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狼の紋章
狼の紋章
平井和正、生頼範義/祥伝社
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総合評価

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  • 小説家平井和正、伝説の一冊

    当時の平井和正は大ヒットしたTVアニメ「エイトマン」などで漫画原作者、脚本家としては認知されていたと思えますが、小説家としては不遇の時代を過ごしていました。そんな時代に出版された「狼の紋章」。 この一冊が時代を変えた。まあ日本の文芸界では全く無視されたでしょうが、それはエンターテイメントの世界に新たな風が巻き起こった瞬間だったと思います。この小説を読んだ人が、その後のSF、漫画、映画など様々な分野で新たな時代を創っていきます。そんな伝説の一冊。アウトローな絶望的な、しかし読者はその暗闇の中に光り輝く星を見つけるでしょう。たぶん。 この作品は全19巻(祥伝社から出版されたのは4冊)の長大な大河小説の第一作にあたりますが、これ一冊だけで小説として成立していますしエンディングもきれいに終わっています。平井和正を知らない人もこれだけを読んでみるというのもいいですよ。(この後の作品に付き合いだしたら泥沼にはまっちゃいかねないし(^^; …。) 参考までに、 本作は私の大好きな「アダルト・ウルフガイ・シリーズ」とは別のものです。お間違いのないように。 この小説は現時点では平井氏の小説で唯一、英訳されたものが海外で電子書籍になっています。これからも世界で新たな読者に衝撃を与えてゆくのでしょう。 https://www.amazon.com/dp/B014QBPG02/ また今回の本作の電子書籍化とほぼ同時期に、同じシリーズの「月光魔術團」も電子書籍が刊行開始されました。こちらは全37巻ありライトノベルに分類されています。本作の延長上の世界軸にある少し未来のお話です。私も付き合いきれてませんが興味のある方はどうぞ。

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    投稿日: 2017.07.23