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生きてさえいれば
生きてさえいれば
小坂流加/文芸社
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総合評価

147件)
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56
57
22
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2
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    周りを見て空気を読んで、必要以上に怯えてしまう描写が、自分自身と重なってドキッとさせられた。 個性的な登場人物も魅力的。恋したくなるな。

    0
    投稿日: 2022.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初はどんな話に繋がっていくのか全くわからず、主人公かと思った千景の自殺の話から一人称が移り変わり、大恋愛に繋がっていき驚きました。千景や藤井、ハルちゃんや秋葉冬月の関係性が全て明らかになった時とても感動しました。春桜と秋葉の続きが知りたいです、、

    0
    投稿日: 2022.01.18
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    大学生時代のふたりの生活とか思いとか、暖かくて切なくてでドキドキすることもあって 良い恋愛を見せてもらった感じ 生きてさえいれば、生きてるからこそ今何かを感じられるしこれから起こる楽しみ、幸せも受け取れるんだよな

    0
    投稿日: 2022.01.08
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    千景は、小学校でのいじめを苦に、明日死ぬことを決意する。 その前に、入院して起き上がることもできず、心臓移植の順番を待つおばのハルちゃんが出せずにいる手紙を直接届けようと大阪に行く決心をする。住所は曖昧でわからないけれど…。 その手紙はハルちゃんが大切に想う人、秋葉へ宛てた手紙だった。 生きることを諦め、明日死のうとする少年の冒険譚とそこから何か変わろうとする物語とも受け止めれるし、ハルちゃんこと春桜と秋葉がお互いを想い合う物語とも受け止められる。 ただお互いを思うだけでなく、相手や家族に対しての複雑な感情…。 そのせいか、回想シーンが長く感じられた。 また、どこか、人間関係にギスギスしたものが溢れ、最後、そんなにまでして、離れずにいるのか…と思ってしまった。 少年の冒険譚としても、恋愛小説としても、命がある限り、どれだけ苦しくとも、生きてさえいれば、何かしら良いことが待っているんだよ、という著者の強い意志を感じた。

    1
    投稿日: 2021.12.28
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    作者さんが亡くなった後、編集部から頼んでご家族にもらった原稿。名前、春夏秋冬、登場人物の性格…ちょっと好みではなかった。すみません。

    0
    投稿日: 2021.12.05
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    余命10年を読んで、著者の方が他に何を残されたのか、気になって読みたくなった。死んじゃった後にも自分の好きなものの中で、生きた証を残すことができたと思われてるのではないかなと思い、そしたら読まなきゃってすぐに読んだ。 余命10年と比べると、確かにまた違った空気のお話だった。人の思いや考えは表層だけで見て判断すると、危ないことになる。また言葉で伝える気持ちは大事だと思った。 辛くなったり潰れそうになったりしたら、また読み返したい。生きてさえいればと言う言葉を、大事に持っていようと思う。

    0
    投稿日: 2021.11.19
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    中盤から加速度的に面白くなって一気に読んでしまった。秋葉たちの周りの女の子はちょっと酷い人が多いけど、読み終わったら温かい気持ちになれる本。

    1
    投稿日: 2021.10.16
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    読んでしまった後 作家さんが死後であり これは、その後出たと知りビックリ 最初の本も読みたいと思った 今回は小学生 不思議だけど 必死な感じはよくわかった 表紙に惑わされてはいけない!!

    0
    投稿日: 2021.09.30
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    主人公目線で見てもヒロイン目線で見てもとてもバッドストーリーだった。しかし最後の数ページで救われた。「生きてさえいれば」どんな感情にも出逢えるし、悲しむなども克服できるっていうメッセージがとても刺さりました。

    0
    投稿日: 2021.09.24
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    引っ込み思案でろくに楽しいこともない千景にとって、誰から見ても美しい外見と明るさを持つ叔母の春桜は唯一と言える大切な存在だった。 心臓が弱く、病院から出られない春桜のため、彼女にとって大事な人であろう秋葉を訪ねることにする千景。 秋葉と会って、知らなかった春桜の過去を知る。 1番の魅力はジンや冬月、藤井カヤ、理央のような脇役のキャラクターが立っているところだと思う。 そのおかげか、恋愛小説を久しぶりに読んだからか、するすると読み進められた。 ごくごく普通の男が、たまたま秋、の文字が入っていたことで身の回りを取り巻く全てが変わっていった。 偶然、みんなのアイドルに好かれ、悪質な嫌がらせに会い、大切な人を得て、大切な人と別れなくてはならなくなる。 これらは全て自分の力では避けようのないことばかりではあるが、それでも何とかしようともがく所にも惹き込まれたのかも知れない。 あんまりマイナスなことは書きたくないけど一つだけどうしても。 帯に 泣けます みたいな事は書かないでほしいなーって切実に思った。 純粋に自由に感じさせてほしい。

    0
    投稿日: 2021.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再会のシーンあえてかかないの天才か でも藤井が理学療法士になって春桜のそばに未だにいるのはなぜ?春桜はコンドーム事件しらないの?ジンと彼女と今どうなったの? 見落としてると思うけど1回サラッと読んだだけじゃわかんない誰か教えてください 後半はほんとにずっと飽きずに読んでられた

    0
    投稿日: 2021.09.19
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    読み終わってすぐに読み返した本に、久しぶりに出会いました。 めちゃくちゃ純度の高い大恋愛、感動の映画化までいけちゃいそう。そんなお話だけれども、大恋愛をかます主役2人の恋愛以外の部分や、その2人以外の登場人物一人ひとりについても、その人となりとか抱えているものとか、細かい部分まで描かれていて、「超絶美人なモデルの女性に言い寄られる」なんてあり得ないような始まり方をするこの物語に対して、ノンフィクションなのでは?と思ってしまうような、そんな説得力を感じました。 好きな要素や場面も沢山あって書ききれない。 白紙の手紙だったり、牧村春桜に対して秋葉が我慢の限界になったタイミングで明かされる彼女の内面だったり(多分読者も同じ気持ちで読んでるのでタイミングがめちゃくちゃ上手い)、秋葉とジンの友情だったり(最後の方読み返しても泣いた)、カヤや理央の醜くて歪んでてうざったいけど少し理解できてしまう嫉妬心だったり、タイトルが回収される最後の場面だったり・・・ 物凄く語りたいので身近な人誰か読んで、、もしくはドラマ化映画化して、、という気持ちになるくらい個人的にはドンピシャで心の琴線に触れる作品でした。 お恥ずかしながら銀河鉄道の夜を読んだことが無かったので、一度読んでみてからまたこの作品を読み返したいと思います。 あと、特別なものを何も持ってないように見えて、実は「安心感」という人として物凄く大事な要素を持っている秋葉が凄く好きです。良い主人公だよ・・・

    2
    投稿日: 2021.09.03
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    『余命10年』を読んでから、小坂流加さんのファンになりその流れで『生きてさえいれば』を読みました。 個人的にはこっちの方が好き。そしてこの作品も映画化されて欲しいと思った。 羽田秋葉、牧村春桜の2人の幸せと苦しみ、それに対する2人の思いや行動。それらを2人の立場になって考えてみた時、胸が苦しくて仕方がなかった。2人がまた笑顔で過ごしている所を想像すれば幸せな気分になれる。 『生きてさえいれば』。 まさにこのタイトルのように、生きてさえいればなんとでもなる。生きているから幸せを感じられる。生きているから苦しみも味わう。でも生きているから絶望や苦しみを乗り越えられる。死んだ先には「無」しかない。 若くして亡くなられた小坂流加さん。死と隣り合わせの中で生きてきた人が描いた物語だからこそ、「生きてさえいれば」の言葉の説得力が増す。 幸せも苦しみも「生きているからこその感情なんだ!」と今自分が生きていることに感謝し、生きていることただそれだけで楽しく幸せ!そう思ってこれからも過ごしていきたい。

    0
    投稿日: 2021.08.26
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    個人的には同作者さんの「余命10年」よりもこちらの方が好きでした。 それぞれが色々な事を抱えていて、辛い場面もありましたがラストはとても温かい気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2021.08.14
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    内容紹介 (Amazonより) 生きていれば。恋だって始められる。生きてさえいれば…。 大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。病室を出られない春桜に代わり、千景がひとり届けることで春桜の青春の日々を知る。学内のアイドル的存在だった読者モデルの春桜。父の形見を持ち続ける秋葉。ふたりを襲う過酷な運命とは――。?魅力的なキャラクター、息もつかせぬ展開。純粋な思いを貫こうとするふたりを描いた奇跡のラブストーリー。 作者は『生きてさえいれば』と思いながら書いたんだろうなと感じながら読ませていただきました。 もう1年以上も続いているこのコロナ禍で 人はもういつ死ぬかわからないなと思いながら日々過ごしている。

    6
    投稿日: 2021.06.18
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    別れを経験したことのある人には、わかる思いだと思います。それぞれのキャラクターが魅力的で、あっという間に読み終えてしまいました。

    0
    投稿日: 2021.06.18
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    相手を思う純粋な恋心とか、家族に持つ黒い感情とか、全部がリアルですごかった。家族と恋愛が絡み合って生まれる葛藤が辛くて、読んでて息苦しくなるくらい。

    2
    投稿日: 2021.06.11
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    「余命10年」の著者である小坂流加さんの遺作ということで気になって読んでみた。春桜が秋葉に本心をぶつける場面が特に心に残った。タイトルにもある通り、「生きてさえいれば」悲しみや絶望が襲ってきても、立ち向かって前に進むことができる。そう感じれる作品だった。本当に素敵な作品。

    0
    投稿日: 2021.05.19
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    生きてさえいれば、、、 何か素敵な事が起こる、奇跡が起こる、人生を投げやりになってる人、諦めそうになってる人に読んでほしい! 諦める前に、やりたかった事や一度行動してみると何か変わるがむしゃらでもなんでも生きようと思えるそんな作品でした。 遺作という事ですが、生きていれば治療薬も出てくるかもしれないし、希望捨てずに闘ってたのかなと勝手に想像してしまいます。 久々に引き込まれた素敵な本でした。 小坂琉加さんありがとう。 書いてくれてありがとう。伝えてくれてありがとう。 あなたの想いが本に詰まってました。

    2
    投稿日: 2021.05.14
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    Prime Reading 久しぶりにどっぷり惹き込まれた。 読み終えてからもしばらく余韻が抜けなかった。 生きていたら辛いことも嬉しいことも色々あるけど、それら全ては生きていてこそ体験できること。 何気なく過ごせている日々にも感謝しないとないけないな。 また何度でも読み返したい。

    0
    投稿日: 2021.04.28
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    自分のトラウマが顔を出し、最初はページをくるのが辛かった。秋葉の語りから一気に引き込まれました。久しぶりに「切ない」感情を思い出しました。 「生きていなくちゃ、悲しみや絶望は克服できないのよ。生きて時間を前に進めないことには、感動や喜びや恋に出会えないからね」 心に刻み明日に向かいます。

    0
    投稿日: 2021.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    序盤は物語の内容をあまり理解ができず、ページを捲る手が重かった。 ただ秋葉の過去の話が始まってからは、一瞬で物語の中に入り込むことができた。 引き込まれるような多彩な表現は、まるで自分がその場面にいるかのように錯覚を起こさせる。 終盤の畳み掛けるような悲劇の数々。 秋葉の心情を思うと、胸が痛くなった。 中盤、終盤からは特に深く物語に入り込むことができた。 4.5

    1
    投稿日: 2021.04.13
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    「生きていなくちゃ、悲しみや絶望は克服できないのよ。生きて時間を前に進めないことには、感動や喜びや恋に出会えないからね。」 春夏秋冬をモチーフとした人物の繋がりに、怖さも含めたドキドキを感じるお話しでした。

    0
    投稿日: 2021.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    春夏秋冬がキーとなって物語が進んでいくのが素敵でした。登場人物の家族構成が複雑で、頭の中で整理しながら読み進めてました。家族を無視し続けた後起こった事故で両親を亡くし、妹の居場所を奪ってしまい、その時の秋葉には罪悪感しかなかっただろうなと思うと、春桜と離れ離れになってしまったこともしょうがないことなのかなと切なくなりました。なにより、春桜が花を持って病院に駆けつけていたんだと知って泣きそうになりました。”あなたの悲しみに愛を持ってよりそう。”りんどうの花言葉。最後、ふたりが7年越しに再開できてよかった。

    1
    投稿日: 2021.03.30
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    まさに、生きてさえいれば! と思えた本。 大きなことは起こらなくても、逆に悲しいことばかりだとしても まずは毎日しっかり生きていこうと思う。 人は、どんなに悲しいことがあっても、どれほど絶望しても、 ひとつの感動や、ひとつの喜びや、ひとつの恋で生きられる 生きていなくちゃ、悲しみや絶望は克服できない 生きて時間を前に進めないことには、感動や喜びや恋に出会えない あなたの悲しみに愛をもって寄り添う(りんどうの花言葉) 春夏秋冬、絶え間なく流れる幾千の景色の中で。 登場人物:春桜、秋葉、夏芽、冬月、千景 銀河鉄道の夜 読む! ほんとうの幸 とは?

    2
    投稿日: 2021.03.30
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    4.9 読んでいる途中でこの作者が気になり調べたところ、そこで初めて作者が亡くなった後に見つかった原稿を元に、発刊された物だと言うことを知りました。 命に対する重み、みたいなもの、迫力、大切さ壮絶さを漠然と文中から感じでいたので気になり作者を調べたわけですが、 難病で闘病されていたとのこと、この作品がいつどの様な状況で書かれたものかは分かりませんが、作者が闘病中に書いたものだとすれば、そこから醸し出されるものが内容に影響を与えてる気がします、 とても暖かく、とても切ないお話ですが、とても良かったです。この続きは永遠に読めないと思うと残念でなりません。 作者のもう一つの作品、余命10年も読んでみたいと思います。

    19
    投稿日: 2021.03.19
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    久しぶりにページを捲るのが苦しいって思うお話だった。幸せ恐怖症発動。でも、人生とは、生きるとは何か、改めて考えさせられた。 どんなに理不尽なことが起きても、世の中にはたくさん理不尽を乗り越えてる人がいるって気づけると思う。 死にたいと思ってる人は小説なんて読むメンタルないだろうけど、死にたいと思う人におすすめしたい… 私が秋葉くんだったら、春桜ちゃんだったら、千景くんだったら、夏芽ちゃんだったら、全てを投げ出して自殺しちゃう想い

    0
    投稿日: 2021.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人生について考えさせられる本でした。 ほぼ、恋愛小説でラブコメがほとんどです。 春夏秋冬の名前を持つ4人の物語 この物語に出てくる女の子は正直少し怖い部分があった笑 避妊具に穴を空けてプレゼントしたり、 好きな人の好きな人にイケメンを合わせて、無理やり付き合わせたり ちょっと怖いですね!笑 でも、ヒロインの春桜(はるか)に迫られる秋葉が羨ましい。 冬月さんは少し可哀想、夏芽も交通事故で可哀想 1番驚いたのが、この作品の作者小坂流加が亡くなってからパソコンの中から見つかった遺作であるということ 死に際に書いた作品だと思うと、どんな気持ちで書いたんだろうと思うと考えさせられる 人生について考えさせられる作品でした。余命10年も読んでみようと思います。

    1
    投稿日: 2021.03.04
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    20210304 作者は亡くなっているとのことなので読んでわからなければどうしょうもない。年齢、性別の違いもありあまり共感は出来なかった。今、学生に戻ったらどう感じたかだと思うが無理な気がして取り敢えず読み終えた別の本もあると言うことなので読むかどうか?多分読まないと思う。

    0
    投稿日: 2021.03.04
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    儚く悲しいそれでいて繊細な描写が多かったように思う…とても面白かった。最初と最後の子供視点と本筋であろう秋葉、大学生視点での人生が全然違っていて対比されていたのかとも思った。 生きていれば人に感謝されることがある 生きていればお腹もすく 生きていれば新しい友達ができる 生きていれば恋だって始められる そういった、「普通」は生きている前提での話。そういう当たり前の大切さをこの本を通して知れた気がする。 この上手く言葉に表せない読後感をファンレターであれSNS上であれ、小坂さんには届かないのかと思うとグッと…胸に来るものがあった。 ありがとうございました。

    1
    投稿日: 2021.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の千景の心情描写から引き込まれた。とっても綺麗な物語。等身大で言葉がスッと入ってくる。 最後の方の伏線回収が素晴らしかった。特に、手紙の内容は1枚しかないという情報しかなくても読者に内容が伝わるのが良いなあって思った。 春桜が幸せなように見えて全然幸せじゃないってリィが言うところで、私も他人をそんな風に断定している節があるって気付いてしまった。春桜が他人からの印象を受け取らなくなって自分の幸せを見付けるのがとっても好きで、とっても羨ましくなった。ハッピーエンドとは言えないし、この結果になったせいでまた物語の中の人が沢山傷付くんだろうなあって想像出来ちゃうのがまた良い。 春桜が最初全く共感できない子だったけれど、普通に傷付いてとっても繊細な子ってところで私も春桜が好きになった。反対に、藤井カヤはきっと悪意がないのだろうし優しい人なのだろうけど関わりたくないなあって思ってしまう。 家族のテーマについては、千景家もすれ違っているし冬月さんが生きるの下手だなあって思う。複雑な家庭ばかりなのに描くのがとっても上手。 作者さんがもう亡くなっていると聞いて悲しい。余命10年も読んでみようと思う。

    1
    投稿日: 2021.02.27
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    最後の2章での伏線回収が凄く、色々な話が繋がるのが面白かった。所々にある心情の例えが本当に巧みで素晴らしいと思った。意味が分からない語句が多かったので調べてまた読み返したい。

    0
    投稿日: 2021.02.23
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    とても素晴らしい作品でした。 人間関係というのは単純ではなく、時には人間関係に悩み、苦しまされることがあります。 また、生きていると人間関係に限らず、様々な困難に直面し挫けそうになることもあります。 でも、作者が言うように生きていなければいいこともあるかもしれない。生きていなければ悲しみや絶望は克服できない。 だからこそ、今を一生懸命生きて"ほんとうの幸せ"を見つけるのだというところで、作者の人生観がとても伝わってきました。

    0
    投稿日: 2021.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    単純な恋愛ものではなく、そこに至るまでの「人物」がうまく描かれているため、違和感なく感情移入できます。 本文のラスト、重要な登場人物が大切な人との再会で終わっているのは、余命少ない作者の「生きたい」という願いも含まれていたのかなと思いました。

    1
    投稿日: 2021.02.07
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    とんでもなかった。 比喩表現とか構成もさることながら、なによりどす黒い心情の描写が本当に。 どんな目で世界を見たらこんな作品が書けるのかとおもったら作者さん、この作品書いた直後に亡くなったっていうのが、1番の衝撃だった 人に簡単に勧められる作品じゃないけど、姉妹兄弟がいる人はより刺さると思う。これはトラウマもの。 日をおいてもう一度読み直したい。

    2
    投稿日: 2021.01.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    始めに、「今」の状況が書かれており 最後の最後にまたその続きに戻ります。 回想のシーンを読んでいた時には 始めに出てきた人物とのつながりが 分かりませんでした。 最後まで読んだら、最初の場面に戻ることを お勧めします。 そうか、この人はこうなっていたのか、と 納得できます。 人物のキャラ設定が独特なので、あり得ないと 言ってしまえばそれまでですが 作者のことを知ってしまっただけに 元気で生きていられるだけでも幸せなんだと 思うことはできました。

    0
    投稿日: 2020.11.28
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    小学生の千景が、入院している大好きな叔母のハルちゃんの手紙を秋葉に届ける中でハルちゃんの昔の物語を知り、周囲の人たちの止まっていた季節が最後に少しだけ動き出すような物語。 物語の感想ではなくなってしまうのですが、「思いは言葉にしないと伝わらない」というのはその通りだけど、整理が出来ていない複雑な感情や言葉にすると陳腐に感じてしまう程の強い思いを伝える手段は言葉だけじゃないというのを考えさせられました。 ▼ 本の中で思いを媒介していたものたち ・『銀河鉄道の夜』の「ほんとうの幸」 ・りんどう「あなたの悲しみに愛をもってよりそう」 ・薄紫色(りんどう色)の便箋、白紙の便箋

    0
    投稿日: 2020.11.01
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    ちょっと最初から最後まで、性格のものすごく極端な人たちのオンパレードに、無理な設定だらけで、話に全く入り込めない。

    0
    投稿日: 2020.10.04
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    色々複雑に絡んでいる。絡めとられている。絡まったその中の一本をなんとか繋いでいくような小説だった。まさに生きてさえいれば。 いや、それにしても登場人物が怖い。ここまで自己主張する人ばかりで良いのか?世間はそんなものなのか?自分ならどう対処するだろうということばかり考えていた。ああそうか、人を傷つけないように無意識にしてるのかな。じゃあ、自由奔放でありたいか、と聞かれるとそうは思わない。今のままで。

    0
    投稿日: 2020.08.05
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    いかにも泣かせに掛かっていそうなのに、実際はいやな浮つきを全く感じさせないところ、すき。 嘘くさくなくて、元気な頃の苦甘い回想があまりにも主体になっているからそもそも難病ものでもない。 むしろ周囲と本人に見る「優れた容姿の大学生女子」。嫉妬と敬愛と欠落と執着と誤解と。 更に主人公と年の離れた妹の問題。 人間を書きたい、という創作への真摯さを感じた。 甘ったるくない期間が長いから、女々しい未練にページを割いている雰囲気でもなくて、地に足がついている。 でも終盤で極自然に大切さを痛感させられる。 きらきらもしているけれど苦みも強くて、それでいて悲観的では全くなかった。 体当たり気味だけれど、がさつではなかった。 あらすじの「純粋」も「奇跡」も「ラブストーリー」もその通りなんだけど、何だか言葉が足りないような微妙にずれているような気がしてしまった。 代わりの言葉は浮かばない。もう一歩深入りした、ぴったりの言葉で喧伝が出来たら良いのに。 闘病していたのだろう著者だから書けるドキッとする鋭さもあって、読者としてそういう「ならでは」の部分を受け取れることや、著者にとっての創作の意義が、しんと強く迫った。 一読しただけじゃ勿体なくて、特に導入の現在軸部分を改めてしっかりと受け取る為にも、読み返したいと感じさせられた。

    0
    投稿日: 2020.05.10
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    彼女を選ぶか家族を選ぶか。 彼が曖昧な事をしていたのは事実ではあるが、自分のせいで家族がバラバラになったとなると簡単に忘れる事は出来ないだろうし新しい環境も馴染めないだろうな。 彼女は最低・最悪の行動をした主犯であるのに、彼を彼女から取り上げ自らの監視下に置こうとする等やり過ぎにも程があるのでは。

    0
    投稿日: 2020.03.29
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    余命10年に比べてほんわか微笑ましい気持ちになった〜! 腹違いの妹を持つ秋葉と両親は既にいなく、たった1人の家族である姉の冬月にも疎まれている春桜。複雑な家庭環境を持つ二人が純粋な想いを貫こうとするが、様々な障壁が…。 作中に頻繁に出てくる銀河鉄道の夜の「本当の幸い」や、りんどうの花言葉「あなたの悲しみに愛を持って寄り添う」 幸せとは何だろうか。皆が憧れる人気モデルになってちやほやされること、仕事で成功を収め金と名声を手に入れること、結婚して子供を産み、家庭を持つこと…どれも幸せの1つかもしれないが、あくまでそれは幸せの形だ。本当の幸いとは形で決めるものではなく、心で決めるものじゃないか。そしてその本当の幸いは、どれだけ悲しいことがあってもどんなに絶望することがあっても、生きてさえいればいつかは巡り合うことができる。生きてさえいれば。 「ただ一番の幸いに至るために色々な悲しみもみんな思し召し。」 嬉しいことよりも嫌なことのほうが多くて、生きづらいいまの世の中。どれだけ悲しいことがあってもどんなに絶望することがあっても、生きてさえいれば何とかなるしなぁと気楽に考えるくらいが丁度いいのかもしれないね。

    0
    投稿日: 2020.03.01
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    久しぶりに心を動かす作家に出会ったと思ったのが、前作の『余命10年』。でも私が読んだ時点で既に亡くなっていたので、他の作品が読めるとは思っていなかった。ふと立ち寄った書店で新作であるこの本を見かけ、即買い。しばらく積読になっていたけど読み始めたら一気読み。やっぱりすごい持っていかれた。引き込まれた。冒頭の部分を忘れて秋葉と春桜の幸せなストーリーを読み進め、なんとなく春桜は亡くなるんだろうな・・・と思っていたところに、全く想定外の展開。不幸でいっぱいになった後に続く、幸せに方向転換しそうなラスト。もうどこを取っても最高なストーリーだった。★5つじゃ足りないくらい。 改めて、作者が亡くなっていることが非常に残念。

    0
    投稿日: 2019.04.12
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    青春小説と言うジャンルになるのだろうか、読む前は少し抵抗感あったのだが読み応えあった。もっとこの作者の作品読みたかった。

    0
    投稿日: 2019.02.15
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    【あらすじ】 生きていれば。恋だって始められる。生きてさえいれば…。 大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。病室を出られない春桜に代わり、千景がひとり届けることで春桜の青春の日々を知る。学内のアイドル的存在だった読者モデルの春桜。父の形見を持ち続ける秋葉。ふたりを襲う過酷な運命とは?――。魅力的なキャラクター、息もつかせぬ展開。純粋な思いを貫こうとするふたりを描いた奇跡のラブストーリー。 【感想】

    0
    投稿日: 2019.01.15
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    小坂先生の遺作であるが、もし生きていればこういった生きる素晴らしさを書きたかったんだろうなと感じた。生きる素晴らしさ、生きているから出来ることがたくさんあるというのを多くの人にこの本で知って欲しい。

    1
    投稿日: 2019.01.08
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    『余命10年』で文庫版の刊行を見ることなく逝去した小坂流加の遺稿です。 まさかこの人の作品をまた読めるとは思っておらず、本屋さんで早速買いました。 ほんとに嬉しいサプライズでした。 心臓を患っている春桜の人物性が、当初のイメージを裏切って、ものすごく猪突猛進で、秋葉に対してグイグイくるのにまずは驚かされます。 名前が絡んで恋が展開されるプロットがとても面白かった。 真っ直ぐすぎて怖いくらいのキャラクター性を持つ春桜ですが、その美貌のせいで表面的な部分しか見られなかったり、姉の冬月から嫌われていたり、周囲の人からの求心力のせいで秋葉との関係にも波乱があったりと、不憫に思える部分があって、だんだんと彼女の幸せを願うようになっていました。 春と冬を繋げるのは秋、この意味が徐々に明らかになると同時に、春桜のキャラクター性が、わからないながらもこの子なりの考えがあるんだなと、ひとりの人間として認められるようになってくる。 春桜をうっとおしく思っていた秋葉が、春桜に惹かれる流れや、恋に落ちる瞬間はドキドキして、爽やかな少女漫画を読んでいるような気持ちになりました。 が、ドキドキする場面ばかりではなく、春桜や、秋葉自身を巡って、ドロドロした人間心理も渦巻きます。 生々しくて、けっこう重い話もあり、主人公の苦悩は痛いほど伝わります。 作品のテーマは苦悩ではなく、恋や夢といった希望を持てるものにあるように感じます。 タイトルの意味はそこにあり、どんなに悲惨であっても、恋の先が見たいから人は生きるという生の謳歌がとても心地よい。 『余命10年』とは異なる雰囲気の物語です。 さすがに『余命10年』に比べると推敲が足りていないのかな、 と思わせるところもあります。 しかし、瑞々しい雰囲気作りは変わらずで、読み終えた後は幸福な気分に浸ることができます。

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    投稿日: 2019.01.02