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十六歳のオリザの冒険をしるす本
十六歳のオリザの冒険をしるす本
平田オリザ/講談社
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総合評価

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    紀行文は読んでいて楽しい。 夜中に薄暗い部屋で読んでいると自分の拙い旅をよく思い出す。 そして、著者とその周りの友人の文章の巧さに驚く。これが教養か。 こんな堅くもユーモラスな文章書けるようになりたいなー

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    投稿日: 2021.03.03
  • 「16歳の冒険」と聞いて私が想像していたものとは全然違う冒険だった

    ラジオに出演していた平田オリザ氏の話が面白かったので書籍を購入。 16歳の冒険といういうタイトルなので、自転車で日本のどこかへ旅をした話を想像してページを開いたので、大変ビックリした。 著者が自転車で世界一周旅行へ出かけた話なのだ。ドキュメンタリーなので小説の様な盛り上がりはないが、淡々とどこで何があったか?それをみて何を感じたがが語られている。 世界一周旅行をしている小説ではあるのもの、語られている話は日常的な感性で書かれているのでどこか異国の話という感じがしない。 この本を読んで、平田オリザ氏の両親について興味を持った。 だって16歳で世界旅行に行くのをOKするなんて。

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    投稿日: 2016.12.18
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     読んでみた一番大きく感じたことは「教養が前提条件である時代の文章だなぁ」……であった。  生まれてこのかた、毎年のように活字離れが進んでいると、聞いているが、昭和初期の文学においては、「基礎教養」が求められていたと思う。例えばそれはゲーテやニーチェ、詩や哲学書、あるいは資本主義や社会主義のような思想。  書き手は、読み手にこれらの基礎があるものとして文章を綴り、読み手は知らなけれれば恥じて教養を身につけようとする。  そんな時代があったと思う。  この本が書かれたのは1979年(正確には旅に出た年)、今から約30年ほど前だ。  著者が教養を前提とするのはともかくとして、著者と手紙のやり取りをする少年たちも、「教養を知らぬこと」を恥じと感じる気持ちがあるように感じた。ぶっちゃけると、私の10代と比べ、のきちんと人格のあるように思える。  今は変化の時代と言われ、新しい情報を知ることにやっきになり、基礎教養という言葉は忘れ去られているのではないか。知らなくても別に何とも思わない。そして書き手も、そのような読み手に向け、知らないことを前提として、認識させていく文章を書く。  今の方が読みやすいけど、時折こういうものを読むと「教養」について考えさせられる。    本文とあとがきの著者の姿勢の落差が面白い。

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    投稿日: 2011.10.19
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    劇作家として活躍するオリザさんが十六歳の頃、高校を休学して1年余りアメリカ→ヨーロッパと旅した記録。友達との手紙のやりとりがいい。『深夜急行』に並ぶ紀行本の名作といってもいいと思う。 世界一周の予定をいとも簡単に、アメリカ→ヨーロッパ内巡回に変更してしまう柔軟さ、ヘタに旅の答えを出していないことが、かえって柔らかな強さを感じさせる。「栴檀は双葉より芳し」といったところか。旅の答えを出さなかったからか、オリザさんは今に至るまでずっと旅の途中なのだそう(文庫版あとがきより)。 ちなみに、読んだものは文庫化にあたり改題されたものだけど、もとのタイトルが奮ってる。『十六歳のオリザの未だかつてためしのない勇気が到達した最後の点と、到達しえた極限とを明らかにして、上々の首尾にいたった世界一周自転車旅行の冒険をしるす本』というのだ。

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    投稿日: 2010.12.13