
カント「視霊者の夢」
イマヌエル・カント、金森誠也/講談社
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総合評価
(4件)3.8
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powered by ブクログ第二部では、カントの痛烈な皮肉屋的側面を楽しめる。カントは皮肉を言うにもクソ真面目に全力でことに臨む。ただ、内容的に面白いのは圧倒的に第一部。特に意識が焦点を結ぶ場所について論じた第3章がカントらしくてよかった。
2投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログカントによるスウェーデンボリへの見解。哲学者がオカルトについて語る。大意は想像したとおり。割と誠実に語っていると思う。バッサリと切り離しつつ、慎重にディスっている。その微妙な歯切れが面白いといえる。でも、想像している大意以上でもないのでカントならそりゃこうかもねって感じ。
0投稿日: 2017.12.18
powered by ブクログ10年以上前に坂部恵と柄谷行人の対談をネットで読んで興味を覚え岩波カント全集を大きな図書館から取り寄せ読んだ。参考のためコピーを取り何回か読んでみたけれどどうしても読み切れない。自分で理解できている感触がない。 この文庫で再挑戦してみたら意外に読みやすい。なるほどいままで解らなかったのが嘘のようである。こういった本は少しの解り易くする工夫でこんなにも読みやすくなるものなんだなって感動した。 この本も図書館で借りたけれど、感動するほど良かったので買ってしまいました。
0投稿日: 2015.07.03
powered by ブクログカントらしい物の見方であるけれど、何より面白いのは「仕方なく書いた」感がひしひしと伝わってくるところである。カントにとって「霊魂」というものは議論に値しないものではあるが、霊界を観てきたとスヴェーデンボリとの対決を周囲から望まれ仕方なく書いた、とうふうである。しかしながら、スヴェーデンボリを批判するように見せかけて形而上学を批判しており、煽り文句にある通り三批判への前段ともとれる興味深い内容となっている。
1投稿日: 2013.03.27
