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総合評価

457件)
4.3
192
193
53
6
1
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    レビューの通り面白い一冊だった。 23年前に失踪した少年と少女誘拐事件がどう繋がるのか?読み手が「面白い」と感じる様な描写が好き。 後半の展開はもう少しスピード感があっても良かったかな。その点を差し引いても読むべき一冊だと感じたのは流石です。

    2
    投稿日: 2019.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて出来た親友と毎日遊んだ夏ー。 23年前突然行方不明になった親友のことがずっと心にひっかかっている刑事・相馬。相馬の捜査する少女失踪事件の現場には23年前と同じ印が残されていた。 日本推理作家協会賞候補作。 これ2時間ドラマだったら印象に残らなかったと思う。 本で読んだからこそ、子供の頃の思い出の描写が読んでいくうちに沁み込んで感情移入させる。 水沢家族が冤罪によりめちゃくちゃになっていくのが辛すぎる… お父さんの人生も辛すぎるし、悪意なくやった子供故の行動が後に無実の父を殺したと知る拓、あんなに弟想いだったのに壊れてしまった拓を手にかける尚… 水沢尚として法廷で今までのこと話せばいいって相馬は言ったけど、父を有罪にした司法に何の希望もないじゃん… 尚の脳裏に家族と、相馬と最後に過ごした楽しかった夏の記憶が蘇る終盤のシーンは涙が溢れた。幸せだった頃の描写が丁寧だったからこそ、二度と戻れないことが際立っていて悲しかった。

    1
    投稿日: 2019.11.13
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    賢い尚 やんちゃな拓 キレイで優しい母 無口で実直な父。やりきれないストーリー。 日本の法曹界に一石を投じる傑作かも! 太田さんは初めての作家さんでした。 すごくよかったです!

    1
    投稿日: 2019.09.10
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    刑事の相馬は、少女誘拐事件の現場で、子供のころに友人が失踪した場所にあった//=Iという記号を見つける。果たして今回の事件と、失踪事件に関係はあるのか? 友人の父親で冤罪により服役した後、謎の死を遂げた事件とのかかわりは? 様々なところに、張り巡らせれた伏線。 とても読み応えありました。他のシリーズも読んでみよう。

    5
    投稿日: 2019.09.07
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    著者は「相棒」の脚本を手がけた方。「相棒」は真面目に見たことないのだけれど、さすが人気シリーズを手がけられる方の作品とあって、序盤からひきつけられました。 現在と23年前の少年時代を行き来する展開がメインとなりますが、説明が冗長になったり、ごちゃついたりせず、読みやすかったです。ラストは過去と現在が溶け合ったような感じで。。 本作品のテーマである司法、刑法の信についてはもちろん、「人間が形成されていく様」のようなものについて、考えさせられました。

    0
    投稿日: 2019.09.01
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    いくつものさりげない情景描写が伏線になっている。嫌味なく緻密に計算された素晴らしい作品です。うーんすごい・・・

    6
    投稿日: 2019.08.22
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    消えた少年との一夏の思い出。あの日、何があったのか。隠された記号の意味とは。 真相が最後にわかり、人がつながり、なるほどと思いました。

    5
    投稿日: 2019.07.27
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    大好きなドラマ「相棒」の脚本を担当してる作家なので読んだ。前作『共犯者』の主人公が今回も登場し事件を解決する。今回は冤罪で家族がボロボロになっていく中で母親の香苗に心を奪われてしまった。重く切ない読後感♪

    0
    投稿日: 2019.07.25
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    犯罪者という作品の次の話らしいが、先にこちらを読んだ。 冤罪事件は色々な小説で描かれているが、どれも苦しくてやりきれない。

    6
    投稿日: 2019.07.22
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    犯罪者に続き、三人にまた会いたくてすぐに読んだ。真実に早く辿り着きたくてもう読む手が止められない。そして、やるせない現実。。

    0
    投稿日: 2019.07.21
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    また読む順番間違えた! 「犯罪者」の方が先か! 面白かったけど、イマイチすっきりしなかったな。 このあとの裁判の行方が気になる。 どこかで触れられることはあるのだろうか。

    1
    投稿日: 2019.06.13
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    23年前の夏、12歳の少年が突然いなくなった。事件か事故か。ひと夏だけの友人だった相馬は警官になり、23年後、一人の少女の失踪事件で少年がいなくなった現場にあった印と同じ印を発見する。あの夏に何が起きたのか。なぜ少年は消えたのか。答えが繋がっていくたびに、ただただ切なくて歯がゆい。司法とは誰の為のものなんだろう。

    1
    投稿日: 2019.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    犯罪者より興味深く読めました。鑓水と修司の、やり取りが所々可笑しくて、そこへ加わる相馬。3人の役割りが幻夏でシックリ来たので読みやすかった。そして内容が切なく哀しく最後は涙でした。警察の暴力的な自白を促す場面や、冤罪事件を軽く受け取る関係者に怒りが湧き上がりました。あの冤罪事件さえなければ、尚も拓も・・・普通の子供らしく、あの夏を過ごせたはずなのに。子供が背負ってしまった真実と、子供だから、この方法しかなかった事に運命って残酷だな・・・って哀しくなりました。尚の歩んできた人生の苦しみ、愛する弟の最期に一体、何を恨んで何をどうすれば良かったのか・・・。 冤罪事件の哀しみと苦しみ、そして、あの輝いていた夏の子供達。 印象に残る一冊になりました。

    4
    投稿日: 2019.05.06
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    『犯罪者』が面白かったので太田愛さん二作品目。 キャラが立つ上にミステリーとしてもサスペンスとしても面白く、社会問題も織り込んでいるレベルの高いエンタメ小説。 前作は修二が事件に巻き込まれるところから始まったが、本作の方は相馬の過去が現在の事件にリンクしている。 子ども時代の相馬と、ある兄弟が過ごした幻のような夏休み。 一人の少年の失踪事件の真相はあまりに切ない。 次の作品は鑓水がメインなのかな? 鑓水推しなので楽しみにしています。

    1
    投稿日: 2019.05.03
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    2人の兄弟とそこに迷い込んだ少年、三人の関係性がとてもわかりやすく描かれていて、読者が少年少女時代を思い出し懐かしいなぁと物思いにふけることができる一作だった。

    5
    投稿日: 2019.04.15
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    2019.04.10完読 終章を読み終わってすぐ、はぁあぁぁああぁ…はぁ…と、切なさから小さな声がもれた。 面白かった。でも切なすぎん? 幸せになってほしい人が幸せにならないところとか、嫌なやつがのうのうと生きてるとか、なんとなく現実でもあることを、濃く強く大きく書かれている。 犯罪者を読んでいるので、また三人に出会えた嬉しさもあるね!この三人が好き( ´艸`)

    1
    投稿日: 2019.04.10
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    始めて太田愛さんの小説を読みました。 読みやすく面白かったです。 途中、あれっ?もしかして、この主人公たちは以前にも何かの作品に出ていたのかな?と思い、最後解説を読んでなるほどと思ってしまいました。(この作品の前に犯罪者という作品があるっぽい) この小説を読んで冤罪について考えさせられました。 次、犯罪者も読まねば・・・。

    4
    投稿日: 2019.04.04
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    前作と同じ、白黒はっきりつけすぎなところが気になる。ひどい人がとことんひどい。特に権威側や警察に他者のことは何も考えなない、思い込みが強くて人の話を聞かない、ひどい人間が多すぎる。組織の理論と言ったって、常識や良心を持っていれば人間誰でも少しは感情の揺れがあるだろうと思うんだけど… 世の中、ひどい面があっても良い面もあるって人が大半だと思うけれど、この作者の本に出てくるひどい人にはひどい面しか見えない。読者の感情をコントロールするためにそうしているのかもしれない(例えば今作の犯人を悪者と認識させないために)けど、読んでいてゲンナリする。 現行の司法の問題点を提起してるのだと思うけど、反対に日本て国はこんなに酷いんですよと諦めさせようとしているようにも思えてしまった。

    3
    投稿日: 2019.03.20
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    最初はどういう風に話が進むのかわからなかった。が、、読み進むにつれて、話の展開に驚いてばかりだった。 切なさが止まらないサスペンス。

    5
    投稿日: 2019.03.16
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    「犯罪者」がよかったので続けてこちらも。 消えた少年の思いが、切なくて、切なくて・・・。 小説としてはよかったけど、もう二度と読めない気がするー。

    9
    投稿日: 2019.03.07
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    犯罪者の太田愛さんの第二弾。 相馬の幼き日の友の失踪と現代の誘拐事件に共通する印や関係者。その秘密を探ると、切ない真実が。 冤罪のせいで、 冤罪を生み出す組織の腐敗のせいで、 ちょっとしたすれ違いのせいで、 不幸になる者がいる。 当事者、被害者遺族、家族。 真相が知りたくてどんどん読み進めるんだけど、心がしんどくなる。子どもが巻き込まれるのは本当にしんどい。全てがわかったとき、涙が。

    4
    投稿日: 2019.02.24
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    太田愛シリーズ2作目。 23年前の夏。 12歳の幼い少年がたった一人で全てを背負い、全てを捨て、家族を守ろうとした。 愛する人を守る為、ただその為に。 突然姿を消した理由、その真相が余りにも悲しくやるせない。 冤罪が生み出される恐ろしい仕組み。 冤罪に巻き込まれ幸せを奪われた家族。 人が人を裁く難しさ、法は完璧ではなく限界があるということを考えさせられた。 冤罪はなくならないのかもしれない。 でもあってはならない。 前作同様、読後に表紙を見返すと切なさで胸がいっぱいになる。

    14
    投稿日: 2019.01.18
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    少年時代の夏休みがとてもキラキラした感じで描かれている。 そして最後に少年時代のシーンがありますが、一気に切なくなります。最後の一文でちょっと涙が出そうになった。

    1
    投稿日: 2018.12.25
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    悪阻がようやく落ち着いてきたので、チマチマと1ヶ月間かけて読了。 やはり復活はまだの様で、正直余り内容が入ってこず。 もう少し落ち着いた頃に、三部作の最終巻を読みたいと思います。

    3
    投稿日: 2018.09.26
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    あの遠い夏の日、少年は、尚(なお)と拓(たく)という兄弟と出会った。 しかし、その後の人生は、3人に過酷な試練を与えた。 あの日、尚が、忽然と姿を消してから...。 あれから、20年以上の年月が経ち、少年は刑事になった。そして、ある誘拐事件を捜査するうちに、あの夏の日が、不思議なリンクを見せてくる。 二転三転する真実に、翻弄される相馬刑事たち。 読者の予想を上回る展開に、読む手が止まりません。 あの遠い夏の日に、思いを寄せる相馬と尚。 そして、静かに慟哭の物語が閉じる。 司法の正義とは、冤罪が生み出される仕組みとは、日本の司法制度は、本当に正しく機能しているのか、様々なことを世に問う一冊です。 やや長編ですが、一気読み必至です。 表紙の夕暮れの写真も、本書の内容にリンクする、ノスタルジー溢れる素晴らしい写真と思います。

    13
    投稿日: 2018.09.21
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    こういうノスタルジックで痛いほど切ない話に弱い。無邪気だった3人の少年を引き裂いていく悲劇。タイトルが好き。

    3
    投稿日: 2018.09.17
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    結局最後なにも変わらなかった、物語の真ん中から見ているから歯痒い腹立たしい気持ちになる、常盤の言う「世間は1人の無辜を守るために、10人の真犯人を逃すような社会を望んでいるとは思えない」とは真実をごまかすための詭弁、罪のない人間を罪人にしていい理由などどこにもないはず。 何も知らなかった石段での瞬間から絶望と深い闇に囚われることから逃れることはできなかった、そこからなんとか守ろうとした尚、2人と穏やかな少年時代を過ごした相馬、無邪気だった拓、誰もどうすることもできなかった。 そう思うとただ一つ、詭弁によって作られた冤罪だけが大きな罪。 問題の投げかけとしてはすごく響くが読後が悲しすぎる。

    1
    投稿日: 2018.08.28
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    謎を解く側にいる3名の登場人物のそれぞれのキャラクターがとても好きです! また、謎が少しずつ紐解かれていく中で家族愛や切なさ、感動が入り交じり、なおかつ「まさかあの人が!?」という驚きの展開もあり、最後までドキドキしながら読むことができました。 太田愛さんの表現力や、話の展開がとても好きだったので、別の作品を今読み始めています。

    1
    投稿日: 2018.08.21
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    TVドラマ「相棒」のファンなので『太田愛の少年犯罪脚本にハズレなし』の大原則を改めて実感。まさか「犯罪者」の続編とは思いも寄らなかったが【司法の穴】を鋭く突く重たいテーマをエンタメに落とし込んでおり、あっという間に読了。映像をイメージし易い描写力、構成力は圧巻だが、無理な設定を力技で押し切った部分も否めない。主役を【あの二人】に置き換えても、元日2時間SPで十分通用すると考えてしまうのが私の悲しい性。次回作も本シリーズの続編だが、やはり長寿作品の脚本家としてはキャラクターの成長を丹念に描きたいのですかね。

    3
    投稿日: 2018.08.14
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    札幌の書店員さんの、帯のコメントが読み終わると、ずしーんと響きます。 「読み終えたら、あらためて表紙をみてほしい。 彼は、たったひとりで、この現実に向き合ったのだ・・・」 社会が抱えている問題を、嫌なほどリアルに描写して、話が進んでいく この本は非常に難しい、悩ましい、力強い、でも、哀しい。

    1
    投稿日: 2018.08.13
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    流れるように進むストーリーに時間を感じさせない展開でいっきよみ。感情移入させるととても切ないストーリー。兄弟である尚と拓が冤罪を通して世の中に問いかける。あらゆる事象、物証が伏線として張られており、無駄なところが本当にない作家だなぁとおもう。

    4
    投稿日: 2018.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初読の作家さん。12歳の夏。あの夏からの長い長い物語の始まり。伏線が回収される度にあっと驚かされ切なくなり、胸いっぱいで読了。尚が生きていてくれて良かった。拓も生きていて欲しかった。人は強いけど、脆い。尚も拓も背負ってしまった事実が大きすぎてその重さにつぶされてしまったのだろう。最後の尚と拓、相馬が初めて出会った場面で涙が止まらなかった。あの瞬間には有ったはずの子どもらしさを奪われてしまった尚が、どうしても不憫でならなかった。

    3
    投稿日: 2018.07.17
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    「犯罪者」を読んでこの作家が好きになったので読みました。これもなかなかよかったです。切ないです。 子供のころの場面はほのぼのとしており、前作に出てきた相馬、鑓水、修治の3人のかけあいはやっぱり面白い。

    4
    投稿日: 2018.07.04
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    二十数年前の夏、行方不明になった少年。その現場には奇妙な印が残されていた。 そして現在、次は少女が行方不明となる。その現場にも同じ印が残されていた。二つの事件につながりはあるのだろうか?

    1
    投稿日: 2018.06.06
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    初めましての作家さん。 この本は以前から読みたい!と思っていた一冊。 太田さんは「相棒」や「警視庁捜査一課9係」の脚本を担当されたこともある方。 さらには、ウルトラシリーズ(ウルトラマンガイア、ウルトラマンコスモス等)の脚本も。 太田さんの小説第2作目で、書店員さんにもファンが多く、ブクログでも評価が高い。 ミステリーなので、レビューは少しだけ。 12歳の夏。 少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と消えた。 23年後、刑事となった親友は少女失踪事件の現場で同じ印を発見する。 あの夏、少年の身に何が起こっていたのか… 主要登場人物の相馬、鑓水、修二は、第一作「犯罪者 クリミナル」で出会っている。 さらには第3作「天上の葦」にも登場しているらしい。 これはぜひとも第一作から読まねば!

    18
    投稿日: 2018.05.30
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    前作「犯罪者」と比べるとゆっくりとしたスタートながら、後半のたたみかけと回想シーンの組み込み方はさすが。この作品から読んでもいいけど、やっぱりシリーズものなので前作からぜひ。

    3
    投稿日: 2018.05.16
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    面白かったですが、心が痛くてもやもやする読後感です。 ある冤罪が、登場人物たちの人生を狂わせる。 12歳の尚がとった行動が辛いです。裁く側には、冤罪となった人や家族のその後の人生への想像力が足りないかもしれない、でもそれはわたしも同じだと思いました。問題提起されました。 尚、拓、相馬の、幻のような短い夏のエピソードが、幸せで、辛くて悲しいです。 太田愛さん、刑事ドラマの脚本家さんなのですね。考えさせられました。

    2
    投稿日: 2018.04.22
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    頭の回転の早い兄貴。 素直な弟。 母親思いの兄弟。 良家子女の優しく頭の良い美人な母親。 父親の冤罪被害さえなければ、一家揃って日々を幸せに暮らしていたんだろうなと思うと、最後の出会いの夏の回想シーンからその後の大波乱を思い起こされ、水沢一家へのやり切れない気持ちが大きい。

    5
    投稿日: 2018.03.30
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    冤罪がテーマなので薄暗さがずーっと裏に漂っており 読み進めるのが苦しいが 相馬 修司 鑓水の3人組においての正しさが 世の中にとっての正しさとは乖離してるために 彼らなら納得のいく結末に持って行ってくれるのではと その点は期待しながら読める。 自分の事をいい人、正しいと思ってる人は 優しくはないし、正しくもない。 特に司法をつかさどる人はより 謙虚な人がなって欲しいと思ったが それを望むことは謙虚ではないかと グルグル悩んでしまうなぁ。

    1
    投稿日: 2018.03.28
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    日本の裁判での有罪率は99.9%… その陰で冤罪に巻き込まれ、人生を破壊される人たちもいる。まさかの展開もあり謎解きも快適に楽しめました。

    1
    投稿日: 2018.03.26
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    「書店員のお勧め」みたいになってたので購入。 多分この作者の作品を読むのは初。 いや...何というか...(^ ^; まず、文句無しにもの凄く面白く読めた。 次から次へと繰り出される「そう来たか」的な展開。 その全てが一つに収斂する、緻密な構成力。 細かな情景描写が、リアリティを増す...と思うと、 その多くが絶妙な伏線となっていて、 終章に向かって次々回収されていく様は見事としか。 「やな奴」キャラにも言い分・正義があり、 やなんだけど首肯せざるを得ない。 月並みな言葉で言うと「理性 対 感情」か。 いくつもの偶然と「仕方がない」が重なって、 何ともやり切れない、悲しい事件が発生する。 果たして「本当の被害者」は、誰なのか... 現場に残された「謎のサイン」がキーとなり、 一つの事件がまた次の事件を呼んでいく。 本作では描かれていないが、その「付随する」事件にも 広がっていく「被害者の連鎖」。 いや、とにかく...すごいわ、この作品は(^ ^; 太田 愛氏の他の作品もぜひ読んでみたくなった。

    4
    投稿日: 2018.03.14
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    内容(「BOOK」データベースより) 「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」少女失踪事件を捜査する刑事・相馬は、現場で奇妙な印を発見し、23年前の苦い記憶を蘇らせる。台風一過の翌日、川岸にランドセルを置いたまま、親友だった同級生は消えた。奇妙な印を残して…。人が犯した罪は、正しく裁かれ、正しく償われるのか?司法の信を問う意欲作。 誰にでも残る短いのだけれど特別な夏。少年たちが心を交わして一生の思い出にしまい込むべき時間が、一生を縛る事になる事件と固く繋がれてしまうとしたら・・・。その直接の原因となるのは警察、司法の過ちであって、彼らは巻き込まれただけの幼気な存在なのに・・・。司法の側は犯人を作り出してでも事件の解決を図り、その違法行為が露呈しても誰も責任を取らない。過去の実際の事件でも何十年も誤認逮捕、冤罪で無為な時間を過ごし、人によっては寿命が尽きてしまう人もいます。明らかなアリバイ証言があっても心象で黒と決めたら証拠を握りつぶす。あり得ると思います。 数パーセントの必要悪として冤罪を認識する司法。数字ではなく血肉有するものとして存在する冤罪被害者。そこをクローズアップした作品で、少年たちが守ろうとしたものと、社会正義の裏に隠れた倫理的に間違った仕組みのぶつかり合いです。 現在と過去を行き来していく、流れがスムーズで引っ張られるように読めました。探偵の鑓水の存在感が皆無で、事件を解決していく役目ならばもう少しなんとかならなかったもんだろうか。というかこの話の中では少々邪魔に感じました。

    0
    投稿日: 2018.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    太田愛さんの小説、初めて読みました。作者は、TVドラマ「相棒」の脚本家として、かなり有名なかたのようですね。ドラマ「相棒」は、自分はまだ未見の作品なのですが、一度観てみたいなあ、と思っている作品です。今の日本のテレビドラマの中では、屈指の長寿作品ですよね。これだけ長く放映されているという事は、きっと、多くの人々を惹きつける魅力がある筈でしょうから。普段の生活リズムの中で、TVドラマを観る機会が、中々無いのが残念なのです。 で、この作品。残念ながら、、、自分としては、そこまで楽しめませんでした、、、ああ無念。何故か、何故か、肌に合いませんでした、、、何故だろう?分かりません。文章も綺麗で上手だと思いますし、登場人物も魅力的だと思いますし、「冤罪」という、大変に重く重要なテーマを取り扱っておりますし、うむ。見事な骨太な作品、といって良いのだとは思うのです。思うのですが、、、何故だ。何故に自分は、この作品を、心から楽しめなかったのだろうか?謎です。ただただ、自分とは、肌があわなかった。としか、言いようが、、、ない。すみません。という所なのですよね。そんな感想なのです。 母親・水沢香苗は、失踪した息子・尚の行方を探すことを、何故に鑓水七雄に依頼したのだろうか?その理由と必然性が、自分は読み取ることができませんでした。香苗、全てを語る前に、癌で亡くなってしまいましたし。うーむ、、、何故に鑓水に依頼したのか?解りませんでした。 倉吉望(=水沢尚)は、何故に、繁藤修司のバイクに細工をしてブレーキを効かなくして、彼を殺そう?と、したのか?そこまで残酷冷酷な人物とは思えないのですが、、、あくまでも、父の冤罪の無念を晴らすための復讐としての犯罪を計画していたのでしょうが、でも、修司を殺そうとした?のは、ちょっと、望(尚)の人間性からは、あり得ない気がするのですが、、、むう。どうなんだろう? また、尚が失踪して、倉吉夫妻に、関西地方?で、育ててもらった?という展開ですが、尚が、倉吉望として育てられたとしても、うーむ、、、大きく成長するまでに、香苗側が探し出せたと思うのだが、、、どうか?そう簡単に、失踪した子供は見つからないのでしょうかね?むう、そこらへんは、良く分かりません。 あと、尚は、心の均衡を崩した、即ち「向こう側」へ行ってしまった、拓を、湖で溺死させた、のだと思うのですが、その後、拓になりすまして、母親の香苗と会ったりしていた?ホスピスへも入所させてあげたりした?と思うのですが、うーむ。普通、母親、拓と尚が入れ替わった事、気づくんではないのか?だって、母親ですよ?むう、、、よく分かりませんでした。 その辺りが、なんだか、読んでて、腑に落ちない、といいますか、良く理解できなかったところでした。そんな所が気になってしまってごめんなさい、という感じなのですが、、、そうだったのです。 今作を読み終えてから知ったのですが、太田愛さんには「犯罪者」という著作があり、その続編が、この「幻夏」みたいですね。うわーしまったなあ。シリーズものを、第2作から読み始めてしまったやんか、という切なさ、ありました。ただ、前作「犯罪者」を読んでいなくても、十分楽しめる内容であるらしく、確かにそこは感じました。シリーズものでありつつも、一作一作を独立させて、それぞれに楽しめる作品として成り立たせる手腕、お見事ですね。 でも、鑓水七雄、繁藤修司、相馬亮介の三人の魅力は、そらねえ、前作を読んでいたならば、きっともっと、グッと身近に感じることができたのだろうなあ、という勿体なさは、どうしても感じてしまったのでした。うう、辛い。 だがしかし、この「幻夏」を読んだうえで、前作「犯罪者」を遡って読みたいか?次作「天上の葦」を読みたいか?と自問しますと、「うーむ、、、まあ、そこまで読みたくは、ならないですねえ」と思ってしまう自分がおります。太田さん、すみません、、、この「幻夏」は、どうしても、こう、肌に合いませんでした、自分には。何故だろう。わかりません。不思議ですホンマ。

    1
    投稿日: 2018.02.27
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    出来すぎの展開は1度目なら喝采かも知れないが、2回目だと嘘臭い。途中からはすっかり冷めた気分で読んでいました。とても切ない背景は泣ける小説の可能性充分だったのに残念です。

    0
    投稿日: 2018.02.15
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    主題となるテーマに関わる司法の構造的問題などを説明するために、ややスピード感が犠牲になっている箇所はあるが、間延びするというほどのこともなく読み終わることができた。 問題提起と小説としての面白さがうまく両立できていると思う。 登場人物が複数の作品で共通する小説にありがちだが、他作品の話を不要に混ぜてくると唐突な感じが否めない。ついつい読みたくなっちゃうので狙いは当たってるんだけど。

    2
    投稿日: 2018.02.14
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    子供の頃の美しい夏と、現在の悲しい冬の対比。ひと夏の思い出がこれでもかというくらい尊く描かれているのでそれぞれの登場人物の現在での境遇が切なさを倍増させる。

    2
    投稿日: 2018.02.09
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    23年前に行方不明になった友人。 そこにあった謎の印。 23年前に行方不明になった子供を探すよう、 依頼する母。 それを請け負う調査員。 少しずつ明らかになっていくと グイグイ引き込まれた。 2作目ということなので、 少し間を空けて1作目も読みたくなった。 新しい作家発見(ほかの仕事もしている方ですが)。

    1
    投稿日: 2018.02.04
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    この人かな?この人かな?と犯人を想像しながら読むけど思っていた最後とは違った!それにしても登場人物がみんな頭キレすぎ!それでいて人間臭くてとても魅力的! 呼吸を忘れる展開、一段落してため息つきながらの納得。良いところで切り上げられなくて、寝る時間を削って読んだ。これも実写化してほしいけど難しいんじゃないかなー。

    9
    投稿日: 2018.01.30
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    犯罪者続編。犯罪者があらゆる方向で完成された小説だった一方で、今作で扱われる要素は絞られているのでそういう物足りなさはある。

    1
    投稿日: 2018.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第1弾すっ飛ばして2作目から読んだけれど、充分に読み応えがあって面白くて。 先の読めない展開、次々と浮かび上がる謎。 500ページ近くあるのに、それすらも気にならなかった。 ただのミステリーだけではなくて、社会的な問題(今回は主に冤罪と日本の司法の構造について)も取り入れられているが、司法に明るくない私でも内容は理解できたし、上手く物語に溶け込ませているなぁと。 私はこの物語の中に出てくる柴谷の様に、自分がやってない罪について裁判では裁判官がちゃんと話を聞いて、しかるべき判決を下してくれるものと思っていたが、そうではないと知って驚いた。警察、検察が自分達に不利な証拠や証言をいとも簡単に隠蔽、隠滅できてしまう制度。 そして、罪なき人が犯罪者に仕立て上げられ自分の人生、残された家族、親戚、友人などの人生までもを引き裂いてしまう恐ろしさと、非情さ。 クライマックスで尚が、12歳の小さな身体と頭で母と幼い弟を冤罪から守ろうと必死になるくだりでは、思わず涙してしまった。 もしあの時、警察も検察もしかるべき正しい手段で捜査していれば、尚の父も尚も尚の家族も苦しい、死ぬほど辛い思いはしなくても済んだのに、と。 一家は離散する事なく、幸せに暮らせていははずなのに。。。 たらればなのは分かる。だけれど、何の罪もない家族が犠牲になり、裁きをくだした検察、弁護士、そして警察の人間はそんな事を忘れて昇進し、地位も名誉も何もかもを手に入れて、のうのうと生きているのはあんまりだ。

    12
    投稿日: 2018.01.13
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    12歳の夏、最高の夏休みの思い出を残して突然姿を消した親友尚。23年後、刑事となった相馬は少女失踪事件の現場で、あの日尚が残したのと同じ印を見る。「//=|」という印の意味するところは・・・鑓水、修司、相馬のシリーズ第2弾。 「犯罪者」では会社の隠蔽体質を描いた太田愛が今度は、冤罪を通して司法の信を問う。 ーー23年前のその夏、相馬も尚も、この世界を信じていた。罪を犯した人間は、法の下に正しく裁かれ、罪を贖うのだと。だが世界は、自分たちが信じていたものとは違っていた。ーー やっていない犯罪の自白の強要、証拠の捏造と隠蔽、警察・検察・裁判所の組織的な病理により引き起こされる冤罪。無罪が確定しても回復しない名誉、蹂躙される権利。 そんな法の下の理不尽のために大きく人生が変わらざるを得なかった少年の哀しさ。無邪気な子供のままでいられなかった尚と拓の人生を思うと辛くてならない。 普通の家族の幸せが一瞬にして奪われ、その先の家族の形を大きく変えた事実。 たった一つの冤罪が、その先に連なる無辜の被害者を作ってしまったという結末に暗澹たる思いになる。 太田愛の作品に共通してあるエピローグに描かれる救いが、この切なく哀しい物語にも一筋の光を投げかけてくれた。

    3
    投稿日: 2017.12.30
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    よく作り込まれた話だし、冤罪というひどい話を扱っていたので知らなかったことも多く、先が気になってドキドキしながら読んだりもしたので、面白かった読んでよかったなと思ったけど、そもそも私はこういうサスペンスもの?がそれほど好きではない、ということが改めて認識できた1冊でした。

    1
    投稿日: 2017.10.14
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    巧みなプロットに唸らされ、そして冤罪という問題を軸として司法や警察の在り方、また被疑者に対する一般人の目という物にも考えを巡らされる問題作。尚の父を冤罪に追いやった元凶とも言えるあの三人が、ただこれっぽっちのラストでいい訳?もっとガツンと稲妻にでも打たれるような制裁が見たかった気がする。

    1
    投稿日: 2017.10.02
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    少年たちの懸命に生きる短い夏の日々の眩しさと、冤罪に翻弄された一家のあまりにも大きな悲劇との対比に胸が痛くなる。聡明な子だという印象が強くなるほど、あの夏の12歳の尚の追いつめられる心情が読んでいて苦しくて苦しくてしょうがない。 自分はまだ人の良心や不正が正される世界を信じたいけれど甘いのだろうか。そんな揺らぐ胸底を、一人一人は微力でも三人合わさると確かな存在感と信頼の絆を発揮する彼らが支えてくれた。 散らばったピースがカチッカチッと埋まって謎が一つ一つ解かれていく度に前に戻って読み返し、場面や言葉の深い裏側を噛みしめる読書となった。

    1
    投稿日: 2017.09.27
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    ☆4.5 著者がテレビドラマ「相棒」を手掛けているという事で、 読んでると「たしかに相棒でありそうなお話だな。それも2時間特番の。」 という印象だった。 読了後に調べると、やはり特番をいくつか手掛けていらっしゃった。 中盤あたりで、大まかな仕掛けが明らかになり、 「えぇー?!そーなん?!」となり、終盤は怒涛の展開。 終盤どうなることかとハラハラさせるスリリングな展開に。 一方、それがやや急ぎ足に感じられるかも。 どう転んでも後味わるい最後なのではと不安になったが、 落としどころとしてはこれがベストなんだろうな、と。 中盤に少しだけ出てきた姉妹には幸せになってほしいな。

    1
    投稿日: 2017.09.27
  • 面白すぎて謎解きは二の次という感じになった

    23年前の夏休み、小学生の尚・拓・亮介の3人、楽しかった思い出、なにか大きな災いが起こるような不安と切なさ、そして近所で起きた転落事故と尚の失踪。 臨場感というのか既視感というのか誰もが持っている大人になる前の微妙な時期の微妙な思い出。前半はミステリ要素無しでもハマってしまう。 でもこのままの雰囲気で終わるのもちょっと・・・と思い始めた中盤あたりから司法制度の問題点が次々と明らかになり別の意味でハマった。 人の心は硝子のように壊れたりはしない。時間をかけてゆっくりと壊れていく姿を推理しながら過去と現在の事件を繋げていく。 司法の場にまで侵略する経済効率や冤罪など考えさせられることも多かった。司法に関わる人間の善悪の基準や罪に問われない悪の問題などの重いテーマも盛り込んである・・・あるのだが、しかし事件を追う相馬・鑓水・修司の個性的な3人のキャラが面白すぎて謎解きは二の次という感じになったのも事実。 何となく予測しながら読んだ結末は半分当たって半分外れた感じ。 警察官の相馬はなぜ左遷されたのか気になりながら読了。前作「犯罪者」も最新作の「天上の葦」も読まなければという気持ちになった。構成の上手さということなのだろう。

    0
    投稿日: 2017.09.27
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    テレビドラマ「相棒」などで知られる気鋭の脚本家の小説第2作。 第1作『犯罪者』で登場した3人組が、また活躍するシリーズ物ともいえるこの作品。 第2作は、3人組の一人刑事の相馬の幼馴染の家族が巻き込まれる冤罪がテーマ。 書中、主人公の一人が司法の現状を指弾する。 「捜査官は自分の筋読み通りの容疑者を逮捕しようと努力し、検察官は起訴した被告に関して有罪判決を勝ち取ろうと努力し、裁判官は事件の処理件数を上げようとする。その結果、たまに冤罪が起こってもだれも責任を問われず、咎められない」 さらに、冤罪事件を担当した当時の検察官にこう迫る。 「冤罪が生まれるのは偶然じゃない。捜査、起訴、公判、判決、全てを含めた司法構造から必然的に冤罪は生み出されている。この構造がある限り、・・・冤罪被害者は永久になくならない。・・・」 また、捜査で見つかった証拠のうち、被告人に有利な証拠は裁判には提出されないという。有罪率99.9%が、こんなところにも一因があるのだろうか。 日本の司法制度の矛盾を突きながら、第1作同様ジェットコースター的展開で、読者を翻弄させ、小説の面白さを体感させてくれる満足度超級のエンタメ。

    16
    投稿日: 2017.09.11