
総合評価
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powered by ブクログ大切な人ではあったが。 本当に愛しているのであれば、依頼主からの甘い誘惑に負けることなく逃げ切る道を探しただろうに。 株は下がったとしても、本当の黒幕であった人物を捕らえられないのは悔しい結果だったろうな。
0投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ徴兵を拒否し右足が不自由になった兄デューイと、戦争へ行き右手を負傷、左目に傷を負った弟デリック。 戦争が終わったあとも仲違いをしていた2人を結ぶのは、幼馴染みであるエミールでも不可解な事件でもなく死んだ親友の息子、ケイだった。 この作品は、ミステリーは勿論、それ以上に人間関係の変化が面白いと思う。 国同士の戦争は終わったかもしれない。でも2人の戦争はまだ続いている。 自分の罪に向き合う勇気。伝える勇気に聞く勇気。 一見正反対に見える2人は、実は逆だったり。 美しいとは言い難い「兄弟愛」も「友情」も全部ひっくるめてお気に入りです。
1投稿日: 2024.01.31
powered by ブクログロンドン、戦争帰り、負傷あり ここまで読んでうっかりシャーロックホームズを想像してしまいますが、主人公は検視官。 兄は画家の道から家業の骨董屋を継ぎ、兄の親友は童顔だけどスコットランドヤードの刑事。 戦争を境にすれ違っていた兄弟は、戦死した兄の親友の子供・ケイを新たな家族として迎え、元貴族令嬢の殺人事件をきっかけに、長年の誤解やわだかまりを解していく。もちろん、事件も解決へ。 なかなかに面白かったです。 舞台が舞台だからか、海外ミステリーな雰囲気もよく醸し出されていてよかったです。 興味が湧いたので、ロンドンの地図やら施設やらも調べてみたいと思いますヾ(๑╹◡╹)ノ" 続編がありそうなので、探してみたいと思います!
0投稿日: 2021.09.27
powered by ブクログ刑事と検死官が事件を解決するのではあるがタイトルゆえに検死官の兄が捜査のヒントに絡んでくる。という形。 まあ実際は兄弟の愛と遠慮思いやりなどの物語。登場人物がそれぞれ魅力的で優しく素敵でした。
0投稿日: 2021.07.26
powered by ブクログ第一次世界大戦が終わったロンドンに住む兄弟。 兄は徴兵を断り、弟は兵隊として出かけ…の後なので 戦争がどうだった話がちらほら。 ひきとった男の子もいるので、そちらにも、という状況。 幼馴染の刑事になった友人、骨董店の兄 解剖医の弟、という、ものすごく事件に使えそうな人種ばかり。 兄弟のごたごたも、ひきとった少年のおかげで 緩やかになったり、進んでみたり。 最後には、どうにかなってましたが。 事件の内容も、姉妹が出てきたりで 家族愛? という感じです。 姉妹の父親に関してはあれですが。 そして恋人の存在ですが…。 結局そっちをとるのならば、そちらの方が重要だった、と いうだけです。
0投稿日: 2020.01.09
powered by ブクログ椹野道流作品はいつも、主人公がちょっと暑苦しくて、最初足踏みしてしまいます。でもそれに慣れてくると旨味が増すというか、その暑苦しさ込みで感動のスパイスになっている。してやられた感(笑)。 古い作品に手を出してみましたが、「最後の~」シリーズとはまた違った英国ミステリーで楽しめました。 兄デューイと弟デリックの美形兄弟と、妖精のような美少年(に見えるもう良い大人)刑事という、耽美要素も恥ずかしげもなく散りばめられています。 長く続いているシリーズのようなので、続きも楽しみです。
0投稿日: 2019.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
戦争に行った弟と、行かなかった兄が、誤解からずっと仲違いをしていたが、今回の事件を機に元の関係に戻る。しかしみんな顔綺麗。伊達男な上司、幼馴染は女の子のよう、兄弟は表紙の通り。ゲストも美女姉妹。きっとこんなにいたら眩しい。 続きもあるので、兄がいつ絵を再開出来るのか気になります。
0投稿日: 2018.01.28物語の舞台設定が絶妙でありました
シリーズ物の最初と言うことで、どこか顔見せ興業的なところも確かにありました。しかし、物語の舞台が第一次世界大戦後のロンドンという設定が絶妙でした。懐古感漂う物語背景の描き方は、作者名を見ずに読んだら翻訳物かと思うかもしれません。 おそらく現代からは考えられないほど、貴族意識が高かったんでしょう。まさかこんな結末になるとはねぇ。私自身はまったく予想できませんでした。あまり中身は明かせませんけどね。 鼻持ちならない輩も出てくるし、名家の名誉が法律より重視される等という、なんともやりきれない結末に終わってしまう物語でありながら、その一方で、心温まる兄弟の愛情や幼友達との友情、そして、それに絡む戦争孤児との交流など、なかなか暖かみのあるストーリー展開でした。 ライトノベル風の表紙に騙されてはいけません。中身は結構重厚なのであります。続編も読んでみたいと思いました。
0投稿日: 2017.12.27古き良きイギリス
検視官と骨董店と刑事・・・一見、絡みがなさそうな組み合わせですが、兄弟(骨董店(兄)と検視官(弟))と幼馴染(刑事)とくれば、話は別です。ましてや舞台は英国。骨董品が手掛かりとなったりします。 事件は女優が殺されますが、彼女は元は貴族。女優になりたくて姉妹で家出をし、つましい生活をしながら二人で女優を目指しています。とても仲のいい姉妹なのに、姉が殺されてしまい・・・。 検視官(弟)と骨董店の店主(兄)は戦争がもとで、気持ちの行き違いがあり、お互いわだかまりがあります。姉妹と兄弟の対比も面白いですね。幼馴染の刑事が仲を取り持とうとしますが・・・兄が友人の忘れ形見の子供を引き取ったことで、わだかまりが解けていき、事件も解決へ・・・。 登場人物の描写が上手く、美人姉妹を見たくなりました(笑)童顔な刑事も。戦争が終わっても、傷跡はまだ癒えていない。そんな時代の話です。とても読みやすく、面白かったです。続編が楽しみです。
1投稿日: 2017.01.18登場人物が魅力的
第一次世界対戦の数年後のお話。 顔に傷持つイケメン検死官に持ち込まれた遺体をめぐり、妖精のように可愛いと評判の友人であり担当刑事であるエミールと、事件を追うサスペンス形式のお話ですが、ライトノベルのような気軽さで読めます。暴力や大量に血が出るのが苦手な私には安心して読み進められました。 推量小説のタグが付いていますが作者が重きを置いているのは戦争で生き方が変わってしまって疎遠になった兄弟が、友人や養子の少年に助けられながら再び心を通わせ合う事だと思いました。 登場人物の描写がイキイキとしていて物語に入っていきやすいです。 兄の骨董店店主デューイは穏やかな中に意志の強さを秘めた美男で、弟の検死官デリックは従軍で出来た顔の傷が素敵に見えるほどのやんちゃな雰囲気のイケメン。二人の不仲になったいきさつを理解している可愛い容姿のエミール刑事は心もたたずまいも優しい人。 3人だけでなく全ての登場人物の会話や表情がイキイキと描かれていて読んでいて楽しいのです。 戦争と言うのは沢山の人生を狂わせてしまう罪深いものだ、絶対にあってはいけないと改めて思いました。 続きの巻ではもっと心を通わせ会う事ができるのでしょう。読んでみたいと思います。 ただ、事件の被害者の若くて美しい女性が死んだいきさつが解かれた時に、どうしようもない憤りとモヤモヤを感じたので☆4にしました。
6投稿日: 2016.12.04
powered by ブクログ第一次大戦直後のロンドンを舞台にしたライトなミステリー。 とは言え、ミステリー要素よりも、戦争を機にこじれてしまった兄弟の関係のほうに重きを置いてる感じ。『最後の晩ごはん』シリーズと同じく、疎遠になっていた兄弟が徐々に関係を修復していく。 そして、骨董店の事件簿となってるけど、今作ではデリックのほうがメインっぽいので、骨董店はそんなに関係ないかも。 さらりと読めるし、デューイが絵をやめた理由も持ち越されたので、とりあえず次作も読んでみるかな。
0投稿日: 2016.07.25
powered by ブクログ帯文:”シリーズ累計35万部突破 「最後の晩ごはん」著者 渾身の一作!” ”骨董屋の兄と、検死官の弟が、絆で謎解く英国ミステリ!!” CONTENTS:一章 ぬかるむ足下、二章 行き違う視線、三章 隠せない傷痕、四章 ここで育てる光、Special Short Story 一緒に出掛けよう
0投稿日: 2016.07.12
powered by ブクログシリーズ物や特定作家がかたまってマンネリ化してくると、結構ジャケ買いしてしまいます。特に文庫は持ち歩けるので。というわけで北畠さんの絵で骨董店の兄と検視官の弟の英国ミステリなんてヒョイヒョイ買ってしまうわけです。 椹野さんはラノベの人というイメージくらいであんまり読んだことなかったのですが、法医学者なのかーそりゃ検視官とか得意だろうなあー。 とはいえ、勝手な自分の英国イメージで眼鏡検視官はクールなジェントルかと思いきや、案外がさつだった(笑)。というかこの手の口調はやっぱりちょっとラノベ的だなと思ってしまってすみません。裏側の帯まで見てなくて、兄弟意外も北畠さんの絵があるのに気づかないまま、エミールも登場早々「妖精みたいな美少年顔の刑事」とか言われて、俄然キラキラ度が増してきて「わあ…」と思ったけど、あとで北畠さんの絵を見たらちょっとだけキラキラ度が抑えられてよかった(苦笑)。 というわけで、長髪の麗しく足の悪い兄と、左目に傷があるツンデレ眼鏡検視官と、妖精のような美少年顔刑事の幼なじみと、兄が引き取った言葉を無くした日系黒髪少年とかもうキャラクターだけはこれでもかと詰め込まれてお腹いっぱいです。 良くも悪くもラノベ的ではありますが、そう思えば可もなく不可もなく。英国ミステリと言われると、まぁ確かにそうだけどちょっと物足りないか。どっちかというとそんな設定の中で兄弟が打ち解けていく話。 ので、さらりと読むには丁度良い。あとロンドン周辺の駅名とか地区名とか結構具体的に出てくるので、行ったことあると結構情景がわかって面白いです。…まぁ自分も一回だけだけど。
0投稿日: 2016.02.27
powered by ブクログキャラ設定がわかりやすく、ストーリーもサクサク進む読みやすい本でしたヽ(o'∀`o)ノ ただ、骨董店要素が足りないのと、メインで動いているのが弟のデリックと幼なじみのエミールだったので、タイトルと合ってない気がしました。
0投稿日: 2016.02.20
powered by ブクログソフトカバーの方は未読。書き下ろしショート以外で何か変わっている部分はあるのかな?タイトルの“骨董店の事件簿”という感じではなかった。事件解決するのは弟の検視官と幼馴染の刑事だし。今後は骨董店の兄がもっと関わってくるのだろうか?今のところ悪くないけどフツーの印象。ところで、弟の検視官は戦争で利き手が不自由になったみたいだけど、はて?そんなんで解剖とかできるのだろうか?
0投稿日: 2016.02.10
