
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
30年以上前の作品のため今から思えば古い部分もある。でもスマホもなく固定電話で連絡、会社から国際電話、備品を…などその時ならではの話題満載で小説だからこそ楽しめる。コネ入社で人事部、暇でお局がいて、ってたくさん周りにいた。背景も社会から受ける圧も違うのに悩みは同じことがよくわかる。恋敵にトラップを仕掛ける、つかみ合い、今より感情を自然に表せている時代も良かった気がした。
0投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ美術系の短大を出た主人公は、父親のコネで入社した信金で働きながら、雑誌にイラストを描き、アルバイト的な副収入を得て一人暮らしをしている。その生活に、まったく満足している。「会社に行ってお給料をもらい、家賃を払って住んでいる。誰にも保護されていない。誰にも迷惑を掛けていない。誰も私に、ああしろこうしろとは言わないのだ」面倒くさいお局には、彼女のプライドを立ててあげ、鬱陶しい後輩とは深く付き合わない。週末に家にやってくる恋人もいる。そんな状況から一転、恋人が転勤する。そして、備品を失敬しているところを後輩に見られたことにより、副業の露呈から、横領の疑いまでかけられて、会社に居場所がなくなる。彼女には、短大時代の友人が二人いる。一人は仕事も恋人もころころ変えて、現在、語学留学を言い訳にハワイに逃げている。もう一人は、結婚、出産したものの、夫の無理解にキレて、その友人のもとへと飛んで行ってしまう。そして現在、恋人と決定的にすれ違い、職も失って実家に引きこもる彼女もまた、ハワイへ行こうとする。 あちこちの女に手を出して、全く悪びれない岡崎という会社の先輩が、恐ろしい。嫌な人間ではなくて、とても魅力的なのだ。お局も、後輩も、そして主人公も、彼によって人生を引っ掻き回される。「怖いものがない人間は強い。欲望のままに動いて、後先考えずに嘘をつくことができる。相手を傷つけたのではないか、自分が嫌われたのではないかと思い悩むこともない。」 あとがきで文緒さんは自身の高校時代を振り返り、つねに「逃げたかった」と書いている。「予想通りの大学に進学し、予想通りの企業に就職して、予想通りの相手と結婚して子供を生み、予想通りに年老いて死んでいく。思ったとおりに物事が進んで行き、一生そこから出られないこと」を、恐怖していたと。ただ、実際には逃げない。誰にも傷つけられないよう、誰にも文句をつけられないよう、仮面をつけて生きるという選択をする。今、ここで生きるために闘う。文緒さんの小説に共通するテーマのように思う。
0投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ毎日、現実から逃げたいと思っても逃げ出すことができないということは誰でもあると思う。この本を読んで、やはり人間関係は複雑で、けど頼れる人に頼ったり、逃げ場を見つけたりすることが日々の生活を乗り越えてくには必要だと感じた。
0投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログやっぱり山本文緒はすごい。どうしてこうも女の心情をうまく書くんだろう。結婚とか恋愛観とか、男がいないと生きられないとか、結婚は幸せだとか、生まれ持った特性から価値観まで、さまざまな女の真が描かれている作品 自分がわからなくなったら読みたい
0投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ面白かった。すぐ読めちゃう。 残業なし事務仕事▶︎結婚▶︎寿退社▶︎子供産む が女性としての喜びだとされてる時代で、そのパッケージに対して疑問を持つ主人公の日常が描かれてるんだけど、1995年に世に出た本だとは思えないほど主人公の価値観が令和の今と重なってるのが山本文緒さん…凄い…と思った。 ただ、主人公の事はあまり好きじゃない。 プライドが高くうっすらと周りの人を馬鹿にする感じ、自分も浮気するくせに恋人への浮気は許せず被害者ぶる感じ、サバサバしてると見せかけて実は中身がめちゃめちゃドロドロしてる感じ、、気持ちよくない!嫌だ! と思うけど、自分に当てはまらない所がまったくないわけでもなく、も、もうやめて〜!になった。
1投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログああ〜〜これこれ! 若いうちの秘めたパワー全開で、読んでてニヨニヨ笑っちゃいました。 あと作品も表紙も好きすぎて自分もショートヘアにしたくらいハマってました。
2投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ心の動きの描写が、分かる!の連続。だからこそ、「なんでそこもう少し上手く流せないかな」って思ってしまうのが辛い。わたしも客観視したらこういうことの連続なんだろうな…。深文の生活感が非常にリアルで一気読み。
12投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ人間、一生幸せとは限らない。ちょっとしたことでどん底まで落ちてしまう。そんな人生を生きていく中で誰しもが一度は逃げたいと考えたことはあるのではないだろうか。逃げたいけど逃げられない現実を生きる人間の心情を感じ取れる一冊であった。もしこの本を手に取って読んでくださる方がいれば、ぜひあとがきまで読んでほしい。
0投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログあるある。何回も。最近はないけど、何もかもなくして、新しい土地で、誰も知る人がないところで暮らしたいなあと。ハワイなんて、理想すぎるけど、住んだらまた現実になりそうだ。 そんな葛藤をテンポよく、でも丁寧な心のうちを書いてくれた作品。ドラマのようだった。
3投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文庫本にて作者1995年10月のあとがきあり。 解説彩瀬まる氏。令和4年。 高校生の時に読んだら、本作を理解しきる事は出来ただろうか。 おこがましいけれど とうに成人し、社会人として働いているからこそ、登場する女性陣達の理想、憧れ、そして現実への葛藤と悩みを、ちょっと上から眺めることが出来る。 そして、かつてのトレンディドラマのようにポンっと海外へ行けるお金と、休める職場環境はむしろ後退したよなぁ、と今の貧しい日本社会に絶望する。。 よって、当時の生き辛さに今は物質的貧しさもあって、不幸度は加速しているのでは。。と凹んでしまった。ので、解説彩瀬氏ほど読み込めていないのだろう。 天堂目線だと主人公はどう描かれるのだろう。 日比野も、開けっ広げな性格の同僚たちに囲まれていたら、また違ったのでは、とちょっと同情してしまった。 あの3人の空気間の職場環境は、しんどすぎる。。
2投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログ山本文緒さんらしさが余すことなく出ていた。 深文さんの心の揺れ動き、人への接し方、当たり方、すごく共感する部分がある反面、そこは違うよ、上手くやらなくちゃ!とツッコミたくなる場面も多々あり。この何とも言えないもどかしさ?が絶妙な表現で描かれてて引き込まれる。 すごく才能のある作家さん。恋愛派生系?の本はこの人の右に出る人はいないんじゃないかな。新作を読むことが出来ないのが悲しい。
14投稿日: 2024.12.26
powered by ブクログ主人公の深文は結婚願望なし。信用金庫で働く。 ストーリーは日常生活かと思いながら読み始め、だんだん登場人物が個性が面白くなった。 今と昔を比べながら読んだ。 違いは?やっぱり連絡の取り方。今は、すぐ連絡とれるのが当たり前になってる。 中場から、さゆりさんのまさかの展開に最後、どうなるのか早く読みたかった。最後は、ハッピーエンド⁈いい感じに終わってたから良かった。 山本文緒さんの本を他にも読んでみたい。 あとがきに、毎日の暮らしからにげたいと思うことはありませんか?とある。 たまにはあるよね、退屈や満たされてないとき、 けど、やっぱり今がいいと思うから、気分転換しながらこれからも大切に過ごして行こう!
2投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログすごく悪い人じゃないけど、なんというか、ちょっとイライラっとする人が複数出てくる笑 地味にリアルな感じが山本文緒さんらしい。
4投稿日: 2024.05.27
powered by ブクログ山本文緒さんの「自転しながら公転する」がすごく好きだったので別の作品も手にとってみた。 この作品もおもしろい。良い意味できれいなお話じゃないところがすき。 ボロボロになりながらも一喜一憂して日々を生きている感じが妙にリアルで人間味があって共感できる。 そしてそこに絡む主人公の周りの人たちの人物描写も巧い。ちゃんとキャラクターに厚みがある。 斜に構えたところのある主人公はどことなく自分を見ているようだった。こういう人ほど結構寂しがり屋なんだよな〜なんて思いながら読んだ(笑)
2投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログ感情を乱されてどうしようもない時、会いたいと言える存在がいることがどれだけ貴重でありがたくて幸せなことか、、ちょっとみんなちゃらんぽらんすぎないかとも思ったけど⁽˙ˑ˙⁾
2投稿日: 2024.05.16
powered by ブクログ山本文緒さんは自転しながら公転するを読んだ後の2冊目です。 この本を書かれたのは1992年、一昔前のOLの話だけど、現代の同世代が読んでも共感出来る内容。やっぱり山本文緒さんは裏切らない。読んでて苦しくなるくらいリアルに嫌なことが起こるが、現実的で好きかもしれない。 話も短く2.3時間で読めるため、仕事でちょっと嫌なことがあった人におすすめ。
6投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログ逃げることの愚かさと大切さを痛いくらい思い知らせてくれる1冊。 逃げてもいいんだよ!というメッセージの本が多い中で、逃げなかった人の目線から物事が描かれている。 携帯が出て来ない5年くらい前の作品かな?と思いきや、約30年前の作品。世の中もだけど、自分もアップデートされているようでされていないんだなあと思い知らされた1冊だった。
2投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログ山本文緒さんは 日常を書くのが上手で すぐ思い浮かぶ。 山本ワールドに没入でき楽しかったです。すぐ読み終えてしまいました! 会社員として働いていて 気の合わない人がいても そこまで近寄らない方がいいなと考えました。
3投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山本文緒さんの本は一気読みに丁度いい。 ある意味頭を空っぽにして読める話だと思った。 初めは深文と姉の関係が私と実姉のようだなと思い、共感する部分が多かった。深文の性格は、「他人に何を言っても無駄」だと思い込んでる性格でかなり厄介だった。その性格を、横領事件から岡崎、日比野、そして天堂によって少しづつ変えられていった。こういう変に達観している人こそ病気になったりするものなんだなあと思った。ハワイに行かなかったのは意外だった。
3投稿日: 2024.02.13
powered by ブクログやっぱり山本文緒さんの小説が大好きだと再認識した一冊。 “毎日、現実から逃げたいと思っていても、実際に逃げ出したりはしない。”山本文緒さんの小説は、ある1人の女性の日常を覗いている気持ちになれる。その女性が、まるで自分なんじゃないかと思うくらい同じ悩みを抱えているので感情移入がしやすい。 今回も途中苦しくなったり、ニヤニヤしたり、かと思えば泣いたり。最後は温かい気持ちで読み終える事ができた。 彩瀬まるさんの解説の文も好きだなあ。 『どうしてか、この方の物語はとてもとても苦いーというか、その苦さが大切なものとして書かれている気がする。楽しくて苦い。苦いから、少し怖い。』 『性分を乗り越えて意思を伝えあうには、適切なタイミングと、配慮と、勇気が必要だ。だからこそ、誰かと心が通うことは奇跡なのだ。』
15投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログ1992年作。 もと少女小説を書いていた山本文緒さんが一般向けに路線変更した、最初の1冊。 今年何冊か親しんできた山本文緒さんの小説、これもやはり同様のニュアンスを持っており、平凡な若い女性の、それでも細やかな生活上の波乱を丁寧に描き、ある種の日常性を浮き彫りにしている。愛すべき凡庸さのようなものが感じられて、好ましく思っている。 この作家の作品は、恐らく感性の似た女性の読者たちに好んで読まれてきたのだろう。男性で読んでいる人はあまりいなそうだ。 本作では、穏やかな冒頭部分から、後半は非常なピンチの状態となり、読んでいて共感のあまり辛くなってくる。が、最後はなんとか収まって、一応はめでたしである。 本作の中で、女性主人公の遠距離恋愛の恋人が、出張先の札幌すすきののソープに行ったことが発覚し、彼女はとても傷つき怒る場面がある。男としては、そんなに怒るかなという気持ちもあるが、それを許せないと感じる女性も多いのだろう。確かに「ちゃんとした」恋人がいるのなら、ソープには行かないような気もするが、そのへんも人によるかもしれない。 それはさておき、ちょっと暗めで人に対して割とクールっぽい女性の個性を起点に、地味だけれどしっかりとした「日常」が描かれていて、好ましい長編作品だった。
2投稿日: 2023.12.27
powered by ブクログプライドを傷つけられた人間の恐ろしさが垣間見える作品でした。 ★印象に残ったフレーズ 「私は全ての義務から解放され、代償として全ての権利を放棄した。」
3投稿日: 2023.12.07
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20代前半の悩めるどこにでもいそうな女子たちの、浮き沈みの激しい心と生活が丁寧に描かれた作品。 ちょっと昔に書かれた話だから、いまの時代とは違うところが多いけど、それがまたいい味を出してるのよ。 なかなか電話が繋がらなくてもどかしいとか、ワープロ使ってるとか、四大卒女子がちょっと珍しい感じとか。 23~4歳の深文は、自分のキャラを理解してて、彼氏にどう甘えていいかわからない。かわいい発言はキャラじゃないけど、泣きたいときだってある。でも、そういう時に限って頼ろうとする相手はみんなトラブルを抱えてる。 深文の先輩サユリさんと、後輩日比野とのやりとりが好き。どっちもいそうなんだよぁ。一見大人しくて淡々としてるサユリさんみたいな人が地雷系なのは、いつの時代も変わらないかもしれない。傍から見てる分にはおもしろい。深文の気持ちがわかるけど、痛い目見ることになるとは誰も思わなんだ、、、笑 最後に深文がハワイに行って終わるのはなんか嫌だなぁと思ってたら、まさかの展開で、これもまた好き。
12投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログ山本文緒さんの作品は自転しながら公転するを読んで大ファンになった その後、短編集、エッセーなど様々詠んだ。どれも面白いし、人物描写が素晴らしく、その人の動作や表情が映像のように浮かぶ パイナップルの彼方も自転しながら公転するにどこかティストは似ていて 色々あったけど、最後は明るい気持ちで読み終える作品
5投稿日: 2023.07.04
powered by ブクログ少し古い話なので、物語の中に時代を感じるもの(連絡方法が固定電話だったり、ワープロなるものが出てくる)があって、懐かしく思った。 今の女性像とは違って、見えないものに縛られている20代の女性が主人公。 全てに対して、なんとなく生きているけれど、違和感を拭いたくても拭えずにそこに葢をして、見てみぬふりをしている。 その違和感はメリメリと剥がれていき、やっと本来の姿を出してくるところが、ゾクゾクして面白い。
0投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログ不安定な20代女性を見事に表現している。いいことにもわるいことにも、とにかく神経すり減らしていた時代が懐かしい
0投稿日: 2023.06.22
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それなりに上手に世渡りしていたつもりが、中途半端なポジションの取り方でだんだんと破綻の方向に向かっていく... 家族に馴染めなかった自分、どこかいつも他人事で親身になりきれなかった自分、真に大切なものがわからない自分... 一度落ちた人間が、現状を見つめ直し、自分の力で再び歩み出そうとする物語。 どこか人のことを馬鹿にしている深文にイライラしながらも、ただ成り行きに身を任せて世の中を泳いでいるところが自分と重ねてられて、なんとも言えない気分になった。 最後は大切なものをつかめて良かった。
0投稿日: 2023.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長い前奏に続く懐メロを聴いているような感じでした。鈴木深文と天堂義明の「おさまり」に納得です。山本文緒「パイナップルの彼方」、1995.12発行。4日かけて味わいましたw。
1投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログ毎日、現実から逃げたいと思っていても、実際に逃げ出したりはしない。平成初期の頃を設定していて、仕事や結婚等悩みが尽きない3人の女性の話。 わかりすぎてヒリヒリしました。
7投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログ山本文緒さん作品のジャケ買いならぬタイトル借りの一冊。主人公の深文がつき合っている天堂に電話する際に、寮にある1本の電話にかけて呼び出してもらう箇所を読み懐かしく感じた。本作は1992年作だが、スマホもない時代に書かれた内容は30年後の現在にも通じる。 早世された今となっては、本作のあとがきに添えられた山本さんの言葉の方がぐっと入って来た。 『今なら分ることが沢山ある。私は何から逃げだしたかったのか。それは、十代の私が漠然と思い描いていた未来から逃げだしたかったのだ。予想どおりの大学に進学し、予想どおりの企業に就職し、予想どおりの相手と結婚して子供を生み、予想どおりに年老いて死んでいく。思ったとおりに物事が進んで行き、一生そこから出られないことを私は恐怖していたように思う』 『ハワイ、という場所は象徴でしかなく、それはウィーンでも北京でもどこでもよかったのかもしれない。育ってしまった国の、自然と身についてしまった価値観、ちょっと気を抜くと襲ってくる実体のない圧力や、細かくてくだらない、でも守らないと人々から浮いてしまう沢山のルール、そういうものから私は逃れたかったのだと思う』
21投稿日: 2023.02.16
powered by ブクログどの登場人物もすごーく好きにはなれないが、それぞれに共感する部分があり、こういう人いるいる!と思った。 逃げ出したいけど、逃げ出せない…時代こそ少し違えどリアリティが凄いと感じた。
3投稿日: 2023.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『自転しながら公転する』ほどの衝撃は感じられなかったが、主人公がどんどん転落していく展開が辛かった。 でもどんなに落下しようがそこから這い上がって、自分なりの答えを出せた深文は逞しいなと思った。 この作品が出版されたのが平成7年。 「結婚することが女性の幸せ」という考えに侵食されていた世の中だったんだね。 ほんとに疑問なんだけど、どうして「結婚=幸せ」に結びつくんだろう。 愛されていると思えるから幸せなの? ひとりじゃないから幸せなの? どんな道を進もうが自分が納得している生き方ができればそれが正解なんだ。 「いろんな生き方があっていいんだよ。」 深文がそう言って勇気づけてくれた気がした。
1投稿日: 2023.01.15
powered by ブクログ解説の文章。「私がわたしである限り、私たちは孤独だ。私たちはすれ違う。現実は厳しく、甘いだけの空虚な幻が何度でも人生を惑わせる。」が良かった。携帯のない時代の話なのに、現代的な感覚で書かれていて、主人公が現代の自分と同じようなことで悩んでいて共感できた。現実から逃げたいと思っても逃げない人、逃げる人、それぞれのプライドや価値観がリアルで、自分の考えのまま生きることって難しいなと感じた。
1投稿日: 2023.01.03
powered by ブクログ山本文緒さん2冊目。 スマートフォンのない時代の不便さを感じつつ、 「連絡を取り合う」ことの重みやありがたみが今と違ったんだろうなーと少し羨ましく思ったり。 カバーデザインが好きだった。
1投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログ「輝いているのは、幸せだからだろう。」 「そのピカピカな流し台みたいな夢を、なつ美は実力で手に入れた。だから私は厭味ではなく、本当に心から拍手を送りたいと思っている。」 「まるで亡命を決意したバレリーナのように、月子はキッパリそう言った。」 「二十四時間は、まるごと私のものだった。」 「一生ひとりで生きてくってどういうことだか考えたことあるの?いつまでも若いと思ってちゃだめよ」 「サユリさんは気を悪くした様子もなく、ころころ笑った。」 「逃げることができれば、どんなに楽だろう。親も会社も恋人も捨て、アッカンベーをひとつ残し、どこかへ行ってしまえたら、どんないいだろう。」 「誰も知らない、どこかへ。」 「逃げたい私と、逃げない私が、一枚の壁を両方からぐいぐいと押しているようだった。」 「彼が来ないのなら、私が行けばいい。」 「前向きじゃない。愛の力は大きいわねぇ」
0投稿日: 2022.10.04
powered by ブクログサラサラと読めた。どうして、固定電話なんだろうなんて、内容とは関係ない疑問がわき、よく見ると、初版は1995年。そっか、だからか~と納得したが、それほど古さは感じなかった。こんな考えの女の子いまだにいるだろうなと思える。深文ちゃんは上手に生きている、生きていると思っている。そこそこのお金、自由な生活、満足のいく人生。ふとしたことがきっかけでそれが壊れてしまう、そして、自分の身体までも壊れてしまう。上手に生きることは難しい。
0投稿日: 2022.09.23
powered by ブクログ深文に共感できないところは多かったですが、こういうことあるある〜て場面もあり、テンポが良くあっという間に読めました。そしてサユリさんのその後が気になります。
1投稿日: 2022.08.04
powered by ブクログ山本文緒さんの作品の、人の心の影の部分の描写が好き。 ぶっ飛んだ出来事のひとつひとつは誰にでもある心の闇だったりする。一気読みでした。
1投稿日: 2022.07.17
powered by ブクログ30年前の作品だってことにまったく気づかず読んでた〜!それくらい「あるある」ってなりながら読んだし、30年前も現代も、時代は変われど職場や対人関係での悩みってそんなに変わってないんだなと思った。そういえば全員が固定電話で話してたわ!笑
1投稿日: 2022.06.20
powered by ブクログ会社員時代の、後輩やお局先輩との更衣室トークを思い出しました。私自身、主人公と似た冷めた部分があるので共感できるところが多くて楽しめました。
0投稿日: 2022.06.10
powered by ブクログ修羅場がすごくて、面白かった。 ドラマ化するといいのに、と思ったら、とっくの昔にドラマ化されていて、富田靖子が主演。 メンバー変えて、現代風にして、またドラマ化したらいいのに。
1投稿日: 2022.05.04
powered by ブクログ女は仲良く見えても、裏では色々考えていることあるよね…。リアルな感情を表現していて自分の身の回りで起こっていることのようだった。時代は違えど今はTwitterの裏垢など、吐き出されるものが見えるようになってしまった。 作者後書き 社会の中でうまく人々の間を渡っていくためには、誰でもが何かしらの鎧を着て、身を守っているはずだ。その鎧を脱げる場所がある人はまだいいが、家でも恋人の前でも脱げない人は多いんじゃないだろうか。 〇〇の時だけは仮面を脱ぎ捨てることができる。 決して実現はしないし、させようともしない妄想が、日常の私を救っている。それだけでも妄想することは悪いことではないように思う。
2投稿日: 2022.04.18
powered by ブクログ山本文緒さん、まだまだ読みたかった。 携帯がない時代の話なのに、新鮮。 時代や周りのツールがかわっても、人によって人生や人間関係が壊れたり壊されたり、悩んだり、踏み出したり躊躇したり。 そこは変わらないんだな。 女が3人も揃えば、うわべはどんなににこやかでも水面化では蹴り合ってる。 そしてそこには一因となる男がいる。 深文も、その同僚や友人達も、登場する女性達が「それぞれの理由で打ちのめされる」(彩瀬まるさんの解説より)のがすごく現実的で、私や今日すれ違っただけのあの女性にも起こるような気がする。 山本文緒さんは、私達の作家さんだなと改めて実感した。
14投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
親のコネで信用金庫に就職し、上司や後輩と適当にうまくやり、短大時代の親友たちとも恋人とも自分の生活を侵さない限り程よい距離感で一人暮らしを謳歌していた。それが少しずつ崩れ突然大瓦解。この自分ではうまくやってるそばに忍び寄る不穏な雰囲気がすごくうまい。 また突然ハワイに行った月子、子供も置いて実家に帰りさらにはハワイへ行くなつ美、口先男の岡崎などの脇役人が面白い。
0投稿日: 2022.03.16
powered by ブクログたまたま本屋で見かけて、サラッと読めそうだと思って購入。 よくある日常ののんびりした感じかと思いきや、ある意味とてもリアルな日常だった。 主人公の、人に対して嫌な事もしないけど積極的に関係を築こうとしない感じは自分と重なる所もあった。 最終的には、大切にしたいと思った相手からはきちんと大切にされて、すごく良い気持ちで終われた。 大切にしたい相手にはきちんと向き合うタイミングで向き合う事が大事だなと感じた。
3投稿日: 2022.03.07
powered by ブクログスマホを持たない時代の話は 久しぶりに読んだから新鮮だった。 自分のスマホに会社のスマホって、 囚われすぎてる今。 簡単に連絡がつかない生活も悪くないなぁ。
8投稿日: 2022.03.03
powered by ブクログ題名と表紙が気に入り手に取ってみた。 連絡手段が固定電話の時代でも、悩むことはいまと変わらない。結局、人って不変で普遍である。 火曜10時のドラマになっていそう。
2投稿日: 2022.03.01
powered by ブクログちょっとしたことで微妙に保っていたバランスが崩れてしまう。他人が原因と思いたいけど、自分が小さな種を蒔いていたのかもしれない。 逃げたいこと山ほどある。逃げられないことも逃げたくないことも同じ数ぐらいある。誰もが逃げてしまえば楽になれる、とは限らない。 パイナップルがいい味を出してる。 山本文緒さん、もっと作品を遺してほしかったです。
4投稿日: 2022.02.22
powered by ブクログやっぱり山本文緒さんの本が好き。 出てくる女性たち行動や感情がリアルで 身近な人の話を聞いているみたい。 生きづらさ、苦しさ、適応方法は 本人にしか分からないし見つけられないけど 何もかも持たずに ハワイにあるドールのパイナップル工場で生きる そんな妄想をしながら生きるのもいいのかも。
4投稿日: 2022.02.17
powered by ブクログ普通ののほほんとしたOLさんの話は読みやすくていいな。と思って読んでたら、なんのなんの、見たくも聞きたくもないような女の戦い。でも、もとを正せば、すべて、あの自分勝手な男のせい。彼女達の人生を返してあげて欲しい!
1投稿日: 2022.02.13
