
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いいなぁ。 川上さんのこの世界観はクセになりそう。 ふわふわして優しくて。 川上さんの夢日記が元になった物語。 川上さんの紡ぐ「うそばなし」は現実離れしているのにとても自然体で、読んでいてすんなり受け止められるから不思議。 「解説」の南伸坊さん曰く「奇妙で、トボけていて、ヘンなんだけれども、とてもホントウらしいところが魅力」 まるで夢の中にいるかのような安らかさ。 思わず微笑んでしまう位、おおらかに気持ちのいい読書を楽しめた。 おどおどして転ぶばかりじゃ人生渡っていけない、とわたしは心に期した。「好き好き大好き」と叫ぶなり、わたしは恋人にローキックを浴びせかけた。ーーこのフレーズが好きすぎる。 また夢日記を書いてほしい。
5投稿日: 2018.06.01
powered by ブクログ絶版になっていて やっと古本屋さんで見つけた。 最初はどう読んでいいのかわからなくって 困ったけど 読み進めていくうちにフラットな感覚(?)で読めるようになっていった。 子どもをたたむとか、表現が不思議でおもしろかった。 心が疲れたとき また読んでみようと思いました。
1投稿日: 2018.09.01
powered by ブクログ沢山引用をしてしまいました。川上さんの世界観は、一度味わったらじわじわとクセになります。何でもありで、変なことが起きても納得してしまうような、まさに夢の中を再現した印象です。川上さんの奇妙で不思議で、時々不気味系のお話のBGMには、谷山浩子さんの曲がぴったりだと改めて実感。
1投稿日: 2012.12.18
powered by ブクログシュールで大好き。夢ってこういうの見るよね(こういうの見ない人もいるか)。川上さんらしさ満載の人間じゃない話というか。で、きちんとエロさもありあり。でも湿ってない乾燥してるざらざらしてる質感で。 どちらかというと私は川上さんの最近小説のほうが人間が描かれてる感じがして読みやすくて好きなんだけど、でも、独特のこの感じ、この感じと読み進めちゃいました。 ジャンとルイは好き。ぺたぺたさんは私は追い出してしまうかもw ちなみに母に読む?って渡したらその場で一気によんでしまいました(笑)
1投稿日: 2011.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
弘美ワールドと、山口マオ氏の絵がとても合っていて心地良い。 現実を生きていて、不思議な世界を妄想する事が出来て、“人間”は面白く、大変で、わからない。 時々こうして弘美ワールドに浸かりたくなる。 頭で考えた事は全て妄想なのか!!(覚書) ぼんやり思っていたことを言葉にしてくれる“本”達。 やめることが出来ない。
0投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログ出産してからなかなか小説を読む機会がない中、図書館で借りて読みました。日記の体裁なので育児の間にも少しずつ読めました。 何より川上弘美さんの世界観を久しぶりにたっぷり楽しめて大満足でした!うそばなしなんだけど、かわいくて楽しくて、愛嬌あふれる人たちが次々と現われて。あ〜わたしが今読みたいのはこういう文章なんだ!という作品でした(^^)
0投稿日: 2018.12.14
powered by ブクログ再読です。読んでいると、へんてこな世界がかわいくて面白くて、心が立ち直ってぽかぽかしてきます。なにがあっても不思議じゃないなぁと、おおらかな気持ちになりました。不思議なのですが、今いる世界と地続きな気がします。恋したり、失って蛸を煮たり。この川上ワールドも大好きでした。 「オランダ水牛」のラストで、「好き好き大好き」と言いながら、恋人にローキックを浴びせるなんて、戸川純かな…とちょっと思いました。
0投稿日: 2017.10.17
powered by ブクログな、なんじゃこりゃぁ… アパートの管理人がハトだったり、出かける前に子どもを折りたたんで押し入れにしまったり、ニホンカモシカと目を合わせてはいけないルールが渋谷にあったり… 主人公の「わたし」は冬眠とかしてるし… なんじゃこりゃぁ… 明らかに現実的ではないのに、なぜか「普通の日記」に思えてしまう、妙な説得力…いや、納得力? こんな日常があったら面白いのに。
0投稿日: 2015.07.14
powered by ブクログ日記風に記書かれていて、内容もとても変わっています ありえないことを当たり前に書いていたので、そこがおもしろいです。
0投稿日: 2015.05.10
powered by ブクログ奇妙な夢と現を行き来するような川上弘美ワールドと山口マオのイラストの織りなす不思議で飄々とした世界。 言葉の世界にとぷんと潜り込んで遊んでいるような不可思議さとなんともいえないおかしみが溢れた世界がとても楽しいです。 どことなくエロティックなところも素敵。 なんともいえず面白おかしく心地よい、ふっと気持ちを持っていかれる世界が詰まった一冊でした。
0投稿日: 2015.04.26
powered by ブクログ風変りな生活を送る女性の一年を描いた作品。モグラや鳥と話したり、結婚しているけれど、片想いを貫いていたりと、川上さんの雰囲気があふれている作品でした。イラストとお話がとても合っていて素敵でした。
0投稿日: 2015.04.13
powered by ブクログ夢ってこんな感じだよなぁー 改めて言葉にされることの楽しい違和感を味わう しらふで読むと あれ、これってつじつま合わなくない?とか そんなの無理じゃない?とか思うところが出てくるんだけど そのたんびに 「ああ、これ夢の話だったわ つっこむのが野暮ってもんよ」 と はっとする まぁそもそもいまの私の認識が正しいとも限らず (日高先生によると)私だってひとつのファンタジーを生きてるんだから いろんなパラレルなファンタジーを楽しんで味わったってよい だらだら、ちみちみと読むのがよい本だと思います
0投稿日: 2014.10.04
powered by ブクログ子供を畳んで押入れにしまったり、町内に縄文人街があったり、1月8日から2月3日まで冬眠したり。 作者の川上弘美さんとイラストの山口マオさんの「あとがきのような対談」によると、「椰子・椰子」は川上さんが実際に見た夢から始まったものだそう。 どんなに変てこなことでも、そういうものだと受け入れてしまう、まさしく夢の世界。 山口マオさんのイラストがあまりにぴったり、というか、文章+絵でどちらか1つだけでは成り立たない、またちがう夢の世界が紡ぎ出される。 不可思議で不条理で、でも居心地はわるくない、夢の世界を起きながらにして見ている気分になりました。
0投稿日: 2014.09.14
powered by ブクログ川上弘美はほとんど読んだことがないんだけど、山口マオが絵を描いていたので衝動買いしました。 ふしぎな日常が綴られててとても好みでした。
0投稿日: 2014.09.03
powered by ブクログ恋人の肩の上で「きりつ、れい、ちゃくせき」をしてしまうくだり、ぜんぜんそんなことしないのに切実にきゅうってなる。 子供をたたんでしまうところと、夫が長持の中にいたところ、上座にパンダが座っているのが解せないところも好き。
0投稿日: 2014.06.06
powered by ブクログ友人にすすめられて読んだ一冊。 不思議でヘンテコな世界。 この世界観、たまらないです。 気になってどんどん読んじゃいました。
0投稿日: 2014.05.27
powered by ブクログ解説のとおり,夢の中なら納得してしまうような世界。 読み終わった日に,この本に出てきそうな いい感じに変わった夢を見た。で,覚えていた。嬉しい。
0投稿日: 2014.03.25
powered by ブクログ「子供をきちんとたたんで押入れにしまってから」 え、たたんで? …えったたんで??(二度見) いや、まあ、 しょっぱなから小6くらいの背丈のもぐらと並んで写真撮るとか、かたつむりが団体演技とか、殿様が町内会長とか、片想いしたり恋人がいたり淡々と忙しい内容なんだけど。 あーでも、 最初の方から、冬眠明けたら2倍にふくらんだりしてたなあ、子供。
0投稿日: 2014.03.01
powered by ブクログ楽しげではっちゃけた感じ。川上弘美さんには、こんなニコニコ微笑んで読み進められる作品を書いてもらいたい。
0投稿日: 2014.02.15
powered by ブクログ不可思議と言って差し支えない本。もぐらがしゅじんこうだったり、なんとも言えない化け物に恋人がなってしまって、でも全然悲しまない話だったり。 なんかちょっと人間でいるのが悲しくなって、でも毎日は続いていく、ああ良かったあと思える本。面白いです。
0投稿日: 2013.09.29
powered by ブクログ川上ワールド全開のお話に、これまた飄飄とした山口マオの絵がおまけに付いている。ただ、いつもとちょっと違うのは、日記形式をとっていること。各季節の終わりにある短編を除いては、概ねショート・ストーリーズの連作といった趣き。中には、わずか1行「松も取れたので、冬眠に入る」などというThe shortestとも言うべき、ショートショートの限界を突き破ったようなのまである。もちろん、1日ごとの単体で読むものでもなく、トータルに「軽み」の世界を味わうものだ。
0投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログ川上弘美の、さらっとしてて、すこし奇妙で、やさしい世界がすきです。この本は不思議な生活をするすると送る女性のおはなしで、梨木香歩の「家守綺譚」みたいなかんじ。「〜を〜した」の「〜」にランダムな日本語を当てはめて、出来た文章から物語を展開させていった、という印象。ことばをひとつひとつ取り出して、いろんな角度からじっくり見つめてみたり、撫で回したりして、ぽんっと文章に落としてみて、みたいに、ことばでたのしく遊んでるんじゃないかなあとおもった。ことばってたのしいよね、愛おしいよね、って無邪気に微笑むこどものような小説。どろどろと疲弊していたこころにするりと潜り込んでくれる。
0投稿日: 2013.09.13
powered by ブクログ年末年始の空いた時間に気軽に読めるライトなものを、と思って買ったのだけど、ちょっとライト過ぎたように感じた。思い返すと山本アユミミとかちょっと好きだし、お正月には合わなかっただけかも。頭は使いたくないし時間もないけどちょっとだけ本を読みたい夜とかに、お風呂で読んだらよさそう。ひとまず眠くないときにもう一度読もうと思います。
0投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログ奇妙でユーモラスなうそばなし。ほとんどが川上弘美さんの夢をもとにしてるとのこと。 日常からちょっと離れた、でも荒唐無稽ではないこの空間が、川上さん独特の世界観である。一度はまるとクセになる。
0投稿日: 2013.01.02
powered by ブクログこんな発想の人、クラスにいたよね。「前線通過、前線通過」と唱えながら円の中を片足跳びする雨乞い。クレーン臭い人。町内会の係りで「1日幼児」。。はぁ? 山口マオ♂の絵もfunny.
0投稿日: 2012.12.01
powered by ブクログ川上弘美さんは、 私はこの手のタイプの作品がいちばんすきです。 おもしろいし笑えるし、 気軽に読めるし。 もちろん「真鶴」みたいなのもものすごい筆力をかんじて好きですが、 あまりにすごくて厳かな気持ちになってしまうので。
0投稿日: 2012.11.09
powered by ブクログ(2001.11.05読了) 出版社からのコメント 時空が静かによじれ、ヘンなモノたちが息づく日々。芥川賞作家川上弘美が綴る、しみじみシュール日記と短編を、山口マオのほのぼのポップなイラストが彩る。ドライで可憐で明るく切ない「椰子・椰子な世界」へようこそ! ☆川上弘美さんの本(既読) 「神様」川上弘美著、中公文庫、2001.10.25
0投稿日: 2012.11.01
powered by ブクログなんとも奇妙な、そして愉快な うそばなし。 おとなになっても、 こうゆうふしぎな世界に身をおけるのはしあわせ! 絵と文がまじわって、ますます独特な世界観
0投稿日: 2012.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あぁもう大好きだ! 現実とファンタジーが入り交じった不思議な世界の日常を綴った物語。 この世界にもお金という概念はあるし、家族や親族もいるし会社勤めの友達もいる。人間と他の生物との境界も明確のようだ。 でも自分の子供たちをきちんとたたんで押入れにしまったり、甥の引っ越し先の大家が鳥だったり、自身が冬眠したりする。夫がいても悪びれず片思いしていたり、新しい恋人ができてうかれたりしている。 わたしたちの暮らす現実の常識が、ここでは通用したりしなかったり…という、ユーモアとリアリティの狭間の世界。 そんなアンバランスな日常が至って普通の来事として淡々と綴られていて、読むのが本当に楽しかった! 川上弘美の頭の中は、一体どうなっているの? この愛らしい描写ができる彼女の想像力と表現力に、すっかり虜になりました。 ジャンとルイ(主人公と仲の良い鳥)がやけに人間味溢れていて笑える。
0投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログさも日常・現実かの如く描かれる、怪しく可笑しい非現実世界(うそばなし)。 持ち味の素っ頓狂さ炸裂で、たっぷりと川上ワールドを堪能させて頂きました。 山口さんのイラストとも雰囲気ピッタリ。
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログ川上氏の夢をもとにした摩訶不思議なお話。「もぐらと一緒に写真をとる。…小学校六年生くらいの背丈で、顔も、どことなく人間じみている。」と、相変わらず初っ端からやんわりと強烈である。何となく通り過ぎたものの、「おやっ、ちょっと待てよ??」と立ち止まり振り返るような感覚。おそろしく自然に、淡々と、おそろしく奇妙な出来事が綴られているのだ。好きな人はかなり好きになるだろう。こういう世界。 山口マオ氏のいい味出したイラストも合わせて楽しめる。
0投稿日: 2012.07.28
powered by ブクログ「十一月二十日 デートにさそわれる。 長い間の片思いがついにみのるかもしれないので、できるだけ洒落た恰好をしてでかけることにする。 (中略) 何をするかと待ちかまえていたら、町はずれでまだ枯れずに残っている草を摘んで、それでデートはおしまいだった。 家に帰ってからだんだん腹がたってきたので、地団駄を踏みながら廊下を五往復した。」 てところがすき。
0投稿日: 2012.07.21
powered by ブクログ全くもう川上弘美という作家はなんなんだろう? 縄文人の街に出かけたり、子どもたちが2倍に膨らんだり、庭がバオバブの木で埋め尽くされたり、恋人の肩の上で「きりつ、れい、ちゃくせき」をしたり。 挿絵を描いた山口マオさんとの対談(あとがき)を読んで、これは川上さんの夢日記から生まれた物語らしいと知る。 毎晩、鳥のジャンとルイがいる奇跡実演講座に出掛けたり、ぺたぺた足音を響かせる男と同棲したりする世界にいるのかと思うと、まったくもう、なんなんだろう? 挿絵も好い。 ぱらぱらと、適当なページを読んでもとても面白い。
0投稿日: 2012.06.21
powered by ブクログ川上弘美さんお得意の「うそばなし」と 山口マオさんのイラスト・オブジェで綴る 「私」の春夏秋冬の夢日記。 奇妙で 不思議で 不気味なのに やすらかで おおらかで 和ましい。 こんなにきれいに嘘をつかれたら もう参ってしまうしかないじゃない、と 憎んでしまうくらいに愛おしい。 川上さんの本の中で一番好きかもしれない。
0投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不思議な事が次々起こる日常を、淡々と過ごしていく女性の話。 意味はわからんが中々楽しかった。 恋人?にローキックをおみまいするくだりが凄く好き。
0投稿日: 2012.03.13
powered by ブクログモグラの春夏秋冬を日記で淡々と綴る一年。 そこに常識などというものは無く、常に相手が主体で動き、それに合わせなければ内容というものは理解できない。
0投稿日: 2012.03.02
powered by ブクログ川上さんらしいとぼけた不思議なあじわいを楽しめる作品。 おっと思うような言葉が紡がれて、それが飄々とした雰囲気で、 何度も感心したり笑ったり。 図書館で借りたけれど、手元において読み返したいと思える本。
0投稿日: 2012.01.10
powered by ブクログ海外旅行が楽しいのは、 自分の国のルールが通用しないからである。 すなわち、常識から解放される。 郷に入ったら、郷に従う。 そこで味わう非日常感こそが楽しさの正体ではないだろうか。 『椰子・椰子』もそうだ。 ここは外国。自分の常識は通用しない。 子どもは畳んで押し入れにしまうし、ときどき乳房は四つに増える。 川上弘美が描く、掌サイズの外国。
0投稿日: 2011.12.07
powered by ブクログ休憩中にさらりと読める 働いている図書館で川上弘美さんの本を借りだめしました(笑)それくらい好きです 本作は春夏秋冬と四季のなかでめぐるちょっとかわった1日 旦那もこどももいるのに永い片思いをしている主人公 小鳥や妊娠中のモグラとかなんだかユーモラスな作品
0投稿日: 2011.11.03
powered by ブクログ非日常の世界の日常。半分くらい夢日記らしい。「一日幼児」になってほんものの幼児から総スカンをくったり、裏祭で、顔が裏返った裏妻に触って、裏的な気分になったりする。「何だこれは?」が徐々に「まぁそんな事もあるよね」くらいに思えてくる。不思議な小説。
0投稿日: 2011.10.17
powered by ブクログ一月一日から始まる日記。へんてこな、春夏秋冬。 短いエピソードが日記となってつらつら連なる。 季節の変わり目に長めのエピソードが挟まっている。印象深く主人公の記憶に残ったのだろう。 不思議な日々を飄々とやりすごす。不思議を普通にとらえてやりすごす。しかし季節はこちらの世界と同じように流れているようだ。 半分くらい川上さんの夢の話だという。こんなふうな夢が見られるのならば眠るのが楽しそうだと思った。 うそにっきを毎日記してみようかと色めき立つ。夢はすぐに忘れてしまうから、夢日記はつけたことがない。
0投稿日: 2011.05.16
powered by ブクログ川上弘美さんは作品『蛇を踏む』で芥川賞も受賞したちゃんとした作家さんなのですが、こういう不思議で可笑しな話を書かせたら天下一品です♪(『蛇を踏む』も不思議なお話ですけどね☆) もぐらと一緒に写真を撮ったり(小学校六年生くらいの背丈がある) 世をはかなんだ友人の山本アユミミと宿に泊まったり(土産に日本酒とカラスミを要求される) 夫も子供もいるのに片思いの相手がいたり、オランダ水牛と話す恋人がいたり、ペタペタさんと結婚するつもりになったり(でもペタペタさんは他の女の子についていってしまう) そんな大人の女性の日記のようなとぼけた物語。 川上弘美さんの文章、好きです。 あー、面白かった。
0投稿日: 2011.05.04
powered by ブクログいっつカワカミワールド。変だけれど、好き。どこから見ても楽しめるところも、好き。こんな日記書いてみたいものだわ。
0投稿日: 2010.10.25
powered by ブクログ相変わらず「変」でした。 でも、今回は普通の「変」でした。 間違っても幻想的だなんて言葉は使えないんですよ。 不思議でもないんですよ。 子供を畳んで押入れにしまって出かけたり、 親族会議の上座にパンダがいたりね。 気に入ったのは渋谷の話。 ニホンカモシカのいる渋谷、見てみたいなぁ~。 今夜あたりは、はなだ色(明度が高い薄青色)か、 藍色のたくわんを買う夢を見るんだろうなぁ
0投稿日: 2010.09.28
powered by ブクログなんてぶっとんだ本だ、と思ったけど 見た夢がもとになってると知り納得。夢って訳が分からないもんね。 そりゃ、もぐらと一緒に写真を撮ったり、鳥と話したり、 冬眠したり体から砂が出てきたりしてもおかしくはないだろう、 夢なら。 すごいのは淡々と夢日記を綴っているようでどこか朗らかなその空気感。 ちょっとした合間に読みたい。
0投稿日: 2010.09.27
powered by ブクログよくあるタイプのナンセンス本、と永らく放置していたのだが、iPad用にPDF化したのをきっかけに読了。 「ナンセンス」の面にとくに新しさはないものの、ズレ具合が気持ち良い。一文を読んでその意味を考え、次の文ですっとずらされることの多い内容。この気持よさを感じたのは久しぶり。 そういえば昔読んだ彼女の短編集にも同じような匂いがあったんだったな。
0投稿日: 2010.07.27
powered by ブクログいつでもどこでも、頁を開けば、シュールで摩訶不思議で、へんてこりんな出来事が当たり前に起こる世界に迷い込める。まさしく、目覚めていながら夢が見れます。こういうの好き。
0投稿日: 2010.06.24
powered by ブクログ川上弘美をもっと沢山読みたいなと思いました。 ジャンとピエールって名前のセンスが好きです。 山口マオの絵も良いな~
0投稿日: 2010.06.15
powered by ブクログ電車内で読む。 独り、ニヤニヤしたり膝を打ったりほぉーっと感嘆したり…たぶん傍で見てたら、かなりヘン。 でも、降りるギリギリまで止められない。 まずは装丁のもぐら、里芋型の顔をして、ランドセル背負って手押し車を押しながら、 じっとこっちを見ている。 “私”はこのもぐらと一緒に写真を撮る。 このもぐら、小学6年生くらいの背丈でどこか人間じみている。 で、もぐらの気に障りそうな言葉が「唯物史観」「石鹸シャンプー」「ガラスの破片」など。 “私”は、気を遣いながらもぐらと話す。 話すうち、もぐらが妊娠していることを知り、あまり立ち入ったことは訊かないようにしよう、と“私”は思う。 …と、こんな世界がOKなら、『椰子・椰子』は居心地よいこと間違いなし。 そして、この独特の世界に嵌ったら、見るもの在るものすべて、妙にいとおしくなってくる。
0投稿日: 2010.05.12
powered by ブクログほんとは近くにあるかも、と思えるシュールな世界。 たんたんとした言葉が、あべこべなままつらなっていく感覚。 どんな気分でいても、別世界へつながるドアなので、 ひょんとそのむこうへいっちゃえる。 目線の切り替わりたいときにふと手に取る、 艶とメランコリック半々な、おとなの絵本。
0投稿日: 2010.02.02
powered by ブクログゆるくて不思議な日常のあれこれ。 奇妙で絶妙なおかしさ。 なのに時として「はっ」とさせられる言葉の数々。 いつもいつもせつなさはつきまとう。 どれだけのおかしみの中にも。 山口マオの挿絵とひとつになって、 じわじわくる。 なんだか不思議と泣けてきた。 それは、川上さんが描く主人公が いつも率直だからかもしれない。 どれほど奇妙な出来事にも まっすぐ向き合って、 しっかり抱きとめているからかもしれない。
0投稿日: 2009.12.16
powered by ブクログなんだこれー!笑 すげー変 で、 すげー面白い。 日記形式がたまりません。 しれっとシュール! 独特の世界に、どっぷり。 癖になる。
0投稿日: 2009.11.25
powered by ブクログ面白くて最初の方は1ページ毎に笑ったくらい。川上弘美ってこんなドラッギーな話書けるんだ!と感心したけど元ネタはほとんど自分が見た夢だと知って半分がっかり。
0投稿日: 2009.11.15
powered by ブクログ情報科教員MTのBlog (『椰子・椰子』を読了!!) https://willpwr.blog.jp/archives/51249930.html
0投稿日: 2009.05.27
powered by ブクログちょう不思議ワールド。どっからそんな・・・・え?子供畳んじゃうの? っていう非現実の日常を日記調でゆるーくつむぐお話です。 でも結構パンチ効いてます。オススメできる!!
0投稿日: 2008.03.22
powered by ブクログ疲れたとき、落ち込んだとき多分効果があるのでは。 不思議な妄想?空想?幻想?の毎日。 山口マオさんの挿絵も良いです
0投稿日: 2008.01.23
powered by ブクログわけのわからない不思議な日々。 でも肯定してるから、そういうものなのかとなぜか納得する。 納得しているので引き込まれている。 淡々とした文章の流れなだけに、わけのわからないまま引き込まれる。 ・・・みたいな!? ただただおもしろい。
0投稿日: 2007.10.31
powered by ブクログ何とも不思議な世界に引き込まれてしまいます。 読み進めていくうちに、非現実的な日常が普通に思えてくる。 もう「椰子・椰子ワールド」の住民です。
0投稿日: 2007.09.22
powered by ブクログ「最近、川上さんにはまっとるん?」 夏休みに帰省した娘に言われました。大分、私の本棚に溜まってきましたからね「椰子・椰子が良かったよ」という勧めで読んでみたのですが。 半分くらいまでは、クスクス笑いながら気分よく読んでいました。でも、途中からちょっと・・・。 何となく、夢で見そうなストーリーだなと思って、あとがき(対談)を読んだら「半分くらいかな、実際に見た夢をもとにしたのは。」という言葉がありました。それを読むと、なんだか興味が一気に半減した感じです。「こんな不思議なウソ話を良く思いつくなぁ」という驚嘆が私の興味の多くを占めていたのかもしれません。それが夢の話なら不思議なのは当然なので。。。
0投稿日: 2007.08.23
powered by ブクログばいばい、って云えなくて、ずっと、行かないでって引き止めていたくなるものが、誰の中にも住んでいるのでしょう。
0投稿日: 2007.05.06
powered by ブクログへんてこりん、発展しかけの村の中みたい。 わくわくだけど不気味。魂に体の形の壁はないの。 甘い牡丹の花を渡してくれる、片思いの人がいたらいいと思う。
0投稿日: 2007.02.26
powered by ブクログへんな動物満載。突拍子もないんだけどなぜか引き込まれる。へんてこな世界にいけるのは読書の醍醐味とつくづく。川上弘美にはまった最初の本。
0投稿日: 2007.02.12
powered by ブクログ頭ぐにゃぐにゃになりました。妊娠したモグラ、ジャンとルイ、折りたたまれるこども、片思いの人、恋人、急に失踪する夫、渋谷のニホンカモシカ、青蛙、中くらいの不幸。奇妙できしょくわるくて、でも魅力的で。頭柔らかくなります!絵もやばいくらいすてき!寝る前に読んだから変な夢みそう笑
0投稿日: 2006.12.18
powered by ブクログ友達にもらって読んでみた。理解できず、おもしろくなかった。この本の評判は良いみたいだが、私には合わない。
0投稿日: 2006.12.17
powered by ブクログここ1年の、個人的MVP。 日記形式で、ヘンテコな日々がつづられている本です。 なんともいえません。 妊婦のモグラと出会ったり、 行方不明になっていた夫が長持ちから発見されたり、 こどもが膨らんだり、 鳥の兄弟(ジャンとルイという名)にからかわれたり、 そのジャン(もしくはルイ)にピエールという名の蛙を贈られたり・・ 人生いろいろです。 日々は荒唐無稽にすぎていって、そのうちこちらもふわふわしてくる。 山口マオさんの挿絵も、とっても味があって良い感じ。 本当に何度も読んでいます。 読みすぎて、現実から遠ざかる心持ち。
0投稿日: 2006.11.22
powered by ブクログ軽井沢に行っている間にささっと読めた一冊だった。。 これは作者の夢の話で、私も以前、夢日記をつけていたことがあるほど変わった夢を見る方だけど、川上弘美には負ける。。 奇想天外、空前絶後、摩訶不思議、奇奇怪怪・・・ ○月×日で始まる書き出しがまるである日の日記のようなのに、その内容は現実離れしていて、それなのに、ちゃんと物語として簡潔しているところが彼女の作家たる力量なのでしょうね。。 もぐらと一緒に写真を撮る。。もぐらの大きさは小学校6年生(家の小6は153cmはあるぞ・・でかい) くらいで物覚えがよく、すぐに人間の言葉を喋りだした。。 もぐらの気にさわらないように言葉を選んで喋った・・・・ なんて具合でね^_^; 出かける時に子供を置いてきぼりに出来ないから、畳んで押入れに仕舞って出かけた。。(子供が小さな頃、そんなことをふと思った事あった自分を思い出した)とか。。 そんな調子でこぎみ良いテンポで夢は続く・・ どんな話?って聞かれたら、あらすじは説明出来ないけど、一つ一つが短いから、ちょっとした時間にも読めるからそんな一冊としたらお勧めかな。。 ただ、初めて手にする川上本がこれだと、あれ?大丈夫?って思ってしまうだろうから、何冊目かにお読みくだされ(^_-)☆ ちなみに、題名の椰子・椰子は川上氏のお子さまが小さな頃『おやすみ〜』を幼児語で『やしやし〜』と言っていたのの当て字だそうだ。
0投稿日: 2006.11.15
powered by ブクログなぜ、そうなるのか「?」と思うことが盛りだくさん。子どもがどうして小さくたたんでしまうことができるんだろう。不思議すぎて楽しい!短編、うそ日記。大好き。
0投稿日: 2006.09.24
powered by ブクログなんだこの世界観は!!のんびりしてて、まったりしてて、真面目におかしくて、大好き。ほわん、とした心持ちになれます。
0投稿日: 2006.06.28
powered by ブクログ合言葉は「やし・やし」。なんだかよくわからないものがちょろちょろいっぱい出てきます。出てくるだけ。リラックスするときにいいんじゃないかと思う。
0投稿日: 2006.05.29
powered by ブクログ一人の女性の日常。なんだけど、これがヘンテコで奇想天外な出来事だらけ。ベランダに大きな鳥(ジャンとルイと自ら名乗る)が住みついたり。ユーモラスな出来事を淡々と描く不思議世界へ。
0投稿日: 2006.05.03
powered by ブクログ「ここじゃないどこか」が体験できる不思議なうそばなし満載の一冊。 (山口マオさんのイラストもかわいらしいので好き)
0投稿日: 2006.03.04
powered by ブクログとても不思議な世界の話。こういうの大好き。 どうやら作者の夢日記からできた作品らしいです。こんな夢見られるなら楽しいだろうな。
0投稿日: 2006.01.03
powered by ブクログ不思議で独特の世界、これぞ椰子・椰子ワールド??なんだか夢みたいな、はぐらかされた話だなぁと思ったら、なんと本当に夢日記なのだとか。夢の中でも四季折々、様々な表情が息づいていて、この人はすごく季節に敏感な方なんだろうなぁと思いました。日常がどうでもよくなったら、現実逃避にお薦めします。
0投稿日: 2005.10.16
powered by ブクログ意味不明とか奇妙奇天烈が、これ一冊に全部詰まってる感じです。真剣に読んだら間違いなく川上弘美ワールドにトリップできるはず。
0投稿日: 2005.07.30
powered by ブクログ日常の隙間にちょっと隠れているような、不思議な川上弘美ワールドへの入場券と思ってこの本を買え! 夢のような、不条理で不思議で、にぎやかな日常なのです。
0投稿日: 2005.05.27
powered by ブクログ美術の講習のときに例題文としてでて想定デッサンでかかされた作品。 題名からして謎なのに、中身はもっともっと謎。 何回よんでも違う感覚で味わえて飽きる事がない作品。
0投稿日: 2005.03.21
powered by ブクログ日記+短編の繰り返しというちょっと変わった構成。内容はもちろん、不思議ちゃん(という呼び方もどうかと思いますが)川上弘美ワールドが炸裂です。前回読んだ『蛇を踏む』のようなホラーチックな部分はなく、どちらかと言うとファンタジックな感じというか、完璧なファンタジーではないんだけど「絶対にありえないなこれ」というような、オトナの童話的な感じというか、江國香織風というか。私はこっち路線の方が圧倒的に好きです。川上弘美も私にとってはかなり波のある作家さんだなあ。「どれもよい!」という感じでは決してなく、肌に合うもの・合わないものがハッキリしているということが3作読んでみて分かりました。まあ、とは言え今後も読んでいくとは思いますが。
0投稿日: 2004.11.11
powered by ブクログ友達に貸したまま行方不明になってしまった。 何かを考えて読んでも何も考えないで読んでも楽しい。笑っていたのにふいに感動させられたり。
0投稿日: 2004.11.04
powered by ブクログまさに夢を見ているような奇想天外なストーリーたち。ペタペタと音をたてるペタペタさん、小学5年生くらいの背たけのモグラ‥‥などどこか可笑しくてかわいらしい登場人物たち。 日々の生活にちょっと疲れちゃった時、ほっとしたい時、この本を読むと気楽にのんびりいこうよって言ってくれてる感じがする。
0投稿日: 2004.09.28
powered by ブクログものすごく不思議な不可解な日記と短編。あとがきを読んだら、夢日記だったということがわかった。夢にしてはよくできている。やっぱり夢にも川上弘美という人はへんな動物が出てくるのだな。読んだ後は、現実を普通に暮らしている自分がとても生真面目な人間に感じてしまう。ルールのない感じが、広い広いお風呂に入っているかのよう。書いているときの川上弘美の楽しさが伝わってくる。
0投稿日: 2004.09.24
