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賢い人がなぜ決断を誤るのか?
賢い人がなぜ決断を誤るのか?
オリヴィエ・シボニー、野中 香方子/日経BP
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総合評価

13件)
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    自分自身や身の回りの行った決断で本書の指摘が当てはまる事例が多い。 組織内での異論を好まない日本の組織は、異論を尊重しあえて反対意見を出させる場合もある欧米の組織に比べ意思決定が下手だ。 各章の最後にまとめがあるので、時間のない人は灰色のまとめのページを読み、必要に応じて本文を精読すると良いだろう。

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    投稿日: 2025.03.23
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    みんなで考えようということか? 自分もだいぶいろいろなバイアスがかかっている。 バイアスかヒューリスティク(直観的近道)かわからないこと多いと思う。

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    投稿日: 2024.03.09
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    ボリュームがあってなかなか読み切れなかったけども、良質でした。 初めて借りたとき、図書館に2冊だけだったバイアス関連の本が数週間で3倍以上に増えていた。本屋でも平積みされているところをみるに、どうやら流行っているようだ。陰謀論やフェイクニュースが飛び交っている昨今だからだろう。 認知バイアス重視が一過性のブームになってしまうのは良くないが、大勢の認識に上がるのは非常に重要で喜ぶべきことだと思う。 90%以上の人が、あらゆるテーマ、例えば「運転のうまさ」などに関して、上位50%には入っていると思っている、という研究結果があるそう。 いや~、まさに自分。運転に関してはSPD(スーパーペーパードライバー)なので下手なのは自覚しているが、他のテーマ、例えば記憶力がいいかどうかとか、手先が器用であるかどうかとか、「なんでも60%くらいはできる」と自負していたもんだから、もう、恥でしかない。 自分の認知がどれだけ歪んでいるかを思い知らされた。 良い学びを得ました。 仲間を作り、組織で闘っていきましょう。

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    投稿日: 2023.06.14
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    バイアスがかかることはやむなし。謙虚に努めよう。そしてそのバイアスを乗り越える意思決定をするためにも、組織構築をしっかりとする。 とりあえず重大な判断は、一晩寝かせよう。

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    投稿日: 2023.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ボリュームもあり、すらすらと読める本ではありませんでしたが、組織が決断するにあたり、可能な限り、失敗しない決断をするためにはどうすべきか、の参考になりました。 会議の中で、反対意見も忌憚なく言える状況を作り、多様的な意見に対し聞く耳を持つこと、特別でもなく、何ら奇をてらった方法でもありませんが、実際に会議の中で、大勢と異なる意見を述べることが簡単ではないことは、皆、体験していることだと思います。 会議の在り方も、結局は組織のリーダー(会議の主催者)の考え方や力量次第のところがあるとの印象を受けました。 組織のリーダーは、本書を読むと、意思決定のあり方について参考にある部分がたくさんあると思います。

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    投稿日: 2023.01.29
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    優れたリーダーが悪い意思決定を下すのはなぜか?合理的な判断を誤らせる原因となる様々な「バイアス」について、多くの事例を交え解説し、これらに対処するための考え方を示す書籍。 私たちは魅力的なストーリーを聞かされると、それが合理的な話でなくても受け入れ、意思決定を誤ってしまう。この誤りは、持論を支持する情報に注目し、反証となる情報を無視しようとする「確証バイアス」によって引き起こされる。 私たちは、成功したカリスマ経営者を模倣しようとする。(自分も天才であるというロジックが抜けている、ジョブズの真似をすれば成功できると思い込む件) 一方、リスクに挑んだものの失敗した多くの人には目を向けない。これは、成功者にだけ焦点をあてる「生存者バイアス」によるものだが、単に成功者を真似ても業績はあげられない。 私たちは、他者より自分を高く評価する「自信過剰」に陥りやすい。加えて、将来を楽観しがちである。とりわけ、自分でコントロールできないことの予測(経済予測など)や、事業の予算などの見積もりについては、楽観的になりやすい。(ブロックバスターがNetflixを過小評価したケースを自分なら回避できると思う件) 環境の激変に直面した時、高収益の有力企業が方向転換できず、資源の再配分に失敗することは少なくない。その原因の1つは、意思決定を避け、現状維持を優先しようとする「現状維持バイアス」の影響を受けやすいことだ。(ポラロイドの組織変更に時間がかかって倒産した件) 優れた意思決定をするには、次の3つの原則が必要である。(バイアスを客観的に眺めるために異なる意見が必要となる) ①対話:優れた意思決定には多様な視点が欠かせない。そのためには、適度な対立状態をつくることが必要だ。 ②意見の相違:多様なアイデアを生むには、異なる考えを持つ人を歓迎し、時には波風が立つのも容認することが重要だ。 ③組織の力学:意思決定においてオープンな対話を促すために、友好的な雰囲気をつくり、「発言する」文化を育てる。

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    投稿日: 2023.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    よく聞くバイアスという単語 知ってはいるが種類までは聞いたことがなかったので、そういった分類があるのだと新しい知識を得ることができた。 全体を通して難しく読みにくい印象があったが、結局バイアスを個人が克服することはほぼ不可能であり、組織単位でのプロセス構築、環境整備などをしていくことで誤った決断をしないように防いでいくことが重要であるということがわかった。 自分はメンバーレベルなので、組織を意識するポジションの人には分かるエピソードなのかもしれないと思いながら読んだ。そのうち私にできることは、「意見の発信をすることで他者へ多角的な視野、意見を提供すること」「他者の発言に耳を傾け、発言しやすい雰囲気を作ること」の2点に絞られると思う。 また、個人単位では「勝手な判断をしない」「他者へ相談することで第三者の視点を得る」「自分もバイアスにかかっている可能性があると認識する」などが直ぐに実行できる点だと思う。

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    投稿日: 2022.10.31
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    武田鉄矢の3枚おろしで紹介されていた本 会社で役員となっている人と話をすることもあるが、彼らはやはり優秀だと思うことは確かに多い。 しかしそんな人が会社を成長させることができるかというとそれは不明確だ。 色々なバイアスなどがあり、過去にあるビジネスで成功していても、その時の経験が別の場で生かせることとは限らないし、そもそもその成功もその人の能力ののかはわからない。 そんなことを実例を交えて紹介している

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    投稿日: 2022.07.09
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    意思決定をゆがめるバイアスを上げ、それに対する対処法をまとめた本。ページ数は多いが、事例の説明が多く、途中から章末のまとめを読んで終わらせてしまった。まあこんな事もあるかな。

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    投稿日: 2022.06.17
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    意思決定は興味のある分野なので、行動経済学や行動科学、意思決定、無意識、心理学などをテーマにした本は何十冊と読んきたが、本書は今まで読んできた中では、ワーストに分類される。 本書の特徴は、ビジネスの意思決定の改善に特化していること。それゆえか、ダニエル・カーネマンやダン・アリエリーの著作の中にあったようなユーモアさやカジュアルさはない。知的好奇心を刺激するような面白味もなかった。 面白味はないが、ビジネスの現場で使える実用的な本なのかと言えば、そうでもない。 本書の構成は、「確証バイアス」、「自信過剰」など、既に知られているような認知バイアスを紹介し、バイアスの罠を避けるために世界中の組織で実践されている40のテクニックを紹介している。そして、自分の組織に役立つものを選んで、独自のテクニックを考案してほしいとしている。 ”認知バイアスの克服は、個人では難しいが、組織では可能だ”という主張が、本書の核となっているが、ビジネスの現場での意思決定は、最終的にはリーダーという「個人」が決めることになる。本書の最終章にも、”チームは重要だが、最終的な決定権は経営者にしかない”と書いてあり、いくらチームで認知バイアスの克服を試みても、最後の最後は「個人」の意思決定になるので、やはりバイアスの克服は出来ないということになりはしないだろうか。 提起した問題に対する解決策の内容が心もとないため、矛盾や、堂々巡り、もやもやとしたものが残る。後読感は良いものではなかった。

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    投稿日: 2022.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    プレモータム(未来の失敗を仮定しその原因を検証する)、悪魔の代弁者を用意する、決断は一晩寝かせてから、というのは実践したい。

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    投稿日: 2022.02.27
  • バイアスと戦うなら、自助努力では無理

    あぁ、また認知バイアスの話? もう散々読んで知っているよ、と読むのを躊躇ったそこのあなた! 「とんでもないミスを犯そうとしていますよ」 これが本書の原題。 このよく知られたセールスの言い回しも、人は「同じ大きさなら、利益や利点よりも、損失や不利益の方を重く受け止める」という損失回避の理論を元にしていて、「あなたに利益を提供します」と言うより説得力があるでしょと、とことんバイアス克服のための実用戦術を指南してくれる。 結論としては、バイアスに個人として対処するよりは組織的に取り組んで克服する方がより生産的だということ。 面白いのは、一つずつバイアスを調べ上げて罠に陥らないように警戒して避けていくのではなく、時には毒をもって毒を制すように、こちらから意識的にバイアスを迎えに行き、とらに取り込んでしまうやり方もあると教えてくれる所。 ただ、どのアドバイスも奇を衒ったところはなく、実に穏当なポイントを付いている。 「たぶん私は間違っている」というメッセージカードを胸に忍ばせ、良い意思決定をするには、あらかじめ決められたプロセスに従うことが重要だということを徹底させる。 バイアスを克服するため、組織レベルで対処するためには、組織の意識決定方法を改善する必要があり、健全な「協働とプロセス」から優れた意思決定が生まれるのだと説く。 「協働とプロセス」の質を高め、組織の意思決定をより生産的に変えていくためには、真の対話が欠かせない。 ただし注意すべきことがある。 対話は即興ではできないし、ましてや何のルールもテクニックもなく普通に始められると思ったら大間違いだということ。 多くの人は、何の準備もなくただ聞いているだけで、すでに決定済みのことを追認するだけの議論のない会議が順調なものだと信じ込んでいるが、そこで生み出された意思決定にはもれなくバイアスのフルコースが付随していることを忘れてはならない。 しかし、著者が提案する対話を成功に導くテクニックを読んでいると、不思議な錯覚にとらわれるのは、これはその昔ごく日常的に見られた日本の寄合の話し合いそのものではないかということ。 それぞれが均等に、思い思い胸襟を開き、思いの丈を、じっくりと時間をかけとことん話し合う。 忘れてるんだよな、きっと。 とにかく会議で重要なのは、「何を」というWhatの要素ではなく、「どのように」というHowの要素で、リーダーが腐心すべきなのは「どんなチームをつくるべきか」「どんなプロセスを構築すべきか」を問うことにある。

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    投稿日: 2022.02.06
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    バイアスというものについて勉強しようと思い手に取った。「行動経済学を理解して、お金を吸い取られないようにしよう」という類の内容かと思いきや、「リーダーとして、また組織として、バイアスを意識すれば大いに力が発揮できる」という話であり、タイトルと内容がイメージと合わないと思った。しかし、リーダー論についての勉強もしていたので、そういう意味では非常に有意義な本と出会えてよかった。

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    投稿日: 2021.12.22