Reader Store
青春は燃えるゴミではありません
青春は燃えるゴミではありません
村上しいこ/講談社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

9件)
3.8
1
4
3
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三部作の最終巻ですが、第一作と同じように桃子の視点から語られる物語で、第二作目よりも安心して読み進めることができました。 桃子が恋愛に縁が無いからか(そういうと彼女に叱られそうですが)、まさに「反抗期でも思春期でもない時期」の高校生の言語化できない心の揺れを、じっくりと味わうことができました。 自分一人で抱え込み、周りの顔色を窺って、自分の思いが鬱積してゆく様子は見ていてもどかしいですが、自分と同じように悩んでいる登場人物の姿を見ると、自分だけが特別にダメな人間なのではないのだと分かって少し安心できます。 高校入学から卒業までの三年間を1年ずつ、三部作で描いたシリーズですが、登場人物全員が和歌を通して自分の心を見つめ、他人との関係に悩みながら答えを出し、成長していく姿はYA小説として多くの中学生・高校生に詠んでもらいたい作品だと思いました。

    6
    投稿日: 2025.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    テーマが進路、お金、友情、という切実な内容だっただけに色々考えされられることがありました。 友達だってお互いの環境でその人の受け止め方がかわる。一作目の桃子と綾美と今作で相手への感情が違うように。なので3人のバランスが崩れるのはわかるが、相手を思い遣った発言でもでも、邪魔、という言葉を選んでしまうのは、なんだかなぁ、と。言葉にセンシティブなはずのキャラが言うには残酷な言葉だ。 あとはお金の問題は切実で、故に母親の行動もわかるが、確かに先生の言うとおり、子供の歩くペースもある。スピード感、ペースが合わないって、すれ違いの根本原因だったりするよなぁ。 あと、この作品って別に高校生達に寄り添わないとかではないけど、やはり現実をよりシビアに捉える大人とどこかまだ青さを残しつつ精一杯今に向き合ってる高校生との温度差、もあえて結構書かれていて、それが好き。 と色々考えされられたし、感極まりました。 最後の桃子の、始まり予感!?はおまけ感あるけど、淡い感じで良かったです。 2023.12.23 201

    0
    投稿日: 2023.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    おー、ついにあの子たちも3年生。 恋に進路に悩みながら、 それぞれの部活に幕を下ろす。 2作目よりも、いろいろ共感できた。 ラストはちょっとドラマティック過ぎだけど、 あの終わり方が必然かなあとも思った。

    0
    投稿日: 2022.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    周りが進学していくなか、金銭的な事情から進学を諦めざるを得ない主人公の葛藤や、部長として同好会をまとめていく上での苦労などを、物語として上手に織り交ぜ、全体的に読みやすく、まとまっている印象です。個人的には、シリーズ3冊のなかで、この3冊目が一番好きです。

    0
    投稿日: 2022.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・熱 ・「ずっと逃げる道具でしかなかった、わたしの歌が、初めて誰かに喜んでもらった。」 〇魔法のような大団円ではなく、一人一人が物語を生きているのだなと思えた。 〇一緒に考えるのではなく、押しつけてしまうと、家族に見限られる 〇たくさんの短歌に触れられた。高校生もすてきな恋の歌を詠むのね 〇人を羨むにも熱が必要だよな。

    4
    投稿日: 2021.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ完結作。清らさんが卒業しちゃって、なんだか、さみしさを感じる。今回は桃子の進路問題がメインだったかな。爽やかな青春物語でYA世代におすすめできるシリーズでした。

    1
    投稿日: 2018.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    高校3年の春、うた部の部長となった桃子は、両親から経済的な事情で、卒業後は予定していた製菓専門学校へは行かずケーキ屋で働いて欲しいと言われショックを受ける。時同じくして、同じうた部の後輩友郎が、交流先の老人ホームの重朗さんの詩を勝手に変えてテレビ番組に投稿して入選し、怒りを買っていた。お詫びに、海を見て電話で感想を伝えて欲しいという重朗の提案に承知した彼女たちだが、その海とは宮崎県日向市の海だった。 日向と言えば牧水短歌甲子園。彼女は、今までの啄木短歌甲子園から牧水への出場変更に、部員を説得し、出場準備するべく奔走する。 将来への不安、揺れ動く友情、上級生としての責任、自分の情熱への疑問。押しつぶされそうな感情を、短歌へ込め、前へ進もうとする少女の姿を時にユーモアを織り交ぜて描く。 彩や綾美が桃子に対して急に態度を変えたとか、担任教師のクマサトが後半いきなり彼女の気持ちに理解を示したりとか、都合よく日向市で短歌甲子園が行われるとか、短歌甲子園で対戦したイケメンとなんか突然いい感じになっちゃうとか、作られている感は残ります。 俵万智がモデルと思われる、小俵マチ子が出てきた時には笑わせてもらいました。 それでも、彼女たちの短歌を通して現実を見る目は鋭く、なんかどんどん鋭くなっていって、短歌甲子園の場面は本当ドキドキものでした。 桃子が重朗さんのために詠んだ「この青はわらっているかこの青は泣いているのか君の目の奥」には感動。 タイトルの「青春は燃えるゴミではありません」は、キャッチ―だけど、詩としてはどうかな? タイトルだけ見ると最初の作品の「うたうとは……」が一番好きです。

    9
    投稿日: 2018.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    桃子が部長、そして視点人物に戻って最終巻です。 友情、恋愛、ときて、最終的には…将来(その先にある死)、かな?うん、あいかわらず熱い青春の成長物語なのだけど、やはり私は1巻が一番好き。友情には弱いのだ…いや今回も友情だったけども…。 いやしかし、てっきり友郎は桃子のことが好きなのでは…とか思っていたから、特に何もなくてあれ??ってなった。やはり私はそういう読解力が不足している…。

    1
    投稿日: 2017.11.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    桃子三年生。進路について、自分ではどうにもならない厳しい現実が立ち塞がり、気持ちがついていかない。そんななか、ある約束のため、宮崎の牧水短歌甲子園への出場を目指す。やや幼い、感情先行型の桃子の成長を描く。 前作でも思ったが、クマサト先生がいい。

    1
    投稿日: 2017.08.18