
アルマジロの手―宇能鴻一郎傑作短編集―(新潮文庫)
宇能鴻一郎/新潮社
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総合評価
(5件)3.8
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- shirotantan"powered by"
おもしろかった。 どの短編も切り口が違って、ユニークで、おもしろかった。今ではあまり使われない、聞かない言葉がけっこう入っている。 民話的な話もあったり、歴史的なルポっぽい小説があったり、いろんな角度からの視点で楽しめる短編集だった。
0投稿日: 2024.11.27 - reso100"powered by"
古い時代をベースにしたエロティックな文章で綴られた短編が6篇.戦後間もない情景が出てきて、ああそんなこともあったなと膝を打つ回数が何度もあった.このような形で小説に残っていることは、後の世代の人々が味わえるので素晴らしいと感じたが、ある程度の年代の者にしか分からない感情も多くあるだろう.「蓮根ボーイ」に出てくる少年の行動は、当時の少年の雛形のような感じがした.
0投稿日: 2024.08.08 - きのさん"powered by"
「アルマジロの手」が怪談風な話で他の話と一線を画しているが、全体的に第3者から見れば不幸であるが、本人にしてみればそれが幸せ?という話が多く、それが返って、悲哀を浮き出している。
0投稿日: 2024.07.14 - 白菊"powered by"
蓮根ボーイ タイトルからしてインパクト大で 内容もなかなかに衝撃的。 読了後、何故か物哀しい気持ちになる話が多かった。
0投稿日: 2024.05.21 - block"powered by"
「アルマジロの手」 怪談としてはオーソドックスなパターン 南米風に味付けしている 「心中狸」 夜の淡路・洲本城にて化け狸の悲恋話を聞く もてない男は悲観的 「月と鮟鱇男」 若い愛人に会社をのっとられるおっさん 自然界に定められた負け組 「海亀祭の夜」 徳島の東南部じゃ海亀の産卵をことほぐ 亀には迷惑かもしれない 「蓮根ボーイ」 終戦直後、福岡市西部の沼沢地にて 最底辺の労働に従事する美少年 「鰻池のナルシス」 母親への愛憎が張り合う心を産み 少年をホモセクシャルに導く 「魔楽」 ホモセックスの快楽は精神的なものに限定される そう決めつけながらも興味は尽きない
0投稿日: 2024.03.10