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不穏な眠り
不穏な眠り
若竹七海/文藝春秋
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総合評価

81件)
3.7
6
36
26
2
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。 相変わらずの不幸の連鎖で、よく無事だったなぁと。 短編でも1つの話に複数の事件が入り乱れている感じで、整理するのが少し大変だった。 スピード解決かと思えば、次の話に繋がっていくから休む暇がない。 でも次々と色んな所へ調査に行く葉村晶は本当にタフだなと思う。 葉村晶を囲む周りの人たちも愉快。 表題の不穏な眠りは少し後味がなんとも言えない感?すっきりしない?たまにそんな話があるのも葉村晶シリーズなのかな。

    0
    投稿日: 2026.03.22
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    順番は前後しましたが、葉村晶シリーズ全部読みおわったー(短編はまだ読んでないものがいくつかありますが)。 今作は4篇の短編が入ってます。 葉村晶の不運ぶりは相変わらずですが、今回は結末がダークというか不穏というか、そういう話が多かった気がします。こういう不穏な後味の悪い話好きです! 晶はただ依頼をこなしているだけなんですが、その容赦ない仕事ぶりによって、誰も幸せにならない真実が明るみに出てしまったり。 特に好きだったのは『水沫隠れの日々』という、古本屋の仕事で訪れた先で余命宣告された老婦人からの依頼を受ける話です。老婦人は若い頃に同居していた親友がいたのですが喧嘩別れし、その後親友は子どもを産み若くして亡くなります。その親友の娘が犯罪を犯し刑務所に収監されているのですが、近いうちに出所してくるので自分のところに連れてきてほしいと頼まれます。晶は、不良娘の昔の犯罪がらみでゴタゴタに巻き込まれるのですが、最後はなんだかんだ良い話でまとまるかと思いきや…その結末は想像してなかった…。

    9
    投稿日: 2026.01.25
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    なかなからしい短編集でした。 小さな以依頼からだんだんデカい話しと嫌なオチに向かっていく様と葉村晶の傷だらけの探索は良かった。 3029冊 今年257冊目

    1
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「水沫隠れの日々」「新春のラビリンス」 「逃げだした時刻表」「不穏な眠り」 満身創痍のタフで不運な女探偵・葉村晶。今回も怪しい依頼人にキャラ濃い目な関係者たちが良い。犯人か被害者になって欲しいような人たちがたくさん。

    0
    投稿日: 2025.09.25
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    女探偵の不器用さが良くも悪くも親近感。 ミステリー専門の古本屋店員という設定もあり、本の知識や背景がさりげなく織り込まれていて学びも多い。 ただ、個人的には探偵はもう少し格好良くあっても良いと思う。 独特の味わいを残す一冊だった。

    7
    投稿日: 2025.08.21
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    2020年の初読み本。仕事はできるが、不運すぎる女探偵・葉村 晶シリーズ最新作。 事件の内容から結構陰鬱な気持ちになることが多い作品ですが、恋人とはいかないまでも葉村 晶のプライベートな一面をもう少し描写してもらいたいなぁーと感じるのは自分だけでしょうか? 好きな話しは、『逃げだした時刻表』で、『静かな炎天』よりは少し面白味に欠ける作品でした❗️

    24
    投稿日: 2025.02.16
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    今回は少しゾクっとする感じの短編集。 短編の割に、各話登場人物が多く、展開も多いので、葉村シリーズの短編は疲れるから苦手。 ①出所してきた友人の忘形見を連れてくる依頼のはずが… ②年末の幽霊ビルの警備の依頼をこなしたら、そこで新春に遺体が見つかる ③古書店のフェアのために預かってた銃弾痕がついた古本が盗まれたので、探していると? ④民家でみつけた遺体の身元を調査していると、キーワードとして借金が見え隠れ?

    1
    投稿日: 2024.10.11
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    若竹七海の連作ミステリ短篇集『不穏な眠り』を読みました。 『依頼人は死んだ』、『静かな炎天』に続き、若竹七海の作品です。 -----story------------- 仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ。 吉祥寺のミステリ専門書店でアルバイトとして働きながら、〈白熊探偵社〉の調査員として働いている。 「さよならの手口」(2014年4位)「静かな炎天」(2016年2位)、「錆びた滑車」(2019年3位)と「このミス」上位常連の人気ミステリシリーズ、文庫オリジナルの最新刊。 「水沫(みなわ)隠れの日々」 終活で蔵書の処分を頼んできた藤本サツキのもう一つの依頼は、死んだ親友の娘・田上遥香を刑務所から自分のところに連れてきてほしいということだった。刑務所からサツキの元に向かう道で、遥香は車に乗った男たちに拉致されてしまう。 「新春のラビリンス」(「呪いのC」改題) 大晦日の夜、葉村は解体直前の〈呪いの幽霊ビル〉の警備をすることになった。ヒーターが壊れ、寒さの中一夜を明かした葉村は、女性事務員の公原から連絡が取れない男友達の行方を調べてほしいと頼まれる。 「逃げだした時刻表」 葉村の働くミステリ専門店でGWに〈鉄道ミステリフェア〉を開催することになった。展示の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。本の行方を追ううちに、互いを出し抜こうとするコレクター同士のトラブルや、過去の因縁まで絡んできて思わぬ展開に……。 「不穏な眠り」 亡くなった従妹から引き継いだ家にいつのまにか居座り、そこで死んでしまった宏香という女の知人を捜してほしいという依頼を受けた葉村。宏香を連れ込んだ今井という男の家を訪ねたところ、今井の妻に危うく殺されかける。今井は宏香の死後、家出していた。 解説・辻真先 TVドラマ化決定! ドラマ10「ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~」 主演シシド・カフカ 間宮祥太朗 池田成志 津田寛治 中村梅雀 2020年1月24日(金)スタート予定(連続7回) ----------------------- 2017年(平成29年)から2019年(平成31年)に発表された作品を収録して、2019年(平成31年)に刊行された葉村晶シリーズの第7作です。  ■水沫隠れの日々  ■新春のラビリンス(『呪いのC』を改題)  ■逃げ出した時刻表  ■不穏な眠り  ■第四回・富山店長のミステリ紹介  ■解説 辻真先 葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう……行方を追ううちに思わぬ展開に(「逃げだした時刻表」)、、、 相続で引き継いだ家にいつのまにか居座り、死んだ女の知人を捜してほしいという依頼を受ける(「不穏な眠り」)…… 満身創痍のタフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。 飛び飛びになっていますが、シリーズ第2作『依頼人は死んだ』、シリーズ第4作『静かな炎天』に続き、女性探偵・葉村晶が活躍する葉村晶シリーズの作品です……本作品でも葉村晶が不運に巻き込まれながらも事件を解決する姿が、ユーモアとブラックの要素が絶妙に組み合わせながら描かれています、、、 そんな中でも印象的だったのは、 終活で蔵書の処分を頼んできた女性のもう一つの依頼は、死んだ親友の娘を刑務所から連れてきてほしいということだった……当日刑務所で娘を迎えた葉村晶だったが、そこから次々ととんでもない目に遭う羽目に、、、 友人の忘れ形見である娘を、余命わずかの自分の元につれて来てほしいと言った理由が忘れられない『水沫隠れの日々』、 葉村晶の働くミステリ専門店でGWに〈鉄道ミステリフェア〉を開催することになった……展示の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあい、本の行方を追ううちに思わぬ展開になる、、、 冒頭から何者かに襲われ、いきなり災難に遭うオープニングと、弾痕入りの時刻表に関する皮肉なオチで締めくくられるクロージングが印象的な『逃げ出した時刻表』、 相続で引き継いだ家にいつのまにか居座り、そこで死んでしまった女の知人を捜してほしいという依頼を受けた葉村晶……女を連れ込んだ男の家を訪ねたところ、男の妻に危うく殺されかける羽目に、、、 複雑な人間関係にやや混乱しましたが、ニュータウンの末路や大規模な自然災害等、日本のあちこちで現実問題になつつある災害や社会問題もしっかり現実に即して描かれておりリアリティを感じた『不穏な眠り』、 の3篇かな……葉村晶には、もう少し、平穏無事な日常を過ごさせてあげてもいいのでは とも思いますが、それがこのシリーズの醍醐味でもあるので、そうはならないんでしょうねー 本作も読み応えたっぷりで愉しめました。 こちらも相変わらずでずが……葉村晶の働くミステリ専門店〈MURDER BEAR BOOKSHOP〉の富山店長が物語の中で紹介される作家や作品について解説してくれる『第四回・富山店長のミステリ紹介』は良いですねー 色んな作品を読みたくなりますね、、、 葉村晶の魅力もパワーアップしている感じ……杉田比呂美の装丁も大好きですねー 次も葉村晶シリーズの作品を読んでみようと思います。

    1
    投稿日: 2024.05.26
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    葉村晶シリーズ、短編4話。どれも面白かった。相変わらずの不運もどれも結構な衝撃で葉村晶のタフさに引き込まれて読了。一言一言にジワっとハマる。

    0
    投稿日: 2023.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    葉村晶シリーズ。事件は入り組んでいるし探偵は相変わらず不運に巻き込まれていくけれど、安定して面白いので何も心配せずに読めた。 調査のなかで想像もできない繋がりが見えてくるのが魅力でいつも驚かされる。 「不穏な眠り」の元凶の母娘を調べるうちに、深い闇が根を張っていることに気づくのがたまらなかった。娘はこういう母の元で育ち、顔の見えてこない大人に育ったのだなぁ。 知らない方が幸せなことが、世の中には沢山あるのかもしれない。

    0
    投稿日: 2023.10.14
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    葉村晶シリーズの最新作。 相変わらず、ついていない。 だけど、このシリーズは読んでしまう。 今作も、短編集でどの作品も面白い。 葉村シリーズで私個人的に好きなのは、全部がハッピーエンドで終わる訳で無い点、現実だってその様な事が沢山あるから、このモヤモヤが、また読みたくなる。

    1
    投稿日: 2023.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    葉村晶シリーズ。今回は4編の短編集。最初の『水沫隠れの日々』で最後届けた娘と一緒に爆発して、過去この親娘というか、おばさんと遥香の過去の関係がどうだったのかは結局グレーのままで、そこがちょっと消化不良だった。最後の表題作『不穏な眠り』、母親が借金を払えない家族の家に娘を置いてくる、というのはほんとにぞっとした。娘の気持ちは一切無視じゃない。それでそのまま大人になるなんて、普通の神経じゃないというか、娘側もちょっと問題があったのかもしれないし、育ち方のせいでそうなってしまったのかもしれない。とにかく、人間の怖さ、愚かさをつくづく感じる。

    0
    投稿日: 2023.09.05
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    非常に歯切れのいい推理小説。途中、登場人物が多くて脳みそが混乱したが、古本屋兼探偵の葉山と謎をひもといていくのが楽しかった。 必ずしもハッピーエンドにならないのが私的に好きな展開だった。

    0
    投稿日: 2023.08.20
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    体張っても特にリターンない仕事を続ける主人公、ローテンションな感じだけど探偵業好きなんだなあと感じた。事件も毎回面白い方向に進むからどんどん次を読みたくなる。

    0
    投稿日: 2023.01.09
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    短編集。どれも読み応えあり。 聞き込み調査で得た噂話に左右されることなく、噂話をどう解釈するかで紐解いていくところがいい。そういうふうな考え方もできるなと不自然さを感じることなく腑に落ちる。 終わり方もゴリゴリの一件落着って感じはなく、ちょっとした後味の悪さがこの本の魅力となっているのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2022.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても嫌な気持ちになるのに、どうしても何回も読んでしまう。晶のどうしようもない好奇心でガンガン首突っ込んで、1冊で何回死にかけるのかしらって。 フェアの目玉が盗難、居座り女のこと、彼氏の捜索といとこのこと。 短編なのにぐったり。すぐ読めるのにハリーポッター読んだくらいのどっしり感。 晶はずっと不幸だと思っていたけど、思えばずっと好きなことしているので、幸せなのかも。あんまりいじめないでって思うけど、ずっと読みたいシリーズ。

    0
    投稿日: 2022.10.09
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    葉村晶シリーズ。短~中編が4本。 どの話も、短いわりに登場人物多すぎて、複雑だった。 私は迷子になってしまったよ・・・。 そんで、葉村晶のしろくま探偵社の閑古鳥の鳴きっぷりが切ない。 全然探偵仕事できてなくて、警備員のバイトに駆り出されたり、本屋オーナーの使いっぱしりにされたり・・・不憫すぎる。 今回、晶の日常のほっとするような場面がなくて、読者としてもそれが寂しかった。 表題作「不穏な眠り」では、少しご近所に住む鈴木品子(高齢女性)との交流があって少しホッとしたけど、鈴木品子だって、この後すぐに房総へ引っ越してしまうんだよなぁ。 本屋も休日しか開店しないことになり、探偵業もほぼなく。 晶は普段何をしているの・・・。 現在(2022年9月時点)発刊されている葉村晶の最新作が、この不穏な眠り(2019年12月刊)だ。 次はまたぜひ、長編を読みたい。

    7
    投稿日: 2022.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1.水沫隠れの日々 2. 新春のラビリンス 3.逃げ出した時刻表 4.不穏な眠り      の4短編集 1はラスト2行が…。 2は新春から厳しい仕事で...。 3のような次から次へと...好きです。 4は嫌な話だなと思いながら読んでたら最後に...。 葉村がいつものごとく真面目に取り組み巻き込まれて酷い目ににあって…事件に対する感嘆に共感させられる。 2のウイルス、4の土砂崩れは後に起きることの予測? 4に出てくる新宿駅の蕎麦屋は今は閉っちゃった。

    9
    投稿日: 2022.08.15
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    葉村シリーズ短編集。60ページ弱の短編なのに話の転がり方風呂敷の広がり方そして見事な畳みっぷりを堪能できる。ほんとに笑っちゃうくらい不幸のオンパレードだしじわじわ老いを感じるし葉村は今回もよくがんばったよ…!特に『水沫隠れの日々』の切れ味がすごい。まだまだ新作待ってます。あとミステリー温泉ツアーどこいったら参加できますか???

    2
    投稿日: 2022.03.13
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    若竹七海さん葉村晶シリーズ2冊目。 どのお話もテンポよく、転がる展開を楽しみながら一気に読み終わってしまった。やっぱり主人公の造形が好きだなぁ。 ただ、依頼主や雇い主とのパワーバランスがちくちくと気にかかる。

    2
    投稿日: 2021.12.27
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    このミス2021年版10位。女探偵・葉村晶シリーズの連作短編集。このシリーズはこのミスによくランクインするので読む機会が多いのですが、どうも自分とは相性が悪いようです。自分の頭じゃお話について行けない。最初はどうってない事件で終わりそうなところから、凄い勢いでお話が複雑化していくのですが、2,3人目が出てきた時点でもう理解できなくなっちゃいます。最近自分の頭が劣化してきたのか、昔からなのか定かではないですが、自分には難しすぎます。なので、短編だしまーいーかって感じで、根性出して理解する気もなく、分からないまま読み流してしまうのを全編繰り返してしまった感じです。1個ぐらいは理解できたかも。

    1
    投稿日: 2021.09.23
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    葉村晶シリーズの7作目。1年ほど前(2020年1月~3月)、NHK総合で放送されたシシド・カフカ主演の連ドラのイメージにはピッタシ。私はこのシリーズ、全部読んでるんだけど、昔に比べ、入り込めなくなったのは何故だろう・・・

    0
    投稿日: 2021.03.20
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    葉村晶シリーズ第6作の短篇集。 どれも人間の厭なところがふんだんに描かれている重い話だったなぁ。 好きなのは「水沫隠れの日々」と表題作「不穏な眠り」。衝撃のラストでばっさり終わる前者と、深い憂いの余韻が残る後者、やはり幅広い作家だ。

    0
    投稿日: 2021.03.20
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    葉村晶シリーズ。 毎回毎回酷い目にあう主人公の体がが同年代として心配です。事件よりもそちらに気を取られてしまいがちでした。インフルエンザに罹らなかったのが意外でしたが。

    0
    投稿日: 2021.03.18
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    私立探偵・葉村晶がトラブルに巻き込まれ真相に辿り着く、という毎度お馴染みのパターンで新味に欠ける気がしますが、どれもコンパクトに纏まっていて安定している印象。 マイベストは【逃げ出した時刻表】。ミステリに関する薀蓄が楽しいし、ホワイダニットの真相も興味深いです。 表題作の【不穏な眠り】も予想外な方向へ転がっていく様が面白くて好きですが、 若干話がややこしいのが難点です。

    0
    投稿日: 2021.03.03
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    うーん、ミステリーとしたらもっと凄い作品はあげられるから、残念。厳しい点は既にシリーズとして名を馳せてるのに、との思いで。

    2
    投稿日: 2021.02.26
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    '21年1月31日、読了。 いわゆる「葉村晶シリーズ」としては、僕には一番手応えがなかったかな…。オーナー兼店長、僕はあまり好きではないので、ラストのミステリー案内も、読んでいません。若竹さんが書いているのは承知、ですが…なんか、必要?って思っちゃってます。 葉村の、シニカル&コミカルなセリフも、作中、なんだか少なかったような…。 僕が、シリーズに慣れてきてしまっているのかな?なんて、思ったりもしますが。 飛ばして、読んでなかった「悪いうさぎ」、読んでみよっと。これで現状の「葉村」作品は、全部読んだ事になるのかな?なんか寂しいような…。

    2
    投稿日: 2021.01.31
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     女性探偵・葉村晶シリーズを読み始めると、頭の中では宍戸カフカさんが動きし、より魅力的な物語になっていく。今回のシリーズは2021年版『このミス』で10位を獲得した短編集だ。  スピード感のあるストーリー展開で、ミステリーの要素も十分。主人公の判断力と行動の速さは、気持ちいいくらい期待に応えてくれる。ただ、短編ではあるものの、ストーリーにもう一回転の展開が欲しかった。各短編が終わった瞬間に『で、どうなったの?』と突っ込みに似た余韻が残る。

    2
    投稿日: 2021.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シシドカフカさん主演のドラマ、録画したものも少しずつ見ている。イメージはとても合っている。本の葉村晶の方が、もう少しベージュで薄汚れてて、疲れて郊外を歩いていそう。この本だと、糞が混ざっているであろう池の泥水を飲んでしまい肺にまで入っていくようなイガイガした苦しさや、年越しの冷え切ったビル、災害級の雨、のような悪臭や不快感、寒さ冷たさ、大きな音まで自分も感じてしまう気がする。老眼疑いも、すぐに思いつかなかったこともあったけどそれでも、打つ手も打ってる、有能な探偵ぶりも健在だった。カズレーザーさんのお勧めで知り、シリーズ始めから読み始めて最新刊まで追いついた。同年代。これからも読みたい。

    3
    投稿日: 2021.01.23
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    女性探偵シリーズのミステリ短編集。 とっかかりは地味な事件ではあるが、謎を追いかけていくと、そこいら辺の人たちが割と過激なことをしている。 今回はそれほどのめりこめなかった。

    1
    投稿日: 2020.12.31
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    正月に、ドラマに触発されて葉村晶シリーズを読み始めて1年になる。遂にこれで最新作まで追いついてしまった。読んだ端から寂しい。何度も言うけど、探偵・葉村晶は私の推しメンになった。私は、一生懸命頑張る女の子が好きなのだ。もはやアラフォーをかなり過ぎたと思える彼女だけど(1年で随分歳をとったものだ^_^;)、私よりも歳下ならば女の子である。以下、ネタバレなど無いのでご安心ください。 冒頭、慣れない高速を運転すると行く手に「天使の梯子」がかかっている。普通の物語ならば吉兆ではあるが、葉村晶に限っては不吉な前兆以外の何ものでもない。その証拠にラストは飛び切りのバッドエンドを迎える。(「水沫隠れの日々」) 探していた男は某所でインフルエンザにかかって寝ていた。葉村晶は自販機でお茶とスポーツドリンクを買って、マスクをし、変装用の素通しメガネをかけ、息を止めて縁側から家に入る。もちろん、この2年後に日本がパンデミックに襲われるとは葉村晶は予測しているわけではないが、あまりにも完璧なウイルス対策だし知識だと思う。葉村晶はつくづく優秀な探偵なのである。(「新春のラビリンス」) 本作はミステリと映画の情報満載だ。葉村晶が住込で働いている古本屋の店長が思い付いた〈鉄道ミステリ・フェア〉のうち、富山店長推薦のDVD『大陸横断超特急』『大列車強盗』『バルカン超特急』『カサンドラ・クロス』『見知らぬ乗客』もちろん高倉健の『新幹線大爆破』などの蘊蓄に刺激されて、私は正月鑑賞にとTSUTAYAを探し回るが、一作も置いて無かった。おいおい、TSUTAYAよ‥‥(泣)。(「逃げ出した時刻表」) 葉村晶は久しぶりの探偵依頼に、ほんの少しだけ「贅沢」をする。新宿のメトロ食堂街の更科そばの店の立ち食いスペースで、春菊の天ぷらそば(800円)を自分に奢ったのである。この自己肯定感の少なさが、私が彼女を応援したいと思う大きな理由である。ひとつ賭けるけれど、この店は実在するだろう。いつかコロナ禍が終わって機会が有れば、殺されかけて喉を潰され飲み込めずにむせた白いそばを食べてみたい。(「不穏な眠り」) 本書は「オール讀物」昨年12月号に掲載された短編含めて、超速で昨年暮に出版された。テレビシリーズに合わせた事情はあるにせよ、次回では、必ずこのもやもやとした三密の世相を歩き回って犯人を追いつめているはずだ。文庫は来年ぐらいには出てくるだろう(と、思って葉村晶ばりに直ぐスマホで検索したら一件もヒットしなかった。今年はもう書いてないのか?)。

    42
    投稿日: 2020.12.20
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    本シリーズを初めて読んでから約20年。ほぼ自分と同じように歳を重ねて40代になった葉村さんに親近感を禁じ得ない。思えば若竹七海さんの作品も90年代に創元推理文庫版『ぼくのミステリな日常』を手にしてずっとだから相当に長い。好きな作家の新作を定期的に読めるのは幸せだと思う。 本シリーズはトリック重視の本格ものではなく、ソフトなハードボイルドという感じ。何せ最近の葉村さんは推理を働かせる前に調べ物はネット検索。これがスパスパとヒットして、葉村さんの検索能力が意外に高いことがよくわかる。一匹狼の葉村さんは逞しく時代に順応しているのだ。 基本的には常識的な一般女性である葉村さんが、ドンパチ騒ぎや殴り合いの格闘をすることは(あまり)ないが、本書でも首を絞められ、スタンガンを当てられ、果てには土砂崩れに遭うなど、順当に相当な不運に巻き込まれていく。若竹さんはエスっけがあるに違いない。 しかし、不運に巻き込まれながらも、きっちり仕事の結果を出すのが葉村晶である。何ともカッコいいではないですか!軽妙なトーンに紛れているが、このシリーズの事件はシビアで、痛ましいものが多い。それらをすべて呑み込んで、葉村晶は一人、探偵であり続ける。

    13
    投稿日: 2020.12.14
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    他人事とは思えない不運の連続で笑うに笑えない災難や厄災。 頑張れ!なくな!葉村晶! ファンはまだまだ貴女の活躍を待っています。

    0
    投稿日: 2020.12.09
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    不運な女探偵シリーズの短編集。 簡単な依頼だと思って引き受けると裏があり、毎回殺されかけたり酷い目にあってしまうのは相変わらず。各話に登場する人々はけっこうひどいが、短編だとイヤミスっぷりはそれほど強烈ではない気がする。葉村が幽霊ビルの警備をした時のことが最終話で都市伝説になっていたのは笑った。

    2
    投稿日: 2020.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    葉村晶の7作目。 前の依頼での自分が、都市伝説にされたこと知る場面が出てきたりもするが、 一応、短編集。 どんどん酷い目に遭う運命にある葉村晶としては、 短編集の方がいいのかもしれない。 それに、坂道を転がりだしたボールが止まることがないように、 事件がどんどん展開していくのが楽しい。 そういう点では、 刑務所から出所してくる友人の娘を連れてきてほしいという依頼、 「水沫隠れの日々」が一番面白かったかな。 ちょっと謎で、ちょっと面白くて、ほんのり怖い。 「逃げだした時刻表」では、 鉄道にまつわる連続事件を親子三代の警察官が追うとあるミステリー、 が出てきたが、是非読んで見たかった。 あとは、オレンジ色のトラ猫に肉球でパシパシと叩かれてみたい。

    5
    投稿日: 2020.11.25
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    前回の『依頼人は死んだ』に続き、「うーん…」と言いながら母が貸してくれました 葉村晶シリーズの最新刊になるのかな? 母は適当に目に付いたものから買うので時系列もバラバラです 『依頼人は死んだ』の葉村さんは20代だったけど、本作ではいきなり40代後半になってました 40代後半の葉村さんは四十肩になってたり、ちょっと疲れてたりするけどやっぱりパワフルです ・ 本作も短編集ですが、『依頼人は死んだ』が尻切れとんぼのように感じたのとは違い、しっかり結末が描かれていてストレスなく読めました ・ とはいえ、私も母と同意見で「うーん…」と言いながら読みましたが それにしても、母も「うーん…」と言いながら何故コンプリートする勢いでこのシリーズを買うんだろうか なんだかんだ言ってハマってんのかな

    0
    投稿日: 2020.11.25
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    映像化されているとは知らなかった。生活感溢れる探偵、葉村晶。どこか天才じみて読者を置いて行く様な探偵では無く、リアクションもツイて無さも、まさに実物大で。お疲れ様です…と労いたくなるくらい怪我が絶えないですよね。

    3
    投稿日: 2020.10.31
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    葉村晶シリーズ第6弾で短編集 簡単な依頼が簡単に終わってくれないのは葉村晶が葉村晶たる所以なのだろうか やっぱりどれも面白かった 連作ではないものの都市伝説化してたりしてニヤリどころもニクイかぎり 信心深くはないだろうが そろそろちゃんとお祓いに行った方が良いのかも シリーズ最新作まで読み終えてしまった 次作が早く出るといいなぁ

    1
    投稿日: 2020.09.25
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    短編集。 水沫隠れの日々:出所した女性と育て親のちょっとゾクッとする悲しい物語。 新春ラビリンス:幽霊ビルでの警備と殺人。別の物語で、この時の葉村が都市伝説化して登場。 逃げ出した時刻表:伏線は分かりやすいものの、種明かしが難しすぎて2,3回読んだ。 不穏な眠り:山奥のニュータウンを舞台にした中編。最後のカタストロフィはちょっとびっくり。

    3
    投稿日: 2020.07.31
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    またまた短編集。 一作目 嫌ミスだー 二作目 不幸の連鎖というか 三作目 古書店ミステリー。ビブリア古書堂を思い出した。 四作目 不運だ、不運すぎる(涙) 本当は前作からの続きの郡司さんのエピソードが読みたかったなぁ

    0
    投稿日: 2020.07.06
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    シリーズ最新刊。四遍の物語はどれもダークでビターで、ちょっと愉快。 水沫隠れの日々 サツキという女性から友人の娘を迎えに行って欲しいと言う依頼があった。 遥香というその女性はなんと刑務所から出所してきた。 放火殺人に大麻の所持使用。 そんな遥香が怪しげな集団に追われることとなる。 彼らが探す宝物とはなんだろう。 遥香は、「すんごいの」つまり頭がぶっ飛ぶような(違法)薬物を思い描いていた。 しかし実は… 宝物が目に見えるもの、あるいはモノとは限らない。 優しい人が必ずしも優しい人ではない。 キラキラ輝くガラスは、誰の心を映していたのだろう。 逃げ出した時刻表 貴重な書籍である時刻表が盗まれた。 葉村晶は店番の最中に何者かによって気絶させられ、その間に時刻表は消え失せた。 一体誰が何のために持ち出したのか。 人間関係を複雑にさせた時刻表。 これもまた、自分勝手で自己中心的、愚かな人間が他の人のことなど何も考えずに犯した罪の物語である。 それにしても主人公はよく気絶させられたり、首を絞められ、殴られるがよく生きているものだ。 そしてよくただ働きをさせられている。 運が悪いと嘆いているが、それでも生きているんだから、どっちかというと、運がいいんじゃ? もちろん自分がそれでいいのかと言われたらそれは全力でお断りしたい。 巻末のミステリー作品の解説も面白い。 でもほとんど読んだことがないので私はミステリーファンとは言い難いのではないか。 いやいやそんな事はない。 上には上がいる、ただそれだけだ。

    9
    投稿日: 2020.07.05
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    『満身創痍で不運な女探偵』(裏表紙より)葉村晶シリーズ最新刊。 今回は長編ではなく四話収録だったが、これくらいのボリュームもスピード感があって楽しい。 相変わらずの富山店長のSっぷりから始まり、簡単な依頼の筈があれよあれよと思わぬ事態の出来や依頼人の豹変、事件関係者の身勝手さや毒に振り回され、あっという間にぬかるみに嵌まり込んでいくというお約束の流れだが飽きさせない。 刑務所から出てきたということは自分の犯した罪を償ったということに、少なくとも法的にはなるのだが、全く悪びれてもいない女。 彼女にも会社にも社会にも全く誠意を見せず、言われるがままに動き、困ったら土下座してそれで済むと思っている男。 自分の祖父の持ち物なのだからと、貸した古本屋の店員を怪我させて奪っても平気でいる男。 …とまぁ数え上げればきりがないほど、今回の作品にも迷惑な連中が次々出てくる。 とっくにブチ切れて罵倒するか、依頼を適当に切り上げて終わりにするかにしたくもなるのだが、葉村晶はそうしない。それでは探偵は勤まらないからということもあるが、結局のところは晶の心の問題なのだろう。 『なんで葉村はこうも面倒と関わりあうのかねえ』 晶が面倒と関わりあうのではなく、面倒の方から晶に寄ってくるようなところもあるが、これ以上突き進めば面倒なことになると分かっていながら自ら進んでいくところもあるのだから、桜井のこのセリフも間違いとは言えないだろう。 今回はあまりの寒い現場で凍死しそうになったりスタンガンで気を失った程度(?)でそれほど大怪我はしていないな…と思っていたら、最後の表題作でこれでもかというほど来た。 二度殺されかけ、最後は車もろとも泥流に巻き込まれ…さて、晶は生還出来るのか。 しかしこれほどいろんなエゴイズムや憎悪や悪意にさらされつつもそこに侵されない晶は誰よりも強く清らかだと思う。 女探偵だってタフで優しくなければ生きていけないのだ。

    29
    投稿日: 2020.06.18
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    富山店長の人使いの荒さを楽しめるようになってきた。古書店員業務の比重が増すせいか、探偵としての勘が鈍ったかと葉村が凹む場面が段々増えてきた。無理しないでね…

    0
    投稿日: 2020.06.13
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    葉村晶シリーズ、今回は短編集。本を引き取るついでに受けた依頼、あるいは廃ビルの警備、あるいは本屋でイベント準備をしていただけ…。彼女は今回は茶色のタオルを使うようになっていて(悲)相変わらずもうそのくらいにしてあげて!と言いたくなるほど不運ですが、結局彼女はそんな目にあいながらもお人好しでキレモノで、ちゃんと見るべきところは見ていて、到達するところに到達する(苦いけど)…つまりきちんと伏線のはられた秀逸なミステリで、堪能させていただきました。好みは最後の二行に衝撃の納得が降ってきた「水沫隠れの日々」。

    1
    投稿日: 2020.05.31
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    今回も相変わらず、奇々怪々な事件に巻き込まれ続けています 年をとっても、殺されかけたり、死にかけたりの連続ですね 既視感ありながら、3話目の争奪戦が面白かったかな 突拍子もない話多めです

    4
    投稿日: 2020.05.30
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    腕はいいが何かと不運な女探偵、葉村晶の安定の貧乏籤引きっぷりが堪能できる短篇集。簡単そうな依頼なのにだんだん面倒くさい方向に転がっていき、その度に痛い目に合い文句言ったり嘆きながらそれでも依頼はこなしていく。次々起こる展開と結末への畳み掛け方に無駄がなく安定の読み応え。出所した友人の娘を迎えにいくだけだった「水沫隠れの日々」や捨てるつもりの遺品を渡す相手を軽く探すだけだった表題作は結末の落とし処の落差が凄い、というか酷いのか。「新春のラビリンス」は年末の幽霊ビルの警備が原因で人探しの時点で風邪ひいてるし「逃げだした時刻表」は初っ端からスタンガンで気絶させられ、住み込んでいる書店の盗難事件なので経費はお察し。四十路に入って無理出来ないのに本当にお疲れ様だ。お茶の一杯差し入れしたい。

    8
    投稿日: 2020.05.03
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    年齢を重ねても、あいかわらず不運な探偵の葉村晶。 ぼやいたり、嘆いたりしながらも、事件に向かっていく。 収録作の中では、逃げだした時刻表のどたばたが私の好みだった。古典ミステリが絡んだ話でもあるし。いきなり店で意識を失っていた晶にびっくりだった。 それにしても、あんな結末になっちゃうとは。 表題作はまさに「不穏」 一貫しての不気味な空気に眉をひそめながら読んでいた。 新春のラビリンスのあれが伝説になったみたいなのには笑ってしまったけど。 あの写真の説明は、ちょっととってつけた感じではあったかな。私が何かを見落としているのかもしれないけど、、、 ともあれ、今後も晶の奮闘記が読めるのを楽しみにしよう。

    1
    投稿日: 2020.04.10
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    相変わらずの葉村さん。ドラマ化したからか順番が回ってくるまでに3ヶ月かかったよ… 本の買取で訪れた家で今度出所してくる友人の娘を確実に私の元へ届けて欲しいと依頼され、友人の娘を迎えに行くも帰りにその女が拉致られるの目の当たりにする。なんだかヤバい人たちに追われているようで…「水沫隠れの日々」 大晦日の夜に廃墟のビルの警備を依頼された葉村。震えながら一晩を過ごしたが、そこの事務所の女の子にいなくなった彼氏を探して欲しいと依頼され…「新春のラビリンス」 鉄道ミステリーフェアの開催の目玉として借りた「ABC時刻表」が盗難に遭ってしまう。その行方を追う葉村だが、思わぬ展開になっていき…「逃げ出した時刻表」 相続で引き継いだ家にいつの間にか住み着き、死んだ女の知人を探して欲しいと依頼され…「不穏な眠り」 なんだか今回は相変わらずな葉村さんだったけど、事件関係者?依頼者?にものすごく振りまわれてるかんじだった。歳を取ったのか、前よりボロボロにはなっていないけど、お昼を食べ損なったり裏をかかれたりして大変だった。もう少し自分を大切にして欲しい…でも、葉村さんのことだからきっと断りきれずに巻き込まれていくんだろうなぁ。 2020.4.3 読了

    0
    投稿日: 2020.04.03
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    +++ 葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。行方を追ううちに思わぬ展開に(「逃げだした時刻表」)。相続で引き継いだ家にいつのまにか居座り、死んだ女の知人を捜してほしいという依頼を受ける(「不穏な眠り」)。満身創痍のタフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。 +++ これまでに増してハードな展開になっている気がする。世界一不運な探偵・葉村晶健在、である。しかも、あまりにも命の危険にさらされる頻度が高すぎて、にもかかわらず、めげずに調査を続ける葉村晶、強くしぶとい。初めのころは、もっとドジな印象があった気がするのだが、探偵業にも磨きがかかってきたということだろうか。その割に、首を突っ込んだ事件の危険度と奥の深さは折り紙付きである。これからも、命を落とすことなく、健気に探偵業を続けてほしいものである。ドキドキハラハラわくわくしながら読める一冊である。

    1
    投稿日: 2020.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    目次 ・水沫(みなわ)隠れの日々 ・新春のラビリンス ・逃げだした時刻表 ・不穏な眠り 私もたいがい間が悪いと自覚しているけど、葉村晶の間の悪さ、不運の連鎖ったらない。 けれど、事件は割と後味の悪いものが多いのに、葉村晶に関しては、いつもその不運に癒されるのだ。 彼女は美学にこだわるよりも実利の人だ。 本人はどう思っているかわからないが、頭の回転もすこぶる良い。 だけど自覚していないと思うけれども、お人好しだ。 これは契約範囲外だ、と一度は切り捨てても、つい気になって様子を見に戻る…と、厄介事に巻き込まれて命さえも危機に陥る。 なぜ、学習しないのだ、と言えば、それが彼女の人としての矜持であり、お人好しな部分なんだろうなあ。 「水沫がくれの日々」の、最後の2行が意味する寒気がするほどの憎悪とか、「逃げだした時刻表」の、金に飽かした自分勝手とか、やっぱり事件の後味は悪いのだけど、でも、今までの作品に比べて、なんかちょっと薄味じゃない? 葉村晶、それほど不運ともいえないのでは? と思ったら、表題作はさすがにどど~んと不運満載でしたね。 たった60ページほどの作品の中で、2回死にかけ、最後は自然災害に巻き込まれる。 どんだけよ!と突っ込みながら、満足して本を閉じることができる。 「水沫隠れの日々」の遥香、「不穏な眠り」の宏香は、生まれてきた意味について考えさせられる。 彼女たちは一度でも、誰かから必要とされたことがあったのだろうか。 「生まれてきてくれてありがとう」と言われたことがあるのだろうか。 彼女たちの人生を思う時、苦いものがこみあげてくる。 富山店長は相変わらず理不尽で、エゾノー並みに理不尽で、そこが好き。 知り合いにはなりたくないけれど。 本屋の2階に住み込んで、本屋のバイトをしながら探偵業をこなす葉村晶。 職住一体についてこう語る。 ”なにしろ家賃がない。通勤がない。昼食を家で済ませられるから、ロスする食品も出ない。読む本に困らない。” 我が家の1階も本屋なので、やっぱり憧れる本屋勤務。 探偵業と兼ねなければ、それほど大変にならないんじゃないかと妄想中。

    7
    投稿日: 2020.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

     年間の医療費がどれくらいになっているのか気になる。  短編四つ。満遍なく満身創痍。  「水泡隠れの日々」オチがとても好きですね。サツキおばさま、とても好きですね。尾行慣れしてる葉村さんの姿とか、すごいかっこいいんだけど、探偵としての有能さを補ってあまりあるほどの不運具合。  「逃げ出した時刻表」箕輪さんとこに本が盗まれた報告に行ったシーン、好きです。さすが葉村さん。  「不穏な眠り」鈴木の奥さんもいいキャラだと思います。最後がとてもブラックでした。  一冊前の「錆びた滑車」の感想で、葉村さんに温泉旅行をプレゼントしたいって書いたら、この本の最後のMURDER BEAR BOOKSHOPの広告で温泉ツアーが組まれてて、思わず笑ってしまいました。葉村さんがついていったらたぶんガチで事件起きちゃうやつ。

    1
    投稿日: 2020.03.02
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    災害描写がリアルに理解できる日本になったんだなあと     短編なのに内容が強すぎる 凄いわ んで、ドライアイに四十肩は共感しかない 年とる毎にどんどん人に優しくなっていく晶 わかるわー

    1
    投稿日: 2020.02.29
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    葉村晶シリーズの最新刊。 今回は4つの話からなる短編集。 いずれも不思議な感じの物語で、葉村晶を感じられました。 今回の4作品だと表題の不穏な眠りが一番不思議で、読み終わった後に、頭の中に???が浮かんでいました。 で、、 私は静かな炎天を最初に読んで、その後最初から読んだ感じですが、単発で読んでも楽しめるのが良いです。 葉村晶も40代になってそれなりにたつので、次回作はとうとう50代か?

    0
    投稿日: 2020.02.24
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    仕事はできるが不運すぎる女探偵、葉村晶がまたまた不運な目に遭いながら事件を解決していくお話です。都内をあちこち移動するのが意外と時間もかかるし疲れるんだよな〜と、もう若くはない葉村さんのことを思いながら読みました。でも、若くはないとはいえ、タフ過ぎる葉村さんにどうしたらそんなに精神的にも肉体的にもタフでいられるのか教えてもらいたいです。 「葉村晶シリーズガイド」付きでこちらも楽しめます。得した気分。もう一度、シリーズの最初から読み返したいです。 NHKでドラマ化もされてますますファンが増えそうで、今から次回作が楽しみです。

    1
    投稿日: 2020.02.18
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    仕事はできるのに毎度ひどい目に。それが楽しみでもあるが吉川線まで頂戴するとは…。老若男女様々な曲者が出てくるけど、男性は単純で、女性のほうが強烈。

    0
    投稿日: 2020.02.09
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    不運な探偵葉村晶シリーズ。 何気ない依頼が、調査をしているうちに、どんどんと様相が変わり、最後は意外な結末が待ち受けています。 思わずぞくっとするような結末もあり、相変わらず読ませます。 特に本作の短編は、その傾向が強いように思います。 楽しめました。

    2
    投稿日: 2020.02.06
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    葉村晶シリーズ短編集。相変わらず安定の不運っぷりに安心させられてしまうという絶妙な読み心地。でも新年のささやかな願いは利いているのか? とりあえず病院に担ぎ込まれてはいないし依頼人も死んでない(笑)。 お気に入りは「逃げ出した時刻表」。事件よりも何よりも、富山店長の非道っぷりが最強で、葉村さんには申し訳ないけれど抱腹絶倒。せめて胃薬代くらいは貰いたいところですよねえ。おかげで事件そのものの真相にはまるで思い当たりませんでした。ところで、鉄道ミステリってあまり興味のない分野なのだけれど、これを読むと面白そうだなーと思えてきてしまいます。 「不穏な眠り」も不吉な予感がひしひしと襲い来るさまにわくわく……じゃなくってどきどきさせられたのでした。もうラストのあれにはどっきりだけれど。むしろこれは不運ではなく幸運だったのでは?

    3
    投稿日: 2020.01.31
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    私にとっては5冊目の葉村晶もの。 NHKのドラマも始まったが、シシド・カフカって知らない人で、本の設定よりも10歳程度若いのだけどイメージ的にどうなんだろう。 さて、4つの短編からなる本作でも相変わらず“タフで不運な女探偵”は、池に突き落とされるは、廃ビルで凍え死にそうになるは、スタンガンで襲われるは、更に4話目は満身創痍のてんこ盛り、掃除機のコードで首を絞められるは、出刃包丁で刺されかけるは、車もろとも土砂に押し流されるは…。 ここまで来たら作者がそれを楽しんでいる節があるが、解説の人が書いているほどユーモラスに感じられないのは、最後の2行が際立つ最初の話の閉じ方に象徴される、このシリーズに特有の仄暗さ、怜悧さのせい。 4つの話ともうまく出来てて捻りも効いているが、それにしても、通勤電車の中が主な読書タイムの私には相変わらず少々手強い。 表題作など登場人物が多くて、最初の依頼が何だったのかも分からなくなるくらいで、何度も前に戻ってしまったが、そんな展開こそがこのシリーズの真骨頂とも言えるか。 休みの日にじっくり腰を落ち着けて読む本だわな。

    5
    投稿日: 2020.01.30
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    「仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶」シリーズ第8弾。短編集。 20代半ばで登場した葉村晶もはや40代、 お約束通り、不運に見舞われ、理不尽な依頼人・関係者などに悩まされ、それでも律儀にタフに調査を続ける葉村晶。 今回も安定の面白さだった。 しかし、世の中、自分の非を認めす、勝手な言い分を通そうとする輩が多すぎ。 そんな人と争っても無駄だと怒りを飲み込み、律儀に仕事をする葉村晶に共感しきり。

    2
    投稿日: 2020.01.26
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    毎度悲運の葉村晶。今回も危機一髪な展開でドキドキしたが、無事で良かった!中々今回も後味悪い話でしたが、中でも表題作が一番ヒヤッとしました。探偵としては優秀なんだから、依頼者増えると良いなぁ。

    1
    投稿日: 2020.01.23
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    若竹七海『不穏な眠り』文春文庫。 女探偵・葉村晶シリーズの連作短編集。文庫オリジナル。全4編を収録。某国営放送で連続7回でTVドラマ化されるらしい。葉村晶役はシシド・カフカ。不思議な雰囲気はハマり役のような気がする。 ユーモラスな独特の世界観の中で繰り広げられるミステリー。相変わらずの痛い目に遭う、仕事は出来るが世界一不運な探偵・葉村晶の活躍が描かれる。そして、作中にはいつものように古今東西の傑作ミステリーが登場する。えっ!葉村晶も40代に突入かよ! 『水沫隠れの日々』。余命幾ばくもなくなり、終活を続けている藤本サツキから葉村が受けた依頼は死んだ親友の娘の田上遥香を刑務所から連れ帰ることだった。刑務所からの帰り道に何者かに拉致されそうになる遥香だが、どんな秘密を握っているのか……はたまた…… 『新春のラビリンス』。またまた葉村晶に解体寸前の呪いの幽霊ビルの警備という変な依頼が舞い込む。報酬は五割増しの料金にみかん一箱、餅代付き。寒さの中、一晩の警備を終えた葉村に女性事務員から人探しの依頼が……ミステリーらしいミステリー。 『逃げだした時刻表』。葉村晶がまたまた痛い目に遭う。葉村が居候するミステリ専門店の鉄道ミステリフェアを目前に控え、展示の目玉である古い曰く付きの時刻表が盗まれる。あれよあれよという間に犯人を捜しあてる葉村だったが…… 『不穏な眠り』。表題作。葉村晶が知人からの依頼で10年前にとある家に居座り病死した女性の知人を捜すことに。またまた痛い目に遭う葉村。果たして…… 本体価格650円 ★★★★

    17
    投稿日: 2020.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不運な探偵、葉村晶シリーズも6冊目かー。いつ読んでも甘くない。苦い。連作。 ・水沫隠れの日々…みなわがくれ。老婦人に依頼され、薬物で服役・出所する女性を迎えに行く。彼女は老婦人の親友の娘。付き合っていた男が悪く、なにかを密輸していたらしい。 ・新春のラビリンス…幽霊ビルのガードマンとして働くが、アーティストかぶれの女性や、壁の落書きに振り回される。 ・逃げ出した時刻表…住み込みで働く古書店のフェア。そこで貴重な本が盗まれる。 ・不穏な眠り…きっかけは良心的な、書店のお得意さん。遺産の家で亡くなった女性の遺品を返したい。しかし、女性のことを調べれば調べるほど、まがまがしいくらいの暗さがつきまとう。どうやら女性の母親は土地持ちの資産家だったらしい。 やっぱり最後の「不穏な眠り」が印象に残ったかな。長編で本一冊分くらいの作品でもなりそうな濃厚さ。負のオーラの。「え、え、救いないのー」が多いのが葉村シリーズ。多分次も読む。

    1
    投稿日: 2020.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    葉村晶シリーズ第7弾で短編集。 ・水沫隠れの日々 ・新春のラビリンス ・逃げだした時刻表 ・不穏な眠り の4編収録 国籍・日本、性別・女。吉祥寺にあるミステリ専門書店〈MURDER BEAR BOOKSHOP〉の店員にして、この書店が半ば冗談で公安委員会に届出をした〈白熊探偵社〉に所属する、ただひとりの調査員でもある葉村晶が相変わらずボロボロになりながら事件の真相を暴いていきます。 本作の彼女の住居は白熊探偵社(MURDER BEAR BOOKSHOPの2F)で、とある事情で間借りしている状況です。 徹底的に真相を暴いていくかという気概に対し年相応のくたびれ感が出てきてますが、まだまだ頑張れそうなので、次回作も期待します。 TVドラマ化に関してはちょっと不安がありますが、まずは視聴しようと思っています。

    0
    投稿日: 2020.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    わたしは葉村晶という。国籍・日本、性別・女。東京都下吉祥寺の住宅街にあるミステリ専門書店の店員にして、この書店が半ば冗談で始めた〈白熊探偵社〉に所属する、ただ一人の調査員でもある。 これこれ、いつもの葉村晶のフレーズ。 20代の頃から始めた探偵稼業。現在不惑を過ぎた40代、ということは単純に計算してもかなりのキャリア。 なのに何故か葉村が調査し始めると想定外のトラブルに次々に巻き込まれるのは、もはや前世からの因縁としか思えない。 素早く危険を察知して回避行動が取れるよう長年に渡り鍛え上げているはずなのに、葉村は今回も読み手の期待を裏切らない。 なにせ新年最初の願いが「いい年でありますように。…いや贅沢は言わない。今年こそ、病院に担ぎ込まれませんように。調査料を踏み倒されませんように。依頼人が死にませんように」という具合だ。 今回も池に落ちて泥まみれになったり、スタンガンで気絶させられたり、掃除機コードで首を締められたり…よくもまぁ次から次へと災難にあうものだ。 その度に呆れたり苦笑いしたり、と読み手を飽きさせない。 短編4編のうち『水沫隠れの日々』『不穏な眠り』が特に良かった。 『水沫…』の後味の悪いラストに苦笑したかと思うと、『不穏…』で切なくなったり。ミステリというより、葉村を中心としたヒューマンドラマにますますのめり込んでしまった。 ところで葉村は一体何歳まで探偵稼業を続けるのかな。 出来ればおばあちゃんになっても、このままの葉村で探偵を続けてほしい。 もうじきテレビドラマが始まる。 思い描いていた葉村がどんな風に演じられるのか、とても楽しみだ。

    13
    投稿日: 2020.01.16
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    今回は4つの短編集、NHKでドラマ化するとのことで急遽出版になったと思うが、もうちょっとボリュームが欲しかった。 シシドカフカさんが主演なので比較的若い時代の作品が対象だろうが、葉村晶も私と同じく40代。相変わらず身体を張った捜査が気の毒だけど笑ってしまう。老眼だとか、文字が小さくて読めないとか、話の本筋ではないところに共感してしまった。

    1
    投稿日: 2020.01.14
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    本編240頁。決して多い頁数ではないのにこの濃密さは何なのだろう。今回は収録作品四編、全て毛色の異なる内容で非常に読み応えがあった。しかし、短編なのに相変わらず内容詰め込み過ぎです、若竹先生。この密度が作品の魅力なのは充分承知だが、物語の展開をじっくり追いたい気持ちもあり、何とも複雑。葉村が【書店員】として活躍する「逃げ出した時刻表」も面白かったが、今作は表題作が特に秀逸。これは是非中編で読んでみたかった。しかし、白熊探偵社は依頼料から入院費・治療費を差っ引いてちゃんと利益が出ているのか毎度気になります。

    0
    投稿日: 2020.01.11
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    女探偵 葉村晶シリーズの最新作である短編集。 正直いってある意味で私好みのシリーズだと感じた。本来、シリーズは発表された順に読むのが好ましいとは思うが、結果的に最新作から逆に読むことになりそう。楽しみだ。

    7
    投稿日: 2020.01.10
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    お気に入りの葉村晶シリーズ。とても面白いと思ったので、少しずつ少しずつ、長持ちするようにシリーズを読んでいこうと思っていたが、「初版本限定シリーズガイド付き」に未読の本を飛ばして購入しました。購入しても読まずに置いておく手もあったのかもしれませんが、買って読まないという選択肢は最初から除外。読みました。 安定のハードボイルド、乾いた描写が心地よく、事件の背景は湿っているのに、気持ちよく他人の不運を楽しめました。 不運と言っても、かのマクレーン刑事ほどの事もなく、確かにわが身に降りかかったらうんざりなのだろうけれども、なかなか興味深く面白く、とは言いながら、やはり、四十代にしてこの展開はきついだろうなあ、と同情するところです。 甘い結末にならず、おおよそがほろ苦い結末。 しかし、上質の煎茶のような、いや、玉露のような苦さの奥から顕われてくる上質な奥ゆかしい甘さが、社会の瑣事に疲れた私の心を癒してくれる気分です。 自分の心が疲れ切っているとなかなか字が頭に入ってこないのですが、そんな時でも頭と心に入ってくる、面白い本でした。

    1
    投稿日: 2020.01.05
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    やっと読めた葉村晶シリーズ最新作〜! 相変わらず運が悪くて散々な目に合う葉村晶、最初の頃に比べてもう歳なのでちょっと心配もあるけどまだまだ元気そうでよかった(?) スッキリしないけどなぜかクセになる感じはさすがだなーって感じです。

    0
    投稿日: 2020.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    店頭に並んだのを見つけて、買ったと思ったら、もう読み終えてしまった。 「水沫隠れの日々」 やはりハッピーエンドとはならない 「新春のラビリンス」 イグチ佳主馬、実在の人物かとウィキペディアで調べてしまった。 「逃げ出した時刻表」 書店員としての仕事のはずだが、調査の仕事になってしまった。二転三転、何が真実か。 「不穏な眠り」2度殺されかけた上に最後は土砂崩れに巻き込まれるとは、葉村晶の真骨頂。

    0
    投稿日: 2019.12.29
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    待望の葉村晶シリーズ新作!相変わらず面倒ごとに巻き込まれるし、なかなかどうしようもない結末になることもあるのに、からっとした読後感が好きであっという間に読んでしまった。 今の自分より葉村さんはちょっと年上だけど、面倒ごとにブーブー言いながらも逞しく進んでいく姿に励まされる。

    0
    投稿日: 2019.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

     年の瀬ですねえ。若竹七海さんのライフワーク、女探偵葉村晶シリーズの最新短編集が届けられた。年忘れに打ってつけな、贅沢な全4編。相変わらず、むしろ長編向きなネタばかり。  「水沫隠れの日々」。死んだ友人の娘が出所してくるので、迎えに行ってほしいという。もちろん、ただ迎えに行くだけで済むわけがない。それぞれの思惑と勘違いが絡み合い、明らかになったお宝の正体とは。そういう需要があるらしいとは聞くけれども。んー、依頼を果たした晶は、報酬を受け取れるのだろうか?  「新春のラビリンス」。大晦日にビル警備のバイトを引き受け、極寒の中仕事を終えた晶に、新年初仕事が。廃墟同然のこのビルに、何かが蠢いていた? こういう肩書きの人が考えることはわからない。もちろん、モデルと思われるあの人物も。スケールが大きいのか小さいのかよくわからない1編。  「逃げだした時刻表」。初版本やサイン本の価値が上がるのはわかるけど、時刻表の価値が上がるケースとは? 作家なんて非常識な人間が多いとはいえ、現代にまで影響を及ぼすとなるとなかなかいない。どいつもこいつも、欲の塊というか。この迷惑作家、今頃草葉の陰で爆笑しているんじゃないか。  「不穏な眠り」。受ける仕事受ける仕事何か裏がある、「持っている」体質の晶とはいえ、こんなものまで引き寄せてしまうとは。古いシニア向けニュータウンの、建設背景とは。これは現実の出来事がモデルになっている気がして、さすがに笑えません、若竹先生。関係者もろくな目に遭わないのがこのシリーズとはいえ。  引き寄せ体質ながら、毎回何とか本人は無事。晶はサバイバル能力があるのかないのか、悩ましい。どこに務めても、少々のことではへこたれなさそうだが。いつまで良いようにこき使われるつもりなのか、歳が近いだけに気になる。  このシリーズ、帯によると、NHKドラマ10にて映像化されるとか。これは見たい。どうか出演者が誰も不祥事を起こしませんように。

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    投稿日: 2019.12.27
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    葉村シリーズは、やっぱり長編よりも短編がいい。ピリリとスパイスの効いた語り口❗️それもスパイスはペッパーでもわさびでもなく山椒。 Murder Bear Bookshopを舞台にした「逃げ出した時刻表」が特に面白かった。若竹さんの小説に出てくる人達は、普通なら取り繕う欲とかエゴがあからさまなので、逆に痛快にすら感じてしまう。

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    投稿日: 2019.12.26
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    命拾いのシーンは多々ありましたが、いつもよりは静々?と場面が展開。相変わらず腹ペコです(笑) 長編を読んだ後だったので、ちょっと物足りなさが・・・

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    投稿日: 2019.12.20
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    葉村晶シリーズの短編集。 簡単な探偵の依頼のはずが、いつも生死を彷徨う事態になってしまう、お馴染みの展開だが、それでもやはり葉村晶シリーズは面白い。 刑務所を出所する女性を迎えに行っただけなのに、亀の密輸に繋がっていたり、大みそかに1日だけ頼まれた警備の仕事が殺人事件になったり、死んだ女性の関係者を探しているだけなのに、土砂崩れに巻き込まれたり、と本当に踏んだり蹴ったり。 それでもめげない葉村と、小気味のいい展開はこのシリーズならでは。 昨年発売された「錆びた滑車」はこのミス3位だったし、今作も発売日が12月ながらランクイン。安定してるなぁ。

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    投稿日: 2019.12.18
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    うーん、短編なせいか、期待が大きかったせいか、イマイチ・・・。 相変わらず葉村のツイてなさ加減は健在なんだけど、なんとなく中途半端感があった。

    1
    投稿日: 2019.12.16
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    ドラマ化おめでとうございます! 新刊うれしい~ 今回も有能だった。いつもよりはひどいめにあってない気がする・・・か? ほんとうに、これ以上病院に担ぎ込まれませんように。 ※ 2025/05/02再読

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    投稿日: 2019.12.15
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    葉村晶、国籍・日本、性別・女、吉祥寺の住宅街に店舗を構えるミステリ専門書店〈MURDER BEAR BOOKSHOP〉のアルバイト店員にして、この本屋が副業で始めた〈白熊探偵社〉に所属する唯一の調査員。 仕事はできるが、不運な探偵・葉村は毎度毎度命の危険にさらされる。その引き寄せ体質はあの杉村三郎を彷彿とさせる。シリーズ8作目は4つの短編。 そのどれもが短編とは思えない奥深さ。ちょっとした連れ戻し依頼や幽霊騒動、古書盗難や人探しが思わぬ広がりを見せ、謎の資金や欠陥公営団地、大規模老人ホーム開発の闇へと発展する。そして、葉村にはお約束の危険が降りかかり・・・。 安易な気休めも希望もなく、薄さのわりに読み終わった時はどっしりと疲れるこのシリーズ。来年早々ドラマ化するらしいが、葉村がシシド・カフカ!! ん~なんだか違う。そんなにシュッとしてなくて、もっともさっとした女なんだけどな~。といいながら、多分見るんだろうな~

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    投稿日: 2019.12.15
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    葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。行方を追ううちに思わぬ展開に(「逃げだした時刻表」)。相続で引き継いだ家にいつのまにか居座り、死んだ女の知人を捜してほしいという依頼を受ける(「不穏な眠り」)。満身創痍のタフで不運な女探偵・葉村晶シリーズ。

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    投稿日: 2019.12.10
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    国籍:日本 性別: 女 吉祥寺ミステリ専門店の店員にして白熊探偵社ただ一人の調査員。アラフォーになった今回も4つの事件に巻き込まれあんな災難やこんな災難に巻き込まれます。期待を裏切らない安定の不運な探偵物語(笑)

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    投稿日: 2019.12.07
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    【仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ】所有していた古い家に居座り死亡した原田宏香の知人を探してほしいという依頼を受けた葉村晶。宏香を連れ込んだ男も家出していた…。

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    投稿日: 2019.11.12