
総合評価
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powered by ブクログ2025/10/30 ズンズンと潮が高まって来て、膝の下の海藻を洗い漂わしているのも心付かずに、黄金色の滝浪を浴びながら一心に祈っている、その姿の崇高さ…………まぶしさ…………。
1投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログ夢野久作の『瓶詰地獄』と素敵なイラストがコラボする、乙女の本棚シリーズ第6巻です。 とある役場から海洋研究所に宛てて3つのボトルメールが打ちあがった旨の手紙が送られます。 手紙の内容はそれぞれ遺書、神への懺悔、両親宛ての助けを乞うもの、でした。 この手紙を出した太郎とアヤ子、二人は大海原を漂流した末にたどり着いた島で長く暮らすことになる兄妹です。 食料や資源などの豊富な島であったので兄妹は特に不自由なく生活をすることができましたが、長い年月により成長したお互いの肉体を異性として意識するようになっていきます。 男と女の関係となってしまったものは兄妹には戻れず、それは社会的にも認められないものでした。 彼らは救われても許されない十字架を背負うことになり…。 美しい純文学を美しいイラストが彩り、世界観を更に色濃く描く良書です。
14投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ乙女の本棚シリーズの一冊。 夢野久作の「瓶詰地獄」とは、また思いきったセレクトだな。これに乙女用に絵をつけると、まあこんな感じにせざるを得ない。これをよしとするかどうかは、好みの問題か。個人的にはちょっと文章とのずれが気になるかな。
0投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログおネェ初心者のアタシが選んだ「乙女の本棚シリーズ」5冊目は『瓶詰地獄』です 実はこの話には第四の瓶がありましてよ♡ ◇第四の瓶の内容 ゴメンナサイ。コノ本ヲヨムマエカラオモッテイマシタガ、土瓶師匠シカオモイウカビマセン。瓶トクレバ土瓶師匠。モウ、ソレシカアタマニオモイウカビマセン。ナイヨウハソッチノケデ土瓶師匠ヲソウゾウシナガラ本ヲトジルノデシタ♡
47投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ無人島に漂着した幼い兄妹が出したであろう3通のボトルメールのお話。 3通の手紙が一体いつ書かれたものなのか? 情報が少ないので読者に解釈が委ねられる作品となっています。 ホノジロトヲジさんのイラストにより耽美的に天国と地獄が描かれた名作です!
9投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログ乙女の本棚シリーズ。 夢野久作の作品はドグラ・マグラ以来初めてです。さすがの世界観。作中の兄妹と、イラストの男女は若干年齢が違いそうな気がしましたが、この作品にとても合っています。 純粋な思いと、人間の欲望。3本の瓶に入った手紙がとても悲しく、2人の間に起こってしまった事が推察されて何とも言えない気持ちになりました。
7投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何だか切なくて、可哀想な話だと思った。 せっかく海難事故から逃れて、兄妹2人、南国の楽園のような島にたどり着いて生きながらえたのに、聖書という書物があったからゆえに、ある意味その地で生きるには不要な知識を植え付けられてしまい、悩み苦しむことになってしまったのだ。 聖書を読んでいなければ、一般的な世界でタブーと言われることは起こってしまったかもしれないが、2人とも、そこまで深刻に思い悩むこともなく、楽しい人生を送れたのではないか。二度と元の社会へ戻れないのであれば、今いる土地で幸せに生きられる道を模索することの方が、ずっと良いのではないか、と考えさせられた。 色々な解釈ができると思うのだが、私は、第二の瓶の内容を書いた時点では、2人は肉体的魅力に翻弄されつつも、プラトニックラブの範疇でいられていると解釈した。兄妹とはいえ、男女の肉体美に囚われて、性的に惹かれてしまうことは、そんなにいけないことなのだろうか。聖書を熟知していない私は、この2人は信心深くて偉いなぁと少し不思議に思いつつも感心してしまった。 この本のように、知らなければもっと身軽に、気軽にできることって、世の中にはたくさんあるのだと思う。その人のより良い生き方にとって、足枷となる考え方が、何食わぬ顔でそこら中にゴロゴロ転がっているような気がして、自らを縛りつけている人間の思想とか常識とかが、少し恐ろしくなった。 罪の意識を持って、自戒することは、時と場合によって必要なのかもしれないけれど、いつか死ぬと分かっているこの命を全うする中では、いつまでも自分は罰せられるべき人間と思っていないで、いつか自分を赦してあげるときがきてもいいのではないか。そのほうが楽に生きられるし、前向きに生きて何かいいものを生み出せた方が、生まれてきた甲斐はあるのではないかと、私は思ってしまう。 だから、ここまで思い悩んで苦しんでいる2人を見て、いたたまれない気持ちになった。もう、仕方がないんだから、楽しく生きれる考え方で生きていいんだよ、と言ってあげたい。 夢野久作の作品は、初めて読んだと思うが、初見で読んだだけでは理解できないところも多く、考えさせられてとても面白かった。文章もキレイだし、他の作品も読んでみたい。イラストも悩ましい様子が表現されていて、世界に入り込むことができた。 やっぱり、乙女の本棚シリーズ、最高! シリーズ制覇できるように頑張ろうと思う。
16投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログ日本の推理小説三大奇書の著者のひとり、夢野久作の名作を「刀剣乱舞」のキャラクターデザインなどで知られるホノジロトヲジ氏の素敵なイラストと共に楽しめます。 3通の手紙に綴られていたのは地獄への誘いか、それとも・・・どう思うかは読んだ人にしか分かりませんよ!! 映像学科4年
0投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ南の島に漂着した少年少女の兄妹の物語。 島に閉じ込められたことと、瓶の中に物語を閉じ込めたことが掛かっているのかな? 兄妹で愛し合ってしまったと憂いている内容で、挿絵も美しいのだけど、本当はロビンソン・クルーソーのような格好だったんだろうなあ。
0投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログ「乙女の本棚」というシリーズで、文豪の名作に人気イラストレーターがイラストをつけた、大人向けの絵本シリーズらしいです。 恥ずかしながら、夢野久作はドグラマグラしか知らず、この「瓶詰地獄」を読んだことがなかったので、「えっこれだけ?抜粋版なのかな?」と思ってしまいました… (後で元のを読みましたが、元々短いお話でした) 絵が綺麗です。 このホノジロ・トウジさんというイラストレーターの方は「刀剣乱舞」のイラストレーターもしてらっしゃるとのこと。 ちょっと夢野久作の作品に充てるには美化しすぎな気もしましたが、それはそれでいいんじゃないかと。 ただ話の内容と絵が合ってない細かい部分があったのでそれだけ少し気になりました。 この後、普通に文字だけの「瓶詰地獄」買ったんですが、やっぱり手に取りやすいのはこちらの方ですね。 こういうのをきっかけにして、文学がどんどん普及していったら嬉しいです。
0投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログこの美しい、楽しい島はもうスッカリ地獄です。 浜辺に流れ着いた3通の手紙。そこには、遭難した兄妹の無人島での生活が綴られていた。
0投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ夢野久作の「瓶詰の地獄」…。 瓶詰にされた地獄で起こったような話ともとれるけど、二人きり瓶詰にされたような行き場のない、窒息しそうな、そんな地獄ともとれるのかもしれない…。 結局、兄が狂ってしまったのか、妹もまた狂ってしまったのか、この話自体が狂人の戯言だという創作なのか…。 ホノジロトヲジ氏の絵がまた、雰囲気があってダークでイノセントで合ってるんだな…。
0投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつだって、二人きり、二人だけが暮らす世界というものは、歪むというのか、美しいというのか、とても特殊な環境にならざるを得ない。二人が男女なら尚更……その環境内において、相手に対して覚える嬉しさや盛り上がってくる気持ちと、背徳感のような、後ろめたさのような、虚しい気持ちと。そして気持ちがいっぱいになったら縋るのは、神様という とても究極的な世界観だと思いました。(ちょうど今、愛することについて学んでいて、その中で神話からの引用がとても多いので、そういう事を思いつくのだと思います。)個人的にはとても好きです。
2投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログ私の好きな書簡形式でした。 ただ、最後まで読んでも、?という感じで、ネットの考察を読んで、ほ〜!という感じです。 奥が深く、あれはこういうことかな?といろいろ想像できるのが面白いです。
45投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログタイトルに惹かれて借りた乙女シリーーーズ。 瓶だけに。 なんとなく「魍魎の匣」みたいにぎっしり何かが瓶に詰まってるグロい展開を期待したんですが、あにはからんや耽美でした。 そうきたか。 そうなるの? なんでやねん??? って感じ。
29投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログ夢野久作命日、遺作は「ドグラ・マグラ」 1928年『猟奇』 海洋研究所に漂着した手紙の入った3本のビール瓶 それは、孤島に漂流した兄妹からの手紙 一方通行の書簡体系式。 時間を遡って手紙が読まれる。 タイトル「瓶詰地獄」のセンスの良さ。 悲劇的状況の中で二人という幸福。 心身の成長と共に変化する関係。 なぜ地獄なのか、美しい兄妹の孤島での生活を読んで欲しい。 ホノジロトヲジさんの乙女系的キャラクターに救われるが、イメージ的には、もっと人間的かな。
64投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログ小説で読むと難しいと頭が拒否して避けて通った作家を絵本で読むとすんなりと受け入れてくれる。きれいな絵なので暗い作品も緩和され気になっていたけど避けていた本がまだあるので楽しみ。
2投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログ図書館で見かけて、イラストと題名に惹かれて手に取りました。 話自体知りませんでした。 手紙調なこともあり、とても読みやすい文体でした。そしてなんといってもイラストが繊細でキラキラとしていて、素晴らしかったです。 話の内容自体は兄妹の生々しい葛藤や懺悔が記されているのですが、イラストが入ることにより、どこか遠い夢物語のような気分になりました。現実から隔離されたような、不思議な気分になりました。 高校生か大学生の頃に、舞姫を授業でやりました。 国語の先生が「外国を舞台にしていて、わざと古い文体で書いているこの小説を、当時の人は遠い夢物語のように感じた。だから美しい悲恋の傑作だと言われた」というようなことを仰っていました。 私はそのとき実感が湧きませんでしたが、この本を読んで「こういうことか!」と腑に落ちました。 主人公たちにしたらとても辛い話だけれども、読んだ側はどこか別の世界の話だと思ってしまう。 とても繊細で美しい、手元に置きたくなる本でした。 好きになりました。 元の小説の方も買って読みたいです。
3投稿日: 2023.12.19
powered by ブクログとある島に流れ着いたた三本のビール瓶には、それぞれに手紙が入れられていた。 その手紙には、離れ島に漂流してしまった兄妹による、助けを待ちながら暮らす島での何年間にもわたる生活の様子と、懊悩が書かれていた—— 〈ああ。何という恐ろしい責め苦でしょう。この美しい、楽しい島はもうスッカリ地獄です。〉 鼻血がでそうなほど耽美な話だった。十一歳の私と、七歳になったばかりの妹のアヤ子。 二人きりで漂流した先は、それでも食糧が豊かにあり、清らかな風と美しい花に彩られ、小鳥のさえずりを聴きながらのんびりと過ごせる島だった。 まるで楽園にいるかのような暮らしをしていたはずだったが、アヤ子が成長していくにしたがい、やがて二人の様子がおかしくなってくる。誰も止められない、美しくも悩ましい狂わんばかりの変容。 禁忌だとわかりながらどうすることもできない感情や衝動と、それを抑えんとする祈りの神々しさ、それらのすべてが残酷だった。 瓶に封じ込めて海に投げることしかできない兄の想い。第一の瓶、第二の瓶、第三の瓶のあんばいが見事だった。 ホノジロトヲジさんのイラストが繊細で儚げで、とにかくぴったり。夢野久作は読みたくてたまらないわりに食指が伸びないので、少女の本棚シリーズでこれからもたくさん刊行してくれることに期待!
8投稿日: 2023.09.13
powered by ブクログ乙女の本棚6冊目はいよいよ夢野久作でございますよ! 何がいよいよなんでしょうね 良くないなー 良くないよほんと 夢野久作なんてね 分かんなくて普通ですからね どうとでも取れるんですから どうとでも取れるように書いてるんですから どうとでも取っていいんですよ それをこうなんかもうナイスアシストされてるわけです 良くないわー 夢野久作なんてね むしろ分かっちゃダメなんですから なんだかよく分からなかったけどなんか不思議な気持ちになったなーくらいで十分なんです ★3くらいがちょうどいいんですよ だいたい夢野久作ってどんな作家?って質問に答えようとしたら今の時代コンプライアンスに引っかかる言葉しかないですからね ピー音しか聞こえないですから なのでちゃんと理解できてる人なんてもうほんと犯罪者予備軍ですから 夢野久作大ファンです!なんて言ってる人は即刻拘束すべき危険思想の持ち主ですからね よく分からなかったなーくらいがちょうどいいんです ※本レビューには、現在の観点から見ると差別用語と取られかねない表現が含まれていますが、原文の歴史性を考慮してそのままとしました。
57投稿日: 2023.09.05
powered by ブクログ最近ブク友さんたちの間で話題になっている『乙女の本棚シリーズ』 色々気になる本がある中で私が選んだ一冊は『瓶詰地獄』 この漢字四文字の並びからして、もう期待しかありません。 浜辺に流れ着いた瓶詰。その中には無人島に取り残された兄妹からの手紙が。 このあらすじを読んで、私の脳内はすっかり『人魚とビスケット』になっていました。これ、絶対好きなヤツじゃーん、と。 しかし、ページを捲るとすぐに地獄の意味が分かります。分かった上でページを捲り続けなければいけません。 昭和三年に発表されたこの作品。文体や言葉使いなどが丁寧で上品な分、地獄の感じが増しますね。 そして、なんといってもこのイラストが苦しさをより伝えてきます。 このシリーズ、やり方が上手いですね。読書初心者にも不朽の名作に手を出したことのない人にも入り口になりやすい、イラストを眺めているだけでも溜め息、そしてなんといってもシリーズを揃えたくなります。オタクゴコロをそそりますよね。乙女の本棚ならぬ、オタクの本棚になりそう。 これは、ハマってしまいますね。
69投稿日: 2023.07.31
powered by ブクログ乙女の本棚シリーズから、夢野久作さんとホノジロトヲジさんのコラボ作品「瓶詰地獄」です。「この表紙いいね~!今まで借りた中で一番いい!」と、ボカロ好きなうちの息子が言いました。現役乙女世代にも、いい感じに見えるんですね!でも息子は読まないと思うけど(^-^; 浜辺に流れついた、ビール瓶3本…その中には手紙が詰められていた…。この手紙はある無人島から流れついたもので、その手紙には無人島で暮らす兄と妹の生活が綴られていた…。漂着当初は不自由もなかったが、年月の経過によりお互いに成長したことでふたりの心に変化が生じたことで苦しみ、やがては死をも覚悟するようになる…。 ふたりはどうなったんだろう…3通の手紙から読み取れることしかわからない、言ってしまえば想像するほかないんだけれど、切ない胸の想いと葛藤が痛いほど伝わってくる作品でした。3通の手紙は、書かれた順ではないところも想像力を高められる要因になっています。そしてホノジロトヲジさんのイラストが、読みながら見るとますますキレイで…私的にはこの作品、すごく好きです!
42投稿日: 2023.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後の手紙で二人の関係性がわかって、冒頭の手紙の犯した罪の意味がわかり、こちらまで苦しくなるようだった。幸せが不幸せに転じる楽園。守りたいのに加害してしまいたくなる葛藤。助けが来た絶望。
0投稿日: 2023.06.02
powered by ブクログ浜辺に流れ着いた3通の手紙。 そこには、遭難した兄妹の無人島での生活が綴られていた。 1通毎に時が戻る。 死を決意→じわじわ狂っていく→健やか 暗かった。 タイトルの瓶詰地獄にふさわしい。
1投稿日: 2023.05.11
powered by ブクログ書かれた時代の少し前は近親婚なんて珍しく無かったと思うけど登場人物が宗教に縛られすぎてて合わなかった
0投稿日: 2023.04.20
powered by ブクログ無人島に流れついた11歳の兄と7歳の妹。 三本の空き瓶に託した3通の手紙で時系列を遡って描かれるふたりの状況。 聖書を焼きすて、堕ちていく。 昭和初期の作品。 大正から昭和にかけてはこのような妖しい作品が許されていた時代だったのか。
1投稿日: 2023.03.20
powered by ブクログ読むと精神崩壊を来すと有名な「ドグラ・マグラ」の作者、夢野久作の短編ということで、少し緊張感を持ちつつ読了。 海洋研究所に届いたのは、とある島の村役場に打ち上げられたという3つの瓶。そこには、離島に遭難した幼い兄妹の心の内が綴られていた。 天国のような島での暮らしが、二人の心身の成長と共に恐ろしい地獄へと変わっていく様は、読者にとっても重く苦しく、辛い。死を願うほどに精神的に追い詰められる、これぞ生き地獄…。 全体的にはっきりとした描写はないので、謎の部分も多く、どう解釈するかは読者に委ねられている。そこもまた、本作の面白さだと思う。 美麗なイラストもご馳走様でした。
1投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログ浜辺に流れ着いた3通の手紙には遭難して無人島で暮らす兄妹の生活が綴られていて…。 青空文庫で一度読んだことがあるのだけど、美麗なイラストがつくとより雰囲気が出ていいなあ。すごく耽美。
3投稿日: 2022.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
美しい絵を添えて描かれる悲劇の一端。 純粋に敬虔であったからこそ罪の大きさをより一層、彼は感じたに違いない。 手紙形式で展開される物語のため、その手紙を書く間にどんな葛藤があったのか、想像力が掻き立てられる作品だった。 全て密閉された状態で海洋研究所に送られたのに気づいて、関係者には読まれなかったのか…なおさら悲しいと思ってしまった。
0投稿日: 2021.08.29
powered by ブクログ悲しいですね。 苦しみと悲しみが伝わってきました。 最後は苦しみの島になってしまうなんて。このお二人が救われますように。 物語には惹かれました。当時、この物語が出回った時代に私がいれば間違いなく夢野久作氏の作品の虜になっていたでしょう。 イラストがとても美麗でした。
0投稿日: 2021.04.17
powered by ブクログ漂流の末に孤島で暮らす兄妹の苦悩を描写した、夢野久作による幻想の物語。空き瓶に詰めた救難を請う手紙が三回に分けて海に流され、××島の砂浜に漂着したことが冒頭で明かされます。仲の良い兄妹は、常夏の島で水も食料も事欠かない生活を続けていましたが、救援の兆しがないまま二人の間に芽生えた恋情と肉欲の葛藤に苦しみ始めるのでした・・・。 極楽から地獄の島へと変わりゆく様を、華麗なイラスト(ホノジロトウジ)によって耽美的で哀しい物語に装飾されています。
3投稿日: 2021.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
過不足の無かったはずの楽園が、時を経て性徴という魔力を前にじわじわと崩壊していく様の、うつくしさと残酷さ。 そして、神の目から逃れるように、救いを投げ出すように目印を倒し聖書を焼いたのに、瓶の中に残されていた手紙に綴られていたのはひたすらに懺悔だった。 そういう歪さに、ただただ感服させられたというか、謎の高揚めいたものを覚えてしまいました。昔の作家はすごい……。 第二の手紙を読み終えた時に、「間に合わなかった」(或いは抗えなかった)ことを示す第一の手紙の意味を知り、締めくくりの第三の手紙で得も言われぬ気持ちにさせられる構成の巧みさも良いです。 挿絵がまた大変に美しいので、文章だけの本が苦手な人でも読みやすいです。
3投稿日: 2020.07.25
powered by ブクログ既読でしたが、最初の海洋研究所への手紙でこの3本の瓶が密閉されたまま同時に島から研究所へ送られたと思い出しはっとしました。瓶の手紙はあの時点ではどれも関係者には読まれていなかったのですね。再読でも構成の妙に感嘆します。ホノジロトヲジさんのイラストは本当に幻想的で、初読の自分が思い描いたものとはかけ離れていますがこれはこれで素敵だと思います。1ページ1ページ、とても新鮮な気持ちでめくりました。夢野久作という名前だけでハードルが高いと思われていた方がこれを入り口にするのもいいのかもしれません。
2投稿日: 2019.08.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
オッサンだけど読んでみた乙女の本棚シリーズの一冊。ちょっと古い映画ですが「青い珊瑚礁」の兄妹版か。絵がキレイだ。
6投稿日: 2018.10.04
powered by ブクログ絵やレイアウトがかなり良い感じで、短い文章に隠された意味やら何やらを色々考える良いきっかけになった。 絵や文の開け方が秀逸。文章のみで読んでる時よりかなり意味深に思えるシーンが多い。 絵は表紙だけでなく中身の挿し絵も優秀で、昨今の流行りに乗った絵師セレクト(刀剣乱舞絵師)の割にマッチしてます。時系列的に並べた場合、最初、白かった二人の服が黒くなっているところが何とも意味深ですね。 映画ドグラマグラのパッケージみたいなグロテスクな方面より、こういう方面の方の絵が好みなので増えてほしいが、無理だろうなぁ。夢野の作品全編このタッチの挿し絵付けても問題ないと思いますけどね。絵が清廉さを出してるだけに内容のグロテスクさがより浮き立つというね。 生憎と刀剣乱舞の誰を担当していたのかは全く検討は付かないけど。 友成純一みたいな夢野久作信奉者がグロテスクな小説ばっかり書いてるから、異形色の強い作家と思われやすいけど、こういう方面の話も割とあるんだよね。中二病的というか、現実を美化しすぎた話というか、耳年増というか、文学に耽溺しすぎた高校生向けというか、現実を舞台にした現実ではあり得ないファンタジーな小説とか好きそうな人向けなね。 全集やら何やらで怪奇色を強くし過ぎたのが原因だろうけどここまでいっこもこういう方面の表紙なかったよね。 近々で出た東京創元社の文庫「少女地獄」の表紙もそこまでグロテスクさはないけど、微妙。ここまで思い切って現代人向けにしてるのはそうない。とは言っても、表紙だけそれっぽくするだけでは買うまでは至らないかなぁ。 ちなみに、文豪とアルケミストに夢野久作出たのは、2018年2月あたりで、アレに出たからこの本が出来た訳ではないらしい……こちら(2017/12)の方が早い。まあ、文ストにはとっくに出てはいるが。あれも相変わらず狂気色の強いキャラだったな……。 「乙女の本棚」に、このセレクトはどーよ?恋愛的なものなら「あやかしの鼓」とかあるのでは?とは確かに思うが、禁断の恋の嘆きを神様にぶつけるなんてのは、少女マンガにありがちなテーマではあるからそれかなぁ。カバーはずすと十字架が刻まれてる辺りもなおさらそんな感じ。ここらの感性は明治の文豪なんかよりも現代の感覚に近いものがあるわな。(多分この絵だと「悪魔」が性欲的な意味というより恋愛的なものにとられる。……いやそういう意味なのかな……子供の頃はただの仲良しだったのが成長するに従って…的な?少女マンガかよ……まあ、絵師はそういう意味込めてそうではある。時間経過に従って制服になってるし)。 図書館の夢野久作棚にあったのを見つけたけど、貸出禁止資料だったので買う羽目に……。ジュンク堂で何故か特典イラストカードが付いてたな……。
0投稿日: 2018.06.09
powered by ブクログ乙女の本棚シリーズ好き。 それにしても、何でこの作品を選んだのだろう。 昭和初期の文学作品と、現在活躍しているイラストレーターのコラボ。 それが、作品を興味深く見せている。 きっと、この構成でなければ 受ける印象が違うんだろう。 二人の関係は…。禁じられて…?この後は…? 余韻を残します。「猟奇」に初出だそうです。 猟奇…。
0投稿日: 2018.04.24
powered by ブクログ夢野久作さんがすき! ホノジロトヲジさんのイラストも好き! な、私にとってこんなにも嬉しい本はないです。 ありがとうございます…!! * 挿絵は20枚ほど収録されていて、全て描き下ろしです。 見開きページの迫力、美しさは息を呑むほど…。 各ページによって文字や紙の色に違いがあって、ページをめくるたびにドキドキしました。 描かれる無人島の兄妹は西洋のお人形風で華奢な美男美女。 耽美で繊細な線や色合いから、彼らの住まう無人島が現世から切り離された小さな楽園。という世界観も、鮮烈に伝わってきます。どちらかと言うと、あまり夢野久作作品からは想像もつかないような雰囲気なので読む人によっては違和感を感じるだろうけど、好きか嫌いか。そこだけは好みの問題でもあるのかなぁ…と思いました。 イラストレーターさんが約90年も昔の作品を新たな装いで、現代に再び蘇らせてくれた…!この本を通して、夢野久作作品に興味を持つ人がもっと増えてくれればいいなぁ。 他のシリーズの作品も気になってきたので、 また手に取ってみようと思います。
1投稿日: 2018.01.03
