
オーバーライト3――ロンドン・インベイジョン
池田明季哉、みれあ/KADOKAWA
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総合評価
(1件)4.0
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なかなかに不穏な空気をまとった前半だったが、ラストシーンにはそれを上書きする温かみがあった。読後感はとてもよかった。 グラフィティという文化を題材にした小説だが、視覚的なアートを文章で表現するのは大変だったろうなと思う。実際、ブーディシアとシュガーの決戦シーンはいまいち迫力に欠ける感じがした。大きく引っ張ったわりにはあっさりだなぁ、と。 ただ、この作品はそういった迫力が求められるシーンよりも、海外(イギリス)っぽい言葉のやりとりが楽しく、日本語で書かれたセリフのルビに英語をのせるのはかなり良かった。上手く言えないが、キャラクターや彼らの言葉がちゃんと生きている感じがする。 全3巻で完結ということもあって、総じて読みやすく、またいつか読み返したいなと思った。
1投稿日: 2025.09.21
