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ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)
ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)
宮口幸治/新潮社
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総合評価

1261件)
3.8
256
534
334
39
11
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    精神科医である著者が犯罪を犯す非行少年の特徴やその背景、教育の在り方について記している。非行少年の中には発達障害や知的障害であることに「気付かれず」に過ごしているケースがある。その行動の特徴は5+1つあり、自分ももしやここが弱いのでは?と感じる部分もあった。最後の7章にはその対策が書かれており、まずは変わるための動機づけとして「自己の気づき」と「自己評価の向上」が大切である。 早い段階から子どものSOSに気づき、犯罪のない世の中になれば良いと思った。

    0
    投稿日: 2021.12.31
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    非行少年だけではなく、紙一重で非行少年になりかけそうな多くの人々の心に刺さると思う。 自分もそのひとり。 _φ(・_・ ・褒める、話を聞いてあげる、はその場を取り繕う のにはいいが根本的な解決になっていない ・自尊感情を無理に上げる必要はない  ありのままの現実の自分を受け入れる強さが必要 ・自分が変わるための動機づけは、自分に注意をむけ、見つめ直すことが必要 ▶︎自己への気付きがあること、さまざまな体験や教育を受ける中で自己評価が向上すること

    0
    投稿日: 2021.12.31
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    教員である私にとって、「子どもの将来まで本当に考えて日々を過ごしているのか?」と突きつけられた。 感想はnote。

    0
    投稿日: 2021.12.29
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    知的に問題のある少年を扱った本です。 明らかな障害じゃない、というのは非常に辛いのはよくわかります。(私もそうなので) 人間関係はうまく行かない、なのに軽度だから支援されない。問題行動の悪循環。 タイトルの「ケーキの切れない」は要は犯罪を犯したあと、反省を促したりしてもあんまり意味ないよといいんたいんですね。 能力に問題があるため、そもそも「反省」以前だと。 学校教育は見る聞くがほとんど、でそれに問題があったりするとしんどいでしょうね。 特になるほどと思ったこと一つ目は、 想像力がないこと 想像力がないと、努力ができない 努力ができないと、成功体験を作れないから自己肯定感もないし、他社の努力を理解できないから、平気で人に迷惑を掛ける手段をとれてしまう。 2つ目は、不適切な自己評価 能力がないのに妙に自信満々だったり、問題ないのに自己評価が低かったり 自己評価とは他人からのサインで、徐々にきづくもの。相手の反応をフィードバックするという作業の繰り返し。認識機能が低いから、不適切になる。 思い込みが強い。 問題の解決方法は1つじゃない 自尊感情が低い→当たり前 イジメられてる子がほとんど。 9歳以上が怖い →9歳から想像力が急速に発達するから 自己への気づきと自己評価の向上が大事。 心のドアのノブは内側からしか開けられない。 本人にそうなるよう働きかけるしかない。自分で気づくしかない。説教で無理やり開けることではない。 感情の飲み物トレーニングは面白い。 嬉しいはからで、怒りは水を入れて重く 相手にそっと渡す

    0
    投稿日: 2021.12.26
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    非行少年は、もしかすると知的障害を持っているかも知れない。だから、人の気持ちを分かれ!と押し付けても、なかなか難しい。 褒める、話を聞いてあげる、は、その場を取り繕うのには良いが、長い目で見れば根本的な解決にはならない。問題の先送り。わからない勉強を、解るまで支援するしかない。 人に教えてみたい!人から頼りにされたい!人から認められたい!が、やる気を生む!

    0
    投稿日: 2021.12.25
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    借りたもの。 少年院に入っている非行少年たちは軽度知的障碍者である傾向が高いことを指摘した一冊。 また、日本の少年院やそれに関わる司法、医療現場、支援の在り方の問題点も指摘している。 「画一的な教育ではどうしても落ちこぼれが出てしまい、彼らが非行に走ってしまう」という話は、不良(ヤンキー)の問題行動が指摘・報道されるようになった70年代くらいからあったのではないだろうか?それは現代もテンプレ(紋切型)として共有されていると思う。そして不良たちが勉強について行けず非行に走るという定番路線もまた、軽度知的障害のある子供たちがなりやすい傾向だった…… 90年代後半に少年による凶悪犯罪が注目され、少年法を求める声や「キレる子供たち」や少年院にいる少年の手紙に「反省中!」とふざけた文面で書かれたものが物議を醸していたことを思い出す。 それら少年たちはサイコパスではなく、知的障害があり、本当に自分の犯した事の後先を考えておらず、罪を“認識していない”可能性があることを思った。 非行少年たちは努力を怠ったのではなく、本当に、一般的な教育方法では“理解ができない”。 聞く力が弱い → 何を話しているか分からず話についていけない 見る力が弱い → 相手の表情、しぐさが読めず、不適切な発言や行動をしてしまう 想像する力が弱い → 相手の立場が想像できず、相手を不快にさせてしまう 結果、認知の歪みを生み、「不適切な自己評価」「対人スキルの乏しさ」「後先を考えず衝動的に行動をする」ため、犯罪に手を染めてしまう。 日本やよく倣うモデルとしてのアメリカの傾向から、知的障害に相当する人々は人口の14%くらいいるようだが、「それでは行政の支援をするには多すぎる」という理由から基準値が引き上げられていること、早期発見と適切な治療や療育などの支援が必要であるにもかかわらず、家庭や小学校でも気づきや発見が遅れて支援に繋がらない、大人になると忘れられた存在になってしまうなどの問題が山積している。 そうした知的障害を持つ非行少年たちを非行に走らせないために必要なことは何か? 脳科学の傾向からも、性犯罪はある種の発達上の問題ととらえ、性非行防止プログラムに加え、認知機能トレーニングの併用を訴える。 さらに必要なのは、自己肯定感だという。 しかし、最近巷で言われる「ほめる教育」だけでは問題は解決しない。 認知機能に着目した新しい治療教育を提唱する。 ペットボトルや物差しといったアイテムを使って抽象概念を理解しやすくしたものだった。 詳細については、同著者による『コグトレ みる・きく・想像するための認知機能強化トレーニング』( https://booklog.jp/item/1/4895905063 )、『性の問題行動をもつ子どものためのワークブック』( https://booklog.jp/item/1/4750341878 )を参照との事…… 私は“そもそも論”を知らないので、判断できなかったのだが、知的障害の“障害”はディスオーダー(秩序/オーダー の 乱れ/オーダー)なのか、ハンディキャップ(能力が失われた状態)の「全て障害(ディスアビリティー)」なのか……知的障害は必ず訓練で改善できるのかの判断がつかなかった。 コミカライズ版( https://kuragebunch.com/episode/3269754496490549811 )( https://booklog.jp/item/1/4107723429 ほか )は、押川剛『「子供を殺してください」という親たち』( https://booklog.jp/item/1/4101267618 )のコミカライズ版( https://www.comicbunch.com/manga/bunch/kodomowo/ )( https://booklog.jp/item/1/4107719979 ほか )も手掛けている、鈴木マサカズ氏。 コミカライズ版になると、個々のケースがクローズアップされ、血の通った等身大の人間の生きづらさが生々しくなる。 flier紹介。( https://www.flierinc.com/summary/2093 ) コグトレ研究会 ( https://cog-tr.net/ )

    0
    投稿日: 2021.12.19
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    読みやすい。特に教育現場関係者向けかと。 とはいえ親として子育する中でも、子どもが何かをできない時、なんでできないのかな?と考えてみないとな、と思いました。

    0
    投稿日: 2021.12.19
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    教育に携わる人であれば必読。少年院での一方通行のトレーニングがうまくいかないため著者がやってみたことが、奇しくも私が教員のときしたことと同じだった。非行少年の認知の歪み、忘れ去られた軽度の知的障害者、社会性を育む教育こそが学校教育の真の目的であること、コグトレ研究会など。 とどのつまり、教員を増やし、教員の一人一人にゆとりをもたせなければ、教育改革はなにも始まらないけども。

    14
    投稿日: 2021.12.17
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    筆者の見識の広さと、その知識を集約し公共の利益のために報告するうまさが際立つ一冊でした。 本書は決して非行少年たちの犯した罪の釈明を目的に書かれたものではなく、いかに犯罪を減らすことで社会に利益がもたらされるかということを知らしめるために書かれたものであるため、公正や再犯防止のための対策を誠実に書いている。 自己肯定感の低さを指摘することの無駄や褒めて伸ばすことの非効率については、自分の固定観念を見事に覆された。 これまで子供の社会での振る舞い方や他者との関わりについては家庭で教えるものとされてきたと思うけど、筆者はそれを学校教育で学習をすべきとの見解を出しており、学校の負担が増加することになるが、その必要性を今一度考えた方がいいと思った。

    8
    投稿日: 2021.12.07
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    発達障害をはじめとする障害や、特に子どもたち犯罪についての見方が変わった。それに伴ってニュースを見たときの反応も変わった

    0
    投稿日: 2021.12.06
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    齋藤孝さんの本で紹介されていたのか新聞の書評欄で紹介されていたか忘れたが、そのせいなのか図書館で数百人の予約が入っていた。 非行少年たちを多く診察した経験から、彼らに共通した問題として、今の学校教育のザルの目から落ちてしまう、認知能力になんらかの不足がある子供へ対応ができていない問題をあぶり出す。小学校の頃は先生に注意されてばかりの可愛い悪戯っ子だった子たちが、高学年から中学へとかけて先生に怒鳴られる回数が増えたり、態度を硬化させたり、というのはどこの学校にもありそう。非行に走るかどうかはさておき、診断がついていないから放置されたりやる気がないと誤解されたりするのではなく、誰もが1日5分でも筆者が提唱するようなコグトレをやってくれる先生に出会えるといいなあと思った。

    1
    投稿日: 2021.12.06
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    発達障害の現実に迫る話。 小学校の時、ある一定数に、なんでこんな簡単な計算や漢字ができないのかと思っていた。 IQレベルで発達障害か否かが決まっていたり、それだけじゃないことなど云々。 障害、障害と口にするのは私はとても嫌いだが、障害という言葉がもっと受け入れられる社会が望ましいものなのかもしれない。

    1
    投稿日: 2021.12.03
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    よくあるトンデモ系の新書なのかなという先入観があったが、読んでみると意外と普通のまともな本だった。著者の誠実さも感じられたように思う。ただし特段目新しい内容でもないと思うが… 発達障害に関連する本は近年多く売れているが、知的障害にフォーカスを当てた本がヒットするということは今までになかったと思う。今後は知的障害のグレーゾーンという概念も広まっていくのかもしれない。 しかしこういう本がベストセラーになっているという事実に、同調圧力の村社会で自分を殺して生きる日本人の闇というか、反動のようなものを感じる…気がする。

    0
    投稿日: 2021.11.28
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    図書館で借りた。 非行に走る少年たちの認知能力、知的能力の低さについての本。 根っこにあるそういった問題を解決しなくては、少年犯罪は減らないのだろう。そもそもそれが悪いことだとわからない、ということにショックを受けた。 勉強がわからない、身体能力が劣っているなどの学校で落ちこぼれる子供たちは、先生に怒られたり友達に苛められたりするうちにやる気もなくしていく。そして非行に走る。 認知トレーニングを通じて自分のしたことが悪いことだと認識できるようになったり、短絡的な行動を抑制できるようになったりするのなら、そういった取り組みが広がっていくといいなと思う。

    4
    投稿日: 2021.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ↑3.8くらいかな。 大分前に読んでいたのに、内容をすっかり忘れてしまい(よくある…)読み直し……。 一番の発見は、認知行動療法やさまざまな心理プログラムは認知や考える力があることを前提に作られているわけで、 それがない人にやっても全く意味がないということ。その象徴がこの帯のケーキの図なわけですね。 こんな風にしかケーキ切れない子に、 確かに反省してますかとか、被害者のことどう思いますかとかを中心にアプローチしても無意味だということはすごく納得だった。 あと、地味に突き刺さったのは 問題行動がある人に、自尊感情が低いというのはどうだろう、みんなそこそこ自尊感情低くても生きていってるではないかというのはすごく面白かった。

    0
    投稿日: 2021.11.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    殺人を犯した犯罪者の脳には前頭葉の血流低下を示すものが多かった。また大量殺人に関しては脳の異常が見られたものが63%にも上っていた。そのことから犯罪の衝動を抑えられないのは脳の器質的な問題が関係していると考える。なるほどなぁ。 わかりやすくて面白かった。

    1
    投稿日: 2021.11.25
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    以前話題になっていたので、今更ながら読んでみた。 非行少年と関わってきた著者によるもので、内容は非常に分かりやすかった。 私も過去多くの子供達に関わる仕事をしていたことがあり、当時実感として感じていたことが客観的な視点から丁寧に解説されており、うんうんと頷きながら読んだ。 ただ、とにかく同じことの繰り返しが多く途中読むのが辛かった。 また、そりゃ犯罪を犯すような人間なんてどこか障害があるなりおかしいところがあって当たり前でしょというのが正直な感想。 支援を必要とするはずの人間が刑務所にいるというのは何の驚きもなく、新しい発見は少なかった。 さらに言えば、こういう困り感のある人たちが一定数いるというのは学校現場に少しでも関わったことがある人なら実感できていること。 見つけられない・気付いてないわけではなく、支援が必要と分かっていても集団の中で対応していくには限界もあるわけで。 そこに大なり小なり何とかしたいという思いを抱え、解決策を探している。 その一番重要な部分、どうやって支援するのかという最も知りたかった部分があまりにも薄かったのが残念。 具体的な認知機能トレーニングがいくつか紹介されていたが…。 もちろん継続すれば効果はあるのだろうが、それが困っている子供達の支援になり、問題が根本的に解決するとはとても思えなかった。 問題点の指摘ばかりで、すっきりしない終わり方だった。

    0
    投稿日: 2021.11.24
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    自分は小学生のとき、何も出来ない不器用な子だったように思う。もし周りの状況が違えば自分も犯罪少年だったかもしれない。

    0
    投稿日: 2021.11.21
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    義務教育制度にあぶれてしまった非行少年・少女たちは、ある意味犠牲者なのかもしれない。 塾講師バイトをしているため、発見がいっぱいあった。教育のアプローチの仕方で、非行少年少女とその予備軍の子たちを救えるかもしれない。なかなか国の制度でやってくのは難しいのかなぁ

    0
    投稿日: 2021.11.19
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    少年院に入っている子の中に 認知機能に問題を抱えている子が思った以上にいるという。 見た目ではわからないし 知的障害の範囲からも取りこぼれた子が 学校の集団行動がとれなかったり、コミュニケーションが苦手だったり 勉強ができないなどで、いじめにあったり、社会から取りこぼれていき 想像力の欠如から短絡的な行動をおこしたりして 少年院へ行くことになっている子が 想像以上のパーセンテージいることが書かれている。 もしも、もっと早く援助していれば・・・。 加害者にならずに、苦しむ被害者も作ることがなかったのかもしれない。 今の学校教育では、制度では、どうすることもできないのだろうか。

    7
    投稿日: 2021.11.18
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    非行少年の中にはかなりの割合で、知的障害や発達障害がある。 事例を読むと頷ける。 かといって、だからどうしたら被害者を出さずに済むのか、、? 親に病院に連れて行かれず、フォローされなかった少年たち。 どうしたらいいのかな。

    0
    投稿日: 2021.11.10
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    取り敢えずケーキが切れれば大丈夫なんだろうか?今度試してみるか。勉強にはなったが、本当に1日5分で日本を変えてほしい。

    0
    投稿日: 2021.11.10
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    話題の本。少し遅れて読みました。 知的障がいと非行の間には、根深い関係があるのだと思いました。 また、理解しにくい子やゆっくり理解する子が「おいてきぼり」になってしまい、非行につながるケースが多いことを知りました。ただし、これは環境で何とか防げるのではないかと感じます。 犯罪者になってしまうのは、ある意味、被害者でもあるのだと気づきました。 人の役に立つことが喜びであるのは、おそらく多くの人に当てはまるでしょう。困っている子を早く見つけ、適切な支援をし、人の役に立つ役割を与えられるような社会のシステムが必要です。

    0
    投稿日: 2021.11.08
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    2021.10 話題の本なので読んでみた。 わりと文章がくどく、同じような内容、言い回しが何回も出てくるので読み終えるのが少々苦痛だった。 IQ上では支援の必要ない数値でも、ボーダー上の人というのは必ずいる。 「ちょっと変」「あいつヤバイ」と思われ続けて犯罪に走ってしまう人が一定数いるということに衝撃を受けた。

    0
    投稿日: 2021.11.07
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    当時、学んでいた分野に近しいところがあり読んでみた。 この本の内容について、感想というか、自分の言葉で評価することには抵抗がある。 こうした本を読み、わかった気になり、言葉で評価して問題提起をするのは社会問題を消費しているような気がしてムズムズする。だからといって自分がそれに何かをできるかと言えばそんな行動力も主体性もなく、何とかしようという傲慢な自分に嫌悪感を抱いて結局着地点がない… それでも知ることは大切だ、と思う。 

    0
    投稿日: 2021.11.07
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    非行少年には知的障害が多いという。 認知機能の弱さ、感情統制の弱さ、融通の利かなさ、不適切な自己評価、対人スキルの乏しさという共通点があり、それらにより偏ったものの見方をして思い込み、自己卑下して行き詰まり、後先考えない行動に出てしまう。生まれつきサイコパスなのではなく、なんらかの負い目や事象があり認知機能が低下、もしくは不育になったことによる。 この共通点には、多少なりともどの人間にも当てはまり、その程度の違いだけで結果を分けているのだと思う。 わたし自身人生経験が乏しいので薄い見識だと思うが、憎い彼らも被害者なのだろう。犯罪自体は許されるものではないが。 彼らには、自己への気づき、自己評価向上を目指すことが更生に必要。 少なくともこれは「まったく考えが理解できない他人事」でないと思った。 すべては人間関係の問題。 これからわたしらに何ができるのだろう。 268冊目読了。

    4
    投稿日: 2021.11.07
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    非行少年の現状について、よく分かった。 軽度知的障害や境界知能ゆえに認知機能が弱く、やってしまった犯罪行為を反省する事ができない非行少年が数多くいる事、またそうした問題を解決する具体的アプローチが書かれており、勉強になった。

    0
    投稿日: 2021.11.06
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    知的障害に関する理解をもっと学校の中でも広めて行くべき。心の扉は内側からしか開けられない。結局変わろうとする自分がいないと変わらない。それを促すようにするのがとても魅力的。固定観念が怒りを助長させると感じた。心の中のブレーキをうまく使いこなして、怒りという感情にも冷静に向き合えるようになりたい

    0
    投稿日: 2021.11.05
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    読み易い。 想像力の足りない人、大人になっても結構いるよね。少年時代に対策してればどうって問題でもない。 色々、考えさせられた本でした。 続編の新刊も気になる。

    0
    投稿日: 2021.11.04
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    読めば読むほどモヤモヤが出てくる。デジタルツールが発達して彼ら個人個人に合わせた指導?教育?ができる社会ができたらよいのだが・・・

    0
    投稿日: 2021.11.04
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    いわゆる『普通』に生活していたら考えないような内容に触れられる貴重な本でした。 理解できないと諦めるのではなく、理解し社会に適応できるような学習方法を考案されていて驚きました。 本書から少しでも理解ある方が増え、筆者の活動に賛同される方が生まれれば良いなと思います。

    1
    投稿日: 2021.11.03
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    おそらく、書かれている事は概ね正しいのだろう。著者の取り組みには頭が下がる思いである。しかし、この様な本を読むたびに、人の単純さにはガッカリとする思いは強まる。認知機能が低いと非行化するリスクが高い、ふむふむ、なるほど。人には、能力や環境に起因しない、非行の道を選択する自由は(ほぼ)ないと言うのか。将来、デザイナーベビーが主流となった世界ではどうなるのだろうか。っと、脱線。

    0
    投稿日: 2021.11.02
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    以前、山本譲司氏の本を読んだ事があるので犯罪者の多くの割合で脳や精神に何らかの障害を抱えた人が多いというのは知っていた。なので今回は改めてその現実を突きつけられた感じ。 犯罪者と何らかの障碍者に対して偏見や間違った解釈を捨てることがまず先決か。

    0
    投稿日: 2021.10.31
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    「A.Ivs教科書が読めない子どもたち」では勉強以前に読解力が足りない子ども達のことを知った訳だけど、認知機能に触れた本書は更に一歩踏み込んでいる印象を受けた。 確かに、そもそも認知機能に問題があれば、いくら「犯罪を起こすな」「勉強頑張れ」と伝えても意味がないんだな、、。 司法でも医療でも教育でもカバーしきれていない現状だけど、やはり教育の現場が一番向き合わなければいけない問題なのか。 教職に就いている方には是非読んでほしい。 また自分も将来子どもを持つ可能性があるし、社会の一大人として知ることができてよかった。 褒めるだけでは根本的に解決しない、というのは言われてみれば確かにそうだけど結構ハッとさせられた。 問題提示だけじゃなくて具体的な取り組みについても触れられているのがよかった。 もっと知りたい!と思ったので⭐︎4つにさせて頂いたが、続編があるので是非そちらも読んでみよう。

    0
    投稿日: 2021.10.27
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    知的障害のある子や、認知機能の一部が低い子は全体の16%、つまり40人クラスでは6人に1人くらいいる。 普通にしていたら気づかれないかもしれないが、仕事や社会生活などにおいて支援や特別な訓練が必要な子どもだ。 そのような子がタイトルにある「ケーキの切れない非行少年たち」になる。 うまく支援してもらえないどころか、「言ってもわからない」「怠けている」と切り捨てられた結果、子どもたちはあるいはストレスを溜め、別の子は悪友に誘われて罪を犯す。 けれど、「いくら金に困っても、盗んだらダメだし面倒なことになる」とストップをかける能力も、別の選択肢を見つけ出す能力も伸ばしてもらえていないし、罪の意識に苛まれたり、葛藤したり、反省するほどの能力も伸ばしてもらえていない。 著者はこれを「教育の敗北」と呼ぶ。 学校教育という目の荒いザルから多くの子供がこぼれ落ち、周りに支えてくれる大人がいないと…社会から忘れ去られた存在になる。 学校教育、特に習熟度別授業で下位に組み分けられる生徒には、認知機能のトレーニングが必要だと考えさせられる。

    0
    投稿日: 2021.10.27
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    自分の直感とも合うので、納得感はあるけど、エビデンスが提示しにくい話題でもあるので、難しいところ。学歴あるけど言動が要領得ない人って、認知の問題だと個人的には思ってるけど、そのタイプの人はこの本の範囲から外れているかなと思うと、サポートが必要な人はもっと多いのかも知れない。自分は、偏りあるけど、何とかできてるのかなと思うと、全員にサポートがいるわけでは当然無いのだけど、助けてって言えて助けてもらえる社会である必要はあるんだろうな。学校とか仕組みをどうにかしないと。

    0
    投稿日: 2021.10.26
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    特別支援教育を学んでいたから内容が入ってきやすかった。しかし、抱えた困難さからどのような感じ方、暮らし方に繋がるかまでは、わたしの中では考えられておらず驚きがたくさんあった。 教育に携わる人はもちろん、多様性にあふれた現代社会を生きる上で手にとって欲しい一冊。

    0
    投稿日: 2021.10.24
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     発達障害の子どもは、誉めたり、話しを聞いてあげても問題を先延ばししているだけ。気づきの場の提供が必要。  認知機能トレーニングを知った。

    0
    投稿日: 2021.10.24
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    犯罪に手を染めてしまった非行少年たち。彼らの多くは自分が悪い事をしたという自覚が無い、つまり、自分のやった非行に対して向き合う事が出来ず、被害者の事を考えて内省することが出来ないという「反省以前」の問題を抱えている。これは想像力や認知機能が弱さから生じる問題で、そのような彼らのサインを教育現場や家庭で見過ごさない事が重要である。 学校教育の重要性を感じると共に、非行少年への正しい支援の在り方を理解しました。加えて、そういった少年たちへの具体的な教育法を指南しているところが本書の良さであると感じました。

    1
    投稿日: 2021.10.24
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    気持ちを表すのが苦手なことを"イライラ"と表現する。ストレスを口に出さないと溜まり、性非行となりやすい。知的障がいで周りの理解がないストレスは大きく、大人になるとさらに自尊心が持てない。IQ71以上は知的に問題はないとされるが、80ぐらいだと不適応を起こしやすい。また、それに対する理解や適当な対処がなされず、悪循環が起き、生活苦に陥ることも多い。知的障がいの基準は1950年代にIQ85未満だったものが、支援対象者が多すぎるという理由で1970年代にIQ70未満へ下げられた。それにより多くの人が知的障がいの対象からはずれることになった。

    0
    投稿日: 2021.10.17
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    いろいろ考えさせられますね。固定観念は捨てる。なぜ出来ないか?ではなく伝わっていないのでは?と考える。自分で考えて行動出来るようにする。色々な場面でも出来ていない。

    0
    投稿日: 2021.10.17
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    多くの分野の人というかみんなに読んでもらいたい1冊。発達障害や知的障害として周囲に認知されていれば以前より積極的なサポートが見られる世の中になってきたと思う。しかし,いわゆるグレーゾーンと言われる気づかれにくい人たちは?ある意味一番苦労しているのかもしれない。 犯罪をしてしまった少年たちの多くがそう言った人たちというのだから驚きだ。悪意ではなく認知の低さで犯罪をするという実態。本人たちからすれば何が悪いのかが分からない,それなのに認めてもらえない,不遇な対応を受けているという心境なのかもしれない。 幼少期から同じようなことを繰り返し,自己肯定感が下がってしまい二次障害として現れてしまうと考えると幼少期のサポートや教育が大切だなと思った。その一つの解決策がコグトレというモノらしいので少し調べてみたいと思う。

    0
    投稿日: 2021.10.17
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    この本を読むまで私は、悪いことをする人たちは全員悪いことをするんだという意思を持って悪いことをしているのだと思っていました。 ですが、多くの非行少年たちはこの考えに該当しないことに気づかされました。 非行少年たちは、認知機能が弱いために、世の中の物事を上手く認識できず、さらに、その認知機能の弱さを周りに気付いてもらえなくて、正しい支援がなされずに、非行という形に表れてしまう。 なんとかしてこういった人たちを救えないものかと強烈に思いましたし、教育制度ってもっともっと変わりようがあるよねとも思いました。

    0
    投稿日: 2021.10.14
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    少年犯罪の裏にある、認知機能障害について。非行行動を起こしてしまう少年の中には、認知機能が低く反省する力が低い子もいるらしい。 暴力などの非行行動を起こす少年と、性犯罪を犯してしまう少年で分けて書いてあった。 勉強が出来ないのは単に理解しようとしてないのではなく、理解する力が弱いというのは初めて知った観点でした。小中学校思い返してみて、そんな子がクラスにひとりふたりいたかもしれないけど、認知機能に障害があったとは思えない。実は認知機能に障害があると先生にも親にも気付かれない子がいるという著者の危機感はその通りだなと思った。

    3
    投稿日: 2021.10.12
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    中学の時にいた彼らはこれに該当していたのかもしれない。あの頃はまだ何もわからなくて自分が出来ないことが人に出来ないなんて想像できてなかった。自分もできない事あるのに。社会的に金が稼げなかったり、理解できていなかったりすれば、犯罪もするわな。悪いことも理解出来てないわけだし、能力は濃淡もあって難しい。

    0
    投稿日: 2021.10.09
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    世の中の犯罪者は知能犯以外、皆んな発達障害なんじゃないか?って思わざるを得なかった。 サカキバラなんてその典型では? だから反省なんて出来ないし、 そんな人は守られて、被害者が守られない不思議な国日本。 親の責任でもある。 我が子を障害とみなしたくないのか放置した結果が犯罪。親も一緒にトレーニングでもするしかないのか? と、あれこれ考えてしまった。 奴らのストレスの捌け口でいたずらされたりする小さな子がいる事、それ知って怖くなった。 性癖だけではないんだ… 野放しにしないでほしい。

    0
    投稿日: 2021.10.06
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    言わずと知れたベストセラー。やっと読めました。 実際に医療少年院などで指導にあたっている先生の分析、そして実践、一般にも応用できる指導法など、どれも納得できるものばかり。 非行少年(やその予備軍)に対して、教育的に適切な関わりをもつことが、私たちの社会にどれだけのメリットをもたらすことか。 耳を傾ける価値のある本だと思います。

    7
    投稿日: 2021.10.06
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    200頁弱の分量、平易な文章構成で非常に読みやすく1時間半で一気に読むことが出来ました。 この手の本は、問題点の指摘はあっても解決法の具体的な提示がないことが多いのですが、トレーニングの話まで載っていて、筆者の本気で向き合っている姿勢に好感が持てました。 また、非行少年を救うことが(直接関係ないと思われがちな)私たちの生活にどんな影響を及ぼすのかを教えてくれます。 「非行に走る本人が悪い、自分には関係ない」という考えの人にこそ読んで欲しい本です。

    0
    投稿日: 2021.10.05
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    私たちは、だれもがケーキを切り分けられると思っている。 子供ならまだしも、思春期以降の人間が出来ないとはまず、考えない。 その前提を覆す体験から、社会が非行少年にどう支援すべきかを考えています。 舞台は少年刑務所ですが、他山の石ではありません。 認知機能が歪んでいる、そういうと障害そのもののように聞こえます。身近にはそういう人はいないと思う方も多いでしょう。しかし、こう読みとってみるとどうでしょうか。話を聞き間違える人、正当な自己評価が出来ない人、感情の起伏が激しい人。これはどの場所にもいる人物の特徴です。 非行少年を話題にしつつ、その実はもっと広い。私たち社会全体の取り違えを指摘しているように感じられました。 部下が仕事ができない、子供が言うことを聞かない。 年配者の執着に嫌気がさす。こんな悩みを解決する糸口になりそうです。

    2
    投稿日: 2021.10.03
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    考えが及ばないという世界が未知 想像できない世界ってきっと苦しいんだろうな、と思った けど、彼らにわかる言い方で寄り添ってくれる人がいたら、彼らも違う様になったんじゃないのかなぁとも思う。

    2
    投稿日: 2021.10.01
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    同じことが繰り返されているように感じた。しかし犯罪を犯してしまう子が感じていることを知ることが出来て良かった。

    0
    投稿日: 2021.09.30
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    非行少年たちは反省させると言うよりも、認知機能が劣っていると言う「反省以前の問題」を抱えていると言う点に新規性を感じた。少し複雑な図を模写する能力さえないと言うことには驚かされた。

    0
    投稿日: 2021.09.30
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    本書の帯には、実際の「非行少年が”三等分”したケーキの図」が描かれている。それは、実際には三等分にはなっていない。ベストセラーになっている本でもあり、その帯の情報だけで本書を買い求めた。内容については、「教育やトレーニングの問題」かな、と予想しながら読み始めた。その予想は半分は当たっていて、半分は当たっていなかった。 非行少年の中には、発達障害者や境界知能の方々が比較的高い確率でいる。それらの人たちは認知機能が弱い、感情統制が弱い、融通が利かない、自己評価が不適切、対人スキルが弱い、といった特徴がある。ケーキを三等分に切れないのは、トレーニング以前の、知能やその前提となる認知機能の問題だったのである。一方で、認知機能はトレーニングや訓練により向上させることが出来る、そういう意味では、教育やトレーニングの問題である。半分当たっていて、半分は当たっていない、というのはそういう意味である。 現在の学校教育では、発達障害者、特に境界領域の人たちに対してのそういったトレーニングの機会はほぼないそうである。また、それらの人たちが実際に非行行為を行い始めた際にも、認知機能に対しての対策は行われないことが普通である。また、医療分野でも、発達障害の初診は、申し込んでから受診できるまでに4年かかったりするそうで、タイムリーな対策が打たれていない。 筆者は、本書の最後の部分で認知機能の改善のためのトレーニング方法について、極めて具体的なアイデアを提案している。実際に市販されている教材を紹介したり、具体的なトレーニング方法をイラストを使いながら。 興味深い本ではあるが、自分的にはそんなに面白い本ではなかった。

    20
    投稿日: 2021.09.30
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    凝り固まった思考が誰かを生き辛くさせてる と思えた。 本の中に出てくる「忘れ去られた人々」が一定数いること、自分でもどうすればいいか分からず 支援を求めることもない人がいる。 私自身も視点を変える必要があると思いました。

    0
    投稿日: 2021.09.27
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    「反省させると犯罪者になります」という本を書いた岡本茂木先生の後任で立命館大学心理学部の教授になられた宮口先生の本。 岡本茂木先生の本では反省させるのではなく、感情を吐き出させる大切さを説いていたが、この本では、そこからさらに問題解決のためには認知能力の向上が必要だという話だった。 認知能力は生まれ持ったものもあるが、小学校からの一律教育では知的障害にははいらないボーダーラインの子どもたちにとってはとても辛い学びの場となっている。そのために、勉強が嫌いになり、孤立して、いじめられる。そして唯一自分を受け入れてくれる非行少年のグループに入って、犯罪を犯してしまう。 犯罪によって捕まっても、教育してくれるわけでなく、規律正しさの中で生活させられているだけで、「なぜ犯罪を犯したのか?」「どうすれば次も同じような行動をとらないようになるのか?」など本気で取り組むことなく過ごすため、出所してからも再び犯罪に手を染めてしまう悪循環に陥ることが多い。 大事なことは ①感情を吐き出す ②問題点を認識する ③1人の人として尊重し、問題解決のためにトレーニングをする この3段階が重要だも感じた。

    0
    投稿日: 2021.09.27
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    とても納得の内容だったし興味深かったので関連図書を読んでみたい。 「親の育て方が悪い」「非行少年自身の問題」では済まされない見えない課題がたくさんあるとわかった。 認知機能の教育は絶対に必要なのに、重要視されていない。ないまま育つ子どもは多いと感じ、恐ろしいと思った。

    0
    投稿日: 2021.09.25
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    非常に勉強になりました。 数日で読んでしまいました。 高校教員として子供に携わっており、学力が高くても常識と呼ばれることができなかったり、ヒヤッとするような行動をしてみたりなどどこの子供も増えている(名前がつけられ分けられはじめた)と実感します。 無意識に誰かを傷つけているというレベルを遥かに超えている実例を見ると明日は我が身と言いますか、いつ近くの生徒によって起きてしまうかと感じてしまいます。 生徒を綿密に観察、早期に発見すること。 適切な指導又は時機関や支援を受けさせること。 このシンプルな取り組みが現場の教員はいかに難しいか。難しい社会であるか。 問題が問題を呼ぶ負のスパイラルです。 一教員として最大限できることを。

    2
    投稿日: 2021.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少年院にいる少年たちの共通点は認知機能の弱さ、感情がコントロールできない、融通の利かなさ、不適切な自己評価、対人スキルの乏しさ+1 身体的不器用さ(力加減が分からない)っていう分類に分かれる。 ケーキが切れないのも見た絵をそのまま写せないのも衝撃を受けたし学校で何のために勉強するのかっていう疑問に対してそれだけ教育が大事なのがよく分かった。 その中でも著者が言うように社会的な教育がもっと学校の授業で取り扱うべきだと感じた。 また認知機能の低さ等を見るために検査するらしいけどその検査自体が誤ってて(軽度でも)気づかれないまま少年たちを普通の人と同じように更生させようとしたり出来ないことをやらせてしまったりという現状もあるらしい。 年間受刑者を養うのに1年間300万かかっててそれを納税者に変えると400万の経済効果になるのも驚き。(犯罪者による被害額は年間約5000億円は下らないらしい) 減らすためにも困ってる子供の早期発見と支援がとても大事になってくるとのこと。 犯罪者は被害者でもあり被害者は更に被害者を生んでしまうこと。大人たちは子供を守らなければならない。

    0
    投稿日: 2021.09.23
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    本の衝撃的なタイトルに惹かれて購入。 少年院に入ってる少年達は障害を持っていることが多く、『反省以前の少年たち』がいっぱいいる現状や対応について書かれた本でした。 障害があるのに誰からも気づいてもらえず、助けてもらえず、いじめや勉強についていけなくて、ストレスが溜まって犯罪を犯してしまう少年たちにとって、この世の中はとても生きにくいだろうと思います。 非行少年についての具体的な特徴や対応策も記載されているので、学校の先生や保護者、子ども達に関わる人にぜひ読んでほしい本だと思いました。 -------------- 以下はメモ等 P40-自分はやさしいと言う殺人少年 他人から指摘されないと人を殺した自分が優しくない人間だと気づけないことに、かなり衝撃を受けました。 P88-身体的不器用さの特徴と背景 認知機能が弱いからサービス業に就けなくて、肉体労働は身体的な不器用さがあるので建築現場などで働けず生活できなくなるので非行のリスクがある。(要約) P96-保護者にも気づかれない 自分の子どもに障害があることを認められず、他の子と同じように教育を受けるから、勉強についていけなくて子どもが苦しむパターンが多いと聞いたことがあります。現状を認めて対応するのが1番良いですが、当事者になるとなかなか難しのかもしれないと思いました。 P153-子どもの心に扉があるとすれば、その取手は内側にしかついていない。子ども自身がハッとする気づきの体験が最も大切。大人の役割は子ども自身に出来るだけ多くの気づきの場を提供すること。(要約)

    18
    投稿日: 2021.09.23
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    人事部署など組織での人の扱いを担っている人におすすめ。 【概要】 ●非行少年の特徴として、見る力、聞く力、見えないものを想像する力がとても弱い。 計画が立てられない。見通しがもてない、などもある。 ●非行少年に共通する特徴 ●知的障害者の定義、IQの関係 【感想】 ●知的なハンディをもった人たちは普段見分けがつかず、ルーティンと異なる状況が生じたときに思考が固まるようだ。これは非行少年だけでなく、一般的な社会人にも存在する。また、IQ100以下の人は普通に生活するのがしんどいようだ。  まれにこのような人たちが組織に採用されていることがある。人物の能力を理解した上で適材適所を実現させることが重要である。 ●「褒める」「話をきいてあげる」ことは大切だが、それだけでは根本的解決策にはならず問題の先送りになっているだけだということをよく認識して、人材の育成には対応していかなければならない。これは同感である。最近は「褒める」ことばかりに重点が置かれており見直す必要がある。

    1
    投稿日: 2021.09.21
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    非行少年に共通する特徴として認知機能の弱さが挙げられる。これは犯罪を起こすことによって生じる罪や生活する上での不自由さを想像することができないからではないかと筆者は述べていた。  たしかに、罪を起こしてしまったらどうなるか想像するできなければ、自分の衝動を抑えることは難しいと思う。  こうした子ども達のためへの教育として、ペットボトルを使って、感情コントロールの練習をする手立ては面白いと思った。例えば、空の500mlには嬉しいと書き、水が入った2lのペットボトルには怒りと書く。これらをカバンの中に入れると、怒りと書いたペットボトルが重たい。また、2つのペットボトルを相手に投げたとき、怒りのペットボトルでは、相手を傷つけてしまうなど、体験的に感情コントロールの大切さを学べる良い方法だと思う。  最終的に非行をした子どもと接する際、頭越しに怒るのではなく、きちんと話を聞き、相手に敬意を払いながら、正しい認知トレーニングをしていく必要があると感じた。

    0
    投稿日: 2021.09.20
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    凶悪な犯罪者を見たときに、純粋な悪やサイコパスを想像して、なんでそんなことするのだろう、と思う。 で、自分たちとは切り離して、そんな想像もつかないことを考え、実行する人がいる、と考える。 でも、筆者の主張は、知的障害があり、そもそも犯罪を犯すことの倫理的な問題や、割に合わなさを理解できない人が一定数いるのではないか、ということ。 一般的に、自分たちとは全く違う考え方をする純粋な悪がいる、という考えにした方が、思考を深めなくて良いので楽だから、その考え方が一般的に市民権を得ているし、それが故に、自分たちにも起こり得る卑近なもんだいとしてみたり、構造的な問題を考えたりすることをせず、「犯罪者は悪い。なんでそんなことをするのか、考えられない」と一時的に憤って終わる。 もし犯罪が知的障害(グレーゾーンを含む)による、理解不不足を起因としているのであれば、いまの反省を促すような対策は、有効に働きにくい。 そもそも、どう言った問題があったのかをきちっと理解させるようなプログラムを組むべきだし、再発防止を考えれば、教育体制を再考しなければならない。 問題を理解していない人に無理やり反省をさせても、根本が理解できていないとすれば、自然に再発する。 反省する場でも、根本的に理解が難しく、怒られたくないがため理解したふりをするため、教育側も気づかないし、逆に理解していないことを、「不真面目だ。ふざけている。人のせいにする」などと言って、相手の態度のせいにする。 実際は、単純に理解できていないだけなのではないか?(このことは子育てでも大いに感じる。子供は、もうやったらだめだよ、と言われた後で、同じことをすることがよくあるが、親としては、わざとやっている、ふざけている、と捉えてしまう。でも本当は本質的にやったらだめな理由を理解していないということが大きいのだと。) 社会的な知見を体系的に学習する機会が少ないことが問題であると。 コミュニケーション、問題解決、人間関係など、まっとうな社会生活を送るにあたり必要な知見は体系的に教育現場で教えられるべきだ。 ・反省以前の子供達 ・教育の敗北

    0
    投稿日: 2021.09.20
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    発達障害、知的障害、確かに生きづらさを感じているだろう。そういった方も自分らしく生きられる世界が望ましいと思う。 ただ、犯罪被害者の気持ちも考えると、厳罰でのぞむのも致し方がない。

    0
    投稿日: 2021.09.19
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    非行に走ってしまう人達の中には、正確な検査をしてないから分かってないだけで、知能指数が低い、いわゆる知的障害になるって話し。 犯罪を犯していなくても、社会にはそういう人が沢山いて、貧困や虐めに苦しんでおり、その為に犯罪に手を染める可能性がある。 病院などで障害者認定されるかされないかで、その人の人生は変わるし、まわりの人の接し方も全然違う。 考えた事も無い内容だった。

    0
    投稿日: 2021.09.19
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    怒りを同情に変えることが本書の目的として冒頭に述べられていたのが印象的。怒りは冷静な思考をとめる、とも。犯罪を起こしても反省できない(反省するための能力を培うことができていない)という新たな知見を得ることができよかった。

    0
    投稿日: 2021.09.17
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    ケーキを三等分にできない少年たち 学校、社会で取り残される彼ら 反省を強いる大人たち、無駄 大人にも責任 問題の根幹を理解すべき 罪を理解できない、後先を考えられない 問題を解けない、忘れ物が多い わざとではない

    0
    投稿日: 2021.09.16
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    認知能力が日常生活で重要な役割を果たしているとは知らなかった。複雑図形の模写やケーキの分け方の実例にとても驚いた。内容は専門的な部分もあるが実例もあり読みやすい。

    0
    投稿日: 2021.09.13
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    2歳になる娘がいるので読んでみました。 人口の14%(1クラスに5人ほど)軽度の知的障害があるとは驚きました。 パラリンピックの閉会式でも「人類の15%はなんらかの障害を抱えている」と話していたのが印象的でした。 サインの出しはじめは小学2年生からで 知的障害や発達障害、家庭内での不適切養育や虐待といった環境の問題が背景にあるとのことでした。 娘のこと、注意深く愛情たっぷりに育てていこうと思いました。

    0
    投稿日: 2021.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    非行に走る少年少女には認知力が弱く知的障害の可能性がある子が多い。 この問題は普通の学校教育でも根深い問題なのでは… というような問題提起をしている本書 読みやすかったし、言いたいことはすごくよくわかったんだけど、今の学校現場にそこまで求めるのは厳しいような… 現状を知っておくことは大事だし、変えていかなきゃいけない課題であることは確かなんだけど、国が力を上げて働きかけないと個人の力ですべてすくい上げるのは難しいと思う ただ、教育現場では発達障害に目が行っちゃってるっていうのは事実よね 色々考えさせられる本だった

    3
    投稿日: 2021.09.01
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    区立図書館で予約し、一年ほど待ってようやく手にできた。非常に読みやすく、あっという間に読了。せっかくなので夫にも薦めた。 非行少年たちに生育歴や環境の影響(被虐待など)があるにしても、知的障害や境界知能の問題があることは驚きだった。自己の気づきと自己評価の向上、この二つが彼らに変化をもたらすという。 子供を育てる親として、この辺りは教育する上でも意識していきたい。あとは娘の認知機能アップのために、さっこくコグトレパズルを購入。

    2
    投稿日: 2021.09.01
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    非行に走ってしまう少年少女には、知的障害の可能性や幼少期の教育環境など様々な要因があることを知った。筆者は一般教養だけではなく、社会人として生きていくのに必要なスキルを学校で学ぶべるように教育体制を整える必要性を説いていた。

    0
    投稿日: 2021.08.31
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    話題になっていたので、もっと斬新な切り口で非行について書かれているのかと思ったけれど、期待してた感じと全然違った。

    3
    投稿日: 2021.08.23
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    思ったよりさらっと読めたが、実態を読みながらだんだん飽きてきてしまった。 認知能力が必要だというのはよくわかったので、具体的なコグトレを紹介する最後の章に早く辿り着きたかった。 コグトレの効果に関する記述が薄い気がするので、コグトレの本も読んでみたいし良さそうであれば子育てに取り入れたい。 関連本(獄窓記、発達障害と少年犯罪)も読んでみたいと思う。

    0
    投稿日: 2021.08.23
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    少し前からずっと気になっていて、この前本屋さんでたまたま見つけたので購入しました。学校で少しこういう分野を勉強していることもあり、とても興味深かったですが、少し難しい用語などもあったので勉強不足だなと感じました。続編の「どうしても頑張れない人たち」も一緒に購入していたので読むのが楽しみです。

    0
    投稿日: 2021.08.22
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    ケーキの切れない非行少年たち この本の名前は結構、耳にしていてかつ本屋にも前に並ぶほどでした。いつか、読みたいと思って読んでみました。 私が想像していた内容ではなかったのですが、面白かったです。 この本を手に取らなかったら、少年院の子達の現状なんて知らなかったと思うのでいい経験をしました。

    0
    投稿日: 2021.08.22
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    少年院に収容される多くの少年たちは、何かしらの障害があるために犯罪を犯すということを知った。ただ、なかなか気づかれにくい、軽度知的障害や境界知能者など、表にはわかりづらい人が多くいることも知った。ただ日本の矯正プログラムが実態に合っていないということには驚いた。これでは、再犯が止まらないだろうということだ。

    0
    投稿日: 2021.08.19
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    自分を見つめることで自分を止める力ができる。 しっかりと子どもをみて、その分析をすることも大切。 たくさん聞いてあげることも、褒めることももちろん大切だけど。寄り添ってあげるさらに上は自己分析のできる人に育てるべきだと思った。

    0
    投稿日: 2021.08.18
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    まずい、と思いました。怖いとも思いました。 「境界認知」という言葉をここで初めて知り、よくよく見てみたら結構いるんです。 あ、たぶん境界線上にいるんだな、というお子さん。 発達上の凸凹のなかで、引っかからずにきてはいるけれど、いや多分相当しんどいんじゃない?というお子さん。 そういうお子さんに支援が届かない結果として「ケーキの切れない非行少年」になっていってしまうのいうのです。 引っかかりを見逃さない親でありたいし、引っかかりに対処できる支援者でありたいです。

    0
    投稿日: 2021.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    センセーショナルな帯で多くの人の目に留まった本。 内容もわりとショッキング。 どうしてすぐ「睨んだ」と勘違いして喧嘩になるのか。すぐばれるような犯行をするのか。またそれを繰り返すのか。どうして反省できないのか。後先考えず暴力に任せるのか。 相手の気持ちを考えること、見えない物事を予想すること、組み立てること、などが難しい。というかそれ以前の問題。見る、書く、聞く力が弱い。常に劣等感、焦燥感に苛まれ、成功体験が極端に少ない。かわいそうだったなと思う。どのクラスにも何人かいた。軽度の知的障害や、ギリギリ健常とされたけど、社会でうまくやっていけない境界の人。社会と断絶されてひきこもりになるか、反動で犯罪者になるか。なかなかデリケートで議論がしずらい印象。 形をみて真似して書く、特定のフレーズがでたら手を叩くゲーム、などの遊びのようなトレーニングを重ねることで効果がでるそう。 犯罪者を納税者にというフレーズは、なんだかキャッチーすぎて笑ってしまったが、案外笑いごとではない。 最後まで読んで、本人がどうこうって問題でないのはわかったけど、それでも、もし自分の周りの人が被害者になった場合、気持ちはどこへもっていけばいいのだろうとも考えてしまった。

    0
    投稿日: 2021.08.17
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    触法少年、犯罪者には、境界知能の人がたくさん含まれている。そのような人に対して、むやみに褒めて育てたり、話を聞いてやっても問題は解決しない。自尊意識が低いと分析しても問題は解決しない。具体的に認知能力を高める訓練を早期に行って、そういう人が他人の信号に対して的確に反応できるようにすれば、犯罪化は防げる。

    0
    投稿日: 2021.08.17
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    かなり前に読み終わった。 犯罪心理学に興味があるため、ワクワクして読んだが難しい所が多かった。 非行少年の心の歪み方、考え方が知れたのはよかった。

    0
    投稿日: 2021.08.17
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    以前から話題になっており、また続編も出たので、読んでみた。非行をしてしまう子供たちはなぜ非行を行なってしまうのか、どうしたら非行は少なくなるのかについて書かれていた。正直、これほどベストセラーになったのだから、非行が少なくなる方法を学校で試すのは難しくなったと思う。もしやっていることが保護者にバレたら「私たちの子供が非行に走るとでも思っているのか」と逆ギレされるのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2021.08.17
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    センセーショナルなタイトルと帯の図でたいへん話題となった一冊を図書館でずいぶん予約待ちして借り、読了。 前半は非行少年の話が長く続くので(しかも殺人とか凶悪犯罪を含んでいる)ブルーでグレーな気持ちになりながら頑張って読んだが、最後の最後にコグトレの実践の話がやっと出てきてここはたいへん面白い。ただし、コグトレの具体的な中身は別書に譲るということで若干物足りない感じは残った。 「認知」という言葉がここでは「知能」とは明確に違う使われ方をしていて、知覚と行動を結びつける能力、という意味合いだと思われる。全ての犯罪を認知能力に還元することはもちろんできないが、このようなトレーニングは普遍的な社会性の向上のためだけにでも、広く教育現場で取り入れられると有益だと思われる。テレビでコグトレを取り入れた番組があったら結構受けるんではなかろうか。 などなど、いろいろ考えさせられる一冊。

    0
    投稿日: 2021.08.16
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    話題作なので読んでみた。 ふぅーんそうなんやと思う内容。 ちょっと難しいと思った。 でもクラスに1人はいるよなそんな人… その人が今どうしてるのか気になる。 困ってる人には手を差し伸べてあげるキッカケにはなりそうな本。

    0
    投稿日: 2021.08.15
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    全ては繋がっている。 犯罪に対して、これはダメですよ、反省しなさい と教えても、そもそもそれが理解・認知ができなければ その教えは意味をなさない。 「そもそも、、、」と考えることの重要性に気が付かされたり。 本来は保護されて守られるべき知的障害を抱えた人々が、社会からは認識すらされず適切に扱われてこなかった。その結果として、起こらなくて済んだはずの事件、被害者、加害者が生まれてしまっている。 一概に犯罪者、と言っても様々な背景があり、彼らに対する無知がある。それを知り適切に対応ができれば、救われる人々が増える。 加害者も実は被害者、という側面。それは、なんとなく理解してはいたけど、家庭内の問題などの、外的要因ばかりではないということを改めて知った。ただ、だからと言って加害者だという事実は変わらない。だから、どう再発を防ぐか、起こる必要のない犯罪を生まないようにするのか。その取り組みが重要。

    0
    投稿日: 2021.08.14
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    ☑︎反省以前の問題 ☑︎子どもが少年院に行くということは、「教育の敗北」でもある。 ☑︎後先を考える力の弱さ ☑︎そこまで言わないと気付かない ☑︎想像力が弱ければ努力できない

    0
    投稿日: 2021.08.12
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    少年犯罪に対する考え方が変わりました。 「少年らがなぜ罪を犯したのか。」その経緯と原因を様々な側面から考察しています。 私達が普段の生活で自然と目を背けている現状が、この本に書かれているように感じました。

    3
    投稿日: 2021.08.10
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    なんでこんなことをするんだ?という犯人をニュースで見て、意味がわからないと思うことは簡単。この本を読んで、見た目じゃわからない疾患というのに気付かされた。今の社会から浮いてる、ちゃんとできない人が少なからずいて、自分も含めて何か欠けてる部分を認めることから始めたいと思った。

    3
    投稿日: 2021.08.10
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    認知能力が低く支援を必要とする人たちが、気付かれず非行に走るというケースが多いと言う。そう考えると犯罪を社会が生み出しているとも言える。 多様性という言葉を使って良いか迷うが、一定数こういう方がいる前提での仕組み作りが必要であると感じた。

    3
    投稿日: 2021.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。前に買った時はさらっと読んでしまったけど、今回はじっくりと。 世の中で起こっている理解出来ない事件(池田小、新幹線、佐世保、登戸通り魔、京アニ放火…などなど)の原因のひとつにこういったことがあるのだろうか。だからって罪が軽くなるのは許せないけど。 そこまで行かなくても、なんで遅刻するの?なんで忘れ物するの?なんでやる気ないの?と思っていたことが認知機能に原因あったら…その人の性格の問題かと思っていたけど、脳そのものの問題だったら。 親になって自分の子供のことを考えながら、テストで良くない点数をとってきたときに、ちゃんと勉強してない、努力してない、と思うんじゃなくて何が難しいんだろうかと思えるか。 そんな色々考えるきっかけになった本。

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    投稿日: 2021.08.08
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    子どもの心の扉には、内側にしかノブがついていない──この言葉を、もっと多くの大人が切実に感じるべきだと思いました。 小学校で一年間仕事をさせていただく機会がありましたが、学校に来られない子どもの方が正しい感性を持っているのじゃないか…と思ってしまいました。 「個性を大事に」と言いながら、平等という考えのもと、みんなに同じことをさせようとする先生方。みんなと同じように振る舞えなければ、下に見られてしまう恐怖を常に抱えている子どもたち。職員室では、他の先生方と同じようにできない先生を声高に批難するだけの管理職。 特別支援学級とは、みんなと同じにできない子供達を隔離するだけの教室であり、そこに通う子達は、異分子として扱われることに充分傷ついているのです。 『窓際のトットちゃん』のトモエ学園のような学校は作れないものでしょうか。自分でカリキュラムを作り、学びたいことを自主的に学び、先生はそれを後押しするような。

    4
    投稿日: 2021.08.08
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    購入して2年ほど寝かしてしまってました笑 とても読みやすくて、サラサラと読めました。 結局、認知力をあげるために、コグトレがいいよということでした。 IQとは別の、認知力という所に着目したところがおもしろいなぁと思いました。

    1
    投稿日: 2021.08.07
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    犯罪を犯す人は、そもそも認知能力が低いことに驚いた。ケーキ5等分や書き写しすら難しいこと、教育しようにも言葉の認識が出来ないので学習が難しいなど、そもそもの部分で大きなハンデがあることを認識。 少年院にも知的障害比率が高いのも相関的。 社会面を教育できるプログラムは学校にはないので、家庭でいかに育むかが大事だなと。 適切な自己評価、自己への気づきが大事。 コグトレで認知機能の向上

    1
    投稿日: 2021.08.01
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    本書のタイトルと正規のカバーの上に重なるイラストのカバーは、ある種キャッチーで、普段なら新潮新書の本を手に取らない私のような読者にも多く読まれたのではないか。 どうしてそんなすぐバレるような浅はかな犯行を? 人の心はないのか? かねてよりニュースを見ていて感じていた疑問について分かりやすく、具体的なエピソードや図で解説されていた。 ・「人を殺してみたかった」 ・「僕は優しい人間です」と答える殺人少年 ・初めは嫌がっていても女性(女の子)は喜んでいると本気で思っている性非行少年 反省以前の少年に、関わりたくない、だけでは絶対に被害者ならないとは限らない。 クラスで気付かれずとりこぼされていく本来ならば支援されるべき知的問題のある子供達に適切なタイミングで適切な学習、治療プログラムへ導くことの重要性を強く感じたが、現状の学校のシステムではかなり厳しいのではないか。 朝の会などの地道な積み重ねでは、ここでいう「犯罪を減らすこと」と「受刑者を納税者に」することで、経済効果をもたらし国力を上げる、と言うところまで持っていくにはかなり気の遠くなる時間を要する気がした。

    14
    投稿日: 2021.08.01
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    軽度の知的障害、境界知能(明らかな知的障害ではないが状況によっては支援が必要)の子は、勉強出来なかったりおかしな言動をとってしまうのはその障害のせいで本来ならそれ故に守られ支援の手が差し伸べられるべき対象なのに、それらが障害に因るもの等とは想像だに出来ない社会の無学、無知(未だ著者の考え方が知れ渡っていない)によって、やる気がない、不真面目な問題児とされ叱責され、イジメの対象になり、次第に不良になり、盗みや性加害をはたらき被害者を生んで、鑑別所、少年院、刑務所に送られる、という悲劇の構造になっている、という事が非常に納得感持って理解出来た。 図形を模写出来ない、円を3等分出来ない、見る、聞く能力、想像する力がない、そんな子は全体の14%,1クラスに4,5人いる計算とか。 その態度、言動、犯罪の真因に知的障害の有無を疑う事の出来る親、教師、社会にならなければ。

    2
    投稿日: 2021.07.31
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    期待した分、答えがかえってこなかった。 教育の場がもっと支援して、子供の頃から手助けしてあげる必要性が書かれていた。

    4
    投稿日: 2021.07.30
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    凶悪犯罪のニュースを見て「なんでそんなすぐ捕まることをやるのだろう」と不思議に思うことが何度もあった。 また、波乗りの最中に強引な「前乗り」をされることが度々あり、「なんでこの人はこんなに好戦的なんだろう」と悲しい気持ちになることが頻繁にある。 そのようなときに頭に浮かぶのは「持って生まれたもの」という言葉。 どんなに家庭環境が豊かでも、どんなに充実した教育を受けても性根の腐った人間は一定の割合で生まれてしまう。そのことはどうしようもないので、それを前提に社会はルールを決めなければならないと考えていた。「良い・悪い」は置いておいてアニメ『サイコパス』や映画『マイノリティ・リポート』のように。 そこで出会ったのが本書。こちらが何となく予想していたことがリアルな体験談として証明されていた。 そもそも人間の1割くらいは、反省や人の気持ちを思いやる回路がなかったのだ。 さらに驚いたのは簡単な図形を写せないこと。ゆえに丸いケーキを三等分できない。 これらの人は野性的だ。欲しいものは盗む・犯す。 危ない人と関わることがますます怖くなった。 ならばこういった人は放置するしかないのか。 それは危険だし、なにより自らそうなりたかったわけではない本人が不幸だ。 本書ではゲーム感覚のトレーニングを地道に続けることを推奨している。 「そんなんで大丈夫?」とも思えるが、今のところ対策はこれくらいしかないらしい。だったら大至急日本全国の小学校で実施してほしい。それが日本の明るい未来につながる。 1点本書で残念だったのは、同じ言葉が連続するなど出版する文章として修正すべき点が散見されたこと。編集者はなにしてた?

    3
    投稿日: 2021.07.30
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    なんて吸引力の強いタイトルなんでしょうね。でもって表紙だけで、掴んでくるわけですけど、中身はいたって真面目な内容であり、新書の正しい形のように思えます。そんな風に思うわけないじゃん、ちょっと考えればさ。の考えればってのが、どこまでどう想像できるか、そこが一人ずつに差異がある。それをどこまで頭の中に入れて生きれるか、改めて考えてしまいますね。

    2
    投稿日: 2021.07.26
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    非行少年の中に、反省以前の子供が一定割合でいるということにショックを受けた。世界を同じように認識していないものがいるというのは正直怖い。小学校以下の時点での掬い上げ、教育が確かに必要だ。

    2
    投稿日: 2021.07.26
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    非行をする人は生育歴とか、悪意、生まれ持った気質(サイコパスとか)に左右されるとばかり思っていた。それだけではないと知る。自分の仕事にも身近な内容で、すらすら読めた。 あまり書くとネタバレになるが、色んな人に読んでもらって知ってほしい内容だと思った。

    2
    投稿日: 2021.07.25
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