それぞれのキャラクターがちゃんと深掘りされているし、ストーリーも起伏が尽きなくて面白い。夢中で読める作品。

いつもは、歌種やすみと夕暮夕日が主人公なんだけど今回は柚日咲めくるが主人公です。声優が大好きで、声優のコンサートには、ただのファンに変装して行ってしまう。それが柚日咲めくる。この役は、私よりあの声優のほうが良いと思ってしまう。もし自分がオーディションに受かってしまうと、他の声優が落ちてしまう。それが辛くて柚日咲めくるはオーディションを避けてしまっていた。声優のファンのまま、声優を続けられるのか。今までは、明るいお気楽な人という印象を柚日咲めくるに持っていましたが、内面はこんなキャラだったんですね。キャラに深みがでてイイナと思いました。

めくるちゃんが可愛すぎるううう～！ 前回の引きから、今回はやすみたちのユニットが乙女やめくるたち人気声優のユニットとの対決話がメインになるのかと思っていたら、まさかのめくる（おしおし）回だった！ そしてそのめくるの可愛いこと可愛いこと！ いやあ、愉しい。 めくると言えば最初はかなりきつめの先輩として登場したわけだけど、声優ガチ勢が分かってからは時折見せるガチファンの姿が面白かったのだけど、今回はもう、その姿てんこ盛り！ 押し声優に囲まれていきなり脳内で繰り広げられるファン語りが面白すぎてニヤニヤしてしまった。 そうして愉しんでいたらもちろんそれだけでは終わらなくて、彼女の声優としての悩みのシリアスな部分の展開はさすがこのシリーズ。やっぱりいいよね、こういうの。 紆余曲折を経て彼女が下す結論と決意が尊く、その決意を胸に歩みだすラストの場面もとてもよかった。 いやあ、ほんとにめくるん、サイコーです！ 面白かった。 ちなみにユニット対決の結果は語られなかったので、これ、次回はやすみ側のユニットの話に戻るのかな？