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メインテーマは殺人
メインテーマは殺人
アンソニー・ホロヴィッツ、山田蘭/東京創元社
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総合評価

343件)
3.8
70
146
98
8
2
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    作家アンソニー・ホロヴィッツが本人として登場し、ワトソンとなり、元刑事ホーソーンがホームズとして殺人事件を解決する作品である。今回初めて知ったが、ホロヴィッツは現実でもホントに有名脚本家らしい。いま正にスピルバーグの「タンタンの冒険2」のプロットを書き上げたという。あの「マンマミーア」の脚本も断ったという。‥‥こういう絶妙な「ウソ」を混ぜ合わせて「冒頭」が始まる。上手い!小説は実在の人間が何人も出てくるが(あの、スピルバーグに台詞さえ与えている!)、やはりどう考えても、これはフィクションなのである。こういう構造自体が既に「エンタメの真髄」なのではないかね?(←誰に向かって喋ってるんだ?) 欧米翻訳ミステリを読むのは「アレックス」以来だから6年ぶり。翻訳探偵小説に至っては高校生以来◯十年ぶりという、海外ミステリ音痴が私である。「私はずっと、自分とは何か、日本人とは何かを知りたくて本を読んできた。日本人のこともわからないのに、どうして海外のそれも翻訳モノを読む余裕があるんだ?」というのが、私が海外ミステリを忌避してきた理由である(←ホントか?いや、ホントである)。ところがautumn522akiさんが鬼★5という激推しをしていて、つい「それなら、読んでやろーじゃねーか」と宣言してしまった(←誰に?)ので紐解いた。 フツーにおもしれーじゃねーか。ちゃんと犯人探しの材料は出ているんだよな。むつかしーな。それでも、中盤で俺は犯人の目星をつけたんだぜ。そしたら、ホロヴィッツ先生も「誰が犯人か、わたしはわかったよ」(320p)と宣(のたま)った。話を聞くと、俺と全く同じ推理じゃねーか。ガッカリしたよ。推理小説のセオリーでは、中盤で相棒が目星をつけたら、それは間違いだということが確定したということだよな(←何故か、ここだけタメ口)。 良かった、〆切が迫っていなくて‥‥。そこからは結局ノンストップで読了した。犯人‥‥ま、まぁそうだよね。なかなかやるじゃん、ホーソーン。 グローバル世界の昨今、海外ものだからといって、他国の人間の憎悪、社会の機微が理解不能になるわけじゃない。むしろ、良質な翻訳ものは増えていると理解した。しかも、なんとなく懐かしい探偵小説に巡り合わせてもらった。こういう探偵小説なら、また読んでもいいかもね。

    81
    投稿日: 2022.06.14
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    鬼★5 エンターテイメント推理小説の完成形! 証拠や隠された伏線から犯人を捜せっ #メインテーマは殺人 主人公である作家に元刑事から連絡がある。自身の携わっている殺人事件を本にしてほしいという依頼だ。癖のある元刑事に振り回されながらも、主人公は少しずつ捜査を進めていく。被害者の過去や人間関係が明らかになっていくとき、さらなる事件が発生してしまい… ミステリーを思いっきりエンターテイメントに振り切った傑作です。 読者に犯人当てゲームの楽しさを伝えようと、いろんな仕掛けや演出が目白押し! 最高ですね。 ストーリーの展開もめちゃくちゃ上手い、次々と場面が発展していくさまは、まさに海外ドラマを見ているようです。さすが本物の脚本家。 脚本会議のシーンなんて最たるものですよ、なんですかこれw 読者を楽しませるやる気まんまんです。 場面や人物描写、セリフ回しも丁寧で理解しやすくて、海外ミステリーでもサクサク読み進められました。 そして元刑事のホーソーンですよ。この憎々しいキャラクターが極上!序盤中盤は良くわからない偏屈者で、何度もイライラしましたが、楽しみは最後まで取っておくものですね。 謎解き要素についても、全然わかりませんでしたが、答えが提示されると、すべてが納得、ガッテン度がめっちゃ高いです。こんなにもたくさんヒントがちりばめられているのに、なぜ真相に気が付かなかったのだと… く、くやしい。 既に次作は手元にあるので、いつ読んでやろうかと目論見中です。本格ミステリー好きには、最高のプレゼントを提供してくれる超傑作! おすすめです。

    65
    投稿日: 2022.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「カササギ殺人事件」を読み終えてから既に2年半、本書を購入してから2年3ヶ月... よくもこんなに長期間積読にしてたなぁって、ある意味で自分に感心しました(自分に対する皮肉です)。 いやぁ~お見事!! ここ最近、何故か海外作品を読む率が高く、そろそろ日本の作家さんの作品をと思っていたものの、本書を手にとる前に読み終えた作品(あえて名前はふせます)が正直ちょっと期待外れだったので、どうしても海外作品の本物を手にしたく本棚の奥から引っ張り出してきました(^-^) (正確には本書とクイーンの「Xの悲劇」2冊を出し、悩みに悩んで本書を読み始めました) 前作「カササギ殺人事件」程の衝撃は無かったですが、完成度という意味では本書の方が高い気がします。 著者であるアンソニー・ホロヴィッツ自身がワトスン役となり一人称視点で語られる本書、ワトスンと言えばもちろんホームズですよね、そんなホームズを演じるのは元刑事のホーソーン。 そんな2人が挑むのは、自らの葬儀の手配をした直後に何者かによって絞殺された老婦人、果たして犯人は??? これが本書の大筋です。 所謂、探偵物なのですが、自らをワトスン役で登場させることで、執筆者としての著者とワトスン役としての著者が同時に描かれます。 「カササギ殺人事件」(下)に入った瞬間の衝撃とは違い、本当にさり気なく仕組んでいた謎解きの証拠がホーソーンによって解き明かされていくのですが、いやはやお見事です。 ワトスンもいい味出してますよねー、だからこそ読者は終盤まで真犯人にたどり着けない訳で... (見抜けなかったのが私だけだったらどうしよう...(*´д`*)ドキドキ) なんでこんなに長期間積読にしてたんだろーҨ(´-ω-`) 本物ですよ!! そして、間違いなく今後も追いかけます。 巻末の解説には名探偵ピュントの続編が...みたいな情報もチラリ。 楽しみで仕方がない。 快挙! 2年連続ミステリランキング全制覇! *第1位『このミステリーがすごい! 2020年版』海外編 *第1位〈週刊文春〉2019ミステリーベスト10 海外部門 *第1位『2020本格ミステリ・ベスト10』海外篇 *第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇 【書評掲載】 ◎朝日新聞書評欄「売れてる本」に掲載されました (2020年2月1日付、評者・阿部嘉昭氏) ◎朝日新聞「三谷幸喜のありふれた生活」に掲載されました(2019年10月24日付、三谷幸喜氏) 7冠制覇・30万部突破『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作登場! 謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ 探偵は切れ者の元刑事、ワトスン役は著者自身、そして不可解な殺人 自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。彼女は殺されることを知っていたのか?作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、テレビ・ドラマの脚本執筆で知り合った元刑事のホーソーンから連絡を受ける。この奇妙な事件を捜査する自分を描かないかというのだ……。かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることに……。7冠制覇『カササギ殺人事件』に続く、ミステリの面白さ全開の傑作登場! 内容(「BOOK」データベースより) 自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか?作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる…。自らをワトスン役に配した、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ!7冠制覇の『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作! 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) ホロヴィッツ,アンソニー イギリスを代表する作家。人気テレビドラマ『刑事フォイル』『バーナビー警部』の脚本を手掛ける。クリスティへのオマージュ作品『カササギ殺人事件』では、『このミステリーがすごい!』『本屋大賞“翻訳小説部門”』の1位に選ばれるなど、史上初の7冠を達成した 山田/蘭 英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    44
    投稿日: 2023.07.09
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    タイトルに惹かれて購入。作家のアンソニーと元刑事ホーソーンが不可解な殺人事件の解決に取り組み、そしてそれを本にすると言うミステリ。犯人はわからず、ミスリードに見事にハマってしまう。終盤は圧巻だった。アンソニーとホーソーンの関係がどうなっていくのか続編に期待。

    42
    投稿日: 2024.10.19
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    ミステリが読みたい!2020年大賞受賞。 昨年の『カササギ殺人事件』に引き続き、手に取りましたが、これは文句なしの大賞だと思いました。 自らの葬儀に手配をしたまさにその日に殺された資産家の老婦人。そして元刑事ホーソーンとともに事件を捜査し始める、ドラマ脚本家の「わたし」こと作者自身のアンソニー・ホロヴィッツがワトスン役を務めます。 捜査中に第二の殺人が起こり、事件の果たしてどの人物が犯人かわかったところで、上手いっ!と思いました。 アガサ・クリスティをやはり思い出しました。 伏線の張り方も見事で、最後の解説の章ではうなることしきりでした。 本編の続編The Sentence is Death、も来年刊行予定で、その続きも十作程ある予定だそうです。 『カササギ殺人事件』の続編もあるそうです。 古きよき時代のミステリーを彷彿とさせつつ、全然旧くない、このしてやられた感がまた味わえるのかと思うとものすごく楽しみです。

    39
    投稿日: 2019.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『カササギ殺人事件』のアンソニー・ホロヴィッツは、ホロヴィッツ本人が出てくるシリーズもあるということで読んでみました。 資産家の老婦人ダイアナ・クーパーは葬儀社を訪ねて「わたし自身の葬儀の手配をお願いしたいの」と依頼した。葬儀社にとってこのような依頼は決して珍しくはない。契約は滞り無く行われた。だがその6時間後、ダイアナ・クーパーは殺された。 自分の葬儀手配の当日に?彼女は自分の身の上の危険を察していたのだろうか? …という話を脚本家で作家のアンソニー・ホロヴィッツに知らせたのは、彼が担当する警察ドラマのアドバイザーのダニエル・ホーソーンだ。彼は元刑事で、なんかやらかして辞職したらしいけれども今ではロンドン警視庁の顧問として事件捜査に協力しているらしい。 そして経済的な理由でホロヴィッツに「俺の捜査に着いてきて推理小説を書いて、利益は折半にしないか」と持ちかけてきたのだ。 物語を作る作家ホロヴィッツと、現実重視のホーソーンは根本的に創作の考えが違う。ホーソーンは「被害者は何時に起きて、何番線の電車に乗って、どこに行って」を正確に書くべきだ、という。だって「朝起きた時間と、出かけた時間に乖離があったら、その間になにかがあったかも知れないじゃないか」とわかるのだから、そこに「ゆっくり朝ご飯を作って」なんて創作してはいけない。 ホロヴィッツは、事実ばかり並べても読者は興味を持たない、読者が興味を持つのは探偵がどんな人物なのか、被害者が訪れた先のノックの音がどんなふうに響いたか、などの描写も必要になる、と言う。 こんな感じで探偵小説のお約束でもある「鋭い観察眼だけど説明しない名探偵と、推理はズブの素人の記録係り」コンビができるわけですが、この本の作者自身が「自分は名探偵より賢くないワトソン役のままでいたくない!」とジタバタする様子が面白いですね。 売れっ子作家で脚本家であるホロヴィッツ自身が「本当のこと」として書いているので、彼が書いたドラマや小説の話、実在の芸能関係者も出てきます。わかりやすいのは、ある登場人物の紹介として「パイレーツ・オブ・カリビアンの最終オーディションに残ったが、その役は結局オーランド・ブルームが演じることになった」と書いているので、その登場人物の容貌とか雰囲気とかがわかりますよね。 他にも「刑事フォイル」「スピルバーグが作成した映画タンタン」「王立演劇学校(RADA)」なども出てくるので、実際に観劇したりドラマを見ていたらもっと面白いと思います。 名探偵役であるホーソーンはかなりイヤーなやつで、白人で差別思想などもあり「普通ではこんな人物を主人公にはしない」というところを敢えて突いています・笑 しかし物語の中盤で事件関係者たちのもっとイヤーーーな面が現れるので、嫌なやつだけど悪人を捕まえるホーソーンがマシに見えてきました(-_-;) 推理小説としてはホロヴィッツが「現実を書きます」と言っているんだけど、やっぱりお約束の推理小説を取り入れてエンターテイメントにしています!という遊びココロたっぷりです。 ちょっと気になったのが「現実です☆」といいつつ、一番最後の場面がドラマや映画そのものすぎちゃって(^_^;) 事件の方は… ※※※以下完全ネタバレしています※※※ まあ「お約束」に則っているので、犯人が葬儀屋のコーンウォリスっていうのはわかります。棺にレコーダー仕掛けられるのって彼しかいないじゃん!葬儀に出席していなかったのもわざとらしいし。コーンウォリスの家に行ったときに、作者ホロヴィッツが「彼は過去に空白期間がありますよ」って分かりやすく書いていたし、芝居に関して妙にこだわっていた。そう思えば最初の被害者が葬儀屋に行ったってことを知ってるのもコーンウォリス。 しかし動機は勘違い。てっきり「交通事故の犯人はダミアン。コーンウォールは演劇学校でダミアンを知っていたので恐喝していた。ついに断られたかなにかで殺した。だからダミアンに会いたくなくて葬儀に欠席した」かと思いました。(コーンウォリスがダンだとは分からなかった。日本人感覚だと、偽名で学校入学って概念がないからなあ) しかし子供を跳ね飛ばして立ち去った運転手とか、事故を目撃して立ち去った謎の男があまりにも胸糞悪い。男の言い訳と悔恨を聞いたホロヴィッツは少し同情していたけれど、でも彼って「不倫がバレたこと」を後悔しているのであって「不倫したこと」と「自分の名前を呼ぶ息子を無視して逃げた」ことは後悔しないよね。この男は「自分に何ができたんだ!」っていうけれど、朦朧として自分の名前を呼ぶ幼い息子の手を握ることができたじゃない。それを「自分を目撃した息子が悪いんだ」とか、不快!不快!不快!! 私は年齢を重ねて、子供が酷い目に合うものはかなり堪えるようになっています(-_-;)

    35
    投稿日: 2025.10.13
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    「カササギ殺人事件」「ヨルガオ殺人事件」と読んできたアンソニー•ホロヴィッツの別シリーズ。事件をとくのは元刑事のダニエル•ホーソーン。ホーソーンから、事件に同行して自分を主人公とした小説を書かないかと言われたホロヴィッツは、優秀だが偏屈なホーソーンと二人三脚で事件を追ううちに、少しずつ事件そのものに巻き込まれていく…。 著者自身がワトソン役になり、ホームズ役と行動を共にした"語り手"になる…というパターンの作品は久しぶりに読んだ気がします。謎解きの過程は破綻がなく、ピタリとはまる展開は見事です。 ただ、やはり、原語(英語)でないと説明できない部分がある。推理ものはそのあたりで好き嫌い分かれるところ、どうしてもありますね。 ホーソーン&ホロヴィッツは続くので、読んでみたいと思います。

    35
    投稿日: 2025.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いつも本屋に行って奇抜な表紙が気になってしょうがなかった。この著者はホームズシリーズの続編を書くことを許された凄いお方。読友さんもお薦め。自動車事故で双子の子どもの1人がなくなり、もう1人が障害児となる。その犯人は老婦人。この老婦人が自分の葬儀の手配をした日に殺された。また老婦人の子どもは有名な舞台俳優で、老婦人の葬儀の後に彼も殺される。怪しいのは双子の親、乳母、俳優仲間、弁護士など怪しい人が多数。ミスリードの連発。元刑事のホーソン、作家ホロヴィッツのコンビはポアロ・ヘイスティングズと同等に面白かった。

    35
    投稿日: 2021.12.16
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    やるな!東京創元社!! 何をですって?! 巻末の広告ですよ! カササギ殺人事件は当然として ミス・マープルにクロフツの名作『樽』、チェスタトンのブラウン神父シリーズときてガーター・ディクスンにもちろんのホームズシリーズ、そして最後に007です これすごくよく考えられたラインナップだと思いません? だってこんな「探偵小説」の傑作を読まされたらどうしたってクリスティーは読みたくなるじゃないですか!そこであえてのミス・マープル。ポワロの方はほっといても勝手に手に取るだろうという算段です そしてロンドンを舞台にした名作が続き。ちょっとだけ毛色の違う名作を配しつつ、本作を相当意識させるホームズとワトソン。 締めは作中にも登場する007ロシアから愛をこめて そりゃあ買うよ、どれかは買うよ! もう本書『メインテーマは殺人』の解説みたいなラインナップだもん! (作品の中身には触れないという新しいタイプの感想)

    30
    投稿日: 2022.01.24
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    「メインテーマは殺人」 なんともワクワクするタイトルです。 ホロヴィッツの新しいシリーズの第一作、という事ですが、純粋な謎解き小説。 とても面白かった。 ホームズとワトソンを想像させる元刑事ホーソーンと作家のホロヴィッツ。自分勝手なホーソーンに振り回されながらも殺人事件に巻き込まれ、事件解決の記録に四苦八苦の主人公作家のホロビッツ目線がいいですね。 生き生きとした文章でどんどん物語に引き込まれていきました。 コレは次作も期待大です。

    29
    投稿日: 2025.01.14
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    自らの葬儀の手配をしたその日に、殺されてしまうというミステリアスな展開から始まる本書。 この事件の他にも様々な事件が起こり、やがて最初の事件の謎に収束していく。 著者が探偵の助手の様な立ち位置として登場するのは、シャーロックホームズの様で面白かったです。そして探偵と助手兼作家のなんとも言えないビジネスライクな関係性も魅力的ですね。 十作近い刊行を予定していると記載があったので、どの様な展開になっていくのか楽しみです。

    28
    投稿日: 2023.11.16
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    義妹に「カササギ殺人事件」を勧められたものの、上下巻ものでかなり長い作品だったので、まず単巻で評価が高い本作をアンソニー・ホロヴィッツ作品初体験として読んでみた。 フェアプレイぶりが徹底していて、これで真相に到達できなかったのは、もうしょうがないというか、晴々した気分。 とても叙述がうまいので、たぶん何作読んでも真相を言い当てられる気はしない。

    27
    投稿日: 2024.02.04
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    斬新な手法で読者をあっと言わせた『カササギ殺人事件』のアンソニー・ホロヴィッツが、今度は正攻法で読者に挑む、フェアな叙述による謎解き本格探偵小説。しかし、そこはホロヴィッツ。大胆な仕掛けがある。なんとホロヴィッツ自身がワトソン役となって作中に登場し、ホームズ役の探偵とともに事件を捜査し、身の危険を冒しつつ解決に導くというから愉快ではないか。 ホームズ役をつとめるのは元ロンドン警視庁の腕利き刑事ダニエル・ホーソーン。過去に問題を起こして免職となったが、その腕を惜しむ元上司がいて、難事件となるとお呼びがかかる。警察の顧問(コンサルタント)として独自に捜査を行うというからまさにホームズそのもの。ただし、このホーソーン、口は悪いし、人付き合いも悪い。仲間内では鼻つまみ者で、妻とも離婚し、今は一人暮らしという、いささか剣呑な人格の持ち主だ。 ホロヴィッツとの接点は『インジャスティス』というテレビ番組の脚本を担当した時、ホーソーンが警察のやり方を教える係として一緒に行動したことがある。そのときも、頑固で自分の意見に固執する融通の利かないやり方に閉口したホロヴィッツは、二度と組みたくないと思っていた相手。ところが、ある日、そのホーソーンから一度会って話がしたいと電話がかかってくる。その話というのが、今自分が関わっている事件が面白い。本にしないか、というものだった。 しばらく会っていなかったはずなのに、会うやいなやホーソーンは作家の近況をすべて知っている口ぶり。不思議がる作家にホーソンがその推理を語って聞かせる。靴に砂が付着しているから別荘から帰ってきたばかり。ジーンズに犬の足跡がついているから犬を飼った。たぶんその犬は仔犬だ。靴ひもを噛んだ跡がある。と語り口がそのままホームズだ。はじめは断るつもりだった「わたし」も、ついつい話に乗せられて相棒役をつとめることになる。 事件というのが、資産家の老婦人が自分の葬儀の契約のために葬儀社を訪問したその日の午後に殺される、という偶然にしては話がうますぎる事件。しかも、被害者の息子はハリウッドの人気俳優ときては話題性に事欠かない。しかし、夫人はその人柄ゆえ誰にも好かれていて殺される理由が見つからない。警察は物盗りの犯行とみるが、ホーソンの見るところ、これは泥沼案件。そうこうするうち、葬儀のためにアメリカから帰国した息子が殺される。母子二人が殺される理由は何か、という「ホワイダニット」のミステリ。 実は十年前、夫人は眼鏡をかけるのを忘れて車を運転し、二人の少年をはねている。一人は死亡、もう一人は助かったものの脳に損傷を受けて障碍が残った。夫人は逮捕されたが裁判の結果無罪となった過去がある。殺される前、母が息子に送ったメールに「損傷(レスレイテッド)の子に会った、怖い」という文面が残っていたことと、脅迫状ともとれる手紙が残されていたことから、その子、もしくは親の犯行ではないか、と「わたし」は考える。 本格探偵小説もいろいろあるが、ホロヴィッツはアガサ・クリスティがお好きなようだ。個人的にはクリスティは、好みではない。しかし、今回ホロヴィッツはフェアな叙述を心がけていて好印象。ただ、ホームズ物の新作を依頼されるほどの作家のはずなのに、実際の捜査に不慣れなためか、大事なところでホーソーンの注意をそらせたり、ミスディレクションを誘ったりする。これが効果的に用いられていて、容易に謎を解かせてくれない。 面白い設定で、まず小説の第一章が置かれているのは当然のことながら、第二章は作家、脚本家としてのホロヴィッツの仕事について触れている。コナン・ドイル財団に依頼されて、ホームズの登場する探偵小説の新作『絹の家』を書きあげたばかりで、テレビ・ドラマ『刑事フォイル』の脚本の仕事も終わったところ、というのは事実。次の仕事にかかろうとしていた矢先、ホーソーンが現れた、というところから虚構となる。第一章は、その新作の初稿ということだ。 「わたし」の仕事は、ワトソン役となってホーソーンに付き添って、現場に足を運び、目撃者や容疑者の話を聞き、メモを取り、事件解決後はそれを本に書いて出版するということだ。もちろん、読者が今手にしている本がその完成作、という設定。どこまでが本当でどこまでが虚構なのか、何やら番宣めいた、スピルバーグやピーター・ジャクソンと映画『タンタンの冒険』の続編を撮るという話まで出てくるが、どうやら本当にあった話らしく、驚いた。 もちろん事件は虚構なのだが、その中に作家自身が関係する事実が混じるので事件がさも同じ頃に起きていたような錯覚が生じる。『カササギ殺人事件』でも、作中作が事件と絡み合っていたが、ホロヴィッツという作家は、こうした仕掛けがお気に入りのようだ。しかし、今回はホーソーンから、見たこと、聞いたこと以外は書いてはいけない、という縛りがかけられているので、読者は探偵たちとフェアな戦いができることは約束されている。 現実に、手がかりは目立つように書かれている。ホーソーンが意味ありげに呟いてみせるのもヒントになる。ただし、頭のどこかには残るものの、最重要な手がかりが登場してくるまで、犯人を絞り込むことができない。前作でアナグラムを使用しているホロヴィッツのことだ。メールに残る「損傷(レスレイテッド)の子」というのが鍵なのだが<lacerated>で合っているだろうか。いつも思うことだが、こういう箇所は原文を記すくらいの配慮が欲しい。勘のいい読者なら、それで分かるかもしれないのだ。 チェーン・スモーカーの探偵、ホーソーンという人物がよく描けている。個人的な話や世間並みの挨拶は一切抜き。一度口を閉じたら二度と開かない。ポリティカル・コレクトネスなど知ったことか。いつも単独で勝手な捜査をするため相棒がいない。裡に秘めた暴力性や同性愛者や小児性愛者に見せる憎悪、子どもに寄せるシンパシーからは、過去に何かある人物であることは伝わってくる。本人が考えた『ホーソーン登場』という題名からして、シリーズ物の第一作と考えられる。謎につつまれた探偵については、おいおい明らかになることだろう。次回作が楽しみなシリーズ物の誕生である。

    25
    投稿日: 2019.11.05
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    今やすっかり大家となった感のあるホロヴィッツ。出す作品出す作品評判がいいみたいなので期待して読み始めた。期待に違わず面白かった。 典型的なハウダニットものだが見事に作者の術中にハマり騙された。地名や街路名が本物なのでgoogle earthでストリートビューしながら楽しめたのも雰囲気が味わえて良かった。 本作はホーソンと作者自身がワトソン役で活躍(迷走?)する第一作とのこと。二人のチグハグぶりと、ホーソンの偏屈な上に人をコケにするそっけなさ(意識して演じてる?)、ホロヴィッツのいい意味で常識的で、お決まりのワトソン役がマッチして名コンビとなっている。シリーズ化されているので今後の展開が楽しみだ。 一点、事件のすべての始まりとなる交通事故の顛末が悲しすぎる。

    23
    投稿日: 2026.03.31
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    ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ1作目。これはエンタメ!って感じですね〜、冒頭からガッチリ掴まれます。 元刑事のホーソーンが作家であるホロヴィッツに「自分を本にしたらどうか」と持ちかけた事により、ある事件を一緒に追うことに。 謎解きの面白さもてんこ盛りですが、なんといっても2人の魅力。これでグイグイ読んでしまいます。 ホーソーンはいわゆる「変わり者探偵キャラ」。推理も冴えるキレ者ですが偏屈で、素性はなかなか明かしません。 一方の「ワトスン役」作家・脚本家である著者ホロヴィッツ。 ホーソーンにやられまくり、本音を吐露しまくり。ずっと「ドンマイ!」と声をかけたくなっちゃう。 そもそも「著者自身が巻き込まれた事件」という体で描かれているのがミソなのですが、フィクションかリアルか微妙な部分も楽しみどころ。 こちらは全10巻とのことで、次作は積んであるんだけど、あとは気長〜に挑戦しようと思います。 本作では「ツン9デレ1」くらいだったホーソーンの偏屈度。これが今後どうなっていくのかは、めっっちゃ気になるところ!

    22
    投稿日: 2026.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現代のクリスティーあるいはドイル、ホロヴィッツ。 いちクリスティーファンとして、本作はたまらなく心をくすぐられた。 原型は正統派の英国古典ミステリでありながら、作者自身を物語に登場させ、かつ実話や作品自体の行く末を描きながら現実とフィクションの境界をあやふやにさせる手法を取り入れた現代的な風味がほどよく施されている。 謎自体やトリック、読者を欺く仕掛け自体は正直さして奥深くないものの、名探偵とちょっと間の抜けた助手のやりとりや、次々と膨らんでいく事件と怪しげな繋がりを持つ関係者。 そんな込み入った現実ないだろ、とか、誰が犯人であってもおかしくない的なうわつき加減が逆にあまり頭を悩まさず、リラックスして読めて面白い。 すらすらと読める訳も素晴らしい。 シリーズものとしての意欲を見せる著者とのことで、これからも楽しみだ。

    22
    投稿日: 2021.07.22
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    ついに開幕!(私の中で) ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ! 大人気作品なので、いつかは読みたいなと思っていました。 ザ・犯人当てミステリ。 ヒントがさりげないので違和感がなく、種明かしで、これも!?あれも!?となってしまいました。。(私だけ…?)

    21
    投稿日: 2025.08.26
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     ずっと積読状態でした。  何度か読み始め、その都度、挫折してきました。 しかし、今こうして読み終えると、何故、出だしを挫いていたのか分からない程、面白かったです。  クールなホーソーンと、負けず嫌いなアンソニーのコンビが良い感じで、クスッと笑えるシーンもあり、とても楽しめました。  海外ミステリで、また大好きなシリーズが増えて嬉しいです。

    19
    投稿日: 2024.11.07
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    ヨルガオ殺人事件からまた、アンソニー・ホロヴィッツを読んでしまった。 語彙力が乏しいが、やはり面白かったとしか言いようにない。 推理小説なので内容は書きませんが、元刑事ホーソーンの鋭くて図々しいところに変な魅力を感じ、最後の方に私生活を垣間見れて何やらほっとしたような。。。 次は積読してる「その裁きは死」でまたホーソーンに会える。ワクワク。

    19
    投稿日: 2022.08.24
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    普通の強盗殺人と思われたある裕福な婦人の事件。しかし彼女は殺されるその日に自分の葬儀の手配を行っていた。ただの事件ではなさそうということで色々問題あるが能力は抜群な元刑事の警察顧問ホーソーンが捜査に乗り出す。その過程を本にする誘いを受け作者ホロヴィッツはワトソンの立場で同行する羽目になり…。少しずつ集まる情報が最後にきっちり組み上がっていく展開は謎解きの正にお手本。伏線の仕込み方やミスリードへの誘い方が上手くて見事に転がされる。一箇所いや無理だ、という所以外は出てたよ確かに!作者が単なるワトソンでは終わらないぞ、と密かに闘志を燃やしている視点なのも面白い。次作では少しは歩み寄っているんだろうかこの二人。

    19
    投稿日: 2020.03.15
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    話題をさらった『カササギ殺人事件』がクリスティへのオマージュだったのに対し、今回はホームズものを思わせるバディもの。しかも、ワトソン役にはホロヴィッツが本人として登場している。 本作はカササギのような変化球ではなく、フェプレイを貫いたどストレートのミステリである。惜しいのはホームズ役のダニエル・ホーソンがホームズほどの魅力に乏しいところ。とはいえ、これはまだシリーズの一作目「ホーソン登場」の巻なので、以後の続刊に期待。

    18
    投稿日: 2020.07.12
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    最後まで犯人に気づけなかった。ヒントはたくさん小出しにされてたのに………。なので、犯人がわかったときには素直に驚いてしまった。

    13
    投稿日: 2021.04.18
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    犯人探しをしながら楽しめた本作。 全然犯人の見当がつかないまま、 中盤辺りで、自分が知らされていない事実から いきなり犯人が浮上してくるのか?と思いはじめたが、 そんなことはなく、 あらゆる場面でヒントが散りばめられていたことに 終盤気付かされることになった。 おやおや…。

    13
    投稿日: 2021.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    改めてこの作家はミステリーがうまいなと思いました 構成が巧みです はじめ探偵役がなんかイヤな奴と思いましたが、助手役の作家が書いているのだから、あくまでその主観なんですよね 虚実が混ぜられ、ときに自虐ネタもありなのですが、筋は王道ミステリーでした シェークスピアに詳しければ、もっと楽しめるように思います

    12
    投稿日: 2021.01.19
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    作者自身が登場人物になっていて、読み始めは結構困惑した あれこれ考え推測するが、最終地点までは淡々と推移する、最後にえげつない場面になる予感 全く読めなかった展開

    11
    投稿日: 2025.04.06
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    資産家の老婦人が、自身の葬儀の段取を相談した日に絞殺されてなくなる。この奇妙な事件にあたり、ロンドン警視庁の元刑事ダニエル・ホーソーンが警察上層部からの依頼を受けて事件を捜査する。著者は、この探偵役から事実のみを正確に伝える役割を依頼され、語り手として登場する。殺された老婦人は、過去に車で幼い双子を轢き、一人は即死、一人は後遺症が残る悲惨な事故の加害者であった。この事故の経緯をめぐり、捜査は進行していくが、謎は深まるばかりで、予想外の結末が待ち受ける。二重に仕掛けられた事件の闇に思考が絡め取られていく。忠実に事実を記述する著者の記録の中に、謎を解く鍵はすべて開示されている、という仕掛けが最後に明らかになる。ホームズに対するワトソン、ポアロに対するヘイスティングス、新しいパートナー像の出現が予感される。

    11
    投稿日: 2020.11.04
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    前作同様まずは装丁が好み。カササギ~がかなり凝った構成だったのでこれも普通の作品ではないかもね、と構えながら読み始めるも、カササギのようなイリュージョン的な大仕掛けはなされていませんでした。とはいえ、作家本人が本人として登場し、しかもプロフィールやこれまでの著作や脚本など実際に手掛けた作品まで事実を背景にしているうえ、実在の著名人と打合せしたり事件の関係者の自宅に行けば同時代を生きている私も知っている様々なエンタメ情報がこれでもかと出てきたりするので、フィクション部分と今の時代の現実とが不思議な具合にブレンドされた世界観にどっぷり浸かり、パラレルワールドに迷い込んだようななんとも言えない感覚に翻弄されながらも楽しみながら読み進むという、今までにない読書体験でした。散りばめられている細々した事実が現代のものなのに、作風はクリスティやクイーンのような古典的な様式なのも好みでした。英国風のひねくれたユーモア感覚に満ち溢れあまり深刻になれずに読んでいるのに急にギョッとするような陰惨な殺害現場の描写が出てきたりして、油断ならなかったです。ミステリとしてきちんと成立しているのはもちろんのこと、映画や小説にまつわる小ネタが満載で、イギリスに暮らしていたとしたらもっと色々分かって更に堪能できるんだろうな、と羨ましく思いながらも私なりにあれこれ楽しんで読了しました。いやはや、面白かったです。

    11
    投稿日: 2020.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった! カササギ殺人事件もよかったから、この訳者さんが素晴らしいんだと思う。 探偵と助手の関係はあまりベタベタさせず、最後まで一定の距離を保っていたのは今回の事件にはあっていたように思う。 交通事故のくだりが好きで 聞き込みとか事故の顛末が最悪なのもよかった。 この展開を読めただけで満足。 シェイクスピアとかそういう劇に疎いので その勉強をしてから読めばもっと楽しめたかも

    10
    投稿日: 2023.03.07
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    自分の葬儀を手配したその日の夕方、その当の女性は誰かに殺されてしまう。資産家であり俳優の息子を持つ彼女はなぜ殺されたのか、それをわかっていたのか。 この謎に迫ろうとするのはクセだらけの元刑事、ホーソーン。彼は、作家である「私」へその謎を追う顛末を本にしないかと持ち掛ける。かくして即席の「探偵と助手」が追うことになるこの事件の顛末は、という王道ミステリ。 このヒトクセどころじゃないホーソーンの相当な偏屈ぶりもさることながら、彼を探偵に据えるハメになった作家もまた隠さずに苛々とした様子を綴るものだから、「こんな仲の悪いコンビがあっただろうか」と妙な感慨を覚えたりしました。 ただ事件そのものの骨格、結末までの流れは王道を行きながらもしっかりと意外性が盛り込んであり、「カササギ」よりも小技を何度もキメて最高得点をたたき出すようなミステリだったように感じました。アクロバティックではないものの、フェアにストレートに謎と解決を描いて収束させていてとてもスマートな印象でした。 探偵と助手はなんだかんだコンビを続けるのか…??と言う感じですが、ホーソーンもそれなりに事情のある憎めない奴っぽいので、また会えたときにはどんなエピソードが隠されていたのか少しでも明らかになると良いな、と思います。

    10
    投稿日: 2020.02.06
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    ずっと積んであった本。ようやく読めた。 個人的にはカササギ殺人事件をはじめとした、アティカス・ピュントシリーズの方が好みかなあ。 でもこれから盛り上がってくるかもしれないので2作目も読んでみる。

    9
    投稿日: 2025.09.15
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    やっと読み終わった。 読書時間が減ってしまっているのもあるけど、字も小さいし、やっぱり私はこういう自分勝手な探偵(探偵じゃないけど)が苦手だ。 作者が文句言いつつもホーソーンについて行く行動も不思議。 何度も挫折しそうになりながらも頑張って読んだ。驚きがあれば★3にしたところですが… 確かに作者が作中にいて不思議な感覚になったけど… 事件が動き出す前が長い。 タンタンの冒険とかスピルバーグとか、本当のことなのか作中のことなのかよく分からず調べたりもして進まなかったな笑 ホーソーンとスピルバーグが会話してるけど、ここはフィクションだよね…書いて大丈夫?

    9
    投稿日: 2025.04.02
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    著者本人がこの本を書きながら、本に描かれた事件に巻き込まれるというモダンな文学スタイルで、超クラシックな本格推理小説を書いてみた、という一冊。恥ずかしながら Horowitz は初読で、こんなに面白いとは知らなかった。 一昔前に話題になっていた『カササギ殺人事件』も読もう。

    9
    投稿日: 2022.03.23
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    著者本人がワトソン役をつとめるという虚実入り混じった構造が面白い。前作は「作中作」だったが、平常とは異なる視点から攻めようという工夫と姿勢には好感をおぼえる。 主役であるホーソーンのキャラ造形が面白い。本当につかみどころがなく困惑させられるが、コンビとしてのやりとりに多少の魅力不足やフラストレーションがあることは否めない。 緻密な描写に冗長さを感じることもあるが、正直にヒントを紛れ込ませるために必要だと思うのでこれはいたしかたない。 事件や謎は蓋を開ければシンプルであり、これぞ王道という読後感。

    9
    投稿日: 2021.10.25
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    自らの葬儀を手配したその日に殺害される、ってイントロダクションがすでに面白い。 個人的にはカササギ殺人事件より好きでした。 著者のアンソニーホロヴィッツ自身が主人公になり、ちょこちょこ実在する人物や作品が出てくるのも面白かったです。 ホーソーンとは違って事件の全容に簡単にはたどり着けず色々と翻弄されるホロヴィッツは読者の立場に近く、共感出来るところも多くて読みやすかったです。 ホーソーンも途中まで、とにかく勝手で人の迷惑とか考えられないのかとイライラしてしまったけれど、 読み終わった後にはなぜか憎めなくなっている不思議な存在でした。

    9
    投稿日: 2021.02.21
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    「メインテーマは殺人」というストレートな題名に惹かれて手に取りましたが、その期待を遥かに超える重厚な読書体験でした。 殺人に至るまでの不穏な空気から、複雑に絡み合う謎が解き明かされるラストまで、展開の密度が非常に高く、長い物語でありながら一瞬たりとも飽きを感じさせません。随所に散りばめられた手がかりが、最後には一つの鮮やかな真実へと結びつくカタルシス。長編ミステリーの醍醐味を凝縮したような、

    8
    投稿日: 2026.02.18
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    自身の葬儀の手配をした老婦人がその日のうちに殺された事件から物語が始まる。作家のホロヴィッツは元刑事のホーソーンに「私が主役の実際にあった殺人事件を本にしてくれないか?」と提案される。はじめは断ろうとしたホロヴィッツだったが、とある公演で自分の作品について酷評されたことに後押しされ、その提案を承諾する。執筆のためにホーソーンの調査に同行し、事件の真相に迫っていく…というストーリー。 まずはこの本の作家ホロヴィッツが一人称視点で作品の中に存在しているのが斬新だった。実在する人物や作品も頻出してるので、本当にあった事件なのかフィクションなのか最後までわからなかった。 とにかく伏線回収が鮮やかで面白かった!ここの描写がここで活きてくるのか!とページを読み直すこともあった。最後の場面もコミカルで好き! 舞台がイギリスなのと、独特の言い回しがあるので海外の作品に慣れてない私が読むのはボリュームたっぷりでちょっと大変だったけどこれから慣れていきたい!

    8
    投稿日: 2025.05.12
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    "カササギ殺人事件"よりまわりくどい言い回しが多くて少し読みづらいなと思い、何とか最後まで読みきったというところ。 最後はホーソーンの人間味が見えてきたので、次作を期待して読みたい。 ミステリーとしては面白かったけど、少し物足りなさを感じた。

    8
    投稿日: 2025.02.08
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    参りました。最後まで鮮やかでした。ホーソーンのキャラクターは好き嫌いありそうですが、英国っぽくて面白かったです。まぁ、友達にはなりたくないですけど。

    8
    投稿日: 2023.08.16
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    初めて読む感覚の推理小説でした。 作者本人が登場して、彼の語りで進むので、本当のことなんじゃないかとか錯覚しながら…(笑) ホーソーンのことがなかなか好きになれなかったのに、最後の最後で好感度が上がりました。ちょっとかわいいと思ってしまいました(笑)

    8
    投稿日: 2023.01.28
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    ミステリーを読んだ!、というのが率直な感想。 自分で推理をしたい人にはおすすめ。 シェイクスピアなど古典の知識があればより楽しめると思う。

    7
    投稿日: 2025.10.15
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    作者自身がワトソン役。 ホームズほどぶっ飛んではない元刑事。 設定はユニーク、事件も最後まで読めず面白かったよ。 最後の彼の部屋でのやり取りはキレイに終わらせてもよかったんちゃうん?と思わないでもないけど 2025.9.22 180

    7
    投稿日: 2025.09.22
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     被害者は自分で葬式の申し込みをして段取りをしたが、その日のうちに殺害されてしまう、という場面から物語ははじまる。なぜ殺されたのかが一番のポイントになるのだろう。語り方が少し変わっていて、一人称で語られるのだがその主人公はこの本の作者自身。「かささぎ殺人事件」のような劇中劇ではないのだが、その語り口ならではの本格的な、フェアな推理小説になっている、ようだ。もう一度読み返せばそこに深く納得できるのだろうが、読み返しはしていない。「かささぎ殺人事件」ほどではないかもしれないが、でもおすすめができる推理小説。

    7
    投稿日: 2025.09.21
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    カササギ殺人事件以来のホロビッツ。 カササギ殺人は上下巻ということもあり、面白かったけれど長いな〜〜という印象だったが、今作はサクッと読めた気がする。 内容的には、重厚なミステリーという言葉が合うような古典派な作品で、王道の犯人当てミステリー。 よく考えれば分かったかも、と全てが明らかになれば思うけれど、やはり今回もやられた、という感じ笑 シリーズものだったと読み終わった後に知ったので、時間を空けて他の作品も挑戦してみたい。

    7
    投稿日: 2024.03.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カササギ殺人事件では、作中作でびっくりさせてくれたが、今回はホロビッツ自身がワトソン役で登場した。 著者自身の名前の探偵はよくあるが、この本では、現実に存在する様々な小説、映画、テレビの作品名、人名が出てきて、現実の話かと錯覚させられた。 本作では、ある交通事故が殺人の原因かと興味を引き付けておいて、実は全く別の事だったという展開がうまいなぁと感心した。 ただ、探偵役のホーソーンのキャラはどうなのだろう?最初から最後まで、マイペースで秘密主義で本当に可愛げがない!エンディングでは、少し人間的な面を垣間見て、少しは良いところもあるなとは思わせてくれるが。 このホームズにはとてもではないが、感情移入できなかった。 次回作でも、同じコンビで登場するようなので、その印象がどう変わっていくのか楽しみではある。

    7
    投稿日: 2023.08.10
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    今回は作家本人、アンソニー・ホロヴィッツ自身が「わたし」という語りで登場。ロンドン警視庁の元刑事で捜査を手伝っているホーソーンから、ホーソーンが追っている事件をホーソーン主人公にして本を書かないか、との依頼を受け承諾する。ホーソーンの、装飾は無しで正確に書いてほしい、との依頼でホーソーンと一緒に現場を歩く。 生前葬の取り決めをした夫人がその夜殺された。さらに夫人の葬儀の日に俳優のその息子まで血まみれで殺された。夫人は10年前に不注意から8才の双子と車を衝突し、一人は死に1人は脳に重い障害を負った。夫人の柩を墓穴に降ろそうとすると、やおら童謡、バスの運転手の歌が流れる。ここが一番の見どころだ。それは双子の葬式に流れた歌だった。 夫人は裁判で刑も問われなかった。犯人はその家族か? いやいや夫人は演劇に投資をし負け込んだ。いやいや、息子の妻もなにやら怪しくはないか? いろいろあやしげな人物をホーソーンと訪ねるホロヴィッツ。 最後は危険な目にあいながら犯人が判明。現実のホロヴィッツのTV作品を知っているだけに、実在のホロヴィッツのドキュメンタリーみたいな感覚にも陥る。 ハロー・オン・ザ・ヒルは事故に会った双子の家族が住んでいる町。ここは「刑事フォイル」の撮影に何度か訪れて、(フォイルの)ドラマの舞台であるヘイスティングスの町の代わりに、よく似たここの古風な街並みを活用している。サウンドトラックにカモメの鳴き声をちょっと足すだけで驚くほど海辺の町らしく見えるようになる。などという箇所も出てきて、ここは現実のことなのだろうか? 2017発表 2019.9.27初版 図書館

    7
    投稿日: 2022.06.09
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    * アンソニー・ホロヴィッツ メインテーマは殺人 ミステリーを読むのは好きですが、 ホームズやクリスティーを読んできてないため、 本格ミステリーには実は苦手意識があり なかなか触手が伸びませんでして。 なので、本格ミステリーと言われるこの小説、 期待を込めて、また勇気を持って読み始めました。 全ページを通して、頭からお尻まで びっしり文字が並ぶ長編で大変読み応えありました。 初心者にはボリュームがありすぎて、 途中諦めかけましたが、何とか最後まで読み終えて 達成感が味わえました。 書き手が物語の中でも語り手でもあり、 準主役のような立ち位置。 最後までたどり着いてやっと犯人や動機も分かり、 かつ、登場人物の人となりも少し明かされ シリーズ続編を読みたい気持ちにさせられました。

    7
    投稿日: 2021.10.17
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    『カササギ殺人事件』でお馴染みの、アンソニー・ホロヴィッツ氏。英国ミステリ好きとして『カササギ殺人事件』はずっと気になりつつもまだ未読のまま、本書に手を出してみました。 資産家の婦人・ダイアナが、自らの葬儀の手配をした当日に何者かに絞殺されてしまいます。 作家のアンソニー・ホロヴィッツは、元刑事のホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分の事を本にしてほしいと依頼を受け、共に行動することになります・・。 伏線の張り方や、被害者が過去に起こした事故等サイドストーリーへ読者の視点を誘う展開、そして「なるほどね!」と膝を打ちたくなるような真相・・。よくできたミステリだと思います。 ただ、登場人物のキャラにイマイチ魅力がないのと、著者自らが“ワトスン(個人的にはヘイスティングズ)”的な役割で登場するのはよいのですが、自分の手掛けた仕事の事を語る“業界話”がちょっと冗長だな、と感じました。 先ほど、キャラの魅力不足的な事を書きましたが、本書で探偵役を担うホーソーンは、なかなかええキャラだと思いました。 登場当初はただただ不快なヤツだったのに、読み進めていくうちに頭が切れて抜群の観察力があるというスペックは勿論、ちょいちょい可愛い部分があって、話の中盤とラストに彼の意外な趣味が判明するたび、照れ気味なホーソーンの姿に萌える私でした。 因みに本書には、映画やドラマ、演劇関係の実名・実作品名がバンバン登場するのですが、アンソニーがピーター・ジャクソン(!)やスティーヴン・スピルバーグ(!!)とミーティングをしている最中に、ホーソーンがアンソニーを連れだす為に勝手に乱入してくる場面は、結構笑えて好きでした。この時ホーソーンがスピルバーグに向かって「(なんか見覚えあるけど)映画関係だったかな?」とのたまった時、“ホーソーン、嫌いじゃないww”と彼の魅力(?)に気づきました。 続編も出ているそうなので、読んでみたいです・・っていうか、まず『カササギ殺人事件』を読まねば!

    7
    投稿日: 2021.08.29
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    カササギ殺人事件からの2冊目。 カササギはアガサ・クリスティへのオマージュと紹介に添えられていたけど、今回の作品はシャーロック・ホームズへのオマージュなのかな。 シャーロック役のホーソーンの慇懃無礼さ。ワトソン役ホロヴィッツの人の良さ。小説よりもむしろカンバーバッチさん主演のドラマSHERLOCKに近い感じ。 最初は白黒だったホーソーンがどんどん色彩豊かになり魅力を放っていく。 カササギの時は、小説家の書いたミステリの謎解きと同時に進行するリアルなミステリという構成。 今回は実在の人物、作者であるホロヴィッツが巻き込まれたリアル事件の取材という形で事件が進んでいく。 リアルとフィクションの境目が朧気になる不思議な演出。 ホーソーンの人間像も少しづつ明かされそうで、自作もまた読んでみたい。

    7
    投稿日: 2020.12.14
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    端正な本格推理小説。前作に続き盛り込まれた業界ネタも楽しい。探偵役がざっくばらんで魅力的なんだけど、ラストはどう解釈すれば良いか? 次作に期待したい。

    7
    投稿日: 2020.07.31
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    探偵と執筆者の助手。執筆者はホロヴィッツ本人であるため、非現実的な話とならないように、実在の人物であるスピルバーグやピーター・ジャクソンが登場し現実感を増す手法。さらに著者の作品が紹介されるので気になってしまう。 登場人物それぞれの両面をうまく表現されている。 また関連人物から経緯を引き出す会話文だけでも引き込まれる内容で、章ごとに次に繋がる事件のヒントが小出しに出てきて、次から次へと物語に引き込まれて行く。 ミステリファンにはお勧めの作品です。 「刑事フォイル」を見てみようかと思う。

    7
    投稿日: 2020.02.11
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    カササギ、のゴシック調重厚さはそれほどないものの、本来ホロビッツ氏の作風はこっち寄りでしょう。ホーソーンに翻弄される「私」が滑稽に思えました。映画製作のリアルなシーンも出てきて、映画ファンもニヤリとさせてくれます。ひねりにひねった事件の様相に比して、結末はわりとあっけない感じ。それでもホーソーンと「私」のやりとりで収束していく過程にはのめり込めました。とても楽しい時間でした。

    7
    投稿日: 2019.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハリウッド・スタ-を息子に持つ資産家の老婦人が、自らの葬儀の手配を済ませた、まさにその夜、自宅で絞殺された…。シナリオライタ-で作家のわたし(アンソニ-・ホロヴィッツ) は、ロンドン警視庁の顧問(有能だが偏屈な元刑事ダニエル・ホーソ-ン)から、この疑惑事件を捜査する自分を本にしないかと、もちかけられる…。自らの死を予見したような謎の殺人事件と10年前の忌わしき事件が絡む謎の真相に挑む「ホーソ-ン&ホロヴィッツ」シリ-ズの開幕編となる本編は、類をみない奇抜な構成に、ウイットとユーモアで読者を退屈させない、面白さ抜群の超エンタテイメント・ミステリ-。

    6
    投稿日: 2026.06.05
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    『その裁きは死』を読み始める前にちょっと振り返りを…と思ったら、読書記録を書いていなかった。ありゃま。 細かいことはもう書けないけれど、いちいち不愉快なホーソーンの観察眼の冴え、「わたし」の残念ぶりが愉快痛快だったことは間違いない。 だから続編を読むわけで…ははは。

    6
    投稿日: 2021.08.25
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    自分の葬儀を予約していった老婆がその日のうちに亡くなった。警察の顧問をしているクセありまくりの元刑事ホーソーンは小説家の私にこの事件を解決する自分のことを本にしろと言う。冗談じゃない! なんていうお話ですが。 事件そのものは、おそらく映像化するとエグい。 ですが、そこに居丈高なホーソーンと彼に反発するアンソニーのやりとりが面白い。 なんだかんだでアンソニーが真面目なんですよね。 この作家さんってお話の展開させ方がうまいですよね。 テレビ的なんでしょうか。訳者さんのチカラもおおきいのでしょうか。 よくわからんですが、つるつるっと読んでしまいました。 作家アリスシリーズみたいに続くのかな?調べてみようー!

    6
    投稿日: 2021.04.30
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    語り手が作家のホロヴィッツ自身という奇抜な設定。自作の『絹の家』や『刑事フォイル』のエピソードなども盛りこんでくるので、リアル感満載。しかし、元刑事のホーソーンとのコンビではワトソン役をつとめることになり、ワトソンの悲哀をたっぷり味わうことに……(^_^;; じっさい、ホームズとワトソンのコンビって、ひとえにワトソンの人の良さによって成立しているわけで……ふつうの人間だったらこうなるよねえという、お気の毒なアンソニーなのだった(笑) それでも、終盤にかけてどうにかこうにか少しはバディ感も出てくるかな。 ちなみにわたしは、ミステリを読むとき、謎解きってほとんどしたことがないので、手がかりや記述のフェアさとか、そういうことにはあまり目が行かないのだった。 あやしい人たちを満載しつつ、話がどんどんころがっていって、終盤は一気読みだった。

    6
    投稿日: 2020.11.29
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    「刑事フォイル」の生みの親、アンソニー・ホロヴィッツ本人がワトソン役で登場する。 新作をかかなきゃ、とか、子供向けの本と自分の実年齢がずれ始めている、とか、作家・脚本家ならではの悩みを抱える売れっ子だ。 一方ホーソーンは、ドラマの制作担当者がアンソニーのために探してきてくれた元刑事。 同性愛者が嫌いで小児性愛者に暴行を加えたと言う曰く付きの男である。 人好きのする容姿ではないし、ちょっとクセのある人物でもある。 癖のある人物ということは、つまり彼がホームズ役である。 さて本書は過去に何かあったらしい老婦人が、自らの葬儀を依頼するところから始まる。 しかし、ものの数ページでこの老婦人は何者かによって殺されてしまう。 しかもこの老婦人、過去に子供を撥ね、一人は常時介護が必要な状態、一人の命を奪うという大罪を犯しておきながら、大した罪に問われなかった。 一番怪しいのはこの撥ねられた被害者である子供、あるいはその両親だが、果たして? 周囲の人物たちが大したことないと思っていても、実は重要な役割を持っていたり思わぬところでつながっていたりする。 またその後わかることだが、ロンドンらしい風景やロンドンの風物詩のようなものも重要な手がかりとなる。 流し読みしたり速読してしまうと真実を見誤る。 手に汗握るような場面も登場する。 古典的な手法を使いつつも現代的なエッセンスを加え、変わらぬ人々の思いや愚かさといったものも描き出している。 さすがフォイルの生みの親だと感心せずにはいられない。 それから…ドラマ化も心から期待している。 さてあなたなら誰をキャスティングする?

    6
    投稿日: 2020.09.28
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    〈惚れ惚れとするフェアプレイ〉この解説の最初の一文の通り、推理小説としてはかなりよく出来ていて面白かったと思う。 ただ最大の特徴である「作者自身が語り手」という部分に関しては、ホロヴィッツという作家にさほど馴染みがないため面白くもなく、事件以外のエピソードは冗長に感じてしまった。

    6
    投稿日: 2020.04.05
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    「シャーロック・ホームズ」をオマージュしたと思われる、変わり者の探偵と平凡人の助手が事件を解決するという形式。 さすがに「君はアフガニスタン帰りか」とは言わないが、それに近い推理力を発揮する。助手が物語を述べるという形もシャーロック・とホームズ同じ。 作者ホロヴィッツは、ホームズ協会も認めた「絹の家」(この作品のことも作中には出てくる)を書いているから、それも踏まえた作品だと思う。

    6
    投稿日: 2020.03.20
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    正統、フェア、上手いーミステリー。 前作のクラシカルで重厚な感じは無いが、 章が進むにつれて事実が明らかになってくるところが見事。

    6
    投稿日: 2019.12.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    王道の正しき、あとがきにもあるように「惚れ惚れとするフェウェイ」な推理小説。 手掛かりはすべて与えられ、所謂トンデモ系の仕掛けは一切なし。語り手かつ助手は作者自身(有栖川有栖などこれまた王道パターン)、名探偵は警察あがりのクセ強い正確な探偵(というか警察のご意見番) ホームズワトソンパターンのコンビに王道ミステリーときたら、本格すぎて古いのかなと思ったけど、目新しさはなくても古さは感じられず。その辺がホロヴィッツのバランス感覚。ミステリーとして万全でありつつ、文章構成もきちんと現代に沿わせてくるという筆力。 こんだけ読ませて面白いなら、そりゃこのミスも1位になるだろうし、話題沸騰にもなるなぁ。話題作だからと妙に敬遠してしまってたが、勿体ないことをしたし、今読めて良かった。 ピュントのシリーズとともにホーソーンも追っかけて行くことに決定

    5
    投稿日: 2024.04.16
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    作家と元刑事の探偵がコンビを組んで連続殺人を解決していく、さらに最終的にはその過程を作家が本として出版するという設定が面白かった。 解決していく過程で日本とは違う環境ならではの展開など、昔はそれも楽しく読めたが今は分かりやすい方(日本)が…とちょっと思った。

    5
    投稿日: 2024.03.11
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    作家のホロヴィッツが元刑事ホーソーンと一緒に殺人事件を調査し、それを本にまとめるというワトソンポジション。 ホーソーンは癖が強いしイラッとさせられることもあるけど、このくらいキャラの立つ登場人物が必要不可欠だと思う。 巻末の解説によると、10作か11作を予定しているシリーズとのことなので、これからどうなっていくのかも楽しみ。 カササギ、ヨルガオ殺人事件のシリーズよりこっちの方が好きです。

    5
    投稿日: 2024.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作家のホロヴィッツはドラマ制作で知り合った元刑事ホーソーンに自分を主人公に本を執筆してほしいと依頼される。 最初は断ったホロヴィッツだが、老婦人の殺人事件の不可解さに次第にのめり込んでいく ○面白かった。ホームズ譚にならっているが、クリスティタイプのミステリー。 ○ホーソーンはそんなに目立ちたいタイプに見えないのに、なんで自分主人公で本を書かせようとしたのかが不思議。生活費かな?? ○いろんな作家や映画、ドラマ、俳優へのコメントが面白い

    5
    投稿日: 2023.05.14
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    アクの強いホーソーンに振り回されながら、興味を持って彼を書こうとする作者とのペアが、次回作以降、どの様な関係性になっていくのか期待します。他の作家や作品へのオマージュに溢れた本作。私にもっと知識があれば、さらに楽しめた作品だったと思う。しかし、登場人物にモデルとなる役者がいたり、どこからどこまでが事実か作り話なのか分からず、何回も、携帯でググってしまった笑 テレビドラマで注目していた役者が、いけすかない人物として描かれていたり、、、あれっ、実際、そういう人間なのか?!と勘ぐりながらニヤついてしまった。次の「その裁きは死」を読むのが楽しみです。

    5
    投稿日: 2023.04.29
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    物語の語り手は、著者アンソニー・ホロヴィッツ本人。 途中でスピルバーグとピーター・ジャクソンが登場したり、ケネス・ブラナーの名前が出てきたり、そして刑事フォイルの話! 登場人物の一人は、あのパイレーツ・オブ・カリビアンでオーランド・ブルームと役を争ったという。 一体どこからどこまでが本当なの?この事件は実話? でもそんなことは気にしないことにする。 だって、とても奇妙なタイミングの殺人事件が起きてしまうのだから。 有名な俳優を息子に持つダイアナ・クーパーは、ある日自分の葬儀の手配を依頼しに『コーンウォリス&サンズ』という葬儀社を訪れた。そして彼女は用事を済ませ、家に着いた30分後に何者かに殺された。 そんな偶然ってあるのだろうか。もちろん偶然ではないのだろう。 事件を解決するのは元刑事のホーソーン。彼からこの奇妙な事件を本にしてみないかと誘われたホロヴィッツは、事件解決のため捜査に同行する。 二人の掛け合いがいい。ホロヴィッツは極めて常識的な良い人間であるのに対して、ホーソーンは自分のことを一切語らず、謎が多い人物だ。何を考えているのかよく分からず、ホロヴィッツは常に彼に振り回され、苛々している。 でもそのうちに気が付き始めるのだ。ホーソーンの本当の姿に。 事件の奇抜さもさることながら、同時にこの二人のコンビの関係性の面白さがこの物語の魅力だと思う。『カササギ殺人事件』ももちろん文句なしの素晴らしさだし、読みごたえという点では勝るのかもしれないけど、個人的にはこっちのほうが好きかもしれない。 装丁も好み。 Will Staehleという人によるものらしい。

    5
    投稿日: 2022.05.16
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    主人公、作家ことアンソニー・ホロヴィッツは元刑事のホーソーンから、自分の葬儀を手配した老婦人がその日のうちに殺されたという奇妙な事件について本を書かないかと持ちかけられる。 無愛想で型破りだが、鋭い推理力を持つホーソーンと行動を共にする……… まさにシャーロックホームズとワトソンの関係! しかもアンソニー・ホロヴィッツは現実世界でも人気の作家さん。そのため、自分が手がけた作品について情報過多とも感じる説明が入ります笑 物語の前半は多くの謎が残ったまま進みますが、後半から伏線を徐々に回収して鮮やかに全ての謎を解き明かしてくれます! 心情や情景描写がとても上手なので、一度読んだからのめり込んでしまいます。 翻訳もうまく読みやすいように言葉を紡いでるなという印象です。 ややクセがありますが、慣れればすごく面白い! 続編も読みたいと思います!

    5
    投稿日: 2021.12.12
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    はいはい! 気持ちよく騙されました! 読み返したら、伏線ありました(笑) 『カササギ』と一緒で エンジンかかるまで時間くうけど テンポが飲み込めてきてからは一気でした。 私の場合はワトソン役が気に入ったら そのミステリは「好き」分類でして。 古典的に作者イコールなワトソン役 本当のホロヴィッツ氏はどうか知りませんが この作品の中のトニーは花マルです。 ホームズ役のホーソーンも 最初「なんやこいつ!」と思ったけど…ツンデレだ。 自分が関わってるTVドラマの話とか ハリウッド映画界の話題とか 本当のことも混ぜてくるんで、そこも楽しい。 あと、過去の轢き逃げが関わってるのですが 作中の被害者遺族じゃなくても その判決にびっくりしたわ…。 ちょっと考えさせられるところです。

    5
    投稿日: 2021.09.20
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    「カササギ殺人事件」が面白かったので、こちらも。 資産家の老婦人が自分の葬式のプランを手配したその日に殺害されるという事件があり、警察から捜査を依頼された元刑事のホーソーン。その活躍譚を本にしないかとホーソーンに持ち掛けられ、嫌々ながらも付き合うホロヴィッツ。作者自らが助手役として登場するバディ物です。 カササギ殺人のような大きな仕掛けはなかったけど、最後はきっちり綺麗にまとまったという印象でした。探偵役のホーソーンは、変わり者ではあるものの、そこまでぶっ飛んでいる訳でもなく、いまいち掴み切れないキャラだった。これからのシリーズに期待かな。

    5
    投稿日: 2021.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これまでは、ミステリーを読む時、犯人の意外性やトリックの衝撃にばかり気を取られていました。 が、今回はホーソーンとトニーのやりとりが面白くて、読み続けるのが本当に楽しかったです。 海外ドラマの話もたくさん出てきて新鮮でした。 個人的にはトニーの、キリングのサラの話が出てきた時は嬉しかったです。トニーにはコールドケースのリリー、クローザーのブレンダのような女性の物語を書くことを是非、検討してほしいと思いました。 車の事故に関連があるだろうと注意していたら、気持ち良く騙されてしまいました。 犯人を当てられないことの楽しさに、さらにはまって抜け出せなくなりました。 次の給料日には、「その裁きは死」と、「カササギ殺人事件」を買いに書店に向かいたいと思います。

    5
    投稿日: 2020.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    良い点 ・かなり読者に公平なミステリ ・書き手のホロヴィッツの考えや描写が違うこともあるとホーソーンを通じて教えてくれる ・スペルの自動修正機能や詩篇、腺熱等、無理だと思う伏線や謎もあるがそれがなくても犯人当ては出来るようにきちんとなっている 少し残念な点 ・一作目からかなりシリーズ化を意識して作られているので、主要人物のキャラクター堀り下げがかなり長尺 ・なので、殺人事件関係者の掘り下げは結構浅い ・前作のカササギ殺人事件の時も思ったが、英文で読むことができるなら最高だろうと思う 腺熱がキス病と呼ばれているのを知らなかったので勉強になった(主に咽頭や扁桃の病)

    5
    投稿日: 2020.10.26
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    自らの葬儀の手配をした日に殺された老婦人。彼女は自分が殺されると知っていたのか。 作家の”私”は知り合いの元刑事にこの事件の捜査を本にするように頼まれ、事件に巻き込まれていく… 著者自身がワトソン役。ホームズ役の元刑事も偏屈で二人ともキャラ的には好感が持てないが、二人の関係性は面白い。 盛り上がりには少々欠けるが謎解きはしっかりした納得の本格ミステリ。

    5
    投稿日: 2020.02.21
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    翻訳小説だが登場人物が少なくて 読みやすいと言われて読了。 こういった洋物の推理小説は 初めて読んだ。 ちょっと長いなぁと思いながらも、 テンポよく読めたかな。 特に大きな驚きや発見はなかった。

    4
    投稿日: 2024.03.28
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    外国の名前は覚えにくいので頭の中でイメージする俳優さんだったりを思い浮かべながら読みます。 ホーソーンはサミュエル・L・ジャクソンでした! ホロヴィッツはケヴィン・スペイシー! 楽しかった!

    4
    投稿日: 2023.07.31
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    探偵役の元刑事ホーソーンがアクが強すぎて、ワトソン役であるはずの作家との関係に信頼がなさすぎてそこが消化できずに終盤まで。とある過去の事件の真相もメインテーマの犯人も途中でわかる。普段は私は犯人など先が読めてもイコールつまらないとはならないので、もっと早くに二人に信頼関係とかバディ感があればよかったなぁと。第一弾だからのこの関係性なのかな?

    4
    投稿日: 2023.04.16
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    この作品も面白かった。ホロヴィッツは3冊目だけど、全部面白いからすごいな。伏線がいっぱいあって、でも途中は全員怪しく見えて、最後は伏線がすべて回収されてすっきり、という王道の展開で満足! 癖のある探偵役のホーソーンと、彼の捜査を本に書くホロヴィッツは、現代のホームズ&ワトスンという感じかな。まだホームズ&ワトスンほど名コンビではないけど、シリーズは続くのでこの先も楽しみだ。

    4
    投稿日: 2023.02.15
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    現実の中に小説を侵食させたような本。だらーっと読みながしてしまったが、種明かしの時に「確かに…!」と思えることの連続だった。後書きにもあるが、謎解きの要素はフェアに提示されているから推理に納得と爽快感がある。変に拗らせて考えるべきじゃないなぁと思い知った。

    4
    投稿日: 2022.05.03
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    アンソニーホロヴィッツ『メインテーマは殺人』読了しました。 友達「最近なんかおすすめの本ないん?」 自分「ミステリー系だったらアンソニーホロヴィッツの小説とかおもろいよ」 友達「どれがよかった?」 自分「メインテーマは殺人やな」 友達「いや、タイトル教えて」 自分「いや、これタイトル」 みたいな会話発生。 内容はめちゃくちゃ緻密で文句なし!海外の小説っぽいなぁと思いながら読みました。 この小説の良いところは、事件の起こり方がシンプルで読者の興味をそそりやすいところかな。ただやはり海外の名前は誰が誰だったか分からなくなるから、いちいちチェックしながら読んだ。後味スッキリ系ミステリー!

    4
    投稿日: 2021.08.01
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    ドイル、クイーン、クリスティなど本格派のレジェンド達を崇拝している作者らしく、あくまでも伝統的な作風にこだわりを持っているようです。非常にレベルの高い作品で、本格推理小説好きであれば読んで後悔することは決してないです。ただ圧倒的な高評価を博している作品ですが、そこまですごいとは思えないとも思いました。

    4
    投稿日: 2021.06.16
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    とても面白かった!! 昔ながらの名探偵とその助手のスタイルではあるが、少しも古臭さを感じず、むしろ現実とオーバーラップしている点がとても新鮮に感じた。 推理の種明かしについても、かなりきわどいところもあったような気がするが、「なるほどね、そんな伏線になっていたのか。」と気持ちよく得心できた。 ホーソーンの生活が謎に包まれたままの部分が多かったが、今後10作ぐらいのシリーズになっていく模様。次作も楽しみだし、まずは「カササギ殺人事件」を早めに読んでみよう。(図書館の予約待ち数次第だが。)

    4
    投稿日: 2020.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。イギリス風のブラックユーモア満載。満載ってことはないか。でも、フフッと笑っちゃうところがちょこちょこ。 ホーソーンのキャラクターが個性的で面白い。 最後、ホロヴィッツと分かり合えるかなと思いきや、、、、のところとかも。例の彼女はホーソーンの回し者だろうとは思っていたけど笑 正統派フーダニット、ということで、フェアだし、正統派なんだろうけど、個人的にはカササギの「ミステリ好きが書いたミステリ好きのためのミステリ」感の方が好きだったかな。 犯人像にあまり驚きがなくて、「ふーん」て感じだった……。 あと語り手が最後にピンチになるのとか、カササギと同じパターンって感じがしてしまい……。テレビドラマの脚本家っぽい盛り上がらせ方って思っちゃった。 仕事の合間にちょくちょく読み進めて、一度に読書時間をとってガッと読み通した方が楽しめたんだろうなと思う。読み方の問題。 あと、最初の数ページでぐーっと物語の中に入っていけないの。 読み進めると楽しくなって小説世界に引き込まれるんだけど、冒頭にその力があんまりない気がする。好みの問題だとは思う。 個人的には紳士的な探偵が好きなので、助手をあんまり馬鹿にするタイプは、、、なんだけど、ホーソーンはまだ背景が明かされてないところが多そうだから、次作以降の掘り下げが楽しみ。

    4
    投稿日: 2020.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    海外ミステリーを読んでいてよかったとしみじみ感じるのは、こういう本に出会えたから。 一ページめから、一行めからすべてが伏線となってそしてストーリーが展開して行く。見事なミスリードもあり、それが主人公のイヤな性格とも相まって良い味をだしてくる。 作者の名(迷)ワトソンぶりもまた楽しい。 今後、このシリーズ続くのかと思うと胸焼けと共にワクワク感がこみ上げる

    4
    投稿日: 2020.01.05
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    ホーソーンが真相をタネ明かしするシーン以降、もう一度当該箇所を読み返しました。 『確かにそう言ってた!』『こんなところにキーワードが…』と沢山のヒントが散りばめられていて、再読とまでは行かなくても宝探しをするようで1冊で2度美味しいミステリでした。 山田蘭さんの訳はホロヴィッツ作品と最高のマリアージュだと思いました。 中毒性があります。 アティカス・ピュントシリーズもですが、ホーソーンシリーズも読了に積んでいきたい。

    3
    投稿日: 2025.10.03
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    作者自身が語り手のなるシリーズ1作目。彼がワトソン役となりホーソーンという風変わりな探偵とバディを組んで事件解決に挑む。自らの葬儀の手配をした当日に殺された老婦人の謎がメインとなる。情報の出し方と見せ方が上手く、あぁあれがキーになっていたのか、と気づかされるミステリーのお手本のような作品。訳者の腕もあるだろうが非常に読みやすくグングン読める点も良い。これ実話?と思えるような舞台裏を読ませてくれるシーンもあり話題になるのがよく分かる。

    3
    投稿日: 2025.08.29
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    作者自身が作中人物として、語り手にも名探偵の相棒にもなるという、有りそうでなかった設定。純粋に犯人当て小説としてのクオリティも高かった。

    3
    投稿日: 2023.09.07
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    2回目の読了。 スーザンのシリーズも好きだけど、やはり私はホーソーン派。こちらから再読し始めました。 スーザンはドラマ見てから読み直そうなぁ。 作者自ら登場するなんとも奇抜な作品。 読み進めていくうちに、アンソニー・ホロヴィッツと同じ気持ちになっていくから不思議。 ホーソーンはやり手だけど、自らをあまり多く語るのを好ましく思っていなく、経緯さえ話してくれないのでアンソニー・ホロヴィッツが蚊帳の外にされている気持ちになりイライラする。 つい、ホーソーンを出し抜きたくて、余計な事をする。そこは非常に愛らしい。 読み手はホーソーンのホームズっぷりと、ミステリアスさが相まって好きになってしまう。 この2人がいたら、ご飯何杯でもいけます!という気持ちになる。 1回目の時はこれが真実なのか気になって仕方なかったけれど、2度目にはそんな事はどうでも良くなってとにかくページを進めてしまう。 海外ミステリー好きは必ず読んでいると思うけど、そうでない人にも読んで欲しい。 山田蘭さんの翻訳も読みやすくてすごい好き! 一個だけ、アンソニー・ホロヴィッツの死体の描写は…ホラーを読んでいたっけ?と思うくらいエグいので、それが苦手ではなければオススメです。

    3
    投稿日: 2023.06.06
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    過去の事件を始めとして目につく推理材料を出しつつ、本当に重要なところは適度に覆われており、最後紐解かれた際の納得感はしっかりとあった。 語り手が作者ということもあってか、ホーソーン(探偵)の当たりが強いのが少し気になった

    3
    投稿日: 2022.04.13
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    読書備忘録632号。 ★★★。 年末年始はネトフリ沼に脚を絡めとられて全然読書せず! 仕事始めも終わり読書再開。 2022年一作目は、コナン・ドイル財団公式認定のホームズ譚作家アンソニー・ホロヴィッツの謎解き小説。 ワトソン役は作者本人。ホームズ役は元刑事のホーソーン。 資産家の老婦人は自らの葬儀の手配をしに葬儀社を訪れる。そしてその日、自宅で絞殺された。 作家のわたしは、ドラマの脚本執筆で知りあった元刑事の変人ホーソーンから、この捜査を本にしないかと誘われる。 そして、捜査が開始される!捜査に口出しすることを一切許さないホーソーンに振り回されるわたし・・・。 物語は、犯人の正体に繋がる手掛かりを散りばめ、最後にビックリさせるためのミスディレクションも散りばめながら淡々と進む。そして、事件の全容が明らかになる。 なるほど。特に可もなく不可もない作品でした。 もともと、謎解き小説は興味ないので、"そこにヒントが隠されていたのかぁ!"みたいな感動はなく、とっととネタバレしてくれ、という感じでページを淡々と捲るだけ。次作の「その裁きは死」も借りてしまっているので読みますが、もう良いかな・・・、という感じです。笑 早く予約本が回ってきてくれぇ!

    3
    投稿日: 2022.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても丁寧な王道ミステリー、という印象。 だが、期待が大きかったこともあり、面白いのだがやや期待外れにはなってしまった。 ホーソーンのセリフなどから手がかりはフェアに提示されてはいるのだが、犯人を確実に断定するほどの手がかりはない。 犯人当てとしてはやや中途半端といったところ。 一方、結果的に主題となる殺人には関わってこないものの、10年前の交通事故に関しては、ジェレミーの「父さん」というセリフだったり、謎の男であったり、アイスクリーム屋は電気すらついていなかったという事実などから真実を推測するのは十分に可能。 葬式で泣いていたのが花粉症によるものだったというのは騙された。 そして日本語だから少し分かりにくいが、スペル自動修正機能を利用したトリックも面白かった。

    3
    投稿日: 2021.08.19
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    自らの葬儀を手配した数時間後、その資産家の老婦人は絞殺された。 この時点で面白い展開が待っていそうだと期待できる。 現実と虚構をバランスよく盛り込んでおり、彼らと一緒に捜査をしている気になる。 ミスリードに引っ掛かりつつ、明かされた真相になるほど!と思わされた。

    3
    投稿日: 2021.06.08
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    探偵と助手ものの定番を抑えつつ最後まで丁寧な作品でした。 全体的に読みやすく、定番推理小説のオマージュと思える箇所もあり作者さんの推理小説に対する愛を感じました。

    3
    投稿日: 2021.04.27
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    カササギ〜の方が好みではあったが、今作も楽しんで読めた。 何より探偵役のホーソーンが良いなぁ。 ぶっきらぼうだが頭は切れる。 溌剌とした探偵よりも、どこか謎めいていた方が私は好き。 カササギの時のような驚きはなかったけれど、 これぞ探偵ものと言った王道をいく1冊。

    3
    投稿日: 2021.04.05
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    #メインテーマは殺人 #アンソニーホロヴィッツ 昨年の『このミス』などのランキングで、翻訳部門の1位を取りまくった本格推理犯人当て小説。 すべてのヒントは本文中に散りばめられてる。 最後まで読むと『あーね』ってなる所がたくさん。 久しぶりの翻訳物だったんで、独特の雰囲気に馴染むのに手間取ったけど、中盤以降はイッキ読みでした。 最初は感情移入できない探偵ホーソーンが、最後には、なんか憎めない感じになってた

    3
    投稿日: 2021.02.08
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    アンソニー・ホロヴィッツ2作品目。自分の葬儀を手配した日に、絞殺された老婦人の事件を、元刑事のホーソーンが、ワトソン役のアンソニー・ホロヴィッツに持掛ける。犯人当てをメインな小説なので、付箋貼りながら読んだものの…撃沈(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑) 老婦人が、起こした轢き逃げ事件…これを言ったらネタバレなるから言えないが、ポイントだ…犯人の予想外れて、悔しい…まんまとしてやられたって感じだ(*´Д`)ホーソーン謎な人物で嫌なやつだが、憎めない所もありでいいキャラなのでは?

    3
    投稿日: 2021.01.09
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    作家アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事のダニエル・ホーソーンから自分の解決する殺人事件を小説にしないか、と持ちかけられる。ノンフィクションは書かないと断るつもりだったが、講演会の読者の一言が気にかかり引き受けてしまう。そしてホーソーンの捜査に同行することになる。 人気のある俳優の母親が殺された事件を、警察に協力するという形で捜査し始めるが、やがて第二の殺人が起きる。 ホームズとワトソンといった役回りを、自らをモデルにしたホロヴィッツとホーソーンが担う。犯人当てといい、意外な展開がおもしろかった。

    3
    投稿日: 2020.12.26
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    元刑事と作家のコンビが面白い。 読書が推理する情報のためか、前半は動きが少なく物足りない。 終盤は引き込まれたが、少し期待しすぎたかな。

    3
    投稿日: 2020.03.08
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    面白かった。 「絹の家」後の作品の方が、ずっといい。 作家自身がワトスンになるって、ものすごく斬新。

    2
    投稿日: 2025.06.21
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    長かったけどサクサク読めた!割と翻訳物は進まないことが多いが、この方の本は読みやすい方だと思う。 ながーいながーい文章に伏線が散りばめられてる。全て回収してくれるのが良い! 主人公2人のキャラも魅力的。

    2
    投稿日: 2025.04.19
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    面白いミステリー作品を読ませていただきました。作家である私と元刑事のホーソンと一緒に事件真相のためにイギリスを動き回り、少しずつ事件を紐解いていく。最後はなるほど!と思ってしまうほどスッキリさせてくれる作品でした。

    2
    投稿日: 2025.04.14
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    おもしろかったです!ワトソン役(もしくは探偵役)が作者自身なのよくあるけど、リアルな作者と違う(大学生になってたりとか)ことが多いのでどこかキャラクターとして捉えて読みがちだったのが、本作はかなりリアリティーがあって良かったです。まさかのスピルバーグ登場とか。 タンタンの冒険のくだりは本当なの?とか、パイレーツ・オブ・カリビアンのオーディションとか、フィクションとリアルな感じが混在して、ミステリーではあまりないので新鮮で楽しかったです。 ホーソーンとホロビッツが終始ずっと仲悪くて地味に嫌だったんだけど、最後は可愛かった?ですね。

    2
    投稿日: 2025.04.12
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    面白かった! 辻褄合わせが見事で、モヤモヤが残らないのが良い。 ホーソンの気難しい人間性の描写も分かりやすくて良かった。(脳内でホーソーンの顔はゴッホが浮かんでた) シリーズ2作目も読んでみたい。

    2
    投稿日: 2025.02.17