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僕らのポラリス
僕らのポラリス
藤井亜矢/集英社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集を集めた初のコミックス。 5篇中、3篇が幼馴染。 どれも大変まとまりがあってよかったが、 表題作「僕らのポラリス」が、ピカイチだったと思う。 夜というキャラクターの視点から、物語が語られていく。 構成が本当に素晴らしい。 現在の時間軸から始まり、過去と現在の時間軸を行き来する。 穏やかな可愛い幼馴染の話なのかと思いきや、 物語が一転、そしてまた二転していく。 話の展開が飽きないし、 心情を丁寧に描いていっているのが、凄くよかった。 本当は切ない話だけれど、それだけではない、 爽やかな読了感がある本だと思う。 中のイラストもとてもきれいで、 特にカバーイラストの水彩画は、 爽やかだれど少し哀愁があって、より表題作を演出している。 ------------------------- 【メモ】 ポラリス→北極星 のこと すばる→北極星の周りにある星 のこと ------------------------- イチオシ→「小鳥遊はいねは恋を知らない」の倫ちゃん

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    投稿日: 2013.05.15
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    初コミックスであるにしてもきれいな画をさらっと描いているなぁ、という印象。それにしても少女マンガで延々と繰り返される「幼なじみ」パターンというのは、もしかして「親の決めた仲」の現代版、家の格や住んでいる地域、通っている初等科学校からしての分相応で知れた仲というようなものを指向する、保守的卓越化の願望の反映だろうか、と読みながら考えさせられた。

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    投稿日: 2013.01.26
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    “「……ああ うん じゃあ すきだよ」 「はっ」「すばるのことすきだよ」「………」「あ バス来た」 「夜!誤解されちゃうから!オレらは親友だよな!な!?イキナリどーした!?」 「…だって 届けられるなら届けておきたいと思ったんだ 当たり前でも」”[僕らのポラリス] 「僕らのポラリス」 「バンビとライオン」 「遠い隣より」 「小鳥遊はいねは恋を知らない」 「それから3年後」 「僕らのポラリス」は(よくあるっちゃぁよくある設定だけど)最後二人の仲が戻って良かったなぁ。 「遠い隣より」が好きだ。 背が伸びたから、上から届けられるようになったってのが。 “「あの手紙だいぶ前に置いて…お前の反応なくてそのまま忘れてた… その後はなんか意識して話せなくなって…手紙ばっか増えてた …っあ——!もうここらへんで 勘弁して…」 「冬麻くん ぜーんぶお返事書くからねっ」”[遠い隣より]

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    投稿日: 2013.01.23
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    はじめのお話が切なかったのでどうしようかと思いましたが (そういう系は避ける傾向にあります) 全体的に好感が持てる作家さんでした。 男の子がカッコイイですね。好きです。

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    投稿日: 2013.01.06