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江戸川乱歩傑作選 蟲
江戸川乱歩傑作選 蟲
江戸川乱歩、辻村深月/文藝春秋
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総合評価

9件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『芋虫』が読みたくて、それが入っているものを選んだ。 『蟲』が印象的だった。芙蓉の笑いにつられて自分も一緒に笑ってしまったその時から、転げ落ちて、踏み外して、どんどんおかしくなっていく柾木が怖くて狂って最悪だったけれど、どうしようもない悲しい気持ちもあった。 江戸川乱歩はどうしてこんなに湧き上がるような嫌悪感を与える人間を描けるのか。

    0
    投稿日: 2025.05.25
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    わあぁ、すげーっ!一番好きなのは、芋虫かな。戦勝で、手足がなくなっちゃったなんて…。しかも最後ゆるすって鉛筆を口に咥えて書いてくれて、もうほんとに救われた気持ちになった。 昔の文体が好き(((o(*゚▽゚*)o)))♡

    2
    投稿日: 2024.02.06
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    うおぉ…これは今まで読んできた乱歩作品の中でも特にクレイジー。厭世的な主人公が初恋の相手である女優と再会して…という話なのだが、凄惨な描写や、思考の流れが極めて美しく、ぐいぐい読ませる魔力を持つ。蟲、蟲、蟲、終り方も含めてこれぞ正に退廃の美といったところ。

    1
    投稿日: 2023.05.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「白昼夢」 「鏡地獄」球体型ミラーハウス!!! 「芋虫」優しいというより純愛だと思ってた…最後全部許すんだよ…愛がないと許せないじゃん… 「人でなしの恋」うっすらと相手は人形じゃないかとは予想してた。 「蟲」 「押絵と旅する男」何回か読んでいるのに何となくしか覚えていない不思議。 「防空壕」まさか婆ちゃんが相手だったとは…極限状態だからある意味盲目だったのか、恋は盲目なのか…。 「目羅博士の不思議な犯罪」模倣の犯罪。 「盲獣」あんな残虐犯がつかまらず満足して死ぬすごい話。芸術のために女は犠牲になったのだ…

    0
    投稿日: 2022.07.19
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    非モテ小説の系譜というものがあるとすれば、本書はその猟奇系の一端を占めるものと言えそうだ。非モテの心理描写が素晴らしい。

    1
    投稿日: 2021.05.28
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    「蟲」は今回初めて読んだ。狂人といえばそれまでだが、なんとリアルなんだろうと感心してしまう。グロテスクな内容のものも多かったが、これこそ乱歩の世界観なのだろう。 怖い物見たさもあってついついやめられないとまらない。

    2
    投稿日: 2020.04.23
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    この歳にして初めて江戸川乱歩を読む。辻村さんが好きな作家さんなので、せっかくならオススメのものをと読んで見たけれど、思ったより読みやすい。もう少し色々読んでみたいと思った。

    1
    投稿日: 2016.12.26
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    乱歩のテーマ別短編集、第3弾。編者は辻村深月。 『乱歩的』ラブロマンスを纏めた1冊。ここに『芋虫』が収録されているのが素晴らしい。解説にあるように『優しい』かどうかは異論もあるだろうが、本書に収録されているのが一番落ち着くような気がする。

    0
    投稿日: 2016.11.28
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    【辻村深月が選び抜いた巨匠の妖しい美の結晶】大乱歩没後50年を記念する傑作選第3弾は、猟奇の美に焦点を当てる。「芋虫」「蟲」「鏡地獄」「押絵と旅する男」ほか収録。

    0
    投稿日: 2016.10.17