
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
美味しい料理が食べたくなる本。 ありとあらゆるフランス料理が出てきて、わくわくした。400gのバターを使う料理気になるけど、ひと口で大満足しそう。 こうした開拓者がいたからこそ日本のフレンチが発展して今や何軒も星付きレストランが生まれるようになったと思うと感慨深い。またカンテサンス行きたいなとか本場のフレンチ食べてみたいなとか考えてた。 ちなみにあとがき見るまでずっとノンフィクションだと思って読んでた。 やたら鮮明だなとかこんな嫌なやつ大丈夫か!?とか思ってたけど小説でよかった、、笑 個人的には今アメリカにいるのでフレンチ用の食材が日本より手に入りやすい気がする。何か作ってみようかなとやる気が出た。
0投稿日: 2026.05.28
powered by ブクログ読み始めたらとまらない。そして深夜に読み終えてお腹が空く、という小説。近しい人が著者の教え子だったことが先日から判明したが、教わっている途中で亡くなったらしい。夭逝が悔やまれる。
0投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログ彼以前は西洋料理だった。彼がほんもののフランス料理をもたらした。その男、辻静雄の半生を描く伝記小説。(e-honより)
0投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログ辻静雄氏がフランス料理に出会う前から日本一の調理学校を創り上げる物語。自伝ではなくフィクションとされているので話半分程度に読み進めていたが、異国の食文化がどのように日本に広がっていったか、辻氏の信念や審美眼、さらに彼を支えてくれたフランスのレジェンドなど、食への熱量にあてられながら一気に読むことができた
0投稿日: 2023.12.14
powered by ブクログ友人から借りた本 辻静雄のフランス料理にかけた情熱の物語。 料理人ではなかったけれど、ある意味、職人。 ここまでフランス料理を探求し、お金をどーんとかけて、日本の食文化を一転させた人だったとは! 特筆すべきは筆者の海老沢泰久。フランス料理の調理法をわかりやすく、簡潔に表現することで美味しさまでも想像させる。オノマトペを使わず、豪華な修飾語を使わずに。あとがきを読んで、確かにと唸った。 フランス料理、食べたーーーい。
15投稿日: 2023.10.14
powered by ブクログこの本にもっと早く出会っていたかった!と思いつつ、出会えたことに感謝。初めは1990年代の話し言葉感じなど、少々の読みにくさを感じたけど、70ページを超えたあたりから、ページをめくるのが楽しくなった。 もともとは新聞記者だったが、あることをきっかけに本物のフランス料理を生徒に教えることで日本のフランス料理のレベルを上げること、この大義に人生をかけ、大成功した人物、辻静雄のはじまりから丁寧に描かれている。 読む中で、いいと思うフレーズは数多くあったが、特に、辻さんが困難に直面する度に垣間見える、男気ある信念や懐の広さ、決断にに心うごかされることも多かった。 ※登場人物、フランス料理名、食に関する書名がよく出てくるのでメモをしながら読み進めると、スムーズに読み進められると思う。(前半、メモせずさかのぼるのに時間がかかった)
3投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログ10年以上経ってからの再読。 美食も芸術。必須か?という問いは意味がない。 まだフランス料理が何か全く伝わっていなかった時代に食を文化として捉え、本物を追求した辻さんの眼力と一貫性に敬服する。
0投稿日: 2022.10.20
powered by ブクログ新規事業で、本物とは何かを徹底的に追求する。そして、得た知識は全て、惜しげもなく公開する。こんなやり方は、だれもやらないだろう。ビジネスとして成立するとは、誰も思わないだろう。何もかもセオリーに合わないのに圧倒的に成功する。ビジネスセオリーで動いた人は、彼方に置いていかれる。 本物を求める続ける事が、次第に関係者みんなの望みになり、皆の幸せになる。結果、ビジネスになり、お金がついてくる。 とても不思議な物語。惹きつけられた。
2投稿日: 2021.10.13
powered by ブクログ日本にフランス料理を啓蒙した辻静雄さんの半生を通して、料理への努力の徹底ぶりはもちろんですが、商売の本質が描かれてる気がします。 なんとなく料理学校といえば辻、くらいのイメージしかありませんでしたが、それまでの自分の理解が申し訳なくなるほど、まさに命を賭けて、本当に美味しい料理と、それを産み出す料理人の育成にこだわり続けられた、凄い先駆者でした…。 非常に緻密で具体的な食材とその料理の描写を読むと、自然と脳内でイメージしながら食べてしまいます。作者の取材力と表現力が見事です。 為す方本人の努力は当然ですが、本当に一生懸命で夢中になる人には必ず協力者が現れるからこそ成功するという理も見えてきます。
0投稿日: 2021.05.14
powered by ブクログ自宅で簡単レシピ本とか旅行メシエッセイみたいなのは溢れてるが 本当にプロの技術とその圧倒的な味を表現した本に出会えることはそうそうない。 この本はそれだけでも読む価値があると思う。
0投稿日: 2020.09.26
powered by ブクログちょっと前までは日本でフランス料理がこんなにもお粗末だったことに驚いた。一気読みできておすすめです。
0投稿日: 2020.05.16
powered by ブクログ面白くて一気に読んだ。読みながら声を上げて笑い、かと思えば何度も涙してしまった。登場人物の中で、マダム・ポワンはもちろんのこと、既に成功している人達や、周りで支えてくれる人達の愛が温かい。それは主人公の辻静雄が持つ幸運からのみではなく、彼が本気で挑戦し、行動する姿を見て、皆が手助けしたくなったのだと思う。本書はあくまでも小説であり、すべてが事実ではないことは承知している。だが、このように素晴らしい人々に助けられ、失敗や成功を繰り返しながら成長してゆく人間の話は、いつも私をワクワクさせてくれる。また、解説の向井氏が述べているように、料理の叙述がシンプルかつ具体的であるところが好ましい。味覚に関する抽象的で大袈裟な表現がないため、かえって味をイメージしやすかった。もちろん、本書に出てくるような贅を尽くした料理を実際にいただいたことはないが、それ故自分で好きに想像しながら読めて、大変満足出来た。お腹いっぱいである。 以下、本書より抜粋。 「自分が人よりおいしいものを食べているなんて、けっして人におっしゃってはいけませんよ。ぼくみたいに、一流趣味の鼻もちならないやつだと思われるだけで、誰もほめてはくれませんから」 「料理をつくる人間のつとめは、お客さんにつねにささやかなうれしい驚きをさしあげることだって。だからわたしもそうしているの」
13投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログ59歳の若さで亡くなつた海老沢泰久氏。今年は生誕70年といふことです。この人の文章はいいんですよ。 何を選んでも良いが、広岡達朗や堀内恒夫などは既に取り上げてゐるので、これまた傑作の誉れ高い『美味礼讃』の登場であります。 『美味礼讃』といへば、ブリア・サヴァランの書物を思ひ浮かべますが、本書は「辻調理師専門学校」の創始者である辻静雄の評伝小説であります。わたくしも彼の著書を昔いくつか読んだことがありますが、まあフランスとフランス料理に詳しいをぢさん、くらゐの認識でありました。 しかし辻静雄がかうなるまでには、かなりの偶然といふか、運命のいたづらに左右されてゐるやうです。大学の仏文科を出たは良いが(仏文科なんてツブシのきかぬ学科をわざわざ.....)、就職試験に悉く落ちて、最終的に大阪読売が拾つてくれたとのこと。大阪読売は当時、東京から進出したばかりで、人材が不足していた事情があり、何とか引つ掛かつたのでした。 ある日、交換留学で来日してゐたアメリカの女子高生を、天王寺割烹学校へ連れてゆく仕事がありました。それが縁でその学校の校長・辻徳一の娘と知り合ひ、後に結婚する事になります。即ち、辻静雄はフランス料理の専門家でも何でもなかつたのであります。結婚後、彼は辻徳一の後継者となるべく、大阪読売の記者を辞めるのでした。 辻静雄は調理師学校に将来ありと睨み、辻徳一の協力を得て「辻調理師学校」を開校します。同時に、生涯の右腕となる山岡亨を事務長として迎へます。この人物がまた中中のもので、彼なくしてはその後の辻静雄の成功はなかつたかも知れません。 当時の料理界といふのは、後輩に料理を教へる習慣がなかつた。どつかれながら先輩の技を盗むものだつたさうです。学校で体系的に教へるなんて考へられなかつたと。それは料理人本人の自信の無さが原因なのでせう。 更に問題は、フランス料理の学校を作つても、教へる人がゐなかつた。当時はフランスまで勉強に行つたシェフでも、ろくな知識がなく好い加減な料理をフランス料理でございと披露してゐたのでした。 それなら、辻静雄本人が渡仏して、本物を勉強するしかない。義父・辻徳一の金銭的援助の元、夫婦でフランス料理行脚を始めます。フランスでは様々な知己を得て、その後のビジネスに大いに役立つことになります。 同業のやつかみからくる種々の妨害や、目をかけてゐた料理人の裏切りなど、逆境もありました。しかし辻静雄はそのたびにそれらを跳ね除けて、料理の総合カレッジを完成させてしまふのです。もはや追随できる勢力はなくなりました。 それでもこの人は、自分が成功者とは思へないのでした..... 一読して、なぜ海老沢泰久が辻静雄といふ人物に興味を持ち、評伝を執筆しやうとしたのかがわかる気がいたします。しかし海老沢泰久さんは押しつけがましい文章を書きません。一見事実をそのまま、のほほんと書いてゐるやうで、実は高度な文章作法が駆使されてゐます。 気取つた、分かりにくい癖に内容の薄い文章を好む人にとつては物足りない文章かと思ひますが、実は達意の文章とはかういふものを呼ぶのだらうとボクは思ふのです。
2投稿日: 2020.02.20
powered by ブクログ食べることが好きな人や料理の専門家で、辻静雄という名前を知らなければ、日本人ならば、真っ先に読むべき伝記小説。 薄っぺらな胸くそが悪くなる小役人の外交官と美食を究めた辻静雄とのやりとりの場面から、一気読み保証できます。 本当のフランス料理を日本で広めたのは、間違いなく主人公たる辻静雄だ。 究めるという疑問に1つの答えを教えてくれる。シビれる。 日本のフランス料理界における開拓者と言っても過言ではない。
2投稿日: 2019.09.01
powered by ブクログ読むだけでお腹が空き、ポジティブになれる一冊。 辻静雄さんの一生を追体験して、溢れんばかりのチャレンジ精神と器の大きさに胸が打たれた。 偶然と、ラッキーと、努力。 好きなことを追い求める一生にしたい。
1投稿日: 2019.07.22
powered by ブクログフランス料理が洋食と同じようとされていた地代、本物や文化を日本に持ってきて普及させた話は心躍った。 ホリエモンの寿司職人の話が話題になったが、何十年も前に技術をオープンにして教育を実現しようとしたのは、フィクションなのでどこまで一致しているかわからないものの、考えさせられた。
1投稿日: 2019.05.24
powered by ブクログ一気に読んだ。 食べたことのない高級フレンチが食欲をそそる具体的な表現で描かれている。 実話をベースにしている部分が多いと思われる辻氏と山岡氏のパイオニア精神、実現力が面白い。 辻氏と敵対関係にある人、裏切り者がとことん悪いやつとして書かれていて、辻氏の美談が多いところは海老沢氏の忖度かと少しモヤモヤするが、そこは伝記ではなく小説だと、自分を納得させれば、割り切って読めた。
0投稿日: 2019.05.12
powered by ブクログ著者:海老沢泰久(1950-2009、茨城県、小説家) 解説:向井敏(1930-2002、和泉市、エッセイスト)
0投稿日: 2019.03.03
powered by ブクログ辻調、その始まりの物語。 しかし、内容としては料理エッセイなどよりも、小説のようで、出てくる料理のその裏側に思いをはせてしまう内容でした。 今後の外食が、いろんな意味で楽しみになります。 なお読んだきっかけはポール・ボキューズ氏の料理を紹介する動画をみたこと。
0投稿日: 2018.10.30
powered by ブクログ辻調理師専門学校の辻グループ創始者辻静雄。それまで日本に入ってきていた洋食ではなく本格的なフランス料理を日本にもたらしたその背景を小説化。本人以外は実在な人物をモデルにしつつ微妙に変えることで書きづらいであろうエピソードも描いている。日本の豊かな食文化を構築するのに貢献した、このような「個人」がいたことに改めて感銘。一つの異国の文化を広めるためのモデルとして大いに刺激的な一冊。
0投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログ辻調理師学校創設者の半生を描いた小説。 初めて知ることばかりだったけど、そこまで面白いとは思わなかった。料理、特にフランス料理が好きな人にとっては凄く面白いほんだと思うし、彼のような人が色んな分野にいたおかげで日本は豊かなのかな、と思った。 誰か忘れただけど、最後の解説の文章が圧巻で物書きの書評は凄いな、感じた。 自分があまり面白いと感じないのは、読めていないだけなのだろう。
0投稿日: 2018.09.08
powered by ブクログ美味礼賛はこのところ読んだ中で図抜けて面白い小説。というか、小説仕立てのノンフィクションのような作品。日本にフランス料理店(しかも美味しい店)がこれだけたくさんある理由が書いてある本です。なぜフランス料理が多いのか?と疑問に思っている人は面白く読めると思うし、単に料理好きな人が読んでも楽しめると思う。ちなみに辻静雄さんの事が書いてある本。辻さんと聞いてピンと来る人、正解です。辻調理師専門学校を作った人の話ですね。 この本を読む際の要注意点としては、この本は割と分厚いし、第一章は多少冗長な所。ただ、第二章からは読む手が止まらないくらいに面白い。夜中に読むと猛烈におなかが空いてくるくらいに、料理の描写が見事。あと、きら星のごとく出てくるスター料理人達に頭が軽くクラクラしてきます。ともあれ、単にフランス料理が好きな人にも諸手を挙げてお勧めします。
0投稿日: 2017.10.24
powered by ブクログ辻調理師専門学校の経営者であり、日本に本物のフランス料理を伝え根づかせるために生涯をかけた辻静雄の半生をえがいた伝記小説です。 丸谷才一や向井敏といった、『文章読本』の執筆で知られる当代きっての文章家たちがこぞって絶賛する作品ですが、ストーリーはエンタテインメント性が強く、とにかくおもしろくて一気に読めてしまいます。このスピード感を邪魔しないのが、あるいは著者の文章の巧みさなのかもしれません。
0投稿日: 2017.09.10
powered by ブクログ内容紹介 彼以前は西洋料理だった。彼がほんもののフランス料理をもたらした。その男、辻静雄の半生を描く伝記小説。早稲田大学を卒業後、大阪読売新聞社に入社するものの、2年で退職。1960年、大阪・阿倍野に辻調理師専門学校を開校する。フランス料理をみずからの舌をもって味わうために、九週間のフランス旅行で実に百軒のレストランに足を運んだ。日本一の調理師専門学校の経営者になると同時に世界的な料理研究家となった。日本で初めての専門的なフランス料理研究書である『フランス料理理論と実際』をはじめ著書多数。またフランス人以外では初めて「フランス国家最優秀職人章」を授与された。TBS系列番組「料理天国」の番組監修をはじめ、一般向けにフランス料理文化の普及にもつとめた。
0投稿日: 2017.08.07
powered by ブクログこの夏読んだ食べ物関係の書籍の中で一番読後感がいい。というのも、実際の人物を描いた小説だからだろうか。辻調理師専門学校は今では有名だが、その立ち上げから苦労してきた辻静雄氏の努力には頭が下がる。そして、ガストロノミーにはカネとカラダが必要だということも思い知らされる。フランス料理中心だが、日本料理・中国料理まで物語が挿入されていて食が好きな人ならば必読の書。
0投稿日: 2016.10.04
powered by ブクログこの後の人生で3冊しか、本をもてないとしたら、この本をそのうちの1冊に選ぶ。 なんたって、頁のそこここに、うっとりするようなお料理が出てくる。それだけでも必読もの。 そして素晴らしい人々との出会い。 マダムポワンの言葉、「フェルナンはね、生きているとき、いつもこういっていたの。料理をつくる人間のつとめは、お客さんにつねにささやかなうれしい驚きをさしあげることだって。」 自分の立ち位置に驕らずより高みを目指す言葉。 特にもうひとつ好きな場面は、友達をディナーに招待して、至高の料理に、こんなものに意味はない、と罵られる場面。この後の対応がかっこいい。 どうもしないさ、と。でも静かに高みを目指すんだな。 あげたらキリがなく好きなエピソードばかりです。好きなものに出会って、リスクを背負いながらも精一杯力を尽くす、こんな人生、羨ましいなぁ。
0投稿日: 2016.06.30
powered by ブクログ辻静雄がフランスに食べ歩き修行に行った時 (1960年代初頭) ミシュランのお店を参考にしている。 そういうった審美眼をもって役立てられる 人になりたい。
0投稿日: 2015.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一日で読破してしまった。おかげでまだ目が痛い。 「彼以前は西洋料理だった」というフレーズに衝撃を受けた。読み進めてますます驚愕した。今や日本でもミシュランがガイドを発行し、世界一星の数が多い時代。でもそれは戦後自然にそうなったのではなく、こんな血の滲む努力があったのか。 辻静雄氏は美食を食べ歩き、そのノウハウを還元し続けたが、代償として肝臓を病み60の若さで他界してしまった。文字通り命を削った大仕事。 偉業をなすには現状に満足できない探究心とある意味業の深さを併せ持ち、良き理解者と恵まれた環境、そして反骨精神を育む逆境の全てが必要だということがよく分かる。もちろん本人が正しい道を歩んでいるか否かは誰にもその瞬間には分からないわけだし、そうした不安と逡巡に押しつぶされないだけの強靭な胆力も。 ただ、調理法の全てを公開するというのは勇気がいるし難しい議論も含むところだと思う。確かにそれ無くして今の日本の食文化の隆盛はなかったわけだが、ノウハウを秘匿するのが悪だとされると、どうせ真似されるくらいならと誰も苦労して未知の味を探求しなくなるかも…。 もっとも料理にかぎらず技術や芸術などにも言えることだけど。知的財産って難しい。 ついでに、この時代の官僚というのは本当にクズの寄せ集めだったんだな、と改めて認識させられた次第。これだけ傲慢に振る舞っておいて、肝心の国づくりでも失敗して後世に負の遺産を残すとか、無様としか言いようが無い。今70代以降の高級官僚経験者はほぼ例外なく老害と言って間違いあるまい…。
0投稿日: 2015.04.25
powered by ブクログ人間には、ただ物を食べる人間と、味わって食べる人間の二種類がいる。 大物ほど、謙虚で誠実。 楽観的な奥さん。こうやって夫を支える妻になりたい
0投稿日: 2015.03.03
powered by ブクログこの書籍を読んで、感じたことは 「幸福であるかどうかはそれを感じる人次第」 ということである。 本著の主人公である辻静雄は社会的な面や経済的な面では、明らかに成功者である。 その一方で、 「何のために本当のフランス料理を日本に広めているのか」という疑問に悩んだり、「食べる」ことを生業としてきたが故の病にも罹ってしまう。 他人からは一生懸命努力し、成功を収めたように見えても、その心中は物語の後半、必ずしも絶頂の最中で幸せを噛み締めていたわけではないということが、強く描かれていた。 「人生には山あり谷あり」 こんな言葉にしてしまうと、非常に軽く聞こえるかもしれないが、そんな人生における真理を実在する人物や団体を使って、リアルに描いていた良著だと思う。
0投稿日: 2015.02.14
powered by ブクログ面白さにあっという間に読了。料理の美味しさの考え方が美味しいものをしっかりと食べることということにはっと気づかされた。「信念の強さ」と「成功ストーリー」と「階級社会」というのが読み手のエンタメ心くすぐるのかなと感じた
0投稿日: 2015.01.24
powered by ブクログ辻調理師学校の創始者である辻静雄氏の伝記。 戦後の日本にもたらされた西洋料理は外国 船搭乗員によるレシピのままであり、かつ 料理人育成の過程における極端な徒弟制により、ほとんど「思い込み」で伝わったレ シピが当然のように提供されていた。 このような時代背景において辻静雄氏がフランス(ときにはアメリカ)から助走をつけて壁を突き破った奮闘の歴史は、料理界に閉じた話ではなく、まさに革命だと感じた。
0投稿日: 2014.11.14
powered by ブクログ辻静雄がつくった辻調理師学校が舞台。 伝記小説になるのかな? 20年以上前の本だけど、そんなことは感じない。 文章も読みやすい一冊。
0投稿日: 2014.11.04
powered by ブクログ大学での恩師・海老沢先生の作品。 有名な辻調理学校の創設者としても知られる辻静雄の生きざまに迫ったドキュメンタリー小説。 海老沢作品といえばスポーツ系のノンフィクションが多く、感傷的な言い回しを控えながらも、リズムがあって判りやすい文章と綿密な取材によりキャラクターの感情にぐいぐい引きこまれるような凄みが共通してあると思う。 2009年に先生が亡くなられた時には、親交のあった丸谷才一氏が 「率直かつ簡潔で、まるで“斥候兵の報告文”のような文体に、それまでの日本の娯楽読み物にはない筋の良さ、高級さを感じた」などと語っている記事をみたが、この作品でもそれは変わらない。 温かみを前にだして表現されがちなイメージのあった料理というモチーフに、淡々とした文章から引き込まれるドラマが仕上がっているところにユニークさがあり、夢中になって読めた。 ちなみに、海老沢先生は大学では学生の文芸指導を行っておられた。 講義以外でも学生に積極的に関わってくださり、教え子からはプロ作家も輩出した先生のエピソードを話せばきりがないが、そんな海老沢先生の魅力を堪能する上で外せない名作だと思う。
0投稿日: 2014.10.10
powered by ブクログ本当のフランス料理を日本に持ち込んだ辻静雄氏の半生。彼以前は、西洋料理だった。 味も想像できないような魅惑的なフランス料理の数々が出てきて、一生のうちに一度は食べてみたいと思った。 ポールボキューズ、マキシム、ジョエルロブション…その世界の巨匠と呼ばれる人々と親しくなって色々助けてもらったのも、彼が真摯に「フランス料理を日本に広めること」に向き合っていたからこそ。会って少し言葉を交わせば、そういったことって伝わるのかも。彼がフランスやアメリカで、行く先々で親切にしてもらったのは、単に運が良かったから、というだけではないはず。
0投稿日: 2014.09.27
powered by ブクログこれはお得な拾い物。 冷徹な描写は料理というある意味嗜好性の強い題材には相応しいと思う。貧乏舌な当方からすると、フランス料理は美味いとは思えませんが、それでも魅力的に見えるのだから、本作の吸引力が窺い知れる。
0投稿日: 2014.08.24
powered by ブクログ辻調理師専門学校の創設者、辻静雄氏の半生を描いた作品。 私たちが日本にいながらおいしいフレンチを国内で食べることができるのは、この人の探究心と研究意欲のおかげだったのかーと思い知ることができる。 フレンチに限らず、国内における料理人のあり方や存在価値を変えてくれたのもこの人かもしれない。 この作者の本は初めて読んだのだけど、全体的に簡潔でクセがなく、スムーズに読めた。反面、辻氏の内面的な部分の描写は少しブレがあるように思えた。辻氏について詳しい知りたいならやはりご本人の著書を読むべきかな。
0投稿日: 2014.05.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「熱意」それこそ全て。開拓者はいつだって辛いのだ。 本当の味を知らなければいけない立場になるべく奮闘したばかりに、自分自身は味わいを理解出来るのに「愉しむ」ことが出来なくなるというパラドックスが実に印象深い。
0投稿日: 2013.11.24
powered by ブクログ宮脇彩さんの好きな本としてあげられていた。 タイトルは同じだけど、この本なのか? 辻静雄さんの人生をモチーフにした小説とのこと。
0投稿日: 2013.10.02
powered by ブクログ「辻調」こと辻調理師専門学校の経営者にして、日本に〝本物のフランス料理〟を広めた伝道者、辻静雄の半生を描いた伝記風味の物語。 プロの料理人でもない男が、なぜ〝フランス料理の最高の理解者〟としてキラ星のごときフランス料理界の重鎮たちから慕われ、信頼されえたのか? それは、稀有な「舌」と「探究心」をもつ辻の存在を、彼らが〝ガストロノーム〟として認めたからにほかならない。そこに、料理人と〝ガストロノーム〟と呼ばれる客とのハイレベルな〝共犯関係〟によって栄華を極めてきた、フランスの食文化の奥深さを垣間見ることができる。 実在の人物を取り上げつつ、おそらくはかなりフィクションの要素も多いと思われるが、まるで運命に導かれるように辻静雄が料理の世界へと引き込まれてゆく様は、読んでいてワクワクする。著者のストーリーテリングの巧みさだろう。 高度経済成長前夜、世界へと飛び出した日本人のサクセスストーリーという意味で、小澤征爾の『ボクの音楽武者修行』にも通じる爽やかさも。子供のころ、テレビで『オーケストラがやってきた』や『料理天国』を観るのを楽しみにしていた世代には絶対に手に取ってほしい一冊。
0投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログ文句なくおもしろい。 この本に出会えたことに感謝。 へたなベンチャー本よりも熱くて面白い。 フランス料理がこれほどに普及している裏には、 こんなにも熱い思いがあったとは。 料理を食べるときは、もっと真剣に食べなくてはと強く感じた。 料理をつくるのが好きな人。 料理を食べるのが好きな人。 全てに読んでほしい本。
1投稿日: 2013.05.11
powered by ブクログ日本にホントのフランス料理を 広めたオトコの物語。 なんでも 最初に行うということは、大変なことである。 食べるという行為が 文化まで高めることが 本当にできるのか。 「結局 人間にできることは、 自分にやってきたことに 満足することなのだ」 辻静雄の優れている点は 1 歴史的に物事を追求しようとしていること なぜか? 2 具体的で 実践的であること。 わかるまで、こだわる。 3 味覚へのあくなき追求。 手間を惜しまない。 常に追求する。 4 本物を追求すること。 本物にあうこと。 「すばらしい人たち」に あうことと その人たちから学ぶこと。 おなかがすいたから食べる人間と味をかみ締めながら 楽しんで食べる人と厳密に区別する。 人間を見る目が大切。 コックほど 料理を知らない人間はいない。 そこに ガストロノミー という科学が成立する わずかな余地がある。 一流の味を理解する。
0投稿日: 2013.01.23
powered by ブクログ文章のリズムが最高。勿論、成功の陰に妬み・裏切りがあり、最後に『人間に出来る事は、自分がやってきたことに満足するだくなのだ』との結論に達する物語も良かった!
0投稿日: 2013.01.17
powered by ブクログ辻調の社長が、日本一に成長させた軌跡の物語。一つの本物のフランス料理を日本に広めたいという思いのもと、行動することで、多くの人の協力を得て、成功した物語だった。
0投稿日: 2012.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
辻静雄(大阪あべの辻料理専門学校)を書いた本 世界中の料理を味わい尽くすには、財力、健康、時間、優れた味覚、理解者が必要とする 私の知らない料理の数々が紹介されている 齢を考えれば、機会はすくない 楽しみにしている
0投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ辻静雄の物語。本物を知り、それを広めることのみに情熱を傾けた人物として描かれている。成功譚としても読め、どくごはとても清々しい。作者の淀みなく、簡潔に言い切る文章も内容に一層の魅力を与えてる。海老沢泰久の中で一番すきかも。
0投稿日: 2012.05.29
powered by ブクログ料理に関しては全くの素人でありながら「日本一の調理師学校をつくる!!」という決意の元に「辻調」をつくり上げてしまった・・・まさに「意志あるところに道は開く」です。-toshi-
0投稿日: 2012.04.27
powered by ブクログ20120403読了。 辻調理師専門学校の辻静雄の伝記小説。 今年読んだ小説ではダントツにおもしろい。 深夜急行を読めば旅行に行きたくなるように この小説を読んだら食べ歩きがしたくなるし、料理がしたくなる。
0投稿日: 2012.04.04
powered by ブクログ岩瀬さんのオススメ たのしみー! なんてすごい伝記だろう。 学ぶことがたくさんありました。 これをもう一度読む時に、図解するとかなり勉強になるかも! また、一度ぐらいミシュランのお店に行ってみたくなったし、 本格的なフランス料理が食べてみたくなった。 ワインも初めて真面目に興味を持てたかもー。 p7 『5月のある日曜日・・・』まさに読み始めたときで、ビックリした。 10 ワインと食器を都度選択か・・・ 32命を賭けて世界中のおいしい料理を・・・」 33ブリヤ・サバラン『味覚の生理学』 228ハーブティー 249フォンドボーの材料 274『食通の七日物語』 277ヴァンクルリンクスの家具・・見てみたいな。 279調理師学校が学術出版部門を持つ・・斬新な視点 291素晴らしい上司との出会い 295本を書いて以来っ→婦人雑誌や新聞社からの原稿依頼 322マルセル・プルースト『失われたときを求めて』 ・・・名著なのだろう。1Q84にも出てきた。 324本を書かせるコトで、隠したがっている秘密を吐き出させる 325教員を育てる 343ライオンズクラブ 486心の傷をなおすには・・・
0投稿日: 2012.02.25
powered by ブクログ辻調理専門学校創設者の辻静雄の生涯をモデルに描いた小説。 一新聞記者だった男が本物のフランス料理と出会い、日本での普及に努めるという話。 抜群におもしろかった。 「本物」を追求して何の意味があるのか? 道楽なんじゃないか? 自己満足なんじゃないか? 経済的な合理性、食文化、人間の強欲、その他諸々がうずまく物語の中で明確な答えが示されるわけではない。 そこに、善悪では語れない人間の奥深さを感じる。 料理は究極のものづくりなのだと思わされる。
0投稿日: 2012.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
久しぶりに一気読みした作品。 自分が奈良県出身なだけに、あべの辻調は、普通に日常の風景の中で見かける、料理のいち専門学校だったけど、当時の日本において、これほど大きな役割を果たしていたことは、本書を読むまで知りませんでした。 著者の過剰な描写を極力排除した筆致は、和食の出汁の世界。フランス料理のことを語っているのに、そこが見事にマッチしてて、実に後味よい作品(無理に料理にこじつけて語らなくてもいい?笑)。 最後に主人公が悟る、人生の境地も大いに共感できる。ごちそうさまでした。
0投稿日: 2012.02.07
powered by ブクログ料理の説明が材料と作り方がメインなのにすごく美味しそうに感じる。 スピード感があって一気読みしました、
0投稿日: 2012.01.18
powered by ブクログ会社の先輩に借りた一冊。 特に説明もなく借りたので、あえてカバーもはずさず (あらすじも読まず)読み始めたら、 辻調理師専門学校の辻静雄氏をモデルにした 伝記小説だったらしく。思いのほか面白くて一気に 読んでしまった! あくまでモデル、と注釈でサイドのストーリーが どこまで真実かわからない。真実だとしたらある個人を 悪く書いている部分も結構あるし、やっぱり物語としての エッセンスも相当加えているのかな。 いまでいう「フランス料理」が日本に定着する前から それに心身を注いだ辻氏の物語。 今でこそ有名なポール・ボキューズと友人になり 彼の協力も得て、料理人たちに本場のフレンチをつたえた 伝道師。義父の理解のもとフランスで大いに美食の研究を 重ねる旅をする箇所、生まれて初めて体験することの連続に 驚きを隠せない主人公の様子がものすごく伝わる。 「自分が日本で一番はじめにこれを経験しているのでは・・・」 は、興奮するだろうけど同時にものすごく恐怖だともおもう。 裏切りももちろんあって、でもすごく出会いに恵まれ 真面目にポリシーを曲げずに取り組んで進んだ人だったん だろうなぁ。普段こういうのはあんまり読まないけど 池井戸潤をよんだ流れで「仕事」「いきがい」 「ビジネス」(仕事とは≠)の文章が読みやすかった。 研究、とか職人とかの意味だと2つは似てるかもしれない。 週末読んで週明けへ英気を養うにはぴったり。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログなんだか読んだことがあるな~と思ったらそういえば高校時代にハードカバーで読みました。 今読んだほうが色々と面白かったです。 組織というものはトップに立つものはカリスマ性が必要だけれどもそれと同時に運営や事務をこなす人が居ないことには組織は発展しないのだな、ということがよくわかりました。昔はそういうことはわからなかったなあ… とりあえずフランス料理が食べたくなりました…
0投稿日: 2011.08.24
powered by ブクログ宮本です。 辻調理師学校を作った人の伝記小説的なよみものです。 ここにでてくる辻さんが、まず、 最高の食材をあつめて最高のフランス料理をつくり、 そのことで、最高のものはどういうものかを知り、 その上で、 お金の制約とか時間の制約の中で妥協して 「商品」に仕上げていくという課程が書かれています。 本当に最高のものをお客様に出そうとすると、 費用も時間もかかって、「商品」としては通用しないものになるので、 (「作品」にはなるかもしれないが、「商品」にはならない) どうしても妥協が必要です。 しかし、最高のものがどこかを知って妥協するのと、 知らなくて妥協するのは違うと思います。 いろんな制約の中で、 しかし、最高のものをイメージしながら、 少しでも最高に近づけようとする、 そういう仕事の仕方をしてほしいという メッセージを伝えるために内定者に渡しています。
0投稿日: 2011.05.13
powered by ブクログ日本にフランス料理を広めた辻静雄さんの生涯を描く。この当時に海へ渡りひたすら行動する生き方が素晴らしい。コネなしに自分の人間力で人脈を築き上げていくさまがすがすがしい。
0投稿日: 2011.05.08
powered by ブクログ面白いという噂は聞いていたのですが、なかなか手が出なかった作品です。何となく、料理に関する哲学的な薀蓄がダラダラと述べられているようなイメージを持ってしまって。 でも、読み始めると止まらない面白さでした。 伝記小説です。 つまり物語性よりもノンフィクション的な記録性を重視した小説です。タイプとすれば吉村昭に近い。この手の話はどちらかと言えば私は苦手なのですが、何せ素材になっている主人公の辻さんが面白い。 料理学校の娘と結婚したことからこの世界に入り、辻調理師専門学校を開設したものの、本物のフランス料理を知りたくて、フランスで苦行とも言える食べ歩きを行う。その中で、美食家や料理人などの多くの知己を得て、帰国後に「本物を教える」ことを重視することで、他校の2倍の授業料を取りながらも、人気の調理師学校にして行く。 ちょっと悪役がプロトタイプ過ぎるのは欠点ですが。
0投稿日: 2011.03.16
powered by ブクログいちおうフィクションですと断りが入っていましたが、辻静雄さんをモデルにしたノンフィクション並みのクオリティーと、よだれモノの食べ物描写。フランス料理はそんなに詳しくないですが、フランスで開眼してパンの道に進みつつある今を思えば、あー…って納得してしまいました。おいしいフレンチ食べたい!しかし、読み進めると、なんとなく服部幸應さんを思い浮かべてしまいました。→http://sankei.jp.msn.com/life/news/110110/trd11011001120015-n1.htm
0投稿日: 2011.02.17
powered by ブクログ辻静雄は明子と結婚して新聞社を辞め 舅である辻徳一の料理学校を継ぐことにした。 静雄は調理師法の施行に即して学校の対象を主婦から調理師の卵にし 経理の山岡亨と共に講師の料理人探しから始めた。 しかし日本の料理人は自分の技術を他人に教えることはなく、 また日本で一流といわれているフランス料理のコックは 本で読むような本格的な料理をひとつも作れなかった。 本物のフランス料理を知るために静雄は明子と共に アメリカの2人のガストロノームとフランスのマダム・ポワンを訪ね 3ヶ月間苦しみながらフランス料理を食べ続けた。 フランスから帰った静雄はフランス料理の基本を教えるために教壇に立ち また自らの経験と技術・知識を詰め込んだ教科書を作った。 さらに三ッ星レストランのポール・ボキューズの紹介で フランス人の講師を招くことに成功し、また生徒の留学も始めた。 フランス料理以外も、日本料理は灘万の元料理長を招き、 中国料理も生徒を現地で修業させて本格的な技術を導入し 本物の料理の発信地へとなっていく。 しかし一校だけ成功する辻調理師学校を他校はよく思わず 山の手調理師学院の金丸を始めとした調理師学校協会が邪魔をする。 これに怒った静雄はフランス料理の有名シェフを3名招いての研修会を開催、 フランス料理の日本普及に貢献したとして フランス政府から名誉フランス最優秀料理人賞を受け取る。 辻調理師学校は知名度を上げ、 静雄が講師の腕を衰えさせないために開催するディナーや 一流の料理を披露するテレビ番組『料理天国』の出演なども始めた。 しかし味の勉強のために数多くの料理を食べ続けた静雄の肝臓は 命に関わるほど弱ってしまっていた。 装丁:坂田政則 大阪あべの辻調理師専門学校校長の辻静雄をモデルとした小説です。 主婦が学ぶ料理学校から最高の料理人を輩出する調理学校に成長するまでの 試行錯誤と苦難、周囲からの協力と邪魔が描かれています。 そして濃厚なフランス料理の数々!お腹いっぱいです。 無名の調理学校が転進を遂げたのは静雄の人柄に負うところが大きかったのだろうなあ。 何のつてもなくてもアメリカとフランスの料理の権威に手紙を出すところから始まり、 熱心に料理を食べ続けたことでフランス料理の名だたるシェフと人脈が出来てしまう。 静雄が学校を運営するに当たっての決断がまた潔いです。 いい学校とは何かを考え設備を新しくするのではなく家庭との連絡を綿密にする。 本物の材料を使うために授業料をほぼ倍額にする。 自分の目標のためには何が大切なのかという軸がぶれていないからこそ 思い切ったこともできるしそれが成功する。
0投稿日: 2010.12.26
powered by ブクログノンフィクションが読みたい、とTwitterでつぶやいて、教えていただいた本。伝記に近い小説のかたちをとっている。素材の良さを最大に引き出した調理とはまさにこのことだろう。料理研究家の話だからこんな例えをするわけではないのだが。 見事な筆致。精緻にかつテンポよく。あまりに素晴らしくて、一気に読みたいのを我慢してしまったくらい。この著者の他の本も読んでみたい。とくに広沢監督のとかね。
0投稿日: 2010.07.25
powered by ブクログ辻調理師専門学校の創設者=辻静雄氏の自伝的小説。丹念に軌跡を追いつつ、起伏のあるストリー展開に引き込まれてく。主人公のみならず、それぞれの登場人物がうまくストーリーにかみ合った、とても優れた小説だと思う。 調理師専門学校の創設というビジネス的な視点から捉えた場合には、少しシビアさに欠けるが、そういう趣旨で著者は書いていないと思われるし、この部分を踏まえても秀逸の小説である。
0投稿日: 2010.07.09
powered by ブクログ辻調理師専門学校の開校者、辻静雄の半生を描いたノンフィクション小説。著者いわく、作品はモデル小説であり、実話にかなりの脚色を加えているらしい。 それにしても、食べて食べまくる小説。海外旅行がメジャーではない時代、フランスに長期滞在し、高級レストランを食べ歩く。本物のフランス料理の味を自らの舌に覚えさせるためだ。 下手すりゃ、義父のすねをかじった道楽と批判される行い。だけど、結果として、学校は発展し、多くのフランス料理本を出版、日本にフランス料理を普及させた第一人者として成功。 が、その過食で、身体を壊し、食事制限。そして60歳という若さで死去。本人にとって、食べられないことは死ぬほどつらかったんだろうな。
0投稿日: 2010.06.25
powered by ブクログ辻調理師専門学校を作った辻静雄の伝記的小説。本物のフランス料理を日本にもたらした人物。辻さん自身もすごいのだろうけれど、それを読みやすく面白く仕上げたのもすごい。出てくる料理も人も魅力的で、どんどん引き込まれる。料理ってすごい。私が食べたことがあるフランス料理は、確かにテリーヌも出てきたりしたけれども、ちゃんとしたフランス料理なんだろうか?いつか一度パリのミシュラン三ツ星のレストランに食べに行ってみたい、そんな気持ちになる読書でした。
0投稿日: 2009.10.23
powered by ブクログ止まらず読んだ。 フランス料理の奥深さについてだけでなく、物事を極める人間を精神性から具体性まで描くことで、 何かを変えるということ、挑むということ、そういう人生が描かれている。 淡々とした描写がそれを際立たせている。 傑作。
0投稿日: 2009.09.23
powered by ブクログ新聞記者として働いていた辻静雄が、結婚後、妻の父親が経営する花嫁修業のお料理学校を手伝う事になり、そこから日本に本物のフランス料理を広めるまでになった半生を描いた本(一応フィクション) コックでもない彼が、本物のフランス料理の味を知るために、フランスに行って食べ歩き、本物の味を舌に叩きこむ。 一流の料理を食べるという事が「苦痛」になるほど。。。 それにしても、彼の熱意はスゴイ。 そして、その熱意ですばらしい人脈を作っていき。。。 目先の損得なんて全く考えていない、 本当に何かを極めて成功する人って考え方の次元が違うなぁ〜と思った。
0投稿日: 2008.03.30
powered by ブクログノンフィクションライターの海老沢氏が書いた、辻調理師学校を築き上げ、日本にフランス料理を定着させた辻静雄氏の一代記。新聞記者から料理の世界へ転身した辻氏の半生がいきいきと描かれます。登場する本場フランスのシェフたちとその料理、それを日本に移植しようとする辻氏やその配下のスタッフの姿が活写されます。
0投稿日: 2007.11.26
powered by ブクログすごくおもしろかった!日本に本格的なフランス料理を紹介した辻静雄氏の物語。料理研究家というのは、こういう人のことをいうのだ、と初めて知った気がする。コックになる以外で、こういう方法で本格的なフランス料理を普及させることができるんだ、ということも初めて知った。読んでいると、おいしい料理が食べたくなる・・・
0投稿日: 2007.10.31
powered by ブクログ2007/09 2007年に読んだ本のベストかもしれない。海老沢泰久ってすごいなあ。辻静雄が書いた本も読みたい
0投稿日: 2007.09.22
powered by ブクログ人の親切ってすごい。辻氏は 人との関わりで成功した部分も とても大きいのではないだろうか。 美味しい小説。フランス料理食べたいなあ。
0投稿日: 2005.12.01
powered by ブクログ高校の進路室にこの本が置かれてなかったら、わたしの人生はたぶんもう少し違っていたと思うという一冊。 辻前校長の授業を受けてみたかった・・・入学直前に亡くなったのですよ(´Д⊂グスン 星がひとつ少ないのは、ちょっと静雄氏を意地悪く書いてある箇所があるから(笑)や、実際読んだらスカッとするんですけど♪
0投稿日: 2005.05.16
powered by ブクログ辻静雄氏の半生。フランス料理と出会い、その道を突き進んでゆく壮絶とも言える姿を、平易な文章で描き出す。登場人物も魅力に溢れ、食の楽しみを感じさせてくれる一冊。
0投稿日: 2004.12.07
