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人形とキャレラ
人形とキャレラ
エド・マクベイン、宇野輝雄/早川書房
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    アメリカの作家エド・マクベインの長篇ミステリ作品『人形とキャレラ 87分署シリーズ(原題:Doll)』を読みました。 『死が二人を 87分署シリーズ』、『キングの身代金 87分署シリーズ』に続き、エド・マクベインの作品です。 -----story------------- 壁づたいに逃げまどう人気ファッション・モデルに、包丁を持つ男は獣のごとく襲いかかった。 腹がたてにひき裂かれ、鮮血が床に飛び散った。隣室では、娘のアンナが恐怖におびえ、必死に人形を抱きしめている……犯人を追いつめたキャレラが罠に落ち、刑事部屋はにわかに色めきたったが……! ----------------------- 1965年(昭和40年)に刊行された、87分署シリーズの第20作です……小口と天・地が黄色に染めてある、懐かしく、心ときめく装丁のハヤカワポケミス(ハヤカワ・ミステリ、HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOK)版で読みました。 寝室の壁づたいに逃げまどう美人ファッション・モデルのティンカ・ザクスに、包丁を手にした男が獣のように襲いかかった……腹部がたてに切り裂かれ、ざんばらの髪が血の海にただよう、、、 隣室では、彼女の娘アンナが恐怖に脅え、必死に人形を抱きしめている……残酷きわまる事件だったが、犯人を目撃したというエレベーター係の男アーネスト・メスナーが失踪し、さらにスティーヴ・キャレラ刑事とおぼしき焼死体が発見されるにおよんで、刑事部屋は色めきたった! 華麗な世界の裏側に鋭く迫る力作! 87分署シリーズは、複数の事件やエピソードが同時並行で進む物語が多いのですが……本作での事件は人気ファッション・モデルのティンカ・ザクス殺害事件1本のみで、キャレラ刑事は単独での捜査中に犯人一味に捉えられて監禁され、別な人物の焼死体からキャレラ刑事が死んだ!? と思わせる展開が印象的でしたね、、、 未読ですが第14作『クレアが死んでいる』で最愛の恋人クレアを喪ったバート・クリング刑事が、そのショックから立ち直れずダメダメになっちゃっていて、それがキャレラ刑事の単独捜査、監禁に繋がるんですよねー 一時は左遷されそうになりますが、そこから立ち直ってキャレラ刑事の救出に貢献する展開も良かったですね……本作品も愉しめました。 87分署シリーズ……次々と読みたくなる魅力でいっぱいですね。

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    投稿日: 2025.07.08