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静かな雨
静かな雨
宮下奈都/文藝春秋
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総合評価

139件)
3.6
17
50
52
6
1
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    ほこほこと日差しを浴びて ふわふわな綿花をたくさん用意して この若ものたちのまわりを覆ってあげよう ふわふわな優しいものでくるんであげたくなる 題名通りの静かな本で そう、あまりにも静かでびっくりしました

    0
    投稿日: 2026.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    静かな雨と日をつなぐの2作品収録小説。 どちらも明瞭な救われ方をして終わる物語ではなく、些細なことがきっかけで、視点が変化し物事の見え方が少し前向きになるという話。 結局として、現状は変わっていないのだが、これからの未来をどう捉えるかに視点が移ることで、明るい結末を示唆させている感じが、綺麗事が簡単には起こらない自分たちが生きるリアルな現実に近く、自然と勇気づけられるような読後の爽やかさを感じた。

    1
    投稿日: 2026.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宮下奈都さんの言葉の並びがとても好きです。匂い、音、手触りが、ありありと感じ取れるようでした。 ふたつのお話とも、暖かいはずなのに、ずっと寂しい。 修ちゃんはの話って、なんだろう。良い話では無いかもしれないと思わずにはいられない。 でもどちらの男女も、互いを傷つけることは一切していないから、どうか優しい結末出会って欲しいと思う。

    2
    投稿日: 2026.03.16
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    宮下さんの04年デビュー作と、もう一つの短編。確実に『羊と鋼の森』に繋がる静かで美しい世界。絵に描いたようには上手くいかず、不器用なりに着実に駒を進める男女の物語に、思い出しますし、共感もします。

    34
    投稿日: 2026.03.01
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    短編な長さでした。 1時間くらいで読み終わっちゃった。 短編二作なの?それなら納得。良くも悪くも短編て感じのストーリーでした。 設定としてはありきたりな。記憶喪失系。 食べ食べ行ってしまうって表現が気になった。言葉としてあるの?オリジナルな表現?誤字?

    0
    投稿日: 2026.02.03
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    「静かな雨」主人公の女性のキャラ設定にリアリティを感じた。 たいやきの型を得意げに語るところなんか。 得意げなんだけど、その程度が絶妙でと思う。 いいなと思ったセリフ 「もし、今、役に立たないと思っても、勉強を放棄する理由にはならない。あたしたちは自分の知っているものでしか世界をつくれないの。あたしのいる世界は、あたしが実際に体験したこと、自分で見たり聞いたりさわったりしたこと、考えたり感じたりしたこと、そこに少しばかりの想像力が加わったものでしかないんだから」 と、勉強する意味のわからない高校生に語るシーン。

    0
    投稿日: 2026.01.26
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    宮下奈都さんデビュー作「静かな雨」と「日をつなぐ」の2編が収録された短編集。「静かな雨」は小川洋子さんの「博士の数式」を彷彿とさせられた。長く記憶できないこよみさんと行助のお互いを思いやる関係性が好きでした。「日をつなぐ」では、子どもができることで、常に自分自身よりも優先すべきものがあるという摩擦が率直に描かれており、やりきれなさを感じました。また使用済みの体操服を貸してくれた修ちゃんを「きまりわるさを隠して助けてくれた」と表現した真名の人柄が素敵でした。

    2
    投稿日: 2026.01.24
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    会社が潰れた日、パチンコ屋の裏の駐車場で、やたらと美味しいたいやき屋を見つけた行助。そこは、こよみさんという、まっすぐな目をした可愛い女の子が一人で経営するたいやき屋だった。行助は新たに大学の研究室の助手の働き口を見つけ、そのたいやき屋に通ううちにこよみさんと親しくなり、デートを繰り返すようになる。 だがある朝、こよみさんは交通事故の巻き添えで、意識不明になってしまう。家族のいないこよみさんのために、行助は毎日病院に通う。三月と三日経った日、奇跡的に意識を取り戻したこよみさんだが、事故の後遺症の高次脳機能障害で、短期間しか新しい記憶を留めておけないようになっていた。 二人は一緒に住むようになるが、こよみさんは、その日の出来事を覚えていられない。だが、脳に記憶が刻まれなくなっても、日々が何も残していかないわけではない。忘れても忘れても、二人の中には何かが育ち、ふたつの世界は少しずつ重なっていく。それで、ふたりは十分だったーー。 「文春文庫BOOKS」内容紹介より 二つの話が入っている作品. 内容紹介にあるのは、一つ目の話. 一つ目 確率低くはあるが、ありえない話ではない設定. モノが違えば、十分ありえる話. 同様の事故をニュースで聞いたことがある. 日常ってありふれているように見えるから日常. 当たり前は意識しないものだから当たり前. この二つが重なると、ともすると感謝を忘れる. 体に不自由がなくても心に不自由を感じ、 体が不自由でも心は自由なのだ. どっちに転ぶかは運次第、心持ち次第. 二つ目 「ハイペリオン」 土星の衛星、ギリシャ神話の太陽神、高みを行く者. 人は見た目や属性で他人を決めつける. でも、人がどう思っているかは見た目では分からないことも多い. その人自身でも分かっていない場合すらある. 分かっていても、何かの役割を演じなければならない時間もある. ままならない. でも、ほんの少しの一歩で、もやもやから抜け出せることもある. きっかけは、外にころがっていることもあり きっかけは、自分の中にあることもある.

    18
    投稿日: 2025.12.30
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    ひょっとした出会い、甘い「たい焼き」との出会いから一人の女性と知り合う。だが交通事故で記憶が失くなる症状を抱える。だが交際が続け、そこに見えてくるのが2人の関係に「思いやり」が浮かぶ。人には短所長所があり、全てが良いことばかりではない。だから、それを知ってこそ人を思い、歩よれ、良い仲なっていくのだ。気になる言葉:「やらずに後悔するよりもやって後悔した方がいい」、大学への進学に対して「余計なことを詰め込んでも仕方ない。意味がないっていうより弊害の方が多い」(目的なく進学する学生)

    2
    投稿日: 2025.12.23
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    これは、、 美しい文章と感傷的な二篇だった。静かな雨というタイトルに相応しい、心に染み入る本。だけど恐ろしい。 静かな雨 こよみさんという人がとても好き。自分がしっかりしてて、この人しか持ってないなと感じさせる魅力があって、賢くて面白くてとても強い。 そして何より打ち込んで極めるものがある。 p.48 「迷っているうちは進まない方がいいよ」 「ほんとうに迷っているときは、進もうと思ってもどっちが前だか後ろだか、わかんなくなっちゃってるの。」 p.57 「ーーーあたしたちは自分の知っているものでしか世界をつくれないの。あたしが実際に体験したこと、自分で見たり聴いたりさわったりしたこと、考えたり感じたりしたこと、そこに少しばかりの想像力が加わったものでしかないんだから」 p.58 「新しいものやめずらしいものにたくさん会うことだけが世界を広げるわけじゃない。ひとつのことにどれだけ深く関われるかがその人の世界の深さにつながるんだとあたしは思う。」 だけどこの一篇を読んでいて感じた、違和感と気味の悪さが解説を読んではっきりした。 行助にとって高嶺の花で、手の届かない存在だったこよみさん。彼女が事故にあったことを“思いがけずもその花がぽとりと落ちてきたのだった。”と表現する行助。 どこか期待していた様な、喜んでいるんじゃないかと思った。 こよみさんからはすり抜けていく記憶を行助だけは手にとって保管できる。日が経つごとにこよみさんにとって行助はなくてはならない存在になる。身寄りのないこよみさんを一人で独占できる。そのことを喜んでいる。 確かに今のこよみさんには行助しかいないのかもしれないけど、こよみさんがハンデを負ったことで、ようやくこよみさんを手に入れたって思ってるんじゃないかと感じて、強い不快感を覚えた。 こよみさんには拒否ができない。行助以外の可能性を奪っている。 記憶をなくした数学者の本を愛読してたこよみさんに、怒りを感じて強く叱責した。記憶がもたないことを分かっていて、「覚えてないの?」と責め立てる。 本当に暴力だと思う、、行助もそれを分かっていて酷く後悔してるけど、どうせ明日には忘れてるんだと思ってる。 この後二人はどうなるんだろう。行助のこよみさんへの想いは募るばかりだけど、肝心のこよみさんは? “僕たちは恋人だよ”と言ってしまえばそう信じてしまいそう。いつか行助はそれをしてしまいそう。 美しいんだけど、実は人間の生々しさを描いていてそれがとてつもなくグロテスクだった。 日をつなぐ 修ちゃんに、真名と俺はアフリカとブラジルでずっと昔はひとつづきの大陸だったんだって言われたとき ひとつづきの大陸“だった”ということは、今は離れていて二人自体も離れているっていう意味かと思った。 だからその後も恋人でいて、結婚するとは思わず。意外だった。 真名の産後の生活が辛すぎる。自分を失っていく絶望と孤独。あれじゃあ出産したいなんて思えない、、 産後の妻を支えてくれない、子育てを二人ですることだと思ってない父親は父親じゃない。 修ちゃん絶対悪いこと言うじゃん、、下手したら真名はネグレクトしてるとか思ってそうじゃん、、最悪やん。 宮下奈都さんは肉を食べなくて、豆が好きなんだろうか。 私も肉は食べたくない主義なので、豆は苦手だけどチャレンジしてみようかな。 今度母の誕生日に、豆のスープ作ろうと思ってて、なんか凄くいい。

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    松葉杖の青年と、交通事故で記憶障害を患ったたい焼き屋の女性の物語。 共に生きているのに、想い出を共有出来ない虚しさ。 どうせ明日になれば、忘れてしまうのだからと、八つ当たりしてしまう青年。 ブロッコリーのキッチンメモのくだりは、ちょっと苦しかった。

    12
    投稿日: 2025.06.23
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    とても感覚的な本だった。読んでいて何か言葉に表すことのできないアーティスティックな、美学なるものをそれとなく感じ取れて良かった。感動した。解説を読むまでこの本の真の魅力について気づくことができていなかった。その言い表せない感覚をどこから感じ取っているか。その不正確だが、かろうじて捉えることのできる細部をもう一度体験したいと思った。

    0
    投稿日: 2025.06.20
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    詩的でありながら読みやすいと感じた。どちらも主人公の心情の描写が鮮やかで、のめり込むように読んでしまった。 「静かな雨」はドラマ「アンメット」を見ていたのでイメージしやすかった。彼氏でも、深い事情を知るわけでもない、ただ彼女に惹かれた男が、女性を支える、その根底にある生々しい心情が鮮やかに表現されていた。 もう一方の話は世代的に胸にぐっとくるものがあった。自分が主役になれないもどかしさを感じる主人公に共感した。 他の話も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2025.06.16
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    全体的に美しい。2編からなる。 松葉杖の主人公が高嶺の花のたい焼き屋さんを好きになるが、たい焼き屋さんも事故で高次脳機能障害になる。 二人の関係性が淡々と静かに書かれている。ブロッコリーのくだりでは主人公の気持ちの大きな揺れがみられるがそれ以外は静かな雨という本のタイトルに似合うような静けさがあった。たいやきという食べ物が彼女を再覚醒させて希望がみえた。 私の好みの感じ。 2編目は 産後鬱様になっている新米ママの話。 自分の産後と重なり追体験した気分だった。 もうだめかと思うところで豆を思いだし、手間暇かけてゆっくり豆を仕込むことで立ち直っていく。 最後の一文にひやりとしたので、解説を読んだ時に驚かずある意味狙い通りだったらしい(笑) どちらの話も母は大きな救いの存在になってるようになってる。静かな雨 が降るのが 日常なら母はそこに差し込む太陽のような存在となっているのかも、と思いました。

    8
    投稿日: 2025.06.11
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    松葉杖の主人公(男性)と、高次脳機能障害で「今日を記憶できなくなった」女性の物語。 今日がずっと続く気持ちってどんなものなんだろう。 周りは進んでいるのに、自分だけがずっと止まっている。 認知症の人がどんな気持ちなのかも分からないけれど、何となく理解できる分苦しいような気がした。 キッチンでのメモの下りが本当に悲しくなった。 一緒にいたいのに、一緒にいると苦しいという感覚が伝わってきて、どうにか救いを・・と思ってしまった。 変にハッピーエンドという感じじゃないところがリアルな感じがしたけど、気持ちが沈んだ。

    0
    投稿日: 2025.04.24
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    作者の近影を見た先入観からかもしれないが、「静かな雨」は男性が主人公でありながら大人の女性から語られているような丁寧で優しい文章がよかった。 「日をつなぐ」はスコーレNo.4と同様に、女性からの目線や心理を鮮烈に描写していて、男性として主人公と相対してるような怖さがあった。

    0
    投稿日: 2025.02.23
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    2人は別のレールで生きているような、でも何処か交わっているような。少し自分勝手なような。でもそこには優しさはある気がするような本でした。

    0
    投稿日: 2025.01.20
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    自分が見ている世界と相手が見ている世界は違うけれど、ちょっと重なっていればいい。 この重なりを共有できる大切さ、もっと感じたいなと思った。

    0
    投稿日: 2024.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作中で、何故勉強をするのか、という学生から問われる場面が好きだった。 あなたが見ている(認識している)世界と、私が見ている(認識している)世界は違う。 例えば「黄砂」。あなたにとってはただの黄色い砂というイメージしかないかもしれないけど、私はこの言葉を聞くと、空気の霞んだ情景だったり、洗濯物が外に干せないもどかしさだったり、シャワーを浴びると排水溝に溜まる砂のことを思い出す。 自分の生きる世界はそういう風に広がっていくと思うと、まだ沢山知らないことがあって、もっと勉強しなきゃという気持ちにならない? (うろ覚えですが。。)

    0
    投稿日: 2024.10.17
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    忘れても忘れても ふたりの世界は失われない_ 優しい雨に打たれたような読後感… 傷ついて 失って 抱えて 心を手当てして 抱えているものは 自分で乗り越えていくしかないけれど 僕の世界に 大好きな彼女がいて… 彼女の世界にも ちゃんと僕も存在していて… たとえ 彼女が1日経てば その日の出来事を忘れてしまっても 日々が何も残していかないわけではない… 生きていれば 誰にでも直面する厳しい現実_ 静かに 繊細に 柔らかく 丁寧に 美しく ふたりの適度な距離感と 人を想う温かさを感じられる素敵な物語でした

    0
    投稿日: 2024.10.05
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    事故の後遺症でこよみの記憶は毎日リセットされる。松葉杖の必要な行助にとって,高嶺の花であったこよみが,身近な存在となる。切ないけれど静かで優しい読後感。

    15
    投稿日: 2024.07.30
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    こよみさんのたい焼き、食べたい。記憶の無くなる前と後のものを2匹。 行助、こよみさん2人ともあたたかくて素敵でした。

    1
    投稿日: 2024.07.28
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    宮下奈都『静かな雨』 2019年 文春文庫(文藝春秋) 初出は2004年の作品で、第98回文學界新人賞佳作に選ばれた著者デビュー作。 それと2008年の『日をつなぐ』の2編からなります。 宮下奈都さんの文章はとても音律的。本作の2編はもの悲しさと優しさと未来の明るさを含んでいました。明るい未来があると思いたいという個人的思いも強いのですが。 登場人物たちのリアルな心の動きや機微の描き方が本当に奇麗だなと思います。 読者によって結末の描き方は違うかもしれないけど、僕は大丈夫だと信じたいです。 素敵な作品に出逢えて幸せです。 #宮下奈都 #静かな雨 #文春文庫 #文藝春秋 #読了

    5
    投稿日: 2024.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2編が収められている。 文学的な作品。 「静かな雨」 記憶が思い出せない彼女との日々に、悲壮感はない。ただ、日常の些細なことの積み重ねができない半紙のようなさみしさが積み重なって行く。忘れてしまう自分を突きつけられたときの悲しみが美しく表現されてある。静かな雨は、静かな涙だ。 「日をつなぐ」 縁故のない土地での出産育児。手に取るようにわかる。その後のふたりがどうなるか。 夫が「引っ越そう」というか、「転職することにした」というか。妻が寝不足で自分が自分でないような状態にありながら、夫のために夕食を準備する場面からの、「別れよう」は悲劇すぎるからなしにしてほしい...など、その後のストーリーを考えてしまう面白さもある作品だった。 宮下奈都さんの文体は、静かだ。

    5
    投稿日: 2024.05.18
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    宮下奈都さんの作品を読むのは恐らく2作目。『羊と鋼の森』が印象に残ってて、本作を図書館で見つけて思わず手に取った。 全体的に静かなで優しく切ない物語。事故の後遺症で新しい記憶を留めておけなくなったこよみと、こよみを支える行助。

    1
    投稿日: 2024.05.10
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    いい話だったけどちょっと恋愛要素の描写が少なくて怖く感じた(何も知らないのに一緒にいるのが) それがいいのかもしれないけど。 もう一つの日をつなぐはただただ心がきつくてラストもめちゃくちゃ微妙なとこで終わるやん!モヤモヤだった

    2
    投稿日: 2024.03.09
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    『静かな雨』 やたらと美味しい鯛焼き屋のこよみさんと出会った主人公。 そのこよみさんは突然の事故で事故前の記憶しか留めておけない。 毎日事故前までリセットされる記憶。 たまたま『博士の愛した数式』を読んだばかりだったのでこの設定に驚いた。 しかも作品中にも登場する。 「人間は何でできているか」と問う主人公に「記憶=意識にのぼらない経験したことも含めて全部。生まれるまで辿ってきた祖先の記憶」と答える姉。 主人公は「毎日の生活の中での“思い”」だと考える。 記憶は更新されないが、リセットされている間に何度も聴いたレッチリの新曲を『なんか聴いたことある』と言うこよみさん。 忘れてしまうこと、忘れないこと、意識では忘れていても体が体感で覚えていること、2人の違う人間の少し重なっている部分で日々はできている。 体に刻まれた記憶と思いの重なりで。 短い作品だったが、心に残る作品だった。 『日をつなぐ』 不穏な雰囲気から始まり、初々しい出会い・恋愛から結婚・妊娠・出産を経て2人の生活はどんどんすれ違って行く。 あんなにわかり合って満たされていたのに…… 最後の修ちゃんの話がなんなのか不穏過ぎて恐ろしかった(笑)

    1
    投稿日: 2024.02.19
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    やっぱり作家はデビュー作に作風が詰まってる。 何を読んでもスっと心に入ってくる宮下作品。デビューもすごいな、、 「静かな雨」も「日をつなぐ」も一見ありきたりな設定ではあるけど、私たちの生活からそう遠く離れていないところに登場人物たちの暮らしがある、暮らしを感じられるのがいい。 行助はこよみさんのことをとても大切にしている。でもそれはこよみさんの弱みを理解した上で、自分のために利用したり、傷つけたりしているとも捉えられる。だからって一概に行助を責めたりできない。 「日をつなぐ」は、人によって捉え方がかなり違うみたいだけど、私はバットエンドを想像したなぁ。バットエンドになっても立ち直るところまでが宮下作品だと思う。 大好きな作家さんのデビュー作。どちらの話も続いていく感じがいい。私たちの日常と同じで、淡々と毎日は流れていくから。物語にも完全な終止符は必要ないなと思わせてくれる作品だった。

    25
    投稿日: 2024.01.30
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    一見静かできれいなんだけど、よく考えたらなかなかの地獄。 特に2話目は危うすぎる状況で読んでいてしんどかった。 感想を読むと、人によって受け取り方がだいぶ違う作品だと気づく。

    0
    投稿日: 2024.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「博士の愛した数式」が作中に出てくるあたり、作者も、この設定が決して珍しいものではないと思っていると思います。問題なのは、それによってなにを言いたかったのか。 思い出、ではなく「毎日の生活の中での思い」で人はできているのではないか。だから、記憶が刻まれなくとも、主人公との仲が深まり、たい焼きは一層味に深みを増す。 だから、大丈夫。 宮下奈都さんのデビュー作ということですが、今に通じる源泉みたいなものが節々に感じられますね。 「思い」の繋がりみたいのを大切にしているような気がします。特に食事、たい焼きの描写が、ウミガメのスープを読んだ時とリンクしました。

    4
    投稿日: 2023.12.24
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    短編二編からなる。 一編目 小川洋子の『博士の愛した数式』っぽい話。記憶障害だが、懸命に生きている。高校生との対話は絶品。 二編目 中学時代から知り合いだった二人。青春してるなと思いつつ、結婚生活は大変だと思わさせる。 両編通じて、食べ物がキーワード。匂いや味を表現できていると思う。

    0
    投稿日: 2023.12.23
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    重苦しくなってもおかしくない内容なのに文体のせいか、作者の意図か雰囲気が柔らかい 日々に希望を持てるように感じる

    0
    投稿日: 2023.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    優しい話。 読後感も、ふんわり。 内容 たい焼き屋さんの女の子。 を好きになる男の子。 彼は、足に障害が。 2人は会話するようになる。 女の子、事故で意識不明。 お見舞いに通う男の子。 目が覚めたら時には 記憶を1日しか保てない病気に。 同じCDを何度も買ってしまったり 嫌いな食材を毎日出されたり 切ないね。

    0
    投稿日: 2023.11.04
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     読みやすく、短いのでサラッと読み終えました。綺麗な文章が印象的でした。  「静かな雨」も「日をつなぐ」も、敢えてなのでしょうが、これから…!というところで終わった感じがしました。  あるあるな設定でしたが、主人公が変に感情的ではなくニュートラルだったので、感情移入しやすかったです。  こよみちゃんの家族や過去が、もう少しだけ知りたかったなと思いました。  

    17
    投稿日: 2023.10.31
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    『上澄の綺麗な部分みたい』 話が進むにつれ着実に浮世離れっぽさを 感じてしまうが、読みやすく繊細さもあるような 語彙のおかげか読了は出来る。 こんな間柄は確かに素敵以外のなにものでも無いよなという感じで、あまり深い感想は出てこないかも。

    2
    投稿日: 2023.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宮下奈都なぜかここにきて宮下奈都デビュー作を読む。 さすがに若々しい宮下小説、こなれていないが今の宮下小説に進化する下地は十分に感じられるし、何も情報なしで読んだら「有望な新人が出てきた」と追いかけるつもりになっていたと思う。 表題作、たい焼き屋のこのみさんと主人公の行助の、あるどうしようもない事情でしっくりこない二人の生活が、それでも日々を積み重ねて積み重なっていく様がとても良い。 「高嶺の花がぽろっと落ちてきた」って表現もスゲーなと思ったし、「博士の愛した数式」パクリやんと思ったら、きっちりそこにも触れているあたりもよい。 併録の「日をつなぐ」。優しくて平和に暮らしていた若い夫婦だが、出産を機に育児の負担とストレスから生活に亀裂が入っていく描写が、静かに抑揚を抑えているのに怖い。 重松清の「ツバメ記念日」を読んですぐにこの作品を読めるって、これもまためぐり合わせ。 修一郎は帰宅して何を話すのだろう…、早まるなよ修一郎。

    1
    投稿日: 2023.08.31
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    「静かな雨」 明け方の雨のシーンが特に印象的でした。 行助がこよみさんの中に、これ以上の澱を積もらさないようにと思います。 「日をつなぐ」 読んでいて、ずっとしんどかった。 人によってハッピーエンドかバッドエンドかは分かれると思います。 私は・・・後者かな。

    25
    投稿日: 2023.08.23
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    宮下奈都さんのデビュー作。 行助と、たいやき屋のこよみのお話。 2人の距離が縮まっている時に、こよみが交通事故に遭い、高次脳機能障害により記憶が1日しか保てなくなる。 何か大きな出来事が起こるわけではない。 ただ日々が淡々と綴られる。 2人の普通の暮らしや、日々の葛藤などが ごく自然に、静かに流れる時間と共に描かれる、 この本のそんな空気感がなんだか心地よかった。 読み終わり、この2人が どうか幸せであってほしいと願った。 一方で、幸せは 他人が人に対して願うことではなくて 自分自身で感じるものというか、 溢れ出てくるものなのだろうと感じました。

    8
    投稿日: 2023.07.19
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    初読み作家さん。 何かがおきていても、全体的に静かな淡々とした雰囲気で読みやすかった。 さらっとな読めば良い話。だけどちょっと深読みすると主人公が独りよがりなとこが目について、バッドエンドにもなりそうな気がする。でも、こよみさんが芯が強そうだから大丈夫かな。それで均衡を保ってて、これからも生活が続いていくんだなぁと思わせてくれる。 「諦め方」「自分の世界」「何のために勉強するのか」とてもしっくりくる内容だった。 『日をつなぐ』うーん。不穏な終わり方。土星の話が伏線ならバッドエンドなのかと思うけど、『静かな雨』を読んだ後だと、何が起ころうとも同じように日々は繋がっていくんだなと納得できそうだ。 あとがき、読み応えあったな…

    0
    投稿日: 2023.06.12
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    心惹かれていた女性が、ある日事故に会い記憶が1日しか残せない障害に…。2人の過ごす姿を淡々と静かに描く。日常をリアルにもお伽話のようにも感じられ、時に切ない。音楽と食が上手く使われていて聴覚、臭覚、味覚を刺激される。たい焼き食べたくなる。

    1
    投稿日: 2023.06.04
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    宮下奈都の小説は静寂の中にある。 主人公ユキスケは勤めていた会社が潰れた日、プレハブのたい焼き屋をパチンコ屋の駐車場で営む女性こよみさんに出会う。こよみさんもユキスケもそのままを生きているような素直さを持ち合わせていて、波の穏やかさが綺麗だ。 こよみさんはあるとき事故によって一日の記憶しか保てない体になってしまう。そんな彼女とユキスケはただ、共に生きていく。突飛な出会いも事件もそこにはないが、人と人とが紡いでゆく緩やかな輝きと静寂の心地よさを描いた作品だと感じた。

    1
    投稿日: 2023.04.16
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    『スコーレNo.4』を読んだときにも感じた、この作家への闇雲な信頼感は、デビュー作とされる本作を読んで確信に変わった。 言葉のセンスも、それが表す情景も、ささやかだけれども抗しがたい無慈悲な現実を内包した世界観も、ただただ美しく儚く、僕を魅了せずにはいられない。 出会えて良かったと、心から感じます。 次の作品も楽しみです。

    5
    投稿日: 2023.04.10
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    映画がとても良かったので原作を手に取ってみたところ、とても素晴らしかった。静かで淡々としながらも、悲しく温かいこの作品が心地よくて好きだ。

    3
    投稿日: 2023.03.22
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    仕事の合間の息抜きに、と思って本棚から未読の薄い本を手にとったら、余韻で仕事に戻れなくなった。 なんていうことのない物語なのにな。 読み終わって、本を閉じて、あらためて表紙を見ながら嘆息する物語だった。たい焼き食べたいな。

    1
    投稿日: 2023.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    松葉杖の人と、一日で記憶を失ってしまうようになったたい焼き屋の娘の話、 読みやすいけど、ちょっと設定が飽和

    0
    投稿日: 2023.02.20
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    宮下奈都さんの文章表現がやっぱりいちばん好みですね^_^と思いながらも、正直こちらの作品自体にはあまり引き込まれないまま読み終わってしまった、という感じがあった かも しれない 2作品とも、わたしの大好きな安穏で細やかな表現とじんわりとした進み方に、ウンウンそれで、、?♪(^ー^)と思ってたら急にコンっと終わって、(??あれこれもしやこれで終わりなの!?)となった感じ 読者に委ねる余韻が良い……とも思えず? 話の作り的には最近読んだ中でもアレかもって思っちゃったんだけど、差し引いてもやっぱり宮下奈都さんの書く文章は絶対好き♪また読む♪となってはいます!

    0
    投稿日: 2023.02.18
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    物語の終わりが気になったのは「日をつなぐ」。ふたりは別れてしまうのだろうか。 ハイペリオンは知らない。備忘録としてメモ。

    2
    投稿日: 2023.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    綴られる文字の一つ一つが柔らかく温かみを感じられる。 良い意味で物語の構成が「起・承・転」で終わっていて、「結」はこちらの想像力に任されているような感覚。感じる人によって、ハッピーエンドかバットエンドかが変わってきそうだと思われる。 スカッと終わらないので、読了後も余韻に浸ることが出来るのではなかろうか。 物語自体は、王道の恋愛小説の記憶をなくすということが入ってきて、切なすぎるが故に、私はバットエンドしか想像できなくて悔しい。それこそ1度記憶をなくして、なんの先入観もなくもう一度読みたい。そんな作品。

    0
    投稿日: 2023.01.04
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    まだ自分の読解力が足りないのか、内容をストンと落とし込むことができなかった。まるで起承転で話が終わっているような感じ。巻末の解説を読むに最後は物語から作者の伝えたいことを読み取る必要があるのかもしれない。 だけど「静かな雨」に出てくる「学生はなぜ勉強するのか」、ひいては「なぜ人は学ぶべきなのか」に対する答えが読んでいてとてもしっくりきたので、繰り返し読んで自分に染み込ませたいと思った。

    1
    投稿日: 2022.12.26
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    「静かな雨」のみAudibleにて こよみさんの鯛焼き、そんなに美味しいのかー。食べたいよ…とずっと思いながら、物語を追いかけた。 不慮の事故から記憶が1日しか残らなくなってしまったこよみさん。寄り添う行助(ゆきすけ)さん。 日常の中に滲む二人の様々な感情。それらは時に強く、時に脆く。。 切ないけれど、寄り添ってくれる人がいて、その人の温もりが生きて行く力をくれるのだと教えてもらった気がした。

    19
    投稿日: 2022.12.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    きれいで、好きなのだけど、せつない。せつなすぎる。 『静かな雨』 だいすきな人が毎朝起きると自分のことも、なにもかもおぼえてなくて、いっしょに過ごした時間の何気ない幸せも、かなしいことも、ぜんぶ自分の中にだけつみあがっていく毎日。胸がキュッとなる。 リスボンみたいなこよみさん。いろんなところにメモを挟んで、挟んだこともわすれてしまう、くるしい。 ゆきさんもこよみさんも素敵な人ですきなお話だけど、自分にはむりだ〜〜 『日をつなぐ』 こどもができて、好きな人といっしょになって、幸せなことだと思っていたけど、毎日、毎日、いきていくってむずかしい。うまくいかない。 土星の話がめちゃくちゃ切ない。 脩ちゃんがきいていたハイペリオンをきいて昂ったあの日。いつでもまわりをまわってくれていたはずの脩ちゃん。ハイペリオンをかけたほんの一瞬で深く眠ってしまうほど追い詰められていた真名。どこでかけちがえてしまったんだろう。 おわり方も、さわやかで快方に向かうように見えて、脩ちゃんとの会話まで描かれずじまいだったので、ものすごくもどかしかった。

    1
    投稿日: 2022.11.05
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    二話とも、日常を書いたお話。 ハッピーエンドでもバッドエンドでもない。 日常を切り取ったようで、えっ、ここで終わり?って感じの終幕。うーん。

    1
    投稿日: 2022.10.09
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    1日しか記憶がもたない こよみさんと、一緒に暮らすようになった行助の行く末が、どおか幸せでありますように。 認知症になった自分のおばあちゃんとの事を思い出しました。忘れる方も忘れられる方も、辛い。 タイトルの『静かな雨』には少し違和感があります。

    0
    投稿日: 2022.08.29
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    凛とした世界観が好きで何度も読み返したくなる一冊。 ヒロインのこよみの芯の強さがなんとなく吉本ばななの「TUGUMI」を想起する。 1日しか記憶がもたない設定の小説だと「博士の愛した数式」が傑作ですが、作品の中に出てきて嬉しい。

    1
    投稿日: 2022.08.10
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    静かな雨 宮下奈都 典型な恋愛小説かなと思いました。いつ買ったのかが覚えてない。 物語が進んで行くたび不協和音がどんどん響いてゆき、古い家屋の軋む畳のよう、恐怖が徐々に引き寄せてくる。 以前「田舎紳士服店のモデルの妻」では壊れかけの家族を妻の視点で再構築してゆく10年を描いてたが、今回の二つの短編はどれも再構築の手前で物語が終わり、その後は不安を残していた気がする。「日をつなぐ」の主人公の気持ちはよくわかるけど、閉じ込む前助けをもらうように、それについてさえ躊躇し踏み出せない時もあるでしょう。

    2
    投稿日: 2022.08.08
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    知人から勧めてもらった作品。これがデビュー作だなんて、、、宮下奈都さんの綴る文章は本当に美しくて優しい。私がこよみさんだったら、行助さんだったら。どちらの立場でもきっと辛い。この2人がそれからどうなっていくのかも読んでみたい。

    1
    投稿日: 2022.08.05
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    宮下奈都さんの小説は、綴られる文章がとても丁寧で、柔らかくて、どんな事件が起きてもどこか静かで、まるで作中に出てくる滋味あふれる豆のスープのようだと思う。 優しい小説ってあんまり好みじゃないのだけど、宮下作品は、文字を追ってるだけでじんわり幸福感がある。 それでいて時々「迷ってるうちは進まないほうがいいよ」など、ちょっと立ち止まって考えさせられる一文があったりして、そこがまた物語のコクになっていて良い。

    22
    投稿日: 2022.08.04
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    遅ればせながら宮下奈都のデビュー作を読了。 美しい情景描写と言葉の使い方はデビュー作から通して続いている。 しっとりと読める本。 ただ、「静かな雨」と「日をつなぐ」はギャップがありすぎて同じ本にまとめない方が良かったと思う。「静かな雨」の余韻が台無しになる。

    0
    投稿日: 2022.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2022/6/26 そこで終わるの!? 雰囲気はいいけど序章じゃない? そこで終わられると私には厳しいわ。 楽しみ方がわからない。 1話目のたいやき屋の方も2話目ほどではないけど寸止めが遠いやつよな。

    0
    投稿日: 2022.06.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こよみさんの、あきらめ方を間違えて、戻ってこられなかった人たちがこよみさんの家族ならば、こよみさんが家族から離れてその人たちの下に戻らないという選択は正しいと思うけど、事故に遭う前にユキスケに出会ってて本当によかったなと思う。でなければ永遠にループから抜け出せなかっただろうから。

    0
    投稿日: 2022.06.21
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    宮下奈都さんのデビュー作。 その日感じたこと、学んだことを次の日に忘れてしまうのは悲しい。 素敵な本に出会えたら、明日も覚えていたい。

    5
    投稿日: 2022.06.10
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    すべてを描こうとしていない文章。余白があるぶんだけ後から色々と考えてしまう。その時間を含めて良い物語だなと感じる。 まあストーリー展開自体は既視感がある。もう少し何か加えられたのではとも思うので星3です。

    2
    投稿日: 2022.06.09
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    するする、さらさらと読める本だった。『羊と鋼の森』を書いた宮下奈都さんと知って納得。 『静かな雨』は『博士の愛した数式』のように、事故によって近くの記憶を維持できないという障害を持った恋人と主人公の話。こう描くとすごく重そうな話に思えるけど、恋人の女性こよみさんはパチンコ屋の前でおいしいたい焼きを売る仕事を続け、主人公の行助(ゆきすけ)は一見大変そうな日常を割と淡々と過ごしていて、まあこういうことがあったとしても、とにかく毎日を過ごしていくことしかないんだろうなあなんて気分にさせられてしまう。自分がこよみさんの立場だったら、きっと絶望的な思いになるだろうけど、記憶障害だけでなく、病気だって事故だって自分の思い通りにいかなくなることがいつ起きるかなんてわからない。遅かれ早かれ誰かの助けを受けながら生きていく自分を受け入れないといけない日がいつかはきっとくるんだろう。 『日をつなぐ』は小さな赤ん坊を育てている女性なら、きっと主人公真名の気持ちは理解できるんじゃないかな。あれくらい何もかもが自分の思い通りにならない経験って、なかなかないよね。小さな赤ん坊が死なないように、いつもいつも気を張り詰めて、自分が家の中に閉じ込められてしまったかのような孤独感、終わりの見えない日々。夫の修ちゃんが話したいことって何だろう。この続きがとっても気になる。

    2
    投稿日: 2022.05.16
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    こよみちゃんの諦めない姿に感動した。 たんたんと進む展開 日をつなぐ 私も残業、出張、単身赴任と妻に苦労をかけたこと、反省と感謝です。 これからたくさん妻孝行しようと思った。 最後の修ちゃんの話が気になる。

    1
    投稿日: 2022.05.14
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    たいやきが食べたくなるし、こよみさんという名前がすてきだなあと思った。暮らしていく上で大切なものがところどころに詰まってるような本。 意外にも発表は2004年。映画化が最近だったからか、もっと後に出た本だと思っていたのでびっくり。

    4
    投稿日: 2022.03.12
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    宮下奈都のデビュー作 表題の「静かな雨」と「日をつなぐ」の とても読みやすい2話による短編集 どちらも恋愛小説ってことになるのでしょうか 表題の静かな雨は仕事を会社の都合で退職した男性が 帰り道に微かなにおいに誘われて立ち寄った たいやき屋のたいやきを食べたことから始まる 恋愛?物語 男性女性 お互いの素性があまりわかっていない状況下で 徐々に常連となっていく主人公にたいして 店主である女性はどう思っているのか 一方的な主人公の感情だけで物語が進んでる ような気もするのだけど ある出来ごとがきっかけで 恋愛として発展していくようにも見えるのだが… 2作目の日をつなぐは 恋愛要素よりもそのあとの 結婚産後のお話しという感じかな 生まれて数か月の子供の子育てに 夫の赴任先での暮らしで苦労する物語 サクっと小説何か読みたいなって人に ちょうどよい作品だと思います あまり読むのが速い方じゃないですが 3時間程度で読めたので 速い人なら半分以下の時間で読めるかもしれませんね

    1
    投稿日: 2022.01.27
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    表題作含めて2作品収録 表題作は著者のデビュー作 男がたい焼き屋をやっている女と出会い それからの出来事のお話でした もう一作品は、赤ん坊を抱いている女が 夫との出会いからを振り返るお話でした 解説にあるような深読みはできませんでしたが それぞれに気になる思いはありました

    8
    投稿日: 2022.01.15
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    仕事を失った青年とパチンコ屋の敷地でたい焼きを売る女性が距離を縮め、出来事を境に暮らし方がガラリと変わりながらも、2人の日々を紡ごうとする物語が「静かな雨」でした。一方、これまで愛していた人への思いが育児と同時に変化していき、最終的にほんの些細なことからすれ違ってしまう夫婦の話が「日をつなぐ」でした。私には、「静かな雨」のようなとにかく関係を続けようとする2人の姿を見せられたあとで、「日をつなぐ」のようなリアリティある気持ちのすれ違いを連続で見ることにより、このなんとも言えない悲しさがより際立って感じられました。

    2
    投稿日: 2022.01.13
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    初め前半と後半の作品がつながっているのかと思って驚いてしまった。 解説を読んで、自分がこの作品をきちんと頭にイメージを描いて書けていなかったなと反省。 ストーリーを通して、登場人物に正体の分からない不気味さを感じてしまうのは何故なんだろう、、。

    0
    投稿日: 2021.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p49「ほんとうに迷ってるときは、進もうと思ってもどっちが前だか後ろだか、わかんなくなっちゃってるの。だからね、ユキ、迷ってるぐらいなら、やめたほうがいい。後悔しても取り返しのつかないことって、あるんだよ。」 p58「だけど、新しいものやめずらしいものにたくさん会うことだけが世界を広げるわけじゃない。ひとつのことにどれだけ深く関われるかがその人の世界の深さにつながるんだと思う。」 p89「もしも若い人の可能性がほんとうに無限なら、たとえ年をとって可能性が半分に減ったところで、たかが無限の二分の一だ。九割の道が閉ざされてしまっても、まだ一割残っている。無限は一割でも無限じゃないのか。」

    1
    投稿日: 2021.09.18
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    違う形ながらも手に入れてしまったけど、「こんなはずじゃなかった」とか「そこから始まる苦しみ」だとかが、とても痛々しかった。

    2
    投稿日: 2021.09.11
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    思いがけず仕事を失い、駅のそばのパチンコ屋の裏の駐車場にたい焼き屋を見つけた行助。 焼きたてのたい焼きは驚くほどおいしくて、店の奥にいたまっすぐな感じの女の子、「こよみさん」に一目惚れをする。 軽やかに歩くような速さで、ふたりのあいだが縮んでいくように思われたのだが、ある日こよみさんは事故にあって、一日分の記憶しか留めておけなくなってしまう。 こよみさんは事故のことを覚えていないし、新しい記憶を作れない。一日経つと忘れてしまう。 けれど僕とこよみさんは確実に親しくなっていた。事故の前よりもずっと。 ふつうに話して、ふつうに食べて、ふつうに寝る。 そしてまた新しい今日がやってくる。 こんなにも新鮮な世界が二人を取り巻いているなんて。 繰り返される毎日を二人で送れる。きっとそれでじゅうぶんなのだと思う。 「静かな雨」というタイトルと表紙がとても綺麗だ。

    34
    投稿日: 2021.09.06
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    静かで温かい。そんな日々。じんわり染みてくる感情。それは悲しみだったりさみしさだったりやるせなさだったりもするけど、でもそれでも暖かくて幸せな気持ちが最後に残る。 多分何度も読み返すな、私。 2作目の「日をつなぐ」 私はこれも幸せな未来を信じてる。

    2
    投稿日: 2021.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごくすごくすごく胸が苦しくなった、でも好きだと思える物語。 たい焼き屋さん周辺で起きる出来事がどれもよかったな。

    2
    投稿日: 2021.08.03
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    大学の研究室の助手の行助(ゆきすけ)と、パチンコ屋の駐車場で鯛焼き屋を営む、こよみさん。 この上なく美味しい、こよみさんの鯛焼きが取り持った二人の静かで毅然とした日々。 ある日の事故で、こよみさんの記憶が一日で無くなってしまう後遺症が残る。 「博士の愛した数式」みたいだ。 そして行助はこよみさんと暮らしはじめ、戸惑いながらも静かな暮らしが続いていく。 静かな雨に涙する・・・

    2
    投稿日: 2021.07.08
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    大変面白かったです!冒頭の掴みの文章にぐっと惹かれました!ヒロインのこよみさんの言葉や考え方にも感動しました!終わり方も、プツっと切れる感じが短編らしく、好みでした!!

    3
    投稿日: 2021.07.06
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    静かな雨(文春文庫) 著作者:宮下奈都 発行者:文藝春秋 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 鋭い感性が光る。一世1台のデビュー作。

    2
    投稿日: 2021.06.26
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    「人間ってなんでできていると思う?」との問いに「生まれてからの今までの記憶。意識に上るかどうかは関係なく、経験したぜんぶのことが人をかたちづくってると思う。それと、その人が生まれるまでにたどってきた先祖の記憶。それが受け継がれて人は生きていくんだって思うようになったな」と答える。 では、昨日の記憶を留めておくことができなくなったら…今日の出来事が、明日になるとなくなってしまう人がいたら「人間はなんでできているんだろう?」と新しい問いを探してしまう。 『ん?』これって、昔、新垣結衣さんが一度寝てしまうと記憶がリセットされてしまう“忘却探偵”に扮し、謎多き事件を次々解決していく「掟上今日子の備忘録」に似てる…と、思ってしまった。 一種の記憶喪失の話のため、ある話ではあるのだろう… さておき、私の宮下奈都さんの印象はこの「静かな雨」のような感覚。「羊と鋼の森」に通じる本作は言葉に立ち止まり、『あぁ、だから…』と、その言葉の意味が深くなる。そして、登場人物の周りを流れる空気が無色あるいは透明で澄んでいる感覚。決して、登場人物の心が綺麗であるとか、描写が美しいとかそんな意味ではなく、感覚的に空気が停止して、遠くが見渡せる感覚。過去のことを振り返ると見通せるような…(例えば、生きてきた奇跡を振り返ると確認できるとしたら、後ろを見たら淀みなく確認できるような…そんな感覚) 例えば、主人公・行助の高嶺の花であるたい焼き屋のこよみ。セレブという意味でもなく、美人であるという意味でもなく、気持ちの上での高嶺の花。相手の気持ちを「高嶺の花」で形容している。こんなところがとてもピュアに感じる。 そして、その「高嶺の花」が、ぽろっと落ちてくる。『なぜ、ぽろっと落ちてきたのだろう?』と、この後の展開を背伸びをして観察する。その結果が、分かった時『そんな意味だったのか』と、後ろを振り返ると、この言葉を振り返って眺め直す。私には終始、そんな感覚がまとわりつくつくような作品であり、これが私のイメージする宮下奈都さんの小説である。(だからワンさぶ子ちゃんのエッセイを否定しているのではなく、あれはあれでウケた) 「明け方の雨に泣いていたこよみさんを、僕は忘れない。目を閉じれば、黄砂に吹かれて歩くこよみさんも見えるようだ。僕の世界にこよみさんがいて、こよみさんの世界には僕が住んでいる。ふたつの世界は少し重なっている。それでじゅうぶんだ。」 作者がこの言葉で本作を終えた気持ちが、わかる。一方で、夢から覚めてこれから現実を受け入れる気持ちのようにも思える。 もう一つ「日をつなぐ」も、「静かな雨」と似た感覚の作品だった。(似た感覚とは、作品が醸し出す雰囲気とでも言うのか…) 内容は美しい恋愛小説ではない。中学、高校と同級生であった男性・水沢修一郎と結婚し、異郷で出産する私。仕事に忙しい夫、育児に疲弊していく妻。なのに、そんな生活の中で、バッハのフーガ、バイオリンの音色の響きが本作を雑音を取りさらう。「今日は早く帰ってきて」に「俺も真名に話したいことがある」 物語は話したい内容を知ることなく終わる。何を真名に修一郎が話すかはわからない。それは読者に想像させている。(幸せな結論を想像したい…) 豆のスープの話が出てくる…「太陽のパスタ、豆のスープ」に共通したキーワードがあるのだろうか?この作品も読んでみようと思った。

    50
    投稿日: 2021.06.19
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    人生は解釈 「あたしの世界にもあなたはいる。あなたの世界にもあたしがいる。でも、ふたつの世界は同じものではないの」

    2
    投稿日: 2021.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短いお話でしたが、とても綺麗で、心が洗われるようなお話でした。 暖かく、丁寧な宮下さんの文章がとても好きです。"胸元からバンビでも飛び出してくるような気分"など、ちょっと変わっているけど何だか好きな言い回しが多くて読んでいて楽しかったです。 事故で記憶が1日しか残らなくなってしまったこよみさんと暮らす主人公の温かな日々は身近な幸せに溢れていて、癒されました。でもこよみさんはそんな日々を覚えておけないので切なかったです。 こよみさんはたい焼き屋をしているのですが、作っているたい焼きが美味しそうで、食べたくなりました。 "こよみさんが不当に歪められることがあったら、いつでも僕が洗い直して、ぴんと糊付けしてあげよう" "人が記憶でできてるだなんて、断固として否定しなくちゃいけない" という文中の言葉からもわかる様に、こよみさんのことを大切に思い、寄り添おうとする主人公が愛おしかったです。 終わり方も綺麗でとても良かったです!

    3
    投稿日: 2021.05.30
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    たい焼き屋さん、っていうチョイスが面白い! 主人公の男性の視点から描かれていて、ちょっとストーカーっぽい部分とか、ヒロインが記憶障害になってしまう深刻なシーンがあるのに、ほのぼのと物語が進行していくのが不思議な感覚になった。

    2
    投稿日: 2021.05.30
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    ・静かな雨 "胸元からバンビでも飛び出してくるような気分"どんな気分?(笑)でもなんだか表現が良いな。 とにかくこよみさんの人柄がとても素敵。たい焼き食べてみたくなった。 自分が学生時代にこよみさんの言葉を知りたかったな。学校での勉強の大半は意味ない!大人になって使う事なんてない!と思ってた。 今ならもっと学びたいと思える。知らない事を知る事の大切さと面白さをあと10年20年早く知りたかったなと思う。 寝たら忘れてるって寝るのが怖くなるな。起きた瞬間も????から始まっちゃうのかな。 もっと2人の続きが読みたいなと思った。

    56
    投稿日: 2021.05.29
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    「静かな雨」「日をつなぐ」の二本立て。 どちらの話も苦しいながらも穏やかな感じで、いい話だなぁ〜ほっこりほっこり!と思っていたら!! 解説怖すぎ。 そんな狂気を孕んでいたんですね?全く気付かずにほっこりしてしまってたなぁ。。。

    2
    投稿日: 2021.05.25
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    新しい記憶が一日で失われてしまう女性に心引かれる男性 ふたりの優しい恋の物語 同じ風景でも見る人によって 感じるものは違う 自分の見える世界を 大事にすればいい 記憶だって 頭に残るものだけではなく 体で感じて 覚えている事があるんだと 何もみんなと同じでなくても 自分の世界や それを理解してくれる人いる事が 幸せなんだと思えた 気持ち安らぐ1冊です

    2
    投稿日: 2021.05.02
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    事故により前日の記憶を忘れるこよみ。行助はそんな彼女が全てだった。それぞれの世界の中にいた二人だったが今は二人の世界の中にそれぞれがいる。記憶は戻らないが、そんな生き方もいいなと思う。

    2
    投稿日: 2021.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    静かな雨 こよみさんのたい焼きが食べたい。 リスボンの胡桃とこよみさんのメモがこんな形で繋がるのか…と切ない気持ち。 日をつなぐ 初めての子どもを知り合いのいない土地で育てる孤独。 約20年前に同じ経験をしたので、色々と身につまされる。 多分10年前ならまだ読めなかったな、この話。

    2
    投稿日: 2021.04.04
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    たい焼きが食べたい!!!!!!話の中に何度も出て来るたい焼きに心奪われました( ´艸`)話の最後はあまりはっきりとしないタイプだったのでちょっとモヤモヤです。

    2
    投稿日: 2021.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宮下奈都さん大好きです。 平易な単語を組み合わせているはずのに、ところどころに簡単には生み出せない優しくて美しい表現が散りばめられている。 あまり悪い人が出てこないのも良い。 この本も例外ではないのだけど、ラストに光が見えなくて…私は再読したいと思えず。 結局ユキはこよみとこれからも生きていく。 ところは良かったのだけれど。 「僕が死んでもこよみさんは忘れてしまうんだろうけど」 という1文で全部吹っ飛んでしまった。 そうか、そういうことだよな… 現実ではあるけれど、悲しい事実がラストにあって。それが行助の決意の重さでもあるのだけど辛かった。

    2
    投稿日: 2021.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『静かな雨』 足が不自由な主人公と、たいやき屋の女の子の話。 羊と鋼の森が爽やかで美しかったから宮下さんの本読んでみよ〜と思ってふんわりした気持ちで読んだらどん底に落とされた。救いのない恋に僅かな救いを見出すなら、雨のシーンにあるように女の子の障害が治る可能性が残されてるところかな。 この2人は近しい世界の真逆を向いていると思った。 『日をつなぐ』 主人公の夫の何もかもが不快だった。 料理上手で真面目で大人しくて見た目が良かった主人公に幸あれ。

    2
    投稿日: 2021.02.15
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    音楽と、景色の情景と、食べ物の味わいと。 ストーリー性に追加して、 五感を刺激される描き方が素敵だな。 後半は秋田が舞台でハタハタが出てきて懐かしさが増した。 50/100

    1
    投稿日: 2021.02.11
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    「静かな雨」、「日をつなぐ」の二本立て。この人の文章はスーッと頭に入ってくる。特別にこねくり回したような文章ではなくありふれた言葉で、自然な言葉で、颯爽と、絶妙なセンスで表現してるような感じがする。奇を衒ったようなものは音楽でも好きではないんだけど、さりげなく、でもその人にしかできない表現をするのってすごいことよね。僕も見習いたいわ。

    2
    投稿日: 2021.02.08
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    行助は美味しいたいやき屋を一人で経営するこよみと出会い、親しくなる。ある朝こよみは交通事故の巻き添えになり、三ヵ月後意識を取り戻すと新しい記憶を留めておけなくなっていた。忘れても忘れても、二人の中には何かが育ち、二つの世界は少しずつ重なりゆく。文學界新人賞佳作に選ばれた瑞々しいデビュー作。

    0
    投稿日: 2021.02.06
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    通勤電車の短い時間で読み終わり。 こよみさんの作るたい焼きが食べたい。 この先のふたりのようすがまた知れたらうれしいなと思う。

    0
    投稿日: 2021.01.23
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    たい焼きと高次脳障害 たい焼きがとにかく美味そう なぜかダンサーインザダークの時のビョークが思い浮かんだ

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    投稿日: 2020.12.30
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    人は記憶と思いでできている。じゃあ記憶できなくなったら?僕の世界にこよみさんがいて、こよみさんの世界に僕が住んでいる。ふたつの世界は重なっている。それで、じゅうぶんだ。

    0
    投稿日: 2020.12.28
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    (2020/6/10読了) 宮下奈都さんシリーズ。 事故で高次脳機能障害になり、記憶が1日しか保たない女性と一緒に暮らす。 淡い色の水彩画みたいな筆致だけど、中味はけっこうせつなくもムツカシイ話である。

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    投稿日: 2020.12.23
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    "静かな雨"は、たい焼き屋を営むこよみさんと僕の話。 こよみさんはいわゆるもらい事故で、短期記憶が残らなくなってしまう。そのこよみさんと僕が、一緒に暮らし始め、日々の記憶は残らなくても、美味しいもの好きな二人が、ゆったりした時間の流れの中で、丁寧に暮らすうちに、二人の間に何か大切なものがが育まれていると思えるところがいい。 "日をつなぐ"は、高校時代の同級生と遠距離恋愛の末に結婚した修ちゃんと私だったが、赤ん坊が生まれ、育児ノイローゼ気味になっていく私を描いた話。 子育ての辛さなど共感する人もいるとは思うが、個人的にはモヤモヤ間だけが残った。

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    投稿日: 2020.11.13
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    パートナーの存在が当たり前過ぎて、歩み寄ろうしている姿を知ったとき、人はどう思うのか考えさせられた。目の前にいるパートナーとのマンネリに悩んだ時に読んだら、いいかもしれない。

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    投稿日: 2020.10.04
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    忘れても、残るものがある。育つものがある。 経験してきたことや、感じてきたもので自分の世界は創られている。登場人物の思いが自分にたくさんの勇気や温かさをくれる本でした。 『特別な日の特別なできごとを覚えていられないのは、さびしいけれども我慢ができる。僕がこよみさんのぶんまで覚えていればそれでいいと思う。だけど、もっとささやかな、朝ごはんにおいしかった干物だとか、洗濯物を干すときの癖だとか、ふたりで歩いた帰り道に浮かんでいた月だとか、そういう日々の暮らしの記憶が積み重なっていかないことがたまらない。ほんとうは、その些細なことこそが人間をつくっていくのではないか?』 行助さん、好きです。。。

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    投稿日: 2020.09.27
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    「静かな雨」 勤務先が事業廃止したその日、行助はタイ焼き屋をやっているこよみと出会う。親しくなったある日、こよみは交通事故の巻き添えになり意識不明となる。 毎日お見舞いに行くが、こよみさんが目を覚ましたのは3年後。彼女の新しい記憶は一日しか保たなくなっていた。 行助が「ブロッコリーが嫌いだ」と言っても次の日には忘れている。 これからのふたりに思い出は作れない。 布団の中でこよみさんが静かに流す涙は印象的だ。 「日をつなぐ」 中学の時から好きだった修ちゃんと結婚して、子供が出来た。 修ちゃんは仕事で忙しい。 私は育児に追われ、私ではなくなっていく。 ある日疲れ果てて転寝したのだろう。子供の泣き声に気が付かなかった。 そんな時に修ちゃんが忘れ物をして戻ってきた。彼は言う。いつもじゃないよね。 いつも修ちゃんのために煮ている豆を煮るのをやめた。食べずに寝てしまう日が多いから。それなのに「豆は煮てないの?」と修ちゃんは言う。 その朝、話がしたいという私に修ちゃんは「俺も話がある」と言って会社に行った。 私は買い物に行って豆を買う。そして思う。 修ちゃんの話ってなんだろう。 物語はそこで終わる。修ちゃんの話は何なのか。

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    投稿日: 2020.09.11