
新訳 海底2万マイル
ジュール・ベルヌ、番由美子、けーしん/KADOKAWA
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総合評価
(1件)2.0
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・時たま耳にしていた「ネモ船長」、「ノーチラス」はここから来ていたのかと納得。ヴェルヌがSFの父というのも知らなかった。 NASAの宇宙飛行士の幼少期にも多大な影響を与えたという点から、日本で言うところのドラえもんのような作品なのかなと感じた。 ・アロナクス教授の視点で語られていくが、一番関心を惹きつけられるのはネモ船長である。ネモ船長が主人公であり、それをアロナクス教授を通して描写していくスタイル。 ・地球で最も深いマリアナ海溝が10,900m. 高いエベレストが 8,848m. ・植民地を拡げようとする国際的な動きの高まりがあったにせよ、生きている時代の常識にばかり目を向け、実現可能性の高いことだけを考えがちな人が多い中で、深海にかぎらず月、宇宙といったものにまで好奇心、冒険心、想像力を広げられる姿勢には感心せざるを得なかった。 ・ネモ船長の過去やノーチラス号の性能についての謎が貴重として流れつつも、所々に地誌学的情報や海洋生物のことが取り上げられており読み物としての工夫が凝らされている。 ・地図で航跡を辿りながら読み進めていくのも楽しそう。ヴェルヌのワクワクが伝わってくるようである。
0投稿日: 2021.10.14
