
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
インパクト大の事件に隠された犯人の本当の目的に驚いた。最後の方になるにつれてホーソーンが可愛く思えてきたぞ。まだ謎の多いキャラクター。 次も楽しみ。
0投稿日: 2021.04.17
powered by ブクログミステリはあまり読まないのだけれど、ポップな表紙に惹かれて購入。結果、しばらくはアンソニー・ホロヴィッツから離れられないと思う。翻訳も読みやすい。 ホーソーンには「SUITS/スーツ」のガブリエル・マクトを脳内キャスティング。アメリカ人だけど。
0投稿日: 2021.04.12
powered by ブクログ自らの葬儀を手配した直後に絞殺されてしまう老婦人。彼女は自分が殺されると知っていたのか?それともただの偶然なのか。 名探偵自らが「この事件を本にしてくれ」と作者に依頼することから始まる二人三脚も面白い(二人三脚には全然なってない点も面白い)。 散りばめられた伏線が少しずつ、最後には余すところなく回収される爽快さがある。 十作か十一作からなるシリーズの第一作品目となるらしい。今後も楽しみ。
0投稿日: 2021.04.08
powered by ブクログカササギ〜の方が好みではあったが、今作も楽しんで読めた。 何より探偵役のホーソーンが良いなぁ。 ぶっきらぼうだが頭は切れる。 溌剌とした探偵よりも、どこか謎めいていた方が私は好き。 カササギの時のような驚きはなかったけれど、 これぞ探偵ものと言った王道をいく1冊。
3投稿日: 2021.04.05
powered by ブクログ長くてモヤモヤするけどフェアプレイ小説だ 多くを語らないし、肝心の部分が日本語では分かりづらいのが難点だが、楽しい作品だ。途中で私が想像した真犯人は、気付いた数ページ後にあっさり覆されるし、ヒントがあまりに少なすぎる気がするけど、雨の週末を楽しむにはもってこいの作品だった。
0投稿日: 2021.04.04
powered by ブクログ読みやすい訳でどんどん引き込まれた。犯人が解れば『なるほど』、たくさんの伏線が一気に解消されて最後まで楽しく読めた。3.7
0投稿日: 2021.04.02
powered by ブクログ「カササギ殺人事件」が面白かったので、こちらも。 資産家の老婦人が自分の葬式のプランを手配したその日に殺害されるという事件があり、警察から捜査を依頼された元刑事のホーソーン。その活躍譚を本にしないかとホーソーンに持ち掛けられ、嫌々ながらも付き合うホロヴィッツ。作者自らが助手役として登場するバディ物です。 カササギ殺人のような大きな仕掛けはなかったけど、最後はきっちり綺麗にまとまったという印象でした。探偵役のホーソーンは、変わり者ではあるものの、そこまでぶっ飛んでいる訳でもなく、いまいち掴み切れないキャラだった。これからのシリーズに期待かな。
5投稿日: 2021.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カササギ殺人事件と似てる部分がいくつかあった。読みやすい文章でスラスラと読めた。交通事故のはすぐに読めたけど、犯人は全然予想できなかった。映画に関係することもいっぱい出てきて、作者自身が実際に脚本家だからスピルバーグとか本当にそういう人なのかなーと思った。
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ前作の「かささぎ殺人事件」ほどに凝った構造ではないけども、ぴっちりまとまった感じのミステリ。 トリックではなく、動機は何、誰が犯人に主題をおき、そこに謎を設定しているので、リアリティがある。
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ主人公の無能?さに少しだけイライラしたけど、多分私もこういう感じになるんだろうな〜と思った。 海外小説は入り込めなくて読み進めるのに苦労するが、比較的読みやすかった。 本読まなきゃな〜〜〜
0投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログ自らの葬儀を手配したその日に殺害される、ってイントロダクションがすでに面白い。 個人的にはカササギ殺人事件より好きでした。 著者のアンソニーホロヴィッツ自身が主人公になり、ちょこちょこ実在する人物や作品が出てくるのも面白かったです。 ホーソーンとは違って事件の全容に簡単にはたどり着けず色々と翻弄されるホロヴィッツは読者の立場に近く、共感出来るところも多くて読みやすかったです。 ホーソーンも途中まで、とにかく勝手で人の迷惑とか考えられないのかとイライラしてしまったけれど、 読み終わった後にはなぜか憎めなくなっている不思議な存在でした。
9投稿日: 2021.02.21
powered by ブクログ序章が物珍しくて面白そうと思わせてくれる。 その後、盛り上がるまでがちょっと長いが色んなところがつながってスッキリする。 読了感のよい作品。
0投稿日: 2021.02.17
powered by ブクログ#メインテーマは殺人 #アンソニーホロヴィッツ 昨年の『このミス』などのランキングで、翻訳部門の1位を取りまくった本格推理犯人当て小説。 すべてのヒントは本文中に散りばめられてる。 最後まで読むと『あーね』ってなる所がたくさん。 久しぶりの翻訳物だったんで、独特の雰囲気に馴染むのに手間取ったけど、中盤以降はイッキ読みでした。 最初は感情移入できない探偵ホーソーンが、最後には、なんか憎めない感じになってた
3投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログもともとは、年末、ほぼ毎週新宿に仕事で行っていて、その帰りに、必ず「ブックファースト」に寄り、彷徨い歩いていた時、アンソニー・ホロヴィッツの「その裁きは死」を衝動買いした。 しかし、少し読んでみて、この作品がシリーズ二作目だと分かり、第一作の「メインテーマは殺人」を買って読むことにした。 余談だが、その前に、「7冠」の色帯に惹きつけられて、「カササギ殺人事件」を読んだりしたので、この作品を読み終わるのが遅くなったのだ。 この作品では、作者のホロヴィッツ自身がかなり現実の状況を織り込んで書いている。 僕はイギリスの芸能界に詳しくないが、スピルバーグが出てきたり、「パイレーツオブカリビアン」が出で来たりと、本筋以外でも興味をそそられる。 少しネタバレになるかもしれないが、僕は途中まで、殺された息子が交通事故の犯人だと思い続けていた。 このようにミスリードされた人も多いのではないだろうか。 ミステリーは犯人が分かった時点で、興味が半減するものだが、この作品の場合その後のエピソードが余韻を残して良い感じだ。
0投稿日: 2021.02.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どこまでも丁寧なミステリでした。原題に”Ward“を入れているに相応しく、一文一文が真相に繋がっている作品です。何回でも読み直したくなりました。 また、小説家と探偵のコンビは伝統ですがとてもビジネスライクでありつつ信頼し合っているのが新鮮に感じてよかったです。このコンビのシリーズをまだまだ読みたいなぁと思います
0投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログ裕福な女性ダイアナが葬儀屋で自分の葬式の予約をした。そしてその日に殺された。謎を解くのはスコットランドヤードをクビになったホーソーンと、一緒に本を書こうとするホロヴィッツ。ダイアナの息子は有名な俳優、ハリウッドで暮らしてる。彼女は昔、車を運転してる時に、飛び出してきた二人の児童をはねた。一人は死亡、一人は障害を抱えてしまった。しかし彼女は無罪に。その時の事が関係してるのか・・・ こういう、本格的推理小説は昔大好物だったのだけれど、近年ほとんど読んでない。妊娠中酸っぱいモノが食べたい的な嗜好の変化なのだろうか。 面白かったのだけれど、絶賛する多くの人の60パーセントほどしか、楽しんでいないと思う。 ある意味似ている、同じ英国ミステリーのフロストシリーズは600パーセント楽しめるのに。 根本にあるお下品さとか、育ちの良さとか悪さとかが関係してて、本人には説明しようがないことなのかも。
1投稿日: 2021.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 多少犯人の動機が弱いと思うけど、話の展開が良かった。容疑者が何人もいて、中盤もダレることなく続いた。
0投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログ一回一回の事情聴取が、 その場に自分もいるみたいに感じられるリアル だけど、なんとなくこうなるんだろうなって思って犯人がわかっちゃったのが残念だった もっと、予想の斜め上ぐらいの事実が欲しかったと思ってしまいました けど、登場人物みんなに感情移入ができたし、 ホーソーンも大好きになったし、語り手のトニーもめっちゃ好き!おじさん2人で照れてる情景を想像してもかわいかった!(笑) タイトルの意味を後半で回収する感じ、よかった あと、いちいちコーヒー、紅茶、ビスケット、クッキー、菓子、タバコ、オシャレそうなカフェが出てくるのでいいです。
0投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログ最後ある程度納得できるが、えーそうやったんかって感じが物足りない気が・・ メッセージのスペルも言葉の壁が・・ 次作も1位なんで、読んでみようとは思う。
0投稿日: 2021.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
改めてこの作家はミステリーがうまいなと思いました 構成が巧みです はじめ探偵役がなんかイヤな奴と思いましたが、助手役の作家が書いているのだから、あくまでその主観なんですよね 虚実が混ぜられ、ときに自虐ネタもありなのですが、筋は王道ミステリーでした シェークスピアに詳しければ、もっと楽しめるように思います
12投稿日: 2021.01.19
powered by ブクログ犯人探しをしながら楽しめた本作。 全然犯人の見当がつかないまま、 中盤辺りで、自分が知らされていない事実から いきなり犯人が浮上してくるのか?と思いはじめたが、 そんなことはなく、 あらゆる場面でヒントが散りばめられていたことに 終盤気付かされることになった。 おやおや…。
13投稿日: 2021.01.16
powered by ブクログオモロい!ダミアン・クーパーのモデル、ダミアン・ルイスの「ビリオネア」のファンだけに、この虚構と現実の混じった世界観に浸れたw 最初に読んだ「裁きは死」のトリックを学んでたので、どれが伏線なのか?考えながら読めたww
0投稿日: 2021.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感情移入できるキャラが一人もいない。特に語り手が愚かすぎていらいらする。犯人はすぐ見当がつくが、動機がわからず、謎に惹かれてなんとか読んだ。
0投稿日: 2021.01.10
powered by ブクログアンソニー・ホロヴィッツ2作品目。自分の葬儀を手配した日に、絞殺された老婦人の事件を、元刑事のホーソーンが、ワトソン役のアンソニー・ホロヴィッツに持掛ける。犯人当てをメインな小説なので、付箋貼りながら読んだものの…撃沈(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑) 老婦人が、起こした轢き逃げ事件…これを言ったらネタバレなるから言えないが、ポイントだ…犯人の予想外れて、悔しい…まんまとしてやられたって感じだ(*´Д`)ホーソーン謎な人物で嫌なやつだが、憎めない所もありでいいキャラなのでは?
3投稿日: 2021.01.09
powered by ブクログ終盤は一気に読んだ。 全ての手掛かりが過不足なく綺麗に詳らかになる。 作中のホロヴィッツと同じ視点で(特に推理はせずに)読んだ。さすが各賞総なめ作品という感じ。
1投稿日: 2021.01.09
powered by ブクログ主人公が著者自身であり、現実と虚構が混じるので本当の話なのではないかと思ってしまい、つい登場人物の名前なんかを調べてしまった。一方で探偵小説としてはシャーロックホームズを想起させるようなバディもので最後まで謎が解けなかった
1投稿日: 2021.01.03
powered by ブクログ12/31~1/2で読了。 主人公の二人と一緒に私も謎解きしながら進んでいけた。 そこそこ長いが、長さを感じさせることなく最後まで楽しく読める。
0投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2020年夏頃に読んだ、アンソニーホロビッツのカササギ殺人事件の作品。 作家が探偵に付いて殺人事件を本にするという、なんとも珍しい設定。 最初の章に出ていた葬儀屋の主が犯人だった、というオチなのだが、そこに至るまでのやりとりもなかなか面白かった。
0投稿日: 2020.12.31
powered by ブクログ単純に面白い 作者が自分に本当にあったことを具体的に書いているせいか、ストーリーとしてはフィクションなのに、凄くリアルに感じる。
0投稿日: 2020.12.31
powered by ブクログ作家アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事のダニエル・ホーソーンから自分の解決する殺人事件を小説にしないか、と持ちかけられる。ノンフィクションは書かないと断るつもりだったが、講演会の読者の一言が気にかかり引き受けてしまう。そしてホーソーンの捜査に同行することになる。 人気のある俳優の母親が殺された事件を、警察に協力するという形で捜査し始めるが、やがて第二の殺人が起きる。 ホームズとワトソンといった役回りを、自らをモデルにしたホロヴィッツとホーソーンが担う。犯人当てといい、意外な展開がおもしろかった。
3投稿日: 2020.12.26
powered by ブクログ今さらながら話題作を。 スタイルはカササギに近かったが、 まさにメインテーマは殺人、だった。 良いタイトルだと思うな、ホーソーン。
1投稿日: 2020.12.18
powered by ブクログカササギ殺人事件からの2冊目。 カササギはアガサ・クリスティへのオマージュと紹介に添えられていたけど、今回の作品はシャーロック・ホームズへのオマージュなのかな。 シャーロック役のホーソーンの慇懃無礼さ。ワトソン役ホロヴィッツの人の良さ。小説よりもむしろカンバーバッチさん主演のドラマSHERLOCKに近い感じ。 最初は白黒だったホーソーンがどんどん色彩豊かになり魅力を放っていく。 カササギの時は、小説家の書いたミステリの謎解きと同時に進行するリアルなミステリという構成。 今回は実在の人物、作者であるホロヴィッツが巻き込まれたリアル事件の取材という形で事件が進んでいく。 リアルとフィクションの境目が朧気になる不思議な演出。 ホーソーンの人間像も少しづつ明かされそうで、自作もまた読んでみたい。
7投稿日: 2020.12.14
powered by ブクログ所謂古典ミステリーを全く通ってこなかった私にとって、その王道的作風を現代版にアップデートした本書は逆に新鮮。助手役を勤める著者が今作を実録小説として仕上げるというメタフィクション的な展開も面白い。解説で『惚れ惚れとするフェアプレイ』と評される通り、職人的なきめ細かさの光る作品。ミステリーは謎解きより人間ドラマを重視する私にも両者が程良いバランスで配分されている様に感じられた。しかし、実録小説という形態の宿命なのか、話が実に冗長で、地道な捜査が延々と続く中盤は頁を捲る手が一向に捗らなかったのも事実だったり。
0投稿日: 2020.12.08
powered by ブクログ図書館で借りた本。 資産家の女性が自分の葬儀の手配をしたその日、女性は他殺死体で発見される。この女性は自分が殺されることを予知していたのか、偶然か。元刑事と作家のコンビで謎を解明していく。
0投稿日: 2020.12.05
powered by ブクログ「カササギ殺人事件」を書いたアンソニーホロヴィッツの作品。気になっていたら図書館で見つけたので借りてみた。 作家が探偵役は見かける事多いけど、まさかの作家本人が助手役の本作。 探偵役であるホーソーン氏はまぁまぁ秘密主義で何考えてるんかわからん上に、ホロヴィッツも作中ではまぁまぁのダメ助手(笑)ポアロシリーズのヘイスティングズみたいなとかあったけど、個人的にはヘイスティングズの方がチャーミングで好きです(笑) でも、ミステリーそのものはとても面白い。ラストの謎解きは爽快感がある。確かにー!ってなる(笑) こちらはシリーズの一作目らしいから、また見かけたら次も読みたいな。
0投稿日: 2020.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
このミスなど非常に評判のいい作家ではあるが、私的には今一つ。題名は「メインテーマは殺人」であるが、私には殺人がメインテーマには感じられなかった。 自身がワトソン役で、どこまで事実かわからないが、自慢話的な話がちょくちょく入るのも気に入らない。
0投稿日: 2020.12.02
powered by ブクログ語り手が作家のホロヴィッツ自身という奇抜な設定。自作の『絹の家』や『刑事フォイル』のエピソードなども盛りこんでくるので、リアル感満載。しかし、元刑事のホーソーンとのコンビではワトソン役をつとめることになり、ワトソンの悲哀をたっぷり味わうことに……(^_^;; じっさい、ホームズとワトソンのコンビって、ひとえにワトソンの人の良さによって成立しているわけで……ふつうの人間だったらこうなるよねえという、お気の毒なアンソニーなのだった(笑) それでも、終盤にかけてどうにかこうにか少しはバディ感も出てくるかな。 ちなみにわたしは、ミステリを読むとき、謎解きってほとんどしたことがないので、手がかりや記述のフェアさとか、そういうことにはあまり目が行かないのだった。 あやしい人たちを満載しつつ、話がどんどんころがっていって、終盤は一気読みだった。
6投稿日: 2020.11.29
powered by ブクログまあ面白いけど普通です。 ロンドン周辺のいろいろな場所に行くので、Googleマップを見ながら読んだら臨場感が合ってよかった。特に例の自動車事故のあった海沿いの街は、ストリートビューを見ながら読むとよいと思います。 ミステリーは読みたくなるけど、読み終わった後にいつも満たされないような気持ちになるので、実はあまり好きではないのかもしれない。あと殺人というのがどうも受け入れがたくなってきた。日常身近で殺人なんてあったらただごとではないじゃないですか。それが何となく軽く扱われてるような気がして。名前を忘れてしまった日本人のミステリ作家が「◯◯みたいなシチュエーションで殺人があったら面白いじゃないですか。そんな発想から書き始めました」みたいなコメントをしてるのを読んだことがあるけど、いやいや殺人なんてあったら面白いわけないでしょと思ってしまった。 でもまた読むと思う。
0投稿日: 2020.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これまでは、ミステリーを読む時、犯人の意外性やトリックの衝撃にばかり気を取られていました。 が、今回はホーソーンとトニーのやりとりが面白くて、読み続けるのが本当に楽しかったです。 海外ドラマの話もたくさん出てきて新鮮でした。 個人的にはトニーの、キリングのサラの話が出てきた時は嬉しかったです。トニーにはコールドケースのリリー、クローザーのブレンダのような女性の物語を書くことを是非、検討してほしいと思いました。 車の事故に関連があるだろうと注意していたら、気持ち良く騙されてしまいました。 犯人を当てられないことの楽しさに、さらにはまって抜け出せなくなりました。 次の給料日には、「その裁きは死」と、「カササギ殺人事件」を買いに書店に向かいたいと思います。
5投稿日: 2020.11.17
powered by ブクログとても面白かった!! 昔ながらの名探偵とその助手のスタイルではあるが、少しも古臭さを感じず、むしろ現実とオーバーラップしている点がとても新鮮に感じた。 推理の種明かしについても、かなりきわどいところもあったような気がするが、「なるほどね、そんな伏線になっていたのか。」と気持ちよく得心できた。 ホーソーンの生活が謎に包まれたままの部分が多かったが、今後10作ぐらいのシリーズになっていく模様。次作も楽しみだし、まずは「カササギ殺人事件」を早めに読んでみよう。(図書館の予約待ち数次第だが。)
4投稿日: 2020.11.13
powered by ブクログ久々に海外作品を読みやすいと思った。 著者本人が主人公の一人称のミステリだ。 個性的なキャラクターや伏線の回収もばっちりで読み応えあり。
0投稿日: 2020.11.05
powered by ブクログ「メインテーマは殺人(THE WORD IS MURDER)」 「刑事フォイル」の脚本を手がけていたことで知ったアンソニー・ホロヴィッツの小説を読み終わりました。 驚いたのは、主人公がアンソニー・ホロヴィッツ本人であること! あぁ、そういう物語の作り方もあるのかっ! 物語は創作ではあるものの、作者本人が、本当に刊行した書籍である「絹の家」を書き終わった直後の話である、という記述から、読者は、どこまでが現実の話で、どこからが虚構の話なのか、頭をひねりながら読まざるを得ないという、「ミステリーとしての視点」と「フィクションとノンフィクションの境目の判断」に脳みそを駆使されて、余計に複雑な謎に挑まなくてはならない立場に追い込まれる。 ミステリーとしての構造も絶妙な伏線が張り巡らされていて、謎解きの鍵が、絶妙に隠されているので、こりゃ、もう1度読み返さなくてはっ!という衝動を起こさせる。 図書館で借りたのは失敗だったっ!(返さなくちゃ…) ということで、これ、検索ができる電子書籍で買い直します。もう一度読まないと気がすまないっ! んー、でも、ある意味、これって、アンソニー・ホロヴィッツ自身の「宣伝」要素も編み込まれてますよね。こんな書籍を書いた、こんなドラマの脚本をやった、こんな大物と打ち合わせをした…ってな話も散りばめられていて、アンソニー・ホロヴィッツ本人のファンへのご褒美的な意味もあるのかと。(実際、「刑事フォイル」ファンのワタシ的には、主役のマイケル・キッチンが登場する裏話にはワクワクしちゃいましたからね) アンソニー・ホロヴィッツ、一筋縄では行かない人っぽいですね。ちくしょうっ! 電子書籍で買い直す&次作も買うっ! アンソニー・ホロヴィッツ、ずるいやつっ!!!(褒め言葉
2投稿日: 2020.11.04
powered by ブクログ資産家の老婦人が、自身の葬儀の段取を相談した日に絞殺されてなくなる。この奇妙な事件にあたり、ロンドン警視庁の元刑事ダニエル・ホーソーンが警察上層部からの依頼を受けて事件を捜査する。著者は、この探偵役から事実のみを正確に伝える役割を依頼され、語り手として登場する。殺された老婦人は、過去に車で幼い双子を轢き、一人は即死、一人は後遺症が残る悲惨な事故の加害者であった。この事故の経緯をめぐり、捜査は進行していくが、謎は深まるばかりで、予想外の結末が待ち受ける。二重に仕掛けられた事件の闇に思考が絡め取られていく。忠実に事実を記述する著者の記録の中に、謎を解く鍵はすべて開示されている、という仕掛けが最後に明らかになる。ホームズに対するワトソン、ポアロに対するヘイスティングス、新しいパートナー像の出現が予感される。
11投稿日: 2020.11.04
powered by ブクログ英国人気ドラマ「刑事フォイル」「バーナビー警部」の脚本家でデビュー作「カササギ殺人事件」史上初7冠達成第2弾は難事件捜査を警察から請け負っている変人元警部の相棒ワトソン役は作者アンソニーホロヴィック。シェークスピア、シャーロックホームズ、英国王立演劇学校RADA、カンタベリー、ディール今回も一気に読み。
1投稿日: 2020.10.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
良い点 ・かなり読者に公平なミステリ ・書き手のホロヴィッツの考えや描写が違うこともあるとホーソーンを通じて教えてくれる ・スペルの自動修正機能や詩篇、腺熱等、無理だと思う伏線や謎もあるがそれがなくても犯人当ては出来るようにきちんとなっている 少し残念な点 ・一作目からかなりシリーズ化を意識して作られているので、主要人物のキャラクター堀り下げがかなり長尺 ・なので、殺人事件関係者の掘り下げは結構浅い ・前作のカササギ殺人事件の時も思ったが、英文で読むことができるなら最高だろうと思う 腺熱がキス病と呼ばれているのを知らなかったので勉強になった(主に咽頭や扁桃の病)
5投稿日: 2020.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あまり面白くなかった。残念。マニア向けなのだろうか。英語でないとスペル自動修正機能の意味が理解できない。結局犯人はあまり計画立てずに当日に突然実行した異常者という結末はひどい。
0投稿日: 2020.10.26
powered by ブクログカタカナに弱い私としては、読み初めが色々引っかかって、なかなか読み進めることが出来ませんでした。ですが、「第四章 犯行現場」あたりから慣れだし、中盤からは一気読み。あー、ロンドンに行きたい。
1投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログ終盤の意外な展開・結末で楽しませてくれました。読者を苛立たせる語り手のキャラ設定が難物の探偵への親近感をうまく引き出してくれました。現代を舞台にした正統派ミステリ小説って案外少ないかも、と思いました。
1投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログこのミス海外編2020年版1位。国内7冠制覇したカササギ殺人事件に続いて2年連続の1位獲得作品。作者が小説の中でも作家本人としてワトソン役で登場する。自分の葬式予約のため葬儀社を訪れた婦人が帰宅後に殺害されることから始まる連続殺人事件の謎解き。事件の真相はとても自然で説得力があり、偶然も重なって全く異なる外観も良くできていてミスリードされる。真相に到達するための鍵の出し方はとても上手でありフェア。きちんと緻密に設計された構成に加えて優れた人物表現により現実感もが十分ある。しかしながら、緻密さゆえやや読み進めるのに骨が折れる。中盤までは進行のペースが遅く会話も長くてページにぎっしり文字が詰まってるのは萎えた。凝った作りに読み手の力量がついていってないかも。ジェフリー・ディーヴァーの方が読みやすくって好き。
2投稿日: 2020.09.28
powered by ブクログ「刑事フォイル」の生みの親、アンソニー・ホロヴィッツ本人がワトソン役で登場する。 新作をかかなきゃ、とか、子供向けの本と自分の実年齢がずれ始めている、とか、作家・脚本家ならではの悩みを抱える売れっ子だ。 一方ホーソーンは、ドラマの制作担当者がアンソニーのために探してきてくれた元刑事。 同性愛者が嫌いで小児性愛者に暴行を加えたと言う曰く付きの男である。 人好きのする容姿ではないし、ちょっとクセのある人物でもある。 癖のある人物ということは、つまり彼がホームズ役である。 さて本書は過去に何かあったらしい老婦人が、自らの葬儀を依頼するところから始まる。 しかし、ものの数ページでこの老婦人は何者かによって殺されてしまう。 しかもこの老婦人、過去に子供を撥ね、一人は常時介護が必要な状態、一人の命を奪うという大罪を犯しておきながら、大した罪に問われなかった。 一番怪しいのはこの撥ねられた被害者である子供、あるいはその両親だが、果たして? 周囲の人物たちが大したことないと思っていても、実は重要な役割を持っていたり思わぬところでつながっていたりする。 またその後わかることだが、ロンドンらしい風景やロンドンの風物詩のようなものも重要な手がかりとなる。 流し読みしたり速読してしまうと真実を見誤る。 手に汗握るような場面も登場する。 古典的な手法を使いつつも現代的なエッセンスを加え、変わらぬ人々の思いや愚かさといったものも描き出している。 さすがフォイルの生みの親だと感心せずにはいられない。 それから…ドラマ化も心から期待している。 さてあなたなら誰をキャスティングする?
6投稿日: 2020.09.28
powered by ブクログ王道ミステリで面白かった。シリーズ最初と言うこともあり、登場人物の説明的な箇所が多く、なかなか読み進めなかったが。ホームズ&ワトソンのようではない、ぎこちない2人の未来に期待。
1投稿日: 2020.09.13
powered by ブクログすんでのところで挫折するところだった。 読んでても語り手にも探偵役にも感情移入できなくて半分近くまで過ぎ、もう読むの辞めるか、一旦休んで別の本読もうかと思ったところでようやく面白くなってきた。 途中主人公と同じ勘違い推理をした自分に笑えた。結構いい線いってると思ったのに。 「カササギ…」も読んでみようかと思うけどこの本の前半みたいな感じだと、根気がいるかもしれない…。
0投稿日: 2020.09.10
powered by ブクログ作者、アンソニ・ホロヴィッツ自身が語り手となって作中に登場する。 作中で語られる作者の作品はいずれも著者経歴に載っている実在する作品らしく、虚実織り交ぜてリアリティを出す手法は三津田信三作品と似ているかもしれない。
0投稿日: 2020.08.30
powered by ブクログ前作同様まずは装丁が好み。カササギ~がかなり凝った構成だったのでこれも普通の作品ではないかもね、と構えながら読み始めるも、カササギのようなイリュージョン的な大仕掛けはなされていませんでした。とはいえ、作家本人が本人として登場し、しかもプロフィールやこれまでの著作や脚本など実際に手掛けた作品まで事実を背景にしているうえ、実在の著名人と打合せしたり事件の関係者の自宅に行けば同時代を生きている私も知っている様々なエンタメ情報がこれでもかと出てきたりするので、フィクション部分と今の時代の現実とが不思議な具合にブレンドされた世界観にどっぷり浸かり、パラレルワールドに迷い込んだようななんとも言えない感覚に翻弄されながらも楽しみながら読み進むという、今までにない読書体験でした。散りばめられている細々した事実が現代のものなのに、作風はクリスティやクイーンのような古典的な様式なのも好みでした。英国風のひねくれたユーモア感覚に満ち溢れあまり深刻になれずに読んでいるのに急にギョッとするような陰惨な殺害現場の描写が出てきたりして、油断ならなかったです。ミステリとしてきちんと成立しているのはもちろんのこと、映画や小説にまつわる小ネタが満載で、イギリスに暮らしていたとしたらもっと色々分かって更に堪能できるんだろうな、と羨ましく思いながらも私なりにあれこれ楽しんで読了しました。いやはや、面白かったです。
11投稿日: 2020.08.26
powered by ブクログ「カササギ殺人事件」が凝ったストーリーだったのに対し今回はコンビ探偵でかつホロヴィッツも参加して、犯人を捜していく。情報はミスリードするような与え方はしていないで良くできていると物語だと思う。
0投稿日: 2020.08.09
powered by ブクログホームズ方式のせいか、現代を感じない小説でした。メールも使うし、mp3も出てくるのに。それは文章の書き方や、掃除婦のそんざいや葬儀の様子など私に縁の無く想像が及ばないところにあるのかもしれません。謎あてに関しては、私には無理でした。ホームズ役のホーソンさんの描写が少なかったのはまだ続くから小出しにしたのかなと思いました。面白かったので続くといいな。
0投稿日: 2020.08.02
powered by ブクログやられた❣️作者がワトソン役で、読者はそれにまんまと乗せられてしまう。カササギとは、違うものの、おもしろい趣向でぐいぐい読ませてくれる。次も読むのが楽しみ。
0投稿日: 2020.08.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『カササギ殺人事件』読後に読み、やや肩透かしをくらってしまった。 探偵・ワトスン役が配置された本格ミステリの雰囲気は味わえるものの、登場人物と事件にあまり魅力を感じなかった。読んでいて「遠回りしてるなあ」と思えてしまう描写が多く、事件に関係あるのかないのか分からないシーンが延々続き、結局真相にはほとんど関係なかったのは徒労感が強い。 個人的ミステリあるあるなんですが、集中して読めない→要素がちゃんと入ってないので種明かしされても驚きが薄い、というもったいない読み方をしてしまった。 ホーソーンとホロヴィッツがいまいち……。脚本家・作家としてのホロヴィッツを知っていれば現実とのクロスオーバーシーンは楽しめそう。
0投稿日: 2020.08.01
powered by ブクログ端正な本格推理小説。前作に続き盛り込まれた業界ネタも楽しい。探偵役がざっくばらんで魅力的なんだけど、ラストはどう解釈すれば良いか? 次作に期待したい。
7投稿日: 2020.07.31
powered by ブクログこれまで読んできたミステリーは、事件に重要な意味を持つセリフや行動が強調されているものが多かった気がする。これは悪い意味ではないが、どこか伏線が伏線らしく書かれていたように思う。この作品はそういった感じが少ない。事件の様子や状況を無能な推理人であるアンソニー自身を通して淡々とそれでいて魅力的に書き連ね、有能な推理人としてのホーソーンを通して解決へと導かれていく感じだ。淡々と書き連ねているが故に違和感にハッキリと気づけない。それが本格犯人当てミステリーと呼ばれる所以なのだと思う。
0投稿日: 2020.07.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。イギリス風のブラックユーモア満載。満載ってことはないか。でも、フフッと笑っちゃうところがちょこちょこ。 ホーソーンのキャラクターが個性的で面白い。 最後、ホロヴィッツと分かり合えるかなと思いきや、、、、のところとかも。例の彼女はホーソーンの回し者だろうとは思っていたけど笑 正統派フーダニット、ということで、フェアだし、正統派なんだろうけど、個人的にはカササギの「ミステリ好きが書いたミステリ好きのためのミステリ」感の方が好きだったかな。 犯人像にあまり驚きがなくて、「ふーん」て感じだった……。 あと語り手が最後にピンチになるのとか、カササギと同じパターンって感じがしてしまい……。テレビドラマの脚本家っぽい盛り上がらせ方って思っちゃった。 仕事の合間にちょくちょく読み進めて、一度に読書時間をとってガッと読み通した方が楽しめたんだろうなと思う。読み方の問題。 あと、最初の数ページでぐーっと物語の中に入っていけないの。 読み進めると楽しくなって小説世界に引き込まれるんだけど、冒頭にその力があんまりない気がする。好みの問題だとは思う。 個人的には紳士的な探偵が好きなので、助手をあんまり馬鹿にするタイプは、、、なんだけど、ホーソーンはまだ背景が明かされてないところが多そうだから、次作以降の掘り下げが楽しみ。
4投稿日: 2020.07.16
powered by ブクログ「カササギ殺人事件」で一躍有名となったアンソニー・ホロヴィッツの次作。 作者自身がワトソン役で登場(ほぼ主役級)する、しかも結構感情を露わにして…。これほど派手に自分を物語の中に投じた作者は、きっと楽しくて仕方なかったでしょう…。 いやいや、このアイデアがうかんだあと、きっと大変だったと思います。 フェアを宣言してしまっているし… 単に時系列に書き連ねた文章、年表や授業ノートのような、凡庸な物語となってしまうプレッシャーは、いかほどのものか… ところが、出来上がったものは前作に引き続き絶大な人気作となった。 物語の謎解きもさることながら、ホロヴィッツ自身のオロオロ、ドジぶりもコミカルな上に、自分が「絹の家」を書き上げたこと、スピルバーグやピーター・ジャクソンとの次作映画の打ち合わせ、妻や子供など自分の家族も登場させ、果ては容疑者宅への単独突入など、もう好きなようにお祭り騒ぎ。 探偵役のホーソーンはどちらかというとわがままで遠慮なし、図々しく、とても愛されキャラとは思えなかったのに、ラスト近くでは「読書会」に「模型作り」が趣味と判明。本当は内気で凝り性と、可愛さが垣間見れました。 次回タイトル「その裁きは死」は9月。 また一つ楽しみができました。
1投稿日: 2020.07.15
powered by ブクログシェイクスピアと同じようにコナンドイルももはやイギリスでは定石のようで、ハムレットとホームズが同じ土台で語られている。では日本でシェイクスピアのようにセリフが引用されるような台本があるだろうか。お亡くなりになった和田誠さんからは映画の名セリフをたくさん教えていただいたけれども…。歌舞伎の中の名台詞はたくさんあるのだけれども…。 「カササギ」よりはこちらが好きです。
0投稿日: 2020.07.13
powered by ブクログ話題をさらった『カササギ殺人事件』がクリスティへのオマージュだったのに対し、今回はホームズものを思わせるバディもの。しかも、ワトソン役にはホロヴィッツが本人として登場している。 本作はカササギのような変化球ではなく、フェプレイを貫いたどストレートのミステリである。惜しいのはホームズ役のダニエル・ホーソンがホームズほどの魅力に乏しいところ。とはいえ、これはまだシリーズの一作目「ホーソン登場」の巻なので、以後の続刊に期待。
18投稿日: 2020.07.12
powered by ブクログ事件は面白かった。 ところどころ創作なんだろうけど、ホロビッツの現実とリンクしてるのか?と思わせる部分はあんまりおもしろくなかったな。事件と関係なくてしらけた。
0投稿日: 2020.07.08
powered by ブクログ王道のミステリーという感じ。多数の伏線とその回収が楽しかった。 でもホロヴィッツの他作品に比べるとあまりのめり込めなかった。おそらく登場人物たちがあまり好きになれなかったから。探偵役がわざと嫌な奴として書かれているから当然ではあるけれど……。 個人的にはやっぱり魅力的な探偵役の方がいいなぁ。
0投稿日: 2020.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ある老婦人が、自分の葬儀の手配をした日に殺害される。自分の葬儀の手配をした日に、たまたま殺害されるなんて偶然があり得るのか。この老婦人の死の真相は何か。この謎に、元刑事で、警察の相談役という立場の「名探偵」ダニエル・ホーソーンが挑む。著者のアンソニー・ホロヴィッツは、イギリスを代表する作家で、テレビ番組の脚本も手掛けている彼が、ホーソーンのワトソン役という形でこの殺人事件に関わる。「メインテーマは殺人」の特徴は、ユーモアとフェアプレイ精神、そしてメタ的な手法の3点だろう。犯人の意外性もあるのだが、ミステリを読み慣れていると想定内に感じる程度。とはいえ、非常に丁寧に描かれた作品であり、この丁寧なところが、世間での高い評判につながっているのだと思う。 探偵役のダニエル・ホーソーンの立ち位置はリアリティに欠ける。そもそも、自分の葬儀の手配をした老婦人が殺害されたことで、警察が「自分の葬儀の予約をした日に、たまたま強盗に殺害されるなんて偶然が起こり得るはずがない。」と考えるかどうかが疑問。こんな経緯で警察が、顧問役であるというホーソーンに捜査の協力依頼をするなんてことはあり得ない。しかも、顧問役として捜査に関わる探偵が、捜査を小説家と一緒に行って、捜査の様子を本にしようとするなんて、完全にフィクション、作り物の世界の話である。日本で出版しても、「リアリティがない。」として、本格ミステリ好きくらいしか評価しない、マニア向けの本になりそう。それが、イギリスを代表する作家が書き、翻訳されて日本で出版されるとは。本格ミステリ好きのマニアの一人としては、イギリスでもこんな作り物めいた本格ミステリが出版されているだけで、嬉しくなってしまう。 被害者の老婦人、ダイアナ・クーパーの殺害が、ゆきずりの強盗による殺人ではないと思わせる要因がいくつかある。そのうちの1つはダイアナが殺害される前に息子であるダミアン・クーパーに送った「損傷の子に会った。怖い。」というメッセージ。もう1つが約10年前にダイアナが起こした交通事故の存在である。 ダイアナが殺害される事件の捜査、関係者への尋問に加え、ダイアナが起こした約10年前の交通事故の関係者への尋問が描かれる。捜査が進められる中で、ダイアナが何者かに脅迫されていたという事実が分かる。さらに、ダイアナが大事にしていた猫がいなくなっていること、ダイアナの息子であるダミアンは有名な俳優でハリウッドに住んでいるという事実等が分かる。 ダイアナの葬式は、ダイアナが予約していたとおりの段取りで行われる。その葬儀の最中、ダイアナが約10年前に起こした交通事故の被害者である少年が好きだった音楽が、婦人の棺の中から流れ出るというトラブルが生じる。この騒ぎで婦人の息子であるダミアン・クーパーが怒り、葬儀を抜け出し、そしてその日に何者かに殺害される。 約10年前にダイアナが起こした交通事故が、ダイアナ殺害の動機であれば、なぜダミアンまで殺害されるのか。事故のときに車を運転していたのは、ダイアナではなく、ダミアンだったのではないか、というダミーの推理も披露される。約10年前のダイアナが起こした交通事故では、車に轢かれた被害者の子どもはアイスクリーム屋に向かっていた。しかし、そのアイスクリーム屋は、実際には休みだった。それなのに、なぜ少年はアイスクリーム屋に向かって飛び出したのか。事故には、謎の目撃者がいたが、いったいどこに消えてしまったのか。これらの伏線が回収され、被害者の少年の父と乳母の不倫の事実が明らかになる。そして、少年の父が「自分の子どもが死んだことについて、ダイアナを殺したいほど恨んでいないのではない」ことが分かる。これにより約10年前の交通事故の復讐のために、少年の父がダイアナを殺害したのではないかという推理が、ミスディレクションだったことが分かる。 ダイアナ殺害の真の動機。それは息子のダミアンに関わるものだった。そもそも、この2つの殺人事件における真の狙いはダミアンだった。真犯人は、有名人になってしまったダミアンを殺害するために、ダミアンを母親であるダイアナの葬儀に出席させるために、ダイアナを殺害したのだ。真犯人はダイアナが訪れた葬儀屋の経営者であるロバート・コーンウォリス。コーンウォリスは、かつて、ダン・ロバーツという名前で、ダミアンと同じ王国演劇学校(RADA)という役者の学校に通う学生だった。コーンウォリスはダミアンとダミアンの恋人の罠により、役者になることができず、葬儀屋にならざるを得なかったと考え、ダミアンを恨んでいた。ダイアナが、自分の葬儀をするためにコーンウォリスの葬儀屋に訪れたのは偶然。ダイアナは自分が脅迫されており、愛猫であるディブス氏が、偶然にも脅迫状が届いてからいなくなってしまい、殺害されたと勘違いしたことから自殺しようとして自分の葬儀の手配をした。そのために偶然にコーンウォリスの葬儀屋に入ってしまった。これが、連続殺人事件のきっかけになってしまったのだ。 この本がフェアプレイ精神に溢れる作品であることは、例えばホーソーンの「ダイアナ・クーパーはどんな心境で、葬儀屋に向かったと思うか?そして葬儀屋に着いたとき、まず目に飛び込んできたのは何だった?」という文章でも分かる。ダイアナは、そして、葬儀屋でダイアナの目に飛び込んできたのはハムレットの一節。コーンウォリスが俳優を目指していたこと、ダミアンを殺害する動機があるということを暗に示す一文。ホーソーンのセリフとして、あからさまに伏線をピックアップして見せている。真犯人はコーンウォリスだが、最後のミスディレクションとしてダミアンの妻の父であるマーティンが出てくる。ダミアンが妻であるグレースを妊娠させたことを理由としてダミアンを殺害した。少なくともホロヴィッツはそう考えている。とはいえ、ワトソン役というのは推理を間違えるもの。読者としてはマーティンが犯人とは思えず、そうすると犯人になりえる人がいない。コーンウォリスが犯人と分かってもそれほど驚けない原因はここにある。 「メインテーマは殺人」は、杉江松恋の解説もなかなか面白い。解説の中に、この物語の土台には3つのトリックが置かれている。Aは視点の切り替えとでもいうべきもの、Bは古典的な手法の再利用、Cは知っている限りでは前例がなく新しいが、同工異曲のものはいくつか挙げることができるとある。これについて少し考えてみる。 視点の切り替えとでも言うべきものとは、犯人の狙いがダイアナではなくダミアンで、ダイアナはダミアンを殺害するために殺されていたというメインとなる殺人を読者に誤信させるというトリックだろう。約10年前の交通事故そのものをミスディレクションにして、ダイアナ殺害が犯人の狙いであると読者に誤信させる。なぜ、ダミアンも殺害されたのかという謎を提供している。 古典的な手法の再利用とは、ダン・ロバーツとロバート・コーンウォリスの1人2役だろう。ダン・ロバーツにはダミアン殺害の動機はあるが、ロバート・コーンウォリスは、たまたまダイアナが訪れた葬儀屋の主人。ダイアナ殺害の動機もダミアン殺害の動機もないように思われる。しかし、ダン・ロバーツ=ロバート・コーンウォリスなら、動機あるし、殺害機会もある。このイコールを巧みに隠しているというトリック。叙述トリックでもあるのだが、一人称で書いているホロヴィッツも騙されているので、作中人物から作中人物へのトリックとの取れる。 知っている限りでは前例がなく新しいが、同工異曲のものはいくつか挙げることができるトリックとは、スペル自動修正機能を使ったトリックだろう。「レアティーズの子に会った、怖い」というメールを送るはずが、スペル自動修正機能により「損傷(レアスレーテッド)の子に会った、怖い」と変換されてしまう。これにより、約10年前の交通事故とのつながりが疑われることになる。これはちょっとしたトリックではあるが、日本語に翻訳されてしまうと魅力は半減というところか。「ああ、そういうことなんだ。原文で読んでいたら感心したんだろうなぁ」と思う程度。 さて、作品全体のトータルの評価だが、丁寧に作られたよくできた作品ではあるが、突き抜けた魅力はない。65点というところだろうか。
0投稿日: 2020.06.15
powered by ブクログホロヴィッツの作品は「カササギ殺人事件」から2作目。 作者自身をワトソン役に配した謎解きミステリー。 スピルバーグやオーランド・ブルームが出てきたりと現実と虚構の世界が織り混ざっているのも面白い。読了後、第一章を読み返してしまった。ぼぉ〜と読んでいたな(笑) ミステリーは一字一句読み落とさずじっくり読むことに面白味があるのだなと、ミステリー初心者の私は思い知らされました。次作も楽しみ!
0投稿日: 2020.06.14
powered by ブクログブリヂストン会長兼CEO 津谷正明氏 本来の自分と向き合える 2020/2/15付 日本経済新聞 朝刊 就職して英語漬けになったおかげで、英語の本をよく読む。 愛読書は英語の本が多いのですが、学生時代からそうだったわけではありません。新人で配属された社長室国際渉外室は英語の上手な人ばかりで、海外から来た英文の手紙を訳すと真っ赤に直されました。返事を書けば元の言葉がほとんど残らないありさまです。 会社に行くのが嫌になるほどでした。英語を厳密に使うように求められると同時に、とにかく英語の新聞や本をたくさん読みなさいと言われました。こうして仕事の一環でもあった英語の読書が、趣味になったのです。 長編小説が好きで、カタカナ表記の名前が多く出てくると覚えられないため、訳本は読みません。米国の作家ハーマン・ウォークの『The Winds of War』(邦訳『戦争の嵐』)は、最初が30代後半か40代初めで、これまでに都合3回読みました。 米国の海軍士官がヒトラー時代のドイツに駐在武官として赴任するところから始まる軍人一家の物語です。ストーリーが面白いだけではありません。当時のヨーロッパの国際政治の動きがわかります。また会話や社交の場面などから、違う世界を知ることもできます。作家はユダヤ系で、自叙伝なども読むと、あの時代をどのように見ていたのかも伝わってきます。 本棚に残すのは、繰り返し読む本です。時間をおいて読み返すと、若い頃にはピンとこなかったことも理解できて、1度目より2度目、2度目より3度目と、読書の楽しみが深まります。 頭を切り替えるため、日々の読書が生活のリズムになっている。 寝る前に必ず本を読みます。推理小説が佳境に入り夜更かしする場合もありますが、30分から1時間です。 現代イギリスの推理小説では、P・D・ジェイムズが最高の作家だと思います。邦訳で『皮膚の下の頭蓋骨』という作品は、孤島で起きる殺人事件がテーマです。よく練られた小説で、話がだんだんと展開して、どうなるのだろうと考えるのが面白いですね。 今一番気に入っているのは、『メインテーマは殺人』という邦訳が昨秋に出たアンソニー・ホロヴィッツの小説です。3部作で2作目まで読んで、3作目をわくわくして待っています。ストーリーがよくできているし、主人公も魅力的です。今までに読んだ推理小説の中で最高傑作に入ると思います。 同じイギリスのコリン・デクスターのモース警部シリーズも大好きです。 推理小説は、仕事を離れて違う世界に浸れるのがいいですね。歴史小説も同じです。登場人物は、物を考えて思い悩む身近なタイプに共感します。 私は「楽な人生は無いし、楽な仕事も無い」とよく人に話します。CEOになれば眠れない夜が増える。それは仕方ない。トップは弱さや迷いを見せませんが、人間は本質的にそんなに変われるものではありません。読書によって本来の自分と向き合うことで、バランスが取れるのではないでしょうか。 たまたま英語で読んで、村上春樹の小説を再発見した。 ロンドンからヒースロー空港に行く途中のマーローという小さな町に、作家の開高健さんが好きだったレストランがあります。4年前、そこで人と会ってから、空港に向かうまでの時間、町を散策していたときのことです。 村上春樹の『ノルウェイの森』の英語版が古書店の一番前に飾ってあって、表紙の写真の女性と偶然目が合ったのです。村上春樹の小説は好みではなかったのですが、買って読んでみたら面白い。日本語だと速く読めるので、飛ばし読みになって、よさをじっくり味わえなかったのでしょう。 日本人が海外で活躍しているのはうれしいものです。日本人作家の本がイギリスの古書店の最も目立つ場所を占めている。心を引かれました。 村上春樹はグローバルに訴える普遍性があります。ただしエッセーを読むと、日本人だなと思います。ほぼ同世代の私も、子供のころから外国の文化にあこがれましたが、海外に出るとやはり日本人である自分を意識します。 座右の書ですか? どうにもうまく説明できないので、今回は愛読書にとどめます。 (聞き手は 森一夫) 【私の読書遍歴】 《愛読書など》 (1)『戦争の嵐』(全3巻、ハーマン・ウォーク著、邦高忠二訳、早川書房) (2)『皮膚の下の頭蓋骨』(P・D・ジェイムズ著、小泉喜美子訳、ハヤカワ文庫) (3)『女には向かない職業』(同) (4)『メインテーマは殺人』(アンソニー・ホロヴィッツ著、山田蘭訳、創元推理文庫) (5)『ノルウェイの森』(上・下、村上春樹著、講談社文庫) (6)『海辺のカフカ』(上・下、同、新潮文庫) (7)『遠い太鼓』(同、講談社文庫)など、エッセーは好きで読んできた。 (8)『孤宿の人』(上・下、宮部みゆき著、新潮文庫)。特に江戸物が大好きで、最近では『この世の春』(全3巻、同、新潮文庫)がいい。 (9)『翔ぶが如く』(全10巻、司馬遼太郎著、文春文庫) (10)『海鳴り』(上・下、藤沢周平著、文春文庫)。矜持をもってどう生きるかというテーマが、藤沢周平の世界。 つや・まさあき 1952年東京生まれ。76年一橋大経済卒、ブリヂストン入社。2008年取締役。12年代表取締役最高経営責任者(CEO)、翌年会長兼務。
0投稿日: 2020.05.28
powered by ブクログ自らの葬儀の手配をした当日に殺害された資産家夫人。元刑事のホーソーンから強引に誘われ、作家ホロヴィッツはホーソーンが顧問として捜査する事件を執筆することになる…。ものすごい切れ者で偏屈のホーソーンと執筆者ホロヴィッツはまさしくホームズとワトソン。古き佳きミステリを踏襲しながらも舞台は現代、丁寧な描写でとても読みやすいです。前作カササギと比べる方が多いと思いますが、比べたら勿体ないと思います。所々にハッとさせられる、このあくまでもフェアで正統派のミステリはとても美しかった。良い時間を過ごせました。
1投稿日: 2020.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
煽りがすごくてちょっと期待しすぎたからこその星3ですが、細かい描写がすべて後から意味を持つところは、さすが本格ミステリー。構成がとてもきれいで、伏線回収も秀逸。 現実とフィクションが合わさるところが特別で、作者の他の作品も読んでみたいと思った。 帯で煽りすぎるのはやめてほしいなぁ、切実に
0投稿日: 2020.05.18超フェアプレイの気持ちいい傑作
何より謎解き部分が徐々に解き明かせれ そしてしつこくないのがいい。 イギリスらしい紳士的なお話の進め方、美しい。
0投稿日: 2020.05.15
powered by ブクログ本格ミステリを久しぶりに読みたいと思い、「ド嬢」でも出てきた「カササギ殺人事件」を買いに近所の本屋に行ったら売ってなかったので、代わりに平積みされていた同じ作者でこれまた評判の良い「メインテーマは殺人」を買って読んだ。 面白いんだけど、面白いよりも先に「巧い」とか「良く出きてる」という感想が先に出てくる作品。フェアネスなトリックもそうだけど、語り手=作者というモキュメンタリー仕立てのギミックやキャラクター物としての主人公ホーソーンの人物造形も含めて空きを感じさせない完成度の高さに舌を巻く。欠点は真犯人の人物像やその動機がつまらない点だけど、パズラーとしては問題ないという作者の割り切りなんだろうなぁ。
0投稿日: 2020.05.15
powered by ブクログ作者本人を主人公に、作者が実際に関わる案件なども散りばめるなど、虚実まぜこぜな感じが楽しい。 作者は刑事フォイルも担当した脚本家。 シャーロックホームズ物の新作小説も書くなど、近年は本格物に手を染める。 本書もホームズ物の枠組みを踏襲し、事実、人物の提示、ひねり、謎解きなど、申し分ない。
0投稿日: 2020.05.13
powered by ブクログたまたま見た海外ドラマの「刑事フォイル」が面白くて、脚本の方が小説を書いていると知り購入(^ ^)クリスティー好きの私にはぴったり、楽しく読めました!続けてカササギ殺人事件にも手を伸ばし、こちらも面白かったです(^.^)
1投稿日: 2020.05.12
powered by ブクログ売れっ子脚本家兼作家が謎多き事件に足を突っ込んでいく。 舞台はどこまでもリアルな2011年イギリス。 ワトソン役は著者自身。 名探偵と助手の関係性と、作者と名探偵の関係性 それらにまつわる苦悩や歓びを同時に愉しめる素晴らしい探偵小説。 現実に起こる事件の雰囲気そのままにどこかしら「古き良き探偵小説」な雰囲気をも纏わせるこの手腕。謎の効能。そんでフェアプレイど真ん中。
0投稿日: 2020.05.05
powered by ブクログ帯が煽ってくるだけあってほんとに濃密なミステリー!全てが計算し尽くされていて、解決に運ぶところが爽快。良質なミステリー小説を久しぶりに読んだなぁ。
0投稿日: 2020.05.04
powered by ブクログ「カササギ殺人事件」で日本のミステリーランキング7冠を達成して一躍その名を轟かせたアンソニー・ホロヴィッツ。私も「カササギ殺人事件」を読むまでその名を知らなかったが、元々著名な脚本家であり、児童小説作家であった人物である。そしてシャーロック・ホームズの正統続編も書いている。中々凄い人物だったのである。 ちなみに本作も国内ミステリー・ランキングで4冠を達成している。恐るべしアンソニー・ホロヴィッツ。 「メインテーマは殺人」の語り手はアンソニー・ホロヴィッツ自身である。彼の元に、以前TVドラマの仕事を共にした元刑事・ホーソーンが、自身を主人公とした事件ものの執筆を持ちかける。ワトソンがホームズの活躍を書くのと同じ構図である。 作家自身が実名で登場するミステリー作品といえばエラリイ・クイーンに始まり、日本でも法月綸太郎や有栖川有栖がいる(この2名はエラリイ・クイーンの影響を多分に受けている)。何も考えずに見ると、立ち位置としては有栖川有栖が近いのだろうか。探偵助手としての作家。法月綸太郎は作家だが作中では探偵だし。 しかし、アンソニー・ホロヴィッツについては、「リアリティの取り込みぶり」が凄いのである。 作家と同名の人物を語り手に置いても、基本的にはそのバックグラウンドは虚構であることが多いのだが、アンソニー・ホロヴィッツはピーター・ジャクソンとスティーブン・スピルバーグまで普通に登場させ、そこにホームズたるホーソーンをぶち込んできたりするのである(「タンタンの冒険」はその後どうなったのであろうか...)。リアリティと虚構があまりに当たり前に交錯するミステリー小説。そしてそれに不自然な感じがまるでない。 肝心の推理小説としての部分も親切丁寧というか、解説にもあるとおり完璧にフェアプレイなつくりである。その構図が確立する第3章は特に重要。全ての手がかりは読者に示されている。ホロヴィッツも語るとおり「その意味に気づいていないだけ」。再読すると膝を打つシーンが多い筈だ。 様々に視点をずらしたり、(語り手にとって)謎を増やしたりしながらも、きっちり落とし所をつけてくる推理小説としての見事さ。 そしてまだまだ謎だらけの「探偵」ホーソーン。シリーズ化され、既に続刊 "The Sentence Is Death" も刊行されているので邦訳が非常に楽しみである(「カササギ殺人事件」のシリーズも)。
0投稿日: 2020.04.22
powered by ブクログちょっとながったらしかった。この部分いるのかなあとか、ここ少し無理やりだなと思う場所はあったけど普通に面白かった。長いから複雑に感じるけどトリックはかなり簡単なんだなと。次作は前置きとか省かれてもう少し読みやすくなることを期待。
0投稿日: 2020.04.19
powered by ブクログどこまで実話を混ぜているのかわからないフィクション(笑)個人的には元警部名で「登場」でも良かったんじゃないかと思ったり思わなかったり。 でも確かに過去の交通事故の話は彼なりの遠回りというか経費稼ぎだったんだろうか? 講演会で質問した女性が実は、というオチがなんか面白くて好きでした。
0投稿日: 2020.04.11
powered by ブクログアンソニー・ホロヴィッツはいやな奴である。 曰く、少年スパイ、アレックス・ライダーのシリーズは世界中でベストセラーであり、 コナン・ドイル財団公式のシャーロック・ホームズ新作長編を、しかも財団から指名を受けて執筆し、 手がけた脚本は数知れず、 『刑事フォイル』『名探偵ポワロ』『バーナビー警部』etc....すべて人気作品である。 例えば最近取り組んだのは『インジャスティス』で、 誰それ演じる人物は、いついつ死亡することになる。・・・・・・ 自慢話だけならいざ知らず、(事実を書いただけと言えなくもないのだから、)自らネタばらしをするなんて、どういう了見をしているのか! 相応しい言葉が見つからないほど、いやな奴なのである。 そしてそこに、さらなるいやな奴が現れるのだ。 ダニエル・ホーソーン、もと警部、今は警察の相談役。いわば探偵。 彼は作家に持ちかける。 自分が事件を解決するから、それを記録せよと。 自分がホームズをやるから、お前はワトソンをやれよと。 収入の配分は云々と、ここは現代の様式があって、その商談は成立する。 かくて美しき友情のバディものが誕生! ・・・・・・とは、いかないのだ。 探偵の人間性に難があるのである。 頭はいい。論理立ててものを思考する。 いっぽう社会性に欠く。社交性なぞ無いに等しい。 ホロヴィッツ先生の第一稿を見て、評価は、 「何から何までまちがいだらけ」 さらには、 「みょうなところで情報を出し惜しみする」 「知っていながら、書いてない」 「あんたはどこから引っぱってきた?」 「ただのひとつもいいところはなかった」 プロの作家が、ベストセラー作家が、その仕事において、ド素人から「なってない」と評されるのである。 この屈辱! 怒り! その上、理由を聞いてみれば、幾度か反論を試みるも、あっさりそれを潰されるほどに、ホーソーンの論理的意見は正しいのである。 大作家ホロヴィッツ先生の勢いはぺしゃんこだ。 読者たる私は、けけけと声をあげて笑う。 いやな奴が、凹まされるのを見るのは、なんて楽しいことだろう! ホーソーンと会う度、話す度、出かける度に、ホロヴィッツの意気は沈んでいく。 凹まされて、立ち直る。また潰されて、どうにか立ち上がる。せめて首だけでももたげさせる。 自分の頭脳に疑問を持ち、才能、立場、すべてにおいて自信が持てなくなっていく。 あらあら、あの自慢話先生が、いったいどんな有り様? けらけら嗤って楽しんでいるうちに、私は、事件の手がかりもヒントもなにもかも、すっかり見逃して、事件の見事な解決に、悔しい思いをしているのだった。 おのれホロヴィッツ! 事件そのものはといえば、シャーロック・ホームズの話にあるような、ミス・マープルの話にあるような、英国的なものである。 調べる過程で、ロンドンのあちらこちら、近郊のあちこちも描かれ、ちょっとした観光ツアーのようでもある。 作家の生活、執筆の模様も知ることができ、 映画やテレビの業界、舞台演劇の世界も垣間見えて、読む楽しみは色々あるのだ。 アンソニー・ホロヴィッツについて、色々言ってきたが、私が感心するのは、一作ごとに、大きく進化していることである。 『絹の家』では、その政治評論ぶりが不快だったのだが、『モリアーティ』以降それは見当たらない。 『カササギ殺人事件』は間違いなしの名作だが、欲を言えばユーモアが不足していた。 そこに、彼は本作で、「自虐」というユーモアを取り込んだのである。 アンソニー・ホロヴィッツ。1955年生まれ。 作家生活は1979年からというベテランなのだから、 もう定まった様式で書き続けていってもいいと思うのだが、彼はそれをしない。 貪欲に挑戦し続けている。 思えば、今までのどの作品にも、その暗く重く横たわるものが感じられたのだが、この『メインテーマは殺人』には、あまりそれを感じなかった。 根底からの進化がおこっているのかもしれない。 この探偵と作家のコンビは、シリーズになるようで、次作は2020年に発売予定らしい。また10月かなあと予想している。 どんな事件が起こるのか、どんな進化を遂げているのか、楽しみだ。
0投稿日: 2020.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
書店で気になっていた1冊、遂に手にとった。 著者の視点で描かれるあたり、ホームズ的。正直ホーソーンはホームズに比べ魅力を感じなかったのだが、能力があるのは伝わってくる。 何より、厚みはあるが事件の内容自体に引き込まれ、テンポも良いのか、そこそこ厚みがあるのに先が気になって読んでしまった。事件の発端かと思ったひき逃げ事故が実は全然関係ないというのは、そうきたか、という感じ。ここを受け入れられるかによっても評価は分かれるのかもしれない。 この著者の前作も、折を見て読んでみたい。
0投稿日: 2020.04.05
powered by ブクログ〈惚れ惚れとするフェアプレイ〉この解説の最初の一文の通り、推理小説としてはかなりよく出来ていて面白かったと思う。 ただ最大の特徴である「作者自身が語り手」という部分に関しては、ホロヴィッツという作家にさほど馴染みがないため面白くもなく、事件以外のエピソードは冗長に感じてしまった。
6投稿日: 2020.04.05
powered by ブクログ20200331 読んでいるうちにだんだんと話が膨らんでいき、最後は怒涛の展開で読むのを止められなくなる。詳細に話を構成しているからなのだと思うが読み応えというものを感じる一冊だった。
0投稿日: 2020.04.01
powered by ブクログ自らの葬儀の手配をした直後に殺害された老婦人。事件そのものにはたいした疑問がないにも関わらず、その一件だけを謎として調査を始めたはずが、やがて起こる次の事件。元刑事のホーソーンと小説家のホロヴィッツがコンビを組んで事件を捜査するミステリ。 絵に描いたような探偵役と助手のコンビ、そしていかにも怪しげな関係者たちと徐々に明らかになる過去の事件、と要素要素がものすごくオーソドックスで堅実な印象です。こつこつと手掛かりが着実に積みあがっていくのだけれど、それでも真相を見抜くどころか、あっさりとミスリードされていました。ああ、やっぱり探偵になるのは並大抵じゃありません。助手がせいぜいだなあ。そしてさんざん虚仮にされる(苦笑)。 終盤になるとさすがに、実は事件の根っこがあるのはこっちじゃないか、くらいまでは気づけましたが。……そこか。そこにいたのか。気づかなかった。ホロヴィッツを間抜けだとは笑えません。
1投稿日: 2020.03.30
powered by ブクログ英国作家らしい正統派ミステリー小説です。 ミステリー7冠制覇の「カササギ殺人事件」の後に書かれた作品ですが、前作を未読のためこれが私のホロビッツデビュー作となりました。 正統派小説だと思ったのは、奇をてらうこともなく淡々と出来事が進行していくので、途中で若干退屈に感じてしまいそうになったものの、中盤12章あたりからページをめくる手が止まらなくなりました。この作家の持ち味は、的確な描写力と読者への誠実さだと思います。主人公の偏屈探偵キャラ(ホーソーン)は物言いに遠慮がないため人望が無いが洞察力がすごい。また、本書の各所に張り巡らされた伏線のラストでの回収の仕方は見事としか言いようがありません。その辺も含めて、杉江氏の解説が本書の魅力(3つのトリック)を語りつくしていますのでお見逃しなく。
0投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。彼女は殺されることを知っていたのか?テーマはそこだけですね。結局は、葬儀会社の男が、俳優修業時代に殺したいほど憎んでいた男がいて、その婦人がその母親であることに気がついた。まず婦人を殺し、憎い男を呼び寄せ、殺したというもの。まぁまぁでしょうか。 作者のアンソニー・ホロヴィッツ自身が登場してワトスン役を演じる。なのでスティーブン・スピルバーグとの打ち合わせなどリアルな話が混在してくる。この趣向が新鮮。「カササギ殺人」でも、作中劇として現実と虚構を織り交ぜていた。作者か興味あるテーマなんだろう。探偵役のホーソーンはホームズばりに頭の切れるキャラで、愛想が悪いのもホームズ譲り。これからシリーズ化されるようだ。 作者が出てくることでの何かトリックがあるのかと思ったら、それはなかった。全体としてバランスのとれた本格的なミステリという佇まい。どこかクリスティを連想させる。ミステリ王道路線となるのかもしれない。
0投稿日: 2020.03.27
powered by ブクログ自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。 彼女は、自分が殺されると知っていたのか? 作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる…。 (アマゾンより引用) 面白かった! そう繋がっていくのかーー ただ、この物語の中の作家さん、あんま好きじゃない
0投稿日: 2020.03.23
powered by ブクログ「シャーロック・ホームズ」をオマージュしたと思われる、変わり者の探偵と平凡人の助手が事件を解決するという形式。 さすがに「君はアフガニスタン帰りか」とは言わないが、それに近い推理力を発揮する。助手が物語を述べるという形もシャーロック・とホームズ同じ。 作者ホロヴィッツは、ホームズ協会も認めた「絹の家」(この作品のことも作中には出てくる)を書いているから、それも踏まえた作品だと思う。
6投稿日: 2020.03.20
powered by ブクログ普通の強盗殺人と思われたある裕福な婦人の事件。しかし彼女は殺されるその日に自分の葬儀の手配を行っていた。ただの事件ではなさそうということで色々問題あるが能力は抜群な元刑事の警察顧問ホーソーンが捜査に乗り出す。その過程を本にする誘いを受け作者ホロヴィッツはワトソンの立場で同行する羽目になり…。少しずつ集まる情報が最後にきっちり組み上がっていく展開は謎解きの正にお手本。伏線の仕込み方やミスリードへの誘い方が上手くて見事に転がされる。一箇所いや無理だ、という所以外は出てたよ確かに!作者が単なるワトソンでは終わらないぞ、と密かに闘志を燃やしている視点なのも面白い。次作では少しは歩み寄っているんだろうかこの二人。
19投稿日: 2020.03.15
powered by ブクログ2020年版このミス海外編で1位を獲った作品。著者自身がワトソン役として登場し、ホームズ役の元警察官ホーソーンから殺人事件の捜査を本にしてほしいと依頼を受け同行するところが面白い。また、実在する映画界の大物2名が作品内に出てきたり、結果的には真相と関係のないところに捜査の時間を割いていたりとリアルさがあり、まるで本当にノンフィクションを読んでいるかのようだった。大きな驚きはなかったが、ホーソーンの推理がロジカルで納得感のあるミステリーだった。
0投稿日: 2020.03.14
powered by ブクログ前作の衝撃があったので、期待していた分、少し残念でした。犯人のアリバイや隠蔽がなさ過ぎて、ガッカリ。これなら、警察が捕まえるだろう。巧みな表現や語り手には、感服するが、フェアプレイにこだわり過ぎかな。
1投稿日: 2020.03.14
powered by ブクログ途中、中だるみもあるけど最終的には面白かった! ラストに隠された秘密もクスリと笑えた。 犯人に関するヒントが散りばめられているとは気づきもせずさらっと読んでしまったので、自分も犯人探しをするつもりでもっと注意深く読めばよかったと思う。
2投稿日: 2020.03.11
powered by ブクログ元刑事と作家のコンビが面白い。 読書が推理する情報のためか、前半は動きが少なく物足りない。 終盤は引き込まれたが、少し期待しすぎたかな。
3投稿日: 2020.03.08わざわざ作中に著者本人を登場させる意味がない
ミステリが面白いのは、空想の世界でなら、混沌として不確実な現実では叶えられない、魅力的な謎と見事なまでに美しい解を同時に提供できるからだと信じている。だが本書に満ち足りた悦びはない。 最大の欠点は、空想と現実の境界を越え、わざわざ作中に著者本人を登場させる意味がなかったこと。 前作のように作中作の仕掛けを用意し、中盤で大胆な構図の転換が図られたのと同じように、物語自体が多層的なものになるのだろうとの予感は裏切られた。 本筋の謎である犯人探しは、勘のいい読者なら早い段階で気付くだろう。 動機は詳しい事情が明かされなければ類推する材料がないが、犯人は聞き取り時の分量で大体想像がついてくる。 フェアプレイなのか、著者はほのめかしを紛れ込ませるため、カモフラージュのノイズが増すので、嫌でも気付かされる。 前作の探偵役の「偶然などというものは信じない」という信条を援用すれば、「自らの葬儀の手配をしたその日に何者かに殺された」というあらすじを読むだけで、どこに注意を払うべきが概ね推測がつく。 それゆえに本筋とは別の仕掛けがないと退屈だ。
0投稿日: 2020.03.07
powered by ブクログ作品中で作者本人がワトソン役となるという珍しい形式のシャーロックホームズ的謎解き探偵ミステリー。極めてオーソドックスな展開でありショッキングなシーンなどは少ないながら、最後まで予想のつかない王道的な謎解きミステリーに加え、えっ、もしかして本当にあったこと?と思わせる構成もミステリーの一種なのかもしれません。ロンドンが舞台なので行ったことがあればより楽しめるのかと思います。本書がシリーズ第一作ということで、既に第二作も刊行されているとのこと。邦訳が待たれる。
0投稿日: 2020.03.03
powered by ブクログ特にこれと言って書き残しておきたい感想はないのだけれど、とにかくすんごい面白かった!名前が「作者=主人公」だし、実在の海外ドラマや俳優さんがたくさん出てくるから、これはもしかして実話か?ドキュメンタリーなのか?なんて思っていろいろググってみたりしたけど、やっぱりフィクションでした。でもフィクションの中にノンフィクションを混ぜ込むのがすごい上手だから、ほんとにどっちなのかすごい迷って何回も確認しちゃった。 昔から、推理小説を読みながら推理することができなくて、ただただ文字を追って読み進めて、何か展開があるたび素直に「おお!そういうことね!」となる、というスタイルを貫くことしかできない私は、まず間違いなくこの小説のポテンシャルを1ミリも引き出せていないのだけれど、でも読んでて楽しかったからいいんです!ね!
0投稿日: 2020.02.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。誠に良質な推理小説で読後感がいい。最後に乗ってる解説の「フェアプレー」というのが言い得て妙。半ばの250ページくらいで、私、核心に感づいちゃったのも気分がいいわー。滅多にないことだけどね。フォイル見ててよかった、その分楽しめた。英国人だったら、もっと楽しめただろうね。シェイクスピアが大きなヒントだったり、文字変換のことだつたり。推理とかんけいないところでは、スピルバーグとホーソーンの絡みサイコー。推理的なことで言えば、第一章と第三章が推理心くすぐるね。
0投稿日: 2020.02.22
powered by ブクログ自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。彼女は殺されることを知っていたのか?という始まりに一気に引き込まれます。 前作はクリスティへのオマージュ、そして今作はホームズ風。ホームズは元刑事の気難しいホーソーン、ワトソンはホロヴィッツ。 老婦人の起こした過去の交通事故を調べていくうちに新事実が判明するのだが、終盤の展開はめまぐるしくテンポ良く読めた。
1投稿日: 2020.02.21
powered by ブクログ自らの葬儀の手配をした日に殺された老婦人。彼女は自分が殺されると知っていたのか。 作家の”私”は知り合いの元刑事にこの事件の捜査を本にするように頼まれ、事件に巻き込まれていく… 著者自身がワトソン役。ホームズ役の元刑事も偏屈で二人ともキャラ的には好感が持てないが、二人の関係性は面白い。 盛り上がりには少々欠けるが謎解きはしっかりした納得の本格ミステリ。
5投稿日: 2020.02.21
