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総合評価

12件)
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  • mysterymanboのアイコン
    mysterymanbo
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハズレのない作家の一人。 本書は、2017年~2022年までの文藝春秋で発表された文章をまとめたもの。 以下は、私の備忘録。 ・ノーベル賞は、物理学賞、化学賞、医学生理学賞の自然科学三賞のみが本物。 ・欧米人より100年にわたって「模倣国家」と揶揄され続けた日本。ゴッホ、モネ、ピカソ、セザンヌらが浮世絵の手法を模倣しても、マイセンやウェッジウッドが伊万里や柿右衛門の模倣であっても、模倣とは言わず影響を受けたという。そんなに隠さなくても、すべての独創は模倣から始まるのに… ・政府の野放図な移民受け入れは、低賃金でほとんど税金を納めない人々のための健康保険や失業保険による地方自治体の財政逼迫、日本語が話せない大量の移民受け入れは教育現場を混乱させている。さらに、彼等は日本の文化に同化しようとはせず、自国文化や彼らの慣習を日本人に押し付ける。挙げ句、真っ当な移民政策批判は、差別主義者のレッテルを貼られ糾弾され、移民による犯罪は、差別を助長する理由でなかなか公表されない。数年前に既にヨーロッパで起こった移民政策の失敗という先例があるのに、今も移民政策に爆進する日本政府。 ・嘘つき国家。「嘘と騙しは中国の文化」「米国も負けてはいない。東京裁判、トンキン湾事件、イラク戦争での大量破壊兵器」「英国は、三枚舌外交でパレスチナ問題の発端をつくり、アヘンで中国からぼろ儲けし、世界中の植民地で搾取し尽くした」「ドイツは、前大戦の蛮行をすべてヒトラーとナチスのせいにしようとする。民主的な選挙でナチスを選んだのはドイツ国民だったし、その後の国際連盟脱退、ラインラント進駐、オーストリア併合などの直後の国民投票では90%以上の支持を与えていた」もちろん、日本人も嘘はつく。しかし、無邪気に騙されるオレオレ詐欺が通用するのは、世界広しといえど日本くらい。 ・日本人が中国に嫌悪感を感じるのは、誠実、惻隠、卑怯を憎む心の欠如、すなわち武士道精神が欠如しているから。新型コロナの隠蔽や少数民族の迫害など、都合の悪い事実を隠し、息を吐く様に嘘を付き、弱小国には軍事的威圧を加えるなど弱い者いじめを平気で行う国家だから。 ・戦中台湾に尽くした功労者として八田興一が有名だが、韓国にもいた。穂積真六郎は、朝鮮総督府の殖産局長として近代化に貢献、彼は日本の国益よりも朝鮮の国益を優先したため辞職に追い込まれた。 ・韓国人特有の精神構造として、中国には卑屈、日本へは軽蔑という《華夷秩序》が顕著。 ・災害時にメディアが不安を煽るのは視聴率が取れるから。人は、「怖いモノ見たさ」「自分より惨めなものの存在で救われる」という習性からのがれられない愚かな生き物。 また、第九章「父 新田次郎と母 藤原てい」も面白かった。

    5
    投稿日: 2025.06.25
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    hopstep
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    「その声はメロディーを伴いリズムに乗って、合唱のように春の野を満たし、スルスルと青空に吸い込まれていった」(48ページ)。心憎いほどの名文だ。 トップの資質は、国民の心に響く言葉を発する能力だ」という主張にも同意する。 が、AIは情緒と無縁だという著者の主張の正しさは、最近、かなり怪しくなっている。

    0
    投稿日: 2025.05.26
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    pokke
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    月刊文藝春秋に掲載されたエッセイをまとめた物。クスッと笑えるユーモアたっぷりな物もあれば、戦後満州から北朝鮮を経て帰国するまでの過酷な脱出劇、各国で経験された日々の出来事、日本精神など読み応えがあった。 『「日本人の品格」だけが日本を守る』の章は、その通りだと思いながら読んだ。積んだままになってる『国家の品格』も読もう。 余談ですが、著者のご両親は新田次郎・藤原てい夫妻だったとは知らなかった。

    0
    投稿日: 2025.04.26
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    エス
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    最後の章でわかったのですが、幼い頃大変な思いをされ 生きてこられたのが分りました。それが今の作者の生き方につながったのでしょう。

    0
    投稿日: 2023.11.09
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    maro909
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    「ユーモア」というには少々難があるような。 ほぼ「おちゃらけ」ですな。 「武士道」って言われても、今の人たちには「はぁ?」でしょう。 「eスポーツ」(ただのゲーマー)やら「ユーチューバー」(才能のない芸人)やら「インフルエンサー」(露出狂?)やら「AV女優」(勘違いな女性)で溢れ返った日本人に「真価」を問うことなどできるのでしょうか。

    0
    投稿日: 2023.03.01
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    PONTEN design
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    ■ Before(本の選定理由) 国家の品格の作者の新書。すこし偏ったものの言い方をする印象があるが、たまには毒に触れてみたい。 ■ 気づき 藤原家の歴史4割、女性に関するジョーク2割。 満州引き揚げの記憶は壮絶で、母親の強さを想像して思わず涙が込み上げてきた。でもちょっと繰り返しが多すぎる。 ■ Todo 週刊誌の連載ときいて納得。 ならばこの文体で良い仕事、なのだ。

    1
    投稿日: 2023.02.18
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    ライオン
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    相変わらずの切れ味ではあったけど、途中から藤原家の歴史だったなぁ。でも、引揚げにそれほど苦労した人も、それも叶わなかった同胞が多いんだろうなぁ、きっと。

    0
    投稿日: 2023.02.07
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    てらちゃん
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    満州からの引き上げの、想像では追いつけない、ものすごくリアルな、そして壮絶な場面を、涙がにじみ出る言葉の連なりに、感動した 私は戦争を知らない 知らないから、想像する ウクライナの映像をリアルに見て、想像する 昔、日本がそういうところだったんだと。 昔、日本人は、そういう生き方をしたんだと。

    1
    投稿日: 2023.02.05
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    cinejazz0906
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    月刊誌『文藝春秋』に連載された藤原正彦さんの「教養」と「品格」と「ユーモア」にあふれたエッセイ集。 国政、コロナウィルス、ウクライナ戦争、中国、韓国など、情報が錯綜する現代社会での混迷深まる問題の本質をえぐった時事評論に胸のすく思いがする。〝ロシアによるウクライナ侵攻ほどのあからさまな侵略が、21世紀ヨーロッパで行われるとは信じがたいことである...核攻撃を仄めかしさえすれば台湾や尖閣を手に入れられると、習近平が勘違いしないよう、プーチンの侵攻を破滅的大失敗に終わらせねばならない〟・・・まさに至言。

    4
    投稿日: 2022.12.27
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    9678
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    国家の品格以来かなぁ、結構いい内容でした、が数学者は女性好きなのが、気になりました。出来た奥様と思います

    0
    投稿日: 2022.09.13
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    kazuhisachiba
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    エッセイというか日記というか,読者にとっては,ある種の近況報告.新潮文庫の管見妄語の続き.まっとうな考えの発信方法としての書籍は,現在において果たして政治を動かすエネルギーになり得るのだろうか.

    0
    投稿日: 2022.08.29
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    文藝春秋公式
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    【人生の核となるのは、教養と品格だ】教養とユーモアがあり、品格を保つことは人生の要諦だ。この三つの視点を駆使すれば問題は解ける。後はその斬れ味を賞玩するばかり。

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    投稿日: 2022.06.15