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影の中の影(新潮文庫)
影の中の影(新潮文庫)
月村了衛/新潮社
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総合評価

20件)
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    映像として情景が浮かびやすい物語で、飽きずに読めました。 楽しかったです。 なぜ映像化されていないのか疑問に思いました。 VIVANTのようなイメージで行けそうだなと。 どうしてガーガーとして生きることになったのか、 政治としてのバランスなど、現実にこの世の中で蔓延っているんだなと。 ビルでの戦闘が長く感じたので、少なくして、あと一展開あっても良かったなと思いました。

    0
    投稿日: 2025.10.11
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    思ったよりもバトルアクション部分の割合が多かったが、ウイグルの惨状をテーマに日本の暴力団と警察、ジャーナリズムと伝説の人物カーガーの交錯は読み応えがあった。

    0
    投稿日: 2025.02.24
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    とっても面白かった、例えるなら機龍兵の出ない「機龍警察」。月村了衛氏の筆力に圧倒されつつハラハラドキドキの展開と、キャラが魅力的で一気読み必至であった。 とにもかくにも物語の背景が緻密かつ、真実味が凄い!新疆ウイグルでの虐殺、そして新型鳥インフルエンザがそこに絡む、という。本紙は2015年に上肢されているのだが…現在の世界の情勢を読み切っていたかのような物語背景を創造しえていることに驚く。中国共産党の動きは、現実味に欠けるけど、国際社会において如何に外交カードを巡って、様々な人物が暗躍しているのか?という部分においては、平和な日本に暮らしていても怖さを感じた。 女性ジャーナリストが新疆ウイグルの人権問題を取材するため、とある情報協力者と面会のアポを取るのだが、直前に協力者は殺害されてしまう。今わの際の言葉「カーガー」を頼りに取材を進めていくのだが、国家の体面をかけて中国共産党の秘密部隊が、虐殺の真実を握る者たちを亡き者にしようと暗躍する。彼女と生き残りの者たち守る者こそ「カーガー」を名乗る元警察キャリア官僚と武闘派ヤクザである。 と、まぁ物語背景とは別にかなりぶっ飛んだ人物達が入り乱れる。が、モブっぽいヤクザもきちんと人物背景を描き込んでいて感情移入しやすい。カーガーの過去も合間に挟まれつつ、過去に何かあるヒーローの造形において月村氏共通のモノが読み取れた。これって難しい、モノについて上手く言葉にできない。 後半はアクションの連続で敵味方バッタバッタと死んでいく、首都圏のタワーマンション内でのバトルで、そりゃやり過ぎ~とも思ったがアニメ的視点で見ればアリだった。事件その後も上手く締められていたと思う。でもカーガー強すぎ!とも思えた、50代半ばでその戦闘力ってどうなの?かなりの修羅場を掻い潜ってきたようだが、今作のみでカーガーの出番は終わりか?過去編の若いカーガーを使っても次作は期待できそうだけど…「機龍警察」を早めに完結させて欲しい。ファンのささやかな望みである。

    4
    投稿日: 2023.04.28
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    ジャーナリストと暴力団、それと警察官の捜査がどのように結びつくかと思ったが、綺麗に交わって大変面白かった。

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    投稿日: 2023.03.12
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    くさいセリフ回しが少しありますがこういうのも書きたかったんでしょう。相変わらずの月村さんオハコの事実に基づく事件背景と緊迫感あるバトルシーンをたっぷりと、十二分に月村小説を楽しめました。 機龍警察と同様、バトルシーンの描写は他の警察小説と一線を画しますね。無駄を削ぎ落とした文章がよりスピード感と緊張感を増幅し、その場を体験した気分になります。 今回はウイグルに纏わる物語ですが表には一切出ない中国の非道な行いに戦慄しました。一時流れたコロナと中国の関係はもしや、、、と思える内容です。

    0
    投稿日: 2022.07.31
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    ゴルゴ13の様な一匹狼が、存在を消されようとするウィグル族の難民をヤクザと手を組んで撃退する物語。 戦闘シーンの緊張感と、実際に社会問題として取り上げられている少数民族迫害を取り扱い、目の離せない展開が最後まで楽しめた

    0
    投稿日: 2022.07.14
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    つい借りてしまったが、以前に読んでいた。 とりあえずテンポが良いのでそのまま再読。 月村作品におなじみの、素人を混ぜた集団VS特殊部隊(殺し屋集団)という展開で、「駅馬車」や「アラモ」、はたまた「七人の侍」以降おなじみの設定。 ただその凡百の設定を、現在の政治状況などを巧みに取り込み、迫真のアクションシーンを取り入れることで一級の作品と仕立てている。ほんと映画化向け。 そして、今回驚いたのが”新型インフルエンザ”。 なんと戦いの原因となるのが、中国がウイグル民族に対して行なわれた軍用目的の”新型インフルエンザ”の人体実験の証拠。そしてそれを奪取したいアメリカの思惑…。 まったく現在の様相と一致しているところが怖い。

    0
    投稿日: 2021.09.13
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    2020.10.15.読了 ブクログの評価を改めて見てみたら4を超えていることに驚いた。まあ、おもしろくない。 最初から結末は見えているし、何しろ作者が自分の言葉に酔ってしまっているのが気に食わない。 難しい漢字や哲学的な表現で読者を揺さぶって、「オレ、キマッた」としたり顔をしている作者の顔が思い浮かぶようだ だいたい、システマってなんだよ(笑) 美木良介のディーププレスじゃないんだから

    0
    投稿日: 2020.10.15
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    面白かった。展開にスピード感があり、登場人物それぞれと過去との因縁も上手く回収されている。綺麗事で済まない外交を交えての結末も納得。続編が出ることを望みたい。

    0
    投稿日: 2020.08.09
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    活劇小説! 月村さんの作品はアクションがホントに面白い。 背景にしている事件も、すごくリアル感があるし、問題意識があって良い。樋口くん好きだったな。

    1
    投稿日: 2019.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者の描くヒーロー像は本当に格好良い。「カーガー」と呼ばれる主人公・景村俊一が対峙するのは中国の暗殺部隊。 その戦闘シーンはすさまじく、そこには死屍累々たる惨状が現出する。 そんな戦場ともいえる状況下を共に戦うこととなった暴力団構成員達さえ、そのうちに格好良く思えてきた。 過去に同僚の裏切りに遭い、表舞台から姿を消して、裏街道を進むことを余儀なくされた主人公であるが、その復讐に執着するわけではなく、影の中の影として強烈な光を放っている。 そんな姿に心惹かれる。

    1
    投稿日: 2019.03.02
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    月村さんの他の著書の底通する話作りが裏切らないものでした。 その後が知りたくなる登場人物ばかりです。 いろいろと余韻が多くて、妄想が刺激されます。 次回作も期待!

    1
    投稿日: 2018.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    成り行きで手を組んだヤクザと伝説の男が亡命者を守るために中国の精鋭暗殺部隊と文字通り決死の戦いを繰り広げる。バッタバッタとネームドの人物がちっていく無常の戦いの中、冷静沈着でクールなカーガーに対して、任侠道を突き通すヤクザの生き様が好対照で思わず目頭が熱くなる場面がしばし。おっさんだらけの登場人物に配置された女性ジャーナリストも絶妙な立ち位置におり、全てを繋ぎ合わせてストーリィに整合性を持たせていると共に単なるアクション小説を超えて、ウイグル問題という社会的な面にスポットを当てている点も見事。解説にもあるがキャラ良し、アクション良し、ラスト良しの傑作エンタメ小説。

    1
    投稿日: 2018.10.12
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    登場人物の過去もがっつり語られ、重厚なお話になってます。私利私欲に走る者達に翻弄されながらも信条を持って立ち向かっていくところに爽快感がある。 日本国内が舞台なのでここまでやるかと思わないでもないですが、まぁやるかなと思わせるところが中国のすごいところだよなぁ。

    1
    投稿日: 2018.04.19
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    中途半端にリアリティを出そうとするから「ありえへんやろ」って感想になる。 せめて菊原組が参戦することにはもっともらしい理由が欲しかった。菊原がテツってことでは死んでいっ組員も納得できないでしょ。 機龍警察くらいエンタメに徹してくれたら無茶な舞台設定も受け入れられるのだが...

    1
    投稿日: 2018.04.10
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    ノンストップ・アクションで良いな~ カーガーのキャラも良いけど、懐かしの任侠映画の中で見たような極道達も良かった。 終章はもっとサラッと纏めちゃって欲しかったな

    1
    投稿日: 2018.04.03
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    土漠の花と比べると少し落ちる。 土漠の花では自衛隊VSアラブのテロリスト集団だったのに対して、本作はヤクザと伝説のエージェントVS中国の暗殺部隊!!! 間違いなく興味が唆られるプロットで、満足のいく内容!中国のウイグル自治区の問題を物語の中央に添えている。 土漠の花では自衛隊の武力行使と隠蔽があり得そうだと思ってしまうが、本作のウイグル自治区への中国の弾圧はさすがに・・・あり得ないかなぁと・・・。 しかしあり得る!?と考えてしまうと急に世界が恐ろしいものに思えてしまう事と同時に報道の全てに疑念を感じてしまう。 領土と民族と利権の問題が全てクリアせれる未来が、1日でも早く訪れる事を只々祈るばかりです。

    2
    投稿日: 2018.03.25
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    とにかく面白かった。 事件終了後も丁寧に拾われていてスッキリとした終わり方。 ただ、世界中にはきっと本書の内容のような、平和な国に暮らす我々には想像もつかない闇の部分がいくらでもあるのだろう。

    1
    投稿日: 2018.03.24
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    いつもの、絶望的なまでのシチュエーションで始まり、魅力的なキャラクター、そして圧倒的なアクション。ちょっと長めのエンディングも良かった。

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    投稿日: 2018.03.07
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    月村了衛『影の中の影』新潮文庫。 『土漠の花』程のリアリティは感じられない軽いエンタメ系アクション小説。 パクりでないかと思うくらい矢月秀作の『もぐら』シリーズと酷似した設定の作品。『もぐら』は主人公が元警視庁組織犯罪対策部に所属し、とある事件で妻と娘、相棒を失い、表社会から姿を消した影野竜司。対する本作の主人公は元警察キャリアで婚約者を殺され、表社会から姿を消し、最強の格闘技・システマを身に付けたカーガーこと景村瞬一。 血も凍る暴虐に見舞われた故郷から秘密を抱えて脱出したウィグル人亡命団を取材中のジャ ーナリスト仁科曜子が、白昼の東京で襲撃される。絶体絶命の状況下、謎の男・景村瞬一が救いの手を差しのべる…中国の暗殺部隊と景村瞬一と手を組んだヤクザたちの死闘の行方は… 冒頭で延々と景村瞬一の過去が綴られるが、ある程度の謎を残しておいた方が良かったかなと思う。

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    投稿日: 2018.03.06