
総合評価
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powered by ブクログウィルス感染の専門家の著書だけに、非常に説得力がありました。 政府の方針やテレビの情報などが、いかに不十分で無責任なものかということを改めて認識しました。
2投稿日: 2023.02.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
呼吸器系ウィルスの専門家、西村秀一先生「もうだまされない 新型コロナウィルスの大誤解」、2021.6発行。ポイントは: 患者の口や鼻から出て、空気の流れに乗って運ばれる生きたウィルスをいかに避けるか。換気(3密の回避)と不織布マスク。新型コロナは空気感染(エアロゾル感染)、接触感染は稀。①ビニールカバーやパーテイションはかえって危険 ②テーブル、椅子、ドアノブの表面に生きたウィルスはいない。スーパーの商品、お金、図書館の本にも。アルコール消毒は無意味(単なるアリバイ作り)③皮膚からの感染はない
0投稿日: 2022.06.10
powered by ブクログ正しく恐れるって難しいよね。 マスコミで毎日報道する新規感染者数のことも 本書を読んで 気にする必要がないと理解をいったんしても、 毎日毎日テレビで繰り返されているのと 触れていると、 「やっぱり新規感染者数って大事なデータ報道なんじゃないの?」と 理解がブレてしまいます。愚かな私。
1投稿日: 2022.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ウイルス専門の医師として、その知見に基づき、巷で行われているコロナ対策と呼ばれる行動を冷静に分析した本。 もちろん、新型コロナについてはいくら専門家とは言っても、未知な部分も多く、すべてを正確に把握しているわけではないと思うので、この本の中にも後々検証すれば正誤はあるものと思われるが、この本を書いた時点で著者の今までの知識、経験を踏まえて整理されたものであり、読んでいて腑に落ちる部分がたくさんある。特に、新型コロナはエアロゾル感染(空気感染)が主な原因であるというのは、この本が書かれた時点では厚生労働省も正式には認めておらず(最近になって認めたようだが)、飛沫感染や接触感染を主な原因としていたそれまでの見解を、専門家の見地から冷静に否定したものであり、書かれている内容から素人でも納得のいくものであった。その点から、現在でもあちこちで行われているパーテーションによる隔離等は、逆に空気の流れを悪くするものとして本書では「良くない対策の例」として挙げられており、感染拡大から2年以上経った現時点においても、専門家による理論的な対策ではなく、イメージや印象に基づいた対策が改善されずに続けられていることがよくわかる。 ウイルス感染症の性質を正しく理解し、正しく対策するためにも、マスコミが伝えるイメージが先行した対策ではなく、各自がいろいろな知識を得て、行動していくことが重要だと思い知らされた。
1投稿日: 2022.04.11
powered by ブクログ正しく恐れる。読んで納得。 正体のわからないものに怯えすぎ自分で判断できなかったのかも。 情報の取捨選択、なんでもかんでもやればいいということではなく、正しく知ることが大事。まだまだわからないことは多いかもしれないが。
1投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログ私は新型コロナについて、あまりに受け身になりすぎていたのかもしれない。 流れてくる情報を疑うことなく、そういうものなのかと思い込んで、言われるがままに行動していたが、もっと早く本書を読めばよかったと、反省しております(本書は去年の6月発売)。 新型コロナウイルスは、呼吸器系ウイルスが原因の感染症で、「空気感染」であり、皮膚感染はしないし、接触感染もまず起こらないそうで、著者の「西村秀一」さんは、国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長で、呼吸器系ウイルス感染症研究をされている、いわゆる『本物の』専門家です。 マスクで捕らえたウイルスは、いつまでも生きていないし、実生活で物の表面には生きたウイルスはまずいないことや、狭い空間でのパーティションは逆に危険で(パーティションと壁の間に滞留する)、換気をしっかりして空気が流れて抜けていく方がいいこと等、すべてのことに合理的な理由があるので、分かりやすく、納得させられるものがありました。 しかし、それとは別に、私が危機感を感じたのは、感染症の流行は、他の災害に比べて簡単に忘れ去られてしまうことで、かつて、スペイン・インフルエンザと関東大震災が同じ時期に起きた際に、前者の死亡者数は、後者の死亡者数の4倍近い数だったそうです。 確かに、防災訓練は毎年行っているし、印象的に強く感じるものがありますね。 また、感染症が起きると、いつの時代の人々も、結局同じようなことをしていることも同様の思いで、何が分かっていて、何が正しくないことなのか、もっと歴史から学ばなければいけないとの、西村さんの言葉には考えさせられるものがあり、後世に残し伝えるというのは、こういうことなんだと、過去からの繫がりの大切さを実感したとともに、今を生きる人々が、後世の人々へ残し伝えることの大切さも痛感いたしました。
11投稿日: 2022.02.11
powered by ブクログ全ウィルスの中で生きているウィルスは100分の1から1000分の1個。個数からすると飛沫粒子>>ウィルス粒子>生きたウィルス。
0投稿日: 2022.01.03
powered by ブクログインフルエンザの専門家による提言。新型コロナウイルスの専門的な説明と言うより、コロナも含めて呼吸器系のウイルス感染というものと、それに対してどんな対策が有益かが分かりやすく解説されてます。このぐらいの知識なら誰でも理解できると信じたいし、理解しておくべきだと感じました。 本書を読むと巷で行われてるアクリル板だとかフェイスシールド、過剰な消毒作業のようなコロナ対策は、やっぱりほとんど意味ないんだ、と言うことが分かります。皆が薄々気づいていることだけど、単なるアリバイ作りに成り下がっているか、むしろ有害な可能性もありそう。 新型コロナは空気感染するのであり、接触感染はしない。それを理解して、三密を避けることと、密閉空間では換気をしっかりし不織布マスクをしっかりしておく、と言う基本的な対策をして暮らしていくしか無さそうです。変異株なんなどんどん現れるのが当たる前な分けで、一喜一憂する必要はなく、もう馬鹿騒ぎもそろそろ止める時でしょう。
0投稿日: 2021.12.07
powered by ブクログ自分が取捨選択した情報どおり、正しく恐れれば、さほど恐れる必要がない事がよくわかった。 本当にむだな対策や無駄な恐れをマスコミが不必要にあおっている事がよく分かる。
0投稿日: 2021.12.05
powered by ブクログ西村さんのコロナ本がようやくメジャー出版社から出てきたという印象。各章末の「まとめ」ページを見るだけでも内容がだいたい把握できるので、多くの人の目に触れるとよいなと思う。これだけの内容の本なのにもっと話題にならないのが不思議でならない。何度も書かれている「「専門家」批判」のために、巡り巡って影響を及ぼしているのではないかと邪推したくなる。冒頭に、タイトルにある「だまされない」の意味が説明されているけれど、トンデモ本みたいに見えてしまって、タイトルで損しているのではないかと心配してしまう。
0投稿日: 2021.11.27
powered by ブクログ新型コロナは、空気感染。対策には換気が一番。予防には不織布マスクをしっかりと顔に密着すること。(アベのマスクやポリウレタン製では効果なし) アルコール消毒は、汚れを先にとることが必要。石鹸と併用とか、何度もしていると、手が荒れてかえって良くない。 肺に入る前の喉や鼻腔に留まっているウイルスを、局所的に留めておくには、うがいも有効。 レストラン等では、換気が効いている場所に座る。空気感染なので、換気が悪ければアクリル板が少しくらい高くても、リスクがある。 など聞いていることも多かったが、参考になった。 ただ、PCR検査には否定的で、抑制していたからこそ、欧米などよりも感染率が低かったようなことが書かれていたが、疑問。他の専門家の言うことも参考にしたい。
0投稿日: 2021.10.12
powered by ブクログイメージしやすく、わかりやすかった。 パーテーションにより、空気が滞留し逆にリスクが高まるケースがあるという事実に驚いた。
0投稿日: 2021.09.23
powered by ブクログこの本に書かれている内容すべてが正しいとは言い切れないとは思うが、それでも、参考になる部分は多々見受けられた 疑問に思っていたことなどもバッサリと解説してくれていたりして、「やっぱりそうだよね」という納得も得られた (例)アクリル板設置の無意味さや、ウレタンマスクの効果など 正直、ちょっと気が楽になった
0投稿日: 2021.09.23
powered by ブクログコロナと折り合いをつけるきっかけとしたいと思い、購入しました。本書で、コロナは空気感染であり、ウィルスを吸い込まないように気をつければよいと知りました。ウィルスが喉や肺に入らないように、マスクをしたり、うがいを積極的に取り入れるのがよいということです。特に、物の表面からの感染はないということが新たにわかって、安心しました。ひとつ気になったのが、日本の感染者が、欧米各国のそれに比べ少ない大きな要素とされる、いわゆるXファクターを、日本人のこまめなマスクの着用としていたことです。筆者の主張に異論はないのだけど、井上正康さんの著書では、コロナは4種類あり、、日本人が昔からかかってきた風邪の原因ウィルスの仲間であり、ヒガシアジアにナジミ深い土着型ウィルスであるということです。そして、毎年風邪にかかったり治ったりしながら免疫訓練をしてきたことをX ファクターとしています。コロナは怖くないと主張している専門家の間でも見解が分かれるのだと分かりました。
0投稿日: 2021.09.20クリアになりました
一部、自身の信じていたものと違う記述があったものの、納得できた。 より正しい対策を考えるのに、大変参考になりました。
0投稿日: 2021.08.31
powered by ブクログ穏当な内容。 PCR検査もいろいろな感染対策もすべて向き不向きがあり、何を「どのくらい」実施するのが最適かはそれこそケースバイケースで判断すべきというごく当たり前の主張がされている。 手洗いよりもうがいが有効というのはよくわかった。 権威主義の老害も困り者だが、それ以上に単純でセンセーショナルな情報をまき散らす日本のマスゴミこそが真っ先に駆除すべき害悪だろう。
0投稿日: 2021.08.31
powered by ブクログ呼吸器系ウイルス感染症を専門とする著者による、コロナへの見解。 (マスコミその他で露出している「専門家」は、呼吸器系ではないウイルスが専門か、そもそもウイルス感染症が専門でない人が多いそうです。つまりコロナに関しては専門ではないという) この手の本は過激な煽り的な内容になっているものが多く、この出版元もその傾向があるように思い警戒しながら読んだが、おそらくこれが正しいコロナ対応であろうことが説得力を持って語られていた。 過剰な手洗いやアルコール消毒が無駄なことも、科学的(定量的?)に説明されている。戸外での感染リスクも、シチュエーションによって安全と要注意の区分けが明確にわかりやすい。 もちろん、コロナなんてただのカゼ的に、何でもかんでもOKなどということは言っていない。気をつけるべき点にはきちんと注意を払って、生活していかなくてはいけない。その注意ポイント(&やっても無駄な対策)はどこなのかが、明確に示されている。 これからの世界は、コロナと付き合いながら生きていかなければいけなくなる。そうしたなかで、すべての国民が冷静になって読むべき本であろう。 ただひとつ、第3章でPCR検査数をただ増やすことには反対している点がよく納得できなかった。広い意味での偽陽性というか、精度の低い検査が広まっていることを問題にしているのか、またはPCR検査の性格を知らずにやみくもに検査が叫ばれ、その結果だけで一喜一憂している状況を批判しているのか? もう一度、慎重に読み直してみようと思う。
0投稿日: 2021.08.31
powered by ブクログ著者の西村秀一氏は、山形大学医学部卒、米National Research Councilフェロー、国立感染症研究所ウイルス一部主任研究官等を経て、国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長。専門は呼吸器系ウイルス感染症。 著者の主張の柱は、①新型コロナの感染経路は「空気感染」(「接触感染」は極めて稀)、➁ゼロリスクではなく、リスクの大小に基づいた対応策を取るべき、の2点。「基本は3密回避とマスク着用」、「手洗いよりうがい」、「パーティションは逆効果」などの具体的な指摘は、上記の2点から常識的に導き出されるものである。 また、PCR検査、コロナウイルスの性質、ワクチンなどについての概要の説明もあり、新型コロナ感染症全般についての基本的な知識を押さえることもできる。 題名が刺激的(セールスの観点から出版社が考えたものであろうが)であるし、この種の議論については賛否が極端に対立しがちではあるが、内容自体は真っ当と思われるものが多い。 コロナウイルスが世界から消滅することはないし、ゼロリスクを目指して今後も全く活動を止めることも現実的ではない以上、大事なことは、様々な情報・見解を知って、どのようにして「正しく恐れる」べきなのかを自ら判断することであり、そのための一助となる一冊と思う。 (2021年6月了)
0投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログ新型コロナは空気感染.これが最も強調されるべき特徴でした.正しいマスク着用と密の回避,そしてワクチン,重要な対策はこれに尽きます.
0投稿日: 2021.08.14
powered by ブクログ2021年8月13日読了。 こういう本は著者のプロフィールが重要。 専門家のフリして、本を書いている人もいる。 著者は国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長で、インフルエンザウイルスの専門家。 ダイヤモンド・プリンセス号の対策も行ったプロ。 著者曰く、パーティションは逆効果。 感染対策で重要なのは三密回避。 コロナウイルスは「空気感染」するので、ウイルスの吸い込みに注意すること。 こう考えると、手についたウイルスで感染するには手についたウイルスを大量に吸い込まなくてはいけない。現実的に、ドアノブやテーブルにそんな量のウイルス(しかも生きたウイルス)が付着しているとも考えにくく、著者は無意味と断言している。 本書を読むと、感染対策として注意すべき点が明らかになる。 「空気感染」なので、とにかく吸い込まないこと。 ウイルスがエアロゾルとなって、滞留している空間にいないこと。 と、なれば重要なのは三密回避。換気とマスク。 ウイルスは細菌と違い、手指からは感染しないんです。 正しく恐れていきましょう。
0投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新型コロナが空気感染すること、パーテーションなどの対策は意味がないこと等、これまでの通説が間違っていることを教えてくれる本です。とにかく部屋の換気を徹底することを対策で述べています。著者の専門的な立場からの説は説得力がありますが、一方で「感染しない」ということばかりが述べられてるのは少し疑問が生じます。ウイルスには特効薬があるのではなく、ワクチンを接種するのも、最終的には人間の「免疫力」によって感染を防ぐわけなので、免疫力を高めて、ウイルスと共存していくということをもっと伝えていただきたかったなと思いました。
0投稿日: 2021.08.04
powered by ブクログコロナ対策の間違いや適切な対処法が分かる1冊。 本書では、これまでしてきたコロナ対策の間違いを指摘した1冊です。一体私たちは何を勘違いしているのか、何が間違っているのかこの本を読めば明らかになります。 例えば、過剰なアルコール消毒や店などに貼ってある透明のガラス貼りは意味のない対策のようです。 それから、手洗いはあまり効果はなく、うがいのほうが効果があります。皮膚感染の可能性はなく、口からの感染はあり得るからと言えばいいでしょう。 実際、私たち個人でも感染対策は十分にできます。マスクの適切なつけ方や部屋を換気するなど、簡単にできます。 適切なコロナ対策について知りたい人やコロナ対策の何が間違いなのか詳しく知りたい人におすすめです。
0投稿日: 2021.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
専門家もピンきり。 肩書をちゃんと見よう。 実験と実践は違う。 気流もあるし、人の動きもある。 どんな似高性能なコンピュータでも、そこまで含めた設定をしなければ正しい計算はできない。 結局は人間次第。
0投稿日: 2021.07.26
powered by ブクログかなり売れていると言うことと、紹介文にある【やらなくてもいい対策を冷静に判断する必要がある】と言うことに共感があったのでと手にしてみたが、正直、微妙だった。 PCR検査をむやみに増やせば良いと言うわけではない、とか、マスクの効果について、とか、空気清浄機の有効性について、とか、そうなんだろうなと思われる情報も多かったが、ところどころ、ん???と思う情報もあり。 反マスク・反ワクチン・反自粛・PCR万能論みたいなことを言っている、トンデモ理論のトンデモ医師とは違うが、少し極論なところなどもあるのかな、と感じた。 と思って、少し首をかしげていたところ、つい先日、こびなびの先生も、この本について、信用し過ぎないように、と発信されていて、やはり全部を信じるのは違うかな、と。 ただ、どうすれば飲食店などを再開できるのか、より具体的に考えて発信している感染症の専門家があまりいない状況を考えると、そういうことを提案していこうとされている姿勢には敬意を感じる。
0投稿日: 2021.07.26
powered by ブクログ新型コロナウィルスと暮らすようになって、一年半が過ぎようとしていますが、コロナウィルスについての研究も進み、その特徴が研究者の中ではかなりわかってきたと認識しています。ところが、メディアを見ている限り、特に日本は感染に対してかなり過敏に反応しているような気がしていました。 そう思っている私にとって、ウィルスを研究されている方が書かれたこの本に出会えたことは良かったです。この本を読むことで、新型コロナのウィルスと私たちはどう向かうべきかのヒントが示されています。 飲食店への長期間にわたる自主規制(私には無言の圧力による命令に見えます)やPCR検査の結果によってオリンピック選手を含め、右往左往させられている人達に対して、この本の内容を知って欲しいと感じました。 以下は気になったポイントです。 ・本書の副題「もうだまされない」は、誤った知識を信じ込む自分自身にだまされない、という意味である(p6) ・スーパーやコンビニのレジに設置したビニールカーテンは、却って危険なことがある、目の前の客の飛沫は防げるが、問題はすぐに落ちる大きな飛沫よりも空中を漂うエアロゾルである。ウィルスを含むエアロゾルが入ってきたら、なかなか抜けていかず長時間それに晒されることになる(p16)真に有効な対策は、換気をしっかりすることに尽きる(p18) ・普通の環境下では、テーブルやドアノブの表面には、生きたウィルスはいない、ウィルスは何らかの生きた細胞の中でしか生きることはできない(p21)細菌なら死んだ細胞も餌にして増殖することができるが、ウィルスは生きている細胞の中でしか増えることができない、なので、ウィルスが皮膚から感染することはあり得ない、ただし例外として、イボをつくるウィルスには感染するものがある(p24)ゴーグルもフェイスシールドも無意味である、目から感染するほどの状況なら、鼻から吸っているはず(p28)しかしながら、よく知らない人とキスをしたり、飲み物を複数の人で回し飲み(唾液が直接口に入る危険性がある)は避けておくべき(p30) ・湿度が高い梅雨や夏の時期に多くの人が軽症だったからといって、油断してはならない、次に来る秋冬は流行の規模も重傷者の数も大きくなるのが普通である(p37) ・ウィルス対策の第一の有効は方法は、いわゆる3密の回避、換気の悪い「密閉」空間にたくさん集まる「密集」状態を避けて、複数の人達がまじかに「密接」で騒ぐことはしないということ。またお互いにマスクをする(ユニバーサルマスキング)は大事である(p57) ・医療従事者は自分が感染しないために、患者と接する前にマスクの密着性をテストしておく必要があるが、日常生活である程度換気のできる環境で、人との距離を保つことができ、誰も咳をしていない場合は、普通の人は普通のマスクの正しい使い方さえしていれば何も恐れる必要はない(p68) ・カラオケで歌う前は、緑茶が有効である。緑茶の成分に新型コロナウィルスを殺す作用があるのは、筆者が論文に書いている。口の中でブクブクとうがいをするのが良い(p78) ・PCR検査の偽陽性には2種類ある、1つ目は非常に稀で、反応自体が誤った遺伝子に反応したもの、例えば一部がたまたま同じ塩基配列を持った他の遺伝子、あるいは非常に似た遺伝子に反応してしまう、2つ目は、本当は感染しておらず、たまたま死んだウイルスが検出されたタイプで、無症状の感染者にはこの可能性がある(p102)最初の検査でギリギリ陽性程度のウィルス量だった場合、翌日再検査をして量が減っている、あるいは低値で変わらない場合は、検査時にウィルスのかけらを検出しただけ、または感染したがもう治っている、治りつつあるという段階だと判断できる(p112) ・マスクをしたらいけないこと、それは走ること。走ると顔や体が揺れてマスクがずれ密着性が失われる、走って呼吸が激しくなると強い息で吸い込むので、普通の呼吸ならマスクの繊維に引っかかるはずのエアロゾル粒子がすり抜ける可能性がある。大勢の人がいる駅の階段では、マスクをしていても走ってはいけない(p139)外を歩くだけならマスクは必要ない、熱中症のある時期はなおさらである(p140) ・マスク着用について大事なこと、1)マスクは一日中つけっぱなしで使うものではない、戸外などでは、太陽の下で思いっきり息をすべき、危ないと思ったらマスクをする。一般的な不織布マスクは8時間程度で劣化する、長持ちさせたかったら必要でない時は外す(p143) ・店の中で一番安全なのは、空気清浄機の吹き出し口からの風が感じられるような位置、次に小さなラーメン屋さんとかお好み焼き屋さん、目の前に大型の換気扇が吊り下げられているようなカウンター席、ただし、カウンターと目の前の厨房が仕切られていないことが大前提。換気を確認する(p162) ・新型コロナは主に空気感染なので、無駄な対策の代表格が、アルコール消毒(手の消毒、テーブルや椅子など)であり感染コントロールにはほとんど役に立っていない。手洗いや、水拭き(洗剤入りだとなお良い)で十分である(p177) ・PCR検査でわかるのは、新型コロナウィルスの存在である。ただし分かるのは、検体を採取した時点で、ウィルスの遺伝子がそこにあったかどうか、である。PCR陽性だったとしても、引っかかったウィルスが生きているのか死んでいるのかまでは判定できない(p187)呼吸器系コロナウィルスは、主に人の呼吸器粘膜で増殖する、呼吸器とは、上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)と、下気動(気管、気管支、肺)、これらの気動で増殖したウィルスが、咳・くしゃみ、あるいは強い呼吸によって体の外に排出され、それを他人が吸い込むことで新たな感染が起こる、たまに目の粘膜に付着したウィルスが結膜炎を起こすことがある(p192) ・新型コロナはインフルエンザと比べて実に厄介な特徴がある、感染者によっては症状が出る前にすでに感染力を持っているため、ウィルスを排出品がら動けてしまうケースもある。ワクチンも行き渡っていないので、免疫を持っていない人の方が多く、そういう人達は少量のウィルスでも感染する(p195) ・冬にリスクが高まるのは、ウィルスが活発になるからなど、ウィルス自体が変わるからではない、空気の流れに乗ってウィルスを運ぶエアロゾル粒子の挙動が、夏とは変わるから(p196) ・日本で感染者が少なかったことの「ファクターX」を探すには、欧米では感染者が多かったという「逆ファクターX」を探す方が良い、その要因として、行動様式や生活様式である、ハグやキスの習慣の有無、2つ目としては、マスクをする習慣の有無がある(p203) ・全ウィルスの中で生きているウィルスは、1/100から1/1000である、個数からすると、飛沫粒子>ウィルス粒子>生きたウィルス、である(p218) ・インフルエンザで経験しているように、ワクチンはできても血液中に病原体が回ることが病態の中心となる感染症と違って、呼吸器表面の感染症はワクチンで抑えることが難しいと予想される、免疫があってもウィルス量によっては感染する場合がある(p227)ワクチンの恩恵は、感染しにくくなり、感染しても重症化しにくくなる、さらには接客業の仕事についている人なら、ワクチンを打つことで得られるメリットは大きくなる(p230) ・1918年のスペイン・インフルエンザのパンデミックでは、世界中で何千万人もの人が亡くなった、世界人口が18億の時代である。日本でも人口5500万人のうち、2年間で公式記録として、2530万人が罹患した。死者は38.5万人(死亡率は2−5%)で、消えて無くなることはなく小さな流行を繰り返しながら何年も続いた。感染すると亡くなる確率が高い鳥インフルエンザのような強毒性ではなかった。第二波では感染者はずっと少ないが、死亡率は遥かに高かったが原因は解明されていない。筆者としては季節の影響が大きいと考えている。(p242) 2021年7月23日作成
0投稿日: 2021.07.23
powered by ブクログ見えない敵とどのように戦えばいいのだろうか? どの情報を信じればいいのだろうか? この2つの疑問をさらに強める本だった。 いま、私たちがしている対策は正解なのか… わからない…
0投稿日: 2021.07.22
powered by ブクログこの本、売れているらしいですね。 帯に「大反響発売即6万部突破」とあります。 新聞の地元の書店の売れている本のランキングコーナーでも確か4位くらいにランクインしていました。 ワクチン接種が進んでもまだまだコロナの本の需要はあるんですね。 著者は国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長という肩書の方です。 コロナの本は何冊か読んできましたが、今までの本よりコロナのことがよりわかってきたせいか、信憑性が高いのではないかという気がしました。 私の場合は余りにも過剰に反応しすぎだったということがわかりました。 例えば、私は図書館で借りた本をアルコール除菌ティッシュで拭いていましたが、必要ないそうです。 外科医と同じ手洗いもやりすぎだそうです。 何か触るたびに手を洗っていました。 手洗いよりうがいが大切だそうで、ヨード液(イソジン)でのうがいは有効。 緑茶の成分に新型コロナウイルスを殺す作用があるそうです。 又、食べ物がウイルスで汚染され、それを食べたことによって感染が広がったという事例はないそうです。 レジでのお金の受け渡しに感染リスクはないそうです。 不織布マスクは正しくつければ、一般の人の日常生活なら十分と思われる性能を持っている。 ウレタンマスクの効果はほぼゼロ。 感染経路不明の患者が出たからといって、スーパーの商品や電車のつり革から接触感染したんじゃないかと幽霊に怯える必要もない。 今まで、自分が心配性が過ぎて注意していたことがことごとく否定されていました。 他にも飲食店を経営されていらっしゃる方に読んでいただきたい項目などもあり、大変有意義な書籍だったと思います。
56投稿日: 2021.07.15
powered by ブクログ医師の西村秀一さんによるコロナ本(西村さんは主にインフルエンザの専門)。新型コロナの概要~新型コロナを防ぐ方法~PCR検査の誤解~マスクの正しい使い方などなど、ほとんどがエビデンス付きで解説されており、西村さんが新型インフルエンザやSARSなどの現場を体験されているという事で信ぴょう性の高い内容。「空気感染or接触感染」「アルコール消毒はどの程度効果があるのか?」「フェイスシールドに意味あるの?」など、いろいろと疑問に思っていたことが解消されたのでスッキリした。
0投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
巷にあふれる言説の間違いがよく分かる。 日本の本では解説書では参考文献・出典が明記されないことが普通のようで,著者の主張が正しいのか判断できない,流行りの言葉で言えば,エビデンスがない言説になっている。 多分正しいのだと思うが。 ラジオで知って楽天ブックスで買ってみた
0投稿日: 2021.07.02
