Reader Store
レキシントンの幽霊
レキシントンの幽霊
村上春樹/文藝春秋
作品詳細ページへ戻る

総合評価

342件)
3.8
62
129
100
11
2
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    特に印象に残っているのは、「レキシントンの幽霊」だ。明るいようなこわいような、不思議な伝統。 「氷男」も面白かった。氷は未来という概念gないにも関わらず、最後の結末(未来)は氷男自身わかっていた未来なのではと思うと、改めて彼は何者だろうかと思った。 短編であっても惹きつけられる世界観だった。

    5
    投稿日: 2025.11.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    - 掴みどころがなく、ラストも明確な描写が少ない → 読者が汲み取る必要がある。 - ただ、その分文章に引き込まれるし、他では聞けない物語。 - 全編を通じて「恐怖」について描かれている印象。 - 恐怖にどう感じ、どう行動するのか。 - 自分が最も恐れるものは何か。 - 大事なものを失う前に理解し、目を逸らさずに向き合いたい。

    9
    投稿日: 2025.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    氷男に鳥肌が立った。過去から離れられなくなることで鬱になっていく話。氷男ではないが、自分も夫の好む街への引越し予定がある。自分の知らない街で、自分が力を失っていかないか心配である。氷男は、きっと誰のそばにもいる。

    2
    投稿日: 2025.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上春樹といえば幻想的・ファンタジーというイメージがあるが、この短編集は今まで読んできた村上春樹の中でも一番ファンタジー要素が強め、なんなら荒唐無稽のようなお伽噺のような作品集。今まで読んできたものは幻想的ではありつつ、それでもリアリティもあった、いやリアリティの中に幻想的なものがあったが、今作はほとんどが幻想的だった。

    1
    投稿日: 2025.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    様々な角度から「恐怖」を描いた作品。 レキシントンの幽霊は、これに似た話を入試問題で読んだことがある…夫が死んだショックでこんこんと眠り続ける母親と、眠り続ける母親を前に何もできず、孤独に鮭缶だけを食べ続ける子供の話…ケイシーをモデルにしたのかな? 氷男は、旦那の地元に帰った奥さんみたい。 7番目の男が1番怖い。眠れなくなった。恐怖に飲まれずそれを見つめなければならないというメッセージが心に残る。 めくらやなぎと眠る女 は、懐かしい場所に行った時に思い出がフラッシュバックして、色々考えてしまう時の思考が再現されていた。ストーリーの意味は分からないけど、物事を思い出す時の感覚とかはめっちゃわかる!

    0
    投稿日: 2025.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いずれも「過去」をめぐる話だった。 過去に囚われた人(沈黙、レキシントンの幽霊)過去とのみ生きると決めた人(氷男)、過去とはなんの関わりも持たないで生きると決めた人(トニー滝谷)などなど。 この頃彼は過去作の改作にこだわっていたというのも面白い。 めくらやなぎと眠る女、蛍はどちらも改作をしていて、ノルウェイの森に繋がっている。 村上春樹にとってノルウェイの森はそんなに思い入れの深い作品だったのだな。

    1
    投稿日: 2025.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    私は村上春樹氏の小説がとても好きだ。文章が好きなので、斜め読みせず、時間をかけて読みたい。そして、読み終わったら、しばらく余韻に浸って、内容について考えていたい。 この小説で、夏休みの読書感想文が書けるのか?と聞かれたんだけど、私には書けない。というか、夏休みの宿題で、ちゃちゃっと書ける感想文用の小説ではない、ということは、わかった。もちろん、熟考して書けば、良い感想文は書けると思うけども。

    3
    投稿日: 2025.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    綺麗な文章で意味は分からないけど良い感じ。村上春樹だなぁって感じ。いい意味でも悪い意味でも。もちろん好きなんだけど。 物語を読むというより、文章のリズムと雰囲気を楽しむ感じ、な気がする。まぁいいのか、これで。

    0
    投稿日: 2025.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    秀逸な短編が収められた短編集である。緑色の獣などは非常に模範的な短編であり、オチの付け方、過不足ない情景描写に文章表現、隅々まで緻密に作り上げたのだろうか、しきりに感心してしまった。他タイトルも総じて村上春樹らしさが存分に味わえる物語で、彼に傾倒している私にとって至福の時間を与えてくれたことは最早言うまでもない。

    0
    投稿日: 2025.05.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みやすいのに、少し考えさせられる話の詰め合わせ。 短編集は好みでないけど、村上春樹なら読めるなぁ。 特に好きな話はなかったけど。

    0
    投稿日: 2025.05.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    秀作揃い 「沈黙」虐めの群衆心理。怖いのは人の言い分を無批判に受入れ信じる人々。 「レキシントンの幽霊」留守番で幽霊パーティー遭遇。建築家の孤独。死を悲しむ者の不在。 緑獣/氷男/トニ/7番/盲柳

    15
    投稿日: 2025.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恐怖の中にどこかポップさを 感じさせるストーリー。 言葉のリズムものりやすく、 とても読みやすいので 村上春樹入門としてもオススメ。 個人的には 『氷男』が好み。

    0
    投稿日: 2025.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全体的にサラッと読めて、奥が深い。 とくに七番目の男が印象的だった。 話の最後の恐怖について語るところで、 「なによりも怖いのは、その恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうことです。そうすることによって、私たちは自分の中にあるいちばん重要なものを、何かに譲れ渡してしまうことになります。」 の一文が印象的だった。

    1
    投稿日: 2025.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちょっと不思議で、様々な形の怖さが描かれた短編集。 短編だから一つ一つの作品はさっくり読めるけど、内容は何を伝えたいのかな?ってじっくり考えなきゃいけない感じでした。(自分としては) 個人的には『七番目の男』。恐怖との向き合い方が考えさせられました。

    12
    投稿日: 2025.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    孤独や閉塞感、喪失感といった長編でもお馴染みの重いテーマが扱われており、読み応え充分の短編集。 以下、各話の感想や記録 「レキシントンの幽霊」 不思議な事を自然現象のようにサラリと綴る。村上春樹らしい作品。 「緑色の獣」 なんだろう。村上春樹の描く異形のものは何故か怖くない。どこか愛嬌ごあり、そこはかとなく悲しみを漂わせる。それに比べて女性は怖いな。って感想であってますかね? 「トニー滝谷」 同名の映画『トニー滝谷』の原作。映画は市川準監督、イッセー尾形、宮沢りえ主演。観たのは10年以上前だったと思う。 倉庫のような部屋で故人が残した膨大な服に対峙する宮沢りえが印象的だった。 空調の音だけが聞こえる人工的な静寂のなか響く衣擦れの音、ハンガーが触れ合う音、 そしてすすり泣く声。理屈で説明できない感情が映像と音だけで伝わってきた。 なぜ泣くのか?原作も具体的な言及はない。ほぼ状況説明だけの淡々とした語り口だけど、不思議と得心が行く。不思議な魅力的がある作品です。 「七番目の男」 喪失感。短編とは思えないような読み応えのある作品。 「めくらやなぎと、眠る女」 耳の中に巣食う微小な蝿!緑色の獣とは異なりこいつは怖いです。 「沈黙」 ボクシングの話かと思いきや、、、イヤミスのようなストーリー。 「氷男」 氷男自体は怖くないのだけれど、、、この閉塞感は村上春樹の世界ですね。 登場した不思議な生物たち ・緑色の獣 ・氷男 ・めくらやなぎ ・耳の中に巣食う微小な蝿 ・幽霊

    13
    投稿日: 2025.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    7つの短編で、旅の帰り道の新幹線にするっと読めた一冊。久しぶりに読んだ村上春樹はやっぱり、見かけは表面が平坦で、静かな波、なのに奥底に渦巻く深さは計り知れない感じ。何を考えてるのか想像しきれない微笑んでる上司みたいな怖さ。本は読み切ったけど、まだ読み切れてない気がする。また戻ってきたい一冊。 以下、本文より - 私には未来というものがない。ただただ過去を積み重ねていくだけなのだ。 - 具体的な現実から遠いところにいる私たち子供 - 目に見えるものが存在せず、目に見えないものが存在する場所

    0
    投稿日: 2025.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編 村上春樹さんはなんだか流れるように美しい文章を運んでくれる 「時間は僕のまわりを心地よく穏やかに過ぎ去っていった。まるでぴったりとサイズのあった ひとがた に自分を埋め込んだような心持ちだった」 「そのあとでようやく、それに気がついた。音だ。 海岸の波の音のようなざわめきーその音が、僕を深い眠りから引きずり出したのだ」  どんな言葉も心を落ち着かせてくれるような そんな文章たちの一冊

    45
    投稿日: 2024.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表題作とめくらやなぎと、眠る女 「いちばん辛いのは、怖いことなんだよ。実際の痛みよりは、やってくるかもしれない痛みを想像する方がずっと嫌だし、怖いんだ。」 「誰の目にも見えることは、それほど重要なことじゃない。」

    1
    投稿日: 2024.09.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    粒揃いの短編集。 不思議な体験は、現実に起こりそうな物もあり、ファンタジー色の強い物もある。 恐怖を扱った作品は、「怖い」を楽しむ、いわば娯楽としての恐怖小説とは少し異なる気がする。 「怖い」はどこから来るのか?なぜ「怖い」という感情が湧くのか?と、いろいろ考えさせられた。 この作品集で描かれる恐怖は、心が受けた深い傷から滲み出るもの、怖いけれど楽しいもの?想像に過ぎないもの?、女の心の中の恐ろしさ、人間の心の奥に残った消えることのない恐れの記憶が絶望的な未来を予感させるものなどさまざまである。気が付いていないだけで、まだ他にも隠されているかもしれない。

    4
    投稿日: 2024.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    少し寂しくて読んだ後不思議な気持ちになる短編集 とても想像力を掻き立てられました、 個人的に「七番目の男」が好き

    2
    投稿日: 2024.09.09
  • 短編集

    『レキシントンの幽霊』(村上春樹)、読了! 作者らしい翻訳小説のような文体で、不思議な話の短編集。 表題作は良かったものの、全体的には今一つ入り込めなかった。

    0
    投稿日: 2024.08.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「自己との切実なまでの対面」 本著は『めくらやなぎと眠る女』を除き、かの有名な『ねじまき鳥クロニクル』の後と、『ダンス・ダンス・ダンス』『TVピープル』の後に書かれた短編集である。 執筆された時期は作品毎に微妙に異なる。 だが読後に私が感じたのは、いずれの作品にも一貫として「自己との徹底的な対面がある」ということだ。 我々は自己との対面を避ける。特に内面的な事柄に関してだ。 背負った業や、現在進行系で抱えているものから目を背け、一時的な逃避に走る。 それは自己防衛に成りうると同時に、自身に重い枷を掛けることにもなる。 時には逃げることも良いだろう。臭いものには蓋をして、それを意識の外側に放置しておくのは精神の安定にも繋がる。 だがその蓋が得てして弾かれてしまったとき。そこからは深い悲しみや激情が溢れ出てくるだろう。 例えば、 納得のいかない自身の現状に目を背け、ひたすらに仕事に身を打ち込む。 人と心の通った関わりを避け、利己的な人間関係を構築する。 腹の底からやりたいことがあるのに、他者の評価や視線を気にして現状に甘んじる。 事の大小や程度が違えど、いかなる人間にもそういった経験はあるはずだ。 私はそれらから逃げるな、とは言わないし、言えない。だがいつか、嫌でも対面しなければならない時がやってくるかもしれない。 一方で、いつその時がやって来るのかは、私たちには予測ができない。 だからこそ私は、しっかりと自身の心の声を聞き、かつて損なわれた自己を省みて、日々を過ごさなければならないと感じた。 限りなくフィクションに近いノンフィクション。 読み返すときには本著が響かない、そんな人間になれれば、私にとっては御の字である。 ぜひご一読を。

    3
    投稿日: 2024.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。お風呂本。 とても読むのに時間のかかった本だが、あまりないようは覚えていない。 レキシントンの幽霊で「僕が今ここで死んでも、世界中の誰も、僕のためにそんなに深く眠ってはくれない」って一文がよかった。 「そんなに一緒懸命生きると、うまく死ねなくなる」みたいで。 たまにいい一文が見つかるので、村上春樹の本を読みたくなる。基本設定が嫌いなことが多いけど。

    0
    投稿日: 2024.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「レキシントンの幽霊」★★☆☆☆  「僕が今ここで死んでも、世界中の誰も、僕のために     そんなに深く眠ってはくれない」ってロマンチックで好き。結局幽霊の正体って何だったんだ? 「緑色の獣」★★★★☆  体が緑で手足がピンクで鼻が長い、想像すると色合いが気持ち悪い。ゾウとモグラを足したような感じかな。  中身は繊細で礼儀正しくて良い奴に思える。相手の心を読める能力を逆手に取り、残虐な妄想で獣を苦しめる女が怖い。なにも悪いことしてないのに殺された獣が可哀想。 「沈黙」★★★☆☆  青木が陰湿でうざい。青木の噂を信じて大沢を助けない学校側にも問題あると思う。最後大沢は弱りきったけど、青木の目が一瞬震えたから今だにビビってんのかな。だとしたら、大沢の勝ちな気もする。 「氷男」★★★☆☆  「南極にいるこの私の夫はかつての私の夫ではないのだ」南極をきっかけに私が孤独を感じる一文が切ない。     氷男が南極行きにあまり乗り気じゃなかったのは何でだろう。南極の方が彼はイキイキしてるのに。環境に適応しすぎて、私を阻害してまうことを恐れていたのか? 「トニー滝谷」★★★★☆  自分も1人が好きで孤独を愛してるのでトニーに共感できた。妻の服と父のレコードを捨て死者を綺麗さっぱり忘れて、気持ちを切り替えるラストは清々しい。ただ、結局は恐れてた孤独に戻ってしまった訳だから寂しそう。ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか絶妙な終わり方が好き。 「七番目の男」★★★☆☆  波で飲み込まれる様子は3.11の津波の映像を思い出した。私はトラウマから逃げがちなので、トラウマと向きあい克服した私の姿勢を見習いたい。 「めくらやなぎと、眠る女」★☆☆☆☆  私といとこのやりとりがずっと続くだけでつまらなかった。

    4
    投稿日: 2024.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    必要に迫られて読んだんだけど、村上春樹さんの本ってノーベル文学賞候補にあがってるでしょ? 何でかわからないと思わせる作品でした。 背景描写はうまいって思うけど。 英語で読むと良いのかなって思わされました。 感じ方が違うんだろうね。 ただ、私が読み込めてないだけなんだろうけど。

    0
    投稿日: 2024.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作者の短編集読み漏らし② ボリュームは200p弱だが、どの作品もかなりヘヴィーで読後に陰鬱なしこりが残る。 また全体的に示唆的で、作者の価値観・物の捉え方に対する提示がなされ、意外と他作にはない色合いを持つ。 コンセプチュアルとも言えるし、執筆当時の作者の心情にも思いを馳せれる、とても充実した内容だった。

    22
    投稿日: 2024.04.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ただ「読む」だけではどれも抽象的な話の短編集。 読み終えてからネットで様々な人の考察を読むと、小説の楽しみ方、ハルキストの読解力の高さ、そして自分の想像力の浅さを痛感する。 村上春樹の作品は、登場人物の想像で繰り広げられるファンタジー、のような作品が多い気がする。だから親近感を抱くことができるし、現実の世界に希望を抱ける。 短編集のような毎日を多角的に、想像力豊かに過ごしてみようと思った。何かが変わるわけでなくとも。

    2
    投稿日: 2024.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恐怖はたしかにそこにあります。・・・・・それは様々なかたちをとって現れ、ときとして私たちの存在を圧倒します。しかしなによりも怖いのは、その恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうことです。そうすることによって、私たちは自分の中にあるいちばん重要なものを、何かに譲り渡してしまうことになります。私の場合にはそれは波でした やけにリアル トニー滝谷が個人的に一番村上春樹感を感じて好きだったな。上の波の話、7番目の男もリアルさとノスタルジーを感じて感情移入した。

    1
    投稿日: 2024.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    『レキシントンの幽霊』意味深な言葉にやられる、近しい人の死の後こんこんと眠り続け起きると心理がわかった的なところも。『緑色の獣』女のいない男にも通づるテーマかなと。『沈黙』とても引き込まれた、大沢さんの正直さや語りに引き込まれた、ボクシングを気に入った理由のひとつは深みがあるから、深みを理解する行為、深みでは孤独、同級生との睨み合いで深みの存在を理解する、トラウマとともに。『氷男』巧みな比喩、氷的性質を持つものに精通しているが自身は透明、最期は主人公も氷男に侵されていくところがいい。『トニー滝谷』ネズミ三部作のような過程を過ぎて中年で孤独に気づく男の話、滝谷省三郎は沈黙で出てくる要領がいいだけの人間を思い浮かべられる、なんか昔話みたい、結局最後は孤独になりましためでたしめでたし。『七番目の男』独白会のようなものか、最後の文章が印象的で人は誰しも立ち向かう壁のようなものがあるのだと、それは恐怖であったり夢であったりもすると思う、Kくんが波の中でカプセルの中に入ってるように見えたことは非現実的だけどリアルなつまりシュルレアリスティックに感じて印象的だった。『めくらやなぎと、眠る女』記憶と現実について、冒頭の描写が好き、ラストは怖さを感じる、この作品だけ独立した感じがする。

    1
    投稿日: 2024.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集。 「めくらやなぎと、眠る女」は、アニメ映画化されるものとは別の、こちらは短い版のようです。 村上春樹の作品は、長編よりどちらかというと短編やエッセイばかり読んでいる。 短編は、長編よりも物語は入り組んでおらず、不思議な物語の世界観に没入しやすい。 読後は、なんだかフワフワしていたり、ソワソワしていたりして、これはもう、特別な感じです。

    2
    投稿日: 2024.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりな村上春樹 明瞭な文体で読みやすい どの短編も良かったけど 「沈黙」が良かった ブックオフにて購入

    9
    投稿日: 2024.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    7編からなる短編集。 現実世界のようでありつつ、そこから一歩ズレたような、幻想的な雰囲気をはらんでいると感じました。 どの話も決してスッキリしないというか、モヤモヤ感が残るんですが、それでも読後感は良かった。 全体的に暗い雰囲気が漂ってますが、それが意外と、読んでて心地良かったです。 話は逸れますが、自分はこういう文学作品を読む際も、そのまま実直に読むというか、特に作品におけるメタファーは特に考えずに読む(というか、頭悪いので、そこまで思考が及ばない)ので、他の方の感想を見るとそこんとこ上手く言語化してて凄いと思った。

    27
    投稿日: 2024.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    村上春樹作品は今まで長編しか読んで来なかったけれども短編も面白い事を発見。長編作品で時々見られるように下ネタが混ぜられることもなく淡々と進む展開に単調と感じるか、面白いと感じるか。自分は後者だった。「レキシントンの幽霊」は幽霊譚としてはさほど怖くもなんともないのだが、アメリカで起きた怪談話というところは変わっている。日本でおきたのなら本当になんてことない話になってしまう。「緑色の獣」は現実には起きえない超現実の話だが緑色のモンスターがかわいそうになる。短いのが良い。「沈黙」は学生時代にクラスに一人はいたであろう頭と要領の良い、いわゆるクラスの人気者とボクシングジムに通う少し暗い男の対立の話。本作品はこの短編集の中では一番好き。「氷男」これもよくわからん話だった。そもそも「氷男」って何?最後まで読んでも謎のまま。「トニー滝谷」トニー滝谷という男の生い立ちと恋愛の事が書かれている。「七番目の男」台風で友人をなくした男がそれがトラウマになる話。「めくらやなぎと、眠る女」耳の悪い、いとこの通院に付き合わされる主人公が昔を回想する話。以上だが全編を通して言えることは変に起承転結的なオチをつけようとせず、ありのままを読者に投げかけるのは好感が持てる。オチがつく話はたしかにわかりやすく意外性という意味で面白いのだが、現実味と文学的深みがない。そういう意味で今月読んだジェフリーディーヴァーの「クリスマス・プレゼント」とは対照的な短編集であった。個人的にはディーヴァ―の「クリスマス・プレゼント」と本作品どちらが良いかと問われれば本作品に軍配が上がる。面白かった。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou19608.html

    1
    投稿日: 2023.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あまり得意でない村上春樹の世界観 短編集ならいけるかなと思って久しぶりに手に取りました。 未熟者なもので分からないことも多かったんだけど 「氷男」「七番目の男」「めくらやなぎと眠る女」が印象的だった。 でもやっぱりまだ私には早い世界だと再実感した

    1
    投稿日: 2023.10.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    7つの短編からなる村上春樹ワールド、不思議な物語。独特なユーモラスな描写や心の奥底の的確な表現によって、物語に引き込まれていく。 ピアノ調律士であるジェレミーが住んでいるレキシントンのアパートで不思議な出来事。決してホラーではない。後半は深みのある哀愁を感じさせられる。 緑色の獣は何を伝えたかったのだろう。人の心に潜む獣の形は実は自分自身なのかもしれないと感じてしまう。 沈黙では、本当の怖さは迎合する人の本能のようなものが上手く表現され、疑問を提起している。メッセージ性の強さを感じる。 氷男、なぜ氷男なのだろう。深掘りすると面白い。髪の毛の白さ、物理的な冷たさや歴史上の凍結の話題、時空を超えて過去も未来もない世界。 トニー滝谷、トニー谷は大昔の芸人だが、それとは別だ。おもしろトナカイでもない。孤独とは何だろう。 七番目の男、読み始めはホラーの様相であった。過去の経験から生まれた心の暗闇に向き合い、その苦しみを乗り越えていく。それは自分の心の都合に合わせているかのようだ。 めくらやなぎと、眠る女では文章の美しさが目を惹く。文字から人物や風景が瞼に映し出されるほどに。 それぞれにテーマがあり、現代社会への問題提起をしているように感じた。読み手の想いや考え方次第でさまざまな色を着色できる作品だ。

    12
    投稿日: 2023.10.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。メッセージ性が強いものがいくつか。よくわからんものもいくつか。トニー滝谷が映画化されてなかなか高評価を受けてることに驚いた。映像化にはいいのかな

    1
    投稿日: 2023.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    理解できない話が多かったです。しっかり読み込めば何か意味深いものがあるのかも知れないけれど。 「沈黙」と「めくらやなぎと、眠る女」は私には面白かったです。「トニー滝谷」は映像化されているらしいので観てみたいです。

    6
    投稿日: 2023.09.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読になるが、好きな短編集。 「氷男」「トニー滝谷」「7番目の男」は他で最近再読したのでカット。 (めくらやなぎと、眠る女」は同様に他の短編集での最近既読だが、注がある~   ”1983版は400字詰め80枚ほど、1995年に内容をダイエットさせて45枚ほどにした。 オリジナルとは少し違った流れと意味合いを持つ作品になったので違う版としてこの短編集に載せ、題名も変えて途中に点を入れてある” 私のようなレベルの人間にとっては、全体的な印象が大きく変わったと認識できなかった。 全体的なイメージとしては冷たい、水色・・悲哀や感傷を持ったものであったり、人間界と異形モノの世界のはざまで揺れたことどもが描かれている。 今回、心に残った作品は「沈黙」 逡巡しつつ語り始める男 大沢。 物静かで 出しゃばらない外見、人に押し付けるタイプではない。 だから20年近く、ボクシングを続けてきたようには見えなかった。 ボクシングという格闘技に課せられた規律は「リングの外では人を殴ってはいけない」 その彼が立った窮地、真剣に怒り、殴った・相手は青木。 後年、青木は周到に復讐の機会を狙っていて・・対する大沢・・落ちた懊悩地獄。 生きていれば一度ならず、こういったことは経験あるのじゃないかと思わせる展開は息をつめて読んだ。 人がいまい皮がむけて斉唱していく過程を無駄のない筆致で綴った、心現れる掌編だった。

    1
    投稿日: 2023.09.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    何冊か読んだ短編集の中では、一番読みやすかった。好きな話は表題作と「めくらやなぎと、眠る女」。「氷男」も、ひんやりと白い世界が広がり、それがなんともいえない孤独感と合わさってよかった。「緑色の獣」はちょっと可哀想な気もしたが、よく考えると厄介なストーカーなので仕方ない。私は村上作品に出てくる男女の醸す雰囲気が得意ではないのだが、本書はそれが気にならず、幻想小説を読んでいる感じに近かった。

    4
    投稿日: 2023.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上Tを読み、トニー滝谷が読みたくなり図書館で借りて読了。 10年以上前に読んだことがあるはずだが内容は全く覚えておらず新鮮な気持ちで読んだ。 正に村上ワールド。寝る前に読むのが自分にはちょうど良かった。 読了感は良くはないが、サッとこの世界観に入れる感じが割と好き。

    2
    投稿日: 2023.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    丁寧で上質で心地よい読みくち。けっこう悲しかったり辛かったり、どうしようもない気持ちになる。 鬱の星新一

    3
    投稿日: 2023.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    七番目の男が印象的でした。恐いと感じるものでも、案外自分の思い込みに過ぎないのかも。と思わせてくれました。

    0
    投稿日: 2023.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     初、村上春樹。短編集だったがストーリー毎に飽きずに読み進めることが出来た。今度は長編にも挑戦してみたい。

    0
    投稿日: 2023.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者の短編集を読むのは久しぶり。おもしろかった。ただ、入院中のベッドの上で読むものではないなと思った。小説の中に潜んでいる果てしなく深い闇のようなものに、すとんと落ちこんでしまいそうな気持ちに何度もなった。 1番印象に残ったのは「沈黙」である。そんな話をしそうもない人からこんな話が出てくる時点で「きたな」と思うのだが、個人的には2回大きなどんでん返しが感じられ、そのたびにため息をついた。ディック・フランシスの「度胸」というミステリを思い出したりもしたのだけれど、ミステリとは違う鮮やかな流れにカタルシスを感じ、感じたかと思ったあとで、さらにもう一度違う世界が落とし込まれた感じで、読後にもう一度ぞくぞくとしてきてしまった。ものすごく「上手」な短編だとも思うのだけど、それ以上に、触れてはいけないものにうっかり触れてしまい、どんなに手を拭いても元には戻らないような不思議な印象が強く残った。まいった。 他の作品も、本から目を上げて周囲を見回した時に、読む前とは違った世界がチラリと自分のまわりにみえてくるような作品ばかり。まいった。

    1
    投稿日: 2023.02.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ホラーとかではないけどゾワっとドキドキする感じがレキシントンの幽霊だけではなく何作か続いていて読み応えあった

    0
    投稿日: 2023.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    不思議な世界観も本当にありそうな話も詰まってて、怖さ、絶望的な感情、救い、色々な感情も詰め込まれてる。自分があたかも体験したような知ってる景色、感情がひろがって、なんていうか本当に村上春樹の世界観に引き摺り込まれた、、! やっぱり村上春樹の短編集は好き

    1
    投稿日: 2023.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「沈黙」は大学の授業で、「七番目の男」は高校の授業で読んだ。物語に出てくるのは自分が経験していないはずの出来事なのに、この主人公たちの抱いた感情を自分は確かに知っている。

    3
    投稿日: 2022.10.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長編断念した村上春樹作品でしたが、短編は合ってるようです。3冊目の短編集。 不思議な世界観の話が多いから、これが正解ってのはないんだろうなーと思ったのが何冊か読んだ感想。 空気感が好きとかこんな意味かなとか自分なりの解釈で楽しんでます。 表題作と七番目の男が好きでした。

    2
    投稿日: 2022.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「村上春樹」の短篇小説集『レキシントンの幽霊』を読みました。 『遠い太鼓』、『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』に続き「村上春樹」作品です。 -----story------------- 氷男は南極に戻り、獣はドアの隙間から忍び込む。 幽霊たちはパーティに興じ、チョコレートは音もなく溶けてゆく。 古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか? 椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。 「氷男」と結婚した女は、なぜ南極などへ行こうとしたのか…。 次々に繰り広げられる不思議な世界。 楽しく、そして底無しの怖さを秘めた七つの短編を収録。 ----------------------- 怖い… というよりも、ちょっと奇妙で不思議で幻想的な物語、7篇が収録されています。  ■レキシントンの幽霊  ■緑色の獣(英題:The Little Green Monster)  ■沈黙(英題:The Silence)  ■氷男(英題:The Ice Man)  ■トニー滝谷(英題:Tony Takitani)  ■七番目の男(英題:The Seventh Man)  ■めくらやなぎと、眠る女(英題:Blind Willow, Sleeping Woman)  ■あとがき 『レキシントンの幽霊』は、友人「ケイシー」の住むボストン郊外レキシントンの古い屋敷の留守番を頼まれて、一人で屋敷で泊まりこんだ際に「僕」が経験した奇妙な物語を描いた作品、、、 留守番の初日、2階の寝室で寝ていた「僕」は、誰かが階下にいる気配を感じ目が覚める… 廊下に出ると、話声や音楽、人々が踊る音がはっきり聞こえる。 何らかの侵入者かと推測し、階段を玄関ホールまで降りていき… そこで幽霊だということに気付く、、、 結局、幽霊が現れたのは初日のみ、その後、明らかになる母親が死んだ際に父親が寝込んだこと、父親が死んだ際に「ケイシー」が寝込んだことと関係するんでしょうが… ゾクッとする面白さは感じつつ、結果が明示的に記載されていないので、少し消化不良な感じでした。 『緑色の獣』は、夫を仕事に送り出した後「私」が自宅の庭で経験した奇妙な物語を描いた作品、、、 窓辺の椅子に座り、庭にあるお気に入りの椎の木を眺めていると、椎の木の根元の地面が盛り上がり、地面が割れ、尖った爪を持った緑色の獣が地下から這い出してきて、獣は鼻の先を器用に使ってドアの鍵穴を開け、ドアから室内に鼻先を突っ込んでくる… そして、「私はここにプロポーズに来た」と話し始める。 「私」は、惨酷な想像をすることが獣にダメージを与えることに気付き、想像の中で獣の体を苛み、切り刻むことで獣を消し去る、、、 うーん、『レキシントンの幽霊』以上に理解不能… そもそも、意味を考えちゃいけないのかも、魔訶不思議な物語として、さらっと流した方がイイ感じですね。 『沈黙』は、天候不順で遅延している飛行機の運航再開を待ちつつ世間話に興じていた「僕」と職場の先輩で31歳の「大沢」が本当に怖いのはどんな人間なのかを語り合う物語、、、 会話の中で「僕」は「大沢」がボクシング経験者と知り、大沢の普段のイメージとのギャップから「これまでに喧嘩をして誰かを殴ったことはありますか」と訊ねてみたところ、「大沢」はしばらく沈黙した後、おもむろに自分の過去について語り始めた。 中学二年生の時、一度だけ殴ってしまった同級生「青木」との間で起きた中高時代の出来事… 「青木」の煽動によりクラスメイトから無視されるようになって苦悩したことやその後の人生について、そして本当に怖いのはどのような人間かについて、、、 虐めの本質を突いた作品でしたね… 本当に怖いのは無批判で他人(強者)の意見を受け入れ、そのまま信じ、踊らされて集団で行動する連中なんですよね。 身につまされる想いを感じる作品でした。 『氷男』は、「氷男」と結婚した「私」が経験した奇妙な物語を描いた作品、、、 両親や親せき、友人から反対され誰にも祝福されない結婚… 「氷男」は戸籍を持たなかったので入籍さえせず、自分たちは結婚したのだと決めただけだった。 同じことの繰り返しの日々に退屈した「私」は、ある日、「氷男」に気分転換にどこか旅行に行こうと誘う… 「私」は旅行に乗り気ではない「氷男」のために寒い南極行きを持ち出したが、出発前に後悔し始める、、、 「氷男」に向かって、やっぱりやめましょうよと言うが、その願いは聞き入れられず二人は南極へ… 南極の人たちはみんな「氷男」に好意を持って接し、「氷男」も南極語で冗談を言ったり議論をしたりして楽しそうに過ごしている。 しかし「私」の語る言葉は南極に住む人たちにはひとことも理解できない… 二人を運んだ飛行機が飛び立ったあと、飛行場に着陸する飛行機はもう一機としてなかった、、、 春までの間、南極に留まることになるが、「私」は妊娠し、「氷男」の子どもを身籠る… そして「私」の子宮は凍りつき、羊水には薄い氷が混じり始め、身体の温もりは失われていき、「私」は私たちの新しい一家が南極を出ることはないと確信する。 うーん、不思議で捉えどころのない作品です。 『トニー滝谷』は、ジャズトロンボーン奏者「滝谷省三郎」を父親に持ち、出生時に母親を失い孤独を抱えて成長した「トニー滝谷」の半生を描いた物語、、、 「トニー」はイラストレーターとして才能を発揮し、その道で成功を収め、着こなしの美しい娘に恋をし結婚するが、妻の度を越した衣服に対する執着は彼女を死に追いやってしまう… 「トニー」は亡き妻の大量の衣服を着てくれる女性を雇おうとするが、やがて部屋いっぱいの衣服は妻の存在の影に過ぎないことを感じ、女性に断りの電話を入れて妻の衣服をすべて売り払う。 父の死後、その遺品である膨大なレコード・コレクションを売り払ったとき、「トニー」は自分が本当に独りぼっちになったことを知る… うーん、連続して捉えどころのない作品でした。 『七番目の男』は、或る夜に話をすることになっていた5代半ばの七番目の男が語る話を描いた物語、、、 彼の話は、波と波にさらわれた友人と犬にまつわる話だった… 彼は、目の前で友人が波にさらわれた海岸でこのまま暮らし続けることはできないと両親に訴え、両親から離れ父親の実家のある長野県の小諸に移り住んだ。 彼は海だけでなく湖や川には一切近付かない生活を送っていたが、友人を喪った事件を忘れることができず、定期的に悪夢を見てうなされる… 地元の学校に通い、長野市の大学を経て、地元の精密機械の会社に就職した彼は40年以上、故郷のS県に戻っていなかったが、昨年の春、彼は意を決し、友人のさらわれた海岸を再訪する。 そこで気持ちは吹っ切れるのですが… それまでの展開が、怪談的な恐怖を感じさせる作品でした。 『めくらやなぎと、眠る女』は、従弟の耳の治療に付き合い、従兄と一緒にバスに乗って耳鼻科に向かった「僕」が、かつて友人のガールフレンドが胸の手術をして入院していた際に、友人と見舞ったときのことを回想しながら、現実と回想を行き来する物語、、、 友人のガールフレンドが考えた、めくらやなぎと眠る女の物語と、従兄の耳の病気のことが交錯しながら物語は展開します… 現実と虚構の境目が分からなくなる不思議な作品でした。 読んでみて感じたのは、やはり自分の読解力や想像力では、「村上春樹」作品は充分に理解して愉しむことは難しいなぁ… ということかな、、、 さらっと流して読むだけなら、そこそこ面白味もあるし、それなりに愉しめますが… 本当に作者が伝えたいことって、やっぱりわからないです。 そんな感じですが… 理解できた範囲では『沈黙』と『七番目の男』が印象的でしたね。

    0
    投稿日: 2022.10.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「村上T」を読んだ時に「トニー滝谷」のエピソードがあって、読みたくなって10年以上振りに書棚から本書を引っ張り出した。 購入当時これを読んだ後に1983年に「文學界」に掲載された「めくらやなぎと眠る女」を読みたくて「螢・納屋を焼く・その他の短編」を買ったので恐らく読んだはずなんだけど、全く内容を覚えていなかった。その時は全然刺さらなかったのかな。 やはり私にとって村上さんの作品はストーリーとか結末とかそんなことよりも独特の文章、それはもう芸術的といえると思うんだけど、その例えや会話を、心ゆくまで味わい、楽しむためにあるんだと思う。 写実的に、情緒的に、迫る風や波、箱の中で溶けるチョコレート、彼女の片方の胸ポケットの小さな金色のボールペンや、V字に開いた胸元から見えた平らな白い胸。 「トニー滝谷」はもちろん素敵で、映画にもなっていてそれをイッセー尾形と宮沢りえが演じ、坂本龍一が音楽を担当しているなら観ない手はないと思ったし、「めくらやなぎと、眠る女」では何故だかとても悲しくて泣きたくなった。 「ノルウェイの森」を読んだ時のような気持ちを思い出した。

    5
    投稿日: 2022.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    緑色の獣の話、僕は可哀想でならなかった。 もちろん女性の立場になってみたら戸惑うかもしれないが、あそこまで残虐にならなくとも、と思う。 だが、実際に僕がそのような場面に出くわせば、残虐な面が出てくるんだろうな。

    0
    投稿日: 2022.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。この作品群には、物語の登場人物が物語る形式のものが多いと思った。そもそも、村上春樹の短編にはそういう傾向があるが。それにしても、相変わらず形容の跳躍力には驚かされる。あまりに突飛な比喩であるのに、自身の頭で想像を膨らませると嘘みたいにしっくりくる。緻密に練り上げられた文章は想像力に乏しい僕にも鮮明にその情景を伝えてくれる。特に印象に残ったのは『七番目の男』。好きだったのは『レキシントンの幽霊』。

    0
    投稿日: 2022.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    めっちゃめっちゃ面白かった。 文章の始めてから、ん?オモロってなって、その奇妙さに取り憑かれて、それで伝えたいことがあるという風に感じました。最高!

    0
    投稿日: 2022.05.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・不思議な夢を見た時の感覚に似てて、読み終わって数日経ってもふと思い出す。あの夢はなんだったんだろ?みたいな感じで。 ・緑色の獣や氷男は深層心理の夢って感じで、私は好きだったな。 ・レキシントンの幽霊とトニー滝谷は、現実であった事に自分の気持ちをうまく出せなくて、夢で見ちゃったって感じ。 ・七番目の男。幼いのに十字架を背負っちゃって、トラウマ的な表現なのかな。。 しっかり現実と向き合って、現実を受け入れながら成長して、十字架を置く場所が見付かったって感じがしました。

    0
    投稿日: 2022.04.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    分からない。なぜ買ったのか?何か引かれる紹介文でも読んだのか? 読んでみても分からない。どの辺が評価されているのか? 文章は読みやすく素直で美しい。 不気味さや幻想的な雰囲気や不思議をさりげなく語るお話たちを、面白く読み進んだ。 でも、何も残らない。読み返したいと思わない。 文学賞をいくつもとった人、受賞作を読んでみるべきだな。

    0
    投稿日: 2022.04.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    十代の頃に何かで読んで以来ずっと頭の片隅に残っていたお話と再会した。 タイトルは忘れていたけど、「緑色の獣」だった。 他のお話に覚えはないので、何か別の本か雑誌で読んだのかな。 十数年ぶりの再会だけど、当時の感じ方とさほど変わっていなかった。 まぁずっと頭の中にあったからか。

    1
    投稿日: 2021.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    少なくとも四回は読んだと思うのだけど、七番目の男、は好きで、この本の並びで読むのはまた良かったです。レキシントンの幽霊、沈黙、との並びからの。

    1
    投稿日: 2021.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    僕が本当に怖いのと思うのは、青木のような人間の言い分を無批判に受け入れて、そのまま信じてしまう連中です。自分では何も生み出さず、何も理解していないくせに、口当たりの良い、受け入れやすい他人の意見に踊らされて集団で行動する連中です。沈黙 目に見えるものが存在せず、目に見えないものが存在する場所に。めくらやなぎと、眠る女 どの話も一見怖い話。でも、最後まで読んでみると、少しの希望が見えてくるような短編集。 短いからこその説得力みたいなものがある。

    1
    投稿日: 2021.10.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「沈黙」が好きだ。真に迫るものがある。何かを与えられるではなく、自分のなかに既にある何かの輪郭を見出すのを手助けしてくれるような感じだ。

    2
    投稿日: 2021.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表題作のレキシントンの幽霊については欧州怪談っぽい背筋を嫌な汗が通るような感覚は味わえたもののそれ以上のメタファーのようなものは感じられなかった。心に残った作品についての感想を書く。 沈黙 青木への憎悪の描写が生々しすぎて、村上春樹が幼少期もしくは大人になってから出会った明確なモデルがいると想像。ノルウェイの森でレイコさんが家庭教師をしていた虚言癖の女の子が秘めていた悪意も同じ類。悪意そのものより悪意に染められて無思考に流される周囲にこそ問題があるというテーマは村上の中で繰り返し問われているテーマなのだろう。地下鉄サリン事件を取材して作られたアンダーグラウンドなどにもつながっていく。 氷男 氷男の愛の言葉は南極に行ってもなお、嘘偽りがないからこそ、なお一層かなしい。 トニー滝谷 ファッションに疎すぎて、イタリアのメゾンブランドも南青山の雰囲気もわからないけど面白かった。あまりにも美しい服を目にして涙する感情は絵とか音楽を聴いて、涙するのとはまた少し違うんだろうな。 めくらやなぎと、眠る女 ノルウェイの森の下敷きとだけあって一番好きな雰囲気。目には見えないけどそこにあるもの。目には見えるけどそこにないもの。現実とは離れたところにある物語の強さを信じている村上だから書けることだろう。 一旦損なわれたものは二度と戻らないという哀しさを登場人物の過去をだらだら語らず、短編という形で伝えるのは凄い。

    2
    投稿日: 2021.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    7つの短編。緑色の獣と沈黙、7番目の男が印象的。 トニー滝谷 人を失い、ものを失うという話の進み方がより喪失感を重くさせた。 恐怖を取り戻し、生まれ変わった男。逃げることは何かを失う事。恐怖は波と人生と親友を奪った。

    0
    投稿日: 2021.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人は本来皆孤独なのに 共存社会に慣れすぎて 孤独であることを忘れている。 だから喪失したときにに孤独感にひどく襲われる。 そのためには孤独を自覚し生きていかなくてはいけないのだな。 全ての作品で喪失について考えさせられる。 特に「レキシントンの幽霊」「トニー滝谷」「七番目の男」あたりかな。 他人の喪失の姿から「デフォルトとしての孤独」を認識させてくれる本であるように思う。 そして大切な人を失ったときに悔いのないくらい 日頃から愛と感謝を伝えておかなくてはな。

    2
    投稿日: 2021.03.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「氷男」は村上春樹氏の中で一番好きだな。 「7番目の男」は高校の教科書で読んで惹かれて再読。村上春樹氏はわたしは短編派です

    0
    投稿日: 2021.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「レキシントンの幽霊」 アメリカの古い屋敷で体験した奇妙な出来事。もっと怖いことが起こるのかと思っていたが、読んでみるとそうでもなかった。 目を見張るような立派なレコードコレクション。 大量の本やレコードを見ると、それらが生き物のように感じられることがある。 そのあとの「緑色の獣」「沈黙」「氷男」の方が怖かった。 幽霊よりも、人の心の奥底に潜んでいる目に見えないものの方が、無限の怖さがあるということに気づいた。 「トニー滝谷」と「めくらやなぎと、眠る女」は、長編小説の欠片のよう。 村上春樹は短編小説にもさまざまな発見があって面白い。

    23
    投稿日: 2021.01.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごく好きな本だ。すっと心に冷気が漂うような、なにかを急かされているような、胸がざわつく感じがとてもよかった。 『緑色の獣』に惹きつけられた。おそらく自分の中にこの行動心理に共感するところがあるからなんだろうけど、それを言うのは憚られるから黙っておきたい。 『七番目の男』は、ざわつきながらも最後は穏やかに収束した感じがしてほっとした。自分の罪を責められないというのは、どんなに苦しいだろう。責める人、責められる人という構図って、実は共有する相手がいるというだけで、孤独からは逃れるんだな…。それができないことは、深くつらいことだ。 『めくらやなぎと、眠る女』の、溶けたチョコレートについての一文が刺さった。目の前で失われたものがあるのに、刹那な酔狂でごまかしたり、それから目を逸らしたりすることで、本当になにもかもが戻らなくなってしまうということを忠告された気がする。渦中にいる私たちは、チョコレートが溶けたことすらも愉快な話題にしてしまうんだろうな…。それが刹那だとわかってるのに。 なんだか色々と考え込んだ。

    1
    投稿日: 2021.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    氷男 沈黙 7番目の男 この三遍は特に面白かった。 短い文章の中に登場人物の繊細な心の移り変わりが読んでいて面白かった。

    1
    投稿日: 2020.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    そんなことしたって無駄よ、と私は思った。何を見たって役には立たないわ。お前には何も言えない。お前には何もできない。お前の存在はもうすっかりぜんぶ終わってしまったのよ。

    0
    投稿日: 2020.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    どの話を読んでも、出てくる人々の孤独について書かれているような気がした。 友人や家族がいないとか、そういった物理的な孤独だけではなく、彼らの"気持ちとしての孤独"も感じる。 元々独りだった人が誰かと出会い、その後また独りになる、そういったかたちが多い。 また、村上春樹作品には女性を主人公とした話は殆どないと思う…そう考えると緑色の獣と氷男は話の内容もそうだが、ちょっと異色ではないか。 いい意味で、村上春樹らしくないと言うか。 沈黙は読んでいて、ちょっと腹が立った。 ああいうタイプって、いるよね。

    8
    投稿日: 2020.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「氷男」がすきです。簡単にいえば救われない話といえそうですが、悲観的になりすぎないところが春樹作品はすきだとおもいます。「沈黙」、自分もそうやってやり場のない感情を消化したい。「七番目の男」は夢中で一気に読んでしまいました。

    0
    投稿日: 2020.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「孤独」について書かれた物語達だと思った。 良い意味で村上春樹氏らしくない話が多かった。 中でも『緑色の獣』は異色で奇妙な話だったので、少し驚いた。 『7番目の男』が1番好きだ。恐怖は確かにそこにあるが、その恐怖から目を背けることが1番怖いこと。人が抱えているトラウマは案外そういうつくりなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2020.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「めくらやなぎと、眠る女」を読んで、小川洋子はきっと村上春樹の影響を受けているんだなと思った。 「七番目の男」は高校の教科書に載っていたので懐かしかった。 「氷男」が好きだった。

    0
    投稿日: 2020.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    8編の短編集。誰もが心に染みる作品だった。その中でも、「沈黙」が印象深かった。自分の意見が無くて他人の意見に踊らされて行動する。アンケートなどで「どちらでも言えない」を選択する人。いつも安全側にいて、自分が誰かを無意味に傷つけているなんて思い当たりもしない。自分たちの行動がどんな結果をもたらそうと、何の責任も取ろうとしない人々。村上春樹は、そうした生き方をしている人を怒っている。と僕は感じた。僕だって同じ意見だ。

    1
    投稿日: 2020.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    再読だけど、ほとんど内容忘れてて新鮮に読めたわ。 さすがに”レキシントンの幽霊”は途中で思い出したけど。 ちょっと”シャイニング”のラストシーンを彷彿とさせる。 きっと昔、存在してた人たちのパーティーが実際、一階で行われていたんだろうね。こわっ。 ”沈黙”のボクシングをもくもくと長年トレーニングしていてたった一度ある男を殴ってしまった過去の話し。このストイックな男性が著者と重なる。この短編が一番ぐっときた。 ”めくらやなぎと、眠る女”の長編バージョンもあるとあったのでそちらも読んでみた。”めくらやなぎと眠る女” 長編を短編にする書き直すことが流行ってた時期があるらしい。(あとがきより) なら、その反対の短編を長編に書き直すのもしてほしい。 村上春樹作品に飢えている私としては。

    0
    投稿日: 2020.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    不思議な気持ちになる話が沢山。 何も感じる事のできない話もあったけど、最後の一つと、波の話と、トニーが好きでした。 南極は怖かった。あと沈黙?も印象的です。 孤独について考えさせられる話も多かったような気がします。 最後のはめぐりめぐってノルウェイの森にもつながるみたいなので、読んでみようかな。

    0
    投稿日: 2020.03.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    処分する前に読む母の村上本 その⑤ 1996年11月に出版された短編集 それぞれ異なる時期に書かれたものがまとめられている 村上春樹なりに「ひとつの気持ちの流れの反映」が感じられるものらしい 大きく分けて次のふたつの時期 『ダンス・ダンス・ダンス』『TVピープル』の後1990~91年 『ねじまき鳥クロニクル』の後1996年 そして1983年に書かれたものを10年後に手直ししたもの (めくらやなぎと、眠る女) 1995年の震災後に神戸と芦屋での朗読会にて読まれる この地域を念頭において書いたものらしい いつもは東京のなんとなく聞いたことのある地名が多いが 今回は地元の風景を思い描きながら少し身近に感じることができるかも と期待したがまったくそのようなことはなかった この作品は当時の短編集の「蛍」と対をなすもの 「ノルウェイの森」にまとまっていく系統のもの (ただしストーリー上の関連はない)だそうです

    2
    投稿日: 2020.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集でそれぞれ読みやすくて面白かったけど村上春樹の作品は自分的には長編の方が好みかな。 「沈黙」が一番面白かった。こんな奴どこにでもいるよなぁって思った。

    0
    投稿日: 2020.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集で、しかも非日常な設定の物語ばかりが収録されている。これがもう、どれも抜群に面白い。 村上春樹の小説は苦手なのだが、この本はとても私好みで、どの話もワクワクしたり共感したりと、夢中で読み進めることができた。 個人的には『氷男』がすごく好き。雪男ではなく氷男、という表現も好ましいし、文章がぞくっとするくらい素晴らしいと思う。

    1
    投稿日: 2020.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上春樹の昔の短編集 僕の中では村上春樹の評価はある程度決したので、自分で手にとって買おうとは思わないけど、機会があれば読むのに忌避感はないという程度 「レキシントンの幽霊」が一般的な村上春樹の表現イメージの通り 気取った比喩表現が満載 ただ、やはり僕にはその比喩表現がまったく響かない… よかったのは「沈黙」と「トニー滝谷」かな 沈黙は人の性質というか業というかが描かれていてよい トニー滝谷はどこがよかったかな? アルバイトの子に断りの電話をするあたりの雰囲気は好き 何かの代わりなんてものはないものですよ 総じて、今までの村上春樹への評価を変える程の作品はなかった まぁ、好きな人は好きなんでしょうね

    0
    投稿日: 2019.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本書に収められている『沈黙』は、村上春樹らしくない作品だと思った。なぜなら、私の抱く彼の作品のイメージは、抽象的でファンタジーなのだが、『沈黙』は具体的で実際的な内容だからだ。最近、彼の別の短編集も読んでみたのだが、彼の作品の場合、もしかしたら私は長編よりも短編の方が好きなのかもしれない。

    0
    投稿日: 2019.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どこか不思議で奇妙な雰囲気を纏う7つの短篇集。 タイトルに幽霊とついてるからか、どの話も幽霊またはそれっぽいものを感じる。 幽霊や死者が出てない話は「緑色の獣」「氷男」かな。 どの話も印象的だったけど、村上春樹っぽい世界だなと感じたのは「レキシントンの幽霊」「氷男」「トニー滝谷」。 「七番目の男」は、台風や波の描写がリアルでこわくて、主人公の夢に出てくるようなKの描写にも寒気を感じ、その後の展開が切なくて泣ける。

    0
    投稿日: 2019.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    村上作品に挑戦しようと短編集から入りましたが... まだまだ自分の読む力が不足しているのですね。 内容(「BOOK」データベースより) 古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。「氷男」と結婚した女は、なぜ南極などへ行こうとしたのか…。次々に繰り広げられる不思議な世界。楽しく、そして底無しの怖さを秘めた七つの短編を収録。

    6
    投稿日: 2019.05.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    怖さを秘めたファンタジーと現実とを行き交う短編集 村上春樹作らしい現実と非現実の微妙な境界で広がる7つの物語。 そのうち「沈黙」は群衆(匿名・無批判)の罪深さを痛烈な批判性を持って表現している。声にしない無言の暴力がいかにひとを傷つけるのか・・・、本当に怖い。

    2
    投稿日: 2019.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上春樹の小説に初挑戦。いくつかの有名な長編小説ではなく7話の短編集から入ったのですが、はっきり言って無理。 7話とも何がいいのかさっぱりわからないのは、自分の感性が世の中について行かないのかと思って落ち込みそうです。 何とか理解するために有名な長編小説を読んでからもう一度読み直してみようかなとも思っているところです…。だいぶ先になると思いますが。

    4
    投稿日: 2019.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    レキシントンの幽霊 緑色の獣 沈黙 氷男 トニー滝谷 七番目の男 めくらやなぎと、眠る女

    0
    投稿日: 2019.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上春樹さんの短編は初めて読んだのだけど、とても面白い。短編は実験的、「タネ」としての試みにもなっているのかもしれない。長編に比べ物語に重厚感はないが、その分歯切れがとても良く長編で時々感じる冗長さを全く感じないのもたのしい。 特に氷男、こんな眼差しを、小説家は小説にするんだ、と。アーティストならこれを作品にするんだろう、と。僕はこの世界にどんなまなざしを持ち、何をつくるだろう?と思索しながら周りのものごとを見始めないわけにはいかなかった。 トニー滝谷は、映像もとてもいいと友人からきいたので、見てみよう。その他「沈黙」もお気に入りでした。

    0
    投稿日: 2018.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何度目かの再読。 「沈黙」や「七番目の男」は、何度読んでも心が動く。 この2作品は比較的ダイレクトなメッセージを感じるのだが、その他の作品も、心の世界へ迷い込んだり、そこからやってくるものたちをうまく描いていると感じる。 小説は、言葉で説明しきれないものを伝えることができるのだ、ということを、ひしひしと感じさせてくれる。 蔵書が多くなってきて、処分しようかな、と思い、最後の1読のつもりで読んだのだが、捨てられない・・・

    0
    投稿日: 2018.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    自分にとって、とても面白い作品と、あんまりオモロないなあ、、、という作品が見事に入り混じっている短編集、という感じでございました。好きな話は、すっげえ好き。さっすが村上さん!という評価になる。全然グッとこない話は、なーんじゃこりゃ?わけわからん。ゴメン、、、という評価になる。そんな、ちょっと不思議な短編集でした。 「レキシントンの幽霊」 これ、実は実話なんだけど、、、という語り口で始まる、いわゆる「回転木馬のデッドヒート」収録作品的テイストの?お話ですね。うーむ。よく分かりませんでした。ケイシーの家で、村上さんが?泊まった時に一夜だけ開催されたみたいな、あの幽霊たちの夜のパーティーは、なにを意味しているのか?謎です。うーん、わからん。映画版「シャイニング」で、ジャック・ニコルソンが、オーバールックホテルで遭遇した、幽霊たちのパーティーの図を、思い浮かべちゃいました。 あと、最愛の人を失った人間が、ひたすらひたすら、日々眠り続ける、眠り続けて、悲しみを癒す?自らを再びなんとか取り戻す?みたいな描写は、なんだか、とても、グッときました。 「緑色の獣」 でえれえ可哀そうだなあ~緑色の獣よ。可愛そうだなあ、、、と思いました。あとは、うーん。なんだか、よお分からん話でした。女性とは、全然好きでもない、不細工な男に言い寄られたら、とことん残酷になっちゃうんだよ、という比喩?よお分からんお話でしたね。緑色の獣さんが、可哀そうだと思いました。 「沈黙」 めっちゃくちゃ好きです、この話。めっちゃくちゃ好きです。なんだか、とてつもなく、深い気がします。気のせいかしら?とにかく、大好きですね。サイモン&ガーファンクルの大名曲「サウンド・オブ・サイレンス」のイメージを感じました。いやしかし、青木みたいな存在が怖いのではない。本当に怖いのは、彼を盲目的に信じる人々のほうだ、という述懐。これって、無知な大衆批判?うへえ、生意気な表現言ってすみません、、、偉そうな言いかたで、なんか、すみません、、、全体主義批判?うう、大げさで、すみません。いやしかし、とにかく好きだなあ。大沢さんの、ボクシングに対する認識と愛し方は、即ち村上さんの、ボクシングに対する認識と愛し方と等しいのかしら?どうなのかしら?とにかく、とても好きな話です。 「氷男」 うーん、、、全然、わからん、、、なんだこりゃ?ってお話でした。氷男は、いったい、なんなんだ。何故に氷なんだ。男なんだ。謎です。不思議なお話です。自分には無理だった。すまん。 「トニー滝谷」 好きです。むう、、、好きです、なにか、こう、好きですね。市川準監督、イッセー尾形&宮沢りえ主要出演の、映画版は、まだ未見なのですが、映画版も観てみたい。うむ、観てみたい。それにしても、作品中に、ただそこだけが太字で表記される「ただただ単純に我慢ができなかった」という気持ち。なんという人間的な。これぞ人間そのものの感情なのだろうなあ。すっげえなあ。とりあえず、トニー滝谷の、お父さんであるところの滝谷省三郎は、役得っつーかなんつーか、良い人生だったんでしょうね。羨ましい。いっちゃんええやん、とおちゃん。いいなあ~って思いましたね。 「七番目の男」 これも、なんだか、好きです。とても深い気が、する。本当のところは、どうか分かりませんが、なんだか深い、気がします。恐怖からは、逃げてはいけない、のか。そうなのか。「沈黙」では、青木みたいな人間に会ったら、逃げろ、と言っていた。でもこの話では、恐怖からは、逃げるな、と、言っている気がする。むう。どうしたらいいんだ。人生とは、難しいですね。 「めくらやなぎと、眠る女」 全然わかりませんでした。何が言いたい話なんだ。何を伝えたい話なんだ。ごめん、、、わからなんだ。ごめん。そんな話でした。

    0
    投稿日: 2018.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上春樹読んでみたいけど長編はハードル高いし、とお悩みの方にはこの短編集をおすすめしたいです。 夢とかファンタジーとか肌に合わんし、って方でも、せめて「沈黙」だけでも読んでみて、と言いたい。 個人的には「レキシントンの幽霊」「七番目の男」が好き。

    0
    投稿日: 2018.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上ファンタジー。 不思議だけど、現実世界の何かのメタファーとしてかかれているのかと思うと深さを感じます。 ※メタファーの使い方合ってますかね笑

    0
    投稿日: 2018.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よく言うと不思議な世界とか怖い話ということになるんだと思うけど、オイラ的には薄ら寒い話ばかりだった。ポップじゃないし、気が重くなるから間違いなく再読はしないなぁ。

    0
    投稿日: 2018.07.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上春樹は大体読んでいるけれど、私は長編より短編の方が好み。この短編集も面白かった。でも一番好きなのは新潮文庫の短編集「カンガルー日和」。

    0
    投稿日: 2018.04.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生のときの模試の現代文で「沈黙」から出題があった。続きがどうしても気になって模試が終わってすぐ読んだ。 当時いじめられてて学校休みたくて仕方なかったけど、そんな奴のために私が学校を休むことはないんだと沈黙を読んで知って、気持ちが楽になった。それ以来わたしのバイブル

    0
    投稿日: 2018.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ハルキストというほどでもないけれど村上春樹の書く文書は結構好き。 これだけの人気作家、少し読んでみたいけれど長編はしんどい…という方はこういう短編からどうぞ。 非常に読みやすく、いい意味でほんのり気持ち悪い後味が残るホラー要素ありの短編集だった。 「七番目の男」は教科書で読んだのかな?どこかで読んだことあるなーと思いながらもこの話が一番好きだった。多くの人があの物語を想起せざるを得ないKというイニシャル、わかりやすくぞっとする世界。ぞわぞわ〜 たまに村上春樹さん読むと、人気なのわかるなあ…とすごーく納得してしまう。とても面白かった。

    0
    投稿日: 2018.02.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりの村上春樹。不思議な感覚の話が多く感じられるが、7番目の男が良かった。1番感情移入が出来て、最後良かったね、という感じ。トニー滝谷も面白かった。村上春樹は、音楽に詳しいところがいい。

    0
    投稿日: 2018.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    村上のおじさんの読んでなかった本を読むうちの一冊。 とはいえ、表題作「レキシントンの幽霊」は、高校の教科書に載ってたので既読。 ・・・既読、なんだけど、高校当時に読むのと、いま読むのでは全然印象も違うし、収録作品の中ではこれが一番くらいに好きかなあ。単に村上春樹の、誰かの暮らし(それも生活に余裕がありそうな暮らし)の描写が好きであるというだけの話かもしれない。

    0
    投稿日: 2018.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    不思議でふわふわととりとめない短編集でした。お話しもよく掴めていないようでしたが、好きです。「トニー滝谷」が読みたくて選びましたが良かった。あと「七番目の男」が好きでした。読んでいるとしんとした気持ちになるのですが、短編集だとちょうどいいです。トニー滝谷は映画がすごく観たくなりました。

    0
    投稿日: 2017.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どうも苦手ですね。 作者のイメージの世界、それに入って行けない感じがします。 具体的な物語は少なく、どこか寓意的なのですが、それもハッキリしたものではなく、あくまでイメージの世界。そこが掴みきれない感じです。文章的にも、なんだかしっくり来ないし。 今度は再度、長編にトライしてみます。

    0
    投稿日: 2017.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ぼちぼちですね。 全体的に暗い印象で入り込む前に読み終えてしまいました。 「沈黙」「氷男」「トニー滝谷」「七番目の男」など読みやすい作品もありましたが、なんだか暗い余韻でした。

    0
    投稿日: 2017.10.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編集。「めくらやなぎと眠る女」が読みたくて本を探していたら、お目当のタイトルが入っていたから買ったものの、この本に入っていたのは「めくらやなぎと、眠る女」。短く改訂した後にわりかし別物になっちゃった的な注釈があって困惑するのでご注意を。恐怖と向き合うこと、が全体的なテーマのような。浮世離れした登場人物と独特な比喩表現が相変わらず素敵で引き込まれました。 最近、ハルキストが集うことで有名なカフェ「6次元」のオーナーのトークショーを聞く機会があったんだけど、今年はかなりノーベル賞への期待が高いみたい。早く騎士団長読み終えないと。

    0
    投稿日: 2017.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『レキシントンの幽霊』 著者が実際に体験したという設定で語られるストーリー。淡々と進みますが、示唆のようなものがあまりない気がしたので、後味が薄く感じました。 『緑色の獣』 冗談半分で書かれたもののように思いました。獣がかわいそうです。 『沈黙』 教育的です。道徳の教材のようでもあります。ひとりの男性の精神的な成長を、独白の形式で描いています。 『氷男』 寂しい。だれも死なないけど、ほとんど救いのない話。 『トニー滝谷』 ひとりの男が、だれかを愛することを知り、順々にひとりに戻っていく話。悲しい。 『七番目の男』 友人の死を乗り越える話。この感じはよくわかる気がする。 『めくらやなぎと、眠る女』 イントロダクションに『蛍』と対になり、『ノルウェイの森』へのつながっていく系統とありました。なるほどそういうことなら、もういちど読んでみたくなりました。ノルウェイの森。

    0
    投稿日: 2017.07.17