性なのだろうか。まさに、人が生きる難しさだ。
6投稿日: 2022.10.23
powered by ブクログ面白く軽いミステリー。軽いとはいえ内容は宗教団体絡みで、殺人あり放火ありのしっかりしたもの。辺境な土地で暮らす顔馴染みの老人達と、先祖の家に移住してきた作家が事件の真相に迫るが、何事かあれば一瞬に広まる田舎の中で、誰が犯人かスパイかが気になって一気に読んだ。シリーズで読みたい。
10投稿日: 2022.10.22
powered by ブクログここしばらく、半沢、ロケットで熱血漢の経済小説のイメージだった池井戸さん。そうだよスタートは“明智小五郎賞”でバリバリミステリー。今回も熱血では終わらないと思って手にしたが、笑いあり、ゾクゾク、ゾワゾワ、ワクワク、ドキドキ…ここまで大展開とは。てんこ盛りの内容楽しめた。ただ公安はもっと早く出てくるでしょう。最後の理屈もちょっとしつこいかな。
2投稿日: 2022.10.21
powered by ブクログ池井戸作品、初読みです。 なぜか、面白い作品が多いのは知ってましたが、読む機会にめぐまれず… 初読みでしたが、序盤からのどかな風景が自然と浮かぶ描写で、子供の頃に行った田舎の風景を思い出させてくれました。このまま、まったりとしたまま進むのかな?と思いきや…あれ?あれ?なんかきな臭くなってきたぞ??…と。読み進めて行くうちに、どんどんと物語に引き込まれ…知らぬ内に終盤まで読み。結局、明け方まで読み込んでしまうと言う結末。 物語は、全く犯人が読めず、みんな怪しい。二転三転と自分の迷推理は尽くはずれ、読み終えた瞬間やられた!!と思いました。 池井戸潤そりゃ、みんなハマるわ〜!!
7投稿日: 2022.10.19
powered by ブクログ池井戸氏の著作は初めて。 サラリーマン小説の作家と言うイメージで、あの”倍返し”という安っぽいキャッチフレーズ(あくまでもマスコミだけど)が鼻について読む気がしていなかった。 本作は氏の初のミステリと言うことで読んでみた。 …とは言え、タイトルやジャケットのどこか牧歌的な雰囲気の通りに物語は始まる。岐阜の山間部の集落(池井戸氏の故郷らしい)に移り住んだ主人公が、消防団に加わり地元の人々と関わっていく中で、連続放火事件等に巻き込まれていく。 前半は”素敵なスローライフ”風の展開で、事件は起きるもののあくまでも日常の一部という程度の距離感で描かれるが、後半徐々にミステリ度合いが強まっていく。 純粋にミステリ的に見れば、前半の田舎ライフの描写には不要な部分が多いし、田舎の日常をつづったドラマを期待すれば後半の展開は異様、ということになるかもしれない。 しかし、読みやすいながらも端正な文章は、田舎の春夏秋冬や人間関係を過不足なく描き込み、ミステリーとしても骨組みが良くできており細かい伏線もあちこちに張ってある。何より登場人物のキャラが濃厚に描かれて自分がこの村の一員になったような気すらする。 (そうなりたい!) 久々にじっくりと気持ちよくミステリドラマを楽しめた。エロもグロも暴力もなく、こんなに気持ちよく読めるミステリは貴重だろう。 (海外には牧歌的なミステリもあるが…) これは3時間の映画、それとも1時間(春夏秋冬)×4話程度のドラマにしてほしい。氏がイメージしたであろう田舎の四季の移ろいと共にじっくり作品化して欲しいものだ。
2投稿日: 2022.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
亡父の故郷、ハヤブサ地区。 その古家に越して来たミステリ作家、太郎を待ち受ける連続放火事件。 その裏に隠された真実とは何か─ 作中の不穏な雰囲気を醸す描写が実に上手い。 鄙びた集落の長閑さと対照的に、新興宗教が静かに勢力を拡大していく様子は空恐ろしさを覚えた。
8投稿日: 2022.10.17
powered by ブクログ誰が犯人??と推理しながら読みました。家が燃えるって人生が燃えるようなもの。その言葉の重みを感じる。田舎の人間関係も密で大変そうだけど、そこに温かみもある。新興宗教、教祖の妻の生い立ちがあまりに不憫で考えさせられた。
10投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログこれは新しい池井戸潤さん! 最後の最後までどうなるかわからなかったのもあり、ハラハラドキドキでした。 なかなかに複雑なストーリーだったにも関わらず、テンポよく読むことができたのはさすが池井戸潤さん。 しばらく余韻に浸りたいです。
2投稿日: 2022.10.13
powered by ブクログ東京から父の郷里であるハヤブサ地区に移り住んだ、売れない作家の三馬太郎。 田舎でのんびり暮らすことを夢見ていた三馬だったが、早々に田舎あるあるの消防団入り。 周囲に押し切られて、消防団に入った三馬だったが、ハヤブサ地区では連続放火事件が起きていた。 過疎化した地区に忍び寄る太陽ソーラーの営業マン、信教宗教の関係者がハヤブサ地区に紛れ込んでいるとの噂があったり、三馬の周りは何かと騒がしい。 さらに殺人事件が2件加わり、最初はのどかな田舎の話だったのが、どんどんミステリー小説に変わっていくのは、さすが。 「半沢直樹」シリーズなどの勧善懲悪ではなく、どちらかと言うと「ようそこ、わが家へ」の雰囲気に近い。 ラストがスカッとしなかった分、個人的には他の作品よりは面白くなかったかなぁ。
16投稿日: 2022.10.13
powered by ブクログ田舎はこんなものだ。遠い親戚迄繋がっている。ましてや日常の生活の中ではやっかいな当番付き合い、そのひとつが消防団だったり、祭りの世話だったり町会の役員だったりだ。幼い頃小生も墓参りの折に今ではよく分からない親戚の家に寄った覚えがある。そんなことを考えながら読み終えた。地域のお付き合いは大変な事だ。最後はしんみりと読了。
2投稿日: 2022.10.12
powered by ブクログ大企業が絡まない池井戸作品。 のどかな田舎の消防団に誘われる。 三馬太郎は、ミステリ作家。 連続放火事件の真相は? 家が燃えたんじゃない。人生の一部が燃えたんですょ。という言葉が印象的。 怪しい人が出てきて、疑い始めると、誰も彼もあやしくみえてしまう。 太郎は行動力があるなぁと思った。 検索というより人脈をたどって、その人に話を聞きに行く。 よく調べていて、真相に近づいて行く様子に惹きつけられた。 味方なの?敵なの?と 最後までドキドキして楽しめた。
8投稿日: 2022.10.12
powered by ブクログ経済小説で驚かされたどんでん返し連発のハラハラ展開が、今作では謎解きに発展!裏の裏の裏、、完全に騙された。伏線が多すぎて回収されきったのかは検証不可能。
7投稿日: 2022.10.12
powered by ブクログ亡き父の故郷ハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家三馬太郎。消防団に入団、のどかな生活を満喫していたが連続放火・殺人事件に巻き込まれ…。序盤中盤とストーリーががなかなか進まず話の先が見えないままあっけなく終了。池井戸作品のよさが感じられない。ミステリには向かない印象。期待したいのになあ。
4投稿日: 2022.10.11
powered by ブクログ今、どの本屋でも平積みのベストセラーですね。 池井戸氏の作品を全て読んでいる訳ではないです が、氏の代表作である半沢直樹シリーズなどの、 ビジネスの世界を舞台にした作品と比較しますと 今作「ハヤブサ消防団」は、かなりミステリー色 が強い作品に仕上がっていると感じました。 のどかな田舎のハヤブサ地区を気に入って移住し たミステリー作家が、連続放火事件の裏に隠され た秘密を暴く、なんて書くとオドロオドロしい横 溝正史氏のようなミステリーを想像してしまいま すが、全く雰囲気は異なります。 季節の移り変わりの描写がところどころに散りば められていて、ハヤブサ地区の自然が作品全体を 明るく彩っています。 もしかしてそれは意識的に挿入されていて、暗く なりがちな田舎を舞台にしたミステリーを、従来 の雰囲気とは一線を画した作品に仕上げた池井戸 氏の計算なのかもしれないです。 明るい土着ミステリーと呼ぶべき一冊です。
4投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログミステリ作家・三馬太郎は、亡くなった父の故郷、輝く自然が美しいハヤブサ地区に東京から移住してきた。誘われるままにハヤブサ消防団にも入団し、人間関係も充実していたが、そんなのどかな地域で殺人事件、放火事件が立て続けに起こる。作家としての洞察力を発揮して事件の真相に迫るが…。周りの人が、次々と怪しく思えて、最後まで誰が犯人か分からず一気に読んでしまった。
3投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
池井戸さんは企業小説のイメージが強いが、今作は田園ミステリーということで新鮮な感覚で読めた。前半ののどかな田舎生活から連続放火事件や新興宗教と不気味な話が展開されていった。楽しめたけど、ミステリーとしては驚く展開もなく淡々とした感じだったように思う。
5投稿日: 2022.10.08
powered by ブクログ消防団が事件をビシバシ解決する熱血物語かと思っていましたが良い意味で予想を裏切られました。 ほのぼのしていたのは地方へ移り住んだ小説家が地域の消防団に参加するまで。連続放火事件から殺人事件へと発展し、長閑な集落の裏に潜んでいた事実が次々と明らかになり、最後の最後まで油断のできないしっかりとしたミステリー展開。ふと目にする綺麗な田園風景の中に実際に潜んでいてもおかしくはない真実に背筋が寒くなりました。 ぐんぐん読ませる抜群の筆勢はさすがといった感じでとても面白かったです。主人公の柔らかい雰囲気も良かったです。
4投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログ著者の作品は初めてですが、なぜ今まで読まなかったのかと思いました。 理由は文章(世界観?)にあります。文章から情景が大変想像しやすく、その世界に浸ることができたからです。 ストーリーは、衝撃を受けるようなことはありませんが、上記の理由から続きが読みたくなり、じわじわと楽しむことができる「スルメ」のような作品でした。
1投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログ池井戸潤さんの初?の「ミステリー」。 これまでの作風と少し違いますが、最後の結びは流石と感じました。 でも、やっぱりいつもの方がいいなぁ。
2投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログ予想に反していい意味で裏切られた内容てした 小説家である主人公が東京より移住し、どこにでもある田舎町の消防団に入った事をきっかけとして、連続放火事件の真相だけではなく過疎の村で隠されていた人間関係をも明らかにしていく 宗教とは人間とはといった大きな流れは背景にあるとしても、それには直接触れずに、目の前にある一人一人の生き方や真実が美しい自然の情景と共に波動となり胸に伝わってくる
1投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログ東京からハヤブサへ移住して来た小説家が、消防団に入り活躍する。この地区でやたらと家事が発生していて、その影にはオルビス十字軍という宗教が関わっている‥今回の話は二転三転しだれが?どっちなんだ?と思う事が多かった。今回はいつものスカッとする倍返し!みたいな事は無かった(笑)
1投稿日: 2022.10.02
powered by ブクログ池井戸潤さんなのでストーリーや構成はもちろん面白いし、表現力も本当にすばらしい。それとは全く別視点になってしまうのですが、田舎特有の近所付き合い…ちょっとめんどくさい…と思ってしまった。(ほぼ)ボランティアでないと村が成り立たない、地域の行事や役職に加わらなければきっとものすごく生活しづらくなる。ただ、その中に入り、村に貢献することで、その分人間関係は濃密で、有事の際には助け合っていけるのだろう。
3投稿日: 2022.10.01
powered by ブクログ読了 のどかな風景とは裏腹に、真相に近づけば近づくほど恐怖と不安が襲ってくる。「きっとこんな展開だろうな」と思っても二転三転。最後までハラハラしながら読めた。
1投稿日: 2022.09.30
powered by ブクログ半沢直樹で有名な池井戸潤さんの最新作。 著者の作品は、悪い組織や上司に"倍返し"をする爽快なイメージがあるが、本作は全く異なるミステリーである。 著者の新たな作風を読めたのが、ファンとしてうれしかった。 東京から田舎のハヤブサ地区へ移住し、消防団へ勧誘された主人公。 連続放火事件の真実とは? 新興宗教と事件の関連とは? ムラ社会的な人間関係の描写と最後までわからないミステリーがおもしろかった。 シンプルで読みやすいミステリー小説です。
85投稿日: 2022.09.30
powered by ブクログ中部の田舎の消防団VS連続放火犯のミステリー。 著者の出身地の岐阜県加茂郡八百津町久田見地区がモデルのミステリー。 自分は愛知県だが賀茂郡はご近所範囲なので、地元弁にも抵抗はなかったです。 ミステリーとはいっても著者お得意の強者S弱者の構図になっているのはさすがです。 また、宮本武蔵伝説やツチノコ目撃話など事実である地元のお笑いネタなのが面白い。 ちなみに、実際の地名等は以下の通りだと思います。 U県S郡→岐阜県加茂郡 八百万町→八百津町 ハヤブサ地区→久田見地区 土田市→土岐市 隋明寺→明鏡寺 紫野、下原、大洞、西畑、薄田、芦原 →薄野、小草、中盛東・西、後口・松坂、入野、野黒 オルビス十字軍→念仏宗無量寿寺
4投稿日: 2022.09.30
powered by ブクログ消防団の活躍が主な話と思っていたが、そこに放火、殺人事件などが発生して、 またそこにオームのような新興宗教まで絡んできた話で結構いろんなことが同時に進行している話であった。 ただなかなか進展があるようでない中で発覚する新事実が後少しでまとまるかと思っていたがしっかりまとめているところはさすが池井戸潤! またドラマ化するんだろうな・・・ でもこのモデルの場所は岐阜の山奥だと思うけどどこなんだろうな・・・??
6投稿日: 2022.09.29
powered by ブクログ田舎×ミステリー! 舞台が岐阜の八百津の田舎、という点がミステリーとはミスマッチな感じがして新鮮だった。 連続放火事件と絡めて消防団について紹介されているのも良かった。 物事が複雑に絡み合っていて、最後の最後まで悪者?味方?と揺れる所がよく出来てる!なのに読みやすい!ミステリーの構成とっても好き。
5投稿日: 2022.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後まで悪人?善人?と揺れる感じがたまらなくよかった。また、池井戸潤さんの描く物語は読みやすい。 東京で作家をしている男が、父親の故郷のハヤブサ地区という田舎に引っ越す。 田舎暮らしをしつつ、連続放火魔を探す。 ソーラーパネルを売りに来る業者は宗教団体のシノギで、宗教の聖地にハヤブサがなろうとしていた。 宗教団体の教祖の妻が元ハヤブサの人。町長の姉。彼女が死んでから宗教団体は羅針盤を無くし狂う。 住職が彼女の兄。彼女は養子に出されていた。 彩は結局宗教団体幹部だが、最後は改心する。
4投稿日: 2022.09.27
powered by ブクログ半沢直樹シリーズとか、銀行シリーズとか、町工場とか、足袋屋とか、様々な作品で楽しませてくれる池井戸さんの新作。 今回は珍しく連続放火事件犯と対決する 田舎に移住した事をきっかけに地元消防団に入った小説家という構成。 放火事件は何故起こるのか、誰が犯人なのか、主人公の太郎は推理小説家として、推理を巡らせる。この集落に忍び寄る放火事件の目的がわかってくる頃、もっと大きな陰謀が背景にある事を知る。登場人物が 全て怪しく感じ、犯人は誰なのか分からなくなる。やがてどんでん返しの結末が。 今回も楽しく読みました♪
5投稿日: 2022.09.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
このほど起こった事件を彷彿とさせる。 カルト教団による連続放火。 読み進めるうちに網目のように登場人物が つながっていくのが面白かった。 果たして教団と関係があるのか。 浮き沈みする疑念もまたハラハラとさせられた。 池井戸作品は 人間として何が正しいのか、ということを いつも突き付けられる気がする。
4投稿日: 2022.09.25
powered by ブクログ池井戸潤にしては駄作。 長閑な田舎町で巻き起こる放火事件。東京から父の実家の廃虚に移り住んだ作家が問題の解決に当たる。今までの作品とは打って変わって、のんびりムード。勧善懲悪で読み終わった後のスッキリ感もない。 やはり、この作家は企業小説でないと面白くないなと強く感じた。
4投稿日: 2022.09.22
powered by ブクログ東京から田舎に移住した主人公が、立ち続けに起こる放火事件から、この地域に巣食う謎に迫るミステリー。 内容は書きませんが、田舎暮らし、地方のコミュニティー、消防団の活動など事件以外の部分も面白く、どうやら池井戸先生は高校まで田舎暮らしであったようで、納得のリアリティー。自分も来年から地方都市に移住するので親近感を持って読めました。 日曜劇場でのドラマ化を楽しみにしてます笑
8投稿日: 2022.09.22
powered by ブクログ池井戸潤さんが得意とするテンポの良いストーリー展開に引き込まれました。 いつもの、弱小集団が困難を乗り越え巨大組織に立ち向かい、勧善懲悪でスカッとさせてくれる構図が、今回は様相を異にしています。自然豊かな集落を舞台に、素人作家が事件に巻き込まれ、謎の解決に挑むミステリー仕立てとなっています。 のどかな田舎のはずが、不穏な出来事や怪しい登場人物が多く、逆に賑やかになっている嫌いはあります。しかし、消防団絡みの仕事内容や田舎の風景描写がリアルで、居酒屋でのご当地グルメも多く登場し、飽きさせません。 終盤、仕方なく入った消防団だったのですが、警察の緩慢さに危機感を感じた主人公が、「ハヤブサ地区はハヤブサ消防団の手で守る!」と意識が変化していき、息をつかせない展開となるあたりが、池井戸さんの真骨頂といったところでしょうか。 これまでのスカッと爽快な読後感が、個人的には余韻が残り哀愁漂う結末となり、もしかして賛否が分かれるところかもしれません。
29投稿日: 2022.09.20
powered by ブクログ田舎生活…長閑な時間の流れや雄大な自然、温かな隣人など、都会にはない魅力がある一方、その狭いコミュニティが故に、引き起こされる問題も、現実世界では数多くあると聞きます。本書はその両方を上手くバランスさせながら、田舎でなければ成り立たないサスペンスとしてストーリーが構築されていると感じました。ストーリー展開は(田舎が舞台のためか)いくばくかスローに感じられましたが、中盤から終盤にかけての展開はアップテンポで、気付けば読み終えていました。 読んでいく中で登場する数々のフレーズをどう受け取るかで、読者の都会人or田舎人という属性が分かるように感じられ、ストーリー以外でも勝手に楽しませていただきました。
5投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった! でもズルい… 読者に限定的な情報だけ伝えて意図的にミスリードを起こさせる。作者の「俺はこんなものも書ける。いや、こういうものを書きたいのだ」というオナニー的な自己顕示欲につきあわされた感じ。 この作者がおこなう一人称の頻繁な変更。それが良さかと思っていたが、それについてもそれ以外も書けるとアピールしたかったのかな。 見事な作品ながらなんとも消化不良。。。
9投稿日: 2022.09.17
powered by ブクログミステリー作家が父の故郷ハヤブサという田舎町に移住。田舎の共同体、消防団に入隊して田舎暮らしを堪能する中、連続放火事件、殺人事件が起こる。 ソーラー発電用地の買収をしながら、カルト教団が布教を本部の設立を着々と進めている事が分かる。 そこには田舎ゆえの血の濃さ、運命が絡らみながら物語は進む。 人生の儚さまで描ききるのはさすが。 面白い。
4投稿日: 2022.09.17
powered by ブクログAmazonの紹介より ミステリ作家vs連続放火犯 のどかな集落を揺るがす闘い! 東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、消防団に勧誘される。迷った末に入団を決意した太郎だったが、やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知る───。連続放火事件に隠された真実とは? 地方の小さな町を舞台にした、池井戸作品初の“田園”小説として、「小説すばる」連載中から話題を呼んだ珠玉のミステリ。 約470ページというボリュームのある量でしたが、消防団での活躍や「田舎」との触れ合いといったライトなものだけでなく、連続放火事件に隠された大きな闇と「ハヤブサ」の関係といったダークな部分まで、色々なドラマの詰まった作品でした。 池井戸作品というと、銀行や企業といったワードが思い浮かぶのですが、今回は銀行のぎの字もなく、企業もそんなに主張していないので、ある意味異色作で新鮮でした。 連続放火事件と大々的に宣伝されていますが、そんなにミステリー色の濃い印象ではありませんでした。どっちかというと、田舎での暮らしといったのんびり感が半分、度重なる放火やその背景にある闇の存在によるシリアス感が半分といったところでしょうか。 亡き父の故郷に移住してきたミステリー作家。そこでは、田舎での暗黙の了解となる近所付き合いが待ち受けています。 温かい交流という印象の一方で、面倒臭いなと思ってしまう自分もいました。 都会暮らしか、田舎暮らしか?それぞれにメリット・デメリットはありますが、徐々に現地の人たちと交流を深めていく過程は参考になりました。無料で配布されている小冊子では、現地での料理も紹介されていて、(実際に似たような料理があると思います)食べてみたくなりました。 のんびりとした雰囲気から一転、一つの火事から不穏な雰囲気へと変わります。 ミステリー作家ならではの視点で推理していきますが、徐々に明らかになっていく放火の背景にある実態。 思ったよりも事態は複雑で奥行き感のある展開に誰が味方で、誰が敵なのか?想像を膨らませながら読んでいました。 読み進めるたびに新たな発見・着実に解決への道へと辿っていくので、そういった意味ではミステリーの醍醐味を味わえました。 スッキリと解決!というわけではありませんが、それぞれが抱える「闇」との関係・事情にフィクションではあるものの、「闇」における恐怖を感じました。 怪しげなオイシイ話には常に気をつけたいと思います。 ドラマ化すること間違いなし!と思えるような起承転結に早くも楽しみが膨らみました。
8投稿日: 2022.09.16
powered by ブクログ池井戸作品は初見です。 ミステリーながら情景描写が鮮やかで美しく、 とある田舎で営まれる人々の生活と自然が細やかに描かれています。 田舎独特の人と人との繋がりが新鮮でした。 展開はそれほど早くありませんが読み応え抜群です。単行本で500ページ近くあります。 もし実写化されるのならドラマで見てみたいです。
11投稿日: 2022.09.15
powered by ブクログ池井戸潤の新作です。さすがは池井戸潤って感じです。自分の職場がある名古屋も舞台になっており、現実味豊かな迫力ある作品でした。 是非映画化してもらいたい作品です!
4投稿日: 2022.09.14
powered by ブクログミステリーという目線で読み出すと、途中までの展開が遅く感じてしまう。 最後まで読むとミステリーの要素は入ってくるんだけど、半分くらいまではむしろほのぼのした日々の暮らしが綴られる。 地方移住の肌触りを感じられるなかで、ゆっくりゆっくり、不穏な空気になっていく。
5投稿日: 2022.09.12
powered by ブクログ池井戸作品にでてくる、明確に憎たらしいやつがいませんでした。 田舎での人と人のつながりの温かみみたいなのは良かったと思います。
4投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログさすがの安定感!田舎とは言え、いろいろある。人が暮らしていれば当たり前のこと。でも、殺伐とした、機械的な都市部にない、豊かな自然に恵まれた、父の故郷八百万町。今回もいろんなドラマあり、方言もどこか懐かしいもので、いい作品でした!
5投稿日: 2022.09.10
