宗教というものへの姿勢自体を題材にしているのが面白い。 ある宗教が他の宗教から邪教と認定されたとして、認定された宗教は悪なのか。 宗教に私欲や保身が絡むとどこまでも残酷になりうる一方、本来は人を救うためのものであるはず。 形としてはそれぞれ得意分野の異なるメンバーがチームを組む学園異能バトル系だが、宗教の違いは単なる得意分野の違いとは本質的に異なり、独特の緊張感をもたらしている。 ま、単純に、拓真が強くて格好いいのも気に入っているのだが。 信仰心なしの呪い持ちでも、祓魔学園に入れるんだ・・・ 今回はまだ出番が少ないが、玖珂も面白いキャラクター。 最大派閥である白十字教のエリートながら、拓真とミトラに関心と理解を示し、時にはギャグ要員にもなる。 残念なのは、シリーズが４巻で打ち切られてしまったこと。 本来は１巻ごとに１人ずつヒロインが信徒を増やしていき、戦力が揃ってから最終決戦となる予定だったと思われる。 それでも、第１巻だけでも充分に面白いのでお勧め。