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石神伝説 1
石神伝説 1
とり・みき/文藝春秋
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総合評価

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    東邦新聞の新人記者・桂木真理は、地下鉄の車庫をつくる工事のなか出現したという地下の巨石について取材に向かう。巨石はすでに爆破されて処分された後だったが、その直上にある氷川神社に昔あったという「夜泣き石」の伝説を知る。 まもなく、有楽町線で事故が起こる。それは、これまで巨石によって封じられていた先住民の神・アラハバキ神が復活したためのものだった。 真理は「ヤマトの軍隊」自衛隊が地下でアラハバキ神と戦う姿を目撃する。 かつて、石の呪力をテクノロジーとして操り、彼らまつろわぬ神を封印した集団――それこそが物部氏である。 蛇=夜刀の神に苦戦する自衛隊の前に、一人の自衛官が進み出る。彼が手にしていたのは物部氏に伝わる十種神宝のひとつ「蛇比礼」、そして「七支刀」だった。 「やはり物部か 面白い… どうやら連中はとんでもないものをこわしてしまったらしいぞ」 いろんな小ネタがテンコ盛りで、すごく面白いです。普通の古代考察・研究の側から見たときにはトンデモ扱いされるだろう俗説も、うまく物語のなかで生かされてます。 物部氏を、隠された謎のある集団のように思っている方に、特にオススメします。未完なのが惜しい作品です。

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    投稿日: 2011.11.06
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    メタ・フィクションなギャグで知られるとり・みきの路上観察的民俗学の視点によるフィールド・ワークから生まれたと思われるシリアスな伝奇コミックの第一巻。かつての東宝映画へのオマージュにもなっているのではないだろうか。 発売当初読んだのだが、その後の続刊を忘れ、どこに行ったか判らなくなっていたので再度古書を購入した。

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    投稿日: 2009.02.25