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僕たちは愛されることを教わってきたはずだったのに (角川ebook)
僕たちは愛されることを教わってきたはずだったのに (角川ebook)
二村ヒトシ/KADOKAWA
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総合評価

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    少女漫画に出てくる登場人物達の自意識とその背景にある「心の穴」を分析した本。 その分析を通じて、自分が抱えている自意識と「心の穴」がどういうものなのか、を把握する手がかりになる本でもあります。 難しい概念が一切登場しないのに、人(キャラクター)の心の深いところをズバッと表現されていて、読んでいる時楽しい&ハッとさせられることの連続でした。 「他者とは、自分にとって都合が良くない人のことだ」 「メンヘラとは、自分の中にあるものに引き裂かれて苦しんでいる人のことだ」 ここだけ抜粋しても不粋ですが、こういう風に、わかっていたつもりになっていた単語を、より深い理解をもって表現してくれています。 逆にいうと、その「言い切り」にどれだけ共感できるかが、この本の好き嫌いを分かつのかなと。僕は、好きでした。

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    投稿日: 2019.01.16