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日本人へ リーダー篇
日本人へ リーダー篇
塩野七生/文藝春秋
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総合評価

112件)
3.6
10
46
33
9
0
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    oiko2015
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    月刊「文藝春秋」の連載の新書化。 リーダ篇とありますが、私あるいは民に対する「公」はどうあるべきかを論じた内容。 とはいえ、割とさらっと読めました。塩野氏自身が丸くなったのかもしれません。(2010.6.23)

    0
    投稿日: 2022.12.27
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    YG
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    「律法」と「法律」の話は非常に興味深かった。ルールに自分を合わせるべきか、ルールに自分を合わせるかというスタンスはどちらが正解という訳ではないが、盲目的にならずにしっかり自分で考えなければいけないと思った。 そして、何よりローマ史についての自分の不勉強を痛感した。。

    1
    投稿日: 2022.11.07
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    ケンシロウ
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なぜ彼らにだけ優れた戦略なり戦術を考えだすことができたのか。それらは彼らが他の人々よりは柔軟な思考法をする人であったからです他者が考えつくことと同じことを考えていたのでは絶対に勝てない。疑問を常に抱きその疑問を他者が考え付きもしなかったやり方で解決していく。それには思考や発想の柔軟性こそが不可欠でこれこそが勝敗を分けるカギになるのです。 国益とは具体的な利益になって帰ってこない限りそれを追求したことにはならないのである。ではそれをどうやれば国益追求には有効か。500年昔の外務官僚だったマキャベリは次のように言っている。「いかなる事業といえどもその成否は参加する全員が利益を得るシステムを作れたか否かにかかっている マキャベリの次の言葉を明日の外生担当者たちに送りたい「常に勝ち続ける秘訣とは中位の商社で居続けることにある」 自己反省は絶対に1人でなされなされねばならない。決断を下すのも孤独だな反省もまた孤独な行為なのである自分、自分と向き合うのだから1人でしかやれない。もしかしたらプロとアマを分ける条件の1つである「絶対感覚」とはそれを磨くことと反省を怠らないことの2つを常に行っていない限り習得も維持もできないものなのかもしれない。 会社でも破産でもすれば最も被害を被るのは外資でもどこでも行き先に不足しない人ではなく会社が潰れようものなら行き場のない人々であろう。ならば会社の経営状態に誰よりも関心を持ちその工場を誰よりも願うのは幹部社員ではなくて一般社員であるはずだ。国家もそれと同じなのである。 マキャベリは次のように言っている。「天国へ行くのに最も有効な方法は地獄へ行く道を熟知することである」国政担当者ならば二股かける位当然ではないか。この人たちにとっての責務は国民を天国に向かわせることにあるのだから。この程度の事前対策はいくらなんでもなさっていたのでしょうね。 歴史に親しむ日常の中で私が学んだ最大の事はいかなる民族も自らの資質に合わないことを無理してやって成功できた例は無いと言うことであった。 要するに交流・安定期と衰退期を分けるのは大同小異と言う人間の健全な知恵を取り戻せるか取り戻せないかにかかっているのではないかと思っている。つまり問題の本質は何かに関心を戻すことなのだ。言い換えれば問題の単純化である。そして単純化ができなければ百家争鳴をしても改革は頓挫する。 それは日本人の法律に対する盲信と言っても良い位の過剰な信頼である。まるで宗教でもあるかのようにいちど決めたら一切買えないいや変えてはならないと思っているのではないか。法律とは政策であり人間の考えたものである以上完全と言う事はありえない。それ故法律は通ってもその後には微調整が必要なのは当然のことなのだ。法律を通すことでの国家改革と個人のダイエットは完全に違うのである。ダイエットならば微調整しながら進むのが健康を損なわないで成功する唯一の道だから体格はこの反対でまず先に大筋を変えその後で微調整をすると言う順序にしないと効果がない。

    0
    投稿日: 2021.09.05
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    ピッピ
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    塩野さんの「ローマ人の物語」を3分の2ほど読み終えたのですが、いつも思うのは歴史から学ぶことは多い、と言うことです。この本は彼女が10年ほど前に書いた著書で、まだ「ローマ人の物語」が完結していない時に書かれたようです。執筆中の心境なども綴られていて興味深いのですが、なんと言っても国の在り方や政治についてなど、国際情勢を交えながら日本のリーダーたちへ物申している内容が、ローマ人の物語で再三取り上げていることに通じているので、やっぱり黙って見ているわけにはいかないのだろうと思ってしまいます。 私自身もローマ人の物語を読んでいて文章を抜き出していますが、政治家やビジネスマンには必携の書ではと常々思っていたので、この本の苦言は塩野さんなら、さもありなんと思ったのでした。 この時代のブッシュはいなくなり、アメリカはトランプへ。イギリスはEU離脱を巡り国が割れ、安倍首相は長期政権下で外交に精を出しても、日本の立ち位置はパッとせず、北朝鮮の動きに手も足も出せず、韓国とは犬猿の仲状態の現在。これを彼女はどう思っているのか気になります。この頃の首相は小泉さんでしたが、案外塩野さんが彼を評価しています。この本の筋とは離れますが、最近では息子の進次郎氏に注目している記事が雑誌にあったようなので、政治オンチの日本人にあって彼が本物のリーダーになるのか…ホント誰かいないのか…と思うのです。 それにしても、世界における日本の非力は目に見えるし、国際連合の力の低下も今じゃ歴然。国際政治におけるプレーヤーの持つ切れ味の良い剣は、5つということです。1.拒否権をもっている 2.常任理事国である 3.海外派遣も可能な軍事力 4.核をもっている 5.他国に援助も可能な経済力 。日本はこの中で一つしか持っていないのですから、力がある筈はありません。そこでどういう国を目指すのか考えるのは私たちなのですが…

    1
    投稿日: 2019.08.14
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    bqdqp016
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    文藝春秋連載のエッセイ集。イタリアに住む著者の視点から、日本への鋭い批判、提言が面白い。印象に残った記述を記す。 「ユリウス・カエサルは、言っている。「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと思う現実しか見ていない」 「なぜか、危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。首をすげ代えれば、危機も打開できるかと、人々は夢見るのであろうか。だがこれは、夢であって現実ではない」 「情報に接する時間を少し節約して、その分を考えることにあててはいかが」

    0
    投稿日: 2018.11.15
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    dekadanna
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    文藝春秋への寄稿文(2003/6-2006/9)をまとめたもの。時事テーマである、戦争を通じて、政治について考えさせられる一品。 以下注目点 ・意思を持続させるエネルギーの中で、最も燃料効率が良いのは私利私欲。 ・相手がどう考えどう出てくるかを知って”勝負”に臨むのは、ゲームに参加したければ最低の条件である。 ・派兵の目的はいずれも軍事ではなく政治にあるのでは共通しているのだから。 ・「やる」ことよりも、「やりつづける」ことのほうが重要である。 ・体力、国家にとっての経済力、の回復が必要不可欠になる。 ・政策の継続性の欠如こそが三世紀のローマ帝国にとって、諸悪の根源であったのだった。 ・大義とは、客観的ではなくて主観的である場合はなはだ多し。 ・アレクサンダーとカエサルは、敗者さえも納得する大義に変えた。 ・他の国が大義と言おうが日本だけは心中でせせら笑い、それでいながら冷徹に国益を考え、その線で行動することだけである。 ・伸縮自在な距離を保つということは、手段の目的化という、専門家を事象する人々の犯しがちな誤りから、自由でいられるやり方の一つではなかろうか?。 ・傲慢とは、心中にひそむ劣等感の裏返し。 ・「いかなる事業といえどもその成否は、参加する全員が利益を得るシステムを、つくれたか否かにかかっている。」 ・「自分ならばどう考えるだろうか」を、あらゆることのスタート・ラインにしてみてはどうであろうか。 ・政治とは、個人ではできない事柄を代わって行うことでないか。 ・魚は頭から腐る。ローマ帝国末期に起こった真の悲劇。

    0
    投稿日: 2018.11.12
  • ysano911のアイコン
    ysano911
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    塩野七生『日本人へ リーダー篇』文春新書 読了。年間定期購読しようねw 歴史家ほど政治を見る目に優れた者はいないな。数年前の内容ではあるが、日本外交が崩壊している今、示唆するところは多い。彼女のエッセイが、くだらぬジャーナリズムに陥っていない証拠。 2010/09/24

    0
    投稿日: 2018.11.06
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    ミスティックロア
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    一つ一つが非常に短い短編になっているので読みやすい。 あまり知らないイタリア人の特性が読み取れて面白かった。

    0
    投稿日: 2018.10.25
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    takahirokazama
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    塩野七生の本(特にローマ人の物語)は、読んでみたいなと思ってはいるのだが、なかなか手が出ないでいる。手始めは軽く読める新書から。 「野心」やるべきと信じたことをやること 「虚栄心」よく思われたいこと 両方持っていてもよいが、問題はどちらが大きいか、小さいか 理想形は、つまらないこで「虚栄心」を満足させ、重要なことは「野心」で勝負する。 肝に銘じておこう。

    0
    投稿日: 2018.10.09
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    chi-san
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    いつもながらの爽快な日本へのメッセージ。 外から見るからこそ見える、日本人の不甲斐なさ。 著者にはこれからも、どんどん日本への提言をお願いしたい。

    0
    投稿日: 2016.09.18
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    yoshinar
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    塩野七生の本って初めて読んだんだけど、ちょっと期待はずれ。まあ、確かになるほどと思うこともあるんだけど、読みながら浮かんできたのは(最近の)曽野綾子や櫻井よしこね。なかなか過激でやや食傷。せっかくイタリア生活長いんだから、ヨーロッパのエスプリ薫る教訓をいただきたかった。これでは右寄りの人を喜ばせるだけではなかろうか。

    0
    投稿日: 2016.08.31
  • bakumon17のアイコン
    bakumon17
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    イタリア在住の執筆家。 文藝春秋に連載されたエッセイをまとめたもの。 海外からみた日本の状況をローマの歴史や錯綜する欧米の歴史などを踏まえ、提言・分析している内容。 客観的に分析しているので内容は信用できる。 カエサルの言葉 人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと思う現実しか見ていない。 これは、EU離脱問題の英国を見誤った原因を端的に表しているように思える。

    0
    投稿日: 2016.06.26
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    k-masahiro9
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    このレビューはネタバレを含みます。

     人間は、苦労に耐えるのも犠牲を払うのも、必要となればやるのです。ただ、喜んでやりたいのです。だから、それらを喜んでやる気持にさせてくれる人に、従いていくのです。これはもう、総理大臣の才能ですね。(p.68) (中略)彼ら(アレクサンダー大王、ハンニバル、カエサルなど)が、他の人々よりは柔軟な思考法をする人であったからです。他者が考えつくことと同じことを考えていたのでは、絶対に勝てない。疑問を常にいだき、その疑問を他者が考えつきもしなかったやり方で解決していく。それには思考や発想の柔軟性こそが不可欠で、これこそが勝敗を分ける鍵になるのです。(pp.68-69)  想像力が動き出すのは、疑問をいだいたときからだ。疑問をいだくのは、壁に突き当ったからである。秀才とは学業成績の良い人のことだから、これまでに壁に突き当ったことがないか、あったとしてもごくまれだった人たちなのだろう。となれば疑問をもった回数も少なく、当然ながらその疑問を解決しようとしたあげくに、想像力に訴えるしかないと思い到るまでの苦痛も、さして経験したことはないにちがいない。(p.97)  自己反省は、絶対に一人で成されねばならない決断を下すのも孤独だが、反省もまた孤独な行為なのである。自分と向きあうのだから、一人でしかやれない。もしかしたら、プロとアマを分ける条件の一つである「絶対感覚」とは、それを磨くことと反省を怠らないことの二つを常に行なっていないかぎり、習得も意地もできないものなのかもしれない。(p.109) 「人は誰でも、自分自身への誇りを、自分に課された仕事を果たしていくことで確実にしていく。だから、職を奪うと言うことは、その人から、自尊心を育くむ可能性さえも奪うことになるのです」(p.210)

    0
    投稿日: 2016.06.25
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    masa-jf3kqa
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    週刊誌連載のエッセイをまとめたもの、同じような話が何度も出てくるのは仕方ないかな。 古代ローマの歴史には詳しくないが、もっと知りたいという気持ちになった。そっち方面の著書を読んでみたい。

    1
    投稿日: 2016.05.04
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    office4690
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     日本人、そのリーダーに何を伝えたいのかちょっと頭をひねらざるを得ない。確か著者、本文中で筆記を辞めたいとのたまっていた様な

    0
    投稿日: 2016.01.28
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    prepre1212
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    リーダーに必要なこととは? →想像力は訓練を重ねていないと劣化してしまう プロとアマを分ける条件の一つである絶対感覚とは、それを磨くことと反省を怠らないことを常に行う必要がある 決断も反省も孤独な行為

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    投稿日: 2015.12.23
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    korededouda
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    高杉先生からもらった、2冊目 ローマとかギリシャとか基礎知識がないと全くわからない 塩野七生さんの「日本人へ リーダー編」読み終えました。 海外から見た日本、世界の歴史の中の日本、横軸と縦軸の広い見識のから見た日本を知ることができて勉強になりました。もっとも、基礎知識がなさすぎて全ては理解できませんでしたが。 私だけでなく、日本人みんながもう少し勉強しないといけませんね。のんきにしすぎていることがわかりました。 私の気に入ったところは、 情報を集めるのは参考文献表を作るにすぎず、文献をどう読み解くかは、読む側の人生で蓄積した全てが深く関与する。自らの理性と感性と悟性を投入して肉迫も可能になる。 情報に接する時間を少し節約してその分を考えることにあててはいかが、 というところです。 いつかお話したNPOですが、パンフレットができたので同封します。素人が作ったので伝えたいことが上手く盛込ていない気がします。アドバイスがあればよろしくお願いします。 先日の日曜日は、英語が全くできない親子30人が集まって、外国人とデザートクッキングをしました。 こんなことが、これからの日本を担う子供たちのためになってくれるのか ゆうも読んでた!すごい

    0
    投稿日: 2015.05.27
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    fumi19850511
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    タイトルとはあまり関係ないだろう。 イタリア在住作家のエッセイ。 あえて名付けるとすれば、イタリアにいる作家から日本について思う、古代ローマとの比較。 かなぁ、字余り。

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    投稿日: 2015.05.23
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    toshi1231
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    週刊誌に連載されたエッセイをまとめた1冊なので、全体を通してのメッセージがあるわけではなく、本書のタイトルには少し違和感もある。ただ、各エッセイともに、ローマを中心とした歴史をベースに日本の現状をみると、こういうふうに感じられる、という姿勢がベースになっていて、なるほど、という鋭い指摘も多い。エッセイのまとめと捉えて楽しむとよいと感じました。

    0
    投稿日: 2014.09.21
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    whiteprizm
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    ☆2(付箋8枚/P254→割合3.15%) あのローマ帝国が何故滅びたのか、通して書き終えた著者の視点は現代にもいかんなく生きる。 ローマから比べれば、アメリカの文化も寛容ではない。 日本の政治に対しても、 “人を代えようと、奇跡が起るわけではない。 誰が最高責任者になろうと、やらねばならないことはもはやはっきりしている。 ならば、政策の継続性を保持するためだけでも、政権交代は避けたほうがよいと思うのだ。政策のちがいはあると言う人がいるが、私にはそれは、何を優先するかのちがいにすぎないように思える。” と述べる。ユリウス・カエサルの先見と個人の力をつぶさに見た著者からすれば、十把一絡げに見えるんだろうなあ、今の政治家。 ***以下抜き書き*** ・アメリカ合衆国は多くの人種の混合体であり、ゆえにアメリカ人は多民族との共生に長じているとの見方は、私には大変に疑わしい。 アメリカ人は、自分たちの国に来て仕事をしたいと願っている他民族との共生には慣れていても、アメリカには行きたくなくあの国とは関係を持ちたくないと思っている他民族との共生となると、その成果としては半世紀昔の日本を持ち出さざるをえなかったことが示すように実績にとぼしい。 ・しかし、このローマ帝国でも滅亡を免れることはできなかった。だが、これほども手をつくしたうえでの崩壊だからこそ、なぜローマは滅亡したのかという議論が、今に至るまで絶えないのである。そして、これだけは厳たる史実だ。近代の帝国は植民地が次々と独立したことで帝国でなくなったが、最後まで属州の離反がなかったローマは、帝国として滅亡したのだった。 (戦争で勝利した属州に市民権を与え、指導層には家門名や元老院の地位を与える。基地を作り、属州民と兵士の混血をすすめる。このローマ帝国を彼らはラテン語でfamiriaファミリアと呼んだ。) ・アメリカでは何でも豊富なので、その効率良い活用となると鈍感だ。しかもこの鈍感は、これから味方にしなければならない人々に対しても同様なのは、たとえ肉体的には生存していようと統治的にはゼロにできたサダム・フセインの存在を、大きくする時間的余裕を与えてしまったことが示している。 ・そのうえ、部下たちをやる気にさせる心理上の手腕。人間は、苦労に耐えるのも犠牲を払うのも、必要となればやるのです。ただ、喜んでやりたいのです。だから、それらを喜んでやる気持ちにさせてくれる人に、従いていくのです。 ・私には、キリスト教とイスラム教という一神教同士の抗争の根の深さは、ローマ帝国、つまり古代はいつ終わりを告げたのかをめぐる諸説にさえも見え隠れしているように思えるのである。 忘れてはならないのは、ローマ帝国の事実上の終焉はキリスト教が支配するようになった四世紀と考える人は、政治と宗教は別物と考える政教分離主義者に多い。一方、イスラムが後世に出てきた七世紀だとするのは、これとは反対の考えをもつ人々である。 ・「いかなる分野でも共通して必要とされる重要な能力が、一つある。それは創造力だ」とは私の言ではなく、五百年前にマキアヴェッリが遺した言葉である。 ・なぜ「情けない」かというと、重要極まりない問題も賛成反対の論争を重ねていくうちに本題から離れ、賛成派も反対派も問題の本質を忘れてしまうところなのだ。日本滞在中に郵政民営化に関する国会の委員会の討議をテレビで見ていて、またそれを解説するマスコミの記事を読んでいて、衰亡途上のローマ帝国を前にしているのと似た想いになった。

    1
    投稿日: 2014.08.11
  • しおりのアイコン
    しおり
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    思考力に惚れ惚れする。 現在の世界情勢を、古代ローマを参考にしながら読み解いているのが面白い。 文章執筆への姿勢も、非常に参考になる。

    0
    投稿日: 2014.07.01
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    ishid14
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    おそらく塩野七生さんが文藝春秋にて執筆されたコラム投稿の集まりだと思われる本。時期は2006年前後。日本では小泉政権の郵政民営化討論時、またアメリカのブッシュがイラク戦争を仕掛けた時期である。今から読むとちょっとした近代史であるが今読むと七瀬さんの見解が何ともしっくりくる。時間がたっても納得できる見解を持てることは素晴らしいなと感じた。コラム投稿だけに5000時程度で簡潔に分かりやすい主張が述べてあるのも良い。

    0
    投稿日: 2014.03.05
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    ひな
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    面白かった…!! はっきりとした物言いが小気味良い。 現代と歴史を有機的に結びつけた分析は説得力がある。 色々と、覚えておきたいと思ったことが多かった。 特に最近日本の働き方について考えることが多いものだから、自尊心と職業の関係のところでは、頭を抱えてしまった。 この本が出版されてから、4年が経とうというのになにかが良くなっている実感があまり持てないのだ。 考え続けたい。

    0
    投稿日: 2014.03.03
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    makkinn
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     なるほどなあと思いながら読んだが、読み進むうちに何がなるほどだったか忘れてしまった。馬鹿だ。1日1つずつ読んで考えるくらいでちょうど良いかも。  働くことで人は、自尊心を持てるので、失業対策は、人の自尊心を育てるための取り組みであるとのことなるほど。  1週間遅れで日本の情報を読むことによって読むに値する文章がわかるという。毎日あふれる情報に振り回されてる自分はなんなんだろう?と思う。  日本を少し離れたところから見て、歴史を研究しているものとしてズバッと切る感じ。

    0
    投稿日: 2014.01.07
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    sisyphe
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    軍事力の話から入る。世界に冷遇されてる日本。 大国の間に立つ微妙なポジショニングを強かさをもってして 絶妙なポジショニングにしなさいという意見には賛同できる。 ローマ史から大国が長続きする訳を紐解く。 日本の宗教観など、あらゆる知識を有機的に 政治や外交という事象に結びつけられていると思う。

    0
    投稿日: 2013.10.15
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    koochann
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小泉首相時代の論評が多いので、少し古い感じはありますが、ローマ時代との対比で書いている部分があるので、当時のリーダーとの違い、共通など面白いものがあります。5賢帝時代は平均在位が20年程度だったのが、4世紀には4年程度になったというのは最近の日本の首相在位年数と似ています。アレクサンダー、ハンニバル、カエサルと現代の日本の政治家、またイタリアの政治家を比較するのはなかなか興味深いです。現代の怒れる若者たちの行動で、世界各国の暴動・テロなどの厳しい例の後で、日本の怒れる若者は「小泉に投票した!」(2005年の総選挙のこと)はジョークとして、実に笑えました。

    0
    投稿日: 2013.08.18
  • ichijoabookのアイコン
    ichijoabook
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    本が出版された頃に買ったのに、 ようやく読んだ。 「危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。」 に、ドキッとした。 プロとアマの話も、なるほどと納得。 絶対音感ならぬ「絶対感覚」は、 わたしにあるだろうか…。 もし、ないとしても、 アマがプロを超える方法(徹底した現情直視と、 常識にとらわれない自由な発想)をもって プロとしていくしかないなと思った。

    0
    投稿日: 2013.05.06
  • katak-aiのアイコン
    katak-ai
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    「常に勝ち続ける秘訣とは、中ぐらいの勝者でいつづけること。」マキアヴェッリ 日本が、国際的に勝者になるのは、難しい。 日本だけでできることに注力すべき。 ひとつは、経済力。 ただし、それだけで正面突破するのは利口なやり方ではない。 超大国とは、はた迷惑な国のこと。 その狭間を生き抜くために、日本が参考にすべきなのは、 経済大国ではあっても軍事大国には、なれなかった国。ヴェネチア。 その長寿の秘訣は、情報収集とそれを駆使しての冷徹な外交。

    0
    投稿日: 2013.01.23
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    nakaizawa
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    (2013.01.06読了)(2012.03.06購入) 【1月のテーマ・[日本人を読む]その①】 題名に「日本人…」という風についているのが、手元に4冊あるので、年頭にあたり読んでしまうことにしました。 文芸春秋に2003年6月号~2006年9月号まで掲載したものです。 塩野さんが、ローマ、ヴェネツィア、フィレンツェ、等の歴史を書きながら学んだことを、日本人が国際社会のなかで、どうすればいいのかをアドヴァイスしてくれている本です。 アドヴァイスの妥当性はわかりませんが、イタリア人ならどう考え、どう行動してきたかについては、興味深く読めました。 【目次】 Ⅰ 危機の時代は、指導者が頻繁にかわる。   首をすげ代えれば、危機も打開できるかと、   人々は夢見るのであろうか。   だがこれは、夢であって現実ではない。 イラク戦争を見ながら アメリカではなくローマだったら クールであることの勧め イラクで殺されないために 「法律」と「律法」 …… Ⅱ 自己反省は、絶対に一人で成されねばならない。   決断を下すのも孤独だが、   反省もまた孤独な行為なのである。 想像力について 政治オンチの大国という困った存在 プロとアマのちがいについて アマがプロを越えるとき なぜこうも、政治にこだわるのか …… Ⅲ 歴史に親しむ日常の中で私が学んだ最大のことは、   いかなる民族も自らの資質に合わないことを   無理してやって成功できた例はない、という事であった。 歴史認識の共有、について 問題の単純化という才能 拝啓 小泉純一郎様 知ることと考えること 紀宮様の御結婚に想う …… ●他民族との共生(15頁) アメリカ合衆国は多くの人種の混合体であり、ゆえにアメリカ人は他民族との共生に長じているとの見方は、私には大変疑わしい。アメリカ人は、自分たちの国に来て仕事をしたいと願っている他民族との共生には慣れていても、アメリカには行きたくなくあの国とは関係を持ちたくないと思っている他民族との共生となると、その成果としては半世紀昔の日本を持ち出さざるをえなかったことが示すように実績にとぼしい。 ●戦争と外交(29頁) 戦争は、血の流れる政治であり、外交は、血の流れない戦争である ●イタリア軍の海外派兵(33頁) イタリア軍の海外派兵は、昔のベイルートからはじまって湾岸戦争、ソマリア、ボスニア、東チモールにまで及び、その後もアフガニスタン、イラクと、小まめに実績を重ねてきた。世界中の紛争地帯に送っている兵士の合計は、今年に限ったとしても一万に及ぶという。このイタリアこそが参考になると私が思う理由は二つある。 一、これだけの歳月、しかもこれだけの数を派兵していながら、戦死者がゼロであること。 二、戦死者ゼロでありながらイタリアは、経済上の負担もしていない。もちろん派兵の費用はイタリア持ちだが、それ以外の経費負担は求められたことがない。 ●法の見方(42頁) ユダヤ教:神が人間に与えたものだから、神聖にして不可侵。 古代ローマ人:「法」とは人間が定めたものであり、必要に応じて改めるもの ●犠牲者(57頁) 「戦死者」というイタリア語が「犠牲者」という日本語に変ってしまう ●非難でなく期待を(120頁) 人間とは、期待されるや自分では思いもしなかった力を発揮することもあるという、不思議な生き物でもある。だから、国の政治とはいかに重要か、それゆえにあなた方に期待しているのだとでも言って、激励してみてはどうであろうか。今のように、欠点をほじくり出しては軽蔑と非難を浴びせるのではなくて。 ●教科書(171頁) ローマ史が政治の教科書になるのなら、中国史もなるはずだ。教科書とは、学んだほうがよい事柄だけでなく、学ばない方がよい事柄も記されてあってこそ、本当の意味の教科書になるのだから。 ●職を失うこと(210頁) 「人は誰でも、自分自身への誇りを、自分に課された仕事を果たしていくことで確実にしていく。だから、職を奪うということは、その人から、自尊心を育む可能性さえも奪うことになるのです」 ●「終戦」でなく「敗戦」(230頁) 「終戦」でなく「敗戦」と言おうではないか。敗戦となれば、なぜ敗北したのかを考えるようなる。 ☆塩野七生さんの本(既読) 「ルネサンスの女たち」塩野七生著、中公文庫、1973.11.10 「神の代理人」塩野七生著、中公文庫、1975.11.10 「海の都の物語(上)」塩野七生著、中公文庫、1989.08.10 「海の都の物語(下)」塩野七生著、中公文庫、1989.08.10 「ローマ人の物語Ⅰ ローマは一日にして成らず」塩野七生著、新潮社、1992.07.07 「ローマ人の物語Ⅱ ハンニバル戦記」塩野七生著、新潮社、1993.08.07 「ローマ人の物語Ⅲ 勝者の混迷」塩野七生著、新潮社、1994.08.07 「ローマ人の物語Ⅳ ユリウス・カエサルルビコン以前」塩野七生著、新潮社、1995.09.30 「ローマ人の物語Ⅴ ユリウス・カエサルルビコン以後」塩野七生著、新潮社、1996.03.30 「ローマ人への20の質問」塩野七生著、文春新書、2000.01.20 「ローマの街角から」塩野七生著、新潮社、2000.10.30 (2013年1月9日・記)

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    投稿日: 2013.01.09
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    ghostrider
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    911前後の話が多い。ローマ帝国史やマキャベリに基づく言説が小気味良い。 『人間ならば誰にでも,現実の全てがみえるわけではない。多くの人は,見たいと思う現実しかみていない』(ユリウス・カエサル) このフレーズが何回か出てきておりこの本の核となる考えといえる。 「成果主義のプラスとマイナス」の章は秀逸。第一層は刺激を与えるだけで能力を発揮する人,第二層は安定を保証すれば能力を発揮する人,第三層は刺激を与えても安定を保証しても成果を出すことのできない人。歴史上,上手く機能した国の例からすると,順に2割,7割,1割の割合となる。納得。7割に保証を与えず刺激だけを与えても不安が高まるだけで生産性が上がらない。納得である。 『いかなる事業といえどもその成否は,参加する全員が利益を得るシステムを作れたかにかかっている(マキャベリ)』。これも納得。

    0
    投稿日: 2013.01.05
  • matsushouのアイコン
    matsushou
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    個人的に文章に読みづらい、というか混乱する箇所がいくらかあった。 また内容とタイトルの関係も良く分からなかった。

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    投稿日: 2013.01.03
  • 66dbsevenfrontのアイコン
    66dbsevenfront
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    文藝春秋のコラムか何かの寄せ集めである。その性格が影響して内容に一貫性が無い、また抽象的で伝えたいこともよく伝わってこない。 そもそも著者自身も連載が嫌になってきて編集者にやめたいと言っていたと告白している。 ただ著者はローマ史家の権威であり、その点での勉強にはなる。また時事テーマが多く、それと歴史との比較は面白い。 軽い読み物としては良いと思う。

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    投稿日: 2012.12.30
  • blueberry27のアイコン
    blueberry27
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    相変わらず手厳しく面白い。 憲法改正について、律法と法律という分け方が面白かったが、多くの日本人にとって憲法は律法により近いのではないかと思った。何たって万世一系の元現人神から降されるものであったのだから。日本の政府は一度として国民が勝ち取ったものであった試しがないことも大きな要因だと思う。徳川が崩壊した時でさえ、農民層をはじめとした一般庶民が、自分たちの作った政府だなどと自覚したであろうか。 自分も外から見る立場の今、日本人は外交下手世界1、2を争うのは本当で、特に声がでかくて腕力があるもの勝ち(まさにメリケンそのもの)な今、どこぞの優秀な属国になってた方がいいとすら思えるほどだ。 民を考えた時、2割の優秀層、7割の一般層、1割の要お助け層という分類は面白かった。優秀層に属する者が1割を羨ましがって本分を発揮したがらないケースも多くありそうだな。

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    投稿日: 2012.09.19
  • gintacatのアイコン
    gintacat
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    購入書店:楽天kobo; 読書環境:kobo Touch; コンテンツ形式:EPUB; 既に読んだ本だった(笑)しかもテーマが時事問題だけに今読んでも…

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    投稿日: 2012.09.14
  • ashisasのアイコン
    ashisas
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    芯が一本通ってる人の論って、やっぱり読みやすい。あんまり丸々書き写すのもマズいとは思いつつ、このレベルの本を要約できる能もないので、背景が分からないと真意が伝わらないかもしれないとは思いつつ、琴線に触れたところを抜き書きしてみます。少しでも気になるところがあったら、手に取る価値はある。 「意思を持続させるに必要なエネルギーの中で、最も燃料効率の高いのが私利私欲」 「日本人も外国人と同じ言行をすべきだと言っているのではない。相手がどう考えどう出てくるかを知って勝負に臨むのは、ゲームに参加したければ最低限の条件であると言いたいだけ」 「危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。首をすげ代えれば、危機も打開できるかと人々は夢見るのであろうか。だがこれは、夢であって現実ではない」 「(イラクで死んだイタリア人兵士について)これは、危険も知らずに行った地で巻きぞえを喰った「犠牲者」への待遇ではない。危険も覚悟のうえでの職務遂行中に倒れた「戦死者」への待遇である。だがこれが日本に伝わると「犠牲者」になってしまうのだった。…ミリタリーにも彼らなりの誇りがあるのは当然だ。巻きぞえを喰った結果である死ではなく、覚悟のうえの死、とでもいうふうな。その軍人が戦地で倒れた場合、その彼らを、無差別テロで倒れた市民と同じように「犠牲者」と呼ぶのは、この人々に対して礼を失することではないだろうか。軍人ならば「戦死者」と呼んでこそ、彼らの誇りを尊重することになるのではないか」 「(日本の政治について)このような話をすると、返ってくる答えは決まっている。今の政治家には人材がいない、というのだ。だが、ほんとうにいないのだろうか。それとも、人材を見出し育てる意欲が、マスメディアにも有権者にもない、ということではないだろうか」 「(「天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」というマキアヴェッリの論を踏まえ、アメリカの大統領選挙の候補者対応について)国政担当者ならば、二股かけるぐらい当然ではないか。この人たちにとっての責務は、国民を天国に向かわせることであるのだから」 「長年にわたって紛争がつづいている状態とは、当事者の中に必ず、紛争がつづくほうが利益になる誰かがいる。この「誰か」にとっては解決しないほうがトクになるので、解決の道筋が見えはじめるやいなや妨害する。だからこの種の問題解決には、何よりも先にその「誰か」を見つけ、見つけしだいにその「誰か」を排除することが重要」 「一神教と多神教のちがいは、一人と多数という神の数にあるのではない。最も本質的なちがいは、一神教には他の神々を受け容れる余地はないが、多神教にはあるというところにある。要するに、他者の信ずる神を認めないのが一神教で、認めるのは多神教なのだから」 「政界でも経済界でも官界でも、指導的な立場にいる日本人の口から、一度でよいから聴いてみたい。「これこれこういう理由によって、今のところは動かないほうがよいと考えるし、ゆえに成果もあげることはできない」とでもいう、腹の坐った「説明責任」を聴いてみたいのだ」 「テレビやネットの時代で勝負するための「武器」とは、事後でも読むに耐え、情報はすでに知っていても読みたいと思わせ、それでいて読んだ後に満足を与えられるもの、つまり、情報の「読み」なり「解釈」なりで勝負したもの、を書いたり言ったりする能力でしかない。…情報に接する時間を少し節約して、その分を考えることにあててはいかが」 「(ハリウッド映画『トロイ』で死ぬアキレスを見て)弁慶のような死に方をさせられる古代ギリシアの英雄アキレスを観ながら、これも、今のアメリカ人の無知と不遜による文化破壊以外の何ものでもない、と思ったものだった」 「中国は数多のマイナスを国内にかかえているからいずれ躍進も止まるだろうという意見があるが、私には中国は、マイナスを周辺にまき散らしながら対国への道を邁進していくと思えてならない」

    0
    投稿日: 2012.09.10
  • takako1129のアイコン
    takako1129
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    現代の日本の問題を古代ローマに絡めて説いたエッセイ集。 一つ自分の軸になる研究や知識の大成があれば、あらゆる問題への立ち位置も自然と見えてくるんだな、と思った。 歴史学者は社会から断絶されているイメージだけど、他の学者も過去の研究から導いたメッセージをもっと社会の大衆に発信して欲しいと切に願います。

    0
    投稿日: 2012.08.20
  • mkiidaのアイコン
    mkiida
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・日本のマスメディアは海外の情報が乏しい。 ・戦争は血の流れる戦争であり、外交は血の流れない戦争。 ・三種の人間  1.刺激を与えるだけで能力を発揮する人  2.安定を保証すれば能力を発揮する人  3.刺激を与えても安定を保証しても成果を出すことのできない人

    0
    投稿日: 2012.08.09
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    zhongxia
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    塩野七生。 存じ上げなかった。恥ずかしい限り。 「戦争は血の流れない政治であり、外交は血の流れない戦争である」 言いえて妙。 ローマの話がちょくちょく出るので、興味のない人にはつらいかも。 『ローマ人の物語』 ぜひ読破したい。

    0
    投稿日: 2012.07.20
  • takafumisatoのアイコン
    takafumisato
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    ローマ人からこんなにも学ぶことがるのかと思いました。ローマ時代のリーダーからも学び取ることがあるのだと気づきました。読書を始めたきっかけの本です。

    0
    投稿日: 2012.07.08
  • ebisawamのアイコン
    ebisawam
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    「ローマ人の物語」は死ぬまでに読みたい本です。この作家さんのエッセイもちょいちょい読むのですが、日本人としての矜持を持ちなさい、という想いが伝わります。新書なのでさくっと読めてなおいいですね。

    0
    投稿日: 2012.07.08
  • aroenのアイコン
    aroen
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・政策の継続性の欠如こそが、3世紀のローマ帝国にとっての諸悪の根源であった。 ・一級のミリタリーは一級のシビリアンでもある。 ・マキャベリ曰く、「いかなる事業といえどもその成否は、参加する全員が利益を得るシステムをつくれたか否かにかかっている」 ・想像力が動き出すのは、疑問をいだいたときからだ。いかなる分野でも共通して必要とされる重要な能力が、一つある。それは想像力だ。 ・アマチュアがその道のプロさえも超えるのは、プロならば考えもしなかったことをやるときなのだ。 ・

    0
    投稿日: 2012.05.30
  • たけ坊のアイコン
    たけ坊
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    塩野さんが2006年頃に連載していた記事。経済力を高めることに注力みたいな簡単にそんなこと言えるのは素人だからなってゆうとこと、やっぱローマ史やイタリア生活を通して養われた人物を見る力ってのは参考になる。

    1
    投稿日: 2012.05.21
  • じょなさんのアイコン
    じょなさん
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    戦争は血の流れない政治であり、外交は血の流れない戦争である。 想像力が動き出すのは疑問が抱いたときから。 いかなる分野でも共通して必要とされる能力が一つだけある。それが想像力だ。マキャベリ 書く対象に適した文体。 絶対感覚は使わないと劣化する。 1割刺激を与えたら能力発揮。7割安定を保障したら能力発揮。2割成果を上げられない層。 仕事→自尊心を育むためのもの。誇りは自分に課された仕事を果たすことで確実にしていく。 いかなる民族も自らの資質に合わないことを無理してやって成功できた例はない。

    0
    投稿日: 2012.05.08
  • imajinのアイコン
    imajin
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    戦争は血の流れる政治であり、外交は血の流れない戦争であるのだから。 犠牲者、戦死者 人間ならは誰にでも。現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は見たいと欲する現実しか見ていない(カエサル) 情報に接する時間を少し節約して、その分を考えることにあててはいかがか。 悪いことだからやってはいけない、ではなくて、見苦しいからやるな、であった点である。基準は善か悪かではなく。。。 人は誰でも自分自身への誇りを自分にかされた仕事を果たしていくことで確実にしていく。だから、職を奪うということは、その人から自尊心を育む可能性さえも奪うことになる。 ;

    0
    投稿日: 2012.03.18
  • kjtのアイコン
    kjt
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    政治に関する話題が中心。 いつもの塩野節なので多くを書く必要はないかもしれないが,改めて読んで,政治に対する客観的な視点,何が一番得かという醒めた視点での意見が多いことに気がついた。 また,外交の要諦は逃げることではなく,こちらからも常に攻める姿勢を持つこと。たとえば,歴史認識も受けではいけない。塩野七生がよく書くとおり,政治は血を流さない戦争で,戦争は血を流す政治なので。 ものすごく何かを得た,という感じではないが,まぁ安心して読める,異論はないし参考になるという感じ。

    0
    投稿日: 2012.02.26
  • pulchangoalのアイコン
    pulchangoal
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    文藝春秋の連載が文庫化されたもの。 ローマ史に精通してるだけあって、連載のときに起こった出来事をローマ史を中心とした西欧史の観点から分析している場面が多い。 歴史に興味がなく学生時代を過ごしてきた自分にとってはよくわからない部分もけっこうあった。 ギリシア神話の男神アポロンと王女カッサンドラの話(アポロンはカッサンドラに惚れて、予知能力を与えたけど、ふられたから腹いせに予知能力を使っても誰も聞いてくれないというものにした。トロイ滅亡でも予知能力を聞き入れてもらえず、現実になっても人々に王女の言ったことは思い出してもらえない。)はギリシア神話に興味をもった。 ヨーロッパでは現状の問題点を指摘しながらも、為政者に無視されてきた人を「カッサンドラ」と呼ぶそうで。有識者や知識者の別称とでもいうように。 あとは小泉さんがいかに日本政治において異端児だったかっていうのも協調されてて、小泉さんについてもっと学ばなきゃと思った。

    0
    投稿日: 2012.02.12
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    blurhythm
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    組織の一員としての大切な心得をいくつも手に入れられた。 ヨーロッパの歴史、価値観をもっと知りたくなった。

    0
    投稿日: 2012.01.07
  • fujibeanのアイコン
    fujibean
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    「ロー マ人の物語」という名のロングセラーがあり、毎年、新しい刊が発行されている。その著者が塩野七生さんという方、というのは何年も前から認識していたが、 どうも歴史、特に世界史が苦手な自分としては、「ローマ人の物語」には手を出せなかったが、「日本人へ」という挑戦的なタイトルが気になってついにこの人 の本を読むこととなった。文藝春秋に2003年から2006年にかけた連載をまとめたものというだけあって、話題は古いのであるが、その当時は政局の予測 など未来のことについて書かれていることが多い。たとえば小泉郵政民営化選挙の予測なども登場するが、それが後から読んでも面白いのは、歴史は事実を書く のではなく著者の歴史観を書くものであり、読み物として面白くなければならないという考えが反映されているからであろう。ただ、いろいろご意見を述べられ ているが、必ずしも賛同できるものばかりではないことに、いささか戸惑いを感じた。この人がおかしいのか、自分がおかしいのか・・。 

    0
    投稿日: 2011.12.13
  • 有坂汀のアイコン
    有坂汀
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    「なぜリスクをとるリーダーが出ないのか―危機の時代こそ歴史と向き合え!」この台詞をテレビに映っている政治家にぜひとも言いたい。 この本を最初に読んだのは「日本人へ 国家と歴史編」とあわせて読んでいたような気がします。最近、この人の書いた大作、『ローマ人の物語』を読んでみようと思っています。しかし、あの量の多さが僕に二の足を踏ませている、というのもまた事実でございます。ここに書かれているのは「リーダー論」としての時事評なんですけれど、ぜひとも喧々諤々と不毛な政治闘争を繰り広げている日本の政治家センセイの方すべてに読んでいただきたいと、大マジメに思っております。 彼女の時事評はローマの歴史を専門にしているだけあってその論法は鋭いので非常に面白かったです。この本が刊行される前に掲載された状態で書かれていた時期はどうも小泉政権のころのようですが、今こうして考えると、いろいろなことが『改革』されていった時期でもございましたね。それは今でも重いくびきになっているのは皆様もよくご存知のことと思います。 この本の最初に収録されてある「継続は力なり」という文章の最後に 「政策の継続性の欠如こそが三世紀のローマ帝国にとって、諸悪の根源であったのだった。」 特にここは政治家のセンセイ方にはよくよく読んでいただきたいと思っています。

    0
    投稿日: 2011.11.19
  • かわいい生ゴミのアイコン
    かわいい生ゴミ
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    友人から(正しくは彼女のお祖父さん)借りました。 1章のまとまりが程よく短いので、バイト通勤やら移動時間にちょこちょこ読むのにぴったりな本。 ガッとまとめて読むのではなく、その章ごとに書いてある内容を1日かけて噛み砕く方が自分の肥やしになる気がします。 塩野さんの本は例のチェーザレやらエッセイやらしか読んだことがないのですが、ところどころ出てきます「ローマ人の物語」もいつか読んでみたいと思います。 TPPの話題であれやこれやと騒いでいる今、こんな書籍に出会えて良かったと思います。

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    投稿日: 2011.11.11
  • xl88307のアイコン
    xl88307
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    書き下ろしではなく文藝春秋での連載をまとめたもの。他の方のAmazonコメントによると、2003年6月号から2006年9月号までの約3年分の文章が収められているらしい。著者の名前はあちらこちらで目にしていたが、小説家であること、ローマ史を主にフィールドとしていること、女性であることを初めて知った。内容としてはローマ帝国の歴史とその当時の日本の状況(主に政治。連載当初は小泉政権)を対比させて、いろいろと提言をしている。もう5年以上も前に書かれた本なのに、全然古さを感じさせない(例えば、次から次へと変わる指導者、外交音痴等)。と言うか、不安はさらに増大している。経済一流、政治三流と言われた日本も今や経済も三流になり、政治は更に混迷化を深めている。この先、どうなるのだろうか・・・

    0
    投稿日: 2011.10.24
  • shinobu1985のアイコン
    shinobu1985
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    多分に皮肉を込めながらも、それが嫌味になりすぎないのは文才のなせる技でしょうか。文章に気品と美しささえ感じて、リズムよく読める。 古代ローマの政治とリーダーと、現代のそれを比べてみると、いつの時代も同じような問題があって、さらに問題の本質は二千年も前から変わらないのではないかと思えてくる。そう思うと何度も同じことを繰り返す人間って進歩してないどころか退化してるんじゃなかいとため息が出る。

    0
    投稿日: 2011.09.05
  • 本は空のアイコン
    本は空
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    とても難しい内容でした。おそらく作者が伝えたい三分の一も私は理解できていないと思うのですが、そんな中でも記憶に残る内容がいくつかありました。ローマ人のカエサルの言葉で「多くの人は見たいと欲する現実しか見ていない」や、失業問題を取り上げた章では「失業とは生活の手段を奪われるだけでなく自尊心を育む手段さえも奪われること」など。ローマ帝国を研究されている作者だからできる過去のリーダーや国との比較、日本に対する冷静な評価など様々な事項についてこれまでにない視点で書かれていると感じました。作者の意見は厳しくもありますが決して理想論にならない考え方で参考になりました。

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    投稿日: 2011.08.21
  • keisukeishikawaのアイコン
    keisukeishikawa
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    実家の父の本棚から借りてきた本。このおばちゃん、相変わらず、スルドイ。そして文体がカッコいい。日本に住んでない人の視点は、日本にいてはなかなか気づかない。そんなことを感じさせる一冊でした。

    0
    投稿日: 2011.08.20
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    でこなす
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    時事ネタ満載な内容になっています。2011年7月の時点で昔話だと感じる内容でした。しかし退屈でも得るものは十分にあります。

    0
    投稿日: 2011.07.08
  • おはぎのアイコン
    おはぎ
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    エッセイ集。 快活でいい。 リーダーとして求められるその時々の振る舞い、品格について塩野さんの想いが書かれている。 なんとかの品格なんてクソみたいな本より100倍いい。

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    投稿日: 2011.06.06
  • koreatatsu1962のアイコン
    koreatatsu1962
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    昨年発売された文藝春秋の新書。すごく期待して読んだ。 これは、文藝春秋に毎月掲載された著者の文章を集めたもので、時の総理は小泉純一郎。 どの文章も時事性をはずしても読むに耐えるものだが、それでもネタが古新聞では若干面白みが減衰する。 やはり、その時に文藝春秋誌で読むのがよいと思う。

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    投稿日: 2011.05.28
  • kochinのアイコン
    kochin
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    紀元前後に繁栄を極めたローマ帝国の史実に造詣の深い塩野七生の著作。 『危機の打開に妙薬はない。ということは、人を代えたとしても目覚ましい効果は期待できないということである。やらねばならないことはわかっているのだから、当事者が誰になろうと、それをやりつづけるしかないのだ。「やる」ことよりも、「やりつづける」ことのほうが重要である。』 国内外では郵政民営化や湾岸戦争が主要な政治的テーマだった10年近く前の文章である。近ごろ新聞では首相交代論が報道されるが、戦後最大とも言われる国難に対して我が国が立ち向かうヒントが随所に読み取れる秀作である。

    0
    投稿日: 2011.05.22
  • mikamika151のアイコン
    mikamika151
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    この本との出会い 平積みにされてて、リーダーというキーワードにひっかかったから 概要 ローマの歴史について語るインテリおばちゃんが、ローマ帝国やらマキャベリやらと比較しながら、経済しかカードがない上にへたっぴな日本の外交をダメ出しし、小泉さんを褒める。 感想 帝国だったイギリスにいるからこそ、ローマとのやり方の違いを考えるとおもしろい。EUの行方について考えるにはよいかも。 ぶっちゃけ イラク戦争etcがホットな時期の話でちょいと古い。

    0
    投稿日: 2011.05.20
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    ナリ
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    @yonda4 「ローマ人の物語」の著者、塩野七生のエッセイ。 ローマの歴史と現代日本とを比較して導きだす主張は、社会の在り方が二千年たっても大きく変わらないことを教えてくれる。 特に「自尊心と職業の関係」という章で、失業問題と絡めて「働くことが自尊心を育む。それをローマ人も意識していたのでは」と論じている部分。 自分自身、働くことにプライドを持っているだろうか?と自問自答してしまう。 これは生きていく上で、常に考えていないといけないことだろうな~。 古代ローマに想いを馳せながら、今を考えてみてはいかがでしょう?

    0
    投稿日: 2011.04.23
  • baxのアイコン
    bax
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    このレビューはネタバレを含みます。

    [ 内容 ] なぜリスクをとるリーダーが出ないのか―危機の時代こそ歴史と向き合え! 21世紀の「考えるヒント」40本。 [ 目次 ] 1(イラク戦争を見ながら;アメリカではなくローマだったら;クールであることの勧め ほか) 2(想像力について;政治オンチの大国という困った存在;プロとアマのちがいについて ほか) 3(歴史認識の共有、について;問題の単純化という才能;拝啓小泉純一郎様 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

    0
    投稿日: 2011.04.19
  • shumeisのアイコン
    shumeis
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    ヨーロッパ視点での日本人への提言。 小泉郵政改革選挙の頃のエッセイだが、既に状況がかなり変化していて読み難くなっている。タイトルの他に掲載年月、その頃の日本社会情勢等が明記されていると有難い。

    0
    投稿日: 2011.03.24
  • tetichambersのアイコン
    tetichambers
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    古代ローマの武将が持っていた思想を根底に起きながら、出版当時の時事問題を主な題材としたエッセイ集。読む前に期待していたリーダー論よりも、むしろ洗練された文章構成の仕方に学ぶ点が多かった。

    0
    投稿日: 2011.03.21
  • kuwazo-69のアイコン
    kuwazo-69
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    著者が考える理想的なリーダー(当然…というべきか、古代ローマ帝国時代の人物)の行動や言動と、現代政治家のそれとを対比させ、いかに後者にリーダーとしての資質が欠けているかということが述べられているものだと思う。リーダーとしてふさわしいか、というより、どちらの男が魅力的か、という視点で観察されているように感じました。面白かったです。

    0
    投稿日: 2011.03.13
  • そよかぜのアイコン
    そよかぜ
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    「ローマ人の物語」等で有名な著者だが、私は初めて読んだ。いやいや大変面白かったです。初出が月刊「文藝春秋」の2003年6月号〜06年9月号ということで、まだ小泉政権だったりするんだけど、その当時から問題はほとんど変わっていない気が・・・歴史からひもといてくる著者の言葉は、なるほどなぁと思わせるものがある。例えば、三世紀に入ったとたんに、ローマの軍事力が弱体化したのではない。経済力が衰退したのでもなかった。これらは、後になって襲ってくる現象である。皇帝の交代が激しく、在位期間が短く、それゆえに政策の継続性も失われることによる力の浪費の結果として、生まれてきた現象なのである。なんていわれると、これって今の日本?って思ってしまう。歴史に学ぶというけれど、どうやら人間は同じことを何度も繰り返すようだ。技術の進歩に関しては失敗が活かされるが、行動には活かされないのか。他の著書も読んでみたくなった。

    0
    投稿日: 2011.03.06
  • strafgesetzbuchのアイコン
    strafgesetzbuch
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    自分の見識に従って政治についてローマや現代イタリアの話も織り交ぜながら自由に話を展開していく。 文章自体もかなり好き。 著者のプロフィールの部分でイタリアに留学ではなく遊学となっているのが頷ける感じ(笑)

    0
    投稿日: 2011.02.27
  • yocchi75のアイコン
    yocchi75
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    ローマの歴史を描いている著者が、日本について述べた連載コラムの書籍版。明快な意見が、読んでいて気持ちいいぐらい。

    0
    投稿日: 2011.01.30
  • ryu0218のアイコン
    ryu0218
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    月刊文藝春秋の連載をまとめた新書。イタリア国家功労勲章を授与された歴史の大家である著者が現代を喝破しています。 いいですねぇ。日本の政治を一刀両断でぶった斬る鋭い視点は痛快です。昨今の現象を歴史(古代ローマが多い)から紐解く形で、シニカルに描きます。 本質というと陳腐になりますが、歴史を深く洞察した人の言葉は、深く本質を浮かび上がらせています。

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    投稿日: 2011.01.26
  • hiro2460のアイコン
    hiro2460
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    雑種に連載していたものをまとめた本。 小泉首相時代からの話が収録されているのだ、読むと少し懐かしい。 各種政治問題、国際問題に対する考え方の基本は、著者らしくマキャベリやカエサルの行動や言葉である。 これが単行本で見ると過去の話なのだが、かなり的を射ているのが面白い。 結局、古代から現代まで、問題の本質は変わっていないということだろうか。

    0
    投稿日: 2011.01.15
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    nov
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    ローマ人の物語の作者としても著名な塩野七生氏が、2003年6月号~06年9月号まで、月刊誌「文藝春秋」に寄せた連載を新書化したもの。 ローマ帝国の生誕から滅亡までを著した著者ならではの、切り口が垣間見える本です。

    0
    投稿日: 2011.01.10
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    a0019447
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イタリアの歴史に精通する塩野七生による日本の政治・外交に関することについて述べた本。 ローマ帝国は植民地化してもすべて管理下におくのではなく、その国の独自性は残したまま吸収するすたんすであったという話が新鮮だった。 Ⅰ危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。  首をすげ代えれば、危機も打開できるかと、人々は夢見るであろうか。だがこれは、夢であって現実ではない。 法には二種の捉え方がある。ユダヤの「律法」ローマ法のに由来する近代国家の「法律」律法…掟。仏教の戒律。ユダヤ教の神から人間に与えられた、旧約聖書にある掟。 法律…規則。条例。国会の議決を経て制定された法。ゆえに、実際上は制作。 現状、日本国憲法は律法すなわち掟となっているが、これを法律にさせたければ第96条、憲法の変更に必要な票数の条項を変える火つお湯がある。人間が定めたものゆえ神聖でもなく不可侵でもなく、時代や社会の変化に適応するよう改めてこそ、「法律」である。 マキアヴェッリは次のような言葉を残している「いかなる事業といえどもその成否は、参加する全員が利益を得るシステムを、つくれたか否かにかかっている」平たく言えばみんなにトクさせて、自分がトクしましょう。 Ⅱ自己反省は、絶対に一人で成さねばならない。決断を下すのも孤独だが、反省もまた孤独な行為なのである。 想像力が動き出すのは疑問を頂いた時から。疑問を抱くのは壁に突き当たったから。秀才とは学業成績のいい人。つまりこれまで壁に突き当たったことがないか、あってもごくまれだったはず。疑問をもったことも少なく、疑問を解決しようとし想像力に訴えると思いいたるまでの苦痛もさして経験したことないのでは。筋肉と同様訓練を重ねないと劣化してしまう。 調整力よりも立案と他国の同僚に説得する能力が求められる。理解する能力と説得する能力は違う。 手段を話し合っているうちについつい目的を忘れてしまうことがしばしば起こるが、本質論をするとそれは避けられる。 一神教と多神教の違いは、神の数にあるのではなく、本質的な違いは一神教は他の神々を受け入れる余地はないが、多神教にはある。 他社の信ずる神を認めないのが一神教で、認めるのは多神教。 他社の信ずる神の存在を許容することは、他社の存在を許容する考えと表裏関係にある。これを寛容(クレメンティア)とよぶ 日本人の柔軟性が活きてくるときを信じて、自身を持って待っていればいい。 Ⅲ歴史に親しむ日常の中で私が学んだ最大のことは、いかなる民族も自らの資質に合わないことを無理してやって成功できた例はないという事であった。 情報に接する時間を少し節約して、その分を考えることにあててはいかが。 「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」カエサル ユーモアのセンスは臨機応変のセンスとイコールな関係にある。

    0
    投稿日: 2010.12.17
  • カンキンのアイコン
    カンキン
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    語彙の乏しさを露呈するようで恥ずかしいのだが、それでも言ってしまおう。 「すごい」。 なんと明晰な。なんと鋭利な。 時々本屋でローマの彫像が表紙になった本を見かけていた、あの作者。 ローマ史を元に読み解く現代。これぞ歴史を学ぶ意義ぞ、と感じられる一冊。須く見よ。日本の政治家よ。 他サイトより転載

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    投稿日: 2010.11.23
  • アルマゲドン立川のアイコン
    アルマゲドン立川
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    塩野氏は作家なのだろうか。それとも、時代検証人或いは人物検証人なのか。おそらくは、どれも正解なのだろう。彼女の見識とそれを分析する能力は天下一品だと思う。 これからも、益々お元気で素晴らしい作品を待っています。 そんな気持ちになる作品だ。

    0
    投稿日: 2010.11.21
  • Ryoma3のアイコン
    Ryoma3
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    表現がおかしく,また,大先輩に向かっては失礼かもしれないが,著者の性格が表れたエッセイで,とっても”いさぎよく”そしてとても”小気味いい”。気に入った文章にはよくページの端を折る癖があるのだが,本書を読み終えた今,沢山のページにしるしがある。日本人へとあるが・・はるか2000年を旅してきた著者からの提言は,人類への提言でもある。

    0
    投稿日: 2010.11.20
  • denon_sengaiのアイコン
    denon_sengai
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    律法:掟 法律:政策の違いを認識。 P.150から引用―多神教が伝統であるがゆえに他の宗教を信ずる 人々への寛容性も、まるで肉体を流れる血になっているのが 日本人である、(中略)「寛容」に転換する時期が必ずや来る(中略) そのとき日本人の柔軟性が生きてくる―

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    投稿日: 2010.11.14
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    Ryo
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    時事を含め様々な問題に対し、日本として日本人としてどう対処していくべきかを専門のローマ史を参考に著者が意見を述べていく。著者も人は得た情報をそのまま利用するのではなく、その情報をどう解釈し利用するのか自分なりに考えなくてはならないと述べているとおり、ローマ帝国の出来事をそのまま現代の出来事に当てはめるのではなく、歴史に対する深い解釈、それに対する意見をしっかり著者が持っているため説得力を増していると思う。ただ紙面の関係か1つ1つの事柄に対する内容が少ないので、かなり意見も省かざるを得なかったのではないか、いいたいことを全て盛り込めれなかったのではないかと思われるところが・・・

    0
    投稿日: 2010.10.30
  • 中山幸雄のアイコン
    中山幸雄
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    秋晴れの週末はハエタロウ's Cafeで昼食を取る。 いや、なに、ハエタロウの段ボールハウスがある物干しに 椅子を用意しておじゃまするのだ。 春、初夏、初秋、陽光を愉しむ昼食は カンヌ、ベルリン、台北、バンコクの旅の空、どこでも貴重だ。 その時間を東京の我が家で愉しんではいけない理由など あるだろうか。 好機が訪れたときは、即、動くべし、なのだ。 塩野七生が「文藝春秋」に連載してきた『日本人へ』を読む。 七年分の連載が二冊の新書になった。 東京とローマの距離。 いまこの瞬間と二千年の時間。 その距離と時間の広がりが、 現代の出来事に対する塩野の洞察に立体感を与えていて、 読んでいるこちらの頭と心も活性化する。 とりわけ、周囲の既得権者におもねることなく、 かといって批判や非難で声高になることもない塩野の文章が、 人間の言葉として届いてくる。 ただ知識や情報を得るだけの読書でなく、 著者と対話する時間に変わっていくのだ。    (文中敬称略)

    0
    投稿日: 2010.10.16
  • tanayukiのアイコン
    tanayuki
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    月刊文藝春秋の連載の新書化。2003年以降の時事ネタだから懐かしい名前が出てくるが、主張が古びないのは歴史に立脚しているから。一方、困ってしまうのは、これを読むと『ローマ人の物語』を一から読み直す誘惑にかられてしまうことか(笑)

    0
    投稿日: 2010.10.14
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    hanasigeharu
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    面白かったです。 書かれてることは少々古くなっていますが内容は全然ふるくないです。示唆に富んだ言葉がたくさんあります。

    0
    投稿日: 2010.10.11
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    pankan
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    塩野姉さんが説教してます。 まあ、歴史から学ぶことは多いと思うので、おっしゃることもごもっともな感じです。変な自己啓発本よりは読みごたえがあります。

    0
    投稿日: 2010.10.10
  • おおきに!(smoneyb)のアイコン
    おおきに!(smoneyb)
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    さすが、ローマ人の歴史をしっかり捉えてきた筆者の鋭い分析。ぷあぷあ言っているその辺の国会議員に、 是非とも読んでもらいたい。

    0
    投稿日: 2010.10.05
  • もぐもぐのアイコン
    もぐもぐ
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    彼女はストーリーを作る人なのだと思う。 それも魅力的なストーリーを。 それはきっと彼女の主人公に「惚れる」という特性が活きるからなのだろう。 しかし、歴史書ではないこの本においては彼女の特性は活きていない。 客観的な現状の把握が十分でないのだろうと思う。 それでも彼女の思い切りのいい言い切りと 欧州から見た日本に対する視線を垣間見れる点、 そして彼女の本分である歴史との対比は興味深かかった。

    0
    投稿日: 2010.10.03
  • のあ♪のアイコン
    のあ♪
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    2010/8月読了。 読んでいて、「その通り!」「ごもっとも!」と思うことが何度もあって、モヤモヤしていたものが、少しスッキリ。 今の日本人に足りないものは何だろう? この不安定な時代に、考えてみるきっかけを与えてくれると思います。

    0
    投稿日: 2010.09.28
  • shinyaの本棚のアイコン
    shinyaの本棚
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    塩野七生の文藝春秋での連載エッセー集。政治への苦言というか注文というか。イタリア在住だけに外交政策、特に軍隊派遣についての日・伊比較は興味深い。 いつもながら読みやすい文体、的を射たコメントにすっきりする。

    0
    投稿日: 2010.09.22
  • keizのアイコン
    keiz
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    リーダー篇とはあるものの、日本人個々人に宛てたメッセージであることは 間違いない。(そもそも文藝春秋だし) 世界のそれぞれの大国が自らの国益(極々ついでに世界益)を通しながら、 国際社会の立場を固めている中で、軍事力・外交力・政治力がない日本が 如何にあるべきかを著者の専門であるローマ史と重ねながら書いております。 また、今の日本が抱える問題点をずばりと指摘しており、この本に書かれている 主体性なり、大儀なりを国民が認識すれば、その問題の解決の大いなる一歩に なるのにね、というところ。 その中で特に印象に残ったのは巻頭のユリウス・カエサルの名言 『人間ならば誰にでも現在のすべてが見えるわけではない。  多くの人は見たいと思う現実しか見ていない』 他者の、自分以外の現実を許容できないのならば、それは自身に起こる 壊死に気付かない。

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    投稿日: 2010.09.22
  • rukakokoroのアイコン
    rukakokoro
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    以下引用 『人は誰でも、自分自身への誇りを、自分に課された仕事をはたしていくことで確実にしていく。だから、職を奪うということは、その人から自尊心をはぐくむ可能性さえも奪うことになる。いかに手厚い福祉を与えようと、プロレターリに自尊心を持たせるには役立たない。それを可能にするには、職を与えるしかないのだ。自分自身への尊厳を持てる人が多ければ多いほど、その社会は健全化する。』 成果主義の弊害 『第一層と第二層の違いは、能力の絶対差にあるのではなくて、能力の相対差、つまり能力の質の違いにあるという人間性の現実を無視したところに発する。』 ローマ帝国の歴史についてよく知らないので、読み進めるのに少し苦労 した。 世界の中の日本、についてよくよく考えさせられる一冊でした。

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    投稿日: 2010.09.14
  • dokudokudokidokiのアイコン
    dokudokudokidoki
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    誰かが、例えば駐イタリア大使に塩野氏を、という意見を述べていたのを思い出した。前からローマについての多くの著作を出していたのは、さすがに知っていたので、何となく手に取ってみた。 歴史を学ぶ必要性について、多くの人は、歴史は繰り返されるから、とか、現代の鏡となるとか、要するにうまくない現状を打破するために必要なのだと述べている。 著者はそういう試みを読者の前に示しているのだと感じた。 自分にとってはそういう意味で、歴史を学ぶ意味の具体性を示唆してくれた。

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    投稿日: 2010.09.13
  • unagidogのアイコン
    unagidog
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    国家歴史篇が面白かったので、こちらも購入。 (レビュー; http://booklog.jp/users/unagidog/archives/4166607561) 国家歴史篇の方が個人的におもしろかった。 政権への批判が多く、大半は納得できるものなのだが、しかし批判を集めた本書よりは、歴史や現在のイタリアでの生活を絡めた向こうの方が読んでいて、素直に楽しい。 元々、一つの連載を内容で2冊に分けたようだ。 連載のエッセンスは、殆ど国家歴史篇に持ってかれている気がする。 プロモーションとしては成功だけども、時系列で2冊出した方が良いのになと思う。理由は、内容が偏ってしまうことと、同時期の記事が2冊に分かれてしまうから。 しかし、なぜ「リーダー篇」の方が売れているんだろう。

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    投稿日: 2010.09.03
  • famishimaのアイコン
    famishima
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    リーダーシップ、外交、国益・・・。 まだ途中だけど、自分が最近考えていることのヒントがいっぱいな気がする。

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    投稿日: 2010.08.30
  • sagami246のアイコン
    sagami246
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    「ローマ人の物語」の完結以来の塩野七生。文芸春秋の連載を1冊の新書にまとめたもの。この巻は、小泉首相が郵政民営化選挙で圧勝したくらいまでの時期を扱っている。この人の断言口調が、私は嫌いではない。

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    投稿日: 2010.08.23
  • pandra14のアイコン
    pandra14
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    危機の時代は、指導者が頻繁に変わる。 首をすげ替えれば、危機も打開できるかと、 人々は夢見るのであろうか。 だがこれは、夢であって現実ではない。 塩野七生といえば古代ローマ史「ローマ人の物語」が有名である。現在の状況をローマ時代のそれとのアナロジーを用いて、我が国の問題点とくにリーダーとしての立ち振る舞いについて示唆を与えている。 読み進むに連れて驚かされるのは、古代ローマと現在の我が国の問題点がピタリと一致している点である。すなわち、平和の継続には優れたリーダーの存在が必要不可欠であり、またそのような資質を有する人間を発掘または教育していくためにはどのような事をするべきなのか、である。 章ごとにテーマが決まっており、非常に読みやすい。 現状の問題に対する筆者が提案する解決策は陳腐なものであるが、本書筆者の論理は明快であり、学ぶことが多いと思われる。

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    投稿日: 2010.08.16
  • yagimp2002のアイコン
    yagimp2002
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    外交の話は参考になった。国も人も結果を見越した振る舞いが大事。見せ方と実益をベースにした交渉。ただでは起きないこと。日本人は苦手。鍛える方法やなぜそうなのかは、もう少し考察がいる。ニシベススムの講演会を思い出す。要:頭の整理。

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    投稿日: 2010.08.03
  • akamatsuのアイコン
    akamatsu
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    塩野さん、これでも民主党、小沢さんに期待しますか《赤松正雄の読書録ブログ》  民主党が参院選で大敗北を喫して約三週間。今一番読みたいと思うのは、雑誌『文藝春秋』の塩野七生さんの巻頭随筆「日本人へ」である。投票日の前々日に発売された八月号で「民主党の圧勝を望む」を書いておられた。理由はひたすら「政権の安定のために」であった。一年半ほど前の同じ欄に「拝啓・小沢一郎様」との題で「自民党と民主党との今すぐの大連立」を呼びかけ、それをやれるのは「小沢様、あなた御一人です」とまで「小沢待望論」を掲げた塩野さん。ことほどさように入れ込んだ小沢・民主党の敗北をどう総括されるのか。読んで見たいと思うのは私だけではあるまい。  選挙後に、溜め込んでいた本を紐解いているが、その中に塩野さんの『日本人へ リーダー篇』と『日本人へ 国家と歴史篇』の2冊がある。冒頭に取り上げたものの集大成である。国家の安全保障に関心を持ってきたものとして、鮮やかな論旨展開に、大いに感心してきた。基底部をなしているのは、強い国家と卓越した指導者への期待であり、「ローマ」に比べあまりにひ弱な現代日本のリーダーたちへのため息である。それは痛いほど分かるものの、明らかに上手の手から水が漏れたといわざるを得ないのが、上記の二つだろう。  同じく選挙の投票日前日の毎日新聞のコラム『近聞遠見』で岩見隆夫氏が「塩野七生に反論する」との鋭い論評を書いた。「安定するに越したことはない。だが、議席数が安定しただけで、いい政治が実現すると思うほど、有権者の目は単純でなくなっている」と。彼は雑誌『ウイル』の9月号でも「塩野さんの指導者論は古典的にすぎる」し、「その論旨は現在の日本の状況と相当にずれている」と叩いたうえで、彼女の「再反論」を促している。興趣は高まるばかりだ。

    0
    投稿日: 2010.07.30
  • multi-vitaminのアイコン
    multi-vitamin
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    何ごとでもそれを成しとげるには、強い意志が必要になる。しかもその意志は、持続しなければ効果を生まない。意志を持続させるには必要なエネルギーの中で、最も燃焼効率が高いのが私利私欲である。誰でも、自分のためと思えば真剣度がちがってくるだろう。 これが人間性の現実だが、だからといって絶望することはない。私益でも公益に合致すればよいのだから。 いかなる事業といえどもその成否は、参加する全員が利益を得るシステムを、つくれたか否かにかかっている。みんなをトクさせることで、自分もトクしましょう。 情報に接する時間を少し節約して、その分を考えることにあててはいかが。 人は誰でも、自分自身への誇りを、自分に課せられた仕事を果たしていくことで確実にしていく。だから、職を奪うということは、その人から、自尊心を育くむ可能性さえ奪うことになるのです。つまり経済的援助だけでの解決にはならない。 歴史認識は異文化で共有はできない。歴史事実はできる。

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    投稿日: 2010.07.29
  • yo-shi-1のアイコン
    yo-shi-1
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    ブログにレビューを書きました。 http://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/2010/07/post-9a9d.html

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    投稿日: 2010.07.28
  • kj_itoのアイコン
    kj_ito
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    小泉政権時代の話なので少し古いのだが、イタリアに暮らす著者から見た当時の日本の政治家たちのリーダーシップについての鋭い批評。民主主義の原点としてローマ帝国の政治を振り返り、その興亡の事象を基準にして現代民主主義を考察するスタンスが興味深い。納得する点も多い。

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    投稿日: 2010.07.25
  • sk0327のアイコン
    sk0327
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    やっぱ通史を理解している人の意見は、実践的だし厚みがあるなぁと感じるエッセイ集。いまさらだが、この人の本をもっと読みたくなった。

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    投稿日: 2010.07.24
  • ぽんのアイコン
    ぽん
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    塩野七生さんは、イタリア(ローマ帝国中心)を研究され、数多くの名著を残しておられる方です。 この本では、塩野さんが独自の視点で、世界の時事ニュース(政治、外交など)について分析し、提言しています。 塩野さんの時事ニュースの分析にはそこで得られた知識などをフル動員しているので、その切り口は通常の評論家とは一味も二味も違います。

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    投稿日: 2010.07.22
  • daisukekawaのアイコン
    daisukekawa
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    レポートがうまく書けなかった日に手に取りたい本。 塩野さんの文章には独特の手触りがある。硬く尖った鉛筆のように、物事への批判が鋭い。日本政治、外交を斬る。 万事が闘争、現実とは冷酷という価値観が自分と合いませんでしたが、とても勉強になる本。

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    投稿日: 2010.07.21
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    ぽにょこ
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    現代のあらゆる事象をローマと結びつけて自論を語るのが新鮮。 ローマ帝国、そしてカエサルについて深く知りたくなってきた。 「ローマ人の物語」読んでみようかな。

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    投稿日: 2010.07.19