
総合評価
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powered by ブクログorangeはオレンジとは限らない、虹の色の数は文化によって違う、など言葉にまつわる話が堅苦しくなく読めて興味深かったです。 中でもフランスでは蝶と蛾を言葉で区別する文化がないから同じものとして扱われる、という話は「いかに人間は言葉にできたものしか認識できないか」というおもしろさ半分怖さ半分な印象を受けました。
0投稿日: 2026.05.21
powered by ブクログとても面白かった。 言語学と日本語のことがもっと好きになる。 第五章で、カタカナ語の氾濫に対してバチギレ(誇張)している著者の熱量が好き。 >いったい日本以外の国で、このように自国民だけしか飲まない(読めない)出版物の名前だけを、しかも国民のすべてが理解するとは限らない外国語で表示し表紙を飾るという、不可思議なことが流行しているだろうか。もしあるとすれば、それはどこかの国の植民地である。 日本語のロゴが書かれたTシャツは日本人にとってはダサいものだが、英国では英字ロゴのTシャツは普通に売られている。 当事者たちはどんな気持ちなんだろうと想像することもあったが、そもそも「母国語はダサいもの」という認識を、日本人だけが持っているのだ、という論ですべて説明ができるのかもしれない。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ#26奈良県立図書情報館ビブリオバトル「色」で紹介された本です。 2013.3.2 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-927.html?sp
0投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログその言葉が意味する範囲は、言語によって違う。 例えば、「赤」でもどこからどこまで「赤」なのか。「赤」に対するイメージなど。 辞書に載っていないことも多い。 漢字の話が出てきたが、今でいうバーコード(英語やひらがな)とQRコード(漢字)の違いかなと思った。 英語教育が普及しているので、外来語はカタカナにしないで、その国の言葉で綴るようにすればいいのかな。和製英語はカタカナで。
0投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ読みやすいかったし、外国語の端々に出てくる外国文化、認識の違いが面白かった。 言語に関心のある人ならば一度読むといいと思う。
0投稿日: 2022.09.07
powered by ブクログ日本語を扱う人、必読の書。「漢字を駆使できるとカッコいいですよね」と話していたら、文章の達人から薦められたものです。Amazonのポイントはイマイチなのですが、個人的には★5つ。 前半は、外国と日本との文化やものごとの捉え方の違いなどで、目からウロコが取れまくりです。海外との色の定義の違い、虹は七色か、イギリス人はなぜ靴を脱がないのか、難しい英語の表記はなぜそうなるのかなど「トリビアの泉」状態です(ついでながら、イスラム教の国旗に「月」が多い理由もわかりました)。さらに後半の「漢字の知られざる働き(1)(2)」は圧巻です。「日本語はテレビ型(聴覚と視覚を駆使)、英語はラジオ型(聴覚のみを使用)」という説明の箇所では、読みながら唸ってしまいました。 1990年初版でもう店頭にはないかもしれませんが、図書館で借りられますので、ご興味のある方は是非読んでみていただければと思います。
0投稿日: 2022.07.11
powered by ブクログそれぞれの国で関心がある分野のことは 語彙が増えると読んだことがあります。 農業が盛んだった国では 気象に関する言葉が多かったりするように。 ある言語で、ひとつにしか結びつかない語が 別の言語ではいろいろな意味を含むとしたら そこに「齟齬」が生じることもある。 うわ〜。翻訳が大変な仕事だってよくわかるなぁ。 この本でも、そういう語彙のことや ひとつの言葉が与えるイメージも 国や時代によって変わってしまうという話 (太陽が赤くない国、虹が六色でも気にしない人) カタカナ英語が氾濫する事情など 言語学習のためというより 国際社会で外国語を使うための予備知識が たくさん載っている感じがします。 後半は漢字の利便性のような言語学的な話もあり。 1990年の新書ですが、今読んでもおもしろかった。
2投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログ一体この文章は誰に向けて何のために書かれたものだろう。あまりに当たり前のことが延々と続く。そもそも外国語を学ぶのは、外国文化を学ぶ手段を獲得するためであり、外国語学習イコール外国文化学習ではない。英語を学ぶことと、イギリス文化を学ぶことは全く別物である。問題の立て方がずれているように思う。 この本が書かれたのは1989年とのことだが、当時はこういう認識だったのかしらん。口絵の『茶色』も自分にはオレンジ色に見える。時代とともに色の見え方が変わるのかも。虹が英語圏で6色なのも常識だと思ってたから、ドヤ顔で解説しているのも不思議に感じた。
0投稿日: 2022.02.27
powered by ブクログ英語のorangeは「オレンジ色」で日本人がイメージするのと同じ色とは限らない。「黄色の封筒」や「赤靴」も黄色、赤とは限らない。 色の名前が持つ弁別的な用法、つまり「他のに比べて赤っぽい」から「赤」と呼ぶ、その物ズバリを表現しないこともある。 りんご、太陽に対する文化的なイメージの差。また、「フランスではリンゴはこう」「英語では虹は◯色」と言い切ることも難しい。 日本語が持つ多数の同音異義語。 音声的に「ん」を除き、すべて「子音・母音」の組み合わせしか許容しない。だから、作れる言葉の種類が限られる。また、日常語は短くなる傾向があるので、ただただ長い語を作っていろんな種類の単語ができました、というわけにもいかない。 日本語の動詞の抽象度の高さ。「なく」「鳴る」など。 日本語は、漢字(視覚)情報も込みで成立している。筆者の言う「テレビ言語」 確かに会話でも「それどういう漢字?」と尋ねることは多い。 英語は「ラジオ言語」。音声のみでほぼ成立する。単に「言語学的には…」と言っても、ヨーロッパ言語を前提として発展した言語学に日本語を当てはめることは注意を要する。 yellowが黄色だ、と覚えたところですべて理解できるとは限らない。自分にとって太陽は恵みだから誰にとってもそうだ、と思うとアラビア文化ではそうではない。 トリビア的にも面白いが、自分の理解と相手の理解が同じか?自分に対して、言葉がどんな影響を与えているか?「絶対こうだ!」と言い切らず、謙虚であり、微妙な差異や違和感に気づくモニター力が必要。
0投稿日: 2021.07.11
powered by ブクログ虹=7色 っていつだれから教わったかさえ覚えてない。 けど、本物の虹に遭遇したとき本当に7色か確かめた人はどれだけいるんだろうか。 日本では気にもしないような当たり前が一歩違う文化の国へ赴くとそれは当たり前じゃない。 思い込み?刷り込み?ってなんだか怖いな~ そしてもっと日本語という文化を大切にしたい(かっこいいからといって横文字ばっかり使わない)
0投稿日: 2020.06.17
powered by ブクログ論文のような感じで、内容は難しくはないのだが、複雑な構成だったので読むのに時間がかかった。個人的には好きなジャンルなので読んで良かった。
0投稿日: 2020.03.27
powered by ブクログ◆きっかけ 先日読んだ『ことばと思考』にて、この本の内容が何度も引用されていたので原典にあたりました。 著者は大正生まれの言語学者。大学教授も兼任している方です。著作多数。 タイトルから日本語と外国語の違いを淡々と書いてあるだけかと思っていましたが、後半に行くにつれて内容が深みを増して面白くなりました。読了後に調べたところ、著者の主張は日本語の世界地位向上とのこと。最近の日本国内では小学校にまで英語教育が降りてきて英語崇拝ムードが高まっていますが、その反動で日本語をおろそかにしてはいけないな、と、この本を読んで日本語の重要性を再確認しました。 ◆第1章 ことばで世界をどう捉えるか わかりやすく、雑談ネタになりそうな話から始まっています。『ことばと思考』で引用された茶色のタクシー(orange taxi)や、 リンゴのような(日本語:赤い/仏語:丸い)ほっぺ、黄色い太陽に白い月など。 日本ではいいイメージの太陽ですが、暑さに苦しめられている地域では太陽は悪しきものだそう。商品パッケージに太陽の絵が描いてあるだけで商品が売れなくなった例が挙げられていました。 ◆第2章 虹は七色か 虹の色が国によって異なることは知っていましたが、まさか虹だけで50ページ近くも書けるほど深く調査しているとは驚き桃の木山椒の木。 ◆第3章 日本人はイギリスを理解しているか ・外国では人の往来により外国語を学ぶため、話せても書けない人が少なくない。 ・日本では書物で外国語を学ぶため、書けても話せない人が少なくない。 英語を知っていても、英国人と関わり合いがないと彼らについてほとんど知らないことになってしまうので、英国人の考え方や習性が紹介されています。 これに関連して、以前から読みたいと思っている本があります。 ・『英米人のものの見方を理解するための教養の英語』 日本語で「そんなの裸の王様だよね」と言った時に、日本語が理解できても「裸の王様」が何(の比喩)かが分からないとセリフの意図を理解できないのと同様に、英語で前提となっている宗教や歴史を学ぶ必要性をひしひしと感じています。 ◆第4章 漢字の知られざる働き(1) この章から日本語の独特性がふんだんに解説されていて興味深く読みました。 ・日本語は難しい言葉でも漢字の組み合わせから意味を推察できるが、音を聞いただけではそれが難しい。 ・その理由は、その音はたいていのばあい中国語由来の音読みで、日常使う訓読みの言葉とは違うから。 ・文字にした途端に、音読みの単なる音と訓読みの意味が結びつき理解できる。 たとえば「ソウショクセイ」と「蜂食性」。後者は「蜂」を「食」べる「性」質だとわかる。英語のばあい、「apivorous」はラテン語の「apis(蜂)」と「vorus(食べる性質の)」の組み合わせなので、普通の人は意味が全く想像できない。 英単語の由来となるラテン語の一覧が添付されていました。 日本人は「貧血」「白血球」「鼻炎」「乳酸菌」といった言葉が普通の会話で出てきますが、それらの単語を知らない英語人はどうやって会話をしているのでしょうね。私は以前海外で膀胱炎にかかったことがあり、医療関係ではない現地の人に「cystitis(膀胱炎)だった」と言いましたが、伝わりませんでした。「bladder(膀胱)が悪くなった。お腹の下の。おしっこ関係のところ」という表現で伝わった(のか?)と記憶しています。難儀だ。 ・そんな風に役立つ日本語の音訓読みの面白さを英語人に紹介するときに使える例がある。 ・これらの言葉のラテン語読みが日本語の音読みにあたり、英語読み(意味による当て字)が訓読みにあたる。 なるほど。目から鱗が落ちました。 略語英語読み e.g.for example i.e.that is etc.and so on vsagainst ◆第5章 漢字の知られざる働き(2) ・日本語は抽象的で、英語は具体的である。日本語では「とる」で済まされる動作が山ほどある。 ・漢字に変換すれば「取る」「撮る」「摂る」「採る」「獲る」と具体化されるが、英語の場合はもっと細かい。 対応表が添付されていました。 ・日本語で会話する人は聞いた言葉の漢字を頭の中でイメージしているため、漢字表記を知らないと会話が理解できない。 ・これが他言語に比べて文盲が少ない一因となっているはず。 この考えには納得しました。日本ではほとんどの人が字を書ける理由に教育水準の高さがあげられることが多いですが、言語の特徴にも一因がある可能性があるんですね。 情報源は別ですが、日本は選挙を筆記で行うとても珍しい国なんだそうです。多くの国はチェックボックスやマークシート。なぜなら文字を書けない人がいるからです。さらに文字を読めない人のために、テーマカラーと紋章のようなものも描かれます。これを初めて知ったときはカルチャーショックを受けました。 ◆関連して読みたい本 ・『ことばと文化』 著者の本で一番有名で評価が高いらしい。 ・『閉された言語・日本語の世界』 こちらも著者の本。 ・『日本語は国際語になりうるか―対外言語戦略論』 著者による日本語の国外地位を高めるための本。日本語ラブ。
0投稿日: 2020.03.05
powered by ブクログ虹の色、など理解しやすくしかし普段あまり考えることの無い視点から外国語について知ることができた。これから外国語を学ぶ人に良いと思う。
0投稿日: 2020.02.20
powered by ブクログ日本と外国では、「虹は何色と考えるか?」など言語以前に文化習慣の根っこのところが違うとか、日本語の音素の少なさと漢字との分かち難い関係など、外国語と対比した時の日本語の特質をいろいろな角度から考察する。そして、いまある日本語をもっと大事にしようや・・・と著者はつぶやく。絶滅危惧種・日本語に憐れみにも似たまなざしを向けるのである。 さすがに日本語表記をアルファベットに、という暴論はもはや力を持っていないと思うが、漢字を減らせという「間違った圧力」はなお強いと思うし、なにより生活レベルで無批判に増え続けるカタカナ語、さらにその闇雲な略語などがますます隆盛を極めている(「リア充」とかもう意味わかんないし)事実には、日本語の崩壊を感じざるを得ない。 近ごろネットを渉猟していると(とくに各種のWebサービスを利用したりしていると)、日本語はほとんどアメリカ語に呑み込まれようとしていると感じる。 自分もそういう環境にいるし、それを押しとどめようという気概もないんだけど、言葉を喪失するというのは日本のアイデンティティー・・・おっと、独自性を捨てることだと思う。 小学校ではアメリカ語を教え始めるというが、そんなヒマがあるんなら日本の文化習慣や自分の好きなことを貫く信念についてもっと教えたらいいと思う。手段をではなく自分自身をまず磨かずに、世界が認めることもあるまいよ。
0投稿日: 2019.06.18
powered by ブクログ国によって太陽の色を赤、黄と、月の色を黄、白。 虹を七色、六色と異なる。 イギリスでは運動会の商品は現金。足は恥部の一つ。 日本語では、基本的な漢字を成人するまでに約2000字覚えてしまえば、あとはほとんどの語彙が比較的容易に理解可能となる。利点。
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログ「外国語を学ぶとはどういうことか」というテーマ,それと「日本語における漢字の重要性」というテーマのふたつが語られ,両者ともにインパクトのある内容となっている. 以前,日本語ローマ字論者への反論したかったことがあるが,論破が難しかったことがあったが,この本を読んで,日本語に言語として漢字が組み込まれている点が明快に理解でき,個人的にすっきりすることができた.
0投稿日: 2015.12.03
powered by ブクログ文化の違い、ことばのニュアンス。使う文字、特に漢字について。 (以前読んだ気がする) C0280
0投稿日: 2014.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1章から3章まで、この本の半分くらいは言語の特徴というよりは、文化の違いによる意味の広がり方の違いが現れていることを豊富な具体例で記しています。虹の色、太陽の色、リンゴの色の認識の違い、食べ物や服装の認識の違いが書かれています。 後半の4章と5章は漢字が持つ特徴を記してあります。 ここで書かれている漢字の特徴をひとつ挙げますと、複数の概念が組み合わさってできている「高級言語」に現れていることを著者は示しています。 英語で高級言語と呼ばれる単語はスペルから意味を察するのは難しく、丸暗記するしかないことが多いです。 「graminivorous」、これは漢字だと「草食性」。漢字の場合は聞くだけでも見ただけでも簡単に理解できるわけです。前者を理解するにはラテン語の知識も必要になってきます。 私の感想としては前半は冗長に感じましたが、特に後半の4章と5章は普段使っている日本語の特徴に気付かせてくれたので読んだ価値がありました。
0投稿日: 2014.02.11
powered by ブクログ目次: 第一章 ことばで世界をどう捉えるか 序論――ことばによる環境認識 一 orange はオレンジとは限らない 二 フランス人は黄色の封筒が好き? 三 式最後の二つの用法 四 緑 の リ ン ゴ 五 comme une pomme (リンゴのような) 六 太 陽 と 月 七 蝶 と 蛾 第二章 虹 は 七 色 か 一 世界認識の反映としての言語 二 英語の辞書・事典の中の虹 三 文学・童話・絵本の虹 四 学校教育での虹 五 フランス語・ドイツ語・ロシア語の虹 六 科学者の虹、民衆の虹 第三章 日本人はイギリスを理解しているか 一 文献依存の外国文化研究はなぜ生まれたのか 二 国際交流の第一歩は何か 三 英国人が絶対に食べないもの 四 運動会の賞品は現金 五 足は恥部の一つ 第四章 漢字の知られざる働き(1) ――音読みと訓読みの関係―― 一 意味論的透明性と不透明性 二 高級語彙と基本語彙の関係 三 概念の二重音声化と表記の双面性 四 日本の漢字の双面神的二面性 五 概念表記の不変・恒常性 第五章 漢字の知られざる働き(2) ――視覚的弁別要素の必要性―― 一 貧弱な音韻・音節構造を補う 二 抽象的な意味構造を補う 三 視覚利用の日本語にとっての必然性と利点 四 カナ書き外来語の評価 五 言語干渉による日本語の変容 あ と が き
0投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログ課題で出されたものだったのだが、非常に面白かった。 前半は(比較)文化論として、後半は言語学として述べられている。 小学校から英語の導入を、なんて言われているが、その前に日本語の持つ特徴と魅力を丁寧に伝えておいて欲しい。 そうでないから、漢字テストは10回書いて丸暗記、なんていうことで終わってしまうのであろう。(かくいう私もそんなもので済ませていたが) 安易にグローバル化を掲げるのであれば、この一冊分くらいの知識は持っておかねばならないと思うのだ。 言葉とは移り変わりゆくものだけれど、著者も述べているように、我々が日本語を肯定していかなければならない。 若い内に読んでおいて欲しい。
0投稿日: 2012.05.13
powered by ブクログ特に4章5章の「漢字の知られざる働き」が印象的だった。視覚的に見れば意味がわかる漢字と、ラテン語・ギリシャ語が元になり、その単語自体を知らないとわからない英単語の違いは言われて初めて気づいた。 乱用されているカタカナの弊害は、まさに身にしみて感じているところで、漢字文化の有り難さをもっといろんな人に知ってほしいと思った。 「外国語上達法」という本で、その国の文化を知る重要性について触れていたが、まさにその文化・考え方に関することがぎっしり詰まっている。外国語と比べることで、改めて日本語が好きになるような本です。
0投稿日: 2012.04.10
powered by ブクログ鈴木孝夫大先生の本。慶應(文)入試にもたびたび登場。 この先生の本との出会いも多分小学校の時の塾の教材。池上氏と鈴木氏の本のおかげで言葉好きになった気が。
0投稿日: 2012.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前に読んだ「ことばと文化」もべらぼうに面白かったが、 これもそれに迫る勢いで面白い。 りんごは何色か、 太陽は何色か、 虹は七色か、 といった日常的の一旦から、 言葉と密接にかかわる文化の違いを明らかにしていく様はエキサイティング。 辞書での意味の一致が必ずしも環境認識と一致しているとは限らない、 というのは見落としがちな事実だな。 他にも、 イギリス人が靴を脱ぐのを嫌がるのは、 「足」の持つ根本的な意味の違いから来ているという考察。 日本語の漢字の音読みと訓読みという、 同一概念の二重音声化と同一表記の双面性が、 高級語彙の理解に寄与しているという考察。 日本語が音声と映像という、 二つの異質な伝達刺激を必要とする言語であり、 それが日本の識字率の高さの要因のひとつであるという考察。 などなど、 枚挙に暇がないくらい、 数々の「気付き」を与えてくれる良書である。
0投稿日: 2012.02.16
powered by ブクログタイトル通り日本語と外国語の違いなんだが、普通に勉強してるだけじゃ気付かないような意味の違いを解説している。 色に対する認識の違いなどは目から鱗が落ちるような思い。 また、「とる」という言葉に対する違いも、日本語では漢字による表記分けがあるが、英語では用途によって単語が違う。どちらも同じようなものだと思っていたが、日本語では口語だけでは意味が判別できず漢字による表記が必要になる(といっても文脈でわかるだろうが)など、気付かされることが色々あった。 世界共通言語を作るにはこういったそれぞれのものに対する認識を共通化させることをせねばならないという点などは「なるほど」と思える内容だった。 言語だけでなく、国(言葉)による物事の捉え方の違いを知るきっかけにもなる一冊。
0投稿日: 2011.12.31
powered by ブクログ2007年01月22日 01:58 入試小論対策。 最初は、この鈴木孝夫さんの自信満々さにいちいちむかついてたけどだんだん笑えるようになってきた。 だって「この言語は私はかなり以前から注目しており、◎◎と名付けた。」とか「それに関しては鈴木孝夫著の「なんちゃらかんちゃら」参照。」とかめっちゃ自己アピール激しい。 内容は・・無意識的文化強制(諸国での虹の色に関する認識の相違)が興味深かった。 「郷に入れば郷に従え」というのはあまりにも異文化理解が浅すぎますね。 異文化理解って難しいよな。あたりまえやけど。 あと高等語[難しいことば。高所恐怖症とか、水頭病とか。]の話もちょっとためになった。 日本語は基本となりうる単語にそれぞれ漢字がある。だからそれらをくっつけて熟語→高等語を作っても、意味は大体わかってしまう。 でも英語は元がギリシャ語からきてる。だから高等語も、基本英単語の構成でできてるんじゃなくて、ギリシャ語由来。だからまったく意味がつかめない。 例えばわたしたち日本人がho-shokuseiとko-hiju-って文字を見ただけじゃわかりにくい。てか私はわからん。ホウショクセイ、、飽食性とか奉職性とか宝飾性とか……。コウヒジュウ?高比重とか公費銃とか……? だけどそれを漢字でかくとそれだけで瞬時に我々は今まで見当もつかなかった意味不単語がわかる。 ホウショクセイ…蜂食性 コウヒジュウ…厚皮獣 ああ、ホウショクセイってのはよく知らんけど、蜂を食べる性質ってことで、コウヒジュウは厚い皮をもつ獣か。 でも、これを英語にしたからって、蜂食性がbeeeatingになったり厚皮獣がtaughfaranimalになったりすることは決してない。 蜂食性はapivorous、厚皮獣はpachyderm。 面影ない! ここででてくるのが噂のギリシャ文字。これらはギリシャ文字起源。 そして「だからか!!!」とすっごく納得してしまったこと。→英熟語で、「まったくわからない」「見当もつかない」は「It's all Greek to me.」だけど、 「なんでぐりーくとぅーみーなんやろ?」と文法書を見た時思ったんですが。 そう!!!!Greekなんだよ!!!!こっからきてたんだよ!!!!!!!!すげ───!!!! まぁあとは憎たらしい本ですが、読んで損はなかったかな。
0投稿日: 2011.11.21
powered by ブクログ著者の「ことばと文化」が大学の授業で教科書として指定されていたので読んだのだが、それがすごく面白かった。 なのでこの著者のほかの作品で興味深そうなものを図書館で探して手に取ったのがこの本だった。 全部は読まず、特に興味を惹かれた「漢字の知られざる働き(1)(2)」だけを読んだ。 日本語と英語における、高級語彙の作られ方の違いの話が面白かった。 ここで使われている「高級語彙」とはおもに自然科学や医療など専門性の高い用語を指しているようだ。 英語の高級語彙は主にラテン語やギリシャ語から作られており、その専門ではない人にとっては単語を一瞥しただけではちっとも意味が分からない。 一方日本語のそれはたとえば「猿人」「高所恐怖症」など普段使う漢字の組み合わせで作られており、誰にとっても意味が分かりやすい。 この点で日本語は優れた言語であるという主張だ。 だが漢字を使わずに音だけで表現すると「こうしょきょうふしょう」となり英語同様意味がとりずらい。 一方ドイツ語は表記の面でも音の面でも、高級語彙は基本的に日常的に使う語の組み合わせで作られているそうだ。(だからドイツ語の単語ってあんなに長いのか・・・) その点では日本語は高級語彙の作られ方については英語とドイツ語の中間に位置するそうだ。 では中国語はどうなんだろうか?いろいろな言語で調べてみたいと思った。 漢字が音読みと訓読みを結びつける役割を果たすものであるという話も面白い。 言われてみれば、全く違う発音が一つの言葉の裏表のように存在するのは不思議だ。日本語独自の構造に興味が持てた。 音素が少ないせいで音だけでコミュニケーションしようとすると語彙の数が英語などと比べて圧倒的に少なくなってしまうという短所を 実は漢字が補っているのだという話も面白かった。コンピュータの二進数のたとえが良かった。 一方で、著者の主張に対して「こういう考え方もできるかも?」と思った点もあった。 高級語彙というのが具体的にどういう定義で使われているのかよくわからないが、例えば難しい英単語の中には接頭辞、語根、接尾辞の組み合わせでできている単語が多い。 例えばretrospective「回顧的な」、という英単語はretro, spect,-iveという三つの部分からなる単語だ。そして一つ一つのパーツは「レトロ」などごく平易な英単語に使われているものだ。こういった英単語は、日本語の高級語彙を作るときに漢字が果たしている役割を果たしているといえるのではないだろうか。 全体を通じて、日本語の良さを見直したいという著者の主張が強く伝わってくる。 「ことばと文化」同様、語学が好きな人は読んで絶対に損無し!!
0投稿日: 2011.11.13
powered by ブクログ日本語学、やりたいなーって思いはじめたきっかけのひとつ。学問的なことはそんなに書いてなくって、虹の色の数が国によって違うとか、蝶と蛾の区別がない国があるとか、ご当地トリビアのグローバル版みたいな。ともかくも、面白い内容です。 ことばを見ることで、その国の関心ごとがわかったりするので、自分たちの感性を知る手掛かりにもなるかと。
0投稿日: 2011.07.06
powered by ブクログ外国語やってるひとは読んで損ないかも けど序盤の退屈さは異常 読んでてしんどくなった でもだんだん面白くなってきて 最終的には楽しく読めたし 勉強になりました
0投稿日: 2011.06.15
powered by ブクログ[ 内容 ] 辞書を頼りに小説や文献を読んでいるだけでは、他国や他民族の理解は難しいのではないか。 6色の虹、黄色い太陽、恥部としての足など、興味深い例をあげながら、国による文化の違いを語るとともに、漢字の知られざる働きに光を当てて日本語の長所をも浮き彫りにする。 真の国際理解を進める上で必読の、ことばについてのユニークな考察。 [ 目次 ] 第1章 ことばで世界をどう捉えるか 第2章 虹は7色か 第3章 日本人はイギリスを理解しているか 第4章 漢字の知られざる働き1―音読みと訓読みの関係 第5章 漢字の知られざる働き2―視覚的弁別要素の必要性 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2011.05.21
powered by ブクログ前半は、言語によって世界の区切り方が異なる、という言語学の最も基本的な考え方の1つを、色彩語彙を取り上げて分かりやすく紹介している。後半はいかに日本語が漢字に依存する言語であるか、漢字の特徴や利点といった点について書かれている。 前半は高校生の現代文で読まされるくらい有名な部分で、分かりやすく面白いので、読む価値があると思う。後半は英語にもe.g.やi.e.には「音読み」と「訓読み」がある、という部分が興味深い。また、、この本の書かれている時(1990年、今からもう20年前)にはもう、カタカナ語が増えてきているという事実があり、既にきちんと分析されている点が面白い。(09/01/06)
0投稿日: 2010.01.12
powered by ブクログ途中から難しくなってお手上げでした。虹が7色だというのは日本人の概念であり、3色だという国や6色だという国もあること。オレンジ色は果物のオレンジの色に限られず、明るい茶色まで含む国もあること、そのため外国文学の邦訳には珍訳も散見される、という話は興味深かった。でも、あまり考え過ぎると翻訳の仕事なんぞできなくなっちゃうな。(2008-08-21読了)
0投稿日: 2008.08.22
powered by ブクログ言葉って、その国の常識や考え方を知らないと、受験勉強や大学の研究だけではわからないことがいっぱいあるんだぞ〜というお話と、日本語って便利でわかりやすい言語なんだぜ!というお話。
0投稿日: 2008.07.25
powered by ブクログ英語・フランス語・ロシア語・ドイツ語だけでなく、トルコ語や中国語なども含めて、りんごの色や虹の色数etcを切り口に日本語と外国語に着いて論じていくほか、日本語における漢字音訓についての検証など、面白い。
0投稿日: 2008.03.07
powered by ブクログ課題図書にしては面白かったです。異文化の魅力に興味が湧く。太陽の色とか、虹の色とか、すべてにおいて周りの人でも検証したくなる。
0投稿日: 2008.02.12
powered by ブクログ太陽の色は何色? 赤。 さて、果たして他の国でも同じでしょうか? りんごは? 虹は? 言葉の意味だけでなくその文化背景を理解しないと本当のコミュニケーションは図れません。 言葉という表面に現れた現象だけを対象にする辞書の限界。 例え言葉が通じても、その言葉を通じて見ているものが違うのです。 そしてさらには音読み訓読みが存在する日本語と外国語の比較。 日本語というものがどういうものか、この本を読めばわかります。 そして、本書には書いてありませんが、日本語と外国語の違いを知ることで、効率の良い外国語の勉強の仕方もわかってしまいます。(ニヤリ) 国際社会の一員となった日本。 その言葉を見直すとともに、いかに世界に飛び出していくか。 お勧めの一冊です!
0投稿日: 2006.09.24
powered by ブクログみかん色の猫ってどんな猫?翻訳本を読んでいてふと首を傾げたことはないだろうか。原文を照合すればorange catと出てくるだろうし、辞書を引いてもorangeオレンジ色と書いてあれば「オレンジ色の猫」と理解せざるを得ない。実は英語のorangeとは日本語でいうオレンジ色から煉瓦色までカバーしているので、orange catとは明るい茶色の猫のこと。みかん色の猫は珍しいけれど、茶色の虎猫だったら誰でも見たことがあるのではないだろうか。 こんな小さな翻訳の間違いが本全体の印象を変えてしまうことは少なくない。言語は文化背景と密接につながっており、辞書を引いただけでは理解の及ばないものも多い。この本はそんな言葉の背景に焦点をあて、記号ではなく「生きた言語」として理解するために必要な知識がぎっしり詰まっている。学校教育では学べない他言語との微妙な差異を鋭く指摘した言語社会学の権威、鈴木孝雄氏の名著。
0投稿日: 2006.04.19
powered by ブクログこの本を読むと、使う言語によって、同じものでも違うように見えているということを発見できる。母語以外の言葉を学ぶということは、その視点を増やすことなのだと感動する。
0投稿日: 2005.05.03
