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竜の雨降る探偵社
竜の雨降る探偵社
三木笙子/PHP研究所
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総合評価

9件)
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    昭和の新宿が舞台の推理小説でファンタジー。この世界観嫌いじゃない。サラッと読める短編集。 他の作品も読んでみよう。

    0
    投稿日: 2024.05.31
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    三木さん独特の透明感のある作品です 表題の意味は最後まで読まないと分かりません ミステリーとしては物足りなさを感じましたが、最後まで読むと、なるほどと思います

    0
    投稿日: 2023.02.18
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    昭和の新宿を舞台にした連作短編。元神主の探偵・櫂と、幼馴染で大家で建築会社社長な助手役・慎吾。神主から探偵に転職というのは珍しいと思ったが、最後まで読むと表題の意味も含めて諸々納得。「竜の雨降る探偵社」間違って届く郵便物の謎。「沈澄池のほとり」友の死を悼む女性の真意と消えた手帳の謎。「好条件の求人」奇妙にして大胆な手口。「月下の氷湖」理屈じゃないんだろうな。少しは慎吾の心も軽くなればいいけど。

    0
    投稿日: 2021.09.10
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    舞台は昭和(戦後)の新宿。「雨の日だけ営業」と噂される元神主が営業する探偵社をめぐる物語―― 今回もたっぷりイケメン二人によるブロマンス成分満載で(さらに、今回は一方が相手に負い目を背負いながらの関係が…エモい)。物語の設定と事件の謎が良い感じに絡み合って今作も大満足です。

    0
    投稿日: 2019.07.09
  • 三木笙子さんの作品にはまりそうです

    この本は 推理小説なのですが 素敵なファンタジーでもあります。 戦後間もないころの東京で 元神主の経歴を持ち、幼馴染で 雨の日だけ営業される探偵事務所の櫂と やり手社長の慎吾が 殺人事件などの謎を解いていきます。 最後の章で はからずも二人の本当の関係と正体が解き明かされますが  tameさんのレビューにも書かれているように 本当に穏やかで上品な印象の作品で 感動的でもありました。 この作品の作家にとても興味を持ちました。

    9
    投稿日: 2016.11.26
  • 穏やかで上品な印象

    素敵なタイトルと表紙にひかれて書籍説明を読んで購入。 昭和30年頃のお話しで、元神主の水上櫂は水に縁のある不思議な青年で穏やかな印象が魅力的。 幼馴染みの慎吾が持ち込んだ謎を櫂が解いていくうちに裏にある大きな事件を暴いて行く事になります。 若いけれどやり手社長で強気の慎吾は、冒頭から櫂に対して許してほしいけれど決して許されないと思い込んでいる暗い感情がありました。はからずも立場上、櫂の生活を基盤から奪う事になってしまった申し訳なさと悔やみが所々に独白で挿入されますが、当の櫂はケロリとしたもので慎吾の事を大切な幼馴染みと思っています。 謎解きの短編集の最後に櫂と慎吾の因縁が明らかになって、え~と驚きながもそうだったのだと納得しました。 人は自分が思っているほど寂しい存在ではないのだなと感じる美しい物語りでした。 私の書評で暗い印象を持たれるかも知れませんが櫂と慎吾の会話が親友同士らしくて軽くて面白かったですよ。

    5
    投稿日: 2016.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦後の新宿にある探偵社が舞台の短編集。 全体的に優しい雰囲気で静かな湖面を想わせる物語。リアルとファンタジーの狭間に在る感じが好みかな。 友人のために大切なものを躊躇いも後悔もなく捨てた櫂の気持ちが温かい。 子供の頃から自分を気遣ってくれた慎吾の幸せを思う気持ちが伝わってきた。 干拓されてしまうけど、湖面は二人の中で静に波打ち続け、色んなものを運んでくれると思う。

    1
    投稿日: 2016.06.03
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    ふらりとよった書店で。何の因果かサイン本があったので買ってしまった。 軽い読書にちょうどいい。読後感もなかなかいい感じ。 昭和後期、新宿の片隅で小さな探偵社を営む主人公と幼なじみのバディもの。日常の謎系。なぜ郵便物がまちがって届くのか?友人が自殺した池のほとりに毎日現れる女の真意は?一件割りのいいバイトの募集の正体は?兄はなぜ弟を助けなかったのか。どの謎にもちゃんと一定悪意があるところに作者さんのこだわりを感じる。 ほのかに感じる薔薇の匂いが女性の方に受けるのかしらん

    0
    投稿日: 2016.04.29
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    最終章…すごく好き 自分が大事な相手から疑われようが 大事な人の為に愛のある嘘をつき、守り続ける… そんな深くて本当の愛…なかなか難しいよね…

    0
    投稿日: 2016.03.23