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霊魂や脳科学から解明する 人はなぜ「死ぬのが怖い」のか
霊魂や脳科学から解明する 人はなぜ「死ぬのが怖い」のか
前野隆司/講談社
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総合評価

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    50も半ばを過ぎてきて、未来に向けて発展していく人生観から、終わりから逆算する人生観に変わった。すると意外なほどに、世界の見え方が変わってきた。と同時に「死」に向けてどのように心構えを作っていけばいいのかが課題として見えてきた。 そこで本書を手にとったのだが、真ん中以降はただのおしゃべりに付き合わされただけだった。著者はまだ観念的に死を捉えている若い方なのかなと思い、著者の経歴を見たら、結構なお年の人のようで、こんなものの見方で死に向き合えるのかな、と余計なお世話だがちょっと心配になった。

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    投稿日: 2025.11.02
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    「死ぬ時は、どんなかんじなんだろう?」祖母が亡くなった幼稚園の頃からずっと心の底にあった恐怖と不安。半世紀を経てようやく、その答えに出会ったのがこの本。「死」を扱う本となると、スピリチュアルとかなんとか、単なる”暗示”でしかないオカルトか、体の良い”脅迫”になっている宗教、あるいは、それらしく聞こえる似非科学だったりしそうなもの。しかし、読んでみると正反対。テーマについてのアプローチ方法を踏まえて、脳科学、心理学、哲学と横断的に学術を使いながら「死」についての解説を試みてくれ、その手段をいくつか提示してくれている。「腑に落ちたか?」と著者は問うているが、正直、そんな感覚にはならなかった。けっして否定している訳ではない。全面的に著者の主張を受け容れている。最後に哲学としての仏教を解説する中にあったが、言葉には出来ないモノなのだ。「腑に落ちる」ているのではなく、肯定的に感じられるのである。

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    投稿日: 2019.07.06