
総合評価
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powered by ブクログ3つの世界と1人の少女のお話。 作者さんのお名前は存じていたけれども作品を読んだことがなかったので手に取ってみました。 逃げ惑うセーラー服の少女がブルースカイと呼ばれる理由が一番スッキリした点。 他は世界ごとにちらほらと謎が残ります。でももやもやはしないかな。「余地がある」がしっくりきます。 魔女狩りの話は本当に苦手。 他人のための無意味な暴力。
2投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログこの物語には”少女”が生きている。 時をかける少女が現代にいたら、こんな少女なのだろうか。時代をこえて、少女と”少女”が出会う。繋がりを求めていた少女は、”少女”と出会い、何を思ったのだろうか。そう考えだけで、私の目の前にも、青い空が広がっているような気がした。 とても不思議なお話だった。
0投稿日: 2021.03.06
powered by ブクログ初めて読んだ著者の『本当の花を見せにきた』を読んで、それがなかなか良かったので、桜庭さんの初期の傑作長編と言われている本書を読んでみた。 結論的にいうと、すごく物語の雰囲気や文章は良いのだが、最終的に何が言いたかったのか解らなかった。 『中二病』にかかった女子高生が現実逃避するように時空を超えていろいろな世界に飛んでいき、最終的に行きつくところに行き着いたという話なのか? 「SF的」というか「夢落ち」というか「走馬灯をみている」というか、ちょっと表現が難しい。 たぶん、リアルな女子高生や女子中学生が読んだら、この思春期女子特有の気持ちなのかどうかよくわからないが、共感できる部分がたくさんあるのかもしれない。 40をとうに過ぎた中年男子には本書はちょっと難しすぎました。 修行が足りないようなので出直します。 ただ、『「少女」という概念が、近代になって産み出された』というセンテンスには頷かされる。
21投稿日: 2020.01.11
powered by ブクログ17世紀ドイツ、2022年シンガポール、2007年日本、 3つの時代を少女が逃げるタイムトラベル。 システムの運用者とプレイヤーを思わせる構図と、 『箱庭』的に接続していく各時代は、 ゲームを思わせる。 全体としては荒削りで即興的な展開も感じられて 『習作』という印象を受けた。 何を思えば良いのかよく分からないラストだが、 何故か清々しい読後感。
0投稿日: 2020.01.07
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再読。のはずだがほとんど記憶になかった。時空を逃げ回るという設定は面白かったが、テーマがよくわからなかったかな。
0投稿日: 2019.06.13
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第1部が長くていちばん描写が丁寧で、途中まで、ドイツのマリーが主人公かと勘違いしてしまうほどだった。 でも読み進めていくとセーラー服の日本人の女の子が出てきて、それが、時空を旅してるヒロインの女の子(青井ソラ)だってことが途中からわかって、おもしろかった。 マリーの境遇も去ることながら、全体的にずっと憂鬱感があって、物語に勢いのようなものがあるわけではないのに、読むのをやめられないおもしろさがあった ケータイもパソコンもなかった中世ドイツから、AIがもっと進歩してる2022年までを通して、「繋がる」がテーマになっていた。 2022年シンガポールに生きるディッキーが、人との繋がりを実感することの困難さに悩む一方、辛く悲しく、過酷な境遇に置かれたマリーは、大切な人すべてを失っても、決して彼らを忘れない、いつまでも繋がっているということを感じていて、経済的な豊かさや発展と、人との繋がりによって感じられる温もりは反比例なのかなとか、どっちがいい時代なんだろうって考えてしまうような作品だった あと全然関係ないけど、マリーが、時空を超えてやってきた少女のことを「アンチ・キリスト」って呼んでるのがまじで爆笑だった 村上春樹的なファンタジーが好きなわたしにとって、はすごく好みな話 中学時代にハマった桜庭一樹の小説は、思春期の世代が感銘を受けそうな内容が多いのかと思ってしばらく読んでいなかったけれど、まだまだおもしろいものがたくさんありそうだ
0投稿日: 2018.12.27
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いったい、今この国ほどに多くの人が「物語」を求めているところがあるだろうか? 古本屋を覗きに行けば、小説や漫画の棚で立ち読みする人がわんさかいる。 インターネット上には多くのアニメ動画がアップされて、それに対してのコメントも溢れている。 私たちは日々「物語」を求めている。 それはきっと、退屈でありふれた日常から一時の間離れ、仮想、すなわち "ifで始まる世界" を体験したい、そういう欲望なのだ。 この本を読んだ後で考えたのは、そういうことだった。 つまり私は、中世のドイツの暗澹たる仮想世界に、そして近未来のシンガポールのキッチュな仮想世界にアクセスして、マリーとディッキーという二人の魅力的なキャラクターに思いを重ねた。 そして思うのは、この物語で一番の重要人物である「17歳の少女」もまた、私たちと同様にごくありふれた日常を送る高校3年生だということだ。彼女はひとつの疑問を抱く。私も当たり前に大人になっていくんだろうか?と。 ”どこかで時間軸がボコッと外れて、大人になれない子もいるんじゃないかな” この問いこそが、奇想天外なストーリーの鍵になっているとも言える。 当たり前に思っているけれど、もしかしたら実は……? どういう「物語」であれ、それが作られる発想の源は問いであり、その解だ。 この作品の素晴らしい魅力は、その問いと解の「配置」の妙である。 まずは中世のドイツという世界。10歳にして自分の運命を受け入れ、背負い、懸命に生きるマリー。見た目こそほんの子供であっても、「ある日突然大人になる」自分の将来をまっすぐに見据えているその姿。それこそ、「大人になることが想像できない」ソラにとっての、あるひとつの解だ。 その一方ディッキーの生きる世界は、「ケータイ」の時代よりいくぶんか技術が進歩している。 AIに感情をプログラムすることさえできる、バーチャルの発達した世界。そこでディッキー自身は、現実に人と人どうしが「つながる」ことの難しさを常に問うている。 ディッキーはソラに惹かれ、自分の生きる世界を投げうって旅立とうとする。けれど、目の前の「友達」であるチャムとは離れたくない、一緒にいたいという自分の気持ちに気づく。 これは、ソラが提示している「私は世界とつながっている」という「解」が、ディッキーの抱く問いに着地点を示したかたちだろう。 なんだかこねくり回した文章になってしまったけれど、とても良い作品だった。 退屈しているすべての人にとって、魅力的なテーマを提示してくれるそんな物語だと思う。
0投稿日: 2017.11.19
powered by ブクログ今年の読書の収穫は桜庭一樹と森博嗣を知ったこと。食わず嫌いで今まで手にしなかったことが悔やまれた。 「ブルースカイ」は前半は魔女狩りが横行する中世ドイツが舞台。「図書館の魔女」にはまったひとなら確実に夢中になる世界観。ところが後半は近未来のシンガポールへ。男女の立ち位置が微妙に変化した先進世界。 全てに登場するのは携帯(今ならSNS)による繋り。しかしラストで血の繋がり、愛の繋がりが主人公たちを助ける。 ただし、本当は中世ドイツのマリーの話を最後まで追って欲しかった。そうなれば星5間違いなかった!
0投稿日: 2017.10.31不思議な
まぁ他の作品を読んできていればあぁという感じにはなるが,いきなりこれを読んでも何のことやらという感じがすると思われます。 時空を超えて,話しが展開するパターンですが,今ひとつ良く練られていない感も。
0投稿日: 2017.05.21
powered by ブクログ途中で投げだそうかと思うくらい、桜庭一樹作品の中では断トツで読みにくかった。 前半の第一部は本当に苦痛。 後半の第二部、三部になると著者の意図がわかってきて、一気に読破。 この作品は対比と繰り返しだ。 ただひたすらに主人公たちは前を向き、ブルースカイは逃げ続ける。 桜庭一樹の実験的で、残酷なまでの好奇心を これでもか見せつけられている気がした。
0投稿日: 2017.01.12
powered by ブクログ最初から理解ができそうにないなぁ…と読み進めて行って、やっぱり理解できなかったです。 火山の噴火で死ぬ前に時間を飛んだ。ってことはわかりましたが、飛んだからなんだ?結局下の時間に戻されて死んでるじゃん?何のために飛んだの?なにが解決されたの?何が変わったの?って感じでした。
0投稿日: 2016.07.03
powered by ブクログ久しぶりの桜庭先生。 これすっっっっっごく良かった!!! 桜島噴火時にケータイで世界と繋がっていたおんなのこが、中世ヨーロッパと未来のマレーシアに飛ばされる話。 少年少女がじだいを追って幼児化してゆくのが面白い。そうなんだよなぁ。 繋がっていたいんだよなぁ。でも、ひとりなんだ。
0投稿日: 2015.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校生の少女が時空を司るシステムに入り込み、魔女狩りが行われていた中世ドイツとテクノロジーが発達した近未来シンガポールに迷い込むお話。 なんていうのか難しいけど、老いとか子供から大人に移り変わる時期をテーマにしている。 中世ドイツでは女の子から直接大人の女性になり、そしてすぐに母親となる。 近未来シンガポールでは、青年は体だけ大人になり心は少年のままである。 現代日本ではそれらの中間(?〕。 桜庭一樹は初(ゴシックは読んだことあるようなないような…)だけど、女性だってあとがきで知った。
0投稿日: 2015.07.20
powered by ブクログGOSICKのように、外国について独特の雰囲気で書き現わす桜庭一樹で、さらに「少女」というカテゴリを書いたらピカイチだと思う。 全てに出てくる少女達は不十分ながらも魅力に溢れてる(それが昔の時代の女の子でも、今時の女の子でも)。 なんでブルースカイ?と思ってたけど、最後まで読んで納得。更に、最初の話には「?」だったけどこれも最後まで読んで納得。 傑作とまでは言わないけど、十分に刺激のある本です。
0投稿日: 2015.05.31
powered by ブクログそう繋がっていたのか…。 最初は不思議なお話だなと思っていたけど、最後まで読んでみると不思議なお話の中にこの子はちゃんと居たんだなと思いました。
0投稿日: 2015.02.26
powered by ブクログブクログの皆さんのレビューはハテナ?の方もちらほらいらっしゃいますが、私は刺激を受けた好きな本です! 中世ドイツの閉塞的社会の中での深い愛。。 近未来シンガポールの青年衆のさら〜っとした関係性。。 現代のよくわからない感じ。。 特に、来たる未来のカルチャーは(現代カルチャーを牽引している少女の時代が終焉し)少年でもない大人の男にもなりきれない青年たちだ!と描かれている世界が、まさにそうなりつつあるのでは?と私は思うのですよ。 今の私の会社の若い男の子たちを見ていると。。 (今日も男子数人でつるんで1人の男の子の誕生日会だと。女子も誘えばいいのに。。) つるまないと不安なんだろうか、女子がいると落ち着かないのだろうか。
0投稿日: 2015.01.29
powered by ブクログうーん……? というかんじ。 結局なんだったのだろう?と思いました。 最後の章は日本の鹿児島県が舞台でした。 が、鹿児島県民である私からすれば方言が若干間違っていて変な違和感しか残らなかった。 それがなかったらもっと面白く読めてたと思う。桜庭一樹さんの本は結構好きで良く読むのですがこれは合わなかったかな。
0投稿日: 2014.10.30
powered by ブクログ2014.6.18 描写が重い。1627年中世ドイツの〈アンチ・キリスト=青い空〉2022年シンガポールの〈少女=ブルースカイ〉は2007年鹿児島の女子高生、蒼井ソラ。繋がりがあるのはおもしろいけど終盤に向けてもっと盛り上がると期待していたので少し拍子抜け。マリーの出生の秘密とか、他に足りない情報を入れて欲しかった。
0投稿日: 2014.06.18
powered by ブクログ別のことで気が急いていて焦って読んでしまった。桜庭作品独特のまとまりのなさが発揮されているが、筋書きも細部の描写も面白い。そしえあとがきと解説が珍しくとてもいいのも嬉しいことだ。
0投稿日: 2014.02.08
powered by ブクログ一気に読んでしまった。ハッピーエンドではない。 考え方は非常に面白かった。 でもブルースカイの少女を思うとなんとも言えない気持ちになる。かつて自分も通った時代を思い、そこで終わることをかわいそうだと思えるとは、何だかんだで私もいい人生を送っているのかもしれない。 まぁブルースカイの少女本人は受け入れているので…いいのかな。いや、よくないか?でも… という感じ。 面白かった。
0投稿日: 2013.12.04
powered by ブクログ1627年、魔女狩りの嵐が吹き荒れるドイツ・レンスの町で、一緒に暮らしていた祖母を魔女として奪われた10歳のマリーは、”黄色い肌の、若い女のような生物”に出会う。 もう立派な大人であるはずの17歳でありながら、しかしずっと幼く頼りない印象の彼女を〈アンチ・キリスト〉と名付け、ともにレンスを脱出したマリーは新大陸を目指すが……。 2022年、多国籍企業が栄えるシンガポール。3Dアーティストのディッキーは”海軍の軍服にスカートの少女”に出会う。 だがその時代、“少女”とはとうの昔に絶滅した筈のクリーチャーだった。 そして2007年、鹿児島。 どこまでも広がる青い空の下で死んで行く少女がいた――。 中世、まだ“少女”という概念が存在しなかった時代と、未来、“少女”という概念が存在しなくなった時代、そして“少女が”生きる現代。 3つの時代に訪れる謎の“少女”の物語。 異なる時代のなかで変わっていく”少女”という概念。女性の人生のほんの僅かの間にしか存在しない時期は、認識されていなかったり、失われていたり。 時をかける謎の“少女”と出逢うことで変わっていく、“少女”が存在しないそれぞれの時代の人々を描く。
0投稿日: 2013.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「少女」とはなんぞや、をいくつかの時代を対比させながら考えさせる物語。時代や性の差を越えて通底する”少女的”なものにも焦点を当てていく。「少女的ななにか」を内に抱える大人や男性は、一見訳が分からなく見える少女達と自分とに、ある種の共通項があることを気づかせてくれるだろうし、自分はそういう読み方をした一作。ただ、肝心の少女たちはこの本をどう読むのかはわからず、そういう興味もそそられた一作だった。 また「少女」と「カルチャー」と「世界の崩壊」、それぞれが興味深いテーマなわけですが、それを一元的にまとめた考えは非常に衝撃的だった。 広範な知識と深い考察を元に、細やかな状況・心象表現を駆使して成立している作品であるにも関わらず、物語の構成がよくできてるので非常に読み進めやすい。この作者さんらしい一作。
0投稿日: 2013.05.19
powered by ブクログう~ん、何とも言えないなぁ。過去の話はそれなりに面白かったんだけどな。いまいちパンチがなくて、何も残らない感じだった。
0投稿日: 2013.04.06
powered by ブクログ時間の軸を超えてしまった少女と、中世ドイツの女の子、近未来シンガポールの青年が自分の未来を見つけるお話。 少女の終わりの一瞬は、大きな奇跡を描いて終わった。 そんな風に思わせる小説でした。
0投稿日: 2013.04.02
powered by ブクログ様々な時間軸とそれを繋ぐ少女のお話。 「モモ」のようであり、「時をかける少女」でもあり、はたまた「漂流教室」のような。色々な本をベースに作られたであろう世界観は読んでいて引き込まれずにはいられなかった。 ただ、序盤の話が(ページ数てきにも)重きを占めすぎていて、話の核心が分かりずらかった点はざんねん。
0投稿日: 2013.03.11
powered by ブクログ受験終わりましたー その直後に本屋でなんかよみたくなって買った桜庭さん^^ でも内容微妙 なんか前に読んだ推定少女とにてるかんじかなー よくわからないというか なんで鹿児島JKが時空を飛んじゃったのかなとか マリーちゃんはどうなったのとか なにが書きたかったのかなあ…
0投稿日: 2013.02.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中世ヨーロッパの物語と思いきや、なんとSF。 全部を理解するのは不可能でしたが、とても面白かったです。
0投稿日: 2013.01.05
powered by ブクログ久しぶりにsfを読んだ。少し消化不良というかなんというか、期待していたものとはちょっと違った。 長くなってもいいから、細部まで読みたかった。
0投稿日: 2012.12.12
powered by ブクログ桜庭一樹さんの作品の中でそういえばSFってないなぁ…と思ったら、この作品がSFだった!と読んで気がついた。 最初の掴みはなんとなく「GOSICK」シリーズ。でもその後は全然違う。過去の少女、未来の青年、現代の少女がつながって離れていく物語。最後を読むと悲しい結末なんだけれども、それほど悲しみが広がっていくというわけではなく、なんとなくこの表紙のような頭上の青い空の風景が見えてくるから不思議。読後もなんとなくその原因を考えてしまうほどに、不思議な1冊だった。
0投稿日: 2012.12.04
powered by ブクログ3つの時空にまつわる物語。 中世ドイツ、近未来のシンガポール、2007年の鹿児島と異なる時と場所をひとりの少女が渡り歩く。 それぞれの時空で世界観も語り口も異なり、受ける印象もかなり違っている。SF要素も世界観の構築というよりは小説的演出のための側面を強く感じる。登場人物たちの不安定さがくっきりと立ち、いろいろと想像力をかき立てられる本だった。
0投稿日: 2012.11.08
powered by ブクログ裏表紙のあらすじはあんまり参考にならない。3部それぞれに独特な世界観があって、漠然とした設定にもかかわらず、のめり込む。ストーリーは独立しているように見えて、繋がっている。やっぱり少女を書いた話がうまい。
0投稿日: 2012.10.24
powered by ブクログ中世のドイツや近未来のシンガポールで、不思議な「少女」が突如現れる時間SF。 伏線があるような無いような、ダラダラしたりバタバタしたりの展開。 第二部の世界観と言うか、性別の考え方が理解出来ないし、第三部になると、何の捻りもなく、あるべき場所にそのまま戻されるだけ?みたいな… 何かドンデン返しとか欲しかったけど、もしかして、SF設定借りただけのただの青春モノだったのかなぁ。 ラストだけ出てくる他の3人なんて蛇足だと思うし。
0投稿日: 2012.10.19
powered by ブクログ世界と繋がる、もしくは人と繋がる感覚って、現代では機械を通してじゃないとなかなか得られないのだ!と思った。 機械のない時代はきっともっと直接的に人と人が関わっていたはずだし、そこには軋轢と暴力と、そして何より徒党を組んでの組織性があったのだろうと思うけど、今よりは他者と繋がっている感覚があった気がする。 この時間、ここに行ったらあいつと会える、とか。 そんなふうに約束してなくても会えるのってどこかで(思考なり、日常生活なりが)繋がっているからこそだ。 昔はそれが多かったんだろうと推測する。 もし仮に現代にケータイやPCなどの機械がなかったら僕たちは他者と繋がっている感覚を得られるだろうか? 世界と、他者と繋がるという感覚をこういうSFで見せてくれた桜庭さんはやっぱりすごい。 繋がってるんだ! 難を言えば…… もっと長編で見たかった。 もっともっと繋がることができるし、たくさんの視点から書くことができる。 2つの世界と、対象が1つというのはもったいない。 もっとふくらませて書けるはず。 そしてそのなかで、全てを余すとこなく謎解きして欲しかった。 A型的発想だろうか。
0投稿日: 2012.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◇中世。女の子マリー。少女という概念は存在しない。 ◇未来。青年ディッキー・カラン。少女はもはや存在しない。少女化した青年と大人の女性のみ。 ◇現代。少女青井ソラ。少女の天下。 入れ子構造かヴァーチャルものかと思いきや、時をかける。 しかし運命の女であるべき青井ソラという少女がなんともいえず薄っぺら。 中世の描写と勇ましさ、 未来における思索、 はそれぞれ刺激的だったが。
0投稿日: 2012.10.10
powered by ブクログ早川書房版を読んだのはいつだったろうか。高校生の時か。その時は、この作品だけは桜庭一樹の中で、理解できないというか、好きになれなかった。 今、文春文庫版を手にとって。やはり人の感性はかわっていくのだなぁと改めて感じた。 特に第二部、ディッキーの終末、崩壊に対する思索は、多分に桜庭一樹本人のものが投影されている。少女性についてもだ。無力だからこそもがき、カルチャーを生み出す時代のクリーチャー。近代の産物。桜庭一樹の根本を理解する上では良質なテクストだ。 再びこの本に出会えて良かった。青い空を探したこの本に。
1投稿日: 2012.09.13
powered by ブクログ今までの桜庭さんとはちょっと違う感じがします。 女子高生が過去、未来、現在を旅するような でも あんまよくわかんなかった!! すません!
0投稿日: 2012.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
たしかになんか尻切れトンボですね。 第1部をあれだけしっかり書いているなら他の話もしっかり書けばもっといい気はする。 っていうかいっそ3冊くらいの分量にしてもいいんじゃない。一部一巻で。 でも個人的にはレベルは高いと思う。 否定する要素はたくさんあるけど、同時に「傑作」であるというのは納得できる。こういう小説が書ける人には期待してしまいたくなると思う。 桜庭さんにこの作品をもう一度構成し直してほしいなー
0投稿日: 2012.08.07
powered by ブクログ表紙惚れしたのと、私が気になってる「GOSICK」シリーズの著者・桜庭一樹さんの作品だったから読んでみました。 1627年のドイツ、2022年のシンガポール、そして2007年の鹿児島と、3つの場所と時における少女の物語。 不思議な読後感でした。 解説を読んで、はあなるほどって思ったけど、桜庭さんのテーマはどうやら「少女性」みたい。 正直、「これがこーしてだからこーなった」みたいなハッキリしたエンディングを求める人にはおすすめできないかな。 私もけっこうそういう傾向があって、「マリーはどうなったの?」とか、「黒尽くめの彼らについて詳しく!」とか気になっちゃう。 けど、こういう不思議なかんじ、きらいじゃないかも。 …若干消化不良感が残るけど。 1部と2部が微妙にリンクしているようで、偶然のようで。 3部で「少女」のなぞがちょっとだけ明かされるような明かされないような。 1部だけの長編が読みたいなー。 あ、あと。中世の「子ども→大人」については以前東大入試の現代文(何年だったかなあ…)で見た文章を思い出してなつかしくなったので引用させていただきました。
0投稿日: 2012.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3つの箱庭、謎の少女、アンチキリスト・・・ 1つめの箱庭の舞台や人間像はとても詳細に描かれ、若干長いなーというダラダラ感はあったものの、色々な想像をかきたてられながら楽しめました。 2つめの箱庭は主人公はおろか文体も一変。これはこれで、展開に期待できるなぁと読み進めました。 1つめの箱庭と2つめの箱庭の関連性にこれからどうなる!?謎の少女は!?と期待できるポイント多数。 しかし、最後はなんだか残念な終わり方でした。 もしかして作ることに飽きてしまったのか?と感じてしまうほど、だんだん描写が薄くなっていきます。 期待感を煽るのが巧みゆえの代償としては仕方ないことなのかもしれないですが、読み終わりの感想としては☆2つ。
0投稿日: 2012.07.10
powered by ブクログそれぞれの時代の話をぜひじっくり読んでみたい。ドイツの話も、シンガポールの話も。 それぞれの話が気になるだけに、時をかける少女の存在が中途半端に感じてしまう。
0投稿日: 2012.07.03
powered by ブクログ魔女狩り、近未来、現在と1人の高校生がとびまわるお話。 確かに疾走感はあったかも…良い意味でも悪い意味でも。 ちょっと消化不良かなぁ、と。
0投稿日: 2012.06.29
powered by ブクログ時空を飛び越えて彷徨う少女の物語。 めっちゃ消化不良。タイミングが悪いっていうか・・・ とにかく、今の気分では無しな感じ。
0投稿日: 2012.06.29
powered by ブクログううう~ だらだら長くて辛かったようう 初期だから仕方ないけど全然進まなかった… あと表紙はハヤカワ文庫の一面青がよかった。
0投稿日: 2012.06.17
powered by ブクログ『中世ドイツ、近未来のシンガポール、そして現代日本。3つの世界を行き来する少女の正体とは?』みたいな惹句に惹かれて買ってみた。 第1部、中世のドイツ。小さな街の人々とそこに起こった魔女狩りを、作者独特の雰囲気で克明に描いて読ます。そして、その街並みに現れる異物、現代の日本の女子高生。このパートは、何が何だか分からねど、良く出来た映画の一部分を見ているようで、ばら撒かれた伏線めいたものを回収してしまう長編で読みたいような余韻あり。 第2部、舞台変わって近未来のシンガポール。既に男と女の役割が変化している時代に、それを背景に小難しい性や世代に関する考察が入る。ちょいと小難しく思わせ振りな割に、今ひとつ、ノペッとした話。 第3部、2007年の日本。どういう風に落ちるのかと思っていたらこういうことだったとは分かるけど、これまで蒔かれた謎は謎のまま、その意味は語られること無く、読む人に委ねられて閉じる。 ドイツもシンガポールも、それぞれの意味で「少女」が存在しなかった時代に、時空を飛ばされてしまった2007年の少女が現れたことで詳らかになった〈存在〉と〈繋がり〉、みたいな話と思うけど、お話全体としては設定が深すぎて未消化に終わった印象。
1投稿日: 2012.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の半分はわくわくどきどきの展開でこれからどうなるだろうと期待をふくらませたが、途中から期待に反して物足りない展開になってしまった。また、結末ももう1つ理解できず、中途半端な終わり方になってしまった。でも、私が読んだ桜庭一樹の初めての作品となった。
0投稿日: 2012.05.19
powered by ブクログ時を超えて世界を旅する事になってしまった、17歳の女子高生と、彼女を追う、世界の「システム」の時空管理官たち。 3つの世界で共通するパスワードは、「ブルースカイ」。 第一の箱庭。 舞台は、1627年のドイツ。城壁に囲まれた町、レンスの外れにある水車小屋で、祖母と二人でひっそりと暮らす、珍しい黒髪の少女、マリーが主人公です。マリーは10歳ですが、5歳以前の記憶がなく、また、祖母には何か秘密がある様子。 実は、祖母は「システム」にアクセス出来るのですが、二人はやがて吹き荒れる魔女狩りに巻き込まれ、窮地に陥ります。 そんな時、マリーを救ったのは、突然空から降ってきた女子高生でした。 祖母の正体には、驚きました。後、マリーの両親の名前が気になります・・・。 第二の箱庭。 2022年のシンガポール。 情報漏えいを防ぐ為、外界からはたった1本の橋を通ってしか入れない、セントーサ島で、グラフィックデザイナーとして働く、24歳のディッキー。 彼やその仲間達、何処か中性的な男性達は、同世代の女性達から、「青年」と呼ばれています。 仕事で中世ヨーロッパが舞台のゲームを手掛ける事になったディッキーは、AIを搭載された、黒髪の少女のキャラクターと接するうち、絶滅した「少女」について考えます。 そんな彼が、3Dで昔の映画を観ていると、突然、「少女」そのものの女子高生が降ってきます。 何となく、開発途中のゲームの中の世界が、第一の箱庭っぽい感じがします。 そこがリンクして、「システム」にアクセスしてしまったようだし・・・。 昔は、少女という時期がなく、子供から突然大人になる為、少女というものは近代に生まれた、という話は、前に何処かでも読んだ事があるけれど、面白いです。 第三の箱庭。 2007年の鹿児島。 17歳の女子高生、青井ソラは、平凡に生きている、筈でした。 でも、突然起こった、未曾有の大噴火が、運命を変えてしまいます。 その瞬間、携帯を使用中、即ち、システムにアクセスしていた10代の少年少女たちは、時空の穴に飛ばされてしまいます。 3人の主人公がそれぞれのラストシーンで感じたのは、「繋がり」。そして見たものは、頭上に広がる青い空。
3投稿日: 2012.05.19
