
総合評価
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powered by ブクログ考古学者による昆虫学の研究書。面白い。縄文土器の表面や断面に残された「圧痕」を調べて人と昆虫の関わりを調査した本。…ということは、苦手な人が多い『ハ◯』とか『ゴ◯ブ◯』とかの『害虫』の話題や写真•図などがバンバン出てきます。なので⭐︎は控えめにしました。 そして多くのページを割いているのは『コクゾウムシ』。青森県の山内丸山遺跡はもちろん、北海道の館崎遺跡からも出ているんですね。あいつら、縄文時代から身の周りにいたんだ…。 【余談】 最近のコメの高騰で、"家で買い置きしておいたコメから虫がわいて困った"というニュースをやってました。その多くの場合はコクゾウムシが犯人のようです。 1960年代。我が家では農家の三男だった父が実家からコメを分けてもらっていました。もらうとまず、縁側に敷いた古新聞にコメを広げて、陽に当てました。しばらくすると米粒くらいの虫があちこちからノソノソと出てくるのです。(兄と私は面白がって見ていましたが、苦手な人には不気味な光景だったでしょうね) その時、父が言っていたのは、 「コクゾウムシは悪さはしない」 「コクゾウムシが食べた米粒はスカスカだから、米研ぎの時に浮く。コクゾウムシも浮く。混じっていたら米研ぎの時に捨てればいい」 「万一、食べてしまっても毒はない」 「コクゾウムシはお日様が嫌いだから、こうやって陽に当ててれば、いつの間にかいなくなってしまう」 「昔の人は『コクゾウムシになりてえ』って言ってたんだぞ。どういう意味だか分かるか?米櫃に米がいっぱいあるって事だ。コメだけ食ってられるんだからな」 …本書を読んで、父の言葉と、連綿と語り継がれてきた日本の農民の知恵の多くが正しかったことを知りました。
36投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログめっちゃ面白かった!! いっとき法医昆虫学のミステリにハマったことがあったのを思い出した。 昆虫がリードしてくれることて、本当に面白い。 縄文土器に残る種や虫の”圧痕”、人為的に作成された化石というか、 意図せぬ標本である。 自然遺物である植物や動物遺体が出てくる 低湿地遺跡や水分の多い溝などの嫌気性土壌から検出される昆虫と 土器圧痕として検出される昆虫とは、種や数の組成が異なっているらしい。 遺跡土壌から出てくる昆虫と違う昆虫が土器から発見されるそうだ。 これは、面白い。 もちろん、人の住んでいないところでは、 まず出てこない家屋害虫ではある。 とにかく、土器から出てくる昆虫は 稀ではなく、めちゃめちゃぎょうさん出てくるらしい。 Gとかコバエが、、 筆者は昆虫学者ではなく、考古学者であり、 虫はさほどすきでもない(本書より)ということで、 そういう作者だからこその、ムシ屋でない人に分かり易い 昆虫の話(考古学)、となっている。 1章 昆虫の基礎知識、家屋害虫について マメゾウムシ科 2章 Taphonomy化石生成学 日本と世界の昆虫考古学研究 3章 外部寄生虫シラミ、ノミ、ダニ 腸内寄生虫 線虫類 家屋害虫 ゴキブリ 4章 糞石から出てくる昆虫 トイレ土壌からでてくるムシ 昆虫食用実験から考察する縄文時代の昆虫食の可能性 5章 葬送昆虫考古学、法医昆虫学 古事記・日本書紀 黄泉国神話 銹化生物化石、鉄器に残る昆虫の銹化痕跡 6章 貯穀害虫の知識 害虫の防駆除の状況を示す考古資料 文献に残る防虫・殺虫剤(古代エジプト、ギリシャなど) 堅果類の貯蔵法 縄文時代の防虫殺虫剤の可能性 7章 コクゾウムシ
29投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ期待した内容と違い、考古学主体だった。縄文土器の表面の「圧痕」にみえるコクゾウムシなどから当時の人々の食生活を考察するというもの。
0投稿日: 2019.03.06
