少し古い本だが、バーベキュー芸人さんによるバーベキューの道具、レシピなど、さまざまな楽しみ方を解説した本。印象に残ったのは「バーベキューなのに○○」。ベーシックなバーベキューだけでも楽しくて美味しいけど、そこにひと工夫加えたメニューを追加して感動させる方法は、ぜひ取り入れたいと思った。早速家でパエリアとデザートを作ってみたらとても簡単で美味しくて、早くアウトドアで試したくなった。基本的な道具は必要だけど、簡単にバーベキューを楽しめる方法が書かれているのでおすすめの本。YouTubeも観てみたい。

モテたい・映えたいってことにこだわってるダサさは読んでて面白い。「わ〜！バーベキューなのに前菜？」という意外性が大事とか「レストランみたい！」と言わせる、「カフェっぽさを出す」とか細かなところに必死ではじめは爆笑してしまった。 けれどバーベキューのやり方、材料(炭など)の選び方は信頼できるし、写真はほとんどないけどテンポが良くてわかりやすい。 そして「場を盛り上げよう」「来た人を楽しませよう！」と必死な様子はアウトドア本としては珍しく、「楽しむ」ということの本質をついてて読みごたえある。 火おこしは慣れてくるとやや面倒くさいからできる者がテキパキやろうとしがちだけど「火おこしは女子と上司にやらせる」と書かれてて、したことない人にとってはかなり楽しめる＆盛り上がる作業だと気付かされる。たしかにできないときこそしたい気持ちが強いし楽しい！ 上級者だけど初心者の気持ちを考えてバーベキューを開催できるひとって意外と少ないかも。たけだ氏はモテるためだと明言してるけど、「バーベキューをみんなが楽しんで好きになってほしい」というバーベキューへの愛を感じる。何度も繰り返した経験からえたバーベキューの楽しみ方情報を惜しみなく披露してくれていて、上級者なのにカッコつけてない(というかたまにダサい)ところも親しみを感じられて面白かった〜。 うちの家族はこれを読んで「たけだバーベキューと出会った女性がこの本を先に読んでから、このひととBBQして前菜出てきたら「わーレストランみたい」って言わなきゃいけないのかなと思って気まずいだろうし、BBQしたあと読んでも気まずいだろうね」と心配してた。たしかにw

たけだバーベキューって、どういう芸人なんだか知らなかったけど、この本は面白かった。たかがバーベキューされどバーベキュー、彼が考えるノウハウが、小技だけど効果が大きい、盛り上がる、実際にやってきた人が語る面白さ。

炭のレイアウト グリルの真ん中から左半分のみに炭を置き、右半分には何も置かないこと（ツーゾーン・ファイア） ゾーン分けすることによって、強火のゾーンで調理、弱火のゾーンで保存といった使い分けが1つのグリルでできる