
喪失の冬を刻む
デイヴィッド・ヘスカ・ワンブリ・ワイデン、吉野弘人/早川書房
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総合評価
(3件)3.7
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powered by ブクログアメリカの先住民の環境がこんなにも悲惨なものだとは知らなかった。法に守られず、それこそ居留地の中は無法地帯。 法の守護が無く警察も当てにならない。 そこで主人公のような処罰屋が必要となる。 物語は、そんな主人公の甥のネイサンが麻薬の密売人と嫌疑をかけられた事で、ネイサンを救うために主人公が奮闘する話で、テンポよく話の内容もよく練られていて面白い。 読みやすく、軽い気持ちで読み進められた。 ネイサンを発見する方法に関しては、ちょっと賛否が分かれるんじゃないかな? この物語の背景を考慮しても無理が有ると思うけど、まぁ、そこまで違和感は無く僕は読めたから、個人的には良しとしようと思う。 ラストのハッピーエンドは出来すぎで、ちょっとしらけたけど、これも許せなくもない。 期待していた物語とは、だいぶ違っていたけど、悪くは無かった。
0投稿日: 2023.08.19
powered by ブクログローズバッド居留地に住むラコタ族のヴァージルは、処罰屋として正義を実行することを生業にしている。彼は、居留地内でヘロインを売ろうとしている男がいるという話を聞く。そして彼の甥がヘロインの過剰摂取で倒れて…。 表紙の絵が素晴らしい。内容は普通の私立探偵小説。アメリカ先住民族の食文化が興味深い。
2投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログアメリカサウスダコタの居留地に住むヴァーシル。居留地には部族警察があるが重罪の捜査はFBIがするため自警団のようなものがある。ヴァーシルはそこで処罰屋をやっている。そのヴァーシルの甥のネイサンが薬物所持で逮捕される。無実を信じ捜査に協力する。居留地という土地の特性や限られたなかにあるもの。それが作品に他とは違う空気感を生み出している。元恋人のマリーの存在やその父親や友人たちの関係性と読みどころは沢山あって派手な物語ではないけれど引き込まれて一気読みの面白さがある。
1投稿日: 2022.08.07
