
「思いやり」という暴力
中島義道/PHP研究所
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総合評価
(3件)3.5
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powered by ブクログ現代日本では環境問題などについて語られるが、最も基本的なことは考えられていないというのが本書の問題意識です。考えるためには不可欠な哲学的に根源的な問いを思いやりが妨害しているというのが本書の主張です。
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ日本と欧米の対話を比べて、日本がいかに対話という名の過剰な思いやりが跋扈しているのかを指摘する。著者いわく、対話とは他者との対立から生まれるもので、それによって初めて他者を理解するものだという。とはいえ、それまでの過程は非常に困難で、そのことを自認すべきだという。
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ駅構内などで流れる無駄なアナウンス、冠婚葬祭や学校行事などで使われる形式ばった言葉、なにかと禁止を促す看板など、日本中に蔓延る暴力的な「思いやり」について、欧州文化などとの比較をしたうえで鋭く指摘されている。しかも欧州文化を絶賛するのではなく、あくまで部分的に見習うところがあるということを主張されていて、とても説得力のある指摘だった。
0投稿日: 2020.08.04
