
総合評価
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powered by ブクログ見ず知らずの他人の死を悼んで放浪の旅を続ける坂築静人、最初はまったく感情移入できず淡々と読んだ。静人が悼む旅に出るきっかけを知って少しは理解できるがやっぱり常軌を逸しているよなぁって感想。 後半に夫を殺した奈義幸世の告白あたりからぐっと入り込むことができた。下巻を読むのが待ち遠しい。
0投稿日: 2026.05.22
powered by ブクログ宗教的思想なのか?精神の病気なのか?悼む人がなぜそんな事をするのか訳が分からず戸惑ったが、読み進めさせられる力があるお話です。 死への向き合い方を考えさせられる。
6投稿日: 2026.03.22
powered by ブクログ直木賞作品。 死について考え続ける話。だけどしばらくの間は苛立ちのほうが多い、極めて独特な作品。 亡くなった人を悼む。善としか言えないはずの行為なのに、蒔野や倖世と同じく、静人の行動が偽善に感じて苛立つ。 次第に、自分の身近で起こった死にも照らし合わせてしまい、覚えていてくれるというのが救いになることもある、と思えてしまう。 朔也の独白は、静人への反論のようですごく良かった。改行少なく文字が続く。畳みかけるような圧迫感も見事。
27投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログモノローグの人物たちの濃い痛みと、切実な動きに引き込まれた。 一方で、主人公の行動や思いは、モノローグの人物たちからしか聞こえない。 その対比も面白くて。 ストーリーが重厚で、先が読めないところもいい。
0投稿日: 2025.12.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
坂築静人 悼む人。三十二歳。無職。元医療機器メーカーの営業職。退職し、死を悼む旅に出る。新聞、ラジオや雑誌から、事故や事件の情報を得て、人が死んだ場所を訪ね歩き犠牲者を悼む。 蒔野抗太郎 北海道の新聞記者を始まりに、都内の夕刊紙、スポーツ新聞と渡り歩き、七年前からいまの週刊誌に契約制の特派記者として籍を置いている。残忍な殺人や男女の愛憎がらみの事件を得意とするから、エログロの蒔野、「エグノ」と呼ばれている。四年前に浮気がばれて離婚し、息子とは一度も会ってない。北海道で発見された白骨遺体の事件をきっかけに静人と知り合う。 成岡 蒔野が所属する出版社にこの春入社した新人。 海老原 蒔野の班デスク。六歳年上。 蒔野の父 悪性リンパ腫で入院中。余命僅か。声を失っている。 北海道警察本部の警部補 二十年前に失踪した女子銀行員の白骨死体が出たと蒔野に連絡をする。 坂築巡子 静人の母。五十八歳。末期癌患者。病院を出て在宅ホスピスケアを選んだ。兄の継郎は十六歳のときに病死。 坂築美汐 静人の五つ年下の妹。二十七歳。都内の旅行代理店勤務。一人暮らししていたが、母の在宅ケアに合わせ実家に戻る。高久保英剛の子を妊娠。 坂築鷹彦 巡子の六歳年上の夫。 浦川はるみ 訪問看護師。 福埜怜司 静人の従弟。鷹彦の妹みのりの息子。美汐と同じ年。都内の通信事業会社に就職し、インターネットでの様々な情報を管理運営している。 高久保英剛 怜司の大学時代の友人で、都内の銀行に勤めている。美汐の元交際相手。 奈儀倖世 最初の結婚相手から暴力を受け、家庭内暴力の被害者を支える寺にかくまってもらう。その寺の長男の甲水朔也の尽力で離婚することができた。その後、求婚を受けて再婚しで一年後に彼を殺した。事件現場で悼む行為をしていた静人と出会い、行動を共にする。 甲水朔也 奈儀倖世の夫。寺の長男。東大出身。幼い頃に実母が死に、義母が産んだ腹違いの弟がいる。寺の敷地に家庭内暴力の被害者女性のシェルターや高齢者施設などを設立。仏様の生まれ変わりと慕われる。 野平清実 出版社編集部の社員。蒔野の後輩。新人記者。入社二年目。 矢須亮士 蒔野と北海道の新聞社に同期入社。 尾国理々子 蒔野の父の愛人。元銀座のバーのホステス。 高久保英剛の兄 県会議員の叔父の秘書。
1投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ亡くなった人を「悼む」旅を続けている青年に関わった人達の視点の物語 詳細な感想は下巻でまとめて 以下、公式のあらすじ -------------------- 不慮の死を遂げた人々を“悼む"ため、全国を放浪する坂築静人。静人の行為に疑問を抱き、彼の身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒された静人の母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・倖世。静人と彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と僧しみ、罪と許しのドラマ。第140回直木賞受賞作。 "「この方は生前、誰を愛し、誰に愛されたでしょうか?どんなことで感謝されたことがあったでしょうか?」ーー事件や事故で命を落とした人々のためを「悼む」放浪の旅を続ける静人。 彼の問いかけはそのまわりの人々を変えていく。 家族との確執、死別の葛藤、自らを縛り付ける""亡霊""との対決、思いがけぬ愛。 そして死の枕辺で、新たな命が生まれ……。 静かな感動が心に満ちるラスト! " 映画化、舞台化された話題作。 --------------------
1投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログ人の死、様々な死因があるが死後には殆ど死者に対する営みが家族以外されず、忘れ去られる。家族、親戚、同僚、更に鳥の死から死後に報われる世界を見ていた静人は「悼む」事でその死を弔った。知りたかったことは3つ、生前、誰に愛され、誰を愛し、誰から感謝されたのか。僧侶が悟りを受けるまでの修行のような旅を続ける。
4投稿日: 2023.05.02
powered by ブクログ不慮の死ー事故・家事・喧嘩等々ーを遂げた人々を 死を迎えた現場で“悼む”旅を続ける青年。 誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人に感謝されたことがあったか。それを知り、そのことを覚えておく事で、悼む。 彼が悼みの旅を続ける意味合いを、エログロ記者を目撃者・偽善者として、余命わずかな母親を保護者・代弁者として、望まない夫殺しの殺人者を随伴者・傍観者として、解き明かそうとしている。 少なからず影響を受ける者、嫌悪する者、死者の記憶の共有を喜ぶ者。掴みどころのない彼の行為は、本人さえ理解できていないのか? うーん?どうなるのか、下巻へ。
48投稿日: 2023.03.25
powered by ブクログ一般的には存在しないであろう「悼む人」が、何かのメタファーになっているのだろうと思って読んでいたら読み終えていた。「悼む人」の真理とは何かが気になると同時に、死=悲しいとは違う何かを考えさせてくれる作品で、下巻を早く読みたくて仕方がない。
0投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログ不慮の死を遂げた人々が生前誰を愛し、誰に愛され、感謝されたかを聞き「悼み」の旅を続ける主人公、静人。 彼の行動に心を揺さぶられる蒔野や倖世もまた、重い枷を背負っている。心を鷲掴みにされるような、怖いほどに純粋な静人の思いが描かれる。 読んでいて、気持ちのどこかがしんどくなってくる程に、自らの死生観を問われているよう。 どう結末を迎えるのか、下巻に続く。
3投稿日: 2022.03.03
powered by ブクログ“悼む” ----- 人の死を悲しみ嘆く ----- といっても、静人は各人の死亡現場で祈りを捧げ、「あなたのことを憶えておきます」と唱えるだけで、事件・事故のネタは新聞記事やラジオから拾ったもの。 しかも祈りに際して死にいたる顛末には触れないと決めているため、唱える内容はどれも酷似したものになってしまいます。 被害者の遺族や友人から罵倒されることも多いにも関わらず、薄っぺらい祈りを重ねて何になるのか。 何より、他人の死を悼むあまり、何より大切な家族の死を身近で悼むことができなかったのは本末転倒ではないでしょうか。 友人の命日を忘れるよりも罪深いように思えるのですが… 「静人の悼む行為は理解され難い」と作中でも槇野に指摘されていますが、全くその通りで、 最終的な行き着く先が見えず、困惑が残る結末でした。
15投稿日: 2022.01.26
powered by ブクログ静人という青年がただひたすら亡くなった人を悼み旅をする。静人に出会い戸惑いと疑問を感じながらもいつしか惹かれていく週刊誌記者と夫を殺した女性、静人の母親の視点を通して物語が進む。 見ず知らずの亡くなった場所へ行き、周辺でその人のことを聞いてただ悼む。それにどんな意味があるのか、何の為にそんなことをするのか周りから批判や疑問を投げかけられる。私も同様に思ったし、読んだ後もその疑問を拭えない。 当たり前だが、死の描写が多くニュースを見ているようで気分が重くなった。 ただ静人以外登場人物が魅力的なのでサクサク入り込んで読めた。主人公にもかかわらず静人だけどんな人間かよくわからない。 わざとそう描かれているのかも。 下巻に続く…
0投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は人の死の部分が多いから、気持ちが重くなって読むのがしんどかった。でも文章は読みやすく、サクサクと読み進められた 死 やはり厳かなものだと、自分が考えている事がこの本で改めて認識。 最初、主人公が他人の死を悼む行為に対して、わたしは腹が立った。知らない他人が、自己満足で死を扱わないでほしい、軽く扱われている気がして 読了後は、悼む行為は、、 死者自身が救われる行為であるんだと、、 読み始めはしんどく 読了後は、魂の救いを感じた 自分の気持ちがけっこう揺さぶられた一冊
0投稿日: 2020.09.17
powered by ブクログいろんな視点から静人が語られる。 それぞれが自分の感情や状況を乗せてひとりの人、行動を理解しようとする。でも本当のところはどうなのか分からない。 何かものすごい盛り上りがある訳じゃないけど、先が気になる。 今後どんな感じに進むのか?下巻が楽しみ。
0投稿日: 2020.03.30
powered by ブクログ人の死とはどういうものなのだろうか。 この世にいなくなった人をずっと思い続けることはできるのだろうか。 僕も大切な人を亡くしたのに。 その時は胸が張り裂けるような思いをしたのに。 今は日常の生に追い立てられ、大事な人の存在も希薄になっていく。 静人の悼むということは何を意味するのか。 生とは死とは。 徐々に明らかにされていくエピソードがどう帰結していくのか。
3投稿日: 2020.02.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死者を悼む旅を続ける青年の物語。 ここで言う「悼む」とは、弔うことでもなく冥福を祈ることでもない。 忘れずに覚えていると言うこと。 とても単純なことのように思えるがこれがものすごく心に突き刺さった。 確かに死んだ人とは二度と会えないが、覚えてくれる人がいる限りその人の存在が消えることはない。 そこにスポットを当てた作品だと感じた。 死ぬとはなんなのか、生きるとはなんなのか、存在するとはなんなのか、その全てに一つの導きを与えてくれているような気がする。 どれが正しいなんて分からないが、主人公は全て分かっていて、母に会いに行かず、倖世に託しのではないか、誰かが覚えてくれていればその存在は消えることはないのだから。
2投稿日: 2019.11.29
powered by ブクログ良い。心が洗われる。 イライラしたり人の悪いところばかり気にしていた自分が恥ずかしくなる。すべての死者を分け隔てなく悼むことは実際には不可能であるが、その気持ちが万人への愛、宗教の原点のような気がした。愛などについて書かれたものを読もうと思うことはなかったがこの本は自然と読め、愛を考えることができた。筆者は医師のサポートを受けただけあり癌患者の日常等の描写に具体性がありそこもよい。
0投稿日: 2019.09.05
powered by ブクログ「悼む人〈上〉」 第140回直木賞受賞作。 ゴロウデラックスにまさかの天童荒太登場!を見てから、作品を読もう読もうと時は過ぎ。代表作の一つである本作を漸く読了。 個人的な想いで不慮の死を遂げた人々を悼むため、全国を放浪する坂築静人。彼の行為に疑問を抱く人と抱かない人、貴方はどちらだろうか。 静人は死を遂げた人間が悪人だろうと、その悪人もきっと愛されたことがあるに違いないと考え、であれば、死を悲しんだ人がいるはずだからその人の為にも悼む。死んだ人はどんな人だったのかを死者の関係者に聞き回る為に、変人や不審者扱いをされる。死を弄んでるかの様に見え、不謹慎だと怒鳴られることもある。しかし、静人は悼むことを続ける。 確かに静人は善人ではあるが、同時に異様さを感じてしまうのは仕方がない。だから、彼の行為に疑問を抱く蒔野の気持ちは理解できる。更に自らの過酷な経験を通じて静人に「もう悼まないで。少なくとも愛なんて言葉で覚えないで」と訴え、静人が蕭然と改心を表明するのを待った奈義の気持ちも無視は出来ない。 しかし、静人は彼らの疑問や想いに対して明快な回答を出す訳ではない。だから彼らは答えを見つける為に静人に付きまとう。静人は何故そこまでして悼むのか。不明で奇怪で謎めいた行為を紐解きたくなる。それは仕方ないことだ。誰だって静人を見たらそうなる。
2投稿日: 2019.08.30
powered by ブクログ人の死や生きる意味みたいな事を考えながら読んでいました。内容が重いからかなかなか読み進まず・・・下巻へ
0投稿日: 2019.06.24
powered by ブクログ天童荒太さんの『悼む人』がなんとハリウッド映画化! ベストセラー小説が「The Mourner」として映画化! 監督はなんと紀里谷和明さん!?
0投稿日: 2019.06.19
powered by ブクログ人の生き様に善し悪しをつけることなく、全て尊いものとして捉えていくことは自分の持つ想いと重なるところがある。共感できる。
0投稿日: 2019.03.11
powered by ブクログ不慮の死を遂げた人々をただ悼む為全国を放浪する静人を、彼の行為に疑問を抱くバツイチの雑誌記者蒔野、末期癌に冒されるも家族と明るく生きる母巡子、倒錯した関係の夫を殺し刑期を終えたのち夫の亡霊が肩の上に現れるようになった倖世を通して見る。三人の各人生が密で、余計な捩れの一切ない静人も合わせ引き込まれた。
0投稿日: 2018.10.14
powered by ブクログ2009年直木賞受賞作。 まだ上巻のみの読了なので、全体の感想は下巻を読み終えた時にしたいと思いますが、読めば読むほど心に響く作品です。 『生と死』と言う重いテーマですが、しっかりと心に刻みつけたいと思います。 【ストーリー】 不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する坂築静人。静人の行為に疑問を抱き、彼の身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒された静人の母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・倖世。静人と彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と僧しみ、罪と許しのドラマ。第140回直木賞受賞作。
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
天童荒太 先生の著作で直木賞受賞作で映像化もされている作品なので読んだ本。主人公の坂築静人のキャラクターが今までに無いキャラクターで良かった。物語の結末がどうなるのか気になる小説。静人は上巻の段階では立派な宗教家で聖人という印象のキャラクターだと思った。静人の「死者が誰に愛されていたか、誰を愛していたか、どんなことをして人に感謝されたかか」という質問は人のことを知る時の尺度として考えさせられた。
0投稿日: 2018.08.13
powered by ブクログこれを書こう。書きたいと思った天童さんがまず凄い。そして、家族を亡くした人。大病した人は余計わかる、理解できると思う。
0投稿日: 2018.07.16
powered by ブクログ「永遠の仔」に描かれた主人公たちの運命が痛ましく、強烈であり、天童荒太が書いたものを何年も手に取ることを避けていました。 本書の主人公たちも過酷な運命を負うものなのですが、真摯な姿に共感に似た思いを感じ、「永遠の仔」の時のように文字を追う度に心が軋むようなことはありませんでした。 忘れて生きてしまう、大切なこと。気に留めず過ごしても、生活を回して行くには大過のないこと。でも、すべての人にとって当たり前な、生きること、死ぬこと、愛すこと、愛されることに心を寄せ大事に思うことで、無駄な力みがなくなり、背筋伸びやかに生きられるのでは。本書を読みそう思うことができました。
0投稿日: 2018.06.08
powered by ブクログうーん。まだ上巻を読み終わっただけだけど、静人が死者を悼む旅をする理由が全く理解出来ない。 悼まれる人も覚えておくって言われても「お前、俺に会ったことも無いじゃん。」って思わないのかな? 全く知らない赤の他人の死を悼む暇があったらもっと身近な人間を大事にしてやれよって思うんだけどそれは下巻での話なのかなぁと思いつつ下巻へ続きます。 ちなみに日本では平均1日で3000人くらい人が亡くなっているらしいんだけどこの死者を悼む人はどうするつもりなんだろう。 なんだか屁理屈みたいなことばっかり言ってごめんなさい。気持ちを新たに下巻を読んでみます。
0投稿日: 2018.05.10
powered by ブクログ※何ヶ月ぶりだろう。本を手に取ったのは。 本の世界に入り込むのが怖くて距離を置いていました。 何日も寝込んで手に取ったのがこの本でした。 ずっと読みたくて読めなかった本。 実写の主人公のイメージを持ったまま読んだのが良かった、だから最後まで読めたのかもしれない。(久々だったからです、重めだと思います。) 読む人生と読まない人生なら読む人生をおすすめしたい。
0投稿日: 2018.04.01
powered by ブクログ天童荒太氏の小説はこれが初めて。 最初は奥田英朗氏の伊良部先生シリーズのシリアス版的な読書感でしたが、物語が進むにつれて、これは静人だけの物語ではないと。キノさんのパートが好きです。 後半も楽しみです。
0投稿日: 2018.02.13
powered by ブクログ前から読んでみたかった天童荒太。なんとも不思議な設定の本。悼む人、があちこちで悼みながら旅をする話を中心に、まつわる人々の話が絡んでいく。死と生が絡み合う重いお話だが、知らなかったけど直木賞受賞作らしい。へえ、こんなのがね。色々と考えさせられるというか、地味だけど面白い。下巻に期待。
0投稿日: 2017.06.14
powered by ブクログ知り合いでもない人を全国ただただ悼んで回る静人の行動は、分かるような分からないような、曖昧な感じ。家族じゃないけど、何故、彼がそこまでやらねばならんのだろう。 人は誰かの記憶の中にだけ生きてて、覚えてる人の数だけ別の人生があるのかも、っていうのは感じたことがあるのだけれど、む、難しい。 とにかく一度、実家に帰ってほしい。
0投稿日: 2017.04.14
powered by ブクログ私が常々思っていた事を代弁してくれているような言葉。「亡くなった人の人生の本質は、死に方ではなくて、誰を愛し、誰に愛され、何をして人に感謝されたかにあるのではないか」 祖母の死は脳梗塞からの寝たきり。意思を示すこともできず数年。どんなに辛かったかとつい思い出して、そんな最期だなんて…とそこばかりが思い出されてしまう。でも祖母だって同情なんていらないはず。どんなに私達に優しくしてくれて、どんなに皆に愛されてきたかを思い出してくれる方が、絶対に幸せなはず。誰だって生まれたら死ぬのだから、死に方は大した問題ではなくて、どんなに素敵な人だったかの方がずっと大切なんだと、改めて気付かされた。
1投稿日: 2017.03.12
powered by ブクログ死者のことを心に刻む。生きている限り覚えているように努める。ひたすらそれだけを続ける旅に明け暮れる青年。その人が誰を愛し、愛され、何をして人に感謝されたことがあったかを問い、その死者が確かに存在していたことをただ覚えておく。 不思議な物語。このあとどのように話が展開していくのか、想像がつかない。
1投稿日: 2017.01.03
powered by ブクログ久しぶりの天童作品。 すっかり忘れていた、独特の重苦しい雰囲気。 とにかく、ラストで気持ちが救われることを祈りつつ、上巻を乗り切った感じ。
0投稿日: 2016.11.23
powered by ブクログ何と表現するのか分からないが、作家はこの本をどういう意図で書いたのだろう。 自身の過去の経験から死者のことを覚える旅を続けるという、意味の分からない話。 色々な死に纏わる話を扱うので、それが目的なのかも知れない。 ともあれ、下巻に続く。
1投稿日: 2016.02.10
powered by ブクログ第140回直木賞受賞作品! 感動、感涙とまでは行かず、読中も読後も複雑な心境な作品。 悼む人を3人の視点から語る作品。 ジャーナリスト?の蒔野、末期がんに侵された母親の坂築、夫殺しの奈義。その3人の視点から主人公悼む人についてのかかわりが語られることで、悼む人を浮き彫りにしていく感じです。 正直、この悼む人のキャラクタには共感できないし、ぶっちゃけ理解できない。また、上巻では、ざっくり悼む理由が語られていますが、いまいち腹に落ちません。 さらに、母親のキャラクタがいまいち共感できません。 とはいうもの、悼む本当の理由なり原因が下巻で明らかになることを期待して、読み進むことになります。 ただ、本作を読むことによって、死んでいく人、死んだ人にたいしていろいろ考えさせられます。 忘れてしまいたい人、忘れてはいけない人。心の整理をつけたい人。残された人の気持ち。なくなった人々すべてを「悼む」という言葉で、覚え続けることが主人公の役割となっています。 この悼むという行為が意味があることなのか、ないことなのか考えてしまいます。 ということで、下巻に続く!!
1投稿日: 2015.12.19
powered by ブクログ映画みたいなあと思ってたら図書館で見かけたので読んでみた。でも映画はみないかなあ。 あの世の世界とか幽霊とか、なんだかちょっと引いてしまってうまく入り込めなかった。静人の母親のかっこがきの心情描写もあまり好きじゃなかったな…。 死と生についてとことん向き合って考えた物語であることは伝わりました。結構後を引く。
0投稿日: 2015.12.19
powered by ブクログなんとも信じがたい話。生きるために人間は忘れるというけど、それを良しとしなければ生きづらい。そして、そうしなければ生きられないなんて苦しい。その先に何があるのか。後半に続く。
0投稿日: 2015.11.07
powered by ブクログうーん、人の死との向き合い方について考えさせられます。 彼は遺族と読者をつなぐ媒介者にして、読者と死をつなぐ媒介者なのです。 うん。何言ってるかわからない。 哲学的なことを言いたかっただけです。
0投稿日: 2015.08.17
powered by ブクログ最後の部分を読みながら鳥肌が止まらなくなった。久しぶりに芯から心が震えた。映画化で原作を知って、貴重な小説に出会えた気がする。作者の天童荒太さん自身が一番救われたんじゃないかと思える救済の物語。
0投稿日: 2015.06.27
powered by ブクログ悼む人 上 全くの赤の他人なのに死んだ人の、生前どんな人に愛され、また感謝されたかを聞いて、決して自分は確かに貴方が存在したことを胸に刻み忘れませんと悼む。 冥福を祈るのとは違って、ただ、胸に刻む。 そうやって日本全国を回ってる主人公。 様々な人と関わっていくんだけど下巻ではどんな展開が待ってるのかな。 いろんなことを考えさせられる本です!
0投稿日: 2015.06.22
powered by ブクログ亡くなった人を悼むため日本中を歩いている「悼む人」が、なぜそうなったのか、彼は何をしたいのか、何を考えているのか、3人の視点から描いた作品。 ただ、これはあくまでも他人から見た「悼む人」の姿であり、その真実は(多分主人公もはっきりわかっていないと思うが)最後までわからない。 あくまでの読者がどう思ったかを感じる作品。
0投稿日: 2015.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下巻まとめての感想です。 映画→原作の順で見ました。映画より原作の静人の方が好青年っぽいですね。あと、坂築夫婦の夫婦愛に萌えました。
0投稿日: 2015.04.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻は倖世が夫殺しの事実を静人にうちあけたところで終わる。初盤は甘さのある文体で、冗長な感じも受けたが、中盤を過ぎる頃から引き込まれていった。 静人のしていることは僧侶のようであり、そうでない。無宗教、宗教離れの時代の日本を描いている。 寺の跡取りで優等生として育った朔也の自身を吐露する件があり、印象的だった。
0投稿日: 2015.03.22
powered by ブクログ巡子が蒔田に話した「人に何を残したのでは無く、人からの出会いで何を得たのか、何が残ったのが大切だ」という言葉に尽きる
0投稿日: 2015.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
見知らぬ人達の死を悼んでおいて、自分の家族には会いにも連絡もしないとは何事だ。人間失格!今こういう人が必要と書かれてたけど親を大事にできない人なんて必要ありません。
0投稿日: 2015.03.18
powered by ブクログこれはちょっと映画を見にいってみたいと思った。 だいたい映画を観ても「小説のほうがいい!」と思ってしまうのだけど。。 やっぱり映画気になる。
0投稿日: 2015.03.12
powered by ブクログ映画はあまり流行ってないようですが、原作は素晴らしいです。 「永遠の仔」も凄いですが、「悼む人」、さらにいいです。 死とは何か、死をどう受け止めるのか、死とどう向き合うのか。 考えさせられます。 下巻でどうなっていくのか気になりますが、「悼む人」という人物像を提示したたけで、もう十分な傑作だと感じました。 ただ、他の人のレビューをいくつかチラ見したけど、意外と否定的な感想も多くて驚きました。
0投稿日: 2015.03.02
powered by ブクログ「その人は、誰を愛したか。誰に愛されたか。どんなことで人に感謝されたことがあったか。」人が亡くなった場所を尋ねる旅を続け、その死者が人々に愛された過去を問い、その愛と共に死者を悼む静人を、家族、記者、犯罪者など様々な人の視点から描いていく。その中で人々は、「人に何を残すかに、その人の存在はある。その人との出会いで、私は何を得たか、何が残ったのか」を考えさせられていく。生と死を同時に描きながら、人が存在することの意義を考えさせられる一冊。
0投稿日: 2015.03.01
powered by ブクログ亡くなった人が生前、誰に愛され、誰を愛し、どんなことをして感謝されたかを聞き、死亡した場所で悼みながら旅をする静人の物語。 うーん。不思議な話だー。死者のことを忘れたくないという気持ちはわかるけれど、静人みたいに悼むことだけを考えて生きるっていうのは狂気的に思える。 静人が一度でも帰ってきて、死期が近いお母さんと会えるといいなぁ。
0投稿日: 2015.02.28
powered by ブクログ事故、事件、自殺などで亡くなった見知らぬ人を、新聞記事などを元に訪ね歩き「悼み」を行う旅を続ける静人。宗教や偽善を疑われつつも、静人の行動に何かを感じ始める周囲の人…というストーリーですが、私にはこの静人の行動が不愉快で気味が悪いとしか思えず、読んでいてイライラ。30歳も過ぎた男がなにを甘ったれているのか、、、という苛立ちだけを感じた上巻。続きも気にならないので、下巻はいいや、という気持ち。
0投稿日: 2015.02.28
powered by ブクログただただ悼むことを続ける静人。 展開が静人が歩むようにゆっくりなのがもどかしく感じる。 静人に惹き付けられる人がおり、 静人との出会いによって人が変わる様をみれるのは、非常に興味深い。
0投稿日: 2015.02.19
powered by ブクログ左膝を地面につき、右手を頭上に挙げ、空中に漂う何かを捕らえるようにして、自分の胸へ運ぶ。 左手は地面すれすれに下ろし、大地の息吹をすくうかのようにして胸へ運び、右手の上に重ね、こうべを垂れる。 事件や事故に関わらず、人が亡くなった場所を訪ね歩く旅を続けながら、その人々を「悼む」青年、坂築静人。 時には怪しい宗教かと訝しまれたり、露骨に嫌がられたりしながらも、彼はずっとそれを続けます。 彼がなぜ、そのような振る舞いをするに至ったか、母の巡子の口から語られるシーンはあるのですが、それを聴いてもなお、彼の想いはわかりません。 ただ時折、彼が悼む人の家族の方たちと触れ合う場面があり、それを読むと心がじんわりとくすぐったくなるようなあったかくなるような気がして、それが心地よかったです。 そして、彼の姿から目を離せない、どうなっていくのか見てみたいという思いが、読んでいる最中にずっとありました。 ちょっと「悪どい」感じのする雑誌記者の蒔野、ガンに冒され余命いくばくもない中、息子の帰りを待つ母の巡子をはじめとする静人の家族、夫の巧妙な呪縛により彼を手にかけ服役をつとめた後も、夫の亡霊に苛まれる中、静人と旅を共にすることになった倖世。 これらの登場人物たちと静人が、どんな物語を繰り広げるのか、下巻も楽しみに読みたいと思います。
1投稿日: 2015.02.11
powered by ブクログ3人の人生が一緒に展開されていく。重なりそうで重ならない3人の出会いがもどかしい。その3人が向き合う「生と死」に、自分を重ねてみる。 著者が丁寧に魂を込めて書いていると感じる良書。
0投稿日: 2015.02.11
powered by ブクログ放浪の旅、心に刻むため「この方は生前、誰を愛し、誰に愛されたでしょうか?どんなことで感謝されたことがあったでしょうか?」を問う。エグい記事を書くルポライター、夫の霊と話す随伴者、がんで余命わずかな母親と家族たち。 様々に亡くなった、数多くの人たち、その断片的なエピソードのチカラ。忘れないこと、覚えていること。
0投稿日: 2015.02.01
powered by ブクログ人の死を悼みながら旅する主人公。とにかく重い。重くて腑に落ちない。なので読了後もずーっと死生観みたいなのを考えてしまい、今も胃がキリキリする。主人公の行動は単なる自己満なのか?彼と出会った人々は振り回されながらもどう生きていくのか?やはり下巻を読まないと…タカジアスターゼな胃に優しい大根でも食べながら下巻に挑みますわ。
1投稿日: 2015.01.30
powered by ブクログ人の命と死を愛をテーマに差別なく平等にとらえ、悼む旅をする静人と、静人をとりまく人の物語。読むには深い時間が必要
0投稿日: 2015.01.23
powered by ブクログ2009年本屋大賞8位 「何これ?」「なんだコイツ?」 上巻最後の方に一応母親から説明がされているが、いまいちピンと来ない。 もどかしい。 最後どうなるのか下巻が早く読みたくなってきたw
0投稿日: 2015.01.22
powered by ブクログ死者を悼む旅をしている若者の物語。 矛盾も、他者からの批判も、すべて受け流し、ただそのようにしたいから、死者を悼み続ける。その様は求道的にも見えるし、異様にも見える。切なくなるような、怒りたくなるような、羨ましくなるような。鏡のような主人公をもう少し追いかけたくなる。 愛されたいと思うことはないのだろうか。
0投稿日: 2015.01.08
powered by ブクログ事故や事件によって思いがけず亡くなってしまった人たちを記憶に留めるために全国を歩いて巡っている坂築静人。この主人公と関わりを持つ3人の登場人物によって物語が展開していく。エログロ専門の雑誌記者薪野抗太郎は、偽善的な行動を取る静人を理解できず「悼む人」と名づける。静人の母親巡子は末期がんで余命宣告を受け、静人の帰りを待っている。夫を殺し服役を終えた奈木倖世は、生きることの意味を捜し求め静人の後をついて歩き始める。
0投稿日: 2015.01.08
powered by ブクログ何とも突飛な発想で、以前から気になっていた直木賞受賞作。映画化されるとの情報に、その前に読んでしまわなければと(笑) 読み進むうちに、主人公に同化されるのか、気持ちが静かになって行く。
2投稿日: 2014.12.30
powered by ブクログ初天童荒太です。主な登場人物が章ごとに描かれ、風呂敷を広げるように始まります。後半に入ってようやく主人公静人の元に収斂しますが、手当たり次第に「悼む」という行為が理解も共感もできなくて、他の登場人物と同じところにいます。これから下巻ですが、何が始まるのか予想もつきません。
2投稿日: 2014.11.24
powered by ブクログ天童荒太さん、直木賞受賞作「悼む人」上巻、読了。不慮の死を遂げた人々を「悼む」ため、旅を続けている坂築静人の物語。物語は、静人の行動に疑問を抱く雑誌記者「蒔野」、末期がんに冒された静人の母「巡子」、自ら手にかけた夫の亡霊に取り付かれた女「倖世」によって進められる。全体を通して、とても重いテーマ「死」について、考えさせる作品になってます。決して面白い作品ではありませんが、普段は考えないことに目を向けさせる作品でもあります。上巻は主要登場人物の説明で終了。それでは下巻へ。
0投稿日: 2014.09.27
powered by ブクログ章などが変わるわけではなく、ページをめくると話が変わっていたりして、少し読みにくく感じました… でも‼︎話としてはすごく良かった‼︎ 「悼む人」とは… 悼む人を嫌がる遺族がいることには驚きを感じましたね。
0投稿日: 2014.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とある尊敬する先輩から借りた本。 「家族狩り」シリーズとともに。 悼む人… こういった発想が自分の中にはなかったので、そういった意味では新鮮で、どんどんと読み進めることができた1冊。
0投稿日: 2014.09.08
powered by ブクログ「悼む」というのはどういうことなのか。 主人公は「忘れないこと」を「悼み」としている。 「悼む」にはひとそれぞれの考え方があり、どれが正しいとは言えないだろう。 私はどこにも残りたくない。自然の帰化したい。 話の流れが面白くどんどん読めてしまうが、「こんなに人が簡単に共感するはずない」とも思ってしまう。 最終的には、「たぶん本当に作者が書きたかったのは、これではない」そんなふうに感じた。
0投稿日: 2014.08.11
powered by ブクログ谷川俊太郎の「戦後その精神風景」を思い出した。個の死が持つ意味を見失った現代社会について書いてあるものだ。 個人の命が、その人だけのものだからこそ我々は死の意味について考えなければいけない。
0投稿日: 2014.07.21
powered by ブクログ亡くなった方を忘れない、という理由で故人を悼む旅をつづける話。そんなに忘れたくない?忘れてほしくない?いつか皆死ぬのに、、100年前に生きていた人の、壮絶な人生や強烈な喜び、地獄のような苦しみ、今生きてる私達の誰一人として、その重さは体感できない。他人を悼んで旅をしてる暇はない!生と死にぶち当たってドロドロになっても、きちんと自分の人生を生き切ろう!、、と、悼む人に説教したくなるくらい、自分との生と死感が違いすぎる物語で、アレだったが、それだけ壮大なテーマが背景にあるので色んな立場から感情を揺さぶられる物語だったと思う。
0投稿日: 2014.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
非常に特殊な設定だと思う。 なにか衝撃を受けて、静人のような行動を始める人は 少なくはないとは思うのだが 確かに感銘を受ける人もいれば、 人の死を、よく知りもしないくせに訳知り顔で弄ぶな と思う人もいることも理解できる。 下巻でどのようにまとめられるのか非常に気になる。
0投稿日: 2014.04.19
powered by ブクログ見知らぬ死者を悼むために日本全国を放浪する坂築(さかづき)静人。幾度かの人の死を経験し、親友の死すらも忘れてしまう自分を責めた彼は「一人の人間として生きた死者を覚えておくために」死者を弔う旅を続ける。長い間家にも帰らず、その間に家では母の巡子が癌で余命を宣告され、また妹の美汐は父親のいない子を産もうとしていた。彼の周りでは、彼の知らないところでも生と死が交錯する。 また雑誌記者の蒔野(まきの)は、静人が死者を悼む旅をしている途中で彼と出会った一人。そして倖世も、倖世自身が夫を殺した場所で、その亡くなった夫を悼む静人と出会う。彼らは静人と出会うことで、「死」というものに対する考え方がどう変わっていくのかー。 登場人物すべてがなんだかぎこちなく、不自然な印象も受ける。ただ、静人の死者を悼むという行為が―それは死者を覚えておくということであるらしいのだが―一体どんな意味を持ちうるのか、小説を読み進めるとともに読者自身も自分なりの答えを探していくことになるだろう。 「死」とは「無」に帰ることなのだろうか、それとも「死」は「永遠」にもなりうるのだろうか。「死」によってすべてが無意味になるのだとしたら、「生」も無意味になりはしないか。正直なところ、僕は親族の死に人間のあっけなさを感じてしまった。亡くなってしまうのなら、人はなぜそれでも生きなければならないのだろう…。 下巻を読む中でその答えのヒントを少しでも考えられれば、見つけられればいいのだが。
0投稿日: 2014.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
■登場人物 坂築静人、坂築巡子、坂築鷹彦、坂築美汐、福埜怜司 蒔野抗太朗、奈義倖世、甲水朔夜 ■冒頭 求めていらっしゃるのは、この人ではないでしょうか。 ■一節 ・ この人は誰に愛され、誰を愛していたでしょうか。どんなことで人に感謝されたでしょうか ・ ぼくは、亡くなった人を、他の人とは変えられない唯一の存在として覚えておきたいんです。それを<悼む>と呼んでいます ■感想 下巻でまとめて。
0投稿日: 2014.01.18
powered by ブクログ事故や殺人など、不慮の死が起こった現場に訪れその死者を悼む旅をする坂築静人。彼の行動に疑問を持った雑誌記者蒔野、末期がんに冒された静人の母巡子、殺した夫の亡霊に憑りつかれる倖代、それぞれの視点から生と死、愛と憎しみを描いた小説。 静人の行為を読んでいるとき、なんだか胸の中がざわざわしました。初めはその理由がよくわからなかったのですが、蒔野が「事件のことや加害者は覚えていても、被害者のことは覚えていない」ということを述懐しているのを読んで、なんとなくその理由が分かりました。 大きな事件というものは、事件名は後世まで伝わりますが、その事件の被害者について語られることはほとんどないような気がします。 静人の悼む行為は死者のことを”忘れない”ということ。事件名だけはなんとなく知っているのに、被害者やその遺族の痛みについて思いを巡らせてこなかった自分に対する無意識的な罪悪感がそのざわつきの原因だったように思います。 命の価値についても思いを巡らしました。静人はどんな死者でも、「だれを愛し、だれに愛されたのか、感謝されることはあったのか」ということを問題とします。 本来なら死に方やその人の立場で命を測るべきではないのでしょうが、いつの間にか、そういう見方をしてしまっている自分について思わされました。 愛と憎しみについての書き込みも天童さんらしいな、と思います。過剰な愛が招いた悲劇というものが天童作品でよく描かれていると思うのですが、倖代の背景が明らかになるにつれ、今回はその問題にかなり深く攻め入る雰囲気がみられました。倖代が夫の亡霊を乗り越えられるかどうか、気になるところです。 静人の母の心情も辛いなあ、と読んでいて思いました。静人の行為は大事なこととも思えるのですが、やはり生から目を背けているようにも思います。彼自身なぜそんな行為を続けるのか、自分自身でも上手く説明できないみたいなのですが、その答えの一端でも下巻に見つけられるのか、そして彼自身が生についてどう考えているのか、という点も気になるところです。 第140回直木賞 2009年本屋大賞8位
0投稿日: 2014.01.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死を見つめる機会委は多々あるが、多くは自分自身との関わりの中である。ところが他人、報道だけで知った人に対しても悼む静人。 読み進めていくうちに、見過ごされていく死を気にしながらも、忘れていかなければ、前に進めないはず。にも拘わらず、死を刻みながら前進していく、修行僧のような重みを感じる。
0投稿日: 2013.11.24
powered by ブクログ新婚旅行先で上下とも読破。新婚旅行に持っていく本ではなかったけど、死について考えることは、人生の伴侶についても考えることにもなり、悪くもなかったかも。死は訪れても、人の心に残れば本当の死とはいえない、ということかな。
0投稿日: 2013.08.29
powered by ブクログ四国八十八ヶ所札所参りした方がいいんじゃないかと思ったが ちょっとそうでもないしと、思い直した。 下巻へと続く
0投稿日: 2013.06.02
powered by ブクログ誰に愛されていたでしょうか。誰を愛していたでしょう。どんなことをして、人に感謝されたことがあったでしょうか。
0投稿日: 2013.05.11
powered by ブクログ天童荒太の著作はいつもテーマが重たくて、読むにはそれなりの覚悟が必要だったりするけれど、本著は、テーマそのものは死そのものを扱っているにも拘らず、たとえば色で表現すると黒や灰色、茶色ではなく、薄い若草色や水色といった感じの物語りに仕上がっている。とても良い著作でした。
1投稿日: 2013.03.17
powered by ブクログ最初に書いておきたい。 これは人から譲り受けた本だ。 しかし読み終わってから、まさかの・・・ 下巻がないことに気づいた。 不思議な話。 死者を悼む旅を続ける静人、殺した夫の亡霊に取り憑かれた女、死が迫る母と新しい命を授かった娘と静人の帰りを待つ静人の家族たち、北海道の取材で静人のことを知った薪野。 これらの人がこの後どう錯綜するのか・・。 続きが気になるな〜。 本当に、静人はなぜ悼み続けてるの?
0投稿日: 2013.03.15
powered by ブクログとりあえず上読了。どちらかというと意識的に避けてきたテーマ。でも、すごく気になっていたことも確か。今回、いろいろ悩むところがあり、手に取った。私の迷いは消えるか?下に続く。。。
0投稿日: 2013.03.06
powered by ブクログとりあえず上巻読破。 偶然にも先日読んだ京極夏彦著作「死ねばいいのに」とテーマがかぶる部分がある。 天童新太にはまるかも? 取りあえず下巻を読んでもう一作読んでみてはまりそうなら全部読むかな。
0投稿日: 2013.02.17
powered by ブクログ「この方は生前、誰を愛し、誰に愛されたでしょうか?どんなことで感謝されたことがあったでしょうか?」 静人の問いかけがすごく心に残る。漠然としていることだけど、すごくそれが人生において大切な気がする。これを意識して生きるだけで、人生が温かくなりそう。続きが気になる。
0投稿日: 2013.02.15
powered by ブクログ誰を愛し、誰に愛されていましたか? どんなことで人から感謝されていましたか? 耳は最後まで感覚が残っているそうです。 死んだ人ばかり見つめていては、自分も、家族も養えないよ 色々なことに柔軟でいい、でないと続けることができない
0投稿日: 2013.01.29
powered by ブクログ生と死の対比が明白に描かれてる割に、淡々と読み進めてしまえる。わざと感情移入しにくい文章で書かれてるのかなあと思うと凄い。だけどちゃんと残るものもあって、とても不思議な感じ。
0投稿日: 2013.01.23
powered by ブクログ〈不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する坂築静人。静人の行為に疑問を抱き、彼の身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒された静人の母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・倖世。静人と彼を巡る人々が織りなす生と死、愛と僧しみ、罪と許しのドラマ。第140回直木賞受賞作。〉 向井理がこの作品で舞台、全国ツアーと知り読んでみた^^; 私の好きな本「きいろいゾウ」映画化、ムコ役は向井理。これは観にいきたい(笑) 2012.12
0投稿日: 2013.01.20
powered by ブクログ(上)(下)まとめて。 もちろん明確なこれといった答えがあるわけではない問いには違いないが、"死"という普遍的なテーマに真っ向から取り組み、ある角度からの鋭利な切り込みを示した大作。 親子の情、男と女のそれ、あるいは友人間の絆…、人間関係の中で色々な形をとって表れる"愛"に関する考察は、読者の誰にでも当てはまるものだから、自ずと共感度合いは高まろう。 生々し過ぎて、肌がヒリヒリしてくるほどだ。 主人公の行動と思想には首肯できない部分もあるが、著者なりの一つの提示である、という風に納得はできる。 そしてすべての物語を結びに向けて収斂させていく筆遣いは無論、名人芸の域だ、上手い。 ラストシーンの描写が、ちょっと類型的になってしまっていたのが、やや残念。
0投稿日: 2013.01.19
powered by ブクログ天童荒太らしいと言えばそうだけど、いままでのとはちょっと違った感じがする一冊。 生と死について深く考えさせる点はさすが。
0投稿日: 2013.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
(1)悼むについて この人が悼む行為をしているのが悪いというつもりはないが、彼自身の心のバランスの為の行為だと思う。本人が作中でいってたとおり、病気のようなもの。彼の行為で救われる人もいれば、逆なでされる人もいる。 悼むのは元々故人を知っていた近しい人なのが自然では。その人或いは周囲の人が望めば宗教者が代わって悼む。 仮に近しい人に悼んでもらえない場合でも、冷たい言葉だけど、それはそれ。悼まれなかったからといって、その人の生きた人生が軽く扱われたとも思わない。死んだら何もなくなる、と思っている私の死生観ゆえかもしれませんが。悼んでもらったら、故人がうかばれるという発想にならない。筆者は違う死生観の持ち主? 悼む行為として、その人が愛し愛され感謝されたことを心に刻んで忘れない・・というのがお弔いとしていいなと思うのは、思う。まさにこれ、と思ってます。それが生きた証になるという点は異論無し。 が、仕事としている宗教家を除いては、身近な故人を十分に心に留め、生きている人に寄り添うのが先だと思ってしまう。 (2)その他 本筋そのものではないが、印象に残ったのは、病弱な妹(巡子さん)に対して、お兄さんが代わってあげられたら、と言ったというくだり。 他にも同様の記述があったような。ものすごく違和感がある。本当にこの立場に立った兄がこう思い、言われた妹は納得するだろうか。 この発言は親子で圧倒的な立場の違い(親が子をなした、親子間の愛情がある)場合であっても傲慢だと思う。健康な自分の方が幸せだというのが根底にあって、失礼だと感じてしまう。違う人間だから、それぞれが、それぞれの人生をまずは生きるしかない。
0投稿日: 2013.01.06
powered by ブクログ有名人でもなく、過去にかかわりがあったわけでもない死者を悼みつづける青年と、彼のまわりの人物についての物語です。直木賞を受賞したときから気になっていましたが、ようやく読みました。もっと早く読むべきだった、と思うと同時に、早くに読んでいたら、ここまでの感動はなかったかもしれないとも思います。何のかかわりもない人々の死を悼む行為は、周囲を困惑させ、ときに青年に対し負の感情がぶつけられます。しかし「311」後の文脈で読めば、偽善でも何でもなく、純粋な気持ちから出たものではないか。そんな風にすとん、と腑に落ちるのです。
0投稿日: 2012.12.28
powered by ブクログ死んだ人々を悼む静人。何故このようなことを5年もの間続けているのか。母巡子が説明をする場面はあったが、私には良く理解出来なかった。
0投稿日: 2012.12.20
powered by ブクログ最初は何が何だかわからず、とっつきにくい感じがするが、読み進めると、わからないながらも少しずつ引き込まれていく。主人公のポーズの由来には感心させられた。
0投稿日: 2012.12.09
powered by ブクログ何だろうこの感覚は…これまで読んだことのない物語。読み進めてもしっくり腑に落ちない…それなのに胸の内に深く残るそんな感じ。死ぬとは何だろうか、想いとは何だろうか…そんな問いが湧き上がり次第に霧散して行く。これを繰り返す度に何かが残り、溜まっていく…何かとても大事なもののように感じられた。素晴らしい作品だと思う。
1投稿日: 2012.11.25
powered by ブクログ事故や殺人で亡くなった人を悼んで旅をする静人をめぐる群像劇。 静人は亡くなった人を知るために周囲の人にこの方は生前、誰を愛し、誰に愛されたでしょうか?どんなことで感謝されたことがあったでしょうか?」と聞く。この質問こそが、静人の考えるその人が生きた証なのだろう。 静人の母が記者に問いかけた言葉もまたよかった。
0投稿日: 2012.11.22
powered by ブクログ終始、淡々としている。『悼む』だからそりゃ人の死について書かれていることは容易に想像できるのに、読み始めてしまった。失敗した。今じゃなかった。と思う。とりあえず、下巻に入る。現段階で言えることは、表紙の絵は、悼んでいるところだったのね。ってこと。
0投稿日: 2012.11.12
powered by ブクログ読み助2012年11月11日(日)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2012/11/post-b44b.html
0投稿日: 2012.11.11
powered by ブクログ読む前は結果的に誰かを悼むことになる話なのかと思っていたが、悼む人ってほんとに最初から悼んでいる人だった。
0投稿日: 2012.11.01
powered by ブクログ読もうと思ったキッカケは、向井理主演で舞台化・上演のニュースを情報番組で見たから。と、泣きたかったから(ストレス発散‼)。 でも、今のところ全く泣けません。登場人物の誰にも感情移入できないし。 人の行動に意味付けなんてできない、と言いたいのか。 下巻は明日から(あっ、もう今日か)。
0投稿日: 2012.10.26
powered by ブクログ不慮の死を遂げた人々を悼みながら全国を放浪する若者・坂築静人と、その周りの人間の話。 まだ上巻では色々な事がよくわかりません。 掴めなすぎるよ静人… 波もあまりなく ただただ話が地味に進んで行くのですが 意外にも読みやすい。 嫌にはならない。 うーん何故なんだろう。 下巻に期待です。
0投稿日: 2012.10.08
powered by ブクログ静人はなぜ他人の死を悼んで旅をしているのか? よく解らない。末期がんの静人の母・巡子が説明する場面があるが、まだいまいちわからない。でも静人自身も答えがわからないまま旅しているのかもしれない。夫を殺した女、ゆきよも静人に興味を持ち、旅に付いていくが、彼女にも何か答えのようなものが見つかるのだろうか?
0投稿日: 2012.10.04
powered by ブクログやっぱり死は怖い。 でも死ぬことで自分の存在が永遠に忘れ去られることに対しては、全く恐れがない。 そこまで他人の存在を前提とした生き死には望まない。 でも、人の、社会の益となるような働きはしたい。 自分の死生観がよくわからなくなってきました、文字にするとただのわがままちゃんですね。
0投稿日: 2012.08.29
powered by ブクログ上巻は謎だらけだし、人の死ばかりが描かれていて、清人のお母さんの章以外はぞっとするような気分で読んた。それなのにページを繰る手が止まらない不思議な本。1冊で終わるのかと思ったのに、下巻があるとは意外。
0投稿日: 2012.08.25
